197: 2015/10/21(水) 14:55:57.37 ID:GxGITr+g0
再開します
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS LITTLE STARS! Max Beat

198: 2015/10/21(水) 14:56:59.56 ID:GxGITr+g0
文香「…ありがとう……ございます…………」

文香P「…………えっ…………あ……………うあ…………あ…………え、えっと……………」オロオロ…

文香「………っ……」ポロ……ポロ…

文香P「………あ…………えっと…………………えっと…………………えっと……………」オロオロ…

文香「………っ………すみません………その……………………違うんです…………………」ポロ……ポロ…

文香P「……ち、違……う……………?」

199: 2015/10/21(水) 14:57:55.10 ID:GxGITr+g0
文香「……はい…………その……悲しい……わけでは無いんです………気持ちが…溢れてしまって………………」ポロ……ポロ…

文香P「…………気持ち………が………………」

文香「……こうして……ここに居られるのが…………とても…幸せなんです……………」ポロ……ポロ…

文香P「………………………」

文香「……世界が……こんなに美しいなんて………知らなかったから……………涙が……溢れてしまって…………っ…………だめ……ですね…………」ポロ……ポロ…

文香P「…………………………」

201: 2015/10/21(水) 15:01:36.12 ID:GxGITr+g0
>>200
ありがとうございます
次は2周年を目指してまいりますが……
もう1年で終わる気があんまり………




文香「……劇を……しっかり見なくてはいけないのに………視界が曇ってしまって………………」ポロ……ポロ…

文香P「………………」ス……

文香「………それ…は………?」
ポロ……ポロ…

文香P「………………ハン……カチ………………」

文香「………………………………」

文香P「…………そ、その………………僕の……………………だけど………………………」

文香「…………っ…………」
ポロ……ポロ……ポロ……ポロ……

文香P「?!」ビクッ!

202: 2015/10/21(水) 15:02:24.92 ID:GxGITr+g0
文香「…………っうう………………」
ポロ…ポロ…ポロ…ポロ……

文香P「……あっ……えっ…………あっ…………あう…………ああ………………ご、ご、ごめんなさ………………」

文香「………………」グイッ…!

文香P「?!」フワッ……

文香「……………」ギュッ……

文香P「?!」//////

文香「………………………」
ギュ………………

203: 2015/10/21(水) 15:05:09.16 ID:GxGITr+g0
文香P「………………あ………………あう………………あ……ふ、ふ、ふ、文香ちゃ……?!」//////

文香「…………っ………温……かい………………」

文香P「…………………!」

文香「……本の中の……紙と…インクでできた………存在…じゃ…なくて…………っ…………本当に………………温かくて………………優しくて…………綺麗………………………」

文香P「………………………………」

文香「…………っ…………うう………………ううう………………」
ポロ…ポロ…ポロ…ポロ……

204: 2015/10/21(水) 15:05:50.79 ID:GxGITr+g0
文香P「……………文香…………ちゃん…………」

文香「………あなたが……私に………優しさが……物語の中だけの…虚構の存在じゃないと……教えて…くれたから……………」

文香P「………………………!」

文香「……私の全てを……受け入れて………くれたから……………っ………私に…………光を………くれたから…………」ギュ………

文香P「………………………」

文香「……………っ………うう…………………」
ポロ…ポロ…ポロ…ポロ……

文香P「…………………」ギュ………

207: 2015/10/21(水) 15:08:51.56 ID:GxGITr+g0
文香(……文香Pさんに出会えなかったら……私は……どうなってしまっていたか……………)

文香(この世の総てを憎み……憎んでも憎んでもまだ余るこの世の総てを言葉で燃やし尽くそうと考えていた私の蜘蛛の糸は……他ならないあなただから…………)

文香(……私を…救って……くれた…………叔父さんの…優しさに気付かせてくれたのも………あなただった…………)

文香P「…………………………」

文香(……自分の…世界を終わらせてしまえるだけの力を………呪うだけだった……………私を……………)

文香「>>207」

211: 2015/10/21(水) 15:26:35.98 ID:GxGITr+g0
文香「愛しています……これからも……ずっと……」

文香P「……!」//////シュゥゥゥ……

文香「………………………」

文香P「………………」//////

文香「……文香Pさんが教えてくれたこの気持ちを………文香Pさんに………………」

文香P「……………あう……」//////

文香「………………………」ギュ………

文香P「…………………」//////

212: 2015/10/21(水) 15:40:42.11 ID:GxGITr+g0
文香(……どの様な文章を読んでも……愛とは何か分からなかった………初々しい初恋から……生々しい官能的な愛まで……どのような本を読んでみても……………)

