340: 2010/12/08(水) 11:38:34ID:U/k3hyrv



「や、やめてよ皆! 正気に戻って!」

 僕、苗木誠は、今寄宿舎の脱衣所の壁に追い詰められている。
 目の前からじりじりと僕を追い詰めているのは、山田君、不二咲さん、葉隠君、腐川さ…もとい、ジェノサイダーさんの四名。
 その瞳はどこか狂気を孕んでいるようにすら感じられ、僕はさながら肉食獣に狙われる鹿、もしくはジェノサイダーさんに狙われる被害者だ。
 まあ、後者に関してはあながち間違っていないのだが。

 そんなことを考えているうちにも、皆は僕に迫ってくる。
 手にはそれぞれ思い思いの得物。それを見る僕の、意外と芯の方は冷静みたいで、これはもう逃げられないな、なんて覚悟を決めていたりする。

「うわあああぁぁぁぁ!!」

 そして僕は、四人の魔手に絡め取られてしまったのだった――。

「苗木君!? 一体何が――」

 ああ、どうやら僕の悲鳴を聞きつけて霧切さんが来てくれたみたいだ。
 でも時既に遅し、というやつだ。僕はもはや、変わり果てた姿になってしまっているのだから。
 自分でも、こんな姿を霧切さんに見せたくはないけど、仕方ないよね。僕は自分の姿を隠しきることも出来ないのだから。
 霧切さんの目が驚きで見開かれているのが分かる。こんなことになって、もしかしたら嫌われてしまうかな。

「苗木……君…?」

 僕をこんな姿にした張本人である四人は、まるで自分達の芸術作品を見せびらかすかのように、ただ立っていた。
 霧切さんが僕に向ける視線を遮らないように、ご丁寧に僕の横に並ぶようにして、にやにやと笑いながら。
 舞園さんじゃないけど、エスパーじゃなくても四人の考えていることが分かるようだ。「どうだ」ってね。

「……っ!」

 霧切さんは顔を俯かせると、きびすを返して走り去っていってしまった。
 どんな表情をしていたのかは僕には分からなかったけど、もしかしたら本当に嫌われてしまったかもしれないな。
 無理もないだろう。だってこんな……こんな――

388: 2010/12/08(水) 22:49:56ID:L2D0/yXa
モノクマ操作ネタ投下

「なんだか眠れないなぁ・・・・あっそうだ」

苗木はポケットからあるものを取り出した。

「この睡眠薬大丈夫かな? 氏体のように眠れますって書いてるけど・・・ええい なるようになれ!」

そう言って苗木は睡眠薬を飲んでやっと眠ることができた。
次の日

「今日苗木君見なかったけどどうかしたのかな?」

そういいながら霧切は苗木の部屋の前に来ていた。

コンコン コンコン

「苗木君ー 居ないの?  どこ行ったのかしら・・・・・あら? カギが開いてる」

カギが開いてるのに気付き恐る恐る部屋をのぞいてみた。 そこに苗木はいた。

「苗木君寝てるのかしら・・・・お邪魔します」

霧切はそう言って部屋に入った。
やはり苗木は眠っていた。

「ふふ、かわいらしい寝顔ね 幸せそうに眠ってる」

そのころモノクマ操作室。

「あー絶望的に退屈ですわぁ~ っん? アレは苗木と霧切・・・あっ いい事考え付いた」

霧切が苗木の寝顔を見て30秒くらいたったぐらいにモニターの電源がついた。

「あら、何かしら?」
「あーあー校内放送校内放送、マイクは言ってるよね そんじゃ行くよー」

「氏体が発見されました!」
「えっ氏体?・・・・・まさか!」

霧切は嫌な予感がしていた。 

「苗木君、起きて ねぇ苗木君」

しかしいくらゆすっても苗木は起きなかった。

「やっぱり氏体って・・・・苗木君なの・・・そんなはずはないわ。なにか起こす方法はないの」

霧切は懸命に考えた、 そして

「人工呼吸・・・しかないわよね」

そう言って霧切は苗木の胸に手を当てマッサージを始めた。

341: 2010/12/08(水) 11:39:33ID:U/k3hyrv
「酷いよ皆。なんだってこんな……」

 僕にこんな、女装なんてさせるんだ!
 髪をストレートに梳かして、服は女子生徒用の制服(葉隠君が購買で買ってきた)、顔には軽くメイク(監修:江ノ島さん)を施され、山田君の要望で、なぜか袖が余って手が半分隠れるくらいのカーディガンを着せられた。
 こんな格好を見られたりなんかしたら、霧切さんが走り去るのも当然だろう。

「はぁ……あ、ちょ、写真はやめてよ!」

 溜め息をついて失望に浸る暇すら与えられずに、山田君が様々な角度から写真を撮ってくる。
 それを止めさせて、周りの皆から揉みくちゃにされ、着替えて部屋に戻る頃にはもう一日が終わろうとしていた。

「つ、疲れた……」

 あまりの疲労感にベッドに倒れこんだ僕は、部屋の鍵をかけるのも忘れ、そのまま眠り込んでしまった。


「ん……」

 妙な圧迫感というか、不思議な感覚を感じて目が覚めた。
 目を閉じていてもまぶたの裏に感じる明るさ。そういえば、電気をつけたままで寝てしまったんだっけ。

 ガタガタガタッ!

