712: 2016/06/01(水) 23:57:09.59 ID:LF9hL0zN0
◆一旦寝休憩◆
前回:ブレードカンムス・ヴェイカント・ヴェンジェンス#21
最初から:ウェルカムトゥ・ネオサイタマ・チンジフ
698: 2016/06/01(水) 20:57:42.82 ID:LF9hL0zN0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
716: 2016/06/03(金) 22:36:35.18 ID:JknKbav60
「フンッ!」ヒヨウは両腕のワイヤーを全て展開し、すぐ近くのマングローブの大木に巻きつけた。「お望み通り見せてあげるわ……経験の差ってヤツをね!」ヒヨウの両拳にカラテが漲る!そのカラテがワイヤを伝わり……締め付けられた大木がへし折られた!おお、ゴウランガ!なんたるカラテ力学か!「食らって地の果てまでフッ飛びなさい!イヤーッ!」ハンマー投げ選手めいた回転をかけ、巨大なるマングローブの丸太がセンダイに襲いかかる!
717: 2016/06/03(金) 22:44:46.21 ID:JknKbav60
「イヤーッ!」センダイはこれを当然ブリッジ回避!追突すれば即、ネギトロ重点不可避!「だからヒヨッコだって言ってるのよッ!イヤーッ!」だがセンダイがブリッジ姿勢から復帰する刹那、丸太から瞬時に外されたワイヤーがセンダイを拘束した。「何!」「かかったわね……前言撤回、フッ飛ばずに正面衝突なさい!」ヒヨウは腕を爆発的な速度でクロスし「イヤーーーーッ!!」丸太とセンダイを激突させる!ナムアミダブツ!危うしセンダイ!
718: 2016/06/03(金) 22:51:17.01 ID:JknKbav60
ーーーーーーーーーー
719: 2016/06/03(金) 23:09:33.72 ID:JknKbav60
「…………」アラレはそれまでスコープに押し付けていた目を離した。目標は沈黙、弾丸が獲物を捕らえたのだ。しかし若くして優秀なスナイパーである彼女はつとめて冷静だった。再びスコープを覗く、狙撃は成功したが敵の大爆発四散を確認できていない。艦娘はそう簡単に大破するほどヤワではない。単なるチャメシ・インシデントだ。
720: 2016/06/03(金) 23:15:09.03 ID:JknKbav60
駆逐艦アラレ、彼女は自分用にカスタマイズした狙撃カラテライフルで敵艦を屠ってきた。今回もいつもと同じことをしたまでだ。敵であるネオサイタマ・チンジフの艦娘を倒す。大破していないならばもう一度撃ち込めばよい……アラレは幼顔に似合わぬ、つとめて冷酷な瞳で対象を今一度確認した。スコープには水面に浮かんだ白いコートが映っている。
721: 2016/06/03(金) 23:19:15.81 ID:JknKbav60
(………?)その様子をみてアラレは眉をしかめた。中身はどこへ行った?着弾後、目を離したのはほんの一瞬である。その間に傷ついた身体を動かすことなど大抵無理な筈。それとも一撃で沈んでしまったのか?何にせよ確認しなければならない。アラレは再びスコープから目を離し、立ち上がろうと「………………んちゃ」
722: 2016/06/03(金) 23:24:40.14 ID:JknKbav60
今のは聞き間違いではない!自分が潜伏している木の上に作った小スペースに、自分のすぐ後ろで声がしたのだ!アラレは電撃的な速度でライフルを構えたまま振り向いた。だが!「おっと危ない!子供がこんなもの振り回しちゃいけないぞ!」その声の主はライフルを小脇に抱え、がっちりと押さえつけた。狙撃用ライフルは近距離ではつとめて無力なのだ!
