157: 2015/05/18(月) 19:16:55.17 ID:5pq7FmMQo

【艦これ】大淀「駆逐艦の子たちはわたしが守ります!」潮編
――――― 1週間後 夜 鳳翔さんのお店

大淀「足柄さん、お待たせしました」

明石「ついてきちゃいました、お邪魔します」

足柄「あら、明石さんも来るなんて珍しいわね。大歓迎よ」



今日はお友達の足柄さんと夕食です。同じ日に明石にも夕食に誘われたので、せっかくですから明石も連れてきてしまいました。



足柄「さ、まずは乾杯よ。鳳翔さーん、生3つお願いします」

明石「わたしはお酒はそんなに強くないですけど、こう暑いと、さすがにビールが飲みたくなりますね」

大淀「工廠は暑いからなおさらですね」


足柄「それじゃあ、かんぱーい!」

大淀「乾杯」

明石「かんぱーい!」

劇場版 艦これ

158: 2015/05/18(月) 19:17:28.57 ID:5pq7FmMQo


大淀「そういえば、明石と晩御飯は久し振りですね」

明石「そうだね、最近は夕張と、ご飯食べながら作業しちゃうことが多いし……」

足柄「明石さんはほんとに仕事好きねぇ」

明石「たはは、実は仕事じゃなく趣味がほとんどなんですけどね」

大淀「夕張っていう仲間を見つけて、最近はすっかり、怪しげな兵装開発とか改造に夢中みたいですよ」

明石「あと、夕張にバイクを教えてもらったらハマっちゃって、二人でバイクの整備改造したりツーリングしたりしてます」

足柄「なんだか……機械オタクがすっかり悪化しちゃったわね」

大淀「すごく楽しそうですからいいんですけどね」



……でもちょっと寂しいですけど



159: 2015/05/18(月) 19:18:58.29 ID:5pq7FmMQo


足柄「ま、明石さんも夕張も、姉妹艦居ないし、ちょっと特殊な船でもあるから、仲間が出来たなら何よりよね」

明石「あはは、そうですね。おかげさまで充実してます」

大淀「足柄さん、姉妹艦といえば、羽黒さんはその後いかがですか? 」

足柄「羽黒も楽しそうよ。すっかり潮と仲良くなっちゃって、あの子がお姉さん風ふかせてるのが面白いわ♪ 」

明石「そういえば羽黒さん、連装砲にかわいい顔書いてもらってましたね、潮ちゃんに。本当はそういうかわいいのが好きなんだけど、姉の手前、そういう趣味を言い出せなくて……とか言ってましたよ」

足柄「かわいいわよね、あれ。わたしも書いてもらいたいって言ったら、妙高姉さんや那智姉さんに必氏に止められたのよ。そんなに似合わないかなぁ」

大淀「あ、あはは……どうでしょう」(似合いませんね)

