278: 2015/04/13(月) 06:02:10.30 ID:BKMnQ93AO

279: 2015/04/13(月) 19:17:57.85 ID:D1zTVlNg0
・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・

~翌日・マヨヒガ~

「ごめんくださーい」

ガラガラ

藍「エリクスさん?どうしまし・・・本当にどうしたんですかその傷!?」

ヴァッシュ「少々のトラブルが発生しまして・・・」ボロッ

藍「あの、大丈夫ですか?一体何が?」

ヴァッシュ「イヤご心配なく、ちょっと張り手と蹴りと拳骨と矢を喰らっただけですから」

藍「いやいや、ちょっとってなんですかちょっとって!」
東方ダンマクカグラ ファンタジア・ロスト -Switch
280: 2015/04/13(月) 19:18:33.19 ID:D1zTVlNg0
ヴァッシュ「まぁ、この傷は置いといて・・・あの、今日は藍さんお一人ですか?」

藍「いえ、橙と紫様もおりますが。どちらかとご約束が?」

ヴァッシュ「いえ、藍さんも含めて皆さんに話したいことがありまして」

藍「私も、ですか?お珍しいですね」

ヴァッシュ「ええ、お忙しいところすみません」

藍「いえいえとんでもありません。どうぞお上がりください」

ヴァッシュ「すみません、失礼します。こんな急に申し訳ないですね」

藍「こちらこそせっかく来てくださったのに大した持て成しも出来そうに無くてすみません」

281: 2015/04/13(月) 19:19:06.34 ID:D1zTVlNg0
スタスタ・・・

藍「橙、エリクスさんが来てくださったよ」

橙「え!?ほ、本当ですか!?」

ヴァッシュ「や、こんにちは」

橙「こ、こんにち・・・わぁ!顔が傷だらけですよ!?大丈夫なんですか!?」

ヴァッシュ「モーマンタイヨー」

藍「・・・だそうだよ」

橙「は、はぁ・・・大丈夫なら良いのですが・・・」

282: 2015/04/13(月) 19:20:30.44 ID:D1zTVlNg0
橙「えと、それよりも!今日はどうしたんですか?急に来てくださるなんて!」

ヴァッシュ「うん、橙ちゃんと藍さん、後、紫さんにも話さなきゃならないことがあるんだ」

橙「私達に・・・ですか?」

藍「紫様は自室におりますので呼んできますね」

ヴァッシュ「あ、すいません」

スタスタスタ・・・

橙「あの、話さなければならないことって?」

ヴァッシュ「ん、まあ・・・余りいい話では無いと思う・・・かな」

橙「え・・・?」

283: 2015/04/13(月) 19:21:55.61 ID:D1zTVlNg0
・・・・・・・・・・・・・・・

藍「失礼します」

紫「・・・どーぞー・・・」ムニャムニャ

ガラッ

藍「紫様、もうお昼時ですよ?まだ目が冴えてないのですか?」

紫「昨日ちょっと夜更かししてたでしょー・・・まだ眠いのよー・・・」

藍「もう、一体どこで呑んでたんですか」

紫「ちーがーいーマースー・・・それで、何の用かしらぁ・・・」

284: 2015/04/13(月) 19:22:26.23 ID:D1zTVlNg0
藍「あ、ええ。エリクスさんがいらっしゃってですね」

紫「・・・は?」

藍「何でも私達に話したいことがあると・・・」

紫「・・・・・・」

藍「紫様?」

紫「・・・・・・決断はっやいわねぇ・・・もっと悩むタイプだと思ったのに」

藍「は?」

紫「少し待ってて頂くよう言っておいて。着替えたらすぐに向かうわ」

藍「畏まりました」

ガラッ

285: 2015/04/13(月) 19:23:34.42 ID:D1zTVlNg0
・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

紫「お待たせ致しましたわ」

ヴァッシュ「紫さん・・・」

紫「・・・その傷・・・やはり、貴方はそちらを取りましたのね」

ヴァッシュ「・・・ええ」

橙「え?」

藍「紫様、エリクスさんの傷で何かご存じなんですか?」

紫「それは今、本人が話す内容で分かるでしょうね」

藍「はぁ」

橙「あの、それで、一体何を・・・?」


ヴァッシュ「橙ちゃん、藍さん。それに・・・紫さん」



ヴァッシュ「俺は・・・・・・・・・・・・・・・ 」

287: 2015/04/18(土) 10:32:59.66 ID:NuA5yNd00
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

紫「それで、いいのですね。ヴァッシュ」

ヴァッシュ「はい」

藍「・・・余りにも急、じゃないですか」

橙「ぐすっ・・・」

ヴァッシュ「ごめんね、二人とも」

紫「・・・貴方がよければ、ウルフウッドさんにお願いしてもう少しこちらに居られるよう・・・」

288: 2015/04/18(土) 13:53:53.51 ID:NuA5yNd00
ヴァッシュ「ありがとうございます。でもやっぱり、もう俺はここにいてはいけないと思うんです」

紫「・・・」ピクッ

橙「ど、どうしてそんなこと言うんですか!」

ヴァッシュ「・・・俺のいた星では、誰もが銃を持っていた」

ヴァッシュ「ただ人を傷つけて頃すためだけの道具だけれども、銃には銃でしか対抗できない」

ヴァッシュ「・・・俺もそれを持っている」チャキ

橙「わ・・・!」

藍「・・・それがですか」

289: 2015/04/18(土) 13:56:02.71 ID:NuA5yNd00
ヴァッシュ「でも、この平和な土地に銃(こんなもの)は必要無い」

ヴァッシュ「そしてこれを使っていた俺自身も・・・」

紫「・・・・・・」

ヴァッシュ「これだけじゃない。俺の右腕には、俺自身知らない恐ろしい力が眠っている」

ヴァッシュ「・・・既に過去に二回もその力を振るって、とてつもない被害を出してしまった」

ヴァッシュ「制御出来ない力を持ったままで、ここの住民を・・・貴方達を危険にさらすわけにはいかない」

紫「・・・・・・・・・・・・」

ヴァッシュ「・・・銃にせよ右腕にせよ、ここに俺が居ることはきっと災厄を招くことになるかもしれない」

ヴァッシュ「だからもう、ここに居られない」

紫「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

290: 2015/04/18(土) 15:10:17.42 ID:NuA5yNd00
藍「・・・そんなこと、言わないでください」

橙「災厄だなんて・・・!」

ヴァッシュ「なんてことを言ったらぶたれてしまいまして、はは・・・」

ヴァッシュ「・・・情けないよなあ、俺」


ガシッ

ヴァッシュ「へ?」



紫「フン!」ゴ ン ! 



ヴァッシュ「おごわッ!?」

橙「にゃー!?」ゴゴーン

藍「頭突き!?」ゴゴーン

291: 2015/04/18(土) 15:23:32.17 ID:NuA5yNd00
ヴァッシュ「ちょ、紫さ」

紫「な に を 感 傷 に ひ た って る か な 貴 方 はっ」ゴスゴスゴスゴスゴスゴスゴス

ヴァッシュ「いだ!いだ!いだ!すみませ、いだ!」

紫「そんなウジウジしたこと言ってるからぶたれんのよ馬鹿ね」

ヴァッシュ「は、はい・・・」

紫「この地に住むのに必要なことはただ一つ。幻想郷を愛し、平和に暮らせるか否か」

紫「巨大な力を持っているとか、かつてどこかでその力を振るったとか、どーでもいいのよ」

紫「大体それで追い出すことになるなら誰も住めないじゃないの」

ヴァッシュ「え、えと、あ、はい。その通りでございます」

292: 2015/04/18(土) 15:24:25.61 ID:NuA5yNd00
紫「まさか私がそれを怖がって貴方を帰らせようとしたとか考えたんじゃないでしょーね」

ヴァッシュ「えっと、実はちょっとだけ・・・」

紫「・・・はぁ、ま、無理もないわね。この際言うけどつい最近まで貴方を警戒していたのは事実だし」

紫「それで貴方を知ろうとちょくちょく貴方の故郷にお邪魔もしていたわ。そこでウルフウッドさんを知ったのよ」

ヴァッシュ「そ、そうだったんですか・・・」

紫「・・・まあ、結局分かったことと言えば」

紫「貴方は、あの星でも此処と変わらない性格で暮らしてきた、ということね」

紫「争いを嫌う癖にトラブルメーカー。そして根からの平和主義者」

紫「毎日氏人が絶えないあの星でよくもまあやるわね。普通じゃないわよ」

ヴァッシュ「はは、やっぱりそう言われちゃいますね」

293: 2015/04/18(土) 15:25:55.25 ID:NuA5yNd00
紫「・・・だからこそ、思ったの」

紫「あの星の住民は貴方を必要としているのではないのか、と」

ヴァッシュ「!」

紫「貴方の生き方こそ、あの争いの絶えない星にとって必要なのではないのかしら」

紫「・・・かつて貴方は保安官を騙る暴力団を一人も殺めることなく倒し、そしてこう言ったそうね」



―――――頃しはしない、一緒に唱えろ。"ラブ&ピース"だ と



294: 2015/04/18(土) 15:26:24.80 ID:NuA5yNd00
ヴァッシュ「・・・ええ。俺の、一番好きな言葉なんです」

紫「あの砂だらけの星でその言葉を本気で望み続けるのは、きっと貴方しか出来ないわ」

紫「それを考えたら、貴方を私達だけで独り占めしちゃっていいのか。そう思っちゃったのよ」

紫「ウルフウッドさんを連れてきたのは、ある程度強くてそこそこ信用できそうな人物に貴方を護衛させるため」

紫「・・・正直言ってあんなシリアスな話されるとは思って無かったけどね」

ヴァッシュ「アイツが連れて来られたのって中々偶然だったんですね・・・」

295: 2015/04/18(土) 15:29:35.16 ID:NuA5yNd00
紫「ま、そういうことよ。怖がって無いって分かって少しは元気出たかしら?」

ヴァッシュ「・・・えーと、まあ、ありがとうございます」

紫「て言うか大体ねえ、こっち来て暴れて倒されて、それで大人しくなってくれればわざわざ警戒しないで済んだのよ」

紫「貴方の故郷に行く必要も無かったし無駄に疲れたじゃないの・・・」

ヴァッシュ「ええ!?俺のせいですか!?」

紫「そーよ全部貴方のせい。全く・・・それで?どうするの?」

ヴァッシュ「えぇ・・・え?」

紫「貴方のことだから結局帰るんでしょうけど、約束まではまだ三日あるわよ」

296: 2015/04/18(土) 15:39:24.91 ID:NuA5yNd00
ヴァッシュ「あ、そうですね。今までお世話になった方々に挨拶にでも回ろうかと」

