549: 2016/04/15(金) 16:33:32.23 ID:UFDZTpCeO
◆やっぱもうやります。始まりな◆

前回:ブレードカンムス・ヴェイカント・ヴェンジェンス#16

最初から:ウェルカムトゥ・ネオサイタマ・チンジフ

ニンジャスレイヤー キョート・ヘル・オン・アース 17 (チャンピオンREDコミックス)
551: 2016/04/15(金) 16:37:09.58 ID:UFDZTpCeO
【シュツゲキ・レイゴウ・オペレイシヨン】

552: 2016/04/15(金) 16:41:36.34 ID:UFDZTpCeO
夜の海は実際静かである。あたり一面を支配するのは闇の他にない。しかし目を凝らすと小さな光が見えてきた。その光はぽつりと浮かぶちいさな無人島から見えてきているようだ。

548: 2016/04/15(金) 16:32:50.42 ID:UFDZTpCeO
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

553: 2016/04/15(金) 16:48:35.85 ID:UFDZTpCeO
その光源は焚き火である。そしてそれを囲むように5人の人影があった。「……あのさァ、大将」その中の1人が重い沈黙に耐えかねたように声を発する。彼女が話しかけたのは日の前に座り、淡々と折った枝をくべ続けている人影に対してだ。「…何だマヤ?下手に喋るのはよせ。ジャングルに潜伏しているベトコンに見つかったらどうするつもりだ」

555: 2016/04/15(金) 21:55:42.33 ID:9FbZng/O0
キョート・チンジフを独断退社した艦娘たち、サヴァイヴァー・チンジフを率いる重巡洋艦娘、ナチは静かに答えた。しかし対するマヤは不機嫌なネコめいてほおを膨らませる。「だってよぉ大将…おれ、ハラが減っ」「言うなッ!」ナチは手元の小枝をへし折り粉々にした。「甘えるな!サヴァイヴするということは常に物資や食料を確保できるということはあり得ない!欲しがりません!勝つまで…うぐっ」

556: 2016/04/15(金) 22:02:19.82 ID:9FbZng/O0
ナチの口上は己の腹の音に遮られて続かなかった。無理もない!彼女たちはこの数日間の間、十分な食料を確保できていない状況だからだ。「ンだよっ!大将だってハラ減ってんじゃねーかよ!」「うっ、うるさい!空腹などキアイで何とかするのだ!補給兵の到着を待て!」なんたる無茶か!キアイで腹は膨らまぬ!

557: 2016/04/15(金) 22:13:33.10 ID:9FbZng/O0
「ウワーッ!やだやだやだやだー!腹減ったー!なんか食べてえよー!ウワーッ!」マヤは背中から倒れるとバタバタと暴れた。行き場のない怒りが爆発したのだ!しかし無駄にエネルギーを消費しているだけだと気づいたのですぐに止めた。「チックショー…!これもすべておめーのせいだぞ!」たき火を挟んで自分の前に座っている艦娘に指を突き付けるマヤ!

558: 2016/04/15(金) 22:29:28.27 ID:9FbZng/O0
「Heyッ!イムヤ?あんなこと言われてるわ!」「へ?イムヤのこと?」「ちげぇよ!おめーだよおめー!アイオワ!お・め・え・だ・よッ!!」マヤは怒りの形相で目の前の戦艦娘を睨み付けた。「What?アタシのこと?」「おめー以外に誰がいるんだよッ!この大メシ食らいが!」「Oh~…」その胸、尻、すべての肢体が規格外に豊満である戦艦娘、アイオワは肩をすくませてみせる。「どんだけ食ったと思ってんだ!?備蓄してたのもペロッとたいらげやがって!」「つまりアタシはジャパニーズで言うタイショク艦ってわけね?アHAHAHAHAHA!」「ウッガーッ!ジョーク言ってる場合かチクショオオオオ!」マヤは行き場のない怒りでジタバタすることしかできぬ!

