911: 2016/07/11(月) 22:49:40.41 ID:TILHI/EA0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆

前回:ブレードカンムス・ヴェイカント・ヴェンジェンス#26

最初から:ウェルカムトゥ・ネオサイタマ・チンジフ

ニンジャスレイヤー キョート・ヘル・オン・アース 17 (チャンピオンREDコミックス)
912: 2016/07/11(月) 22:50:34.39 ID:TILHI/EA0
【KANMUSLAYER】

913: 2016/07/11(月) 22:57:56.61 ID:TILHI/EA0
「いやいやいやいや……サヴァなんとか?よく分からんけど、アタシ深海棲艦娘だよ?無理でしょ」「そんな些細なことは関係ない!」「ナンデ?」駆逐水キは心底不可解そうに目を見開いた。ナチは答えた。「そこで寝ていて、何になる」格子が曲がってゆく!「何になる、って、何にもならないけどさ…」困ったように頭をかく駆逐水キ。

914: 2016/07/11(月) 23:02:23.78 ID:TILHI/EA0
「セイカンヤの使命とかよくわかんないし、出世した重巡棲キ=サンが全然幸せそうじゃなさそうだし、仕事もやる気ないし、寝てるくらいしか……」「ナンデ?」今度はナチが問うた。「檻は空いたぞ。なぜ出ない?」「出る?」「当然だ」ナチは一歩下がった。そして言った。「お前がそこにいる理由は何も無い!しかしこの檻の外には自由がある!」

915: 2016/07/11(月) 23:06:27.14 ID:TILHI/EA0
「……まあ、そりゃ、無いけど」「ならば共に来い。サヴァイヴァー・チンジフはお前のような戦力を必要としている。自由獲得の為の戦力を!サヴァイヴァルの力をな!」「自由……ねえ」駆逐水キはのそのそと檻から出てきた。 「私たちは組織の道具では無い。わかるか?サヴァイヴァルする為の命だ!厳しいサヴァイヴァル環境に適応できる肉体と力を持つ。ゆえにサヴァイヴァルする。私たちはサヴァイヴァル集団であり、サヴァイヴァルの為に戦う!そして自由を手にする!」ナチは叫んだ。「お前もそうなのだ!」

916: 2016/07/11(月) 23:11:10.85 ID:TILHI/EA0
「やっぱり何言ってんのかわかんないわ、アンタ」駆逐水キは檻から出ると、その場で大きく伸びをした。「んーっ……でもさァ、寝る・食べる以外に、やることないと思ってたけど、自由に生きる。その言葉、嫌いじゃないかも」「そうだ!自由を勝ち取るのが私たちなのだ」ナチが言った。「深海棲艦娘であろうが敵であろうが関係ない。今からお前は私たちの家族になったというわけだ!」

917: 2016/07/11(月) 23:19:11.90 ID:TILHI/EA0
「家族、ね。へへへ……もうツッコむのも疲れてきちゃった」「よし。作戦再開だ、駆逐水キ=サン。我々は物資や必要としている」「わかりくいっちゅーに。メディキットだの弾丸だの燃料とかでしょ?この部屋にあるよ、そこのコンテナ」「よし!でかした!」ナチはコンテナに飛びつき、蓋をこじ開けた。中には弾丸や燃料が満載!空母娘用のボーキサイトもある!さらに壁際の棚にヨロシサンエンブレムの箱を発見!メディキットだ!「モッチャム!」バイオフロシキに詰め込む!「待っておれマヤ!イムヤ!リュウジョウ!アイオワ!」

918: 2016/07/12(火) 00:04:33.05 ID:YrIlK1ZE0

ーーーーーーーーーーーー


920: 2016/07/12(火) 00:10:21.43 ID:YrIlK1ZE0
「グワーッ!」グラーフは重巡棲キの右ストレートをまともに受け、大きくのけぞった。「ヒヒーッ!へばってんじゃねーぞォ!」すかさず襲いかかる集積地棲キの遠隔操作マシンガン連射、クローン軽巡洋艦とクローンヤクザ妖精の銃撃の雨!「ぐ…!イヤーッ!」グラーフは連続側転で何とか逃れるが、いくつかの弾丸が身体を掠め、傷つけてゆく!