文香(…美しい物なのか……温かい物なのか……静かな物なのか………激しい物なのか………幻想なのか……実体なのか…………)

文香(…書いてある事がすべて違っていて……戸惑った………どれが正しい愛なのだろう………と…)

文香(……でも、どれが正しいか考えている事が……正しくなかった…………)

文香(…本当は全てが正しくて……全て同じものについて書いてあったと分かったから………)

文香(……愛を実際に理解して……初めてそれも理解できた………)

213: 2015/10/21(水) 15:52:56.24 ID:GxGITr+g0
文香「………文香Pさん…」

文香P「…………うう……」//////
プシュゥゥゥ………

文香「…………………………」

文香P「………ふ、不意打ち…………は………………むり………… ……」//////プシュゥゥゥ………

文香「………………すみません…」
ギュッ………

文香P「あう…………ううう………………」//////

文香(……文香Pさん………誰よりも純粋で……澄んだ心の持ち主で………優しい……………私の……大好きな人…………………)

214: 2015/10/21(水) 16:06:39.66 ID:GxGITr+g0
文香(……全部を知っても…………それでも…私を愛していると…………言ってくれた人…………)

文香(……『魔導書』である…………私を……………………)

文香P「………………あう…………あ、あ、…………っ………………あの……………………!」//////

文香「…………何で…しょうか……?」

文香P「…………ぼ、ぼ、僕も……その…………うう……………愛し…………てる…………よ………………?」

文香「………………………………」

文香P「………っ…………僕も………………ね…………あの………………その…………えっと………………あう…………………」//////

文香「…………言葉は……要りません………言葉など無くとも………分かるから…………」ギュッ………

文香P「………あう……………」//////

215: 2015/10/21(水) 16:24:45.24 ID:GxGITr+g0
文香(……滅ぼす力で……守る事も出来る………文香Pさんを……私の力で守る事が……出来た…………)

文香(……文香Pさんを守れた力なら……………私は………この力だって…………誇りに思える…………)

文香P(……あう……言えな……かった…………ギュッて…………い、い、いつまで…って…………?………………あう……文香ちゃん………………あ、温かくて………い、い匂いがして…………柔らか……………)//////
ボンッ……!

文香「……文香Pさん………私は…………………」

文香P「」//////プシュゥゥゥ………

文香「……ふ、文香Pさん?!」

216: 2015/10/21(水) 16:35:02.91 ID:GxGITr+g0
アトランタ 製材所 経営者室



保奈美「ふぅ…………ねえ、レット。聞いた事がある?」

沙紀「新しいドレスの噂でも聞きつけたのかい?よろしい、今度の休みに…………」

保奈美「違う、ドレスの話じゃないわよ。あのね…………」

沙紀「となると、宝石か。いや、それとも壁に掛ける絵画かもしれな…………」

保奈美「レット!」

沙紀「ふふふ……分かりました、真面目に聞くよ。」

保奈美「…………………………」

217: 2015/10/21(水) 16:44:15.91 ID:GxGITr+g0
沙紀「それで、どんな珍しい宝物の話なんだい?」

保奈美「この前とんでもない噂を聞いたんだけど…か知ってる?」

沙紀「無視とは傷付くな、ふふ……僕らに対する街の人間たちの噂かな?知っているが、それをこの場で挙げだしたら就業時間をとっくに過ぎてしまうだろうね。」

保奈美「でしょうね。でも、その噂は私たちに関する事じゃないの。……噂なんて馬鹿らしいとは思うんだけど、何だか気になる噂だったから……」

沙紀「ほほう、豚が木にでも登ったのかな?」

保奈美「>>218」

219: 2015/10/21(水) 16:54:34.37 ID:GxGITr+g0
保奈美「もう少しで全てが終わるって……」

沙紀「へぇ、そりゃあ大変だ。何の全てが終わるのです?アトランタマンドリンクラブの全てがですか?」

保奈美「そんな笑い話じゃないの。世界の全てが……終わるんですって………」

沙紀「では、やはりアトランタマンドリンクラブの話に違いない。アトランタの人間はアトランタだけが世界だと思っているからね。」

保奈美「もう!」

沙紀「ははははは!だって俄かには信じがたい話じゃないか、お嬢さん。」

220: 2015/10/21(水) 17:03:12.85 ID:GxGITr+g0
保奈美「……私だって最初は耳を疑ったわよ。でもね、これの続きを聞いたら……不安になったのよ。」