紫「ん。それがいいわね。送ってく?」

ヴァッシュ「いえ、大丈夫です。十分に間に合うと思いますので」

紫「そう。・・・それじゃ、元気でね」

ヴァッシュ「はい。・・・それじゃあね、橙ちゃん。お世話になりました、藍さん」

橙「え、あ・・・はい。その・・・さよう、なら」

藍「・・・お元気で」

ヴァッシュ「・・・ありがとうございます、紫さん」

ヴァッシュ「幻想郷に来れたこと、本当に嬉しかった。・・・幸せでした」

ヴァッシュ「来れた事は偶然でしたが、此処で過ごした日々を俺は決して忘れない」

ヴァッシュ「―――さようなら」

297: 2015/04/18(土) 15:50:24.19 ID:NuA5yNd00
・・・・・・・・・・・・・・・

紫「(・・・あの星の住民にとっては嬉しい事だろうけど、勿体ない事したわね)」

紫「(萃香の言う通りそっとしておけば良かったのかしら)」

紫「(全く、あの時指名手配の紙を見つけて無かったら彼を疑うことも無かったのに・・・)」

紫「(さとり妖怪がえぐいトラウマ見たって聞いて余計に怪しんじゃったし・・・)」

紫「(・・・失敗したかなー)」ウーン

藍「・・・・・・」ジー

橙「・・・・・・」ジー

紫「え、え・・・何?」

298: 2015/04/18(土) 15:50:57.49 ID:NuA5yNd00

橙「よく分からない話をされてましたけど、結局紫様がエリ・・・ヴァッシュさんを帰らせるよう仕向けたってことですよね?」

紫「し、仕向けたって・・・人聞きが悪いわ」

橙「ヴァッシュさんの故郷にも行ってたって・・・私達の知らない間に」

紫「その、それは彼を調べるためであって・・・」

橙「それで私の知らないヴァッシュさんを知っていらっしゃるようですしね・・・」

紫「あー、いや、その・・・」

橙「・・・紫様、酷いですよお・・・」グスッ

紫「ご、ごめんね!そんなつもりじゃ・・・」

299: 2015/04/18(土) 15:51:36.65 ID:NuA5yNd00
藍「・・・・・・」

紫「あの、藍?ちょっとフォロープリーズ・・・」

藍「あ、いらっしゃのですか紫様」

紫「アーレーェー!?」

藍「今日の晩御飯は橙と二人で食べたい気分ですので」

紫「わ、私は・・・?」

藍「どうぞお一人で」

紫「待ーーって待ーーってまってーーッ!謝るあやまるあやまるかーらー!!」

301: 2015/04/18(土) 20:49:48.37 ID:NuA5yNd00
・・・・・・・・・・・・・・・

~人里~

ヴァッシュ「・・・ということで、今までお世話になりました」

慧音「なりました、じゃない!一体どういうつもりだ、こんな急に帰るなどと!」

妹紅「・・・・・・」

ヴァッシュ「すみません・・・でも、悠長にしてる時間も無いみたいなんです」

慧音「だからっていきなりさようならは無いだろう!」

妹紅「・・・・・・」

302: 2015/04/18(土) 20:50:57.28 ID:NuA5yNd00
慧音「まさか、幻想郷の生活に飽きたとかそういうのじゃないだろうな?」

ヴァッシュ「と、とんでもない!本当にここでの生活は好きですよ!」

慧音「だったらどういうことなんだ!」

ヴァッシュ「う、あー・・・それを説明するのは少し複雑で・・・」

慧音「・・・ふん。そうかそうか君にとって私たちはその程度の存在だったんだね」

ヴァッシュ「違いマスヨー!」

妹紅「・・・・・・」

303: 2015/04/18(土) 20:52:42.99 ID:NuA5yNd00
慧音「妹紅!さっきから黙ってないで何か言ってやって・・・!」

妹紅「・・・・・・」

慧音「・・・妹紅?」

妹紅「・・・ふ」

ヴァッシュ「妹紅さん・・・?」

妹紅「ふえええっ・・・!えええええっ・・・!」ポロポロ

ヴァッシュ「わー!泣ーかーなーいーでー!」

慧音「うわーサイテー」

ヴァッシュ「ごめんごめんってもー!」

304: 2015/04/18(土) 21:05:14.61 ID:NuA5yNd00
・・・・・・・・・・・・・・・

妹紅「・・・ごめん、取り乱したわ」グス

ヴァッシュ「い、いえいえ悪いのは俺ですから・・・」

慧音「本当にな。女一人泣かせておいて何も言えないと来た」

ヴァッシュ「(ヘタな事言ったらまた怒られるからとは言えない・・・)」

妹紅「何時か帰る時も来るのかな、なんて思ったこともあったけど、不意打ちだったから・・・」

ヴァッシュ「すいません、こっちも急に決まったことなので・・・」

慧音「急に決まったって?君が帰らざるを得ない状況になった原因があるのか?」

ヴァッシュ「え、あー。うーんとまあ、そんな感じです」

ヴァッシュ「ただ、嫌々だとかは決して無いのは確かです」

306: 2015/04/18(土) 21:06:50.57 ID:NuA5yNd00
慧音「うーん、どうもはっきりしないな。君はそれでいいのか?」

ヴァッシュ「ええ。自分で決めたことですから」

慧音「しかしだな・・・」

妹紅「慧音、もういいでしょ?えと、ヴァッ、シュ・・・なら、こういう所で曲げない人だって知ってるでしょ」

慧音「確かにそうだが・・・」

妹紅「ね?」

ヴァッシュ「あはは・・・」

慧音「あの、ちょっと待っててくれヴァッシュ君」

307: 2015/04/18(土) 21:08:22.14 ID:NuA5yNd00
慧音「だが・・・おまえは、その・・・いいのか?」ヒソヒソ

妹紅「・・・・・・いいの」ヒソヒソ

慧音「でも・・・おまえは、その・・・ヴァッシュ君を」ヒソヒソ

妹紅「慧音」

妹紅「あんまり彼を困らせちゃいけないわ」

慧音「・・・・・・」

ヴァッシュ「?」

妹紅「お待たせ。・・・ヴァッシュ、こんな急だけれども・・・貴方と過ごした日々、とても楽しかったわ」

ヴァッシュ「あ、ええ。こちらこそ」

慧音「ううむ・・・釈然としないが、私も楽しかったのは確かだよ」

ヴァッシュ「はい。ありがとうございます」

308: 2015/04/18(土) 21:09:08.91 ID:NuA5yNd00
ヴァッシュ「・・・それでは、失礼します」

慧音「もう行くのか?」

ヴァッシュ「ええ。申し訳ありませんが、あちこちに挨拶に回らなきゃならないので」

妹紅「ふふ。貴方と知り合えた人全員に挨拶に行ったら三日じゃ足りないかもね」

ヴァッシュ「いえいえ!間に合わせますとも!」

ヴァッシュ「さて、では・・・今までありがとうございました。妹紅さん。慧音さん」

慧音「・・・ああ」

妹紅「うまく言えないけど・・・頑張ってね」

309: 2015/04/18(土) 21:09:48.80 ID:NuA5yNd00
スタスタスタ・・・


妹紅「・・・・・・」

慧音「(妹紅・・・お前本当にこのままで・・・)」


・・・・・・・・・・・・・・・


慧音「いーーーのかよ!おまえッ!!!」

妹紅「・・・・・・・・」

慧音「もう時間無いぞ!彼は帰っちまう!」

妹紅「・・・・・・・・・・・・」

慧音「迷ってる場合かヘタレ蓬莱人・・・」

ゴン!

慧音「ぎば!」

310: 2015/04/18(土) 21:11:12.34 ID:NuA5yNd00
妹紅「・・・そうよ、慧音。不老不氏の化け物が私の正体よ」

慧音「・・・・・・・・」

妹紅「"おこがましいの"分かるでしょ?」

慧音「・・・・・・・・」

妹紅「・・・・・・・・」

慧音「・・・ッ!!それでも言うべきだーっ!!棚上げしろッそんな考え!!!」シュッシュッ

妹紅「何よ!?貴女、自分にできもしないことをぬけぬけと・・・」ピコピコピコピコ

311: 2015/04/18(土) 21:12:02.86 ID:NuA5yNd00
マミゾウ「・・・・・・・・・・」

慧音「・・・・・・・・・・」

妹紅「・・・・・なに?」

マミゾウ「わっ儂がッ説得してくるッ!!!」ダッ

妹紅「えっえーーーーッ!!!」

慧音「おい待て!!!」


ギャー!ギャー!ギャー!ギャー!

315: 2015/04/25(土) 15:12:30.21 ID:9bz8nuDv0
・・・・・・・・・・・・・・・

~紅魔館~

レミリア「バッカ・ザ・スタンピーーード!!!」

グシャァ!