922: 2016/07/12(火) 00:29:57.22 ID:YrIlK1ZE0
◆グワーッ酉割れグワーッ!担当者はもういない。別酉で再開しますがほんにんなのであんしんしてね◆

923: 2016/07/12(火) 00:30:43.79 ID:YrIlK1ZE0
「チッ!ムダにしぶとい奴だ。重巡棲キ=サン!とっとと仕留めんぞ!」「わかってる、これ以上モノも壊したくないし」グラーフはわずかに残る遮蔽物の裏で身体中の激痛に耐えた。(((ぐうう…!銃は片方しかない、敵は大勢、残弾は少ない、これはマジでシリアスすぎるぞ…!)))その間にも着々と遮蔽物は弾丸に削り取られ、重巡棲キが接近してくる。もはや前門のタイガーに後門のバッファローたる状況だ!

924: 2016/07/12(火) 00:41:24.34 ID:YrIlK1ZE0
しかし敵は容赦なく侵入者を排除しにかかる!「イヤーッ!」重巡棲キは遮蔽物に向け閃光爆発を放つ!「イヤーッ!」吹き飛ぶ遮蔽物に紛れ、飛び出したグラーフが連続銃撃!重巡棲キは咄嗟に銃撃をガードする、だがそのまま飛びついたグラーフは膝蹴りを繰り出す!「イヤーッ!」「グワーッ!」重巡棲キは苦悶!しかし、追撃しようとするグラーフの身体にガッチリと組み付いた!「ぐっ!?」「っ…!もう、終わらせる。集積地棲キ=サン、私ごと撃って」

925: 2016/07/12(火) 00:47:22.85 ID:YrIlK1ZE0
「オイ!大丈夫なのか?」「心配ない、この角度なら。それに少しくらいなら当たっても平気」グラーフは集積地棲キたちの銃口に背を向けている状況である。アブナイ!このままではハチの巣にされてしまうぞ!「ヘッ!それじゃあ遠慮なくいくぞ!動くなよ!」「ええ」マンリキめいた力でグラーフを逃さんとする重巡棲キ!(((おいおい……これはもう、ダメか?)))

926: 2016/07/12(火) 00:55:53.50 ID:YrIlK1ZE0
グラーフが大爆発四散を覚悟した、その時だった。「「…あばっ!?」」誰かのうめき声が聞こえたと思うと、集積地棲キの足元に銃弾が跳ね返った。「アイエッ!?」慌てて転びそうになる集積地棲キ!「どうしたの?早く撃って…!」「ま、待て!ゴルァ!ヤクザ妖精ども!どこ撃ってん……え?」彼女は絶句した。ヤクザ妖精が泡を吹き、クローン軽巡洋艦が火花を散らし痙攣している。何が起こったのだ!?

927: 2016/07/12(火) 01:05:30.04 ID:YrIlK1ZE0
「ドーモ皆さん!」扉をこじ開けて侵入したのは新たなエントリー者2名!「私はサヴァイヴァー・チンジフのナチだ。そしてこっちは!」編笠を被ったマリーン迷彩装束の艦娘が指し示した先には、床に膝をつけ、意識を集中させていた深海棲艦娘。「うあー……やっぱ久々にやるとキツイわ。ドーモ、駆逐水キです」立ち上がった駆逐水キはけだるげに鼻血を拭う。しかし、確かな意思をもってアイサツした。

934: 2016/07/14(木) 18:05:24.30 ID:rEtvi43NO
集積地棲キはほんの一瞬だが絶句した。しかし、すぐさまその表情は憤怒に包まれる!「てめっ……駆逐水キ=サン!何やってやがんだ!?」駆逐水キはテレパス索敵能力に長けた深海棲艦娘だ。さらに、それほど強度は強くないが、テレパスを精神攻撃に利用することもできるのだ。クローン妖精やクローン深海棲艦数体程度なら無効化が可能である。

935: 2016/07/14(木) 18:12:57.96 ID:rEtvi43NO
しかし拭った鼻血から分かるように、ダメージのフィードバックを鑑みればそう多様できるジツではない。しかしなぜそうまでして仲間である自分たちを妨害してきたのか?「んーとね、ちょっとアイサツしとこうと思って。最後の」「はぁ!?」駆逐水キはいつも通りのけだるげなアトモスフィアのまま答えた。何を考えているんだコイツは!?最後の?意味がわからぬ!

