52: 2015/05/07(木) 19:03:11.86 ID:w1e/NdV/o
【艦これ】大淀「駆逐艦の子たちはわたしが守ります!」島風編
――――― 春 提督執務室
提督「のどかだなぁ」
大淀「ええ、のどかですね」
提督「作戦が近いから、備蓄以外は特にやること無いしなぁ」
大淀「潜水艦と駆逐艦は忙しそうですけれど……」
提督「申し訳ないとは思うけど、俺がかわりにって訳にも行かないからなぁ……」
ホーホケキョ
提督「暇だなぁ……」
大淀「提督が忙しくされると、比例して備蓄が減りますから、のんびりして頂いているのが正解ですね」
提督「はぁ~。昨日さ、あまりにも暇だから、報告に来た蒼龍にさ、暇つぶしに艦載機の整備を一緒にやらせてくれって言ったらさー」
大淀「はいはい」
提督「一緒にいた飛龍が『蒼龍の九九艦爆に何をするつもりですか! 』って、なんか怒ってさー。蒼龍は真っ赤になって俯いちゃうし」
大淀「…………」
提督「結局、艦載機もさわらせてもらえずだったよ。やっぱり人にさわられるのは抵抗あるのかなー 」
大淀「……提督、暇だからと言って、犯罪やセクハラに勤しむのはやめてくださいね……」
提督「ええっ。なんで艦載機整備がセクハラなんだよー」
53: 2015/05/07(木) 19:04:00.66 ID:w1e/NdV/o
コンコンコン
暁「暁、帰還したわ」
大淀「遠征お疲れ様」
提督「遠いところおつかれさん」
暁「ほんとよ! ドラム缶いっぱい抱えてえっさほいさって。こんなの、一人前のレディの仕事じゃないわ」
提督「大変だとは思うけど、そのへんの遠征って駆逐艦じゃないとできないからなぁ」
大淀「鎮守府の備蓄を支える、大切なお仕事ですよ」
暁「でもー……。もっと『えれがんと』な仕事がしたいわ」
提督「ふーむ……参考までに聞きたいんだけど、暁が考える、一人前のレディの仕事ってどんなのだ? 」
暁「うーん……。ドレスを着て、ワイングラスを片手に持って……行けー! みたいな? 」
提督「……となると、うちの鎮守府にはレディは誰一人いないことになるな……。そんな奴見たこと無いぞ」
暁「あ、あれ……。変だな。えーっとえーっと」
54: 2015/05/07(木) 19:05:04.86 ID:w1e/NdV/o
……提督、暇つぶしに暁をからかうことにしたんですね……。まったく、困った人です。
提督「じゃあ、うちの鎮守府で、暁が『この人は一人前のレディだ!』って思う人は誰だ? 」
暁「そうねぇ……。金剛さん、榛名さん、妙高さん、熊野さん、三隈さん……あとは誰かしら……? 」
提督「大型艦ばっかりじゃないか。駆逐艦で同じ仕事をするのは難しいだろ? 」
暁「でーもー! もっと一人前のレディっぽい仕事がしたいの~~」(バタバタ)
提督「でも、その仕事のイメージが無いんだろ。困ったなぁ」
暁「司令官、なんとかしてよー」
提督「うーん…………、じゃあ、一人前のレディだと思う人の後をついてまわって、いろいろレディっぽいところを学んで来るっていうのはどうだ? 今はちょうど、出撃が全然ないから、みんな鎮守府内にいるぞ」
暁「なるほど……一人前のレディについて修行するっていうことね」
提督「そうそう。暁も遠征のローテーションは当分先だし、退屈しのぎにやってみたらどうだ? 」
暁「わかったわ。すぐに一人前のレディの仕事を見つけるんだからっ。そうしたら、ちゃんとその仕事をさせてよね! 」
提督「あはは。ちゃんと俺を納得させられたらな」
暁「いいわ、みてなさいっ」
55: 2015/05/07(木) 19:05:53.19 ID:w1e/NdV/o
大淀「提督。きっと名前が上がった皆さんから苦情が来ますよ」
提督「あはは、まぁいいじゃないか。どうせみんな退屈してるだろう。それに、名前が上がった連中は、みんな面倒見が良いだろ? なんだかんだで相手をしてくれるんじゃないかな」
……確かに、なんだかんだで、良くしてくれそうな顔ぶれでしたね。
提督「遠征で苦労をかけてるのは事実なんだ。ちょっとくらいは、好きなことをさせてやりたいじゃないか」
大淀「確かに、暁型の4人は、南方のきつい遠征で、ずっと苦労していますからね」