ヴァッシュ「ゲベーーーッ!?」

美鈴「お嬢様落ち着いて!」

パチュリー「(バッカ・ザ・スタンピードって何だろう)」

レミリア「ダボ!!カス!!トンガリ!!駄々っ子のヘタレ!!」ゲシゲシゲシ

ヴァッシュ「ブベ!すいませゴヘ!」

咲夜「(あ、なんかいつか見た光景ねこれ)」

316: 2015/04/25(土) 15:13:10.90 ID:9bz8nuDv0
レミリア「本名はヴァッシュ・ザ・スタンピード!?銃の使い手だった!?」

レミリア「そんなことはどうでもいいのよ!」

ヴァッシュ「う、うん・・・」

レミリア「・・・どーして、急に元の世界に帰るなんて言うのよ」

ヴァッシュ「・・・・・・ごめん」

レミリア「~~~!ムカつく!!」ゲシ!

ヴァッシュ「あだ!」

317: 2015/04/25(土) 15:13:42.15 ID:9bz8nuDv0
パチュリー「いい加減になさいレミィ。貴方が口出しする問題じゃないでしょ」

ヴァッシュ「いや、正直ぶたれるだろうなーとは思ってたし」

パチュリー「実際はぶたれるどころか後頭部に蹴りだったわね」

ヴァッシュ「それも予想してたかなぁーなんて・・・」

レミリア「フン!」

咲夜「それにしても、本当に急な話ですわね。何かあったのですか?」

ヴァッシュ「うん、まぁね」

318: 2015/04/25(土) 15:14:27.89 ID:9bz8nuDv0
レミリア「まさか、誰かに帰れとか言われた訳じゃないでしょうね」

ヴァッシュ「そうじゃないんです。ただ、やらなくちゃいけないことが出来た」

美鈴「やらなくちゃいけないこと・・・ですか」

ヴァッシュ「本当にごめん!でも、こればかりは俺も譲れないんだ」

咲夜「・・・そうですか」

レミリア「何が譲れないよ、意味わかんないし・・・」

パチュリー「("俺"ねぇ・・・)」

319: 2015/04/25(土) 15:15:20.62 ID:9bz8nuDv0
レミリア「貴方はそれでいいかもしれない。でも、フランはどうするのよ」

ヴァッシュ「もちろん、彼女にも別れを言って」

レミリア「納得するわけないわよあのじゃじゃ馬は!」

ヴァッシュ「じゃじゃ馬って・・・」

レミリア「貴方が帰ると言ったら最後。大暴れよ!」

ヴァッシュ「いやいやーあの子に限ってまさか!」

レミリア「いーーーーや違うね!本当は一回暴れたら私達全員でも手に付けられないほどの癇癪持ちよ!」

パチュリー「うっわ。ここぞとばかりにネガキャンしてるわ」

320: 2015/04/25(土) 15:16:24.03 ID:9bz8nuDv0
レミリア「大体あの子は普段は引きこもってて碌に会話も出来ないし」

レミリア「そんなコミュ障が唯一まともに話せるのは貴方くらいなものなのよ」ガチャッ

フラン「・・・・・・」スタスタ

美鈴「あ、妹様」

レミリア「なのに貴方がいなくなったら暴れるだけ暴れてまた引きこもるわ!」

フラン「・・・・・・」

パチュリー「あららこれはまずい」

咲夜「私達は少し部屋の外にいましょう」スタスタ

フラン「・・・・・・」

321: 2015/04/25(土) 15:17:17.80 ID:9bz8nuDv0
レミリア「あの愚妹の手綱を握れるのは貴方しかいないんだから」

レミリア「ボンクラ妹の為にも幻想郷に残って・・・」

ヴァッシュ「・・・あの、レミリアさん」

レミリア「なによ!!」

ヴァッシュ「フランドール、隣にいます」

レミリア「へゃ?」


フラン「・・・・・・」

レミリア「・・・・・・」

ヴァッシュ「・・・・・・」



・・・・・・・・・・・・・・・



322: 2015/04/25(土) 15:18:16.69 ID:9bz8nuDv0
レミリア「あの。フラン」


バ キ ュ ッ ! 


―――数ミリ先を超高速で物体が通り過ぎる感覚 焼けた匂いは自分の肉か


レミリア「(感じるわ・・・私は今、大自然の創り出すとてつもない暴風の前に―――)」

レミリア「(―――ただ独りで立たされている蟻だ)」

レミリア「ぱ、パチェ。助け・・・」

シーン

レミリア「(あいつら逃げやがった・・・!)」

323: 2015/04/25(土) 15:19:42.98 ID:9bz8nuDv0
ヴァッシュ「・・・フランドール。話がある」

フラン「聞いてたわ。帰るんでしょ、外の世界に」

フラン「エリクス・・・いえ、ヴァッシュ・ザ・スタンピード」

ヴァッシュ「すまない。こんな急に」

フラン「本当よ。貴方が帰るって分かったら昨日の宴会も無理してでも行ってたわ」

ヴァッシュ「・・・・・・」

324: 2015/04/25(土) 15:21:37.85 ID:9bz8nuDv0
フラン「昨日だけじゃない。此処からひっそり抜け出して私から永遠亭に行ってたかもしれない」

ヴァッシュ「フランドール・・・」

フラン「もっと話を聞きたかったし、もっと笑顔を見せて欲しかった」

フラン「・・・もう、出来なくなるなんてね」

ヴァッシュ「・・・・・・」

フラン「・・・・・・」クスッ

ヴァッシュ「本当に、すまな・・・」

325: 2015/04/25(土) 15:22:35.49 ID:9bz8nuDv0
フラン「ぐいーっ」ギューッ

ヴァッシュ「フ、フリャン?」

フラン「ふふ、変な顔」

ヴァッシュ「ふがが・・・ほっへはひっはらないで(頬っぺたひっぱらないで)」

フラン「ほら、なんだかニコニコ顔に見えるわよ」グイー

ヴァッシュ「あはあはは・・・」

フラン「・・・・・・」

フラン「笑いなさい。ヴァッシュ」

ヴァッシュ「!」

326: 2015/04/25(土) 15:24:43.86 ID:9bz8nuDv0
フラン「貴方はやっぱり、笑ってる方が素敵よ」

ヴァッシュ「う、あ・・・」

フラン「そうでしょう?」パッ

ヴァッシュ「・・・そう、だね。うん、そうだ」

フラン「貴方の笑顔、とても好きよ。向こうでもそれを忘れないでね」

ヴァッシュ「うん。ありがとう。約束するよ」

フラン「・・・さようなら。ヴァッシュ」

ヴァッシュ「・・・さようなら」

327: 2015/04/25(土) 15:25:52.97 ID:9bz8nuDv0
咲夜「お見送り致しますわ」

美鈴「私もお伴します」

パチュリー「私はここで失礼するわね。・・・さようなら。ヴァッシュ」

ヴァッシュ「ああ、ありがとう。・・・それじゃ、さよなら。パチュリー、レミリアさん・・・フランドール」

ガチャッ スタスタスタ・・・

レミリア「・・・はっ!アンタら何時の間にいたのよ!?」

パチュリー「さっき。いいもの見せて貰ったわ」

レミリア「え」

パチュリー「妹はいい雰囲気になったのに姉と来たら」

レミリア「お、あ・・・」

328: 2015/04/25(土) 15:28:04.60 ID:9bz8nuDv0
パチュリー「ほらほら、なんか言ってみなさいよ」

レミリア「・・・応えてくれ 理解(わか)らせてくれ」

パチュリー「その件は前にやったでしょ」

レミリア「はい・・・」

フラン「・・・部屋に戻る」

パチュリー「ええ。お疲れ様」

フラン「・・・・・・」

スタスタスタ・・・

329: 2015/04/25(土) 15:30:43.88 ID:9bz8nuDv0
フラン「・・・・・・」

カクシンサセテクレ、ショウメイシテクレ

ツヅケナイデヨ

フラン「・・・似たもの同士だなんて思ってたけど」

フラン「今の彼は少しだけ違ってた気がしたなあ」

フラン「ちょっと、残念かも」

フラン「・・・でも・・・それでも、やっぱり」

フラン「もっと、一緒に、居たかった・・・なあ」



―――私は そのひ 一日じゅう 泣きました



331: 2015/04/26(日) 00:19:44.58 ID:KUue70S+0
・・・・・・・・・・・・・・・

~地霊殿~

空「か、帰るって・・・」

勇儀「そう、か・・・楽しかったよ。アンタと呑むのは」

パルスィ「急に来たと思えば急に帰るなんて妬ましいわ。妬ましくて・・・寂しいわ」

燐「お兄さん・・・」

さとり「・・・・・・」

ヴァッシュ「みんな、今までありがとうね」

332: 2015/04/26(日) 00:21:24.72 ID:KUue70S+0
パルスィ「でも、なんでまたこんな急なのよ?」

ヴァッシュ「あー、ええっとそれは・・・」

さとり「簡単に言えば故郷の人類を救うためですって」

ヴァッシュ「ちょ、ちょっとさとり、俺はそんな・・・」

勇儀「・・・人類を救うだぁ?」

パルスィ「何言ってんの・・・いや、思ってんのよ貴方」

さとり「説明すると、彼の星ではある集団が今にも人類を皆頃しにしようとしている状況です」

さとり「彼はそれを知り、その集団の親玉に対抗できる力を持つ自分だけが人類を助けられる」

さとり「そう思って今回、早く故郷に帰るために急なお別れとなってしまったということです」

333: 2015/04/26(日) 00:23:24.24 ID:KUue70S+0
パルスィ「・・・えぇー引くわー・・・」

勇儀「こりゃまたえらいスケールの話だねえ」

ヴァッシュ「いやそんな立派なもんじゃなくて!」

さとり「省きましたがそんなところでしょう?」

ヴァッシュ「近いようなそうでもないような・・・」

さとり「ま、もっと深い事情というか心情はあるのでしょうが有体に言えば、ですよ」

パルスィ「心情・・・貴方妄想癖でもあったの?」

ヴァッシュ「違う違うちがう!」

さとり「いえいえ本当のこと・・・みたいですよ」

334: 2015/04/26(日) 00:24:55.32 ID:KUue70S+0
空「ね、ねぇ・・・エリクスが、本当はヴァッシュ・・・?だとか、人類を救うとかよく分からなかったけど・・・」

