266: 2013/05/07(火) 23:08:55.62 ID:pVUFTNaao
<左衛門佐×おりょう×それだ!>

――――――――――練習場

ブロロン!...ドッドッドッドッ

ドォーン...

カエサル「まずい、囲まれた……!」
     「これでは身動きがとれ無いぞ」

エルヴィン「くっ……」
      「ブダペスト包囲戦におけるドイツ軍の気持ちとはこのようなものだったか」

左衛門佐「……大阪の陣だ」

エルヴィン・カエサル「それだ!」

エルヴィン「……お?」

カエサル「……ん?」
     「おりょう、お前は」

おりょう「なにをいっちゅうがぜよ……」
    「これは五稜郭の戦いに決まっているぜよ」

左衛門佐「……何ぃ?」
『ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!』第1幕
267: 2013/05/07(火) 23:16:14.25 ID:pVUFTNaao
エルヴィン「お、おい……」

左衛門佐「この身動きの取れぬ状況!」
      「間違いなく大阪の陣だろう!」

おりょう「何をゆうとるが!」
    「五稜郭の戦いにきまっちゅうがじゃ!」

カエサル「お、あ……えぇ?」
     「おぉ、お前ら……」

左衛門佐「なんだと!?」

おりょう「このいごっそうが!」

カエサル「お、お……」
     「落ち着けーっ!」


ドォーン、ガシャァン!

...カシュンッ


4人「……あっ」

268: 2013/05/07(火) 23:23:55.67 ID:pVUFTNaao
――――――――――

みほ「みなさん、お疲れ様です」
  「今日の練習は……」

おりょう「……」ムスッ

左衛門佐「……」ムスー

みほ「……あれ? お二人はどうかs」

カエサル「あ、あー、隊長殿?」
     「特に問題は、無い」

みほ「そ、そうですか?」

エルヴィン「あ、あぁ」

みほ「ならいいんですけれど……」

エルヴィン「……ははっ」
      「そっ、それよりも一旦締めた方がいいのでは?」

みほ「そうでしたね」
   「今日の練習はこれで終わりです、明日はお休みなのでゆっくり体を休めてくださいね」

杏「よーし、そいじゃー解散ってことでー」

「お疲れ様でしたー」

269: 2013/05/07(火) 23:28:53.39 ID:pVUFTNaao
エルヴィン「……」

カエサル「……」

左衛門佐「……フン」

おりょう「……」

エルヴィン「……カエサル、ちょっと」

カエサル「……あ、あぁ」

―――――

エルヴィン「……今日は、二人の様子がおかしくないか」

カエサル「あぁ、とびきりおかしい」
     「……なぜあんなにも反発しあったんだろうか」

エルヴィン「私たちが集まって以来の意見の相違だ」
      「一大事だぞこれは」

カエサル「……うーむ」

270: 2013/05/07(火) 23:33:59.16 ID:pVUFTNaao
エルヴィン「なぁ、二人に理由を聞いてみないか」

カエサル「……今の状態で、話すだろうか」

エルヴィン「二人が一緒にいる状態では、何も話そうとはしないだろう」
      「そこでだ」

カエサル「あぁ」

エルヴィン「私が左衛門佐、カエサルがおりょうと帰る」
      「そして、それぞれで理由を聞く」

エルヴィン「というのはどうだ?」

カエサル「それは良い考えだな」
     「……それで行ってみよう」

エルヴィン「あぁ」

エルヴィン「では、そのように」

271: 2013/05/07(火) 23:39:54.57 ID:pVUFTNaao
カエサル「私たちもそろそろ帰るとするか」

エルヴィン「そうだな」

左衛門佐「……あぁ」
おりょう「……おぉ」

左衛門佐「……っ」
おりょう「……ん」

左衛門佐「フン!」
おりょう「ハァー……」

カエサル「……」

エルヴィン「お、おい、カエサル」ヒソ

カエサル「あぁ、分かっている」ヒソ

カエサル「なぁ、おりょう」
     「今日は一緒に帰らないか」

カエサル「いつかのようにローマ史と幕末史の共通点でも語り合おうではないか」

おりょう「……」
    「そう、しようか」

エルヴィン「じゃあ、左衛門佐は私とだな」

左衛門佐「……あぁ、そうするか」

272: 2013/05/07(火) 23:54:01.35 ID:pVUFTNaao
カエサル「それじゃあまた月曜に」

エルヴィン「あぁ、じゃあ……」

カエサル「よろしく頼んだぞエルヴィン」ヒソヒソ

エルヴィン「そちらも……」ヒソヒソ

―――――

エルヴィン「今日もなかなか疲れたな」

左衛門佐「……そうだな」

エルヴィン「砲手も大変だろう」
      「特に集中力の必要な役割だろうからな」

左衛門佐「いや、集中することには慣れているから」
     「特に問題はない」

左衛門佐「むしろ相手の戦車を打ち抜くことに快感を覚え始めた」
      「まだまだ練習して、武勲を立てねば!」

エルヴィン「ふふ……左衛門佐らしいな」

左衛門佐「真田の名を借りているのだからな、それに恥じない働きをしなければならない」

エルヴィン「そうだな」
      (そろそろ良いだろう……か)