提督「だよなー。あとはまぁ……」
大淀「……? 」
提督「こういう機会に、自分のやっていることを見つめなおしてさ。やっている仕事とか自分自身に誇りを持ってもらえたらと思うんだが……そう上手くはいかないかな? 」
失礼。提督はてっきり暁をからかって遊んでるんだと思っていました。真面目にやっていたのですね。
大淀「そうですね。彼女たちにしかできない大事な仕事で、それで鎮守府を支えてくれているんですから。誇りをもってお仕事してもらえたらいいですね」
提督「ああ、そう思うよ」
56: 2015/05/07(木) 19:06:42.11 ID:w1e/NdV/o
――――― 2日後 提督執務室
提督「ああ、のどかだなぁ~」
大淀「のどかですね~」
ホーホケキョ
大淀「でも、『暇だな~』では無いのですね。昨日からずっと、何をされているんです? 」
提督「あー、これは、資料を元に、練度上げ編成の見直し。あと、練度上げといえばちょっと悩ましい問題とか出てきててな。その辺の検討だなぁ。そういう大淀も、昨日から熱心に何やってるんだ?」
大淀「わたしは、遠征の見直しです。駆逐艦の子たちも、練度が上がってきている子も多いですから、何とか負担が集中しないローテーションに組み直せないかと」
提督「そうだなぁ。難度が高い遠征は、どうしても古参駆逐艦の子たちに負担が行きがちだもんな」
大淀「第六駆逐隊は練度が高いですから……。暁の不満も分かりますし……」
提督「そうだなぁ……」
57: 2015/05/07(木) 19:07:18.79 ID:w1e/NdV/o
コンコンコン
暁「司令官、ごきげんようです」
提督「お、噂をすれば暁だ。どうした? 」
暁「しれいかーん! 難しくてわかんないよー」
大淀「あらあら。一人前のレディ計画は、早くも頓挫ですか? 」
提督「なんだ、レディの皆さんとは上手く行かなかったのか? 」
暁「ううん、みんな優しくしてくれたわ。でも、でも……」
提督「ん? 」
暁「一人ひとり、言うことが全然ちがうんだもーーーん! 」
大淀「ぷっ」
提督「あはは、まぁ、そうなるだろうなぁ」
58: 2015/05/07(木) 19:07:55.11 ID:w1e/NdV/o
――――― 暁の回想話より
金剛「一人前のレディ? それは、紅茶を優雅に飲めることデース! お仕事でデスか? そうデスねー……バーニングラーヴでMVPを取ることデース! 」
榛名「わたしがレディだなんてそんな……。レディのお仕事ですか……? うーん……やっぱり、提督の期待にお応えすることでしょうか……? 」
妙高「レディというのはわからないけれど……役割を果たして……あとは、暁ならわかるでしょう? 妹達を守ってこそだと思います」
熊野「レディの修行ですか? よろしくてよ。レディたるもの、まず美しさが大切です。まずは一緒にエステに行きますわ。それから、お肌の手入れもレディのたしなみ。良いですか、これが最初につかう化粧水で、その次にこの乳液を……。え、お仕事? そうですわね……華麗に成敗してMVPをとることですわね。あくまで華麗に」
三隈「そうですわね……。まず、決め台詞を決めてはいかがですか? くまりんこ♪みたいな感じで……。あかつきん♪ なんていかがかしら? あれ、暁さん、どうして逃げてしまいますの? 」
59: 2015/05/07(木) 19:08:49.92 ID:w1e/NdV/o
暁「とりあえずこんな感じだったわ。みんな綺麗で素敵だけど、言うことはバラバラで困っちゃうわ! 」
大淀「……妙高さんの常識人ぶりが光りますね……」
提督「榛名も普通でいいよな……」
暁「とりあえず、語尾に『ですわ』をつけてみたり、紅茶をたくさん飲んでみたりはしたんだけど、どうしてもピンとこないの。司令官、どうしたら良いと思う? 」
提督「あれだろ、レディであっても一人ひとりやり方が違うから、どれを真似したら良いかってことだろ」
暁「真似って言わないでよ、失礼ね! 参考にするのよ! 」
提督「じゃあ、誰が一番参考になった? 」
暁「……妙高さんの、妹を大事にするっていうのは、わかりやすかった」