936: 2016/07/14(木) 18:36:32.29 ID:kzGKxYkw0
「待って…!」グラーフと組み合いながら重巡棲キは言った。「私たちから、セイカンヤを抜けるつもりなの…!?」「そうだよ」その先の言葉はナチが引き取った。「そういう事だ!駆逐水キ=サンは我がサヴァイヴァー・チンジフに引き抜かせてもらった。そしてこの物資は駆逐水キ=サンの退職金代わりに頂いていくぞ!」そしてグラーフを指差した。「それと貴様にはもう1つ貸しだな!」

937: 2016/07/14(木) 18:43:22.16 ID:kzGKxYkw0
「考え直す気はないの?あなたは深海棲艦娘。その使命を投げ出してはダメ…!」「ゴメンね重巡棲キ=サン。あたしもやりたいことができたの。だからサヨナラ2人とも、お仕事ガンバって」「ということでサラバだ!」駆逐水キはナチに連れられ、中央司令室から走り去っていく。瞬間、重巡棲キを襲ったのはストレス頭痛!頭がスイカめいて割れそうなほどの頭痛である!(((……とんでもないことになってしまったわ。追う前に、まずは)))

938: 2016/07/14(木) 18:49:19.16 ID:kzGKxYkw0
重巡棲キは頭痛を振り払い、目の前のグラーフを睨みつけた。「急用ができたわ。あなたをすぐさま大破させる…!」ダメージのせいで力が上手く入らないグラーフに、無理矢理右掌を近づけてゆく。「ぐうっ…!」掌の閃光が徐々に大きくなる。アブナイ!自傷覚悟のゼロ距離閃光爆発だ!(((恩だと言っても…このヤバイ状況には変わりないじゃないか!もう1恩作ってくれよナチ=サン!)))

939: 2016/07/14(木) 18:56:13.57 ID:kzGKxYkw0



「W a s s h o i ! !」



940: 2016/07/14(木) 19:02:14.39 ID:kzGKxYkw0
しかし次の瞬間!勇ましいシャウトと共に、赤黒い風が中央司令室にエントリーした。その赤黒い風は勢いのまま重巡棲キに向かってトビゲリを放つ!「イヤーッ!」「グワーッ!?」意識外のアンブッシュを受け、吹き飛ばされる重巡棲キ!「イヤーッ!」さらにグラーフを追撃しようとしていた集積地棲キに向かってカラテ砲撃!「うお!?イヤーッ!」咄嗟に巨大ブレーサーでガードする集積地棲キ。新たなるエントリー者は怒りに燃え、アイサツする!「ドーモ皆さん、センダイです。敵艦殺ろすべし!イヤーッ!」立ち上がった重巡棲キに、センダイは間髪入れず躍りかかった!

941: 2016/07/14(木) 19:18:19.81 ID:kzGKxYkw0
「イヤーッ!」センダイの右フックをガードし、重巡棲キは氏神と相対す!「ドーモ…重巡棲キです。今更押っとり刀で駆けつけたという訳ね」「オヌシを大爆発四散させるのに遅いも早いもない」センダイは重巡棲キにとって、妹である重巡ネ級を大破させ捕縛した忌むべき仇敵である。怒りを募らせ、センダイを睨み返す。「……あなたには個人的な怨みがある、容赦はしない!イヤーッ!」

942: 2016/07/14(木) 21:44:58.10 ID:kzGKxYkw0
踏み込んだ重巡棲キは掌底を繰り出す!さらに閃光爆発を放ち一瞬で勝負を決めるつもりだった、しかし!「イヤーッ!」センダイは高く跳躍し、放たれた閃光爆発を回避!そのまま急降下ストンピングを重巡棲キの頭に向けて放つ!「イヤーッ!」「イヤーッ!」これを重巡棲キは右手ガントレットで受け止める!即座に右手から閃光の刃を発生させ、頭上のセンダイを斬り上げた!「イヤーッ!」

943: 2016/07/14(木) 21:51:21.57 ID:kzGKxYkw0
なんたるジツを出し惜しみせずセンダイを大破させんという怒りの意志か!だがすでに、センダイが頭上から消えていた。「!?」重巡棲キは目を疑った、センダイの脚が自分の首に巻きついている!空中から倒れこみながら重巡棲キの首筋を脚で絡め取り、逆立ちの姿勢になったセンダイは身体を捻ると、重巡棲キを後方に投げ飛ばした!「イヤーッ!」「グワーッ!」

944: 2016/07/14(木) 21:59:25.99 ID:kzGKxYkw0
(((くっ…!何故ヒカリ・ジツの爆発と斬撃を避けることができたの!?……とでも思ってるんじゃないかね?)))その様子を見て、傷口を抑えて荒い息を吐いていたグラーフはニヤリと笑った。彼女は遮蔽物に隠れるごとに、サイバネコンタクトのブリンク(まばたき)・タイピング機能を使い、センダイのIRCに敵のジツの詳細を送信していたのである!ゴウランガ!なんたる優れたる状況判断能力!

