1: 2009/03/28(土) 19:58:46.54ID:nbEjyWGa0
男「そうか?」
女「そうだよ!ほら、見て。裏と表を足すとね、全部7になるんだよ!不思議だよね~」
男「うーん……」
女「男くんも転がしてみなよ!ほら!」
男「えぇ……。……よっと」
(コロコロコロ)
女「わくわく」
(コロコロコロ)
男「……」
(コロコロコロ)
女「……あれ?」
男「……止まらないな」
女「そうだよ!ほら、見て。裏と表を足すとね、全部7になるんだよ!不思議だよね~」
男「うーん……」
女「男くんも転がしてみなよ!ほら!」
男「えぇ……。……よっと」
(コロコロコロ)
女「わくわく」
(コロコロコロ)
男「……」
(コロコロコロ)
女「……あれ?」
男「……止まらないな」
3: 2009/03/28(土) 20:21:36.47ID:nbEjyWGa0
(コロコロコロ)
女「すごい男くん!こんなマジックいつ覚えたの!?どんな仕組み!?」
男「い、いや俺は何も……」
(コロコロコロ)
女「え?じゃあどうして止まらないの?」
男「……なぁ、女。このサイコロ、回転が早くなってないか?」
(コロコロコロコロコロコロ)
女「ほんとだ……」
(コロコロコロキュイーーーーーーーン)
女「すごい男くん!こんなマジックいつ覚えたの!?どんな仕組み!?」
男「い、いや俺は何も……」
(コロコロコロ)
女「え?じゃあどうして止まらないの?」
男「……なぁ、女。このサイコロ、回転が早くなってないか?」
(コロコロコロコロコロコロ)
女「ほんとだ……」
(コロコロコロキュイーーーーーーーン)
6: 2009/03/28(土) 20:23:42.85ID:nbEjyWGa0
男「おい!なんかこれヤバくないか!サイコロ火花散ってるぞ!」
女「なんかカッコいいね!」
男「止めるぞ!(バッ、バチィッ!)いてっ!」
女「大丈夫男くん!?」
男「一体どうなってんだこのサイコロは……!?」
女「なんかカッコいいね!」
男「止めるぞ!(バッ、バチィッ!)いてっ!」
女「大丈夫男くん!?」
男「一体どうなってんだこのサイコロは……!?」
9: 2009/03/28(土) 20:28:40.87ID:nbEjyWGa0
女「ねぇ、男くん……なんかこの火花おかしくない?」
男「……何が?」
女「ほら、よく見てよ。火花がなんか……出たり戻ったりしてるよ」
男「……ほんとだ」
女「あ!う、うわぁ!!!」
男「どうした!」
女「時計見て!」
男「なんだこれは!!秒針が、一秒を行ったり来たりしている!!!」
男「……何が?」
女「ほら、よく見てよ。火花がなんか……出たり戻ったりしてるよ」
男「……ほんとだ」
女「あ!う、うわぁ!!!」
男「どうした!」
女「時計見て!」
男「なんだこれは!!秒針が、一秒を行ったり来たりしている!!!」
12: 2009/03/28(土) 20:34:47.88ID:nbEjyWGa0
女「男くん、なんかあたし怖くなってきた……」
男「大丈夫だ!俺がついてる!……とりあえず外出てみよう!(ガッ)ん?」
女「どうしたの?」
男「(ガッ、ガッ)……開かない」
女「そんな!?」
男「正確には、開いたらまた勝手に閉じる……!」
女「え、ええええええええ!?」
男「大丈夫だ!俺がついてる!……とりあえず外出てみよう!(ガッ)ん?」
女「どうしたの?」
男「(ガッ、ガッ)……開かない」
女「そんな!?」
男「正確には、開いたらまた勝手に閉じる……!」
女「え、ええええええええ!?」
24: 2009/03/28(土) 20:52:06.66ID:nbEjyWGa0
男「いったい何がどうなってんだ……」
女「うーん、つまり……あたしたちの世界はなんらかの理由で時間の流れが1秒の間を行ったり来たりするようになってしまい」
男「なんらかの理由ってなんだ?」
女「それはわかんないけど……でもその理由にあたしたちは当てはまらなくて、あたしたちだけその時間の急な変化から解放された、……ってこと?」
男「うーむ……にわかには信じがたいな」
女「……ニヤニヤ」
男「……お、女どうした」
女「超ワクワクしてきた」
男「はぁ……俺はお前のその性格がうらやましいよ」
女「うーん、つまり……あたしたちの世界はなんらかの理由で時間の流れが1秒の間を行ったり来たりするようになってしまい」
男「なんらかの理由ってなんだ?」
女「それはわかんないけど……でもその理由にあたしたちは当てはまらなくて、あたしたちだけその時間の急な変化から解放された、……ってこと?」
男「うーむ……にわかには信じがたいな」
女「……ニヤニヤ」
男「……お、女どうした」
女「超ワクワクしてきた」
男「はぁ……俺はお前のその性格がうらやましいよ」
27: 2009/03/28(土) 20:58:51.50ID:nbEjyWGa0
男「とりあえずこの部屋から出よう」
女「わかった。……でもどうやって?」
男「俺が思いっきりこのドアを開けるから、その間に女はドアにつっかえ棒を挟む」
女「わかった。このほうきでいいよね。」
男「あぁ。いくぞ、せーの!」
(ガラッ!ふわっ、ガラッ!)
女「ドアは閉まるしほうきはあたしの手に戻るね」
男「意味わかんねええええええええええええええええ」
女「わかった。……でもどうやって?」
男「俺が思いっきりこのドアを開けるから、その間に女はドアにつっかえ棒を挟む」
女「わかった。このほうきでいいよね。」
男「あぁ。いくぞ、せーの!」
(ガラッ!ふわっ、ガラッ!)
女「ドアは閉まるしほうきはあたしの手に戻るね」
男「意味わかんねええええええええええええええええ」
28: 2009/03/28(土) 21:00:32.37ID:nbEjyWGa0
女「時間の制約を受けてないのは本当にあたしたち二人だけみたいだね……」
男「……ん?待てよ、じゃあなんで女はほうきを持てたんだ?」
女「……確かに」
男「んー?」
男「……ん?待てよ、じゃあなんで女はほうきを持てたんだ?」
女「……確かに」
男「んー?」
30: 2009/03/28(土) 21:08:27.31ID:nbEjyWGa0
女「……あ、わかった(ガラッ、ピタッ)」
男「……な、なんで閉まらないんだよ!」
女「で、ドアを離してみる(パッ、ガラッ)」
男「……どういうこと?」
女「つまり、時間の制約を受けてない私たちに触れられてるときだけ、触れられてるその物は時間の制約を受けなくなるってこと……かな?」
男「うーむ……にわかには信じがたいぜ」
男「……な、なんで閉まらないんだよ!」
女「で、ドアを離してみる(パッ、ガラッ)」
男「……どういうこと?」
女「つまり、時間の制約を受けてない私たちに触れられてるときだけ、触れられてるその物は時間の制約を受けなくなるってこと……かな?」
男「うーむ……にわかには信じがたいぜ」
33: 2009/03/28(土) 21:17:41.55ID:nbEjyWGa0
女「(パッ、ガラッ)」
男「ふぅ……大変なことになっちまったな」
女「そう?楽しいじゃん!」
男「お前なぁ、このまま一生戻れなくなってもいいの?」
女「んー……男と一緒にいれるならそれもいいかもね!」
男「……それは告白と受け取っていいですか?」
女「なんで!?」
男「え!?」
女「男といれていいなっていうのは、男といると面白いからだよ!」
男「そ、……っか……」
男「ふぅ……大変なことになっちまったな」
女「そう?楽しいじゃん!」
男「お前なぁ、このまま一生戻れなくなってもいいの?」
女「んー……男と一緒にいれるならそれもいいかもね!」
男「……それは告白と受け取っていいですか?」
女「なんで!?」
男「え!?」
女「男といれていいなっていうのは、男といると面白いからだよ!」
男「そ、……っか……」
35: 2009/03/28(土) 21:21:54.07ID:nbEjyWGa0
女「これからどうしよっか」
男「とりあえず俺たちみたいに時間の制約を受けてない奴を探そう」
男「放課後っつっても、まだ部活やってる奴とか残ってる奴いっぱいいるだろうし……」
女「それがいいね!……あ、ごめん!あたしちょっと……」
男「ん?どうした?」
女「いや、だから、あの……」
男「え?」
女「だからぁ……」
男「え?」
(バキッ!)
女「んもう!レディーがモジモジしだしたらやることはひとつでしょ!」(スタスタスタ……)
男「イテテ……なんなんだよ……」
男「とりあえず俺たちみたいに時間の制約を受けてない奴を探そう」
男「放課後っつっても、まだ部活やってる奴とか残ってる奴いっぱいいるだろうし……」
女「それがいいね!……あ、ごめん!あたしちょっと……」
男「ん?どうした?」
女「いや、だから、あの……」
男「え?」
女「だからぁ……」
男「え?」
(バキッ!)