提督「暁のところは、どっちかって言うと雷とか響のがお姉ちゃんっぽいからなぁ……。暁も、もっとお姉ちゃんらしくしようと思ったわけだ」
大淀「くすっ。そうですね、暁は三女で電の上って感じですよね」
暁「ちゃんとお姉ちゃんしてるもん! 」
60: 2015/05/07(木) 19:09:44.44 ID:w1e/NdV/o
提督「まー、そこを頑張るとして、仕事の方はどうなんだ? 」
暁「うーん……。どかーんってMVPというのは、素敵だと思うけれど、わたしは駆逐艦だし……。提督の期待に応えるとかピンと来ないし……」
提督「妙高の言っていたっていう『役割を果たす』ってういのはどうなんだ? 」
暁「うーん……」
大淀「ピンときませんか」
提督「そうだなぁ、じゃあ、俺からアドバイスしよう! これでバッチリだぞ」
暁「え、ほんと!? なになに!」
提督「司令官たる俺からみて、一番『一人前のレディ』っぽい仕事をしている人を教えてやる。その人について、どんな仕事をしてるかつぶさに勉強してみろ」
暁「それよ、それ! そういうのがいいのよ! 誰? 誰? 」
61: 2015/05/07(木) 19:10:14.40 ID:w1e/NdV/o
提督「大淀だよ。大淀の仕事ぶりは一人前のレディそのものだぞ。きっと勉強になる」
暁「大淀さんなのね! じゃあ、今から早速、横で勉強するね! 」
て、提督! なんてことをっ。横につかれてなんて……困ります!
大淀「あの、困ります……。提督?(じろり)」
提督「まぁまぁ、俺は嘘はついてない。いい機会だ、勉強させてやってくれよ」
暁「大淀さん、よろしくお願いします!(ぺこり)」
大淀「はぁ……まぁいいです。ちょうど遠征関連のお仕事をしてますから、暁とも関係ありますし」
また提督の無茶ぶりです……。でも、先日の島風の件もありましたし……。たまには、駆逐艦の子と仕事をするのも良いのかもしれないですね。
66: 2015/05/08(金) 20:34:16.13 ID:Q06KvQaqo
暁「遠征に関するお仕事? どんなことをしているの? 」
大淀「えっと、そうですね。まずこの表を見て下さい」
暁「何この、数字だらけの……」
大淀「これは、先月からの備蓄の推移状況をまとめたものです。この一番右側の数字が、作戦開始時の目標備蓄数値。要は、作戦開始日には、備蓄がここまで増えていないといけないの」
暁「なんだか、すごく多いのね……こんなに必要なの? 」
提督「昨年夏の大規模作戦では、これだけ備蓄があっても作戦完遂出来なかったよ。覚えてるだろ? 」
暁「あの……最後は備蓄がゼロになって、みんなでお通夜みたいな雰囲気になっていた時……? 」
提督「そうそう。だから備蓄はちゃんとしておかないとな」
大淀「それで、ここが今日。これが現在の備蓄ね」
暁「まだ全然足りないのね……」
大淀「ええ。ですから、目的を達成するための計画がこちらです」
67: 2015/05/08(金) 20:35:06.45 ID:Q06KvQaqo
ばさっ (超でっかい紙を広げた)
暁「これは……すごく大きな表……? 」
大淀「ええ。毎日、誰がどこに遠征に行って備蓄を増やし、誰がどこで演習などで備蓄を減らすかを計算した表です。この表の通り進めれば、目標を達成できる、ということですね」
暁「……これ、全部計算して……大淀さんが作ったの? 」
大淀「? はい、そうですよ」
暁「すごい……こんなすごい仕事してるんだ……」
提督「ところがな、大淀は昨日から、この表を新しく作りなおすために、計算を全部やり直してるんだよ。それを一緒にやってみるといい」
大淀「もう今日には出来上がりますから、大丈夫ですけど……」
暁「わかったわ、やってみたい! 」
68: 2015/05/08(金) 20:35:45.21 ID:Q06KvQaqo
――――― 夕方
暁「ふぇー……、えっと、これで終わり? 」
大淀「はい、表の仮完成です。これから、すべての検算を二重に行いますので、順番にやっていきましょう」
暁「これを全部!? それも二回も!? ど、どうして? 」
提督「あ、俺も参加するわ。俺と大淀と暁で1回ずつで合わせればいいだろう」