945: 2016/07/14(木) 22:05:19.31 ID:kzGKxYkw0
「おいゴラ白髪野郎!休んでんじゃねーぞォ!?」憤怒のあまり、眼輪筋を震わせている集積地棲キは室内の防衛用マシンガンを全展開し、グラーフに差し向けた!「おいおいおいおい…!あまりにもオーバーキルじゃないかね?」「動くんじゃねーッ!テメェのようなしぶといヤツにはオーバーキルが妥当なんだよ!ここまでコケにされたのは始めてだ!テメーら2人ともまとめてぶっ潰さなきゃ気が済まねえッ!」

946: 2016/07/14(木) 22:12:21.24 ID:kzGKxYkw0
反射的に残った片方のリボルバーを向けるが、あまりある火力の差は避けられぬ事実!「バカめ!そんな豆鉄砲で殺れると思ってンのか!?」しかしグラーフは口角を上げた不敵の表情のままである。「やってみなきゃあ分からないだろう!」ためらわずトリガを引………しかし!「イ……がはっ!?」突如として吐血するグラーフ!鮮血が床に飛び散り、リボルバーを持つ手がもつれる。ナムアミダブツ!ダメージの累積か!?

947: 2016/07/14(木) 22:16:55.32 ID:kzGKxYkw0
「ウッヒャヒャヒャヒャーッ!自分のダメージも分かってなかったのか氏に損ない野郎がァ!」身構えていた集積地棲キはふらつき、崩れ落ちようとするグラーフを見て陰気に笑った。すでに立っていることすら困難だったのだ、もはやグラーフに逃げ場無し!「簡単倒れさせねーぞ……銃弾で!愉快なダンスを踊るがいーぜェーッ!ギャハハハハハハハーッ!!氏ね!グラーフ=サン!氏ねーッ!」

948: 2016/07/14(木) 22:25:30.49 ID:kzGKxYkw0
集積地棲キは排除コマンドを入力し、グラーフをビーハイヴめいて滅多撃ちにせんとした。そして勝利を確信した目で、グラーフを見た。その目から光は消えていない、落としかけていたリボルバーが握り直され、すでにトリガは引かれている。(((………え?)))集積地棲キの泥のように鈍化したニューロンは、そのトリガが目にも留まらぬ速さでされているのを捉えたが、すでに銃弾は吸い込まれるように、自分の傍にそびえ立っている、CPUを保護する物理ファイアウォールを貫いていた。

949: 2016/07/14(木) 22:32:35.43 ID:kzGKxYkw0
そして再び現実時間に引き戻された集積地棲キは、火花を散らす外付けセキリュティCPUを視界に認めたのだ。「ちょ……待」CLAAAAAAASH!!!次の瞬間、火を上げて爆発粉砕するCPU!そこに多重直結していたのは誰だ?そう、紛れもない自分である!「あ………アバババーッ!アババババババババーッ!!??!?」それ同時に集積地棲キは鼻血を噴出!眼鏡が粉々に粉砕!そのまま倒れこむと陸に上がったマグロめいて白目を剥き痙攣し始めた。コワイ!