空「その、貴方が帰るって・・・つまり、幻想郷から出るって・・・こと?」

ヴァッシュ「うん・・・ごめんよ」

空「じゃ、じゃあ!もう会えないってことなの!?」

燐「そう、だよ・・・もう、きっと会えない・・・!」

空「・・・わあああん!行っちゃやだよお!!」ポロポロ

燐「っ!な、泣かないでよお空・・・あ、あたいだって泣くの我慢して・・・たのに・・・・!」ポロポロ

ヴァッシュ「あ、あらららら」

335: 2015/04/26(日) 00:25:26.92 ID:KUue70S+0
空「エリクス!じゃない、ヴァッ・・・も、もうどっちでもいいからここに居てよお!」ギュッ

燐「お兄さん、お願い。行かないで、よ・・・!」ギュッ

ヴァッシュ「あらららー困ったなぁもう」

パルスィ「両手に花でこんな時までデレデレして、口では嫌がっても体は正直ね」

ヴァッシュ「何言ってんの!?」

勇儀「ほらほらアンタ達、ヴァッシュが困ってるだろう」

空「で、でもぉ・・・!」

勇儀「確かに悲しむ気持ちは分かるよ。あたしだって別れたくはないさ」

336: 2015/04/26(日) 00:26:17.35 ID:KUue70S+0
勇儀「でもね、この男は誰かを護るために戦いに行くんだ。そのために別れを言ってけじめを付けに来たんだよ」

勇儀「そんな強い意志を持っている奴を引き留められやしないよ。アンタのような頑固者は尚更ね」

ヴァッシュ「勇儀さん・・・」

勇儀「いやーしかしやっぱりあたしの見込んだ男だ!人類を救うなんて格好つけやがって!」バンバン

ヴァッシュ「いった!いたた!背中叩かないで!!」

勇儀「はっはっは!照れるな照れるな!」

パルスィ「やれやれ。ま、そういうことね。泣いてても悲しいだけよ」

空「ひっく・・・!」

燐「・・・うん・・・分かったよ・・・」

337: 2015/04/26(日) 00:27:53.54 ID:KUue70S+0
勇儀「あたし達に出来ることと言えば、せめて気持ちよく帰ってくれるために盛大に送り出すことさ」

勇儀「だからもう泣くんじゃないよ。笑ってくれた方がこの男は喜ぶよ。・・・だろう?」

ヴァッシュ「ええ。そうです。ほら、二人とも。もう泣かないでくれよ」

空「うん・・・うん!」

燐「・・・お兄さん、達者でね!」

パルスィ「ま、こういうの柄じゃないけど。応援してるわ」

ヴァッシュ「・・・はは。ありがとう。みんな」

勇儀「頑張りなよヴァッシュ!アンタならきっとやれるよ!」





さとり「―――駄目ですよ。勇儀さん」





338: 2015/04/26(日) 00:32:43.13 ID:KUue70S+0
勇儀「・・・んん?さとり?」

さとり「ヴァッシュを行かせては駄目です」

勇儀「おいおい、今更何言ってるのさ」

パルスィ「あらら、貴女が駄々こねるなんて珍しいじゃないの。でも水を差しちゃダメよ」

さとり「それはすみませんでした。でも、行かせませんよ」

空「・・・さとり様?」

燐「さとり様、どうされたんです・・・?」

339: 2015/04/26(日) 00:33:44.59 ID:KUue70S+0
ヴァッシュ「さとり、引き留めてくれるのは嬉しいけどやっぱり俺は・・・」

さとり「それほど、あの星の住民が大切なんですか?」

ヴァッシュ「・・・うん。大事だ。絶対に護りたい」

さとり「別にいいんじゃないですか?どうなっても」

ヴァッシュ「・・・なんだって?」

パルスィ「さとり、何言って・・・」

さとり「貴方が護る必要なんて無いじゃないですか。同族では無いのに」

ヴァッシュ「・・・だけど」

さとり「いえいえ。人間じゃなかったら人間を助けちゃいけないなんてルールはありませんよ」

さとり「でも助けたのを感謝している人は貴方を人間と思ってるから感謝してるわけであって、人外と知ったならすぐに態度を変えますよ」

さとり「・・・ふうん。恩を受け取ることを前提に助けてるわけでは無いと。ご立派ですねご立派です」

340: 2015/04/26(日) 00:34:39.06 ID:KUue70S+0
勇儀「さとり、どうしたんだよ?」

さとり「でも窮屈でしょう?自分を隠したまま生きるのは」

さとり「幻想郷なら貴方が人外でも全く問題ありません。何も辛いことはありませんよ」

さとり「あんな故郷なんか忘れてしまいましょうよ」

燐「な、ちょっとさとり様・・・!?」

さとり「貴方にとってあの住民は身内と思っても、向こうは決してそう思うことは無い」

さとり「それどころか貴方の正体を知ったならば血まなこになって集団でくびり頃しに来るでしょうね」

空「え、こ、頃しって・・・」

341: 2015/04/26(日) 00:41:03.80 ID:KUue70S+0
さとり「たとえ助けられても貴方が人外と言うだけで拒絶する。そんな星なんて帰る必要ないでしょう」

さとり「この際、庇う対象も居なくなって終わりにすれば・・・」

ヴァッシュ「・・・おい、そんな言い方はねェだろ!」

さとり「っ・・・何故ですか。どうしてそうも執着するんですか?」

ヴァッシュ「救える筈の命なら救うのが普通だろ?人間だろーと無かろーと関係無いさ」

さとり「そんなの、普通ではない!だって貴方は!」

ヴァッシュ「さとり。君がどんな経験から言ってくれてるのか分からないが・・・」

ヴァッシュ「俺のやってることはある意味自己満足だ。気にかけてくれる必要なんてないんだよ」

さとり「どうしてそう思えるんですか!?憎んで当然の筈なのに!!」

ヴァッシュ「なんだよ、さとり。さっきから―――」

さとり「もし・・・もし、貴方が一年産まれてくるのが遅かったのなら・・・!」



さとり「貴方が、テスラだったかも知れないんですよ!!」



344: 2015/04/26(日) 10:05:50.67 ID:KUue70S+0
※遅かったら→早かったら に訂正

ヴァッシュ「・・・ッ!!」

パルスィ「・・・テスラ?」

勇儀「誰かの名前かい?」

さとり「あ、ち、違・・・!」

空「お、お燐。テスラって・・・?」

燐「いや・・・分からないよ・・・?」

ヴァッシュ「・・・・・・何故だ」

さとり「あ・・・」

345: 2015/04/26(日) 10:08:28.79 ID:KUue70S+0
ヴァッシュ「何故君が、彼女を知っている?」

さとり「・・・わ、私の、能力・・・です」

さとり「今考えていることを読むだけでなく、過去の、所謂トラウマを想起することができる・・・んです」

さとり「・・・見て、しまったんです。貴方の、その・・・トラウマを」

勇儀「(それで様子がおかしかったのか)」

パルスィ「(惚れた云々とか思ってた私なんなのよ)」

ヴァッシュ「・・・それで、あんなこと言ったんだ」

346: 2015/04/26(日) 10:13:15.75 ID:KUue70S+0
さとり「ごめん、なさい・・・で、でも、それを知って、貴方を帰らせるなんて出来ない・・・!」

さとり「それだけじゃない、貴方は人間と関わる度に、何度も傷つけられて・・・」

ヴァッシュ「・・・大丈夫だよ、俺は」

さとり「見た目より頑丈に出来てるだとかそんなことじゃないの!心のことを言ってるんですよ!」

さとり「・・・もう、止めにしませんか。全てを断ち切って静かに暮らして下さい」

さとり「今の生き方を続けてたら、貴方が壊れてしまうわ・・・」

ヴァッシュ「・・・・・・」

347: 2015/04/26(日) 10:34:29.39 ID:KUue70S+0
さとり「・・・お願い、です、ヴァッシュ・・・行かないで、ください」

さとり「貴方が、傷つくのを、見たく、ない・・・!」

さとり「せ、せっかく・・・友、達に、なれたのに・・・!」

ヴァッシュ「・・・・・・やれやれ」

ギュッ

さとり「んっ・・・」

空「わっ」

燐「・・・!」

勇儀「お・・・」

パルスィ「チッ」

こいし「SHIT!!!」

ヴァッシュ「泣くなよぉさとり。君はすっかり泣き虫になっちゃったなあ」

348: 2015/04/26(日) 10:38:24.89 ID:KUue70S+0
ヴァッシュ「心配するなよ。俺なら大丈夫だ」

さとり「・・・でも」

ヴァッシュ「テスラのことはね。やっぱり許せないし、はっきりと間違いだって言える」

ヴァッシュ「でも、人は変われる。時間はかかるし時には後戻りもするけど、人は前に進めるんだ」

ヴァッシュ「何より、過ちだけを見て人類全てを憎むなんて・・・そんなの虚しいじゃないか」

さとり「人間を甘く見すぎですよ、貴方は」

ヴァッシュ「甘くもなっちまうさ。『彼女』が護ったものだからな」

さとり「・・・たったそれだけの理由で闘うのですか」

ヴァッシュ「たったそれだけの理由で俺は闘えるんだ。・・・女絡みって言わないでくれよ?」

さとり「言いませんよ。バカ」

349: 2015/04/26(日) 10:42:16.08 ID:KUue70S+0
さとり「・・・一つ、よろしいですか」

ヴァッシュ「なんだい?」

さとり「もし、決着がついて全てが終わって・・・でも、貴方も強大な力を持ってると知られて」

さとり「それで、救ったはずの人類全てから追われる身になったとしたら・・・」

さとり「貴方は、どうするんですか?」

ヴァッシュ「・・・そうだなあ」



ヴァッシュ「・・・・もしも、そうなったら―――」

さとり「・・・・・!」

350: 2015/04/26(日) 10:51:43.56 ID:KUue70S+0
・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