女「んもう!レディーがモジモジしだしたらやることはひとつでしょ!」(スタスタスタ……)
男「イテテ……なんなんだよ……」
38: 2009/03/28(土) 21:27:58.33ID:nbEjyWGa0
男「はぁー……おせーな。あ、ケータイどうなってんだろ」
(カチカチ)
男「電波は3か……よし、とりあえず友にかけてみるか(プルルルル)」
友「もしもし!!男か!」
男「えぇー!?と、友!お前も無事だったか!」
友「お前今どこにいんだよ!!」
男「いつもの将棋部の部室前だよ!!」
友「なに!!……いねーじゃねぇか!」
男「は?いやいやいますけど」
友「いねーだろ!おいこんなときに冗談やめろよ!みんなでお前のこと探してんだぞ!」
男「は?どういうことだよ?」
友「それはこっちのセリフだ!お前1週間も行方不明になってんだぞ!」
男「え?」
友「女も泣いてるぞ……」
男「……女?」
(カチカチ)
男「電波は3か……よし、とりあえず友にかけてみるか(プルルルル)」
友「もしもし!!男か!」
男「えぇー!?と、友!お前も無事だったか!」
友「お前今どこにいんだよ!!」
男「いつもの将棋部の部室前だよ!!」
友「なに!!……いねーじゃねぇか!」
男「は?いやいやいますけど」
友「いねーだろ!おいこんなときに冗談やめろよ!みんなでお前のこと探してんだぞ!」
男「は?どういうことだよ?」
友「それはこっちのセリフだ!お前1週間も行方不明になってんだぞ!」
男「え?」
友「女も泣いてるぞ……」
男「……女?」
43: 2009/03/28(土) 21:32:39.50ID:nbEjyWGa0
男「ちょ、ちょっと待って……どういうことだ?」
友「だから、お前は突然行方不明になって、捜索願い出して、ニュースにもなってんだぞ!……ってなんでお前の状態を俺が説明してんだよ!」
男「え?え?」
友「あーもう!とりあえず、お前は今どこにいるのか言えよ!!!!!」
女(キャアアアアアアアアア)
男「お、女!?トイレからか!!ごめんまたかけ直す!」
友「おいちょっ」
(ブツッ、プー、プー)
男「待ってろ女!今行くぞ!」
友「だから、お前は突然行方不明になって、捜索願い出して、ニュースにもなってんだぞ!……ってなんでお前の状態を俺が説明してんだよ!」
男「え?え?」
友「あーもう!とりあえず、お前は今どこにいるのか言えよ!!!!!」
女(キャアアアアアアアアア)
男「お、女!?トイレからか!!ごめんまたかけ直す!」
友「おいちょっ」
(ブツッ、プー、プー)
男「待ってろ女!今行くぞ!」
47: 2009/03/28(土) 21:36:20.94ID:nbEjyWGa0
(バンっ!)
男「大丈夫か女!」
女「キャアアアアアアアアア」
男「うわあああああああああああああ」(タッタッタッタッ)
男「はぁ、はぁ、い、勢い余って女の入ってるトイレの個室を開けちまった……」
男「大丈夫か女!」
女「キャアアアアアアアアア」
男「うわあああああああああああああ」(タッタッタッタッ)
男「はぁ、はぁ、い、勢い余って女の入ってるトイレの個室を開けちまった……」
49: 2009/03/28(土) 21:40:36.79ID:nbEjyWGa0
男「女の排便ポーズを見てしまった……気まずい、次、どうやって話しかけよう……」
男「いや、ちょっと待て、さっきの友の電話……」
男「電話をしてたあのとき、俺と友は確かに将棋部の部室前にいた」
男「でも会えなかった……つまり俺と友は違う世界にいるってことか……?」
男「女が行方不明になった俺を泣いていた……」
男「女は友と一緒にいる……?」
男「じゃあ今見た女は……」
男「あぁっ!!!くそっもうなにがなんだか!夢としか思えん!!!」
男「いや、ちょっと待て、さっきの友の電話……」
男「電話をしてたあのとき、俺と友は確かに将棋部の部室前にいた」
男「でも会えなかった……つまり俺と友は違う世界にいるってことか……?」
男「女が行方不明になった俺を泣いていた……」
男「女は友と一緒にいる……?」
男「じゃあ今見た女は……」
男「あぁっ!!!くそっもうなにがなんだか!夢としか思えん!!!」
50: 2009/03/28(土) 21:43:16.25ID:nbEjyWGa0
男「こんなときは深呼吸だ……(スーーー)」
男「(スーーーーー)」
男「(スーーーーー)」
女「……男くん!」
男「(スーーーーー!?)ブハァァァッ!」
女「なにしてんの!吸ってばっかじゃ氏んじゃうよ!!」
男「おおおお前はいったい誰だ!!」
女「なにいってんの!?」
男「(スーーーーー)」
男「(スーーーーー)」
女「……男くん!」
男「(スーーーーー!?)ブハァァァッ!」
女「なにしてんの!吸ってばっかじゃ氏んじゃうよ!!」
男「おおおお前はいったい誰だ!!」
女「なにいってんの!?」
51: 2009/03/28(土) 21:47:29.02ID:nbEjyWGa0
男「女がいないあいだに、と、友に電話したんだ!!」
女「友くんに!?どうだったの!?」
男「電話はつながって、友とお前は今、一緒にいるらしいぞ!!」
女「え!えええ!?どういうこと!?」
男「知るかよ!!!お前はいったい誰なんだ!!」
女「あ、あたしはあたしだよ!何言ってんの!」
男「信じられない……もうなにもかもわからない……」
女「ちょ、ちょっと男くんしっかりして!!」
男「触るな!!」
女「!!!」
女「友くんに!?どうだったの!?」
男「電話はつながって、友とお前は今、一緒にいるらしいぞ!!」
女「え!えええ!?どういうこと!?」
男「知るかよ!!!お前はいったい誰なんだ!!」
女「あ、あたしはあたしだよ!何言ってんの!」
男「信じられない……もうなにもかもわからない……」
女「ちょ、ちょっと男くんしっかりして!!」
男「触るな!!」
女「!!!」
57: 2009/03/28(土) 21:54:47.89ID:nbEjyWGa0
男「お前が、女であることを証明してくれ……」
女「そんな、男くん……私を疑ってるの?」
男「黙れ!しゃべればしゃべるほど嘘くさい!」
女「男くん……」
男「……」
女「……」
(ヴーン、ヴーン、)
女「男くん……ケータイ鳴ってるよ」
男「……電話に出るけど、お前、動くなよ」
女「……」
女「そんな、男くん……私を疑ってるの?」
男「黙れ!しゃべればしゃべるほど嘘くさい!」
女「男くん……」
男「……」
女「……」
(ヴーン、ヴーン、)
女「男くん……ケータイ鳴ってるよ」
男「……電話に出るけど、お前、動くなよ」
女「……」
60: 2009/03/28(土) 22:01:04.61ID:nbEjyWGa0
(ピッ)
男「もしもし」
女・電話(もしもし男くん!!)
男「お、女!?女なのか!?」
女・電話(そうだよ男くん!今どこにいるの!?)
男「なにがなんだか……クソッ……なんだよどうなってんだよちくしょう!!!」
女「……」
男「もしもし」
女・電話(もしもし男くん!!)
男「お、女!?女なのか!?」
女・電話(そうだよ男くん!今どこにいるの!?)
男「なにがなんだか……クソッ……なんだよどうなってんだよちくしょう!!!」
女「……」
68: 2009/03/28(土) 22:07:05.06ID:nbEjyWGa0
女・電話(男くんしっかりして!どこにいるのか教えて!!)
男「……俺は、将棋部の部室前で、今もお前の目の前にいるよ!!!」
女「!!あたしが電話に出てるの!?ちょっとケータイ貸して!!」(ブンっ)
男「なっ、やめろ!返せ!!」
女「……もしもし!あたし!?」
女・電話(あたし!?え…なにこれ…どういう…?)
女「教えて!!あなたは誰なの!?あたしたちは今、どこにいるの!?」
女・電話(え…?男くんこれってどういう……仕掛け?ふざけてる……の?)
女「違う!あたしは女!あなたは一体誰なの!?」
女・電話(どういうこと……?言ってる意味がわかん……ない……よ……!…ねぇ!…もし……もし……!…もしもし……ザーーーーーーー)
(ブツッ、プー、プー)
男「……俺は、将棋部の部室前で、今もお前の目の前にいるよ!!!」
女「!!あたしが電話に出てるの!?ちょっとケータイ貸して!!」(ブンっ)
男「なっ、やめろ!返せ!!」
女「……もしもし!あたし!?」
女・電話(あたし!?え…なにこれ…どういう…?)
女「教えて!!あなたは誰なの!?あたしたちは今、どこにいるの!?」
女・電話(え…?男くんこれってどういう……仕掛け?ふざけてる……の?)