273: 2013/05/07(火) 23:59:36.25 ID:pVUFTNaao
エルヴィン「ところで、左衛門佐」

左衛門佐「ん? どうした?」

エルヴィン「……今日の、練習にも関係があることなのだが」

左衛門佐「あぁ」

エルヴィン「……おりょうと、何かあったか?」

左衛門佐「……っ」

左衛門佐「……ぅ」

エルヴィン「あったんだな?」

左衛門佐「いや……ない」

エルヴィン「……あれほどに、言い争っていることなど今までなかったじゃないか」

左衛門佐「あれはあいつが争いをふっかけてきたからで……」

エルヴィン「あぁ、まぁ、そうだな」
      「ただ、おりょうもわざわざ言い争いになるような言い方はしないはずだ」

エルヴィン「そうなるとやはり何かあったということにならないか?」

左衛門佐「ぐ……」

274: 2013/05/08(水) 00:09:26.69 ID:6DYkRIsBo
エルヴィン「なぁ、左衛門佐……」

左衛門佐「エ……エルヴィンには関係のないことだ」

エルヴィン「……関係のないこと……か、寂しいな」
      「我々4人は、長い付き合いじゃないか」

左衛門佐「……」

エルヴィン「そんな我々でも、言えないことがあるというのか?」

左衛門佐「……」

エルヴィン「左衛門佐」
      「もし、辛いことや悲しいことなら」

エルヴィン「誰かに話せば楽になる、ということがあるかもしれないぞ」

左衛門佐「……っ」

エルヴィン「どうだ?」

左衛門佐「……グス」
      「ズズ……た、武子が」

エルヴィン「……武子? ……あぁ、おりょうか」

左衛門佐「武子がっ、う、浮気してるんだ」

エルヴィン「そうか、浮気を……」

エルヴィン「……え?」

275: 2013/05/08(水) 00:15:16.97 ID:6DYkRIsBo
エルヴィン「浮気って、えっと……あの」
      「好きな奴がいるのにもかかわらず、他人とそう言った関係になるという……アレのことか」

左衛門佐「他に何があるというんだ……!」

エルヴィン「……あ、あぁ、悪い」

エルヴィン「いや、そのだな」
      「あー……なんというか」

エルヴィン「左衛門佐、お前は……おりょうと」

左衛門佐「……」
      「……付き合ってる」

エルヴィン「そ、そうだったのか」
      「前から二人は仲がいいと思っていたが……いつの間に」

左衛門佐「……戦車道を始めてからだ」

エルヴィン「そうか」

エルヴィン「で……なんだ、その、浮気……だったか」
      「それはどういった具合なんだ?」

左衛門佐「……昨日の昼のことだ」

276: 2013/05/08(水) 00:26:11.02 ID:6DYkRIsBo
左衛門佐「昨日の昼、弁当を届けてやろうと思って」

エルヴィン「弁当! ……左衛門佐が作るのか」

左衛門佐「順番に作っているんだ」

エルヴィン「順番に……」

左衛門佐「それで、武子のところにいったら」
      「……あ、あいつが……1年生と親しげに話を……」

エルヴィン「ほう……」

左衛門佐「……あぁぁ」

エルヴィン「……で?」

左衛門佐「で? とは何だ! 明らかに浮気だろう!」

エルヴィン「いや……」

エルヴィン「あの……おりょうにはそのことは聞かなかったのか」

左衛門佐「勿論聞いた……“一体何を話していたんだ”と」

エルヴィン「それでおりょうはなんと」

左衛門佐「“別に清美には関係ない”と……」

エルヴィン「清美……あぁ、左衛門佐のことか……」

277: 2013/05/08(水) 00:33:29.21 ID:6DYkRIsBo
左衛門佐「どう考えても浮気じゃないか……」

エルヴィン「まぁ、それと決めつけるのはどうかとは思うが」
      「……確かに関係ない、の一言で片づけられると」

左衛門佐「そうだろう! ……あぁ……」
      「……私は信じてたんだ……武子を」

左衛門佐「それなのに裏切られた……」
      「まるで小早川秀秋に裏切られた西軍……!」

エルヴィン「それだ!」
      「……じゃない、左衛門佐」

エルヴィン「それはちょっと早計すぎやしないか」

左衛門佐「何故だ!」

エルヴィン「きっと、おりょうにも理由があるんだ」
      「関係ない、と言った理由が」

左衛門佐「……たとえば」

エルヴィン「いやそれは分からんが……」

左衛門佐「やはり浮気じゃないか……うぇぇぇぇ……」

エルヴィン(ど、どうすればいいんだ……!)
      (助けてくれ、カエサル!)

