256: 2016/09/23(金) 22:42:48.78 ID:oH4F9K5k0
◆◆◆◆◆◆◆
前回:ガール・フー・イズント・ボーイ・アウェイクン#8
最初から:ウェルカムトゥ・ネオサイタマ・チンジフ
257: 2016/09/23(金) 22:44:34.89 ID:oH4F9K5k0
【KANMUSLAYER】
258: 2016/09/23(金) 22:49:54.89 ID:oH4F9K5k0
(これまでのあらすじ:センダイそしてハツカゼがアンノウン艦娘と交戦していたその頃、掌握した第2駐屯基地を守るキョートの部隊はネオサイタマ暗部、コロスカンムスクランの襲撃を受けた)
259: 2016/09/23(金) 22:54:10.23 ID:oH4F9K5k0
(司令官への異常な偏愛をもつ恐るべき艦娘、ハツヅキをはじめとするもはやどちらが悪なのかわからぬ駆逐艦娘たちの蹂躙ともいえる攻勢に絶体絶命の危機に立たされるキョートの部隊!このジゴクの中で彼…いや、彼女、レーベレ・ヒトマースは何を見るのか…)
260: 2016/09/23(金) 22:59:57.93 ID:oH4F9K5k0
「それでどう?まわりに伏兵はいなかったのぉ?」「一人いたが排除した。実際サンシタ、問題無い」たった今仲間を大破させた二人の艦娘は平然とした様子で立っている。レーベは震えた。目の前で大爆発四散した、共に戦っていた仲間が。
261: 2016/09/23(金) 23:05:26.76 ID:oH4F9K5k0
「あらそう、じゃあキサラギの事はもういいわよ~」「御意」そういうとキクヅキと名乗った艦娘はバチバチと音をたて、再び虚空へと消えた。カンムスソウルのわずかな痕跡すら残さずに。「ふふふお疲れ、さーてと…」横を向いていたキサラギがゆっくりとこちらを振り向いた。笑顔を浮かべている。そのアトモスフィアにレーベは失禁しかけた。
262: 2016/09/23(金) 23:19:00.10 ID:oH4F9K5k0
「キサラギ、ちょっと聞いたことあるのよね~」キサラギはおもむろに話しかけてきた。その姿勢はまったくの自然体である、まるで自分とユラなど眼中に無いかのように。「窮地に陥ったコが、自分の実力以上のカラテを発揮することがあるってね~」アームの先端の凶悪なツメを可愛がるかのようにさするキサラギ。
263: 2016/09/23(金) 23:30:06.04 ID:oH4F9K5k0
「まさかぁ~…今さっきの『アレ』のことじゃないわよねぇ?」突如、唖然と立ち尽くすレーベの股下にレーザーが着弾する!((ひっ!))声にならぬ叫び声を上げるレーベ!「ちょっとだけ遊ばせてあげたけど、ネコちゃんに噛みつくようなネズミちゃんは、オシオキが必要よねぇ?」レーベは予感した。今から始まるのが、一方的な殺戮だということを。
266: 2016/09/25(日) 15:40:31.80 ID:yVm1xvT+O
「イヤーッ!」「イヤーッ!」一方その時!仲間の大破をまだ知らぬモガミと、恐るべき伏兵を忍ばせておいたコロス・カンムスクラン主将のハツヅキは苛烈なカラテ・ラリーを繰り広げていた。ハツヅキがカタナを突き出せばモガミはコウブカンパンで防ぎ、モガミがアッパーカットを繰り出せばハツヅキがカタナでいなす。その高速の攻防はまさにチョーチョー・ハッシ!「イヤーッ!」「イヤーッ!」
267: 2016/09/25(日) 15:52:13.63 ID:yVm1xvT+O
攻防の末、両者は何度目かわからぬ鍔迫り合いの姿勢となった。モガミの闘志溢れる表情に反してハツヅキは先程の私怨溢れる形相から一転、底知れぬ冷酷さを感じさせる怜悧な表情を浮かべている。「ここまでやる敵は深海棲艦にも中々いない……ましてや艦娘にもね」ハツヅキは言った。
268: 2016/09/25(日) 15:58:12.73 ID:yVm1xvT+O
「ボクはセンセイを助けなきゃならないんだ!それまでは倒れやしないよ!」モガミは決然と言い返した。だがそれを見るハツヅキの表情は冷たさを増してゆく。「ふん、盲信もここまでいくとアワレだね。キミは何も分かっていない」「何を……」「何もかもだ。自分が、キョート・チンジフがどうなっているかも全く理解していない。いや、知らないだけかもしれないが」
269: 2016/09/25(日) 16:04:21.41 ID:yVm1xvT+O
モガミはハツヅキの真意を測りかねた。突然何を言い出すのだろう?「同じチンジフにセンセイを持つ者同士としてひとつだけ教えてあげよう。キミは騙されている」「え?な、何のことか分からないよ!」「そうか、やはり分かっていなかったか……この調子で全員が、なるほど」言葉の後半は独りごちるようだった。依然カタナにこもる力は緩まない。
270: 2016/09/25(日) 16:10:18.71 ID:yVm1xvT+O
「言ったところで無駄だろうが降伏したらどうだい?そうすれば目を覚まさせてあげよう」「しないよ!そういうハツヅキ=サンたちだって騙されてるんだ!ネオサイタマの悪い提督に!」モガミはハツヅキのカタナを押し返す!モガミが教えられたこと、それはネオサイタマの艦娘たちは司令官たる提督に日々洗脳かつ凌辱を重ねられており、利用されているという事!それがロードの言葉を代弁するタイホウから伝えられた衝撃の事実だったのだ!