女「違う!あたしは女!あなたは一体誰なの!?」
女・電話(どういうこと……?言ってる意味がわかん……ない……よ……!…ねぇ!…もし……もし……!…もしもし……ザーーーーーーー)
(ブツッ、プー、プー)
69: 2009/03/28(土) 22:12:27.80ID:nbEjyWGa0
女「……切れちゃった」
男「ふざけんな!お前が切ったんだろ!」
女「違うよ!電波がおかしくなったんだよ!」
男「おかしいと思ったんだよ!さっきから妙に理解が早いし、この世界に閉じ込めたのはお前だろ!」
女「違う!違う!ぜんぜん違うよ!!あたしだって……なにがなんだかぜんぜんわかんないんだよ……」
男「……」
男「ふざけんな!お前が切ったんだろ!」
女「違うよ!電波がおかしくなったんだよ!」
男「おかしいと思ったんだよ!さっきから妙に理解が早いし、この世界に閉じ込めたのはお前だろ!」
女「違う!違う!ぜんぜん違うよ!!あたしだって……なにがなんだかぜんぜんわかんないんだよ……」
男「……」
72: 2009/03/28(土) 22:20:06.09ID:nbEjyWGa0
女「……言えるよ」
男「……何をだよ」
女「証明できるよ……男くんのこと全部言えるよ」
男「……」
女「好きな食べ物はからあげの入ったおにぎり」
男「!!!」
女「好きな映画はオーロラの彼方へ」
男「お、お前……」
女「好きなアニメはカウボーイ・ビバップ」
男「……女……なのか?」
男「……何をだよ」
女「証明できるよ……男くんのこと全部言えるよ」
男「……」
女「好きな食べ物はからあげの入ったおにぎり」
男「!!!」
女「好きな映画はオーロラの彼方へ」
男「お、お前……」
女「好きなアニメはカウボーイ・ビバップ」
男「……女……なのか?」
77: 2009/03/28(土) 22:24:48.81ID:nbEjyWGa0
女「男くんとあたしの馴れ初め」
男「……」
女「男くんとあたしは、幼稚園から高校までずーっと一緒で」
男「……」
女「クラスに馴染めずにイジメられてるあたしをずーっと守っててくれてて」
女「……ずーっと遊んでくれて」
女「……自分もハブられちゃって」
男「……」
女「……ずーっと感謝してたんだよ」
女「こんなことであたしたち……こうなっちゃうの?」
男「……」
男「……」
女「男くんとあたしは、幼稚園から高校までずーっと一緒で」
男「……」
女「クラスに馴染めずにイジメられてるあたしをずーっと守っててくれてて」
女「……ずーっと遊んでくれて」
女「……自分もハブられちゃって」
男「……」
女「……ずーっと感謝してたんだよ」
女「こんなことであたしたち……こうなっちゃうの?」
男「……」
79: 2009/03/28(土) 22:30:00.72ID:nbEjyWGa0
男「ごめん女!!!!!!」
女「うぉっ、びっくりした」
男「俺、気が動転してて……ほんとごめん!!」
女「……いいよ」
男「女は女だよな……って言いたいところだけど」
女「…?」
男「じゃあ電話の向こうの女は誰だ……?」
女「うぉっ、びっくりした」
男「俺、気が動転してて……ほんとごめん!!」
女「……いいよ」
男「女は女だよな……って言いたいところだけど」
女「…?」
男「じゃあ電話の向こうの女は誰だ……?」
81: 2009/03/28(土) 22:33:09.23ID:nbEjyWGa0
女「……もう知らない!!男くんなんて大嫌い!!バカバカバカ!!バカバカバカああああ!!!」
男「ご、ごめん、ほんとごめん……!!信じるからもう嫌いって言わないでくれ……」
女「……仮説としては」
男「ん……」
女「って言ったらまた疑うんでしょ!!バーカ!!バカバカバカバカバカ!!!!!!!ちきしょうこらあ!!」
男「落ち着け女!落ち着け!!」
男「ご、ごめん、ほんとごめん……!!信じるからもう嫌いって言わないでくれ……」
女「……仮説としては」
男「ん……」
女「って言ったらまた疑うんでしょ!!バーカ!!バカバカバカバカバカ!!!!!!!ちきしょうこらあ!!」
男「落ち着け女!落ち着け!!」
84: 2009/03/28(土) 22:37:57.63ID:nbEjyWGa0
女「……仮説としては」
男「うん」
女「……」
男「もう絶対疑わないから!!教えてくれ!」
女「……仮説としては、あたしたちは今、なんらかの理由で時間の流れが1秒の間を行ったり来たりするようになってしまいましたよね?」
男「……うん」
女「あたしたちが今いるこの世界と、平常どおり動いている世界の、二つの世界が生まれてしまいましたと」
男「なんだってー!」
女「バカにしてんの?」
男「ホント悪かったって!」
男「うん」
女「……」
男「もう絶対疑わないから!!教えてくれ!」
女「……仮説としては、あたしたちは今、なんらかの理由で時間の流れが1秒の間を行ったり来たりするようになってしまいましたよね?」
男「……うん」
女「あたしたちが今いるこの世界と、平常どおり動いている世界の、二つの世界が生まれてしまいましたと」
男「なんだってー!」
女「バカにしてんの?」
男「ホント悪かったって!」
85: 2009/03/28(土) 22:40:08.95ID:nbEjyWGa0
女「で、二つの世界が生まれてしまいました……しまいました……あれ?」
男「……ってことは、どっちかの世界に俺たちはいない、ってことになるな」
女「あ」
男「……」
女「……」
男「……ってことは、どっちかの世界に俺たちはいない、ってことになるな」
女「あ」
男「……」
女「……」
91: 2009/03/28(土) 22:51:36.03ID:nbEjyWGa0
(ヴーン、ヴーン、)
女「男くん……ケータイ鳴ってるよ」
男「……」
(ピッ)
男「……もしもし」
友(よぉ、俺俺。友だけど)
男「友!!よかった!電波戻ったんだ!」
友(は?何言ってんの……まぁ、いいや。あのさ、お前今どこにいんの?)
男「え?」
女「男くん……ケータイ鳴ってるよ」
男「……」
(ピッ)
男「……もしもし」
友(よぉ、俺俺。友だけど)
男「友!!よかった!電波戻ったんだ!」
友(は?何言ってんの……まぁ、いいや。あのさ、お前今どこにいんの?)
男「え?」
95: 2009/03/28(土) 22:59:36.02ID:nbEjyWGa0
友(いや、お前の母さんからお前が帰ってこないって電話が来たもんだからさ、どうしたのかなって)
男「んんー…?」
女「ちょっと貸して!」
男「あぁ……」
女「もしもし友くん!?」
友(おぉー、女!なんだよ女と一緒かぁ!お前ら熱いな、あ、駆け落ちかよ!!ヒューヒュー!)
女「友くん今日は何日!?」
友(何日って……2月4日だけど)
女「2月4日……あさってだ!」
友(はぁ?いや、今日でしょ?)
女「友くん、あたしに気をつけて!」
友(え?……もし…も……ザーーーー)
男「んんー…?」
女「ちょっと貸して!」
男「あぁ……」
女「もしもし友くん!?」
友(おぉー、女!なんだよ女と一緒かぁ!お前ら熱いな、あ、駆け落ちかよ!!ヒューヒュー!)
女「友くん今日は何日!?」
友(何日って……2月4日だけど)
女「2月4日……あさってだ!」
友(はぁ?いや、今日でしょ?)
