989: 2013/03/31(日) 22:59:38.33 ID:mwoIummYo

<ペリーヌ×もっさん×最後に>
――――――――――――――――――――
ペリーヌ「……」
     「行ってしまうんですね」

美緒「……あぁ」

ペリーヌ「……」

美緒「じゃあ、行ってくるぞ、ペリーヌ」


ペリーヌ「ま、まって! 待ってくださいまし!」ギュ

美緒「っ……」
   「なんだ、放してくれ、ペリーヌ」

ペリーヌ「嫌! いやですわ!」

美緒「なぜだ、ペリーヌ、私は行かなければならないのだ!」

ペリーヌ「……行かないで……」

美緒「……」
   「……放してくれ」

ペリーヌ「……嫌、嫌……ぁ」

990: 2013/03/31(日) 23:03:34.95 ID:mwoIummYo
美緒「……」

ペリーヌ「わたくし……耐えられませんわ……」

ペリーヌ「坂本先輩が……」

ペリーヌ「坂本先輩が……お嫁に行かれるなんて……」


美緒「……」

ペリーヌ「私だって! 私だって、貴女のことを……」
     「……お慕い、しておりましたのに……」

美緒「……しかし、もう、遅いんだ」

美緒「お前が、来るのが……遅かったんだ」

ペリーヌ「うっ、うぅぅ……っ!」

美緒「……」
   「泣くな、ペリーヌ……」

美緒「……泣かないでくれ」

ペリーヌ「ですが……ですがっ!」
     「……こんなのって……ひどすぎますわ……」

美緒「仕方ないだろう……」
   「……もう、決められてしまったんだ」

美緒「……大勢の人々によって……」

991: 2013/03/31(日) 23:06:43.79 ID:mwoIummYo
美緒「……もう、断れなかったんだ」

ペリーヌ「……あぁ……坂本先輩……!」

美緒「……諦めてくれ」

ペリーヌ「……ぅ、うぅ……」

ペリーヌ「……っく、ふぅ……」

ペリーヌ「わかり……ました……」

ペリーヌ「……で、ですから……!」

ペリーヌ「最後に……最後に……一度だけ」


ペリーヌ「私と……キスをしていただけませんか……」
     「……坂本先輩」

美緒「……」

美緒「それで、あきらめてくれるのか?」

ペリーヌ「はい……」
     「……諦めますわ……」

美緒「……そうか」
   「分かった……」

992: 2013/03/31(日) 23:09:31.32 ID:mwoIummYo
美緒「……なら、最後に……一度だけだ」

ペリーヌ「……ありがとう、ございます……」

美緒「……ペリーヌ」

ペリーヌ「坂本先輩……っ!」

美緒「……ん」チュ

ペリーヌ「……んッ」

美緒「……ふぅ」

ペリーヌ「あっ……」


美緒「……これで、終いだ」

美緒「それでは……ペリーヌ……」

ペリーヌ「坂本……先輩……」

美緒「……また」


ペリーヌ「坂本先輩――――っ!!」

ペリーヌ「……あぁぁぁっ……!」

993: 2013/03/31(日) 23:17:13.31 ID:mwoIummYo
ペリーヌ(……坂本先輩が)

ペリーヌ(私に下さった最後の口づけは……)

ペリーヌ(何よりも甘く、切なく……)

ペリーヌ(苦しく、残酷に……)

ペリーヌ(……私に、刻み込まれたのです……)


ペリーヌ(今……私のはるか遠くには)

ペリーヌ(私が思いを寄せていた……方の姿)

ペリーヌ(その精悍な顔つき……)

ペリーヌ(甘い声)

ペリーヌ(力強くも、優しさに満ちた腕……)

ペリーヌ(すべて……私の物に……したかった……)


ペリーヌ(されどそれも、今となっては夢のまた夢……)

ペリーヌ(先ほど感じていた、ぬくもりは……デイドリーム……)

ペリーヌ(そんな気がしてしまうほど……)

994: 2013/03/31(日) 23:25:22.63 ID:mwoIummYo
美緒「……私の声を、聞いてくれ!」


ペリーヌ「―――!!」

ペリーヌ「この声は……ま、まさか……」

ペリーヌ「坂本、先輩……!?」

ペリーヌ(その声のする方角へ顔を向けると)

ペリーヌ(なんと、私の愛した方が……こちらをむいているではありませんか)