559: 2016/04/15(金) 22:43:47.89 ID:9FbZng/O0
そう、お気づきの通りアイオワはサヴァイヴァー・チンジフに所属に所属したばかりの新顔である。以前キョート・チンジフの艦娘建造プラントを襲撃した時、生まれたばかりの彼女をナチが鹵獲かつスカウトしたのだ。彼女はメンバーの中でも頭一つ大きく、その肢体も戦艦娘の中では最大クラスのボリュームである。「小さいことは気にしなーい!次の襲撃作戦もアタシに任せておいて!」「バッキャロー!この前もそんな事ほざきながら食糧倉庫ごとフッとばしたじゃねーか!どんなバ火力してやがんだッ!」「そういうこともあったかしら?…Oops!そういえばアタシ弾薬空っぽだったの忘れてた!そもそも襲撃もできないわね!アHAHAHAHAHA!」「ウアアアアア畜生ウワアアアアーッ!」マヤのメンタルは臨界点寸前であった。

563: 2016/04/17(日) 11:57:28.07 ID:eTQB3/QA0
「Heyッ!イムヤ?あんなこと言われてるわ!」「へ?イムヤのこと?」「ちげぇよ!おめーだよおめー!アイオワ!お・め・え・だ・よッ!!」マヤは怒りの形相で目の前の戦艦娘を睨み付けた。「What?アタシのこと?」「おめー以外に誰がいるんだよッ!この大メシ食らいが!」「Oh~…」

564: 2016/04/17(日) 11:58:27.71 ID:eTQB3/QA0
その胸、尻、すべての肢体が規格外に豊満である戦艦娘、アイオワは肩をすくませてみせる。「どんだけ食ったと思ってんだ!?備蓄してたのもペロッとたいらげやがって!」「つまりアタシはジャパニーズで言うタイショク艦ってわけね?アHAHAHAHAHA!」「ウッガーッ!ジョーク言ってる場合かチクショオオオオ!」マヤは行き場のない怒りでジタバタすることしかできぬ!

565: 2016/04/17(日) 12:01:37.13 ID:eTQB3/QA0
アイオワはサヴァイヴァー・チンジフに所属に所属したばかりの新顔である。以前キョート・チンジフの艦娘建造プラントを襲撃した時、生まれたばかりの彼女をナチが鹵獲かつスカウトしたのだ。彼女はメンバーの中でも頭一つ大きく、その肢体も戦艦娘の中では最大クラスのボリュームである。「小さいことは気にしなーい!次の襲撃作戦もアタシに任せておいて!」アイオワは大げさなウインクを飛ばしてきた。

566: 2016/04/17(日) 12:05:10.58 ID:eTQB3/QA0
「バッキャロー!この前もそんな事ほざきながら食糧倉庫ごとフッとばしたじゃねーか!どんなバ火力してやがんだッ!」「そういうこともあったかしら?…Oops!そういえばアタシ弾薬空っぽだったの忘れてた!そもそも襲撃もできないわね!アHAHAHAHAHA!」「ウアアアアア畜生ウワアアアアーッ!」マヤのメンタルは臨界点寸前だ!再び地面の上で身体を投げ出してバタつき始める。

567: 2016/04/17(日) 13:06:59.28 ID:eTQB3/QA0
「そんなにお腹すいてるの?イムヤは別にだけどなあ」「ブッダファック!低燃費のおめえと一緒にするな!うう…スシ、ケバブ…食べたいよぉ…!」「フフフ!楽しみだわ。いつかステキなAdmiralに会うのよ!待っててねマイダーリン!Chu Chu!」呆れるイムヤ、ベソをかき始めたマヤ、虚空に投げキッスを飛ばすアイオワをナチは一喝する。「ええい!静まれお前ら!次の襲撃作戦は成功させる!必ずだ!」