女「友くん、あたしに気をつけて!」
友(え?……もし…も……ザーーーー)
96: 2009/03/28(土) 23:05:34.13ID:nbEjyWGa0
男「えーと、つまり……?」
女「つまりこういうこと。時空がヤバい」
男「なるほど……」
女「はっはーん、だんだん掴めてきたぞ……!男くんには絶対わかんないけど、自分が増えた本人である私にはわかる!」
男「なんかちくちくする言い方だなぁもう。どういうことなの?」
女「つまりこういうこと!何者かが、時空をゆがめて私を偽時空に閉じ込めて、真時空であたしと入れ替わろうとしている!」
男「お前……SF小説の読みすぎじゃあ……っていうか俺はなんで閉じ込められたの」
女「とばっちり!」
男「マジかよ……」
女「つまりこういうこと。時空がヤバい」
男「なるほど……」
女「はっはーん、だんだん掴めてきたぞ……!男くんには絶対わかんないけど、自分が増えた本人である私にはわかる!」
男「なんかちくちくする言い方だなぁもう。どういうことなの?」
女「つまりこういうこと!何者かが、時空をゆがめて私を偽時空に閉じ込めて、真時空であたしと入れ替わろうとしている!」
男「お前……SF小説の読みすぎじゃあ……っていうか俺はなんで閉じ込められたの」
女「とばっちり!」
男「マジかよ……」
97: 2009/03/28(土) 23:10:47.37ID:nbEjyWGa0
男「あーあ……もうなんかどうでもよくなってきた」
女「ちょーっと!!!あきらめんなよ!」
男「いや、諦めるとかじゃなくてね、俺もう女が偽者でも本物でもいいから、女とずっといれればそれでいいかなーって」
女「……」
男「いやごめん今のナシナシ!今のは失言でした!」
男「この世界の女は本物だし、本物の女とずっと一緒にいれればそれでいいかなーって!思うわけですよ」
女「……それはぁ、告白と受け取ってよろしいですか?」
男「うん」
女「……」
男「……」
男・女「うぇ~~っ」
女「ずっと一緒にいたんだから、今さらそんな感情わかないよ」
男「だな」
女「ちょーっと!!!あきらめんなよ!」
男「いや、諦めるとかじゃなくてね、俺もう女が偽者でも本物でもいいから、女とずっといれればそれでいいかなーって」
女「……」
男「いやごめん今のナシナシ!今のは失言でした!」
男「この世界の女は本物だし、本物の女とずっと一緒にいれればそれでいいかなーって!思うわけですよ」
女「……それはぁ、告白と受け取ってよろしいですか?」
男「うん」
女「……」
男「……」
男・女「うぇ~~っ」
女「ずっと一緒にいたんだから、今さらそんな感情わかないよ」
男「だな」
99: 2009/03/28(土) 23:14:17.96ID:nbEjyWGa0
男「ところで、さっきなんでトイレで悲鳴あげてたの?」
女「あーあれはね……あぁぁぁぁ!!!!」
男「ど、どうした!」
女「…………おしっ……こが……」
男「え?」
女「おし…っこが……」
男「なに?」
女「おしOこが逆流するからこの世界にいるかぎりおしOこはできません!!!」
男「ほわあああああ!!???」
女「あーあれはね……あぁぁぁぁ!!!!」
男「ど、どうした!」
女「…………おしっ……こが……」
男「え?」
女「おし…っこが……」
男「なに?」
女「おしOこが逆流するからこの世界にいるかぎりおしOこはできません!!!」
男「ほわあああああ!!???」
104: 2009/03/28(土) 23:21:36.81ID:nbEjyWGa0
男「ちょ、ちょっと待ってくれよ、ちょうど今行こうかなって思ってたとこなんだよ……」
女「……戻る映像は神秘的だよ」
男「尿に指を当てながらおしOこすれば……?」
女「ダメ……指を離したらまた吸い込まれる」
男「くっ……くそっ!!!くそぉおおおおおお!!!!!!」
女「……戻る映像は神秘的だよ」
男「尿に指を当てながらおしOこすれば……?」
女「ダメ……指を離したらまた吸い込まれる」
男「くっ……くそっ!!!くそぉおおおおおお!!!!!!」
113: 2009/03/28(土) 23:30:28.23ID:nbEjyWGa0
男「まったりしてられなくなった。急がないと俺たちの膀胱がヤバイ」
女「でもどうすれば……」
男「……とりあえずもう一度、友に電話してみるか」
女「名案……!」
(カチカチ、プルルルル)
友(も……もしもし)
女「でもどうすれば……」
男「……とりあえずもう一度、友に電話してみるか」
女「名案……!」
(カチカチ、プルルルル)
友(も……もしもし)
117: 2009/03/28(土) 23:34:44.85ID:nbEjyWGa0
男「よし、つながった!友!!俺だ!男だ!今からこっちの状況を説明するから、落ち着いて聞いてくれ!」
友(……お前、誰だよ)
男「……え?」
友(誰だよ?)
男「……なに言ってんだよ。俺だよ!男だよ!」
友(……男なら今俺の目の前にいますけど)
友(……お前、誰だよ)
男「……え?」
友(誰だよ?)
男「……なに言ってんだよ。俺だよ!男だよ!」
友(……男なら今俺の目の前にいますけど)
118: 2009/03/28(土) 23:37:20.60ID:nbEjyWGa0
男「……」
友(……)
(ブツッ、プー、プー)
女「どうしたの……?」
男「……俺だれ?」
友(……)
(ブツッ、プー、プー)
女「どうしたの……?」
男「……俺だれ?」
122: 2009/03/28(土) 23:44:17.00ID:nbEjyWGa0
男「……あっちの世界に俺がいるらしい」
女「……あたしの仲間入りだね~!」
男「笑えません」
女「ごめん……」
女「……あたしの仲間入りだね~!」
男「笑えません」
女「ごめん……」
125: 2009/03/28(土) 23:55:00.51ID:nbEjyWGa0
男「とりあえず……もう尿のことは忘れよう。何も飲まない限り、尿はたまらないだろう」
女「……そうだね。なんか違うだろうけど、もうそう思い込むしか」
(ピンポンパンポーン)
男・女「!?」
放送(すぅずぅき、せぇんせぇい、すぅずぅき、せぇんせぇい、いぃまぁぁすぅぅぐしょぉぉぉぉくいぃぃぃんしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ)
(ブツッ)
女「……そうだね。なんか違うだろうけど、もうそう思い込むしか」
(ピンポンパンポーン)
男・女「!?」
放送(すぅずぅき、せぇんせぇい、すぅずぅき、せぇんせぇい、いぃまぁぁすぅぅぐしょぉぉぉぉくいぃぃぃんしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ)
(ブツッ)
133: 2009/03/29(日) 00:02:45.28ID:RX6TEL3g0
女「なに……今の……?」
男「……わかんない。とりあえず放送室に行ってみよう」
女「えぇ!?怖いよ!やだよ!」
男「何もやらないよりはマシだろ?元の世界に戻る手がかりがあるかもしれないじゃん」
女「怖いよー!やだやだ!」
男「じゃあお前ここにいるか?」
女「……それも怖い」
男「ついて来い!俺らの冒険の幕開けだ!」
女「テンション変だよ……」
男「カラ元気じゃぼけぇい!!」
男「……わかんない。とりあえず放送室に行ってみよう」
女「えぇ!?怖いよ!やだよ!」
男「何もやらないよりはマシだろ?元の世界に戻る手がかりがあるかもしれないじゃん」
女「怖いよー!やだやだ!」
男「じゃあお前ここにいるか?」
女「……それも怖い」
男「ついて来い!俺らの冒険の幕開けだ!」
女「テンション変だよ……」
男「カラ元気じゃぼけぇい!!」
137: 2009/03/29(日) 00:12:15.14ID:RX6TEL3g0
女「うぅー、夕方の学校って不気味で怖いのに、さらに怖いよ」
男「大丈夫!俺がついてるから!」
女「……」
男「ふわぁーあ、なんか眠くなってきたなぁ」
女「……ねぇ、もしさぁ」
男「ん?」
女「このままずっと閉じ込められたらどうする?」
男「そりゃあ……いや、だから尿が」
女「じゃあおしOこがちゃんとできるようになったらどうする?」
男「えー?そりゃあまぁ……んー。そんときの気分によるなぁ」
女「ふーん……」
男「大丈夫!俺がついてるから!」
女「……」
男「ふわぁーあ、なんか眠くなってきたなぁ」
女「……ねぇ、もしさぁ」
男「ん?」
女「このままずっと閉じ込められたらどうする?」
男「そりゃあ……いや、だから尿が」
女「じゃあおしOこがちゃんとできるようになったらどうする?」
男「えー?そりゃあまぁ……んー。そんときの気分によるなぁ」
女「ふーん……」
140: 2009/03/29(日) 00:15:22.24ID:RX6TEL3g0
男「……放送室誰かいるみたいだ」
女「……うん」
男「……無いとは思うけど、化け物がいたら、俺の手を握れ。無理にでもお前を引っ張って逃げるから」
女「わかった」
男「……じゃあ、行くぞ」
(ガラガラ)
男「……のぉわっ!!」
女「どうしたの……ひゃー///」
友・女友「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、」
男「奇跡的なタイミングで時空ゆがんだな」
女「だね」
女「……うん」
男「……無いとは思うけど、化け物がいたら、俺の手を握れ。無理にでもお前を引っ張って逃げるから」
女「わかった」
男「……じゃあ、行くぞ」
(ガラガラ)
男「……のぉわっ!!」
女「どうしたの……ひゃー///」
友・女友「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、」
男「奇跡的なタイミングで時空ゆがんだな」
女「だね」
146: 2009/03/29(日) 00:25:15.28ID:RX6TEL3g0
男「……なんかこういう人形みたいだな、不気味だ……」
女「ね……あ、あのさ」
男「なに」
女「あたしたちも……してみる?」
男「ほっ!?」
女「お遊びでだよ!!どんなもんかなーってさ!!ほんとにお遊びでだよ!」
男「……お遊び」
女「イヤなら別にいいんだよ!なんだよ渋い顔すんなよ!女の子に恥かかすなバーカ!!」
男「俺は……お前が……いいなら」
女「 」
女「ね……あ、あのさ」
男「なに」
女「あたしたちも……してみる?」
男「ほっ!?」
女「お遊びでだよ!!どんなもんかなーってさ!!ほんとにお遊びでだよ!」
男「……お遊び」
女「イヤなら別にいいんだよ!なんだよ渋い顔すんなよ!女の子に恥かかすなバーカ!!」
男「俺は……お前が……いいなら」
女「 」
148: 2009/03/29(日) 00:26:56.52ID:RX6TEL3g0
男「……」
友・女友「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、」
女「……」
友・女友「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、」
男「あーもうとりあえず放送室出よう!!!こいつらうるさい!!」
女「……うん」
友・女友「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、」
女「……」
友・女友「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、」
男「あーもうとりあえず放送室出よう!!!こいつらうるさい!!」
女「……うん」
151: 2009/03/29(日) 00:31:37.13ID:RX6TEL3g0
男「よし、よーしちょっと待って。待っててね。(さっさっ)よーし、よし、わかった。おい、目をつむれ」
女「うん」
男「お前!目瞑ったままだぞ!絶対開けんなよ!」
女「わかったって」
男「(はぁーっ!はぁーっ!よし、あ、ちょっとガム噛んでおこう)」
女「はやくー」
男「まへ!ひょっと!今!(くちゃくちゃ、ごくり)とりあえず待つんだ!」
女「んー」
男「あー、あー、あ、俺これファーストだ」
女「ねぇー」
男「っしゃー!やるぞこらー!……(あ、やっべ、女の肩ちっせ)」
女「……」
男「……」
女「うん」
男「お前!目瞑ったままだぞ!絶対開けんなよ!」
女「わかったって」
男「(はぁーっ!はぁーっ!よし、あ、ちょっとガム噛んでおこう)」
女「はやくー」
男「まへ!ひょっと!今!(くちゃくちゃ、ごくり)とりあえず待つんだ!」
女「んー」
男「あー、あー、あ、俺これファーストだ」
女「ねぇー」
男「っしゃー!やるぞこらー!……(あ、やっべ、女の肩ちっせ)」
女「……」
男「……」
153: 2009/03/29(日) 00:33:32.17ID:RX6TEL3g0
(ゴゴゴゴゴ)
(ゴロゴロゴロ)
(ゴゴゴゴゴ)
(ゴロゴロゴロ)
あたしは誰・・・?