955: 2016/07/17(日) 12:00:31.71 ID:ICWfEj1X0
多重ログインは実際システムを支配できるといっても過言ではない、しかしその分、ファイアウォールが物理的、または電子的に破壊されてしまった時のニューロンへのダメージは凄惨たるものになる。咄嗟にいくつかの接続を解除集積地棲キでさえも、ほぼ大破といってもいいほどに戦闘不能!「……ははは、少しフラついてしまったよ。わざとやった訳じゃないんだよ?ほんとに」

956: 2016/07/17(日) 12:06:06.19 ID:ICWfEj1X0
無論これは嘘だ!グラーフは吐血でさえも口の中の傷口から血を溜め吐き出しことで偽装、集積地棲キを油断させてからのハヤウチでシステム本体のCPUを仕留めたという訳である。「どーだいセンダイ=サン?まだまだ私も現役だな!今助けるぞ!」グラーフは重巡棲キとカラテを打ち合うセンダイを援護するべく振り向いた。

957: 2016/07/17(日) 12:13:40.63 ID:ICWfEj1X0
しかしその時!『ピガガガーッ!!!!!システムに深刻深刻深刻な!ダメダメダメダメージドスエドスエドスエドス!!!』火を噴くUNIXから悲鳴めいたマイコ音声が鳴り響いた。どうやら完全破壊はされておらず、システムに誤作動が起きているらしい。『状状状況判断なななな!この施設をををを機機機機密保持重ててん点点!爆破しますドドドドドスエ!カラダニキオツケテテテテテテネ!!!」

958: 2016/07/17(日) 12:18:55.99 ID:ICWfEj1X0
「へ?」グラーフはマメデッポーをヘッドショットされたような顔をした。爆破?今、爆破と聞こえたのか?グラーフは顎に手を当て整理した。(((BKTは……うん、効いてないぞ。極めてクリアでクレバーだ。つまりそういうことは……爆破するってことか!この施設が、成る程な!)))手をポンと打って納得する。しかし次の瞬間、グラーフの全身から汗が滝のように吹き出した。

959: 2016/07/17(日) 12:29:21.19 ID:ICWfEj1X0
「おっ……おいおいおいおいおいおいおい!?ウソだろなんてこった!!せ、センダイ=サン!マジヤバイぞーッ!この施設がフッ飛ぶ!」すでにあちこちで小爆発が発生している!施設の爆破隠滅が開始されているのだ!当然センダイも、重巡棲キもこの危機を把握している。「「イヤーッ!」」空中でケリ・キックを交差し、着地したセンダイは追撃をしなかった。このままカラテを続けていれば爆発に巻き込まれるのは免れない。さらに、重巡棲キにトドメを刺せないのは名残惜しいが、なにより懸念するべき事があったのだ。

960: 2016/07/17(日) 12:36:05.54 ID:ICWfEj1X0
「ま、まさかこんなことになるとは思ってもみな……ぐうッ!?」バックフリップで引き下がってきたセンダイにグラーフが駆け寄ってきた、しかしうめき声を上げたかと思うとガックリと膝をついた。「大丈夫ですか」「だ、大丈夫!大丈夫……じゃないな、いたたた…」激しい戦闘の末、ついにBKT成分が切れたのだ。頭がフラつき、足がもつれ立っていられない。しかし容赦なく継続する各所の小爆発!

961: 2016/07/17(日) 12:41:59.76 ID:ICWfEj1X0
「すまんがセンダイ=サン……肩を貸し」「シツレイします」「うおっ!?」センダイは返事をしながら、グラーフをいきなり担ぎ上げた。「おいおいおいおい!一体何を……」センダイは相撲の米俵かつぎめいてグラーフを肩の上に抱え、出口に向かって駆け出した!「おいおいおいおい!?」「ルートは確保しています。このまま退避を」

962: 2016/07/17(日) 12:49:45.83 ID:ICWfEj1X0
「待った待った下ろしてくれよ!なにもこんな情けないカッコで……」「イヤーッ!」「グワーッ!」グラーフの不満は崩落した天井を飛び越えたセンダイの着地衝撃によって遮られた。「ああ……すまない」「問題ありません」もはやグラーフはされるがままだった。(((結局こんな私らしい情けない終わり方になってしまうのか……とほほほ)))グラーフはしょんぼりとした表情のまま、後方で起こる小爆発を無力そうに眺めるのだった。

963: 2016/07/17(日) 12:50:11.52 ID:ICWfEj1X0

ーーーーーーーーーー


964: 2016/07/17(日) 21:48:16.36 ID:ICWfEj1X0
「ハイ、ゴメンナサイ。基地は手放しました。自爆機能を偶然利用され…ハイ」重巡棲キは携帯IRCで黙々と本部への報告を行っている。燃え盛るかつての機密工場を見つめながら。「ハイ、分かりました。それともうひとつ……駆逐水キ=サンが、脱走しました。ハイ、ホントです。あなたに冗談は似合わない?冗談ではありません、ハイ」