278: 2013/05/08(水) 00:43:46.98 ID:6DYkRIsBo
―――――――――――

カエサル「……え?」
     「付き合っているのか?」

おりょう「……あぁ」

カエサル「いつから」

おりょう「……戦車道をはじめてからぜよ」

カエサル「そうか……距離が近いと思っていたが」
     「それで、そのケンカの理由は」

おりょう「……清美が、私が浮気してると勘違いしているぜよ」

カエサル「浮気だと勘違い……?」

おりょう「ん……」
    「私が1年生の優季に話しかけているところを見られた」

カエサル「ほう」
     「それが、浮気していると思われたわけだな」

おりょう「そういうことぜよ」

カエサル「で、そのことを左衛門佐からは追及されなかったのか?」

おりょう「されたぜよ」

279: 2013/05/08(水) 00:54:32.02 ID:6DYkRIsBo
カエサル「それで、おりょうはどう答えた?」

おりょう「……関係ないと」

カエサル「……その言い方はまずいだろう」
     「疑われているのに、その言い方ではさらに怪しく思われるのも当然だ」

おりょう「……私が悪いんかよ」

カエサル「まぁ、話しているだけで浮気と思う左衛門佐も左衛門佐だが」
     「おりょうもおりょうだ」

おりょう「……」

カエサル「……それで、宇津木と話していたのはなぜだ」

おりょう「……どうすれば良いか、聞きたかったがぜよ」

カエサル「どうすれば良いか?」

おりょう「……」
     「実は今日で、付き合い始めて3か月ぜよ」

カエサル「……ふむ」

おりょう「……記念に何かを送ろうと思ったのだが」
    「こういう時、どういったものを送ればいいのか、分からんき……」

カエサル「……成程な」

280: 2013/05/08(水) 01:05:53.85 ID:6DYkRIsBo
カエサル「結局、何を送るか決まったのか」

おりょう「……いや」

カエサル「……そんなことだろうと思った」

カエサル「まぁ」

おりょう「……?」

カエサル「何か贈り物ができなくても」
     「……二人で過ごせれば、満足なんじゃ、ないだろうか」

おりょう「……カエサル」

カエサル「私はそう思うが……」

おりょう「……私はどうすればいいぜよ」

カエサル「ふふ……」
     「今のその気持ちを、本当のことを伝えればいいんじゃないか?」

おりょう「……」

おりょう「……分かった」

281: 2013/05/08(水) 01:09:53.61 ID:6DYkRIsBo
――――――――――

左衛門佐「……グス……」

エルヴィン「……泣くな、左衛門佐……」


ピロリン♪


エルヴィン「ほら、携帯が鳴っているぞ」

左衛門佐「ズ……」

左衛門佐「……あ」

エルヴィン「……誰からだ?」

左衛門佐「……武子」

エルヴィン「おりょうからか」
      (……カエサル、うまくやったか?)

