579: 2011/08/18(木) 23:09:40.31 ID:/u+layQt0
カエル顔の医者から悪い知らせと良い知らせを聞いた少女は、医者の提案に肯いた。
役に立つならばと、それは明るく元気なものだった。

かわいらしいあほ毛を揺らし少女は目当ての病室に辿り着く。
病室には白く、白く、白い患者がベットに横たわっていた。
白い患者を目にし、少女の心臓は鷲掴みされる。
その衝撃は、感覚は、感情はまだ少女には名前の判らないものであった。

そして少女は白い患者に歩み寄る。
調整を終え、目覚めたばかりであるためか、少々不安定な足取りで。
ただその目は窓からのぞく見事な夏の青空を映さず、白い患者しかいない。

妹達から受け取った記憶を何度も何度もリピートし、何度も何度も見た白い顔を覗き込む。
髪を剃り、頭に包帯を巻かれてはいるものの記憶と違わない顔である。
しかし記憶で見るよりも、その静かに息づいてる患者は強く強く少女を魅了した。
記憶以外で初めて患者を、白い少年を見た少女は、赤いはずの瞳を見たいと思った。
とある魔術の禁書目録II マグカップ 上条当麻

580: 2011/08/18(木) 23:10:17.23 ID:/u+layQt0
だが残念ながら白い少年は穏やかに眠っている。
起こしてしまう前に少女は少年をじっくり観察する。
白い肌に、白い眉、睫、包帯、ベット、全てが白い。
その中で唯一色付いている唇に目がいく。

うっすらと開いたそこから白い歯と赤い舌がのぞく。
それにどんどん引き込まれていく。
身を乗り出す少女にベットが小さく鳴った。

「あなたって暖かくて、柔らかくて、甘いんだねってミサカはミサカは新たな大発見に感激してみたり」

少女は首元に顔を突っ込むかたちで、ぴったりと少年に上半身をつけ、少年の体温を味わう。
少年の匂いをたっぷり吸いこみ、頬で耳で脈を感じる。
記憶の中には決して無かった、少年の新しい情報に少女は恍惚とした。

少女の念願の赤い瞳が臨めるのはもう少し後。
その知性のない瞳に、全く役に立たない言葉に、少女が少年の状態を正しく理解する。
少女の心が引き裂かれたように痛み、悲鳴を上げる。
医者が少女と少年を黒い電極で繋ぐまであと数日。
そして少年が何の躊躇もなく直に触れる元気な少女に驚き、戸惑い、顔を赤くするのはそのすぐ後である。

581: 2011/08/18(木) 23:11:17.10 ID:/u+layQt0
入院中は桃色妄想の宝庫
アニメの破壊力は抜群
なにあのいちゃいちゃ!べたべた!いちゃいちゃ!

失礼しました~

引用: ▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-32冊目-【超電磁砲】