さとり「・・・はぁ」

こいし「JESUS!!」ニョキッ

さとり「・・・さっき一瞬貴女居たわよね」

こいし「YEAH!!・・・でさ、行かせて良かったの?」

さとり「ああ言われちゃったら、何も言い返せないもの」

こいし「まあねぇ。いい口説き文句だったもんねぇ」

さとり「口説きとは違うんじゃないの・・・」

351: 2015/04/26(日) 11:03:40.47 ID:KUue70S+0
こいし「まあどう言ってもきっと帰るって聞かなかっただろうしね」

さとり「ホント。流されやすいと思ったら実は強情っぱりだもの」

こいし「ふーん」

さとり「その上お調子者で、軽薄で、けっこうウジウジしてて、ある意味バカで・・・でも、優しくて」

こいし「・・・・・・」

さとり「それにね、ああ見えて・・・」

こいし「・・・・・・」

さとり「・・・こいし?」

こいし「SHIT!!」

さとり「こ、今度は何!?」

352: 2015/04/26(日) 11:10:19.70 ID:KUue70S+0
こいし「なんだか知らんがヴァッシュにムカついた!」

さとり「え、あの、なんで・・・?」

こいし「スーパーアルティメット古明地ファミリーの恐ろしさ・・・!!思い知らせたる!!」

さとり「ちょっと、どうし」

こいし「まごうことなき必殺の ミ サ イ ル こいし―――シューート!!」ヒュッ

さとり「ど、どこ行くの!?こいしー!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

353: 2015/04/26(日) 11:11:38.73 ID:KUue70S+0
さとり「もう、ヴァッシュがどこにいるかも分からないのに・・・」

さとり「・・・・・・はぁ」

さとり「何も、言えなかった・・・わね」

さとり「真っ直ぐああ言われたらもう、何も言えないもの・・・ずるいわ」



『もしもそうなったら、僕は急いで逃げよう』


『そしてまたほとぼりがさめたら、静かに寄りそうよ』



356: 2015/05/10(日) 11:26:46.08 ID:njOZ+s9P0
・・・・・・・・・・・・・・・

「なんだよ、もう行っちまうのか」

「貴方ってもう何年もここに住んでるような感じだったわよね」

「本名は・・・ヴァッシュ?」

「ヴァッシュ・・・?」

「変わった響きねえ」

「ヴァッシュ・・・」

「ヴァッシュ・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・

357: 2015/05/10(日) 11:31:32.80 ID:njOZ+s9P0
~永遠亭~

ヴァッシュ「さて、最後はやっぱりここだが・・・」

ヴァッシュ「うぅ~む、中々玄関を開け辛い・・・」

ヴァッシュ「まだ怒ってるかなー、まだ怒ってるよなー、ごめんなさーい弓は怖いデスヨー・・・」

ヴァッシュ「しかし・・・ちゃんと挨拶をしないまま帰るわけには・・・」

ヴァッシュ「・・・ええいままよ!」

ガラガラ

358: 2015/05/10(日) 11:32:11.46 ID:njOZ+s9P0
ヴァッシュ「ただいまー!いやーようやく挨拶終わりましたよー!」

タッタッタッタ・・・

ヴァッシュ「・・・お?」

てゐ「よ。おかえり」

ヴァッシュ「あ、ああ。ただいま」

てゐ「晩御飯、まだ食べてない?」

ヴァッシュ「うん・・・まだだなあ」

てゐ「そりゃよかった。用意してるから食べよ」

ヴァッシュ「あ、はい。ごちそうになります」

359: 2015/05/10(日) 11:33:16.49 ID:njOZ+s9P0
てゐ「んじゃ行こっか」

ヴァッシュ「うん・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・


スタスタスタ・・・

ヴァッシュ「・・・・・・」

てゐ「・・・・・・」

ヴァッシュ「・・・・・・あの」

てゐ「ヴァッシュ」

ヴァッシュ「っと・・・な、何?」

てゐ「えーと、その・・・ぶったこと、まだ怒ってる?」

ヴァッシュ「いやいやいや!そんなこた無いよ!俺も失言だった・・・って紫さんに言われちゃったし」

360: 2015/05/10(日) 11:35:31.14 ID:njOZ+s9P0
てゐ「そっか・・・でもやっぱりスッキリしないから謝るよ。ごめん」

ヴァッシュ「こちらこそ。寧ろ悪かったね。変な事言って」

てゐ「ん・・・アンタも一応、家族・・・みたいなもんだからさ」

てゐ「自分を災厄だとか言うのはもうやめてよ。その・・・悲しいでしょーが・・・」

ヴァッシュ「ああ、もう言わないよ」

てゐ「うん・・・なら、いい・・・」

ヴァッシュ「・・・なんだい。らしくないなあ、隊長。いつものように罵倒してくれなきゃ調子狂うよ」

てゐ「う、うっさい!あたしだって気にする時は気にするっつーの!」

361: 2015/05/10(日) 17:47:01.10 ID:njOZ+s9P0
ヴァッシュ「はは。ともかく、じゃあ仲直りと言う事で」

てゐ「うん・・・はぁ、何だか疲れた」

ヴァッシュ「でも案外あっさり仲直り出来てよかったよ」

てゐ「ま、明日帰っちゃうんだしね。最後までギスギスしたくないし」

ヴァッシュ「そだね。・・・それで、他の三人はどんな感じ?」

てゐ「師匠さんは別に気にしてない様子だけど、他の二人は・・・まあ、ちょっとね」

ヴァッシュ「うーん、やっぱり怒ってる感じかなあ」

てゐ「というよりも・・・まあ、見れば分かるよ」

362: 2015/05/10(日) 17:58:55.63 ID:njOZ+s9P0
ガラッ

輝夜「・・・・・・」ズーン

鈴仙「・・・・・・」ズーン

ヴァッシュ「うわ、暗い!」

てゐ「喧嘩別れになるかもってアンタが挨拶に回ってる間ずっとこんななんだよ」

ヴァッシュ「別に気にして無いから!ほら、折角最後なんだしね!」

輝夜「・・・!」ズズーン

鈴仙「・・・!」ズズーン

ヴァッシュ「おわ!もっと暗くなった!」

てゐ「馬鹿。最後とか言ったらますます落ち込むだろーが」

363: 2015/05/10(日) 17:59:41.36 ID:njOZ+s9P0
スタスタスタ・・・

永琳「ま、言おうが言うまいが明日の朝には帰っちゃうのは変わりないものね」

ヴァッシュ「あ、先生」

永琳「おかしいわね。貴方確か串刺しになってなかった?それももう刺せる所が無い位」

ヴァッシュ「なってませんよ!!」

永琳「あ、そう。じゃあこれも食べれるわね」ズイ

ヴァッシュ「これ・・・え?何です?これ」

永琳「晩御飯。炒飯。見れば分かるでしょ」

364: 2015/05/10(日) 18:05:01.27 ID:njOZ+s9P0
ヴァッシュ「えっと、まさかとは思いますが、永琳先生が作ったとか・・・」

永琳「何がまさかよ。鈴仙もこんなんで貴方も居ないんだから私が作るしかないでしょーが」

ヴァッシュ「嘘ォ!?先生料理できたんですか!?」

永琳「あら、どういう意味かしら?」

ヴァッシュ「だって薬作るしか能が無いと思ってたから・・・」

永琳「貴方今から磔。壁に打ち付けられたままどうやって食べるか考えなさい」

ヴァッシュ「ごごごご、ごめんなすぁい・・・!」

てゐ「自分から喧嘩売ってどーすんだよ」

365: 2015/05/10(日) 18:06:06.51 ID:njOZ+s9P0
永琳「さ、ほら。姫、うどんげ。食べましょ」

鈴仙「あ・・・えと・・・いりません」

輝夜「私も・・・それよりも、その、トンガリ君と・・・」

ヴァッシュ「あー、その、前は悪かったね!変な事言っちゃってさ!」

鈴仙「あ、謝らないで、そんな・・・ゴニョゴニョ」

輝夜「そう、よ。貴方の気持ちとか、分からないのに酷い事して・・・ゴニョゴニョ」

永琳「・・・・・・」イラッ

てゐ「は、早く食べようよ!お腹も空いたしね!」

366: 2015/05/10(日) 18:21:54.32 ID:njOZ+s9P0
永琳「そうね。冷めちゃうわよ」

鈴仙「・・・・・・無理です・・・」

永琳「うっさい。食べなさい」

てゐ「どーせこのまま続けても謝り合ってグダグダになるんだからさ。話すよりパーッと食べようよ」

永琳「・・・一緒に食べるのも最後なんだから」

輝夜「・・・!」

ヴァッシュ「おお、うまひよへんへい!!」ガツガツ

永琳「ほら。この能天気はもう気にしないで喰ってるわよ」

369: 2015/05/10(日) 20:30:41.55 ID:njOZ+s9P0
輝夜「・・・・・・っ」バクッ 

鈴仙「!」バクッ

てゐ「・・・」モグッ

永琳「んじゃ、追加の料理作って来るわ」

ヴァッシュ「おねはいひまーふ」モグモグ

永琳「喰ったまま喋んじゃないわよ」



鈴仙「・・・・・・」バクバクバクバク

370: 2015/05/10(日) 20:37:07.52 ID:njOZ+s9P0
鈴仙『いつも薬売りに着いて来てくれてありがとね。エリクス』

ヴァッシュ『うん?急にどうしたんだい?』

鈴仙『・・・あのね、私ってちょっと人見知りな所あるんだ』

鈴仙『薬の話なら出来るけど、世間話とかは少し苦手なの』

ヴァッシュ『あれ、そうなんだ』

鈴仙『だから、薬売りの時にそういうこと話しかけられてもうまく返せなくていい印象与えなかったりすることもあったんだけど・・・』

鈴仙『今は貴方がうまく話を盛り上げてくれるからね。そのおかげで評判も上がってるわ。何より安心できるもの』

ヴァッシュ『はは、そう言ってくれるのは嬉しいな』

鈴仙『うん・・・だから、これからも一緒に居てくれる?』

ヴァッシュ『お安い御用だよ』

鈴仙『・・・ありがと。エリクス』

371: 2015/05/10(日) 20:39:37.42 ID:njOZ+s9P0
ダンッ ←パスタ


ヴァッシュ「・・・」グルグルグルグル

鈴仙「・・・」ズルズルズルズル

輝夜「・・・」モグモグモグモグ

永琳「・・・」ガツガツガツガツ

てゐ「・・・」ズールズールズール


