57: 2014/06/18(水) 04:58:50 ID:UbfNd3TE0
3.落とし物(*エレンが普通に工口いです。注意)


廊下に一冊のノートが落ちていました。


エレン「ん? なんだ? このノート………」

エレン「(パラパラ……)うは!? なんだこれ?!」

エレン(キョロキョロ)

エレン(スッ)

エレン(誰のか知らんが、教官に届ける前に便所で詳しくチェックするか)



便所の中。


エレン「長い黒髪が綺麗に描かれている。体の描き方もすげえリアルだ…」

エレン「そんでもって、ポーズがやべえ。こんなエOチなポーズ、想像で描いたんかな。天才だ」

エレン「うーん。こんなに美人の絵を精密にセクシーに絵に描いているとは」

エレン「持ち主は誰だろうな? こいつ、絵の才能あるぞ」

エレン「あとこの女の子の顔、どっかで見たような……」

エレン「………………」

エレン「ぜ、全部のページを見てもいいよな? いいよな? (ドキドキ)」




ジャン「やばい。見つからない…」

マルコ「どうしたの?」

ジャン「いや、何でもない。何でもねえよ」

マルコ「何でもないって顔じゃないよ。ジャン、何か落としたの?」

ジャン「何で分かった」

マルコ「いや、さっきから自分の荷物探しているから、分かるよ」

マルコ「…………………」

マルコ「もしかして、例のらくがき帖、なくしたとか?」

ジャン「(お前は名探偵か!)……まあ、実はそうなんだけど」

マルコ「あちゃー………アレ見つかったら、懲罰もんだよ。ジャン、やばいって」

ジャン「だよな……教官の手に渡る前に何とか見つけないと…」

マルコ「拾った奴がいないかどうか聞いてまわってみようか?」

ジャン「ああ、手分けして探すの手伝ってくれるか?」

マルコ「勿論だよ」

二人はジャンのらくがき帖を探しに行きました。
進撃の巨人(34) (週刊少年マガジンコミックス)

58: 2014/06/18(水) 05:00:01 ID:UbfNd3TE0



ライナー「ジャンのノート? らくがき帖? 知らんな」

ベルトルト「僕も見てないよ」

マルコ「そうか…」

コニー「なになに? ジャンのらくがき帖? みてみてえな!」

マルコ「あ、出来れば見つけたら中身見ないですぐに返して欲しいんだけど」

ライナー「ん? 何かまずいものでも描いているのか?」

マルコ「ああ……まあ、ねえ(妄想の絵をたくさん描いてるからね)」

コニー「ふーん、まあいいけど。分かった。見つけたら中身見ないで、渡せばいいんだな(無理だけどww)」

マルコ「出来ればそうして欲しい。ノートの柄は、茶色で、裏側の表紙の下に「ASAKIM」っていう名前を書いてあるから」

ベルトルト「アサキン? なにそれ。ペンネーム?」

マルコ「みたいなもんかな。まあ、あんまりそこは触れないであげて欲しい」

ライナー「分かった。見つけたらそうする」

マルコ「お願いするね」




ジャン「なあ、オレの茶色の表紙のノート、この辺で見かけなかったか?」

ナック「んにゃ、見てないが……おまえ、まさかアレ、無くしたんか?」

ジャン「かもしれない」

ミリウス「ぶは! ご愁傷様………」

ジャン「笑ってないで、もし見つけたら知らせてくれ。お前らもオレの妄想の絵で何度か楽しんだ事あんだろ?!」

ナック「分かった分かった。見つけたらすぐ知らせるよ。(ぷぷぷ)」

ミリウス「ああ。見つけたらな(ぷぷぷ)」





便所の中。

エレン「………………」

エレン「ふう」

エレン「いい絵だった。実にいい絵だった」

エレン「特にこの尻がいい。工口い。何でこんなに工口い臀部が描けるのか。尊敬するぜ」

エレン「…………」

エレン「落し物は原則、教官に届けるのが義務だけど」

エレン「…………これを教官に渡したら、これを描いた人が罰せられるかもしれない」

エレン「それだけはダメだ!」

エレン「これだけの芸術品を、教官に渡してはいけない」

エレン「でもずっとこれを持っていたら、もし誰かにそれを知られたら、オレは変Oの烙印を押される」

エレン「それにまだ、ノートは白紙が余っている。絵師には是非、新作を描いて貰いたい」

エレン「………持ち主の手がかりはねえかな」

エレン「あ、裏表紙に名前がある」

エレン「ASAKIM(アサキン)? この絵師の名前かな」

エレン「よし、持ち主を探そう! そして新作を描いて貰うんだ!」

59: 2014/06/18(水) 05:03:06 ID:UbfNd3TE0





アルミン「……………」

エレン「という訳なんだ。アルミン。オレと一緒に持ち主を探すの手伝ってくれ」

アルミン「いや、それはいいけど。だったら僕にも見せてよ。中身を」

エレン「いいけど、ここじゃまずい。便所に籠って見た方がいいぞ」

アルミン「そんなにすごいの?」

エレン「ああ。オレは素直に感動した。これは素晴らしい作品だぞ!」

アルミン「分かった。じゃあちょっと拝借していいかい?」

エレン「ああ! 楽しんでくれ」


数分後。


アルミン「………」

エレン「どうだ?! 良かっただろ?!」

アルミン「実に素晴らしい絵だった。エレン、これは間違いなく素晴らしい作品だよ!」

エレン「だろ?! これを描いた奴は天才だ! 絶対、正体をつきとめないと!」

アルミン「今頃きっと持ち主は困っている筈だよ。だからきっと、探せば見つかる筈だ」

エレン「ああ、絶対見つけないとな!」


そして更に数分後。


ジャン(ダメだ。他の奴らにも大体声かけたけど、皆知らないって言ってる)