あたしは・・・誰?
じゃあ・・・
(ゴロゴロゴロ)
(ゴゴゴゴゴ)
(ゴロゴロゴロ)
あたしは誰・・・?
あたしは・・・誰?
じゃあ・・・
155: 2009/03/29(日) 00:38:04.25ID:RX6TEL3g0
男「……すげえこと思いついた」
女「なに!?」
男「友に触ってれば、時空の制約から解放されて動くんじゃね?」
女「あー!ナイスアイディア!!」
男「よし、ターッチ!!!」
友・女友「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、」
男「……」
女「……」
男「……なーんでだよ!!!わかったこいつら最初っからこういう生き物なんだ!!」
女「あはははは!」
女「なに!?」
男「友に触ってれば、時空の制約から解放されて動くんじゃね?」
女「あー!ナイスアイディア!!」
男「よし、ターッチ!!!」
友・女友「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、」
男「……」
女「……」
男「……なーんでだよ!!!わかったこいつら最初っからこういう生き物なんだ!!」
女「あはははは!」
158: 2009/03/29(日) 00:42:32.59ID:RX6TEL3g0
男「しかし、なんで動かないかねこいつら……」
女「うーん……人には無効……とか?」
男「なんで?」
女「うーん……こうしてたい!っていう意思を持ってる人には効かない……とか?」
男「んー……女の説明もさすがに苦しくなってきたな」
女「あはは……うーん……こんな事例はどのSF小説にも載ってないんだよ」
男「んー……」
女「うーん……人には無効……とか?」
男「なんで?」
女「うーん……こうしてたい!っていう意思を持ってる人には効かない……とか?」
男「んー……女の説明もさすがに苦しくなってきたな」
女「あはは……うーん……こんな事例はどのSF小説にも載ってないんだよ」
男「んー……」
161: 2009/03/29(日) 00:47:40.10ID:RX6TEL3g0
男「……で、結局、この部室に戻ってきたわけだけど」
女「うん」
男「ほーんとどうなっちまってんのかな。夢じゃないのこれ」
女「つねっても痛くないよ!」
男「夢なら覚めてほしいわ」
女「あたしといたくないの?」
男「んー……」
女「うん」
男「ほーんとどうなっちまってんのかな。夢じゃないのこれ」
女「つねっても痛くないよ!」
男「夢なら覚めてほしいわ」
女「あたしといたくないの?」
男「んー……」
163: 2009/03/29(日) 00:51:58.89ID:RX6TEL3g0
男「なぁ……もしかして……」
女「……」
男「サイコロをどうにかして止めれば、また元に戻るんじゃね?」
女「あー!!!なんでいままで思いつかなかったんだろ!確かにそのとおりだよ!」
男「よし、止めるぞ!帰るぞ!元に!」
女「よーし!」
男「手ではダメだったから……何か重いものを上から押し付けるとか」
女「それだ!」
男「これだ!このでっかい王将の駒を上から押し付ければ」
女「いけぇー!!」
男「ふん!!(ギイイイイイイバチバチバチバチ)」
女「がんばれー!!」
女「……」
男「サイコロをどうにかして止めれば、また元に戻るんじゃね?」
女「あー!!!なんでいままで思いつかなかったんだろ!確かにそのとおりだよ!」
男「よし、止めるぞ!帰るぞ!元に!」
女「よーし!」
男「手ではダメだったから……何か重いものを上から押し付けるとか」
女「それだ!」
男「これだ!このでっかい王将の駒を上から押し付ければ」
女「いけぇー!!」
男「ふん!!(ギイイイイイイバチバチバチバチ)」
女「がんばれー!!」
166: 2009/03/29(日) 00:54:11.08ID:RX6TEL3g0
男「ハァ……ハァ……」
女「王将の駒でも将棋盤でも文鎮でもテレビでもダメだったね……」
男「トンカチで叩いてもダメだったな……後は……」
女「ねぇもう良いんじゃない?」
男「……何が?」
女「このままで」
男「……どういうこと?」
女「私とずーっと一緒にここにいるの」
男「……え?」
女「王将の駒でも将棋盤でも文鎮でもテレビでもダメだったね……」
男「トンカチで叩いてもダメだったな……後は……」
女「ねぇもう良いんじゃない?」
男「……何が?」
女「このままで」
男「……どういうこと?」
女「私とずーっと一緒にここにいるの」
男「……え?」
171: 2009/03/29(日) 00:57:54.48ID:RX6TEL3g0
男「いや、だって尿が」
女「さっきから変化あった?」
男「……あれ?……そういや尿意がぜんぜんない」
女「時間は動かないんだから、おしOこも溜まらないんだよ」
男「そういうもんなのかな……」
女「そうだよ」
女「ねぇ」
女「あたしとここで暮らそうよ」
女「さっきから変化あった?」
男「……あれ?……そういや尿意がぜんぜんない」
女「時間は動かないんだから、おしOこも溜まらないんだよ」
男「そういうもんなのかな……」
女「そうだよ」
女「ねぇ」
女「あたしとここで暮らそうよ」
175: 2009/03/29(日) 01:02:17.19ID:RX6TEL3g0
ギャー……ギギャー……
どうして
あたしは
ごごごごごご……
なんで
…………
どうして
あたしは
ごごごごごご……
なんで
…………
178: 2009/03/29(日) 01:06:03.89ID:RX6TEL3g0
女「男くん……」
男「ん?」
女「男くーん!!!(バッ)」
男「うわっ!急に抱きつくなよ!なに!」
女「ずっとここにいよ?」
男「はぁー?なぁ、さっきからお前どうしたんだよ」
女「男くん好きー!!」
男「うはっ!!なんだよ急に!ちょっ!あははは」
(キュイーーーーーーーン)
男「……お、おい、待て!!サイコロが!」
女「……」
男「サイコロの速度が加速してるぞ!!!」
男「ん?」
女「男くーん!!!(バッ)」
男「うわっ!急に抱きつくなよ!なに!」
女「ずっとここにいよ?」
男「はぁー?なぁ、さっきからお前どうしたんだよ」
女「男くん好きー!!」
男「うはっ!!なんだよ急に!ちょっ!あははは」
(キュイーーーーーーーン)
男「……お、おい、待て!!サイコロが!」
女「……」
男「サイコロの速度が加速してるぞ!!!」
186: 2009/03/29(日) 01:16:14.11ID:RX6TEL3g0
男「なんだ!?急に頭に映像が!なんだ!?ぐぅ、ウグググググゥアアアアアアア!!!!!!!」
女「……」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
女?「そろそろさ、あたしたち、ちゃんとしない?」
男?「え?」
女?「……ちゃんとした関係にならない?」
男?「それってどういう……」
女?「……男女の仲にならないかってことだよ!!」
男?「それは告白と受け取ってよろしいでしょうか?」
女?「当たり前じゃん!」
女「……」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
女?「そろそろさ、あたしたち、ちゃんとしない?」
男?「え?」
女?「……ちゃんとした関係にならない?」
男?「それってどういう……」
女?「……男女の仲にならないかってことだよ!!」
男?「それは告白と受け取ってよろしいでしょうか?」
女?「当たり前じゃん!」
188: 2009/03/29(日) 01:19:23.29ID:RX6TEL3g0
男?「女!映画見よう!これ!」
女?「まーたその映画?もう何度目~?」
男?「最高なんだよこの映画!家族愛っていうかさ、んー……家族の愛は家族にならないとわかんないっていうかさ!」
男?「事故で氏んだ父親を無線で事故のことを知らせて回避させるんだけど」
男?「回避させたら他の家族もいなくなって!」
男?「未来は自分の努力しだいだからいいんだけど、でも過去を変えるのは反則っぽいけど、でも」
男?「んーなんていうんだろう……とにかく家族で幸せになりたいじゃん!」
女?「もう何言ってんのかぜんぜんわかんないよ!何度言われてもそんな地味な映画見ないよ~」
男?「結婚して家族になる前にどうしても見て欲しいんだ!」
女?「け……結婚?」
男?「え?あ……あの、結婚してください」
女?「まーたその映画?もう何度目~?」
男?「最高なんだよこの映画!家族愛っていうかさ、んー……家族の愛は家族にならないとわかんないっていうかさ!」