輝夜「・・・・・・」モグモグモグモグ

372: 2015/05/10(日) 20:42:53.61 ID:njOZ+s9P0
輝夜『貴方っていつもそのロングコートを着てるわね。暑くないの?』

ヴァッシュ『全然!『向こう』は幻想郷よりずっと暑かったからここじゃ尚更平気だよ』

輝夜『そうなの。・・・でも、どうしていつもそんな格好してるの?』

ヴァッシュ『僕のトレードマークだからね!ポリシーってやつかな』

輝夜『それと、傷だらけの素肌を見せたくないから・・・というのもあるかしら』

ヴァッシュ『・・・まあ、少しね。特に女の子にはあんまり見せたくないんだ。モテなくなっちゃうから』

輝夜『そんなことないわ。貴方をよく知る人ならそんなことで貴方を拒絶したりしない。・・・少なくとも私はそうよ』

ヴァッシュ『・・・ありがとう。輝夜』

輝夜『(まあ、本当はモテないほうが都合いいけど・・・なんてね)』

ヴァッシュ『?』

373: 2015/05/10(日) 20:43:55.72 ID:njOZ+s9P0
輝夜「・・・・・・ッ!」グスッ

鈴仙「!・・・う、く・・・」グスッ

ヴァッシュ「え、えーと・・・」オロオロ

永琳「・・・・・・」イライライライラ


ズダンッ ←サラダ


永琳「・・・・・・」

てゐ「・・・・・・」モシャモシャ

ヴァッシュ「・・・・・・」ムシャムシャ

輝夜「・・・・・・!」モグモグ

鈴仙「・・・・・・っ」バリバリ

374: 2015/05/10(日) 20:46:04.62 ID:njOZ+s9P0
てゐ『因幡たちも随分アンタに懐いたようだね』

ヴァッシュ『うん、みんないい子だねえ』

てゐ『ま、あたしの面倒見がいいからね!リーダーの実力ってやつ?』

ヴァッシュ『隊長!人使いが荒いのを直してくれって意見もありましたよ!』

てゐ『愚痴まで聞いてんじゃねえ!・・・ったく、この優しさが伝わらないとは』

ヴァッシュ『あはは、伝わっているとは思うよ。大切に思ってるっての僕でも分かるから』

てゐ『うるさい、そーゆーこと言うなよ恥ずかしい・・・』

てゐ『ま、子分のことはしっかり面倒見るよ。アンタ含めて』

ヴァッシュ『あれぇ!?僕子分なの!?』

てゐ『アンタなんて子分の子分よ。・・・ま、その分しっかり面倒見てやるからね』

375: 2015/05/10(日) 20:54:53.07 ID:njOZ+s9P0
永琳『ねえ、エリクス』

ヴァッシュ『はい?』

永琳『貴方のその古傷、時間をかければ見えにくくする位は出来るんだけど・・・』

ヴァッシュ『そうなんですか?』

永琳『まあ、ね。何年位はかかるかも知れないけどそれでも良ければやりましょうか?』

ヴァッシュ『うぅーん・・・気持ちはありがたいのですが』

永琳『そ。何か思い入れでもあるのかしら』

ヴァッシュ『まあ、名誉の負傷ってやつですかね!格好いいでしょう?』

永琳『・・・はあ、貴方って触れられて欲しくない時っていつもそーやってとぼけるわね』

ヴァッシュ『え、あ・・・バレバレ?』

永琳『バレバレ。別に悪いことじゃ無いけど。知られたくない過去を穿り返すなんてしないわ』

永琳『・・・でももし自分から話してくれたら、嬉しいって思う』

376: 2015/05/10(日) 20:56:54.21 ID:njOZ+s9P0
・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・


チュンチュン チュンチュン

ヴァッシュ「・・・・・・げっふ」

鈴仙「(しまった・・・)」ゲフ

輝夜「(少し意地になりすぎた・・・)」ハライタイ

永琳「・・・・・・・ねむ」

てゐ「・・・朝になっちゃったね」

377: 2015/05/10(日) 20:57:33.39 ID:njOZ+s9P0
輝夜「そうね・・・」

鈴仙「・・・さ、最後なのに徹夜でご飯って・・・」

永琳「チャーのみたーい・・・」

てゐ「とりあえず・・・仕度しなきゃ・・・」

ヴァッシュ「ああ・・・そうだね」

輝夜「・・・・・・トンガリ君」

ヴァッシュ「・・・ん?」



輝夜「忘れないでね」

輝夜「私たちのこと」



ヴァッシュ「・・・ああ。勿論」



378: 2015/05/16(土) 09:14:32.21 ID:Kyc0rwKF0
―――平穏な日々は終わり―――



輝夜「ハンカチ持った?ティッシュ持った?」

鈴仙「銃も持った?忘れ物無い?」

てゐ「ホラ。おべんと。あっちで食べなよ」

永琳「よし。もうやり残したことは無いわね?」

ヴァッシュ「うん!もう大丈夫だよママ!!」

紫「さっさとしなさいな」イラッ

379: 2015/05/16(土) 09:15:54.49 ID:Kyc0rwKF0
―――そして―――



―――この境界を抜ければメルドレークに着けますわ。


―――そこでウルフウッドさんが待っています。貴方が帰る旨はもう伝えてありますので。


―――何から何まで済みません。お世話になりました。


―――・・・元気でね。


―――うん。





―――・・・それじゃ、みんな。

380: 2015/05/16(土) 09:20:24.78 ID:Kyc0rwKF0
――――――旅が始まる――――――






     「いってきます」






    「いってらっしゃい」






381: 2015/05/16(土) 09:22:06.33 ID:Kyc0rwKF0
・・・・・・・・・・・・・・・


ウルフウッド「行くで。トンガリ」


ヴァッシュ「ああ。ウルフウッド」


・・・・・・・・・・・・・・・

382: 2015/05/16(土) 09:56:16.28 ID:Kyc0rwKF0




















383: 2015/05/16(土) 09:57:46.24 ID:Kyc0rwKF0






―――ヴァッシュ


―――ナイブズを


―――孤独(ひとり)にしないで







384: 2015/05/16(土) 09:58:40.49 ID:Kyc0rwKF0









―――飛ぶぞ、ナイブズ。









385: 2015/05/16(土) 09:59:21.46 ID:Kyc0rwKF0
・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・


ナイブズ「・・・こいつを・・・この男を・・・救ってくれ」



ナイブズ「こいつはあんた達に・・・必要な・・・男だ!!!」


・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

386: 2015/05/16(土) 10:00:22.22 ID:Kyc0rwKF0


















387: 2015/05/16(土) 10:01:15.02 ID:Kyc0rwKF0
・・・・・・・・・・・・・・・


―――方舟事件から半年―――


~辺境の病院~


「・・・ッシュ・・・!ヴァッシュ!!」

ヴァッシュ「・・・・・・ん」パチッ

「あ、お、起きた!」

ヴァッシュ「おう、カリート。おはよう」

カリート「おはようじゃないよ!ヴァッシュ!」

ヴァッシュ「うーん?どうしたってのさー?」

ガチャッ

医者「地球軍だよ。もうこっち来てる」

カリート「父ちゃん!ヤバイよねヤバイよねあれ!」

ヴァッシュ「・・・そーか。とうとう気づかれちまったか」

医者「の、ようだな」

388: 2015/05/16(土) 10:04:48.21 ID:Kyc0rwKF0
・・・・・・・・・・・・・・・

医者「急だがお別れの時だな」

ヴァッシュ「ごめんよ」

ヴァッシュ「(・・・あの時も長く世話になったってのに急な別れだったな)」

医者「さあもう行け。ここのマンホールからなら気付かれず遠くに逃げきれるだろう」

ヴァッシュ「何もかもすまない。二人とも」

カリート「ヴァッシュ・・・」

医者「人目のつかないところでひっそりと暮らせ。お前はもう十分に頑張った。そうだろう?」

ヴァッシュ「・・・うん・・・ありがとう・・・」

389: 2015/05/16(土) 10:06:54.12 ID:Kyc0rwKF0
・・・・・・・・・・・・・・・

ヴァッシュ「(久しぶりに、あの時の夢を見た)」

ヴァッシュ「(得体の知れない俺を受け入れてくれた所・・・)」

ヴァッシュ「(人間でない俺を、人間で無いと知って受け入れてくれた所・・・)」

ヴァッシュ「(・・・幻想郷)」

ヴァッシュ「(たったの二年だけど、あの時と同じくらい幸せだった)」

ヴァッシュ「(レムと・・・ナイブズと一緒にいた時と同じくらいに)」

ヴァッシュ「(出来るなら、もう一度彼女達と会いたい・・・けど・・・)」

ヴァッシュ「(感傷に浸る前に・・・)」

ヴァッシュ「(まずは逃げ切りませんとネーーー!)」

390: 2015/05/16(土) 10:08:51.32 ID:Kyc0rwKF0
ヴァッシュ「・・・お、出口・・・か?」

ガゴン

地球軍「・・・さもなくば」

ヴァッシュ「?」

地球軍「こちらは全軍による武力行使も辞さない所存である!!」

ヴァッシュ「!!!(何言っちゃってんのコイツ!!!)」

地球軍「・・・と、思ったが」

ヴァッシュ「・・・?」

地球軍「何か嫌な予感がするので、現場での即時対応と言うことで即刻突入させていただく!!」

ヴァッシュ「!!!!!」

391: 2015/05/16(土) 10:12:32.53 ID:Kyc0rwKF0
地球軍「5!4!3!2!1・・・」

ヴァッシュ「(も、もう・・・)」

地球軍「・・・ゼ」

ヴァッシュ「(どうにでもなれじゃァー!!)」

地球軍「ロ!」

ガコンッ

ヴァッシュ「イエエェェェエイ!!!」バッ

地球軍「!!??」

392: 2015/05/16(土) 10:16:51.27 ID:Kyc0rwKF0
「あれは・・・!深紅にたなびくコート!!!」 「ツンツンにとんがらがった髪!!!」

