787: 2019/10/13(日) 01:27:56.93 ID:7Ens5TJq0


前回:本田未央「プロデューサーとのごはんモバP「中華料理編2」
最初から:本田未央「プロデューサーとのごはん」

未央「子どもの頃に好きだったお店があってね。この前、久しぶりにひとりで行ってみたわけですよ」

P「へえ。それで? どうだったんだ?」

未央「それが……思っていたほどおいしくなかったんだよね。いや、もちろん、おいしくはあったんだけど、思い出ほどではなかったと言いますか」

P「あー……そういう経験は俺にもあるな。その店がどうこうってわけじゃないんだよな。変わったのは自分のほうで……他の色んなものの味を知ったから、なのか」

未央「ということは、プロデューサーのせい?」

P「……可能性はあるな。そう考えると、なんかめちゃくちゃ申し訳ないことをしたような気が……」

未央「えー? なんで? そんなに申し訳ない気持ちになる?」

P「だって、そういうのって大事だろ? せっかくの思い出の味が、実際に食べてみるとあんまりだった、って……経験あるだけに、俺も悲しいってわかるから」

未央「そういうものかな? あ、さっきの話には続きがあるんだけど、そのお店の他のメニューを初めて食べてみたらめちゃくちゃおいしかったんだよね。思い出の味バージョンアップ」

P「……お前な」

未央「その顔はなにかな? 思い出の味がーっていうのは変わってないと思うけど?」

P「それは……まあ、そうなんだが」

未央「そうなんだが?」

P「……なんか、釈然としない」

未央「ぁは、それはそうかもね。申し訳ない損した感じ?」

P「申し訳ない損ってなんだよ。……そんな感じだが」

未央「そんな感じなんじゃーん。さすが未央ちゃん。以心伝心だね」

P「以心伝心か? ……あ」

未央「ん? どしたの、プロデューサー」

P「いや、俺にとって思い出の味って言ったらここかもな、と思ってな」

未央「ここ? ……あ、ここか。でも、ここは思い出の味ってより青春の味じゃない?」

P「青春ももう思い出みたいなもんだからな。未央は……最近も来るか?」

未央「んー……そう言えば、大学に入ってからは一回も来てないかも。高校の頃とかならドリンクバーで友達とー、みたいなのもよくあったけど」

P「……なんか、久しぶりにここで食べたくなってきたな」

未央「そうする? 私もそんな気分になってきたし」

P「じゃ、入るか」

未央「ん、りょーかい。……何にしよっかな。やっぱりドリア?」

P「……昔、それふたつ頼むこととかあったなぁ」
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788: 2019/10/13(日) 01:30:16.96 ID:7Ens5TJq0

