1: 2014/10/23(木) 00:35:52 ID:bXutg42UO

進撃小話。

誰かから誰かへ。

主にエレン絡み。

2: 2014/10/23(木) 00:41:53 ID:bXutg42UO

【ミカ→エレ気味のエレンからミカサへ】



「…何でお前は俺を守ろうとするんだ」




コイツはずっとそうだった。

いつどこでも、何をするにしてもそう。

「エレン、大丈夫?」

「私が代わりにやるからエレンは休んで」

余計なお世話だよ。

俺は俺のしたいことがあるし、俺の思惑がある。

なのにアイツはいつも俺より前へ出て、先に足を踏み入れる。

…まるで、俺が行く先に危険がないか確かめる様に。


いや、実際既に“様に”ではなくなっている。
進撃の巨人(1) (週刊少年マガジンコミックス)
3: 2014/10/23(木) 00:46:27 ID:bXutg42UO


アイツは俺より少し先を歩いて、自分がまず危ない目に遭おうとしているんだ。
俺の代わりに。俺が危険にさらされないように。


…まず、そこが俺は気に入らない。

確かにアイツは強い。

俺よりも優秀で、下手したら男の俺より頑丈な可能性もある。


…けど、俺は守られる程弱くはないと自負している。

それに、男が女に守られるなんてみっともないし、情けない。

初めて俺がアイツと会った時のように、俺がアイツを守らなきゃいけないんだ。

4: 2014/10/23(木) 00:52:37 ID:bXutg42UO


だが、アイツは聞く耳を持たない。


俺が何を言っても、

「大丈夫。エレンは私が守る」

の一点張り。


親友は「もう諦めたら?」と呆れてるし、訓練兵一優しい女子なんかは、

「それが彼女の優しさなんだよ!」

と言ってくれる始末。


優しさ?優しいんじゃない。

…過保護なだけだ。アイツは俺の保護者かなんかの気でいるんだ。
お前は俺の保護者じゃなくて家族だろうが。


…と、最近まではそう思ってたけど、どうやらアイツは俺の保護者でいるわけではないらしい。

この前、俺が文句を言ったときに、こんなことを言ってたっけ…。

5: 2014/10/23(木) 00:59:23 ID:bXutg42UO


「…なぁ」

「なに、エレン」

「…何度も言うけどさ」


「何でお前は俺を守ろうとするんだ?」


「お前は俺の保護者じゃねぇ。俺の家族だ」

「お前が俺を守る必要なんて何もないんだぞ」



「…その通り」

「はぁ?」

「私はエレンの家族。エレンは私の家族…」

「でも、私にとってエレンはただの家族ではない」

「…?」

6: 2014/10/23(木) 01:05:53 ID:bXutg42UO


「エレン、あなたは私を助けてくれた。……凍えるように寒く、うさぎが氏ぬくらい孤独だった私を」

「そしてこのマフラーをくれて、私を家族に迎えてくれた」

「…それと同時に、エレン。エレンは私にとって無二唯一の人になった」

「私を救ってくれた格好いいエレン。
壁の外へ行くんだ、と目を輝かせる素敵なエレン。巨人を駆逐してやる、と息巻く危なっかしいエレン…」



「…そんなあなたの全てが愛しい」

「…」

7: 2014/10/25(土) 23:49:00 ID:8ka5meUQO


「ねぇエレン。自分の好きで愛しい人に氏んで欲しくない、生きていて欲しいと願う…」

「それは、おかしいことなのだろうか?」


「…」

「…それがあなたにとって迷惑だというなら今すぐ止める。もう貴方の前に現れもしない…」

「……決めて…………エレン」

8: 2014/10/25(土) 23:53:39 ID:8ka5meUQO


「…バーカ」

「!」

「お前は極端なんだよ全く」

「…」


「…まぁ、俺がお前の立場だったらお前と同じようにするけどな………ミカサ」

「…いや、実際既にそうしてるよ」

「え…?」

「お前にアルミン、それにアイツらを守れるようにと、ずっと自分を鍛えてきた」

「お前らを守られる力が欲しくて、お前に守られるんじゃなくてお前を助けられる力が欲しくて……ずっと…」


「…え、エレン…」

9: 2014/10/25(土) 23:57:16 ID:8ka5meUQO


「…けど、ようやくその力を手にすることが出来た…」

「俺はやる。やってみせる!!」

「…うん」

「一緒に、皆を守ろう…」

「おう!!!」



「巨人の力を使って壁の穴を塞ぐ!!サポート頼むぞミカサ!」

「大丈夫。エレン、貴方に近づく敵は皆頃しにする」

「はっ、巨人共なら殺っちまえ!!」

「任せて」

10: 2014/10/25(土) 23:59:43 ID:8ka5meUQO


エレンからミカサへ。

家族の仲でもあり、仲間でもあり、そして………。





エレン「何でお前は俺を守ろうとするんだ? ミカサ…」



ミカサ「エレン、貴方が愛しくて仕方がないから……私は貴方を護るの」

引用: なぜあなたは君はお前はてめぇはそうするのそうするんだ