27: 2016/07/24(日) 00:40:06.10 ID:dMDe8dMT0
◆◆◆◆◆◆◆◆
前回:ガール・フー・イズント・ボーイ・アウェイクン#1
最初から:ウェルカムトゥ・ネオサイタマ・チンジフ
28: 2016/07/24(日) 00:40:43.93 ID:dMDe8dMT0
【KANMUSLAYER】
29: 2016/07/24(日) 00:42:17.97 ID:dMDe8dMT0
同時刻、基地の外側中間ブロックに位置する場所で、ネズミを見つけた猫めいて目を光らせたのは、軽巡洋艦娘のタマである。鋭いかぎ爪を、不幸にも捕まってしまった警備クローン妖精に突きつけている。泣き叫ぶクローン妖精!「あいええええ!たすけて!」「ジゴクにようこそ!今からあなたの服を剥いで壁に吊るすにゃ。きっといい感じだにゃあ!」
26: 2016/07/24(日) 00:39:03.30 ID:dMDe8dMT0
◆ぼうとうでどうしてもナカ=チャンをばくはつさせたかったので前スレは後で貼りますのだなあ。更新な◆
30: 2016/07/24(日) 00:43:21.56 ID:dMDe8dMT0
ナムサン!?今、何と言ったのか?服を剥いで吊るすと?なぜ彼女は艦娘なのにも関わらず、このような非道を行おうとしているのか。それはタマの制服型装束に刻まれた2文字のカンジ、「凶」「都」を見れば分かる!彼女はネオサイタマの艦娘ではなく、かつてネオサイタマ・チンジフと肩を並べ、現在ではセイカンヤとキョウリョク・カンケイにある「キョート・チンジフ」の刺客であるからだ!
31: 2016/07/24(日) 00:50:22.26 ID:dMDe8dMT0
「ちょっとまってよー」彼女の背後から気だるげな声が聞こえた。タマはクローン妖精の頬をつねりながら、首をそらし声の主を振り返る。そこには隠密活動用のサイバーサングラスをかけた少女が立っていた。制服型装束を着ている。つまり、彼女も艦娘だ。タマは不満げに目を細めた。「何にゃ?早く剥ぎ取りたいにゃ!」
32: 2016/07/24(日) 00:55:24.47 ID:dMDe8dMT0
「別にやっちゃっていいよ。面白そうだし」黒髪パッツンヘアの艦娘がにやけて言った。「弱い者イジメもいいけどさ、任務を忘れないでよ?」「……にゃははぁー」タマが笑った。「分かってるにゃハツユキ=サン!このネオサイタマ・チンジフの重要施設に爆弾をしかけてドカン!分かってるにゃ」
33: 2016/07/24(日) 01:00:12.19 ID:dMDe8dMT0
「もうこのあたりには警備がないみたいだし」サイバーサングラスに緑のUNIXライトが脈打った。「生体反応はなし、あたしたちを除けばね」ナムサン…!今回二人に課せられているのは爆破ミッションである。業務を終了したタイミングを見計らい、侵入し爆弾を仕掛け、施設を破壊するつもりなのだ!
34: 2016/07/24(日) 01:04:16.48 ID:dMDe8dMT0
「でもちょっとその前に遊んでからにゃ」タマは目をネコめいてキラリと光らせ、クローン妖精の頬を引っ張った。「あいえええ!いたい!」「にゃははははーっ!弱い者イジメはスカッとするにゃ!弱いのは自分が悪いのにゃ。自分の弱さを呪うのだにゃ!」「同感だ」「そうだにゃ!ハツユキ=サンもそう思……え?」
35: 2016/07/24(日) 01:10:34.33 ID:dMDe8dMT0
ハツユキではない声の主が、タマの後頭部をマンリキめいた力で掴んだ。「イヤーッ!」「グワーッ!?」そのままタマの顔面を海面に叩きつけ、立ち上がる!「タマ=サン!?どうしちゃったの!?」別の方向を見ていたハツユキは狼狽えた。仁王立ちする存在、赤黒い装束を見に纏い、首にはマフラーめいた装飾、顔の半分を覆うメンポ(注釈 : 面頬のこと)には恐怖を煽る書体で「憲」「兵」とレリーフされている。
36: 2016/07/24(日) 01:15:23.36 ID:dMDe8dMT0
「ドーモ」その艦娘、軽巡洋艦娘はハツユキにオジギし、名乗った。「センダイです」確定的殺意の籠った目がハツユキを捉える!「ア……アイエエエエエ!?ニンジャ!ニンジャナンデ!?」ハツユキは急性ニンジャ・リアリティ・ショックを起こし失禁!ナムアミダブツ、彼女に宿るカンムスソウルが、正体不明のニンジャという存在を無意識に恐れたのだ!