男?「事故で氏んだ父親を無線で事故のことを知らせて回避させるんだけど」
男?「回避させたら他の家族もいなくなって!」
男?「未来は自分の努力しだいだからいいんだけど、でも過去を変えるのは反則っぽいけど、でも」
男?「んーなんていうんだろう……とにかく家族で幸せになりたいじゃん!」
女?「もう何言ってんのかぜんぜんわかんないよ!何度言われてもそんな地味な映画見ないよ~」
男?「結婚して家族になる前にどうしても見て欲しいんだ!」
女?「け……結婚?」
男?「え?あ……あの、結婚してください」
193: 2009/03/29(日) 01:24:09.63ID:RX6TEL3g0
男?「……」
女?「どう?」
男?「すごいキレイだ……すごいキレイなウェディングドレス」
女?「もう!あたしは?」
男?「お前は何がどうなったってずっとキレイだよ」
女?「どう?」
男?「すごいキレイだ……すごいキレイなウェディングドレス」
女?「もう!あたしは?」
男?「お前は何がどうなったってずっとキレイだよ」
195: 2009/03/29(日) 01:27:27.54ID:RX6TEL3g0
男?「どうだった?」
女?「……3ヶ月だって」
男?「しゃああああああ」
男?「急に太ったわけじゃなかったんだ!!」
女?「うりゃっ!」
男?「いてっ……いくら太ってもお前はかわいいよ」
女?「ふふ……」
女?「……3ヶ月だって」
男?「しゃああああああ」
男?「急に太ったわけじゃなかったんだ!!」
女?「うりゃっ!」
男?「いてっ……いくら太ってもお前はかわいいよ」
女?「ふふ……」
199: 2009/03/29(日) 01:30:17.86ID:RX6TEL3g0
オギャー オギャー
「おめでとうございます!元気な男の子ですよ!」
男?「がんばったな……うぅ……」
女?「ちょ……泣くなよー……ふふ」
・ ・ ・ ・ ・
男「……なんだったんだ……今の」
女「……反則はしちゃダメだった、ってことかな」
男「……どういうことだ?」
女「……今のは、もうひとつの、真世界で起こったことだよ」
女「……つまり」
女「今の二人は、あたしたちと入れ替わった人たち」
「おめでとうございます!元気な男の子ですよ!」
男?「がんばったな……うぅ……」
女?「ちょ……泣くなよー……ふふ」
・ ・ ・ ・ ・
男「……なんだったんだ……今の」
女「……反則はしちゃダメだった、ってことかな」
男「……どういうことだ?」
女「……今のは、もうひとつの、真世界で起こったことだよ」
女「……つまり」
女「今の二人は、あたしたちと入れ替わった人たち」
202: 2009/03/29(日) 01:35:40.00ID:RX6TEL3g0
女「男くん、さいは投げられたんだよ」
男「……どういうことだよ……!」
女「すべては運しだいなんだよ、あたしが女だった可能性もあったし、女があたしだった可能性もあった」
男「……何言ってんだよ!ぜんぜんわかんねーよ!」
女「男くん……あたしは男くんのこと大好きだよ。これからもずーっと。ずーっと一緒にいたいよ」
男「うるせえ!元に戻せよ!!全部元に戻せ!!」
女「男くん……さいは投げられたんだよ」
男「……どういうことだよ……!」
女「すべては運しだいなんだよ、あたしが女だった可能性もあったし、女があたしだった可能性もあった」
男「……何言ってんだよ!ぜんぜんわかんねーよ!」
女「男くん……あたしは男くんのこと大好きだよ。これからもずーっと。ずーっと一緒にいたいよ」
男「うるせえ!元に戻せよ!!全部元に戻せ!!」
女「男くん……さいは投げられたんだよ」
210: 2009/03/29(日) 01:41:28.92ID:RX6TEL3g0
男「全部元に戻せ!!」
女「いいじゃない……あたしがいるじゃん!!」
男「お前は偽者だろ!」
女「偽者って言わないで!あたしも……あたしも女だよ!!!」
男「偽者だろ!!本物は真世界で偽男と結婚して、幸せな家庭を築いてただろ!」
女「あたしたちもこっちの世界で幸せな家庭を築こう?あたし、女だよ?」
男「お前は偽者だぁぁぁ!!!!!」
女「いいじゃない……あたしがいるじゃん!!」
男「お前は偽者だろ!」
女「偽者って言わないで!あたしも……あたしも女だよ!!!」
男「偽者だろ!!本物は真世界で偽男と結婚して、幸せな家庭を築いてただろ!」
女「あたしたちもこっちの世界で幸せな家庭を築こう?あたし、女だよ?」
男「お前は偽者だぁぁぁ!!!!!」
213: 2009/03/29(日) 01:44:38.75ID:RX6TEL3g0
女「……ひどい……ひどすぎるよ……」
男「それはこっちのセリフだよ……こっちの、偽世界にいる本当の俺はどうすればいいんだよ!!」
女「あたしを愛して!」
男「偽者だと知ってしまったお前をどう愛せばいいんだ!!」
女「本物の女と変わらないよ……」
男「ぜんぜん違う!!それに、偽者の俺を愛してる本当の世界の本物の女が、かわいそうだろうが!!!」
女「本当の世界にいる男くんも、男くんと変わらないよ」
男「どういうことだ!」
女「世界はバランスで成り立ってるんだよ。何かが急に欠ければ、地球が突然爆発する可能性だって出てくるんだよ」
女「本当の世界の男くんは、男くんのコピーだけど男くんそのもの。」
女「神さまが補充したの」
男「それはこっちのセリフだよ……こっちの、偽世界にいる本当の俺はどうすればいいんだよ!!」
女「あたしを愛して!」
男「偽者だと知ってしまったお前をどう愛せばいいんだ!!」
女「本物の女と変わらないよ……」
男「ぜんぜん違う!!それに、偽者の俺を愛してる本当の世界の本物の女が、かわいそうだろうが!!!」
女「本当の世界にいる男くんも、男くんと変わらないよ」
男「どういうことだ!」
女「世界はバランスで成り立ってるんだよ。何かが急に欠ければ、地球が突然爆発する可能性だって出てくるんだよ」
女「本当の世界の男くんは、男くんのコピーだけど男くんそのもの。」
女「神さまが補充したの」
221: 2009/03/29(日) 01:49:42.15ID:RX6TEL3g0
女「男くん、神さまっているね」
女「さっきのことだって、神さまがいなかったら成功してたんだよ」
女「神さまがいなければ、男くんは本当のことを知らずにすんだのに……」
男「そんなのはずるだ!!!!」
女「あたしがやろうとしたことはずるなんかじゃない……!!!」
女「だって、あたしがやろうとしたことは、みんなを幸せにすることができた!!!!!!」
男「幸せなわけがないだろ!!!本当のことを知らずに生きる人間の、どこが幸せなんだよ!!!」
女「だってそうでしょ!!知らなければ……知らなければ、男くんはあたしとここで幸せに……!」
男「うるさい!!やっぱりお前は女じゃない!!!偽者だ!!!」
男「女はお前みたいな平気で嘘をつけるような奴じゃない!!!!!」
男「本当の女は、人に絶対嘘をつけない、純粋な子なんだよ!!!!!」
女「さっきのことだって、神さまがいなかったら成功してたんだよ」
女「神さまがいなければ、男くんは本当のことを知らずにすんだのに……」
男「そんなのはずるだ!!!!」
女「あたしがやろうとしたことはずるなんかじゃない……!!!」
女「だって、あたしがやろうとしたことは、みんなを幸せにすることができた!!!!!!」
男「幸せなわけがないだろ!!!本当のことを知らずに生きる人間の、どこが幸せなんだよ!!!」
女「だってそうでしょ!!知らなければ……知らなければ、男くんはあたしとここで幸せに……!」
男「うるさい!!やっぱりお前は女じゃない!!!偽者だ!!!」
男「女はお前みたいな平気で嘘をつけるような奴じゃない!!!!!」
男「本当の女は、人に絶対嘘をつけない、純粋な子なんだよ!!!!!」
229: 2009/03/29(日) 01:54:05.68ID:RX6TEL3g0
男「だいたいお前はなんだ!一体何者なんだよ!!」
女「あたしは……女として生まれる可能性があった、もう一人の女だよ」
男「……はぁ?」
女「……」
男「何言ってんだよ……でたらめはもう通用しねーぞ」
女「でたらめなんかじゃないよ!!!本当にあたしは……女になるはずだった!!!」
男「……」
女「……あたしは、女の双子として生まれるはずだった、もう一人の女」
男「!!!」
女「あたしは……女として生まれる可能性があった、もう一人の女だよ」
男「……はぁ?」
女「……」
男「何言ってんだよ……でたらめはもう通用しねーぞ」
女「でたらめなんかじゃないよ!!!本当にあたしは……女になるはずだった!!!」
男「……」