美緒「……どれほどの、困難が、私たちの前に立ちはだかろうとも」

美緒「私は、それを超えてみせる……!」

美緒「なぜなら、私は、お前を愛しているからっ!!」


ペリーヌ「―――ッッ」

ペリーヌ「坂本先輩……っ!!」


美緒「応えてくれ!!」


ペリーヌ「は……はいッ……!」
     「はい……ッッ!! 坂本先輩!! 私も、私もあなたを、愛していますわぁぁーーっ!!!」

995: 2013/03/31(日) 23:31:54.67 ID:mwoIummYo
美緒「えっ」

ミーナ「えぇ?」

バルクホルン「は?」


ペリーヌ「坂本先輩ーっ!!」

ミーナ「ちょ、ちょっと!! ペリーヌさん、貴女、何をしているのよ!!」

ミーナ「今、劇の真っ最中なのよ!」

ミーナ「ちょ、ちょっと、暴れないで……! ほ、本当に……!!」

ペリーヌ「は、放してくださいましっ!」
     「私は今すぐ、坂本先輩のもとへ、行かなければ……!!」

ミーナ「席に、ついて……! 落ち着いて……!!」

ペリーヌ「いやあああああああああっ!! 坂本先輩ぃぃーーッ!!」

ミーナ「ちょ、ちょっと、トゥルーデも手伝ってッ!!」

バルクホルン「あ、あぁ……わ、わかった」

ミーナ「美緒もっ……!!」

美緒「そ……そうだな、わかった……」

996: 2013/03/31(日) 23:38:10.72 ID:mwoIummYo
芳佳「……わ」
   「なんだか、この会場の前の方で騒いでいますね……」

リネット「……さっき、ペリーヌさんの声が聞こえたような気がしたけど……」

エイラ「だから行ったんダ、文化祭の会場に、アイツをつれてくるなッテ」

エイラ「……坂本先輩が、ラブストーリーの主役って言ったら、発狂するにきまってるダロ……」

サーニャ「……ん」
     「エイラ……?」

エイラ「……アァ、サーニャまで起きちゃっタヨ……」
    「……ごめんな、サーニャ……」



シャーリー「……あぁ……せ、せっかく手伝った部隊が……」

ルッキーニ「うぇぇぇぇっ!! せっかくがんばっだのにぃぃぃ……!!」

シャーリー「泣くな……ルッキーニ……」
      「……お前の頑張りは、私が一番近くでちゃーんと見ていたからな……」

ルッキーニ「びえぇぇぇぇぇ!」

997: 2013/03/31(日) 23:44:00.08 ID:mwoIummYo
ペリーヌ「いやぁぁ……!! 早速困難が私にまとわりついていますわぁぁぁ……!!」

バルクホルン「く、なんだこの力は! どこから湧いてくるというんだ……!」

ミーナ「は、はやく! 美緒!」
    「ペリーヌさんを止められるのは貴女だけなのよ!」

美緒「あぁ……だ、だが……何をすれば……」

ペリーヌ「ま、待っててくださいまし! こんな困難、あっという間に乗り越えて見せますから……!!」
     「先ほどいただいた、キスの力でッッ!!」

ミーナ「はい?」

美緒「……」

ミーナ「……キス?」

美緒「……いや、その、だな」

美緒「……ペリーヌがな」
   「そうしなければ、放してはくれないと言ったものだからな」

美緒「……やむを得ず……だ、やむを得ず……」

ミーナ「でも、したのは事実よね?」

美緒「……」

美緒「あぁ……」

美緒「ど、どうした? ミーナ」
   「顔が、恐ろしいぞ……」

998: 2013/03/31(日) 23:52:10.70 ID:mwoIummYo
ミーナ「ちょっと、トゥルーデ、ごめんなさいね?」
    「私、坂本美緒と、少しお話があるから」

ミーナ「ペリーヌさんを、押さえておいてくれる?」

バルクホルン「……あっ」
        「あ、あぁ……」

ミーナ「ありがと♪」

ミーナ「じゃあ、坂本美緒さん? こちらに来ていただける?」

美緒「い、いや、待て……話を聞け、ミーナ」

ミーナ「来て、いただけるわよね?」

美緒「……わ、わかった……わかった」
   「わかったから……」


ペリーヌ「いやぁ!! 坂本先輩!! 坂本先輩をどこへ連れて行かれるのですかっ!?」
     「やめて、放してっ……!!」

ペリーヌ「いやぁぁぁぁぁぁ!!!」


ハルトマン「……」

ハルトマン「ハチャメチャな文化祭となりましたが」

ハルトマン「……昼ドラのような、愛憎劇」

ハルトマン「意外にも、観客の評判は良かったみたいです」

                           (終わり) 

999: 2013/03/31(日) 23:54:26.01 ID:mwoIummYo
一月から約2か月でここまで来ました。
リクエストしてくださった皆様及び、レスしてくださった皆様のおかげで、
何とか完走することができました。

引用: 百合短編SSで全レスする