大淀「お願いできますか? 助かります」
暁「計算し直しなんて、すごい量でしょ! それをどうしてそんなに~? 」
提督「暁、この計画を元に、鎮守府の全員が行動することになるんだぞ? 」
大淀「間違いがあったら、皆さんに迷惑がかかる上に、作戦失敗なんていうこともありえます。万が一の間違いも許されませんから、何度も確認するのは当然ですよ」
暁「そっか……わかった、頑張る」
69: 2015/05/08(金) 20:36:25.65 ID:Q06KvQaqo
――――― 2時間後
コテン
暁「すーすー」
大淀「あらあら、膝枕になってしまいました」
提督「さすがに限界か。でも、良く愚痴も言わず頑張ってたな。書類仕事なんて慣れてなくて大変だったろうに」
大淀「ええ。驚きました。もっとわがままばかりな子だと思っていましたが、がんばり屋さんですね」(なでなで)
暁「ん~~むにゅ~~~」
提督「さて、こっちは終わりだ。計算ミスゼロだ。さすがだな」
大淀「はい、こちらも完了しています。お疲れ様でした」
提督「さて、大淀は動けなさそうだから、お茶でも入れるよ」
大淀「ありがとうございます。この状況では、甘えるしかなさそうですね」(なでなで)
70: 2015/05/08(金) 20:37:10.03 ID:Q06KvQaqo
提督「はい、熱いから気をつけてな」
大淀「ありがとうございます。ふふ、たまにはお茶を入れていただくのもいいですね」
提督「何なら毎日入れるよ」
大淀「あら、わたしの仕事を取るおつもりですね。譲りませんよ」
提督「あはは、じゃあ、お任せするさ」
ずず~~~
提督「ま、これで明日から、新プランで動けるな」
大淀「そうですね、これで少しだけ、暁や高レベル駆逐艦の子たちが楽になると思います」
暁「むにゃ? 」
大淀「ごめんなさい、名前呼ばれて起きちゃいましたか……もう少し寝ていてもいいんですよ? 」
暁(ぼーーー)
暁「ふわっ。大淀さん、ごめんなさい」(がばっ)
大淀「ふふ、いいのよ。かわいい寝顔を楽しませてもらったから」(にこっ)
提督「俺も楽しませてもらったよ」
暁「あああ~~~/// 」
大淀「提督が言うとセクハラですよ」
提督「男女差別はんたーい! 」
71: 2015/05/08(金) 20:38:15.01 ID:Q06KvQaqo
暁「無事完成したのね。寝てしまってごめんなさい(しゅん)」
大淀「検算の最後で寝てしまっただけで、一日ずっと頑張ってくれましたからね。ありがとう」
提督「慣れない書類仕事をよく頑張ってくれたって話してたんだよ」
暁「そっか……。でも、何日もかけてやっと完成したんだよね。これで備蓄がもっともっと貯まるようになるの? 」
提督「うーん、新プランでも、備蓄量はほとんど変わらないな」
暁「え……? じゃあ、どうしてこんなに大変な思いをして、作りなおしたの? 」
提督「暁がこの間、遠征が大変だって言ってただろ? だから、少しでも負担が少なくなるように、遠征のローテーションを工夫出来ないかってな。ま、俺は何も言っていなくて、大淀が進んでやってくれたことだけどな」
暁「じゃあ……わたしが遠征嫌だなんて言ったから……こんなに大変なことを……? 」
大淀「実際、第六駆逐隊の皆さんに、きつい遠征が集中してしまっています。それはわたしの計画のせいですから、見直す良いきっかけになったの」
暁「でも……わたしがちゃんと、黙ってお仕事していれば……」
大淀「本当に気にしないで。わたしは編成や遠征を任されています。みんなが納得できる編成や遠征を組めるよう、最善を尽くすのがわたしの仕事なの。意見をもらって、修正するのは当然のことなのよ」
暁「…………」
72: 2015/05/08(金) 20:39:17.96 ID:Q06KvQaqo
提督「暁、これが『一人前のレディ』の仕事だよ。自分の果たすべき責任から逃げず、手を抜かず、最善を尽くして、みんなのために頑張る。前線で敵を打ち倒すのもそうだし、こうやって計画するのもそうだ」
大淀「/// て、提督。そんな風に持ち上げられては困ります」
暁「遠征も……。遠征も、手を抜かず、しっかり頑張ると、みんなのためになる? 」