女「……あたしは、女の双子として生まれるはずだった、もう一人の女」
男「!!!」
239: 2009/03/29(日) 02:00:52.48ID:RX6TEL3g0
女「神さまは……あたしを選ばなかった」
女「理由もなく理不尽に、……あたしは……」
女「そんなあたしを不憫に思ったのかわからないけど、神さまはあたしに救済措置をほどこしてくれた」
女「こうして、もうひとつの世界で暮らせるようにしてくれた」
女「でも……神さまは最後まで私に冷たい仕打ちをしたの」
女「神さまはいつだって残酷」
女「私のことが嫌いなの」
女「このもうひとつの世界に男くんを作らなかった」
女「理由もなく理不尽に、……あたしは……」
女「そんなあたしを不憫に思ったのかわからないけど、神さまはあたしに救済措置をほどこしてくれた」
女「こうして、もうひとつの世界で暮らせるようにしてくれた」
女「でも……神さまは最後まで私に冷たい仕打ちをしたの」
女「神さまはいつだって残酷」
女「私のことが嫌いなの」
女「このもうひとつの世界に男くんを作らなかった」
245: 2009/03/29(日) 02:10:03.36ID:RX6TEL3g0
女「欠陥があったこの世界は案の定、止まった」
女「呆然と立ち尽くすあたしの前に神さまが現われた」
女「あたしは神さまと賭けをすることにした」
女「……1が出れば」
女「男くんをこっちの世界にくれるって、神さまに言ったの」
女「こんなに冷たくされたんだから……一度ぐらいチャンスもらっても罰はあたらないと思ったの」
女「呆然と立ち尽くすあたしの前に神さまが現われた」
女「あたしは神さまと賭けをすることにした」
女「……1が出れば」
女「男くんをこっちの世界にくれるって、神さまに言ったの」
女「こんなに冷たくされたんだから……一度ぐらいチャンスもらっても罰はあたらないと思ったの」
248: 2009/03/29(日) 02:13:34.93ID:RX6TEL3g0
女「1はあっさり出た」
女「神さまもサイコロの目は、いじれなかったのかな?」
女「そしたら男が私の前に現われた」
女「神さまもサイコロの目は、いじれなかったのかな?」
女「そしたら男が私の前に現われた」
255: 2009/03/29(日) 02:17:21.81ID:RX6TEL3g0
女「サイコロ転がすのって超楽しいねー!」
男「そうか?」
女「そうだよ!ほら、見て。裏と表を足すとね、全部7になるんだよ!不思議だよね~」
男「うーん……」
女「男くんも転がしてみなよ!ほら!」
男「えぇ……。……よっと」
(コロコロコロ)
女「わくわく」
(コロコロコロ)
男「……」
(コロコロコロ)
女「……あれ?」
男「……止まらないな」
男「そうか?」
女「そうだよ!ほら、見て。裏と表を足すとね、全部7になるんだよ!不思議だよね~」
男「うーん……」
女「男くんも転がしてみなよ!ほら!」
男「えぇ……。……よっと」
(コロコロコロ)
女「わくわく」
(コロコロコロ)
男「……」
(コロコロコロ)
女「……あれ?」
男「……止まらないな」
258: 2009/03/29(日) 02:20:16.64ID:RX6TEL3g0
女「時間をいじって上手く行くのは創作物の中だけだよ」
女「現実はそうは行かないんだよ」
女「ふふ……見てこの世界」
女「男くんがこっちに来ても」
女「一秒しか進まなかった」
女「現実はそうは行かないんだよ」
女「ふふ……見てこの世界」
女「男くんがこっちに来ても」
女「一秒しか進まなかった」
262: 2009/03/29(日) 02:22:38.03ID:RX6TEL3g0
女「ねぇ男くん」
女「あたしがやったことって、そんなにダメだった……?」
女「本来氏ぬはずだった人間が幸せを願うことってそんなにダメだった……?」
女「じゃあさ、なんであたし氏ぬことになってたんだろうね……」
女「だったら最初っから希望なんて、見せてくれないほうが良かったのにね……」
女「神さまって……ホント残酷だよ……」
男「 神さま出て来い!!!!俺と勝負だ!!!!!!!!! 」
女「あたしがやったことって、そんなにダメだった……?」
女「本来氏ぬはずだった人間が幸せを願うことってそんなにダメだった……?」
女「じゃあさ、なんであたし氏ぬことになってたんだろうね……」
女「だったら最初っから希望なんて、見せてくれないほうが良かったのにね……」
女「神さまって……ホント残酷だよ……」
男「 神さま出て来い!!!!俺と勝負だ!!!!!!!!! 」
276: 2009/03/29(日) 02:32:49.33ID:RX6TEL3g0
(ゴロゴロゴロ)
神様「……」
男「……!!?」
男「てめえが神さまか!!!」
神様「……」
男「てめえ……なんでこんなひどいことした!!!」
神様「知らない」
男「て……めぇ……」
神様「私に逆らうな」
男「こいつ……!!!」
神様「……」
男「……!!?」
男「てめえが神さまか!!!」
神様「……」
男「てめえ……なんでこんなひどいことした!!!」
神様「知らない」
男「て……めぇ……」
神様「私に逆らうな」
男「こいつ……!!!」
282: 2009/03/29(日) 02:37:37.89ID:RX6TEL3g0
神様「その女は最初から氏ぬ予定だった」
神様「生きたいと言ったから、無理して別の世界を作った」
神様「その女の言うことは理解できない」
神様「ここまでしてやった」
神様「礼を言え」
男「謝れ」
男「氏ぬことに予定なんて無いんだよ」
神様「生きたいと言ったから、無理して別の世界を作った」
神様「その女の言うことは理解できない」
神様「ここまでしてやった」
神様「礼を言え」
男「謝れ」
男「氏ぬことに予定なんて無いんだよ」
288: 2009/03/29(日) 02:46:20.95ID:RX6TEL3g0
神様「チャンスをやろう」
神様「このサイコロを振れ」
神様「サイコロというのは、誰の意思も持たない。神の意思も持たない」
神様「このサイコロで、……1を出せば」
神様「その女を転生させてやろう」
神様「このサイコロを振れ」
神様「サイコロというのは、誰の意思も持たない。神の意思も持たない」
神様「このサイコロで、……1を出せば」
神様「その女を転生させてやろう」
289: 2009/03/29(日) 02:48:41.30ID:RX6TEL3g0
男「……1を出せば、本当に転生させてくれるんだな」
神様「約束だ」
男「……」
女「……」
男「……振るぞ」
神様「約束だ」
男「……」
女「……」
男「……振るぞ」
290: 2009/03/29(日) 02:50:33.20ID:RX6TEL3g0
女「ねぇ」
男「なんだよ」
女「また会ったらさ」
男「うん」
女「仲良くしてくれる?」
男「当然だろ」
男「女として愛すことはできないけどな」
女「ふふっ……十分だよ!」
(ふわっ)
男「なんだよ」
女「また会ったらさ」
男「うん」
女「仲良くしてくれる?」
男「当然だろ」
男「女として愛すことはできないけどな」
女「ふふっ……十分だよ!」
(ふわっ)
296: 2009/03/29(日) 02:53:06.49ID:RX6TEL3g0
オギャー オギャー
「おめでとうございます!元気な女の子ですよ!」
男「がんばったな……うぅ……」
女「ちょ……泣くなよー……ふふ」
オギャー オギャー
男「うぅ……かわいいなぁ……超かわいいよ……女に似てて……」
オギャー オギャー
男「抱いてもいいですか?」
「構いませんよ!」
男「おぉーよしよし!」
子供「オギャー オギャー …久しぶり」
男「……」
男「子供として愛せってか!」
「おめでとうございます!元気な女の子ですよ!」
男「がんばったな……うぅ……」
女「ちょ……泣くなよー……ふふ」
オギャー オギャー
男「うぅ……かわいいなぁ……超かわいいよ……女に似てて……」
オギャー オギャー
男「抱いてもいいですか?」
「構いませんよ!」
男「おぉーよしよし!」
子供「オギャー オギャー …久しぶり」
男「……」
男「子供として愛せってか!」
317: 2009/03/29(日) 03:12:53.38ID:RX6TEL3g0
偽世界にいた女が消えたあと、回り続けていたサイコロが止まって時間が動き出した。
サイコロが止まると俺はその場で気を失って倒れた。
気がつくと、病院のベッドの中にいた。
捜索願いを出されて一週間過ぎたころ、俺は家の玄関の前に倒れてたらしい。
本当の世界と偽の世界の差は、俺が居るか居なかったかの、本当にごくごくわずかの違いだけで、そう、まるでサイコロのように表裏一体だったらしい。