568: 2016/04/17(日) 13:16:18.34 ID:eTQB3/QA0
「でもよお大将…最近オレたち失敗続きだぜ?どうせ、また…」「うぐっ…!」すっかりしょげかえってしまったマヤの言葉にナチは同意しかけてしまう。これは実際図星だ。このところ何もかも全てが上手くいかない。新顔のアイオワのせいという訳ではない、手に入れた物資を手放さざるを得ない、罠に嵌められる、苦労して潜入した倉庫に何もなかった…そんなことばかり起こっている。

569: 2016/04/17(日) 13:24:23.16 ID:eTQB3/QA0
しかしそんなネガティヴ極まりない感情を振り払うようにナチはアタマをブンブンと振った。こいつらはいずれ共にジゴクに連れて行くつもりである。しかし今はその時ではない、なんとかしなければならぬ。「案ずるな。今回こそは成功する…バイオマングローブ林の奥底にベトコン共の秘密補給基地があるのを突き止めた。次のターゲットはそこだ」「でもなー…イムヤたちもう弾薬も燃料もほとんどないし、この状態じゃあ無理があるよ」

570: 2016/04/17(日) 13:28:14.68 ID:eTQB3/QA0
「そうだ。だから今回は私の単独任務とする。お前たちは待機していろ」「まっ、待てよ大将!そいつぁ無茶ってもんだろ!」マヤは慌てて跳ね起きる。しかしナチはそれを制した。「この中で弾薬に関して全く必要でないのは私かお前ぐらいだ。しかしお前は潜入任務に向いていない…そうなればこの私以外に誰がいる?」「それは…そうだけどよ」

571: 2016/04/17(日) 13:32:20.35 ID:eTQB3/QA0
「燃料は現地で調達する。お前たちはここから動くな、もし私が帰らなかったら…その時は分かるな?」ナチの有無を言わせぬアトモスフィアがマヤたちを沈黙させた。だがナチは内心焦っていた。物資不足もそうだが何よりも…「…リュウジョウが逝ってしまう前になんとかしなければ」ナチの視線は簡易ベッドの上に寝かされたリュウジョウに向けられる。

572: 2016/04/17(日) 13:38:35.47 ID:eTQB3/QA0
「アガ…アガガ…ボーキ、ボーキくれぇ…アガ、アガ…」もともと小柄なリュウジョウの身体はさらに縮んで見えている。虚ろな目でうわ言を繰り返していた。これはボーキ不足の末期症状に他ならない!空母娘や軽空母娘にはボーキ成分が要となる。過剰摂取するのも危険だが不足するのも危険極まりない。このまま自然に大爆発四散してサヨナラしてもおかしくない状態である!

573: 2016/04/17(日) 13:48:22.42 ID:eTQB3/QA0
「クソ…リュウジョウがこのままじゃ氏んじまうよぉ…!」「大将に任せるしかないね。氏にかけのバイオ鯉みたいになっちゃってるもの…」「ワオ!この状態アタシ知ってるわ。Japaneseコトワザで…エーット、マナイタの上の…マナイタ?」3人がリュウジョウを心配そうに見つめている。ナチは胸が締め付けられる想いだった。自分には責任がある。ナチは立ち上がる。まずは準備だ。決氏の単独作戦が今、始まろうとしていた。

577: 2016/04/17(日) 20:51:33.09 ID:eTQB3/QA0
数刻後、とあるマングローブ林

578: 2016/04/17(日) 20:56:06.44 ID:eTQB3/QA0
海上に唐突に現れるこのマングローブ林の異様なシルエットは底知れぬアトモスフィアを醸し出している。海上緑化計画のため、旧世代に生み出されたバイオマングローブが計画の無期限停止を受け放置され拡大、その末にこの島めいた様相を形作ったのだ。このマングローブ林は野生化したバイオテナガザル、バイオパンダなどが生息する危険地帯でもある。