足柄「それはともかく、羽黒はずいぶん大人になったわ。自信もついて、戦場でも安心感が出たわね。提督と大淀が、頑張って仕掛けたんでしょ? ありがとうね」

明石「そうだったんですか? 」

大淀「あはは……。まぁ、いつもの提督の病気です。潮に何とか自信を付けさせたいから、羽黒も一緒にがんばってみたいな……」

足柄「提督、相変わらずお父さんしてるわねぇ。羽黒も娘の範疇に入っちゃってたかぁ」

明石「工廠で機械いじってるときは、自分も子どもみたいなんですけどね、提督」

大淀「良い結果につながったから、まぁ良しとしましょう」



160: 2015/05/18(月) 19:19:44.13 ID:5pq7FmMQo


――――― 1時間後

足柄「さて、お酒も回ってきたところで、大淀にちょっと聞きたいんだけど」

大淀「なんでしょう? 」

足柄「ここのところ、なんだか元気ないじゃない? 話せることなら話してみてよ」

明石「あ、足柄さんも、それで食事のお誘いだったんですか。わたしも同じ。明らかに様子がおかしいよね。どうしちゃったのですか? 」



ぐぬぬ……さすが友人たちはお見通しでしたか……どうごまかしましょう。



大淀「えーっと。そうでしたか? 別に普通ですけど」

足柄「なるほどー。とぼけるっていうことは、やっぱり提督と何かあったんだ? 」

大淀「なっ! 」

明石「提督とのやりとりが、妙によそよそしいですもんね。大淀は知らないと思いますけど、すごい噂になってますよ。提督が大淀になにかしたんじゃないかって」



知りませんでした……。うわぁ……恥ずかしいです……。



161: 2015/05/18(月) 19:20:56.54 ID:5pq7FmMQo


大淀「くっ……。態度に出ていたとは不覚です。普通にしていたつもりなのですが」

足柄「大淀ががんばっても、提督があんなに挙動不審じゃあねぇ……」

明石「ですね。提督の態度が不審すぎて……」



確かに……。あれ以来、提督は妙に距離を取るというか、仕事の範囲から一歩も踏み込まないように、細心の注意を払って……というかビクビク怯えて……日々をすごしています。



大淀「やっぱり二人もそう思いますか! もう、あの態度にイライラしてしまって、わたしもついつい、冷たく接しちゃうんですよ」

足柄「で、更にビクビクされると。どうしてまた、そんなことになっちゃったの? 」

大淀「そ、それは……その……」

明石「ああ、やっぱり言いにくいような何かがあったんだ! 今のままじゃ良くないから、ちゃんと教えてよ~ 」



くっ……。あんまり人に言うようなことでは無いのでしょうが……わたしもイライラもやもやが限界です。友人になら話しても良いですよね。



162: 2015/05/18(月) 19:21:39.52 ID:5pq7FmMQo


大淀「うーん、実はですね」(ごくごくごく)

明石「お、いい飲みっぷり! さ、飲んで飲んで話して話して」

大淀「うう、前から話してますけど、提督は駆逐艦を可愛がりすぎてて……島風の時には………暁にもこんな感じで…………」

足柄「ほんっと、提督は駆逐艦に甘すぎよね」(口リコンねっ)



……

大淀「で、潜水艦も……」(ごくごく)

明石「ああ、しおいさんの改修は、そんな意味があったのですか」

足柄「前世からの影響かぁ。わかる気はするわね」



……


大淀「それで、さっきも話に出ましたが、潮だけじゃなくて、羽黒さんまで……」(ごくごく)

明石「提督、ついに重巡まで守備範囲に……」

足柄「ま、提督は長門さんですら娘扱いなのかもねー」



……



163: 2015/05/18(月) 19:23:01.18 ID:5pq7FmMQo


足柄「それで、そういういろいろがあって、それでどうして今のギクシャクに繋がってるの? 」

明石「はい、肝心な部分がよく分からず……」(ていうか提督の愚痴をひたすら聞かされただけですね)

大淀「それはですね~~」(ごくごく)

明石(大淀、ノリノリで提督の愚痴こぼしつつ、すごい勢いで飲んでたけど、大丈夫でしょうか……)

足柄「ふんふん」

大淀「羽黒さんと潮をね、よく頑張ったなーってナデナデしてたんですよ。駆逐艦や潜水艦ならともかく、重巡の羽黒さんもですよ~」

明石「羽黒さんは、確かに撫でたくなりますね~」

足柄「姉のわたしが言うのもあれだけど、あの子は保護欲そそるからね」



164: 2015/05/18(月) 19:23:35.27 ID:5pq7FmMQo


大淀「それで~、わたしも頑張ったのに、わたしだけご褒美なしなんてずるいって提督に言ったらですね」

足柄「あっはっは、大淀も提督と二人の時はそんな風に甘えるんだ。かわいいところあるわねー」

大淀「だってずるいじゃないですか! 羽黒さんわたしより大きいのにっ! そしたら提督、ちゃんとまじめにお礼言ってくれて、ゆっくり撫でてくれて」

大淀「そしたら……なんだか、すごく切なくなって、わたし、泣いてしまって……。それで、提督すっごいオロオロしちゃって。それからずっとおかしいんですよ~」(ぐびぐび)