37: 2016/07/24(日) 01:20:43.67 ID:dMDe8dMT0
「アイサツせよ」「アイエエエ!アイエーエエエ!」ハツユキの混乱状態から、アイサツが返ってこないと判断したセンダイは容赦なく仕掛けた!ハッと我に返ったハツユキは身を守ろうとした。遅い!センダイはすでにワン・インチ距離!「イヤーッ!」「グワーッ!」センダイの右正拳がハツユキに突き刺さる!
38: 2016/07/24(日) 01:24:11.19 ID:dMDe8dMT0
ハツユキは苦悶!そしてさらなる追撃!「イヤーッ!」センダイは左正拳突きをハツユキに叩き込む!「グワーッ!」「イヤーッ!」センダイはハツユキに右正拳突きを叩き込む!「グワーッ!」ハツユキは内股になりながら数歩下がった。サイバーサングラスがスパークし、火花が散った。「アバッ……ひど、すぎ…容赦、なさすぎ……」
39: 2016/07/24(日) 01:29:09.41 ID:dMDe8dMT0
「敵艦!頃すべし!」センダイは両手をしならせた。すると………なんたるフシギか!血中のカラテとボーキ成分を触媒に、一瞬にしてゼロセンを作り出したのだ!「イヤーッ!」同時に投擲された二機のゼロセンはグロッキー状態のハツユキの顔面に直撃!「グワーッ!倒れ伏せたハツユキは一瞬にして大爆発四散した!「サヨナラ!」
40: 2016/07/24(日) 01:34:47.34 ID:dMDe8dMT0
「なんにゃ……なんなのにゃあなた!?」その様子を唖然と見ているしかなかったタマが震えながら言った。「このチンジフの憲兵だ。アイサツせよ」タマは震えながらアイサツを返す。「ド………ドーモ。センダイ=サン。タマだにゃ」イクサに臨む艦娘にとってアイサツは絶対不可侵の行為、アイサツされたら返さねばならない。古事記にもそう書かれている。白目を剥き、気絶したハツユキを背に、センダイがタマに迫った。
41: 2016/07/24(日) 01:39:54.48 ID:dMDe8dMT0
タマは後ずさった。「何をするつもりなのにゃ!?」「大破させる」センダイは即答した。「ナンデ!?」タマは叫んだ。「オヌシが敵だからだ」センダイは再び即答した。「にゃ……にゃめろォーッ!」タマは恐怖の叫びと共に、常人の3倍の脚力でネコめいて飛びかかった。「イヤーッ!」両手のカギ爪で斬りかかろうとする!
42: 2016/07/24(日) 01:47:18.78 ID:dMDe8dMT0
「イヤーッ!」センダイは空中のタマを素早くゼロセンで撃墜した。「グワーッ!」なす術もなく海面に叩きつけられるタマ!その前に立ちふさがったセンダイが頭上にチョップを構えた。「ハイクを詠むがいい、タマ=サン」恐怖と絶望にとらわれたタマは咄嗟にハイクなど詠めなかった。彼女はただ震えた。「こ、こんなのおかしいにゃ!運営からのお知らせにも書いてない」「イヤーッ!」「グワーッ!」
43: 2016/07/24(日) 01:55:38.16 ID:dMDe8dMT0
脳天にチョップが振り下ろされる!「サヨにゃら!」タマはそのまま大爆発四散した。その後に残ったのは再びの静寂。センダイはしばしザンシンし、この場に立ち尽くした。意識を失い大破した2名、驚愕で腰が抜けたクローン妖精、立ち尽くすセンダイ、その頭上に輝くのは月の光。この数分にも満たぬイクサを見届けた月が、「インガオホー」とでも言いたげなように雲に隠れ、光が消えた。
44: 2016/07/24(日) 01:56:40.40 ID:dMDe8dMT0
【キルゾーン・ミッドナイトチンジフ】終わり
45: 2016/07/24(日) 02:46:45.58 ID:NZqbO2Hmo



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