80: 2014/06/22(日) 18:13:26 ID:VNy9bmDs0
4.人の夢と書いて



その指は私の体をなぞっている。

優しく、愛おしげに。何度も、何度も、何度も、執拗に撫でまわして、私の弱い場所を的確に当てている。

まさにその指使いは天才的。彼は私の体を熟知している。当然だ。一緒に居る時間は、誰よりも長い。他人がつけこむ隙は無い。

私達は繋がっている。精神的にも、肉体的にも。その意志さえも。

だから彼は私の弱いところを全部知っている。そこを責められると、もはや私には何も出来ない。

ただ、預けるだけ。全てを。

ずっとこのままで居られたらいいのに。

でも、有限の時間の中で限られる行いは終わりを告げる。呆気なく。

彼の方が満足したら、もうそれ以上の事は行われないのだ。

「ふう……」

吐息がかかって、満足げに笑った彼の瞳は、美しく。

ずっと見つめていたい。そう、思わされる。

「じゃあ、ここまで」

と言ったら、おしまいだ。ああ、なんて儚い行為。

もっと先に。もっとずっと先まで、彼といきたいのに。

彼は残酷に強制終了して、私を放棄するのだ。

そして私はいつも、その行いの余韻を体に纏うしかないのだ。
進撃の巨人(34) (週刊少年マガジンコミックス)

81: 2014/06/22(日) 18:14:40 ID:VNy9bmDs0














ミカサ「……………という夢を見たので、エレン、続きは現実で是非」

エレン「するか馬鹿!!」



おしまい。

引用: 【寄せ書き的】ケニー「バキューン」【短SSスレ】