「え、な、何!?」

 と、いきなり大きな音が鳴り響き、寝ぼける間もなく飛び起きる。すると、部屋の中には人影が。

「き、霧切さん!? ど、どうして僕の部屋に? それも、カメラなんて持って……」
「そ、それは……」
「そ、それより大丈夫? なんか、転んだみたいな音が……?」

 起き上がって霧切さんに駆け寄ろうとするが、なにか違和感を感じて立ち止まる。
 腕が動かしづらいような気がしてふと見てみると、僕はなぜか女子生徒用制服を身に纏っていたのだった。

「え、ええ!? な、なんで?」
「……ぃ」
「え?」
「……しょうがないじゃない、似合ってたんだもの。ふ、深い意味はないわ。ただ、ファッション的な興味というか、マネキンを観察するのと似た種類の興味というか……」

 しどろもどろに話し始める霧切さん。こんな霧切さんを見るのは初めてかもしれない。

「え、っていうか、霧切さん、僕のこと嫌って逃げてったんじゃなかったの?」
「あれは、どうしたらいいかわからなかったから……。それに、この程度で苗木君のこと嫌うわけがないじゃない。どんな格好をしていても苗木君は苗木君だもの」
「……ちょっと複雑だけど、ありがとう」
「それで、一つお願いがあるのだけれど」
「あ、大丈夫。霧切さんが部屋に入ったこととか、この服着せたこととかは誰にも言わないよ」
「そうじゃなくて……その、よかったらまた今度、女装……してくれないかしら?」
「え゛?」

342: 2010/12/08(水) 12:02:53ID:U/k3hyrv
書き忘れてた。
以上です。スレ汚し失礼しました

389: 2010/12/08(水) 22:50:49ID:L2D0/yXa

「苗木君!  起き   て!  お願い  だか  ら」

7回ほどマッサージをして次は人工呼吸と言うときに一瞬戸惑った。
なんせこれが彼女にとってファーストキスだからである。

「(落ち着くのよ私、たかがキスくらいで慌てちゃいけないわ。相手は苗木君なのよ・・・苗木君)」

彼女の顔が次第に赤くなって行った

「でもそんなこと言ってられないわ・・・ごめんね苗木君」

そう言って苗木の唇に自分の唇を押しつけた。

「(ん? なんだか柔らかいものが唇に当たってるような・・・・)」
「ん・・・・ちゅ」
「(って 霧切さん!?)  んーんんー んー」

苗木は驚きのせいで眠気が吹っ飛んだ。

「苗木君!  良かったぁ」
「霧切さん  いいいいいっいいい一体なななななな何を」
「苗木君氏にかけてたのよ モノクマにしたい扱いされてたけれど」
「氏体?・・・あっ まさかこれのせいか」
「何かしら?」
「睡眠薬だよ、保健室にあったのをちょっと貰ったんだ。 ほらここに氏体のように眠れますって」
「なんて人騒がせな人なのよあなたは。 私がどれだけ心配したと思ってるの?」
「ごっごめんね霧切さん。 ん? でもじゃあ氏体って一体」

「うぷぷー大成功♪ 苗木の部屋だけに氏体コールしたら何が起きるかなって思ってたらまさかの人工呼吸。 いやぁこれは外の連中に希望を与えちゃったけどいいわ、それを絶望にするのが楽しいのだから うぷぷー」

結局氏体なんて無かった 誰も氏んでなかった。

「誤作動か何かだったんだよきっと」
「誤作動にしてはタイミングが良すぎるわ。 そのせいで私は苗木君と・・・・」
「霧切さん何か言った?」
「なっなんでもないわ」
「そっか。 ねぇ霧切さん」
「なにかしら?」
「その・・・・もう一度キスしていいかな?」
「え?」
「だって僕は眠ってて意識が無かった訳だし霧切さんだけずるいというか・・・」
「苗木君 あなたって人は」

霧切は顔が真っ赤になっていた。

「あっ ごめんね。 嫌だよね僕となんて」
「嫌なわけじゃないわ」
「え?」
「私は構わないわ。 ただし苗木君、今度はあなたからしなさい」

そう言って彼女は眼を閉じた。

「じゃあ 行くよ霧切さん」

そう言って僕は霧切さんの唇に僕の唇を押しつけた。
これが僕にとってのファーストキスだった。

すいません、キスネタが浮かんだので投下しましたww
しかし何故モノクマ操作型のネタしか浮かばないんだろうかwwww




引用: 【手袋が】霧切響子の正体は俺の嫁 Part1【本体】