明石「あー……」

足柄「あー……」

大淀「セクハラじゃない、怒ってないって言ってるのに、なんだか妙によそよそしくして……もうあんな人は知りませんっ」(ぐびぐび)

明石(さすがに、あの鈍い提督でも、気がついたのかなぁ……。大淀の気持ちに)

足柄「まー、確かに提督が腰が引けてるのが悪いわ! さ、そんな嫌なことは忘れて、飲んで飲んで! 」



165: 2015/05/18(月) 19:24:45.07 ID:5pq7FmMQo


大淀「zzz……」

明石「やっぱり潰れちゃいましたね。ていうか、足柄さんが潰したんですけど……」

足柄「いやー、とりあえず飲んで騒いで、少し気持ちを切り替えたほうがいいでしょ」

明石「……確かに、大淀は自分の中に溜め込むタイプですから、たまにはいいかもですね」

足柄「そうよぉ。自分から挑むにしても、迎え撃つにしても、まずは気持ちがしっかりしてないとね!」

明石「足柄さんは、恋も攻撃あるのみ!って感じですよね。そういう人から見ると、提督や大淀は、すごくじれったいんじゃないですか? 」

足柄「じれったいわねー。好きならまっすぐ攻撃すればいいのにって思うわ」

明石「あはは。そうですよね、わたしですら、少しそう思いますもん」

足柄「ま、誰にでも性格ややり方はあるわよね。じれったいけど、静かに見守ることにするわ。ストレスたまってるみたいだったら、また飲ませるけどね! 」

明石「ええ。大淀はお友達も少ないですから、足柄さんの存在はすごく大きいと思います。是非飲ませてあげて下さい」

足柄「ええ、任せて♪ 」

明石「じゃあ、大淀は部屋に届けておきますね。よいしょっと」

足柄「ずいぶん軽くお姫様抱っこするのね……」

明石「あはは、ドックでは持ちあげるのとか当たり前ですからね。足柄さんだって軽々持ち上げますよ」

足柄「キュンとしちゃいそうだからやめてね……」



166: 2015/05/18(月) 19:25:48.25 ID:5pq7FmMQo


――――― 少し後 大淀の部屋

ガチャ


明石「大淀、悪いけど入るよ。大淀の部屋に入るの、すごく久し振り」

大淀「zzz……ぐにゅー……」

明石「大淀がこんなに酔っ払って動けなくなるなんて初めて見たよ。ほんとに、いろいろ溜め込んでたのですね。もっと相談してくれればいいのに……って、それができれば溜め込まないよね」



どさっ(←ベッドに寝かせた音)



明石「着替えさせるのはさすがにアレだから、靴だけ脱がせて……。ふふ、明日起きたら、まず自己嫌悪でズーンでなるでしょうね、大淀のことですから。でも、少しは気分転換になったよね」

明石(大淀の部屋、ほんとに久し振り。相変わらず、かわいいものや、おしゃれなものは何もない。机と、資料や軍事書籍でびっしりの本棚……。いつもいつも、秘書として提督を支えたり戦うことばっかり考えている大淀らしい部屋…………。あれ、本棚の一角が、前と明らかに違う……? )


明石「背表紙が明らかに他のと違う系の本が集まる一角。はて……? 」

明石「どれどれ……『気になる男を射止める10の方法』『男を釘付けにする愛され』『男心を理解する本』『オタク男の落とし方』……。この一角、全部この手の本……うわ、結婚情報誌もある……」

明石「見なかったことにしよう……。見たと知られたら、きっと大淀は超怒りますね……。数年は根に持たれます……」(がくがく)



明石(大淀らしい……。まずしっかり勉強して作戦を立てて。そうしないとなかなか行動出来ないんですよね。でも、頑張って勉強してるなんて、大淀、偉いね……報われるといいね……)





184: 2015/05/20(水) 20:06:34.55 ID:V0eTv54xo

――――― 翌日 1000 大淀の部屋


がばっ!