提督「そりゃそうさ。一緒に計画作ってわかったと思うが、遠征に行くみんなが、誰一人サボったり、逃げたりしないことを前提に作ってある。みんなが、一生懸命やってくれるって信じてるから、こういう計画を作れるんだよ」
大淀「そうですね。そうして出来上がった備蓄があるからこそ、作戦を成功させたり、新しい仲間を生み出せたりします。すべての基本かもしれません」
暁が……とても良い顔をしています。まっすぐ決意した……そう、今までで一番『一人前のレディ』の表情です。
暁「わたし……遠征頑張る。妹達と一緒に、しっかりと遠征してくるね! 」
提督「ああ、明日からまた出発だよな。お前の頑張りに鎮守府の未来がかかってる。どうか、よろしく頼む」
暁「まかせてっ! 一人前のレディとして、きっちり遠征を成功させてくるわっ。大淀さん、ありがとう! 」
大淀「こちらこそ、遅くまでありがとう」(にこっ)
73: 2015/05/08(金) 20:39:47.72 ID:Q06KvQaqo
――――― 翌日 提督執務室
提督「それじゃあ、きつい遠征だが、頑張ってきてくれ」(敬礼)
暁「まかせてっ」(敬礼)
電「うう、またドラム缶満載で、重くて大変なのです……」
大淀「大変だと思いますが、がんばってください」
暁「電。大変だけど、わたしたちが頑張って資源を集めることで作戦が成功するのよ。文句を言わず、しっかりがんばろ? 」
雷「暁が急にやる気を出して、なんだか気持ちがわるいわ」
暁「なにー! 」
響「やる気があるのは良いことじゃないか。さ、がんばっていこう」
電「はい、がんばるのです! 」
暁「じゃあ、大淀さん、行ってきます」
大淀「はい、気をつけていってらっしゃい」(にこっ)
ゾロゾロ
74: 2015/05/08(金) 20:40:25.90 ID:Q06KvQaqo
大淀「……暁は、なんだか少しだけ大人になったみたいですね」
提督「ま、何日続くかわからないけどな」
大淀「くすっ。提督、ひどいこと言ってます」
こうしているとなんだか……娘の成長を見守る夫婦みたいですね……。って、何を考えているんでしょう。いけないいけない!
大淀「そういえば、暁をいきなりわたしに押し付けるなんて……。やってくれましたねっ」
提督「あはは。まぁ、結果オーライだし許してくれよ」
大淀「もうっ」
75: 2015/05/08(金) 20:41:48.94 ID:Q06KvQaqo
提督「でもさ……」
大淀「?」
提督「一人前のレディの仕事って言って、本当に最初に思い浮かぶのは大淀だからな、俺は」
大淀「/// またっ! からかうと怒りますよ」
提督「本音だよ。今回の件もまさに言ったとおりさ。暁や一部の駆逐艦を少しだけ楽にするために、何日もかけて必氏に計画を練り直す。戦場で仲間の盾になるのと同じように、仲間を守るために身を切る行為だ。しかも、これは誰にも見えない目立たない。でも……誰に言われなくてもやる。俺は、こんな仕事ができる人を、君以外に知らないよ」
真剣に、まっすぐに、こっちを見てる……。まさか、このまま……告白されちゃうんじゃ……
提督「だから、いつも本当に感謝している。これからも、この鎮守府を支えて欲しい」
がくっ。ま、当然です。わたしは何を勘違いしてるんだか……。恥ずかしい……。
大淀「……誰にも見えない仕事っていいますけど……提督が見てくれています。今回は暁も見てくれました。わたしはそれで十二分です。わたしの方こそ、どうぞよろしくお願いしますね」
『この時は、ほんとに告白されちゃうんじゃ!? ってドキドキしたんですよ』
『いや、実は勢いで言いそうになって、俺もちょっと慌てたんだよ。あーあ、ここで言ってしまっても良かったのかぁ』
76: 2015/05/08(金) 20:43:19.86 ID:Q06KvQaqo
本日分は以上となります。暁編・後編でした。お休みをはさみまして、次は日曜夜に投下予定です。
よろしければまた是非お越しください(o_ _)oペコリ



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