271: 2016/09/25(日) 16:17:16.31 ID:yVm1xvT+O
(あんなに……あんなにセンセイは、ヒュウガ=サンは提督のことを慕っていたのに!それを騙していたなんて許せない!センセイはぼくが助けるんだ!)モガミは全く一片の疑いもなくそう思った。ごく自然に、それを当然だと信じて。「提督を……ボクの提督を愚弄するなッ!」ハツヅキは突如として暗い闘志を剥き出しにした。モガミのコウブカンパンを押し返す!「気が変わった、キミを徹底的に大破させ無理矢理目を覚まさせる。ヒュウガ=サンはボロボロの君を見て泣くだろうな、なんと愚かな弟子だとね!」
273: 2016/09/25(日) 22:35:22.32 ID:x+BDLAZ40
モガミはハツヅキの殺意を正面から受け止めた。やはりこの異常とも言える執着は洗脳と凌辱(意味は知らないが)によるものなのだ!((この人も助けてあげなきゃ…!))そう思ったその時、鍔迫り合うハツヅキの目線が一瞬、わずかにそれたのにモガミは気づいた。その視線は自分の背後に向けられたものだった。これは、まさか!
274: 2016/09/25(日) 22:40:56.90 ID:x+BDLAZ40
「!」モガミは考える前に動いていた。カタナを受け止めていたコウブカンパンを引き抜き、背中に回す。次の瞬間、『何か』がコウブカンパンに突き立てられたのだ!「ううっ!?」カタナを代わりに受け止めた左手のブレーサーに刃が食い込み、隙間から血が垂れる。その様子を見て舌打ちするハツヅキ。「今のアイコンタクトを見破るとは」「アンブッシュ失敗」自分の背後から声がする、バチバチと音を立てて何者かが姿を現した。
275: 2016/09/25(日) 22:47:43.71 ID:x+BDLAZ40
「あなたは…!」「ドーモ、キクヅキです」「イヤーッ!」すかさずモガミは馬めいた後ろ蹴りを繰り出す!アンブッシュ者は突き立てたサイを手放し、連続バク転でこれを回避する!「イヤーッ!」「ンアーッ!」しかしハツヅキの膝蹴りは受け止められずもぎ離される!モガミは海面を転がりながらも、なんとか姿勢を持ち直した。左手の傷はやや深い、鮮血が海へと吸い込まれてゆく。
276: 2016/09/25(日) 22:55:44.22 ID:x+BDLAZ40
「ハツヅキ=サン、命令は?」「戦場をかき乱せ。それだけでいい」「御意」キクヅキはモガミに追撃をすることなく姿を消した。モガミは改めて仲間のバイタルサインを小型IRCで確認する。タニカゼのものに加え、フルタカのものが消えている。「くぅ…!」「卑怯、とでも言いたそうな顔をしているね」ハツヅキはカタナについた血を拭った。「ここは戦場だ、卑怯も何もない。それにキミたちは裏切り者なんだよ?我らコロス・カンムスクランは……いかなる手段をもってしても徹底的に敵を殲滅する。それだけだ」
277: 2016/09/25(日) 22:56:21.45 ID:x+BDLAZ40



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