134: 2011/11/17(木) 23:04:54.29 ID:KKQ9X1K10
了解です。




「はじめまして。上条当麻です。レベルは0。
 小学校のときからこっちにいます。よろしくお願いします」

「はじめまして。土御門元春だにゃー。レベルは0の肉体再生。
 しゃべり方は気にしないでほしいぜい。よろしく」

「はじめまして。青髪ピアス呼んでください。レベルは0の空力使い。
 関西から来ました。よろしゅう」

とある高校の入学式の日。
それが3人の出会いだった。
とある魔術の禁書目録 33巻 (デジタル版ガンガンコミックス)
135: 2011/11/17(木) 23:05:36.75 ID:KKQ9X1K10
「あだ名はカミやんやね」

「それで良いと思うにゃー」

「はい?」

「カミやん。これからよろしゅうな」

「1年間仲良くしようぜい」

「お、おお。よろしくな。
 ええと、……」

「好きに呼んでくれたらええで」

「それじゃあ。
 改めてよろしくな。土御門。青髪」

「にゃー。レベル0同士仲良くしようぜい」

***

あれからもう3ヶ月が経った。今は7月だ。
いろいろな事があった。
土御門が実はシスコンだったり、上条が不幸だったり。
青髪が変な甲斐性を叫んだり、上条が不幸だったり。
吹寄におでこDXされたり、上条が不幸だったり。

そう。上条当麻はとても不幸な少年である。
歩くだけで、棒に当たるどころか
上から危険物が降ってきたり、横から危険物が飛んできたり、足元に危険物が転がってきたり。
そして今もまた、

「ちくしょう!今日は1日不幸が無かったのに!
 久しぶりに平和に1日が終わると思ったのに!
 あーーもう不幸だぁぁーーーーー!!」

彼はさっきまで、

(よし今日は不幸が無かった。
 ならば不幸が来る前にさっさと家に帰ろうそうしよう)

と考え、裏路地という名の近道をしていた。
それだけだった。なのになぜかそこにいたスキルアウトに絡まれた。
そしてなぜかそのスキルアウト達に襲われた。

不幸。

それが少年の日常だった。

***

彼は何かを唱えていた。
狙いは前にいる男だ。
彼が唱え終わると、男に向かって光が飛んでいった。
男も何かを唱えていた。
男が唱え終わると、男の周りに光が浮かんだ。
そして、

光と光が激突した。

136: 2011/11/17(木) 23:06:20.33 ID:KKQ9X1K10
行間

少年は不幸だった。
少年は6歳だった。

まだ、小学校にも通っていないのに、
不幸にも、何度も氏に掛けた。
飲酒運転のトラックが突っ込んだ。
脱獄犯に人質にとられた。
乗り込んだ船が故障した。
何度も危ない目に遭った。

そして気づいた。
周りからも気づかされた。
少年の不幸は、

少年の周りを巻き込むと。

少年は願った。
自分の不幸などどうでもよかった。
ただ、

周りを不幸に巻き込みたくないと。
そう願った。
その願いは叶えられた。

「あなたはだれ?」

「私はクロウリー。ただの人間だよ」

不思議な人だった。

男のような、女のような。
大人のような、子供のような。
聖人のような、囚人のような。

どんな形容も当てはまりそうで、
でもどんな形容も当てはまらない。

『人間』は言った。

「『学園都市』に来ないかい。
 そうすれば君の願いは叶う」

簡単な事だった。
そう、周りを不幸にしない為に。
少年は、

1人になった。

137: 2011/11/17(木) 23:07:03.78 ID:KKQ9X1K10
上条当麻は、驚いて足を止めた。
続いて、慌てて後ろを振り返った。
そして安堵の息をつく。

(よかった。あのスキルアウト達はまいたみたいだ)

それにしてもいったい。
今の音と光はなんだろうか。

能力者同士の戦いだろうか。
だとしたら高位能力者だろう。

(ったく。今まで逃げ回ってたってのに。
 仕方ない。いっちょ上条さんが止めてやりますか)

そう考えて右手を見る。

『幻想頃し』。

彼の右手には、そんな名前の力がある。
それは、相手が異能の力であるならば、
例え神様の奇蹟だろうと問答無用で打ち消す事が出来る。
普段は右手首から先という、
非常に効果範囲の狭い力なのだが、
実はいろいろ出来たりする。

要するに、

(能力による戦いなら、コイツの出番だ)

ということだ。

上条は改めて右手を見る。

「んじゃま、行きますか」

前へと、足を進める。
音のした方へ。

非日常の世界へと。

***

青髪ピアスは、思わず振り返った。
周りの人間は普段通り。
しかし、今のは、

(何か能力者とは違うような……)

彼はレベル0を装っているが、
実はレベル5の第6位、『学園都市』最高の空力使いである。
故に、彼は意識しなくとも、
ある程度の範囲なら空気が『読める』。

それは、どんな地形だとか、
どれくらいの人が居るかだとか、
どんなことが起きているかだとか、
そういう空気に触れている情報が『読める』という事。

そしてさっき感じた現象は

(まるで1人から複数の種類の力が出ていたような感じや)

それは本来ならありえない事。
多重能力者が存在しないというのは、常識。

(一応見るだけ見てみるかな)

先ほどの変な感じのした方へ、進みだす。

非常識な世界へと。

***

戦いは拮抗している、様に見えた。
しかし、彼は何かを唱えるたびに、攻撃を受けていないのに、
血を吐いていた。
男にも、彼が弱っているのが分かった。
だから、男は次の攻撃に全力を込めた。
ひと際大きな光が男の前に現れる。
男は勝利を確信し、光は彼に向かって突き進んだ。

138: 2011/11/17(木) 23:07:38.03 ID:KKQ9X1K10
行間

上条当麻の携帯に電話がかかってきた。
1人しかいない寮の部屋で、
彼は携帯を開くと表示も見ずに出た。

『久しぶりだね』

聞こえてきたのは、『人間』の声。
『学園都市』統括理事長クロウリーの声。

「急にどうしたんだ?」

その声にも、彼は特に気負うことなく話す。

『『幻想頃し』について、わかった事がある』

「おお。やっと何かわかったのか。
 クロウリーでもこんなに時間がかかるなんてな」

2人の関係は、古い付き合い。

『ああ。それにこれですべてではないようだ』

「少なくてもいいよ。何がわかったんだ?」

『『幻想頃し』はどうやら、
 本来もっと出力のあるもののようだ』

「出力?」

『本来ならば、もっと強く、もっと広く、
 効果が出てもおかしくないぐらいにな』

「ってことは、なんだ。
 今は抑えられてるみたいなもんか」

『そうだ。
 そして出力が上がらない理由もわかった。
 『幻想頃し』は本来、人の手という器官で扱えるような物じゃない。
 逆に、人の手じゃない機関を用いれば、純粋な出力が得られる』

「手じゃないって、じゃあどこだよ?」

『どこでもない。
 だから、機関を創ってしまえばいいんだ』

139: 2011/11/17(木) 23:09:50.09 ID:KKQ9X1K10
こんな感じです
わざわざ意見を下さった>>132,>>133ありがとうございます

構想では、このまま幻想頃しがチートになって、3人組で原作再構成だったんですが
どうしても原作からずれすぎるんで止めました

引用: ▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-34冊目-【超電磁砲】