大淀「あ、あれ、部屋にいる……? 明るい……? 」



確か……足柄さんと明石と鳳翔さんのお店で夕食を……なんでベッドに……



大淀「そっか、酔っぱらっちゃったのね……どうやって帰ってきたのかしら……」



太陽がずいぶん高いところにありますね…………



大淀「う、う、う、うわぁぁぁぁ! 大変です、大変!! 」



だ、大失態です! わたしとしたことが、飲み過ぎて寝坊!! とにかく急いで行かないとっ



185: 2015/05/20(水) 20:07:24.71 ID:V0eTv54xo


大淀「着替え……って服を着たまま寝てしまったのね。もう仕方ない……軽く身支度だけしてすぐに……」



あれ、扉に手紙? が挟まっているのが見えます。遅刻のお叱りでしょうか……



大淀「なになに……『おはよう。きっと起きられないでしょうから、大淀は艤装検査のため工廠に寄ってから執務室に行きます、と提督に伝えてあります。だから、ゆっくりで大丈夫だよ。明石』



あああ! 持つべきものは友達です。明石、今度なんでもごちそうします! はぁぁぁ、良かった~~。


とは言え、失態です。取り返すためにも、早く執務室に行きましょう。うう、昨夜はうっかり飲み過ぎました……。提督の話をいろいろ聞いてもらったりしたような記憶がおぼろげに……



186: 2015/05/20(水) 20:08:13.03 ID:V0eTv54xo


――――― 少し後 提督執務室前


ふう、何とかお昼前には辿りつけました。本当は明石に一言かけてから来たかったけど、時間優先です……。あれ、話し声が聞こえますね。誰か来ているのでしょうか。



提督「遠征お疲れだったな、今回もありがとう、綾波」(なでなで)

綾波「ありがとうございます。……あの、今日は大淀さんは? 」

提督「ああ、今日は艤装のチェックがあるそうで午後からなんだ」

綾波「そうなんですか……あの、司令官。その……お話があります。他に人がいるときにはできないお話なので……」

提督「ん? どうした? 」


ピタ



187: 2015/05/20(水) 20:08:49.42 ID:V0eTv54xo


声が聞こえてしまいました。そういうことであれば、わたしはもう少し時間を潰してきましょうか……


綾波「司令官……綾波は……司令官のことが好きです! 愛してます! 」

提督「なっ! 」



!!! 前置きなしに一直線ストレート! これは間違いなく告白ですよね……



提督「あ、え……え? 」

綾波「大好きなんですっ! 」



…………だめだめ、これじゃ盗み聞きです。誰も近づかないように、聞こえないくらい離れた場所で見張りしていましょう……(しょんぼり)



188: 2015/05/20(水) 20:09:30.45 ID:V0eTv54xo


――――― 少し後 提督執務室近く 中庭への玄関


大淀「はぁぁ……」



綾波……なんていう行動力……。二人っきりになったら伝えるって決めていたのね。何の迷いもなくまっすぐに……。

正直言えば羨ましい……。わたしもあんな強さがあれば……。

綾波はきっと泣いて出てくる……。彼女もきっと、分かっていたけど告白したんです。本当にすごい勇気です。尊敬します。



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たったったったった


どんっ(←綾波が大淀にぶつかった音)



189: 2015/05/20(水) 20:10:17.88 ID:V0eTv54xo


綾波「きゃぁ」

大淀「綾波、前を見ないで走ると危ないですよ」

綾波「お、大淀さん……」(うるうる)