「まさか・・・」 「いや、間違いない・・・あいつが・・・!」


「「「ヴァッシュ・ザ・スタンピード!!?」」」



ヴァッシュ「イエーーース!!俺はここデーーーース!!!!」バキューンバキューンバキューン



医者「あの馬鹿!!台無しじゃねぇか!!」

393: 2015/05/16(土) 10:18:31.47 ID:Kyc0rwKF0
地球軍「捕えろーーー!!」

ドチューンドチューンドチューン

ヴァッシュ「うおおおおお!!」ドドドドド

ヴァッシュ「(今だけだ!!!連中だけ何とか振り切ってあとは・・・)」

ヴァッシュ「(変装して暮らそう!ヅラ被って差し歯入れてカイゼル髭付けて語尾とかザンスにして・・・)」

ヴァッシュ「(このまま誰にも知られずノーマンズランドの一市民として・・・)」

ヴァッシュ「(ひっそりとゆったりとおっとりとのうのうと)」

ヴァッシュ「(オブティミスティック且つ左扇子方向のロハスロハススタイルで暮らしてゆくのだ・・・!!!)」



賞金稼ぎ「あ、ヴァッシュ」ヌッ

ヴァッシュ「イーーーーヤーーーーー!!!」ズザーーーー

394: 2015/05/16(土) 10:23:15.04 ID:Kyc0rwKF0
賞金稼ぎ「おお!?何だ出やがったなタマ無し地球民(テラン)ちゃんども」ドドドド

地球軍「何をする!止め給えこのクソ原住民!」ダキュンダキュンダキュン

ヴァッシュ「け・・・けんかをやめて・・・とめて・・・」

地球軍「ブッ頃すサル軍団!!」ボガーン

ヴァッシュ「あーーーーーーっ」ヒュルルルル

賞金稼ぎ「逝きさらせウラナリ地球民!!」ドズーン

ヴァッシュ「れーーーーーーっ」ヒュルルルル

地球軍「野蛮人!!!」ゴバーン

ヴァッシュ「ひょーーーーーーっ」ヒュルルルル

賞金稼ぎ「ナスビ頭!!!」バフーン

ヴァッシュ「しぇーーーーーーっ」ヒュルルルル

396: 2015/05/16(土) 22:19:02.16 ID:Kyc0rwKF0
ヴァッシュ「(なんでだ・・・なんで僕に平穏は来ないんだ・・・!)」

ヴァッシュ「(いいじゃないかこんなに頑張ったんだからちょーっとくらい楽させてもさあ!)」

ヴァッシュ「(も、もう誰でもいいから・・・)」


ヴァッシュ「誰かたーすけてーーーー!!」ヒュルルルル









―――はいはい。世話が焼けますわね。









ヴァッシュ「・・・え」シュポンッ

397: 2015/05/16(土) 22:21:14.70 ID:Kyc0rwKF0
「・・・!おい、ヴァッシュはどうした?」

「ヴァッシュは!?アイツいねえぞ!!」

「ゴリラ共!少し待て、肝心の本人が消えたぞ!」

「うるせえチキン共!見りゃ分かるっつーの!どこ行きやがった!?吹っ飛びやがった!?」

「・・・ま、待て。俺は見たぞ」

「あぁ?何をだ」

「ヴァッシュが・・・突然出てきた『切れ目』に呑まれて・・・消えちまったのを!!」

「・・・何を言っているんだソイツは?」

「おい!!あっちだ、居たぞ!いつの間にか随分遠くにいやがる!」

「ヴァッシュ!・・・と、何だ?あの『女』は?」

398: 2015/05/16(土) 22:22:25.16 ID:Kyc0rwKF0
ヴァッシュ「・・・え?あれ?何がどーなってんの?」

紫「はあい。お久しぶり・・・て程でもないかしら」

ヴァッシュ「・・・・・・・・・・」

紫「大体一年と・・・半年ぶりくらいですわね」

ヴァッシュ「・・・ッ!!?」

紫「なんですのその反応。まさか私を忘れたとかではありませんわよね?」

ヴァッシュ「紫さん!?何で居るんですか!?」

紫「良し。覚えてましたわね。んで、貴方が助けてって言ったじゃないですの。だから助けてあげましたわ」

ヴァッシュ「いや、言いましたけど!そ、そうじゃなくて・・・」

399: 2015/05/16(土) 22:23:16.23 ID:Kyc0rwKF0
紫「何か不服のようですわね」

ヴァッシュ「ふ、不服ってか・・・もう会えないよー寂しいよーみたいなお別れデシタので・・・」

紫「誰もそんなこと言ってませんわ。勝手に捏造しないでくださる」

ヴァッシュ「え・・・ご、ごめんな・・・さい?」

紫「許します。ま、それよりも・・・」

紫「取りあえずは、お疲れ様・・・でいいのでしょうか」

ヴァッシュ「あ・・・はい。ありがとう、ございます・・・」

紫「気の抜けた返事ですわねえ。燃え尽き症候群ですの?」

ヴァッシュ「い、いやあなんだか現実味が無くって・・・」

400: 2015/05/16(土) 22:27:41.19 ID:Kyc0rwKF0
紫「それにしても・・・」

賞金首「・・・・・・」

地球軍「・・・・・・」

紫「ホーント。トラブルメーカーなんですのね」

ヴァッシュ「え・・・あ!!そうだ、済みません紫さん!僕ちょっと逃げる仕事がありますので!!」

紫「こらこら。そんな急がないでせめて『みんな』に挨拶くらいしたらどうですの?」

ヴァッシュ「え・・・?」

紫「騒動が終わったから貴方に会いに行こうと思ったのですが・・・」

紫「その話をしたら全員行きたいって言って聞かないのですわ・・・と、いうわけで」

ヴァッシュ「み、みんなって・・・もしかして」

紫「いらっしゃーい。ってね」


シュポンッシュポンッシュポンッシュポンッ

ヴァッシュ「・・・・っ!!」

401: 2015/05/16(土) 22:40:15.35 ID:Kyc0rwKF0
橙「ヴァッシュさあぁん!!」

藍「ふふ。相変わらずお元気そうで安心しました」


妹紅「あら、しばらく会わないうちに髪の色変わってるわね。黒髪にしたの」

慧音「染めたのかい?似合ってるじゃないか」

マミゾウ「あの、それよかここ・・・暑くないかの?」


フラン「ヴァッシュ・・・貴方の言ってた通りこの星、砂しかないし暑いし体も重いね・・・」

パチュリー「こんな時魔法使えると便利なのよ。自分だけ涼しく出来る都合のいい魔法もアリアリよ」

レミリア「ぎゃあ!太陽二つとかふざけんな!吸血鬼頃しか!咲夜ヘルプ!」

咲夜「・・・・・・」チーン

美鈴「さ、咲夜さーん!大丈夫ですかー!?」

402: 2015/05/16(土) 22:44:21.85 ID:Kyc0rwKF0
空「わぁ、凄い!化け物顔の人達があっちにいっぱいいるよ!」

燐「そっちは・・・なんだか変な被り物してるねぇ。それと凄い乗り物だよ」

パルスィ「見た目でキャラが濃い奴らばかりで妬ましいわ・・・」

勇儀「あいつらがヴァッシュの言ってたサイボーグって奴か。強そうだ!戦りたいねえ!」

さとり「ヴァッシュ・・・あ、貴方が、生きて、て・・・よかっ・・・た・・・!」

こいし「ベタな反応はつまらねえって言っただろう!!姉が!!」

萃香「この子アンタがいない間はちょっと落ち着いてたのにまた・・・」


聖「おや!髪を黒くされたってことは寺に入る決心の現れですね大変よろしい!」

星「ごめんなさいヴァッシュさん!止めたんですが・・・!」

一輪「聖様落ち着いてどうどう」

403: 2015/05/16(土) 22:46:19.76 ID:Kyc0rwKF0
鈴仙「ヴァ、ヴァッシュ・・・!また、会えたねぇ・・・!」

てゐ「な、なーに泣いてんの鈴仙。恥ずかしいなぁ・・・」

永琳「貴女だって涙目なのによく言うわよ」

輝夜「・・・ト、トンガリ君・・・トンガリ君・・・!!」



ヴァッシュ「み、みんな・・・!」



紫「(・・・あれ、肝心の子は?・・・)」

404: 2015/05/16(土) 22:54:58.14 ID:Kyc0rwKF0
ヴァッシュ「みんな・・・・・・久し」





―――・・・・・・ァァ~~~~~ッシュ・・・・・・





ヴァッシュ「ぶ」




文「さああああああああああん!!!」ドギュン


ヴァッシュ「りいいいいいい!!!」グシャーーーッ

405: 2015/05/16(土) 23:08:07.30 ID:Kyc0rwKF0
文「いっや~~~~お久しぶりですねぇヴァッシュさん!かれこれ一年半ぶりですかぁ!あれ、思ったより久しくないですね!!」