965: 2016/07/17(日) 21:53:08.42 ID:ICWfEj1X0
あの後、重巡棲キも当然爆発炎上し始めた施設から脱出した。ここは緊急脱出用小型クルーザーの上だ。イクサが始まり隅で震えていたハッカー妖精たちに操縦を任せ、重巡棲キは客室で淡々と報告を続ける。ただ事実を述べているだけだが、電話の向こうの離島棲キの態度がどんどん怒りに満ち溢れていくのをひしひしと感じられずにはいられない。

966: 2016/07/17(日) 21:57:32.55 ID:ICWfEj1X0
しかし電話を切ることは許されない、横に寝かされている未だ気絶中の集積地棲キの鼻血を拭いてやりながら、重巡棲キは報告を続けた。「ハイそうです。ハイ、ゴメンナサイ。どうしようもありませんでした。どうしようもなくない?為せば成る?いえ、ハイ、その通りです。ハイ、ゴメンナサイ」怒号が通話口を駆け抜けてくる、携帯IRCを少し耳から離して重巡棲キは淡々と謝罪した。

967: 2016/07/17(日) 22:06:05.10 ID:ICWfEj1X0
重巡棲キは思った。基地は爆発してなくなった、人材を失った、妹の仇を取りそびれた、同僚が中破した(おそらく修理費用は連帯責任で2人の給料から引かれる)。すべて自分の責任として扱われるのだ。なんでこうなってしまったんだろう?そう思うと涙が一粒ぽろりと落ちた。しかしそれをすぐに拭うと、ただただ携帯IRCに向かって謝罪し続けた。「ハイ、ゴメンナサイ……ぐすっ、ハイ、なんでもありません」仕事はつらい。でも逃げられない。それが人生なのだと重巡棲キは思った。

968: 2016/07/17(日) 22:07:04.09 ID:ICWfEj1X0
【シュツゲキ・レイゴウ・オペレイシヨン】終わり

971: 2016/07/18(月) 00:13:06.29 ID:84BHrd6V0
(親愛なる読者の皆さんへ : パワリオワー!ついに完結しました。とちゅうで誤字脱字がそのままだったり、作者が魔に襲われたり、更新ペースが遅くなったり、酉がばれたりしてすいませんね?次のエピソードンはすでに考えついているのでごあんしんください。以上です)

977: 2016/07/18(月) 22:33:48.08 ID:84BHrd6V0
◆艦◆カンムス名鑑#70【集積地棲キ】シンカイセイカンヤ所属、ヤバイ級のハッカー深海棲艦娘。システムへ多重ログインし、徹底的に破壊もしくは完全に掌握できる程のウデマエを持つ。優秀だが極めて性格に問題があり、激昂すると周りが見えなくなる。フ・クランに所属しているので男どうしの顔が近いのが好き。長身長髪でやや平坦。履いているソックスは同期の重巡棲キとおそろい◆艦◆

978: 2016/07/18(月) 22:42:22.97 ID:84BHrd6V0
◆艦◆カンムス名鑑#71【駆逐水キ】元シンカイセイカンヤ所属の深海棲艦娘。セイカンヤ内で数少ない感知系のジツ、サクテキ・ジツを使うことができる貴重な存在。負担がかかるが精神攻撃も可能。しかしその態度は極めてやる気がなく、ぐうたらな皮肉屋。暇なときは片手に巻いている青いリボンをいじる癖がある。カラテは専門外。寝転んでばかりだが、スタイルが割と良い◆艦◆

979: 2016/07/18(月) 22:49:54.74 ID:84BHrd6V0
◆艦◆カンムス名鑑#72【重巡棲キ】シンカイセイカンヤ所属、中間管理職めいた立場にある深海棲艦娘。理知的かつ合理的な思考と、高い指揮能力を持つ。カラテも強く、専用装備を用いたヒカリ・ジツのワザマエは時期シックスゲOツ候補と評価されている。しかしその立場に大変締め付けられており、いつ何時も気苦労が耐えない。最近、いつも慰めてくれる妹の重巡ネ級と離れ離れになってしまったので寂しい思いをしている◆艦◆

ガール・フー・イズント・ボーイ・アウェイクン#1

引用: 【艦殺(艦これ×忍殺)】ブレードカンムス・ヴェイカント・ヴェンジェンス