大淀「ごめんなさい、最初だけ聞こえちゃったから分かります。勇気を出して、よくがんばりましたね」(抱きっ)

綾波「ぐす……う、うう……大淀さん……うわぁぁぁん……」

大淀「あなたは素敵よ。自分に嘘をつかず、まっすぐ進む勇気。本当に……素敵……」(なでなでなでなで)

綾波「うわぁぁん……ぐすぐす……」



190: 2015/05/20(水) 20:11:01.05 ID:V0eTv54xo


――――― 少し後 中庭 ベンチ

大淀「落ち着きましたか? 」

綾波「はい……ありがとうございます。落ち着きました」

大淀「そう……良かった。やっぱり、思いっきり泣いてスッキリしちゃうのが一番ですね」

綾波「あの……大淀さん……聞こえていたって」

大淀「ええ、ごめんなさい。執務室をノックしようとしたところで、綾波が二人きりで話したいって提督に言っているのが聞こえて、入室を躊躇していたらね……。その、最初の……告白を聞いて、慌てて離れて見張りをしていたんですけど……」

綾波「そうだったんですか……ありがとうございます。結果は……言わなくても分かりますよね」

大淀「ええ……。でも、綾波も最初から分かっていたんですよね」

綾波「はい……。もちろん、都合よく結ばれる夢も見ましたけれど……。やっぱりダメでした。てへへ(ぺろ)」



191: 2015/05/20(水) 20:11:34.40 ID:V0eTv54xo


大淀「鎮守府によっては、大勢の艦娘とケッコンカッコカリして生活が大変な提督もいるらしいですけれど……。うちの提督は、本当に堅物で参ってしまいますね」

綾波「でも……そういうところが素敵です……。お父さんみたいです」

大淀「ほんと、お父さんですよね」

綾波「提督に言われちゃいました。綾波の『好き』は、きっと暖かな家族を求めての気持ちだと思う。俺は綾波の恋人にはなれないけど、家族にはなれる……というかもう家族なんだから、どうかもっと甘えて欲しいって」

大淀「あの人らしいです……」

綾波「でも……でも……もちろん、お父さん大好きっていう気持ちもあったけど……それだけじゃなかったんです……ぐす……ぐす……」

大淀「ええ、わかっているわ。本当に提督は、女心が分かってなくて困ってしまいますね」(なでなで)

綾波「ぐす……ぐす……」



192: 2015/05/20(水) 20:12:20.92 ID:V0eTv54xo


大淀「でも……先程も言いましたが、綾波はすごい勇気の持ち主ですね。夜戦で単艦突撃するだけのことはあります」

綾波「/// そんな……」

大淀「わたしは、とてもそんな勇気はありません。正直言えば、羨ましいです……」

綾波「それじゃあ、大淀さんはまだ告白していないのですか? 」

大淀「えっ? 」

綾波「だって、大淀さんも司令官のことがお好きなんですよね? 告白してないのですか? 」



ど、どうしましょう……。でも……まっすぐがんばった綾波に嘘をつくのは……嫌ですね。



大淀「/// う、うん、まだです……。その、どうしてわたしが、提督が好きだってわかったのですか? 」

綾波「? うーん……ずっと前からそうだと思っていましたし、わたしだけでなくみんなそう思っていると思います」

大淀「そうなんですか……」



193: 2015/05/20(水) 20:13:06.10 ID:V0eTv54xo


ずーん……。わたし、ポーカーフェイスのつもりだったんですけれど……。



綾波「くすっ……。大淀さん、すごく頭が良くて、何でもスマートにできる人だって思ってましたけど……。今、すごくかわいいです」



がーん!



大淀「くっ……。そうです、恋愛は全然経験が無いので、ダメなんです。オロオロしてしまって、綾波みたいな勇気も持てなくて、うじうじしてるんです……」

綾波「あは、よしよしですよ」(なでなで)



なっ! 駆逐艦の子になでなで慰められたっ!