579: 2016/04/17(日) 20:59:40.92 ID:eTQB3/QA0
人の手が入るべきではない場所であるのは読者諸氏も一目で分かることだろう。「……………」しかし、ひとつのマングローブの上から双眼鏡を覗く者がいる。赤黒い装束、『憲 兵』のカンジが刻まれたメンポをつけたその艦娘はセンダイ、憲兵であり、ニンジャである。

580: 2016/04/17(日) 21:05:38.51 ID:eTQB3/QA0
彼女の覗く双眼鏡に映るのは…巡回するヤクザスーツの二人組の人物。なぜこのような場所に!?「…やはり、クローン軽巡洋艦か」ナムアミダブツ!クローン軽巡洋艦は暗黒メガチンジフ・セイカンヤの尖兵である。つまりはこのマングローブ林の中にセイカンヤ関連の施設があることは想像に難くない!

581: 2016/04/17(日) 21:11:24.41 ID:eTQB3/QA0
これは任務である。そのコードネームは『レイゴウ作戦』。旧世代において存在した、戦争時のとあるオペレーションネームから取ったものだ。センダイはその作戦に志願した。先の戦いで全裸ケジメされた肉体的かつその姿をモニタリングされていたという多大な精神的ダメージからなんとか回復し、すぐさま戦線に復帰したというわけだ。

582: 2016/04/17(日) 21:23:09.30 ID:eTQB3/QA0
(思った以上に警備は厳重か。たやすく秘密施設を発見、侵入できるとは思っていなかったが……ヌウゥゥッ…!まさかあの姿が撮影されていたとは。さらにそれを提督=サンに見られたという事実!やはり敵艦頃すべし…!)なかば八つ当たりめいた感情で、持っていた双眼鏡がミシミシと音を立て始める。しかし今は任務中だ、センダイは心をやや無理やり落ち着かせる。「……そろそろ行動を開始しましょう」

583: 2016/04/17(日) 21:28:44.97 ID:eTQB3/QA0
センダイは自分の後ろに向かって声をかけた。この任務は単独任務ではない、もうひとり仲間がいるのだ。「ちょっと……待ってくれないか。もう少しで終わるから…」だがその当人はセンダイに背を向け、息を吸い込むと、美味そうに煙を吐き出した。「早めに終わらせて下さい」「悪いね、ウーン…」その人物は傷の目立つ白いコートを着、軍帽の下からこぼれる髪は極めて白い。

584: 2016/04/17(日) 21:37:59.72 ID:eTQB3/QA0
しかしその不自然な白さの理由をセンダイは知っている。いや、誰でも一目見れば分かるだろう。タバコをもつ逆の手に握られたケースに書かれた『BKT成分10mg』の文字を見れば、その白い髪がBKT中毒者特有のものと分かるはずだ。BKT成分(注釈 : バケツ成分)には鎮痛作用だけでなく思考の鈍化作用を持っている。しばしばBKT成分中毒に陥る艦娘は少なくないが、そのなかでもこの白髪は重度の中毒者ということを表している。

585: 2016/04/17(日) 21:51:20.48 ID:eTQB3/QA0
「フーッ…待たせたな。行こうか」「ハイ」タバコを揉み消した彼女は重い身体を引き起こす。調子を確かめるように首をこきこきと鳴らしている。「それじゃあ任務開始だ。いざリヒテンデス…リヒテン…エート、なんだったかな…」「Lichten des Ankersですか?」「そうだ!それだそれ。ははは…いかんな、ZBRのやり過ぎで身体をだけでなく頭も重くなってしまったか」自嘲めいて笑う彼女の名はグラーフ・ツェッペリン。その姿からは、以前の生粋の軍人めいた面影がどこにも見受けられなくなっていた。

586: 2016/04/17(日) 21:52:22.18 ID:eTQB3/QA0

引用: 【艦殺(艦これ×忍殺)】ブレードカンムス・ヴェイカント・ヴェンジェンス