518: 2011/08/16(火) 19:01:42.85 ID:2/dzlPgPo


とある魔術の禁書目録II マグカップ 上条当麻

「ふふふふふふふふふふふふふふ」

常盤台中学の寮の自室でちょっとアレ気な笑みを浮かべる御坂美琴。その様子は他人が見たら
べろべぶろべらべら認定されても仕方がない感じである。
現在、それを見ている唯一の人間である白井黒子が呆れるように注意する

「お姉様、その笑みは淑女にはあまり相応しくありませんの。人前では謹んだほうがよろしいかと」
「アンタに言われたくないわよ」

すんなり素に戻った美琴が黒子を睨みつける。

「それでお姉様。一体何がありましたの? ロシアから帰ってきてから、この世の終わりのような顔をしていましたのに」
「よく聞いてくれたわ黒子。私は手に入れたのよ!!」

世界征服を宣言するマッドサイエンティストの様に片手を振りかざす。
そのテンションに若干引きつつも、何をです? と黒子は義務的に問う。

「真・ヒロインの座よ!!」
「っんへ?」

呆気に取られて淑女にあるまじき返答をする黒子。

「私が『とある魔術の禁書目録』の真・ヒロインに確定したって言ってるのよ」
「そのメタ発言の是非はとりあえず横に置いておくとしまして、それは一応あのシスターさんなんではないんですの?
タイトルコールされてるヒロインなわけですし」
「確かに、いままでの私はあのシスターに遅れをとっていたわ。影が薄いと言われながら
毎巻それなりに出番を確保。魔術サイドでは出番のなくなる私にはどうしても
覆すことのできないアドバンテージだった」

いままでの苦労を思ってか、美琴の頬に一筋の涙が流れる。一瞬の沈黙の後、涙を振り払い強く拳を握る。

「でも、そんな日々も終わり。遂にアイツと肩を並べて戦う事を選んだ私は、これから出番も激増。
お互いのピンチを助けあったり、ラッキースOベが発生したりなんかしちゃって親密度もウナギ昇りってもんよ。
しかも次の舞台はハワイよハワイ!! 海外結婚式の定番!! これは事実上挙式からのハネムーンと言っても過言じゃないわ」

美琴は高笑いで勝利を宣言する。

「でも、あの類人猿はお姉様の提案を了承していないようですが?」
「え?」

ピタリと美琴が止まる。

「ホラ、お姉様が勇気を持って提案した所で丁度シーンが切り替わっていますの」

ベッドの上で手元の本をパラパラと確認する黒子。ベッドに飛び乗ってきた美琴がその本を肩越しにを覗き込む。

「うっわ、ほんとだ」
「あの類人猿の事ですから、折角のお姉様の申し出を空気読まなさ120%で断るかもしれませんの」
「否定しきれないのが辛い……。いやでもいくらアイツでもこの流れでそれはないはず……」

頭を抱えて、思考のサルガッソーに落ちていく美琴。

「で、でもそれだけで真・ヒロインと言ってるわけじゃないのよ! 名前呼びしてもらったし! これって二人の距離感が
縮まった証よね」
「そんなシーンありましたですの?」
「私達の感動的な再開のシーンよ!」

黒子の本を奪い、問題のページを開いて返す美琴。

「これは……、酔っぱらい特有のテンションで名前を呼んだだけですの。しかも、正確にはみこっちゃんと呼ばれてますの」
「だとしても、私にとって記念すべき第一歩よ」
「あんまり感動的な再会でもない気がしますの……」
「感動的なの!」

予断を許さぬ口調で美琴が叫ぶ。

519: 2011/08/16(火) 19:04:06.07 ID:2/dzlPgPo


「それにアイツのヤサも知れたわけで、これはもう夜討ち朝駆けし放題ってわけよね。グフフフ……」
「お姉様、せめて涎はお拭きになってくださいませ」

高まり続ける美琴をたしなめる黒子。黒子は開いてるある本を閉じ、大きく一呼吸してから重々しく告げる。

「いいでしょう。お姉様の仰っていることを認めたとしますの。しかし、それでもヒロインの座は安泰とは言えませんの」
「どういう事よ黒子」

問い返す美琴。ようやく手に入れた王座が、いきなり革命の危機にあるといわれたら黙ってはいられない。

「考えてみてくださいまし、次の舞台はハワイ。ハワイといえば?」
「結婚式?」
「違いますの」
「アロハシャツ?」
「ブッブー」
「ヤシの木?」
「それもブッブーですの」
「ロコモコ?」
「正解からさらに遠くなりましたの」
「キャシー中島の出身地?」
「お姉様、わざとやっているんですの? 正解は海。常夏のワイキキビーチですの」
「それがどうしたって言うのよ」

美琴が口を尖らす。それを見る黒子が物分りの悪い生徒を諭すような口調で答える。

「まだわかりませんの? 舞台は海、必然的にヒロインの水着シーンは不可避! これが何を意味するか。
お姉様の慎ましやかなプロポーションが他のヒロインの方々と比べられるわけですの」
「慎ましやかって……、でもあのシスターには負けてないわよ! たぶん」

口リぷに系シスターのインデックスに対して勝利を確信できないあたりに、自信の無さが透けて見える美琴である。
その美琴にチッチッチと指を動かす黒子が、胸元から一枚の写真を取り出す。写真に写っているのは
二重まぶたが印象的な天草式十字凄教の五和である。

「この女性は魔術サイドの方ですから、ハワイに高確率でついて行くことが予想されますの。
どうですか、この全く隠れていない隠れ巨Oを前にして、
いつもの色気の無い競泳水着をさらけ出す事ができるというんですの!?」
「こ、これは……いつぞやスパにいた」

五和の圧倒的な戦闘力に気圧される美琴。

「で、でも地味な性格してそうだし、そこまで大胆な水着は来てこないんじゃないかなって……」、

弱々しく反論を試みる。黒子は美琴には答えず、ゆったりとした動作でさらに一枚の写真を差し出す。
そこにはアンビバレンツな衣装を纏ったウェスタンサムライガール、神裂香織さんじゅうはっさいがその肢体を存分に披露していた。
具体的に言うとドラマCDアーカイブ3のジャケット見たいな感じで。
美琴はその写真を穴が開くほど見つめると、両手で黒子の手からひったくり、ビリビリと破り捨てる。

「なんなのよ! どいつもこいつも人の事バカにしくさった胸しやがって! しかもこの人なんて普段の格好から水着より過激じゃない! こんなの全裸が
服着て歩いているみたいなもんじゃないの!!」

ウガーとわめき散らし、ベッドの上で地団駄を踏む御坂美琴。騒音を聞きつけて寮監がやって来るまで、わずかに後40秒。

520: 2011/08/16(火) 19:53:15.79 ID:z2Qrha7AO
終了と思われる

しかし…上条フラグ立ってるの何人いるよ?
男女問わず

引用: ▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-32冊目-【超電磁砲】