綾波「先程、提督に言われたんですけれど……。提督は心に決めた人がいるそうですよ」

大淀「なっ!!!」



意外ですっ。そんな様子は全く……



194: 2015/05/20(水) 20:14:09.23 ID:V0eTv54xo


綾波「綾波は思うのですが、その心に決めた人ってきっと……大淀さんです」

大淀「!! そ、そんなはず……ありません……。提督はきっと、わたしのことだって娘としてしか……」

綾波「綾波は司令官が大好きですので……ずっと司令官を目で追ってました。大淀さんもそうですよね」

大淀「ええ、提督は、駆逐艦の子たちに気を配って見ているか、あのスOベな人は、大きなおっOいをいつも目で追ってますね! 」

綾波「大淀さんから見るとそうなんですね……。司令官と目があう時も多いんじゃありませんか? 」

大淀「ええ、ちらっとこっちを見ては、バツが悪そうに目をそらします。いたずらを見つかった子みたいです」

綾波「くすっ。違いますよ……。司令官は、大淀さんのことをすぐに目で追っちゃうんです。だから、大淀さんが司令官を見ると、目があっちゃうから、慌てて目をそらすんだと思います。大体、いつでも大淀さんを見ていますよ」



……うそ……そんなはずは……



195: 2015/05/20(水) 20:14:56.31 ID:V0eTv54xo


綾波「わたしはダメだったけど……大淀さんならきっと成功します。そしたら……提督がお父さんだから……大淀さんはお母さんになっちゃいますね。楽しみです~」

大淀「/// そんなわけないですっ」

綾波「ふふふ。今日は、告白は上手く行かなかったけど、かわりに、大淀さんがすごくかわいいって分かって良かったです。応援していますから、告白がんばってくださいね! 」



え……あ、あれ……わたしも告白する流れ……?



大淀「うう、わたしにはそんな勇気は……。綾波みたいに強くないです……」

綾波「大丈夫ですよ。大淀さんならきっと上手くいきます。もし、ほんとうにもしも、ダメだったら、わたしがいっぱい慰めます……。大淀さんがしてくれたみたいに」(なでなで)



まっすぐな……この子は本当に迷いがない……こういうことろ、提督に似ています。本当の親子みたいですね……。わたしも……この子の勇気を借りて……頑張れるでしょうか。



196: 2015/05/20(水) 20:15:36.50 ID:V0eTv54xo


大淀「……ええ、綾波、ありがとう。綾波みたいにまっすぐ飛び込む勇気は無いかもしれないけれど……わたし、頑張ってみます」

綾波「はい、がんばってください!」(にっこり)



自分が好きな人に告白する女を応援する……。まっすぐで勇気があってとても綺麗な心を持つ子。こんな素敵な子を振るなんて、提督はなんて罪な男なんでしょうか。この子を振ってまで大事に思う心に決めた相手というのは……。本当に……わたし……?



そ、そんなわけありません!!!



で、でも……もしかしたら……やっぱり、がんばってみようかな!



『これで綾波に勇気をもらって、それこそ氏ぬ気でがんばったのに……提督の鈍さのせいで台無しでした!』

『……いや、あれは俺のせいじゃないよ……』





197: 2015/05/20(水) 20:18:53.67 ID:V0eTv54xo

本日分は以上となります。綾波編でした。綾波はSSへの登場はイマイチ少なめな気がしますが、僕は大好きです。
時報もすごく癒やされますので、あまり使っていない方は是非この機会に!

あと、前回はたくさんコメント頂きましてありがとうございます。明石さんと夕張は、オイル漏れとかキャブ不調とか大好き系女子なので、当然KWSKなのです。

次は金曜日に投下予定です。そろそろ終わりが見えてきました。よろしければまた是非お越しください(o_ _)oペコリ

引用: 大淀「駆逐艦の子たちはわたしが守ります!」