723: 2016/06/03(金) 23:28:48.23 ID:JknKbav60
「そ、そんな…!ナンデ」「コートに穴は空けられるわ、素潜りはさせられるわ……私は潜水艦娘じゃないんだよ?まったく」そして声の主、グラーフはリボルバーの銃口をアラレの額に押し付けた。おお、ゴウランガ!彼女は大爆発四散していなかったのだ!アラレは未だ状況を把握できていない。抵抗する事も忘れ、唖然としている。
724: 2016/06/03(金) 23:35:11.10 ID:JknKbav60
いかにして彼女は無傷で生還したのか!?その答えは彼女の髪の毛から滴る水滴、びしょびしょに濡れたノースリーブ軍服型装束から答えが自ずと導き出されるだろう。弾丸に撃ち抜かれる刹那、彼女はコートを翻し、スコープの視界を塞いだ。弾丸は実際着弾しておらず、脇腹を掠めただけであった。そしてそのまま即座に潜水し、アラレが潜伏する木の近くまで泳いで接近したのである!
725: 2016/06/03(金) 23:40:51.81 ID:JknKbav60
「さてと、降伏してくれるかい?お嬢さん」にこやかに提案するグラーフに対しアラレはハッと我に返った表情になると、しばしの沈黙の後にライフルから手を離した。「よーしよし。なかなか素直なイイ子だ。子供は素直なのが一番…」「イヤーッ!」だがアラレは突き付けられたリボルバーの射線から身を逸らすと、迷彩服の袖に隠していたデリンジャーピストルを逆に突きつけ、引き金に手をかけた!ナムサン!
727: 2016/06/04(土) 23:09:57.08 ID:FXRBiz880
ーーーーーーーーーーー
728: 2016/06/04(土) 23:15:01.32 ID:FXRBiz880
「これで終わりよ!氏ね!センダイ=サン、氏ねーッ!」丸太と激突するその刹那、センダイの感覚は泥のようにスローモーションになった。この状況を打破するためにはどうすればよいのか!?ほんの一瞬のイマジナリー・カラテからセンダイは答えを導き出し、引き絞った両腕を丸太に向かって叩き込んだ!「イヤーッ!」SMAAAAAAAAASH!!
729: 2016/06/05(日) 00:18:24.32 ID:ANEVj4pG0
迎撃ポムポムパンチは激突するはずだった丸太を見事粉砕!ゴウランガ!恐るべしセンダイの状況判断カラテ!続けてセンダイは絡め取られた身体をひねり、高速回転させる。「イヤーッ!」「なッ…!」そのまま掃除機の巻き取りコードめいてヒヨウに向かって引き寄せられてゆく!
730: 2016/06/05(日) 13:26:34.78 ID:ANEVj4pG0
「イヤーッ!」「グワーッ!」回転の勢いを乗せた裏拳が、ガードが間に合わぬヒヨウの顔面に突き刺さる!センダイを拘束していた右手のワイヤーグローブが脱げ、ヒヨウはワイヤーアクションめいて吹き飛ばされた。背後の秘密施設への鋼鉄製のドアに激突!「グワーッ!」ナムアミダブツ!吐血する程の凄惨なダメージだ!
731: 2016/06/05(日) 13:37:24.39 ID:ANEVj4pG0
「あなたをカイシャクする」行動不能になったヒヨウに向かってセンダイはジゴクめいて言い放った。センダイは同じ艦娘であろうと敵に対して慈悲など持ち合わせていない。カラテ艤装をブーストさせ、ぐったりと項垂れるヒヨウに向かって突撃する!カイシャク・ストレートをヒヨウに向かって……放った!「イヤーッ!」
732: 2016/06/05(日) 13:46:53.04 ID:ANEVj4pG0
だが!「グワーッ!?」センダイの突撃が突如として停止した!なぜ!?おお、見よ!センダイのしなやかな首筋を!絞殺ワイヤーが二重、三重に蛇めいて巻きついているではないか!「ハァーッ…ハァーッ…!だからあんたはヒヨッコなのよ…敵を大爆発四散させるまでは油断厳禁ってね…!」項垂れていたはずのヒヨウはいつの間にか顔を上げ、再燃したキリングオーラに満ち溢れた瞳でセンダイを睨みつけている!