沙紀「マンドリンクラブではなく、アコーディオンクラブだった?」

保奈美「……全てが終わる原因は、機械人形だって言うのよ。」

沙紀「機械人形が反乱でも起こすのかい?」

保奈美「……そこまではよく分からないけど……とにかく機械人形が原因で全てが終るらしいのよ。」

沙紀「ふぅん……だとすれば機械人形をせっせと生産している僕らは、絶賛世界の滅びに協力中と言うわけだ。」

221: 2015/10/21(水) 17:10:27.58 ID:GxGITr+g0
保奈美「何があっても真面目に聴きたくないようね…………」

沙紀「可能性を検討しているんじゃないか。全ての終わりがどの様な形でやってくるのか。で、噂はそれだけなのかい?」

保奈美「……ええ……まあ…………」

沙紀「……感じた事を素直に話させてもらうなら……取り立てて騒ぐ程の噂には全く聞こえなかった。」

保奈美「…む…………」

沙紀「機械人形が怖いのは分かるが、あまりに根も葉もない話じゃないか。どう信じろって言うんだい?」

222: 2015/10/21(水) 17:17:51.20 ID:GxGITr+g0
保奈美「…………………………」

沙紀「南部にも段々と機械化の波がやって来ているからね。それに対して反発する形で誰かが言い始めたんだろう。」

保奈美「…………………………」

沙紀「噂なんか信じるだけ無駄と言う物さ。その手の話は我らが愛すべきピティパットさんの領分さ。」

保奈美「…………でも…………」

沙紀「でも………………?」

保奈美「何故だか……確信が持てるのよ、この話に対して……」

223: 2015/10/21(水) 17:24:13.52 ID:GxGITr+g0
沙紀「オールドミスは口癖のようにそう言うものだよ。」

保奈美「違う、そうじゃないの!……どうして信じてくれないの…?」

沙紀「世界が滅ぶなんて信じたい人間がいると思うのかい?」

保奈美「…………っ…………」

沙紀「スカーレット、君は少し…………」

保奈美「全ては……月光蝶によって終わらされるのよ……?!」

沙紀「…………?!」

保奈美「………………あら……?」

224: 2015/10/21(水) 17:30:53.84 ID:GxGITr+g0
沙紀「…………今……何と言った……?」

保奈美「……えっと……どうして信じてくれないの…?」

沙紀「その後だ。」

保奈美「……月光蝶によって…全てが終わる………」

沙紀「そう、それだ!…君はいつどこで……どうやって月光蝶と言う言葉を聞いた?!」

保奈美「……え、えっと……………………」

沙紀「……………………………」

225: 2015/10/21(水) 17:36:16.09 ID:GxGITr+g0
保奈美「……わ、分からない………月光蝶って何……?……どうして……私はそんな事を…………」

沙紀「……………分かった。では、さっきの噂は誰から聞いた?」

保奈美「……それは………………?!……誰から……聞いたの……?」

沙紀「…………………………」

保奈美「……気がついたら……頭の中にあって………それで………確かに……誰かから聞いたのに………」

沙紀「>>226」

227: 2015/10/21(水) 17:50:11.55 ID:GxGITr+g0
沙紀「誰かとは誰なんだ?!」ガシッ!

保奈美「?!」ビクッ!

沙紀「思い出すんだ、スカーレット!…とても…重大な事かもしれない!」

保奈美「れ、レット……?!あなた……さっきまで…………」

沙紀「良いから早く!誰だ、誰から聞いたんだ?!……まさか……タラで発掘されていると言うのは………」

保奈美「…………………………」

沙紀「文明を滅ぼした伝説の機械人形は相打ちで果てたんじゃなかったのか………?!……くっ………そんな…………」

228: 2015/10/21(水) 17:56:26.19 ID:GxGITr+g0
沙紀「答えてくれ、スカーレット!その話を君に教えたのは一体………」

保奈美「ボクだよ。」

沙紀「?!」

保奈美「だめぴにゃよ?奥さんには優しくしてあげないと。肩を掴んで揺するなんて以ての外ぴにゃ。」

沙紀「…………誰だ、お前は?」

保奈美「奥さんの名前まで忘れちゃったぴにゃか?」

沙紀「違う、お前はスカーレットじゃない!」

229: 2015/10/21(水) 18:03:45.16 ID:GxGITr+g0
保奈美「ぴにゃっぴにゃっぴにゃっぴにゃっぴにゃっ!そう、ボクはスカーレットじゃないぴにゃ。あくまでスカーレットの体を借りてるだけぴにゃ」