ヴァッシュ「タックルが・・・み、みぞおち・・みぞおちに入った・・・ロープロープ・・・」

文「さてさて早速ですが取材させて頂きますよ!」

ヴァッシュ「え、は・・・シュ、シュザイって・・・」

文「題して!『チキチキ!!幻想郷に舞い降りたファンキボーイは今!突撃取材号外スペシャル!!@ポ口リもあるよ』!!」

ヴァッシュ「あ、あばばばば・・・」


紫「(幻想郷に来るか聞けって言った筈なのに忘れてんのかしらコイツ)」


文「さあ!!さあ!!さあ!!さあ!!さあ!!・・・さあッ!!始め、まッ・・・しょおおおうう!」

ヴァッシュ「ギャーーーー!!!」


「待ちなさい!!」


文・ヴァッシュ「!?」

406: 2015/05/16(土) 23:10:24.37 ID:Kyc0rwKF0
「なんですの貴女達は!?急に現れて馴れ馴れしく!」

ヴァッシュ「あ・・・ほ、保険屋さん!!」

ミリィ「わーい!半年ぶりですねぇヴァッシュさん!」

メリル「ようやっと見つけましたわよ・・・それよりも!勝手に出てきて取材だなんてどういう了見ですの!?」

文「むっ・・・」

ヴァッシュ「ほ、保険屋さん・・・!」

メリル「ヴァッシュさんに取材していいのは私達、ノーマンズランドブロードキャスト突撃取材班に決まってますわ~~!!」

ヴァッシュ「ほ、保険屋さーーん!?」

ミリィ「もう保険屋じゃないんですよお」

407: 2015/05/16(土) 23:14:51.72 ID:Kyc0rwKF0
メリル「題して!『チキチキ!!謎の人間災害と呼ばれた男だらけの素顔を追え特番スペシャル!!@ポ口リもあるよ』!!」

ヴァッシュ「そっちも!?」

文「なんだか被ってる気がしますねぇ・・・いずれにせよここは譲れませんよ!」

メリル「こちとら彼と共に戦い抜いた仲間なんですのよ!」

文「こちとら彼と共に生活した仲間なんですよ!」

メリル「タマ無し田舎者!!」

文「クソ原住民!!」

メリル「野蛮人!!」

文「ナスビ頭!!」

408: 2015/05/16(土) 23:34:14.80 ID:Kyc0rwKF0
文・メリル「ぐぬぬぬ・・・・・・」

ヴァッシュ「あ、あ、あの・・・」

「「ヴァッシュさん!!」」

ヴァッシュ「あぎ・・・」

メリル「久しぶりの復帰に!!マイクグリグリ

文「早速ですが!!」ペングリグリ





「「一言お願いします!!」」





409: 2015/05/16(土) 23:49:13.59 ID:Kyc0rwKF0
文・メリル「ぐぬぬぬ・・・・・・」

ヴァッシュ「あ、あ、あの・・・」

「「ヴァッシュさん!!」」

ヴァッシュ「はひ・・・」

メリル「久しぶりの復帰に!!マイクグリグリ

文「早速ですが!!」ペングリグリ





「「一言お願いします!!」」





410: 2015/05/16(土) 23:50:21.35 ID:Kyc0rwKF0
二重投稿失礼


ヴァッシュ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ヴァッシュ「お・・・あ・・・・」

ヴァッシュ「カカ、カン・・・」

ヴァッシュ「・・・ベン・・・」








「してくださああああぁぁいいいいいいィいいいィいいいいいいいいい!!!!」









411: 2015/05/16(土) 23:51:28.01 ID:Kyc0rwKF0
「逃げたぞー!!」

「捕えろーー!!」

「賞金ーーー!!」

「取材ーーー!!」




「「「ヴァーーーーーッシュ!!」」」




412: 2015/05/16(土) 23:52:25.53 ID:Kyc0rwKF0




ヴァッシュ「わああああ!!」ダダダダッ


ヴァッシュ「あああ・・・あ、はっ」


ヴァッシュ「ははははっ!わははははは!」


ヴァッシュ「あははははは!!」



413: 2015/05/16(土) 23:53:35.11 ID:Kyc0rwKF0










地には平和を そして慈しみを
   ラブアンドピース   










414: 2015/05/17(日) 00:03:10.27 ID:CASg+K/40




















415: 2015/05/17(日) 01:10:33.41 ID:CASg+K/40
・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・

―――オクトヴァーン―――

ドヒュゥゥゥゥ!

クロニカ「・・・逃がさない・・・わよ・・・!!ナイ、ブズ・・・!!」

クロニカ「(もう一人自立種もいるが・・・構うものか!)」

クロニカ「(ドミナ・・・貴女の仇を・・・!)」



クロニカ「おおおおおおおあああ!!」

416: 2015/05/17(日) 01:12:30.84 ID:CASg+K/40
ドン!ドン!ドン!ドン!

パキィィン!

クロニカ「っ・・・!!」

リヴィオ「・・・済みませんね、遠くから来た客人にこんな無礼を」

リヴィオ「でもそれだけはさせられない」

クロニカ「・・・・・・」

リヴィオ「色々あるでしょうが今は彼を・・・僕らを・・・信じてください」

リヴィオ「後悔はさせません。ようこそ、ノーマンズランドへ」

クロニカ「・・・そう・・・」

クロニカ「それが・・・この星の名前なのね」




リヴィオ「・・・・・・ふう」

417: 2015/05/17(日) 01:19:41.16 ID:CASg+K/40










―――やるやないけ、くれたるわ。合格点。










418: 2015/05/17(日) 01:20:35.25 ID:CASg+K/40
リヴィオ「・・・・・・・」




でも、まだまだやで。泣き虫リヴィオ。

―――駆け上がれ。これからも。




リヴィオ「・・・!!」



リヴィオ「・・・・・・」

リヴィオ「・・・・・あ」


リヴィオ「ありがとう・・・ございます・・・」

419: 2015/05/17(日) 01:25:38.71 ID:CASg+K/40
・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

ウルフウッド「ったく、また泣き虫リヴィオか。先が思いやられるで」

小町「・・・ねえ、あれだけでよかったのかい?」

ウルフウッド「ああ、もう十分やで。・・・話させてくれてありがとな、閻魔サマ」

映姫「ええ。もっと感謝してください」

ウルフウッド「・・・あー、偉いで感謝しとるでー」

映姫「ふふん。よろしい」

ウルフウッド「(ホンマにこんなガキが地獄の閻魔ちゅーんか?)」コソコソ

小町「(ガキとか言わないのさ。あんたも宗教に入って神様信じてるならもっと敬いなよ)」コソコソ

ウルフウッド「(宗教言うてもワイのは多分ちょっと違う気がするで)」コソコソ

420: 2015/05/17(日) 01:28:10.84 ID:CASg+K/40
ウルフウッド「しかし驚いたで。氏後の世界の住民ってこんな感じなんやな」

小町「本来は魂だけで話せたり触れたりなんかしないんだけどね」

映姫「貴方がヴァッシュの友人なのでちょっとしたサービスですよ」

ウルフウッド「テキトーな理由やな。それでええんか閻魔」

映姫「地獄で一番偉いからいいのです。私がルールです」

小町「ということだってさ。牧師さん」

ウルフウッド「・・・聖書も泣いとるでホンマ」

421: 2015/05/17(日) 01:46:39.98 ID:CASg+K/40
小町「・・・風が出てきたな」

ウルフウッド「ああ」

映姫「もう、よろしいのですね?」

ウルフウッド「おう。もう思い残したことはあらへん」

小町「じゃ、行こうか」

ウルフウッド「・・・よろしゅうたのむで」

映姫「ええ。今日からよろしくお願いします」

ウルフウッド「ああ・・・・・・」





ウルフウッド「・・・は?今日から?」

422: 2015/05/17(日) 01:47:32.42 ID:CASg+K/40








映姫「じゃ、帰ってさっそく一仕事してもらいますよ」


ウルフウッド「・・・・・・は!?」








423: 2015/05/17(日) 01:49:18.71 ID:CASg+K/40
~是非曲直庁~

映姫「はい、次の方入って来てください」

映姫「えーと書類書類・・・ニコラス!早く持って来なさい!」

ウルフウッド「なんや!何やっとんねんワイは!説明が欲しいでホンマ!」バタバタ

小町「あの世も人手が足りないのさ。暫く手伝って貰うよー」

ウルフウッド「氏者を働かせるとかおんどれら地獄行きやで!!」ドタドタ

小町「あたいらはその案内人なんだよねぇ」

映姫「立つ鳥跡を濁さずって言うでしょ!黙ってワーキング!!」





―――カンベンしてくれやあぁぁぁぁぁ!!





~END~

424: 2015/05/17(日) 11:51:08.83 ID:CASg+K/40
以上、TRIGUNと東方のクロスでした。
TRIGUN~TRIGUN MAXIMUMの間にヴァッシュが幻想郷に来ていたらという設定で書かせて頂きました。
この組み合わせで戦闘シーン無しという暴挙。もし期待してくれた方がいらっしゃったら申し訳ありません。

427: 2015/05/17(日) 14:49:01.03 ID:HEexEDvZO

428: 2015/05/17(日) 20:17:23.60 ID:Z+QxvgKC0
お疲れ様でした。面白かったです

引用: 幻想郷にラブ&ピース