――店の中

未央「これこれ、この感じですよ。実家に帰ってきた気持ちとはこのことか」

P「大げさだな……で、何にする?」

未央「プロデューサーはやっぱりドリアダブルなの?」

P「それはしない。……なんか、メニューが変わってるような、変わってないような」

未央「そう? あ、でも、私がよく行ってる間でちょっと変わったことあったから……それかな?」

P「かもしれない。……だとすると、俺、ずいぶんと来てなかったんだな」

未央「かもね。それで、何にする?」

P「んー……生ハムがうまいって言うよな。それは頼みたいな。俺はあんまり食べたことなかったが」

未央「そうなの? 私はここの生ハム、けっこう好きだよ」

P「昔は量重視だったからなぁ……なんか、あんまり選ばなかったんだよな。いっつもドリア食ってたような気がする」

未央「なんだかんだでそうなったりするよね。でも、ちょっと意外かも」

P「意外? 何が?」

未央「プロデューサー、けっこう色んなもの頼むタイプだと思ってたから」

P「そうか? ……まあ、そうかもな。ただ、店によるって感じだな。他にもそういう店はあるよ。パッと出てこないが」

未央「店による、か。……確かに、そういうもんだよね」

P「今日は今まで頼んでこなかったのを頼むつもりだけどな」

未央「たとえば?」

P「……未央のオススメとか」

未央「未央ちゃんセレクトに頼りますかー。まあ、ここは私のほうが詳しそうですし? 私に任せなさーい」

P「うん、任せる。……エスカルゴってずっと気になってたんだが、どうなんだ?」

未央「それは私も食べたことない」

P「いきなり任せられない案件出たな……」

未央「だってこれ『みんな気になりつつもなかなか頼めないメニュー』ランキング一位みたいな感じじゃない? おいしいらしいって情報だけは聞くみたいな」

P「……頼んでみるか」

未央「そうしよう、そうしよう。あと辛味チキンとか?」

P「それは食べたことある。俺も確か好きだった」

未央「食べたことあるんだ。……頼む?」

P「頼もう。久しぶりだしな。頼んだことないのも頼みたいが定番のも頼みたい」

未央「思い出の味だし? それじゃあ、後は……私、ディアボラ風のってけっこう好きなんだよね」

P「あー、俺も好きだったな。鶏のとか好きだった」

未央「チキンとチキンが被ってしまったな……」

P「俺の中では別の種類だから大丈夫」

未央「別の種類かな? まあ、味は違うけど」


789: 2019/10/13(日) 01:30:51.81 ID:7Ens5TJq0
P「他に未央のオススメは?」

未央「パスタとか? ここのパスタ、けっこうおいしいと思うんだよねー」

P「俺はペペロンチーノダブルの記憶が強いな……おいしかったけど」

未央「ペペロンチーノにする?」

P「んー……イカスミってどうなんだ?」

未央「おいしかったと思う。……あんまり食べたことないけど」

P「ん、ないのか」

未央「いや、だって……口がね」

P「あー……」

未央「でも、頼もっか。って、なんか色んなものシェアする前提で話してるけど……」

P「いいんじゃないか? でも、シェアするならもうちょっと他にも頼みたいような気も……」

未央「シェアしやすいのってなるとピザとか?」

P「ピザか……それもいいいかもな」

未央「モッツァレラのでいい?」

P「ああ。……あとは、サラダとか頼むか?」

未央「サラダかー……個人的には小エビか青豆を推したいところ」

P「青豆……おいしいって聞いたことはあるな」

未央「お、食べたことない? それじゃ頼も? 量あんまりないからひとり一個で!」

P「じゃあ、そうするか。……これくらいでいいか?」

未央「いいんじゃない? 注文、する?」

P「しよう。ボタンは……そっちか。頼む」

未央「ん。それじゃ、押しちゃうね」

790: 2019/10/13(日) 01:35:50.82 ID:7Ens5TJq0

――

未央「まずは青豆だね」

P「だな。……これ、グリーンピースだよな?」

未央「うん。プロデューサーってグリーンピースはどう?」

P「べつに嫌いじゃないな」

未央「お、そうなんだ。嫌いだったら衝撃を受けるかもしれないお味……みたいだけど、違うんだったら衝撃は受けないかもね」

P「『みたい』って、食べたことあるんじゃなかったのか?」

未央「私もべつに嫌いじゃないから……でも、確かにそうかもとは思うかなー」

P「どういう意味だ?」

未央「食べてみればわかると思う。『あ、これは確かにグリーンピース嫌いな人でも大丈夫かも』って」

P「……じゃあ、とりあえず、いただきます」

未央「私も、いただきまーす」

未央(ということで、半熟卵を割って、青豆と混ぜて……食べる)パクッ

未央(……うん。これこれ。これだよねー。グリーンピースはグリーンピースなんだけど、青臭さとかボソボソ感とかがないと言うか……おいしいグリーンピースって感じ)

未央(『めちゃくちゃおいしい!』ってタイプの味じゃないんだけど、『あ、おいしい』ってなるタイプの味と言うか。なんだか安心する味だよね。あと、健康になってる感じがする。たぶん気のせいだけど)

P「あー……確かに、これはおいしいな。この豆自体がおいしい。やわらかくて、優しい甘さがある。それに温玉とベーコン……パンチェッタだったか? あんまり入ってはいないんだが、このちょっとの塩気がいい感じに効いてるんだろうな。これは、なかなかだな……」