左衛門佐「……もしもし」

左衛門佐「ん……ん」

左衛門佐「あぁ……承知した」

282: 2013/05/08(水) 01:18:59.03 ID:6DYkRIsBo
エルヴィン「おりょうが、なんだって」

左衛門佐「……話したいことがあるから、家に行っていいかと」

エルヴィン「そうか」
      「……なら、早く帰らなければな」

左衛門佐「ん……」
      「……何を話すのだろうか」

エルヴィン「何、そんな悪いことではないさ」
      「きっと、大丈夫だろう」

左衛門佐「……」

エルヴィン「ほら、早くしなければおりょうを待たせるかもしれないぞ」

左衛門佐「そ、そうだな……」

エルヴィン「それでは……私は、ここで失礼する」

左衛門佐「あぁ……また月曜に」

エルヴィン「あぁ」


左衛門佐「……」
      「エルヴィン!」

エルヴィン「ん? 何だ?」

左衛門佐「……話を聞いてくれて、かたじけない」
     「楽になった、気がした」

エルヴィン「……それは良かった!」
      「いつでも、話は聞いてやるぞ!」

エルヴィン「それが私たち4人だからな!」
      「ほら、早く行け!」

左衛門佐「あぁ!」

283: 2013/05/08(水) 01:21:59.06 ID:6DYkRIsBo
――――――――――

左衛門佐「……ハァ……ハァ」

左衛門佐「……あ」

おりょう「あ……」

左衛門佐「……待たせたか?」

おりょう「いや……今来たところぜよ」

左衛門佐「そうか……」
      「今、開ける」

おりょう「……ん」


ガチャガチャ……キィ


左衛門佐「……入ってくれ」

おりょう「お邪魔するぜよ」

284: 2013/05/08(水) 01:28:35.11 ID:6DYkRIsBo
左衛門佐「……茶、飲むか」

おりょう「いや、良いぜよ」
    「……それより、話を」

左衛門佐「……あ、あぁ」

おりょう「……」

左衛門佐「……」

おりょう「……その」

左衛門佐「……」

おりょう「……すまんかった」

おりょう「……おまんは……大事な人やっちゅうに」
    「何話してたって聞かれて……関係ない、などと」

おりょう「……まっこと、すまんかった!」

左衛門佐「……武子」

左衛門佐「……わ、私も……だな」
      「二人で話していただけで……すぐに浮気などと決めつけてしまった」

左衛門佐「これは……お前のことを信用しなければならないはずの立場にあるべき姿勢だ」
      「……悪かった」

285: 2013/05/08(水) 01:36:36.85 ID:6DYkRIsBo
おりょう「いや、私が話を濁したから余計にそう思わせてしまったんじゃき」
    「……悪いのは清美じゃなか」

左衛門佐「いやいや、個人の領域に入り込みすぎるのも悪い!」

おりょう「いや、私が……!」

左衛門佐「いや!」

おりょう「……」

左衛門佐「……」

おりょう「……ふっ」

左衛門佐「……くくっ」

おりょう「あっはは! ……あぁ、最初からこうすればよかったんじゃか」
    「……それなのに私らは」

左衛門佐「ははっ……本当に、どうしようもないな」

左衛門佐「……あぁ、やっと気が晴れる……」

おりょう「……やぱりおまんの笑顔が見れんのは、苦しいぜよ」

左衛門佐「……たっ、武子……」カァ

286: 2013/05/08(水) 01:42:02.06 ID:6DYkRIsBo
左衛門佐「あ、ところで……」

おりょう「ん?」

左衛門佐「……こ、今回だけは聞いてもいいか」
      「何を話してたかってこと……」

おりょう「……あ、あぁ」
    「構わないぜよ」

おりょう「……今日で、おまんと……付き合い始めてから」
    「3か月じゃろ」

おりょう「……それで、贈り物がしたいとおもっとったき」
    「何を送ればいいのかを聞いていたぜよ」

左衛門佐「……えっ……」
      「そ、そうだったのか……」

おりょう「~って、いっても、結局贈り物は決まらんかったぜよ」
    「……はは」

左衛門佐「……いや、その気持ちだけで私は十分嬉しい」
     「ありがとう……武子」

おりょう「……そ、そんな改まっていうのはいかんがじゃ」
    「……恥ずかしい」カァ


287: 2013/05/08(水) 01:50:54.18 ID:6DYkRIsBo
左衛門佐「……武子」

おりょう「どうしたぜよ、清美」

左衛門佐「……抱きしめて良い?」

おりょう「……よかよ」

左衛門佐「……」ギュ

おりょう「……ん」ギュゥ

左衛門佐「……ありがとう」

おりょう「まだ言うんか」

左衛門佐「……嬉しいから」

おりょう「そう」

おりょう「……なぁ、清美」

左衛門佐「うん?」

おりょう「私は、浮気は絶対にしないき」
     「……安心しぃ」

左衛門佐「……ん」

左衛門佐「私もしないからな」

おりょう「知っちゅうよ」

288: 2013/05/08(水) 01:59:14.39 ID:6DYkRIsBo
おりょう「……」

おりょう「私らは……」

おりょう「清美的には、真田信之と小松姫……」

おりょう「ちゅうところかよ?」

左衛門佐「そうかもしれないな」

左衛門佐「武子的には……おりょうと坂本龍馬か?」

おりょう「かもしれん」

左衛門佐「……あっ」

おりょう「どうしたがじゃ?」

左衛門佐「……もっと、ふさわしいのがいるぞ」

おりょう「ん?」

左衛門佐「武田信玄と高田弾正だ」

おりょう「おぉ!」

おりょう「それだ!」


         <終わり>

289: 2013/05/08(水) 02:01:00.28 ID:6DYkRIsBo
土佐弁わかんね……

引用: 百合短編SSで全レス2