まるで、うん、そう、サイコロのようにね、表裏一体だったらしい。
思えば夢だったかもしれない。でもサイコロ。すごくサイコロ。
あのサイコロが将棋部に落ちてたからあれは、現実に実際に起こってたことらしい。
そう、人生はサイコロなのだ。誰の意思にもとらわれない、自分しだいでどにだってなる。
そんな世界。可能性は、サイコロの目のように無限大。どうにでもなるのだ。
あぁサイコロ。サイコロステーキ食べたい。結婚したら真っ先にサイコロステーキの作り方を覚えてもらおう。
サイコロが止まると俺はその場で気を失って倒れた。
気がつくと、病院のベッドの中にいた。
捜索願いを出されて一週間過ぎたころ、俺は家の玄関の前に倒れてたらしい。
本当の世界と偽の世界の差は、俺が居るか居なかったかの、本当にごくごくわずかの違いだけで、そう、まるでサイコロのように表裏一体だったらしい。
まるで、うん、そう、サイコロのようにね、表裏一体だったらしい。
思えば夢だったかもしれない。でもサイコロ。すごくサイコロ。
あのサイコロが将棋部に落ちてたからあれは、現実に実際に起こってたことらしい。
そう、人生はサイコロなのだ。誰の意思にもとらわれない、自分しだいでどにだってなる。
そんな世界。可能性は、サイコロの目のように無限大。どうにでもなるのだ。
あぁサイコロ。サイコロステーキ食べたい。結婚したら真っ先にサイコロステーキの作り方を覚えてもらおう。
318: 2009/03/29(日) 03:15:30.91ID:RX6TEL3g0
>そう、人生はサイコロなのだ。誰の意思にもとらわれない、自分しだいでどにだってなる。
>自分しだいでどにだってなる。
>どにだってなる。
俺が噛んだのは神様のせいではない。
自分の意思、つまり、俺しだいだということ。
可能性はこの世に生まれた生き物の数だけあるということを、どうかみんな、忘れないで欲しい。
THE HAPPY END
>自分しだいでどにだってなる。
>どにだってなる。
俺が噛んだのは神様のせいではない。
自分の意思、つまり、俺しだいだということ。
可能性はこの世に生まれた生き物の数だけあるということを、どうかみんな、忘れないで欲しい。
THE HAPPY END
397: 2009/03/29(日) 14:23:09.48ID:RX6TEL3g0
ほしゅ
418: 2009/03/29(日) 18:04:14.49ID:RX6TEL3g0
女「サイコロ転がすのって超楽しいねー!」
男「そうか?」
女「そうだよ!ほら、見て。裏と表を足すとね、全部7になるんだよ!不思議だよね~」
男「うーん……」
女「男くんも転がしてみなよ!ほら!」
男「えぇ……。……よっと」
(コロコロコロ)
女「わくわく」
(コロコロコロ)
男「……」
(コロコロコロ)
女「……あれ?」
男「……止まらないな」
男「そうか?」
女「そうだよ!ほら、見て。裏と表を足すとね、全部7になるんだよ!不思議だよね~」
男「うーん……」
女「男くんも転がしてみなよ!ほら!」
男「えぇ……。……よっと」
(コロコロコロ)
女「わくわく」
(コロコロコロ)
男「……」
(コロコロコロ)
女「……あれ?」
男「……止まらないな」
419: 2009/03/29(日) 18:05:23.74ID:RX6TEL3g0
(コロコロコロ)
女「すごい男くん!こんなマジックいつ覚えたの!?どんな仕組み!?」
男「い、いや俺は何も……」
(コロコロコロ)
女「え?じゃあどうして止まらないの?」
男「……なぁ、女。このサイコロ、回転が早くなってないか?」
(コロコロコロコロコロコロ)
女「ほんとだ……」
(コロコロコロキュイーーーーーーーン)
女「すごい男くん!こんなマジックいつ覚えたの!?どんな仕組み!?」
男「い、いや俺は何も……」
(コロコロコロ)
女「え?じゃあどうして止まらないの?」
男「……なぁ、女。このサイコロ、回転が早くなってないか?」
(コロコロコロコロコロコロ)
女「ほんとだ……」
(コロコロコロキュイーーーーーーーン)
422: 2009/03/29(日) 18:09:34.74ID:RX6TEL3g0
―――そして10年後。
423: 2009/03/29(日) 18:10:59.37ID:RX6TEL3g0
記者「すいません!VIP高校爆破事件のことでお伺いしたいんですが……」
刑事「帰ってくれ。もう何も話すことはない」
記者「そこをなんとか!お願いします!」
刑事「何度も言わせるな!話すことなんてない!」
(バタン)
刑事「……」
刑事「そうか……あれから10年も経つのか」
刑事「帰ってくれ。もう何も話すことはない」
記者「そこをなんとか!お願いします!」
刑事「何度も言わせるな!話すことなんてない!」
(バタン)
刑事「……」
刑事「そうか……あれから10年も経つのか」
424: 2009/03/29(日) 18:12:47.54ID:RX6TEL3g0
刑事「すごい有様だな……」
若刑事「もう跡形もなくって感じですね」
刑事「いったい誰が何のためにこんなことを……」
若刑事「……まぁ、それを今から、僕らが調べるんですけどね」
刑事「おい、あれはなんだ」
(キュイーーーーーーーン)
若刑事「もう跡形もなくって感じですね」
刑事「いったい誰が何のためにこんなことを……」
若刑事「……まぁ、それを今から、僕らが調べるんですけどね」
刑事「おい、あれはなんだ」
(キュイーーーーーーーン)
425: 2009/03/29(日) 18:16:19.59ID:RX6TEL3g0
若刑事「サイコロ……ですかね?どういう仕掛けなんだろ」
刑事「ふーむ……」
若刑事「すごい回転ですね」
刑事「事件となにか関係がありそうだ、鑑識を呼べ」
若刑事「はいっす」
刑事「ふーむ……」
若刑事「すごい回転ですね」
刑事「事件となにか関係がありそうだ、鑑識を呼べ」
若刑事「はいっす」
429: 2009/03/29(日) 18:20:05.97ID:RX6TEL3g0
刑事「……このサイコロどっかで見たことあるな」
刑事「んー……」
刑事「どこだっけなぁ……」
若刑事「鑑識さん呼んできました!」
刑事「おう」
鑑識「チョーさん久しぶり!」
刑事「おぉー!なにウメさん!来てたの!」
刑事「んー……」
刑事「どこだっけなぁ……」
若刑事「鑑識さん呼んできました!」
刑事「おう」
鑑識「チョーさん久しぶり!」
刑事「おぉー!なにウメさん!来てたの!」
432: 2009/03/29(日) 18:26:55.42ID:RX6TEL3g0
鑑識「あの事件以来ぜんぜん会ってなかったね」
刑事「ぜんぜん変わってないなぁ」
鑑識「チョーさんこそ、お子さんは元気?」
刑事「まぁな。ところでこれを見てくれ」
鑑識「これは……」
(キュイーーーーーーーン)
鑑識「いったいどういう仕組みなんだろうねぇ?」
鑑識「土の地面に直接回転してるな……」
鑑識「……(バチィっ!)うぉっと!なんなんだこれは」
刑事「ぜんぜん変わってないなぁ」
鑑識「チョーさんこそ、お子さんは元気?」
刑事「まぁな。ところでこれを見てくれ」
鑑識「これは……」
(キュイーーーーーーーン)
鑑識「いったいどういう仕組みなんだろうねぇ?」
鑑識「土の地面に直接回転してるな……」
鑑識「……(バチィっ!)うぉっと!なんなんだこれは」
434: 2009/03/29(日) 18:31:05.65ID:RX6TEL3g0
鑑識「サイコロ自体が回転してるのは確かだ」
鑑識「でも、こんなの鑑識人生20年で初めて見る物だよ」
刑事「あぁ……ふーむ。俺これどっかで見たことあるんだよ」
若刑事「これあれじゃないですか?キャラメルについてくるオマケのやつ」
刑事「あー!!それそれ!それだよ」
若刑事「でもなんでそんなものがこんな回転してるんですかね。あのオマケ、回転するなんて機能ついてないですよ」
刑事「ふーむ……」
鑑識「でも、こんなの鑑識人生20年で初めて見る物だよ」
刑事「あぁ……ふーむ。俺これどっかで見たことあるんだよ」
若刑事「これあれじゃないですか?キャラメルについてくるオマケのやつ」
刑事「あー!!それそれ!それだよ」
若刑事「でもなんでそんなものがこんな回転してるんですかね。あのオマケ、回転するなんて機能ついてないですよ」
刑事「ふーむ……」
435: 2009/03/29(日) 18:35:59.15ID:dmJ0AjcR0
完



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