733: 2016/06/05(日) 13:56:16.72 ID:ANEVj4pG0
「あたしにトドメをさそうとした直線的な攻撃…残ったワイヤーをあんたの首に巻きつけるのはベイビー・サブミッションだったわ」ヒヨウは苦心して立ち上がり、冷酷に笑った。「ヌ…ウッ…!」センダイは首に巻きつくワイヤーをマンリキめいた力で解こうとする。しかし逆にワイヤーの拘束力はどんどん強まり、センダイの意識を徐々に暗闇へと引き込んでゆく!「ムダよ!あたしの残ったカラテを全て込めてあんたを大破させる!あらためて氏ね!センダイ=サン!氏ねーッ!!」
734: 2016/06/05(日) 14:20:27.27 ID:ANEVj4pG0
今までにない絶体絶命の危機!ワイヤーを掴む手から力が失われてゆく。このままゆけばセンダイの大爆発四散は確実!我らが殺戮者は、ここで事切れるのか!?仲間たちを、妹の目を覚ますことができないままに!「ヌウウウウッ……!!」「クソッ…!結構しぶといわね。でもどう足掻いてもあんたの負けに変わりない!ロード・バンザイ!キョートの威光に跪きなアバッ」
735: 2016/06/05(日) 14:35:53.77 ID:ANEVj4pG0
最後のトドメを刺そうとしたヒヨウの首あたりに異物感が横一直線に滑る抜ける感触が走った。水面に鮮血が飛び散る。自分が吐き出した血だ。鮮血?血液ナンデ?さらに彼女は後ろから身体を掴まれ、無理矢理膝をつかされた。ワイヤーの拘束力は途端に無くなり、センダイが解放される。
736: 2016/06/05(日) 14:50:28.47 ID:ANEVj4pG0
「カハッ、カハッ……」「大爆発四散させるまでは油断厳禁、大いに同意だ」自分の耳元でそう囁くのは、マリーン迷彩装束と編笠姿の異様な艦娘であった。自分を後ろから拘束している。手に持っているのは血塗られたククリナイフ。自分の血だ。「カハッ……あんた……カハッ……」声が掠れ、出てこない。
738: 2016/06/05(日) 17:14:34.54 ID:ANEVj4pG0
「これがサイゴン・ロアだ。二十四時間、360度。あらゆるところから運営の修正と調整は忍び寄り、目覚めれば昨日までフレンド登録していた提督は氏体になっている。ナムは地獄、地獄に適応できぬ者には氏あるのみ。ましてやここはジャングルだ」編笠姿の艦娘はヒヨウの首筋にクロスしたナイフを突きつける。「ドーモ。久しぶりだなヒヨウ=サン、ナチです」カイシャク!「……サヨナラ!」ヒヨウは大爆発四散した。
739: 2016/06/05(日) 17:15:26.31 ID:ANEVj4pG0
【KANMUSLAYER】
742: 2016/06/05(日) 22:37:41.67 ID:ANEVj4pG0
◆艦◆カンムス名鑑#68【軽空母ヒヨウ】キョート・チンジフ所属。マスター位階、ナガト派閥の艦娘。チンジフ発足時からのベテランの実力者。両手に装備したワイヤグローブによる変幻自在の攻撃を得意とする。妹も含め、ヒヨウ姉妹はコウクウキに頼らず己のカラテのみを振るうナガト派閥らしい戦闘スタイルを持つ。ネオサイタマのグラーフ、同チンジフのナチとは昔からの顔見知りだった。◆艦◆
743: 2016/06/05(日) 22:42:20.42 ID:ANEVj4pG0
◆艦◆カンムス名鑑#69【駆逐艦アラレ】キョート・チンジフ所属。アデプト位階、スズヤ派閥の艦娘。小柄な容姿に似合わぬ、大型のスナイパーライフルによる狙撃を行い味方をサポートする。被っている帽子には様々なガジェットが搭載されている。無口で冷静な性格であり、「んちゃ」などは言わない。姉たちより実際有能。◆艦◆
744: 2016/06/05(日) 22:43:31.10 ID:ANEVj4pG0



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