ジャン(男子寮の中で落としたのは多分、間違いないとは思うんだが)

ジャン(聞いてねえのは、残るはあの氏に急ぎ野郎と、アルミンくらいだけど………)

ジャン(あいつにだけは知られたくねえ! あのらくがきを……)

ジャン(アルミンに聞くしかねえか……でもアルミンとエレンはよく一緒につるんでるし)

ジャン(アルミンに話したら、エレンの耳にも当然入るだろうな)

ジャン(…………ああでも、あの絵がもしも教官の目にとまったら本気でまずい!)

ジャン(聞くしかねえか!)

60: 2014/06/18(水) 05:04:08 ID:UbfNd3TE0
ジャン「あ、アルミン……!」

アルミン「ジャン?」

エレン「ジャン……?」

ジャン「その、茶色の表紙の、これくらいの大きさの、ノート………」

ジャン「!!!!」

ジャン「アルミン、その手に持ってるのは……」

アルミン「ああ、実はね! これ、すごい作品なんだ! エレンが見つけてね」

エレン「ああ! ジャン、お前も見たいか? すげえ工口い絵がたくさん描いてあったぞ!」

アルミン「まさに「あなたが神か!」っていいたくなるほどの絵師だよ! 僕らの妄想を具現化する力を持っているよね!」

エレン「オレ、この絵師のファンになっちまったよ! お前もこれ見たら、絶対そう思うぞ!」

ジャン「………………」

エレン「ジャン?」

ジャン「あ、ああ……そうなんだ。へー……(やばい。オレが描いたとは言い出しにくい)」

エレン「この絵師って多分、この男子寮の中にいるよな? ジャンも探すの手伝ってくれよ」

アルミン「僕からもお願いする。人の手が多い方がいいし」

ジャン「え? ああ……えーっと」

ジャン(どうしよう。ノートを回収したいんだが、ノートの持ち主を探さないとこいつら納得しないだろうし…)

ジャン(そうだ)

ジャン「あ、オレ、実はその絵師と、友達なんだ」

エレン「!」

アルミン「!」

ジャン「んで、そのノートを借りてたんだけど、無くしちまってたんだよ。わりーな、拾ってくれたんだろ。オレから本人に返しておくから、それ、返してくれよ」

エレン「すげえ! ジャン、そいつと友達なのか。オレにも会わせてくれよ!」

ジャン「そ、それは無理だ!」

エレン「なんでだよ?!」

ジャン「(言い訳……そうだ!)そ、そいつは引きこもりでな、オレの幼馴染で、部屋から出ないし、その……文通でしか今は連絡してねえんだ」

アルミン「それってジャンの実家のトロスト区の友人ってこと?」

ジャン「あ、ああ……まあそんなところだ。(もうそういう設定にしておこう)」

アルミン「なるほど。引きこもりの絵師か。いやでも、これだけの腕があれば、その道でやっていけそうだね」

エレン「ああ。オレ、生まれて初めてファンレターみたいなもん、出したいって思っちまったくらいだぞ」

ジャン「! そ、それはやめてくれ。恥ずかしいだろ……(なに言ってんだこいつ!)」

エレン「? なんでジャンが恥ずかしいんだ?」

ジャン「あ、いや、そうじゃなくて、そんな大したもんじゃねえって話だよ。こいつも、趣味で描いてるだけだし…」

アルミン「アマチュアなの?! それすっごく勿体ないよ!」

エレン「ああ……趣味の範囲でこれだけ描けるなら大したもんだよな!」

アルミン「うんうん、いやでも本当にありがとう! その絵師さんにお礼を言っておいてね!」

エレン「くれぐれも頼むぞ! あと新作描いたら見せてくれ!」

ジャン「…………」

アルミン「ジャン?」

ジャン「あ、ああ……伝えておくよ。じゃあな」

61: 2014/06/18(水) 05:06:15 ID:UbfNd3TE0










ジャン「………………」

マルコ「ジャン、耳まで真っ赤だけど、大丈夫?」

ジャン「うるせ! あいつの事、普段はムカついてしょうがないのに、何で………」

マルコ「素直じゃないねえ……本当は嬉しいんでしょ?」

ジャン「んなわけねえだろおおおおおお!?」



マルコ「………あ」

マルコ「ちなみに絵師の名前を逆から読むと、ジャンが誰をモデルに工口い妄想絵を描いたか分かるよ」

マルコ「あ? 言わなくても分かるって? それもそうだね(クスッ)」




おしまい。

引用: 【寄せ書き的】ケニー「バキューン」【短SSスレ】