未央「でしょ? これにチーズとかオリーブオイルとか合わせてもおいしかったりするんだよね」

P「アレンジもあるのか……と言うか、ここは色々とアレンジも効く店だったか。俺は出てきたものをそのまま食べることが多かったが……」

未央「ドリンクバーでも?」

P「ドリンクバーは……無難な混ぜ方ならしたことがある」

未央「へぇ……」

P「……未央」

未央「んー? その目はなにかな?」

P「するなよ」

未央「ナンノコトカナー」

P「……はぁ。次、エスカルゴ食べるか」

未央「ん、そうしよそうしよ? ……なんか、貝みたいなビジュアル?」

P「……言われてみればそうだな。サザエとかそういうタイプの」

未央「あー、ちょっと近いかも。実際に食べてみてもそんな感じなのかな?」

P「かもしれないな。どっちにしろ、食べてみればわかるか」

未央「だね。それじゃ、一個もらい」パクッ

791: 2019/10/13(日) 01:36:30.86 ID:7Ens5TJq0
未央(ふむふむ……ん、こういう感じかー)

未央(やっぱり歯ごたえは貝っぽい感じ。くにくにしてていい感じ。味は……ソースの味が強いかな。ガーリックっぽい? あとバター? 野菜もあるけど……メニューでプチフォッカとセットでーって載ってたような気がするけど、確かに合うかも)

P「こういう感じか。俺は結構好きだな。未央は?」

未央「私も。けっこう好き。だけど……頼むかどうかはちょっと迷うかなー」

P「来る人数にもよるか」

未央「うん。シェアするなら? とは思う。それと私はチキン派なので」モグモグ

P「……いつの間に」

未央「あー……これがおいしいんだよね。サクッとした皮にジューシーなお肉。辛さは正直ほとんど感じないけど、スパイスっぽい感じはして。とにかく、おいしい」

P「まあ、俺も好きだけどな? ……食べるか」

未央「……あ、プロデューサー、グラス空いてるよ?」

P「ん? ああ、確かに――」

未央「入れてきてあげる!」

P「んっ!? ちょ、未央、待……!」

P「……まあ、いいか」

P「……チキンうま」モグモグ

792: 2019/10/13(日) 01:37:45.52 ID:7Ens5TJq0

――店の外

未央「いやー、思い出の味だったね、プロデューサー!」

P「未央は思い出ってほど時間経ってるか?」

未央「微妙? でも、プロデューサーにとってはそうでしょ?」

P「それは……そうだな。学生時代を思い出したよ」

未央「青春の味?」

P「だな。俺に青春があったかと言うと微妙なところだが」

未央「反応に困る返答だ……まあまあ、今日未央ちゃんといっしょに青春したってことで、青春アップデート!」

P「青春……たとえば?」

未央「ドリンクバーとか?」

P「ドリンクバーか……」

未央「うん? なにかなその反応は。未央ちゃんミックス、おいしかったでしょ?」

P「まずくはなかったけどな……俺はふつうのでいい」

未央「でも、楽しかったでしょ?」

P「……それは、否定できないかもな」

未央「……えへへ。素直でよろしい♪」

P「……今日のも、また思い出の味になるのかもな」

未央「かな? また来たら『思い出』にはならないんじゃない?」

P「……そうだな。また来ればいいか。べつに来るのが難しい店ってわけでもないんだし」

未央「そうそう。そのときは未央ちゃんも付き合ってあげましょう」

P「来たいだけだろ」

未央「バレた? ……でも、プロデューサーも、私のこと、連れて来たいでしょ?」

P「……ノーコメント」

未央「えー? 素直じゃないなぁ」

P「悪いか?」

未央「ううん。それはそれでかわいいのでオッケーです」

P「……かわいいはやめてくれ」

未央「ちなみに素直でもかわいい」

P「どうしようもないな」

未央「うん、どうしよーもないっ」

P「……なんでちょっと嬉しそうなんだよ」

未央「えへへ。どうしてでしょうねー?」

P「……ほんと、どうしてだろうな」



本田未央「プロデューサーとのごはん」モバP「居酒屋編」
793: 2019/10/13(日) 01:42:09.64 ID:7Ens5TJq0
これにて今回は終了です。

まためちゃくちゃ久しぶりになってしまいました。そのくせちょっと短めと言う。
次回は……誕生日までに少なくとも一回は更新したい……。

ありがとうございました。

引用: 本田未央「プロデューサーとのごはん」 その2