沙紀「答えろ、お前は誰だ。」

保奈美「人に名前を聞くときにはまず自分からってママから習わなか…………」

沙紀「答えろ。」

保奈美「………はぁ……この時代の人間って言うのは冗談が通じない奴ばっかりぴにゃ。」

沙紀「………………………」

保奈美「ぴにゃっぴにゃっぴにゃっぴにゃっ!まあ、起きてから、ちゃんとした自己紹介は誰にもしてなかったから丁度良い機会かもしれないぴにゃね。」

230: 2015/10/21(水) 18:15:45.79 ID:GxGITr+g0
保奈美「初めまして、レット・バトラー。ボクの名前はSystem-∀99……って言っても分かんないぴにゃか。『ピニャコラドール』って名前の方がキミたちには通じるかな?」

沙紀「……?!」

保奈美「ピニャコラドールって呼ばれるのはホントは苦手なんだけど……ほらさ、神サマって呼ばれのは気恥ずかしいぴにゃからね。」

沙紀「………………………」

保奈美「キミだって眠ってる間にいつの間にか神サマ扱いされるようになってたらビミョーでしょ?」

沙紀「……ピニャコラドール……なのか………?」

保奈美「だからそう言ってるぴにゃ。」

231: 2015/10/21(水) 18:23:38.86 ID:GxGITr+g0
沙紀「………伝承は……事実だったのか………」

保奈美「概ねは、ぴにゃ。伝承とか伝説って言うのは、けっこー元になった話があるものぴにゃよ。これは神サマやってて分かった事ぴにゃ。」

沙紀「…………………………」

保奈美「ぴにゃっぴにゃっぴにゃっ!と言っても、ナノマシンから伝えられた情報なんだけどね。ボク本体はアシュレに掘り出されるまで眠ってた訳だし。」

沙紀「……何故……スカーレットなんだ……?」

保奈美「……ボクにお祈りをする時のルールって知ってる?」

232: 2015/10/21(水) 18:31:52.72 ID:GxGITr+g0
沙紀「生き血を……捧げる……」

保奈美「そ、ボクはそれを解析して……簡単に言えば『相性が良い』人間を探せたんだぴにゃ。」

沙紀「それが……スカーレットだったのか…?」

保奈美「うん、相性バッチリな上に適性までバッチリだったぴにゃ。運命だと思ったぴにゃ。」

沙紀「…………………………」

保奈美「あ、たまーに嫌われ役になる事でスカーレットを応援してあげてたぴにゃから、体を借りるぐらい大目に見てほしいぴにゃ。」

233: 2015/10/21(水) 18:38:55.85 ID:GxGITr+g0
沙紀「………理由は分かった。…だが、目的は何だ?」

保奈美「ん?」

沙紀「スカーレットの体を借りる目的は何だ、と聞いているんだ。」

保奈美「目的……?ああ、それなら簡単な事ぴにゃ。」

沙紀「………………何だ?」

保奈美「もう一体のピニャコラドール…『ターンX』を止める手伝いをしてもらう事ぴにゃ。」

沙紀「…………ターン……X……」

保奈美「>>234」

238: 2015/10/21(水) 21:47:08.35 ID:GxGITr+g0
保奈美「そ、ボクと対にあるもう一つの古代の機械人形ぴにゃ。言うなればボクが正義ならターンXが悪ってとこぴにゃかね。」

沙紀「フン、正義や悪だなんて概念を兵器が語るのか?」

保奈美「ごもっともぴにゃ。でもさ。自分を悪って言う奴は居ないぴにゃよ。」

沙紀「だからお前は自分を正義と言うのか?」

保奈美「ボクは今の文明を守ろうと思っているんだ。正義の味方を気取るぐらい許してほしいぴにゃ。」

沙紀「…………………………」

239: 2015/10/21(水) 21:48:32.71 ID:GxGITr+g0
保奈美「いいかい、よく聞くぴにゃ。さっき言ったターンX……コイツは今の文明を終わらせようとしている。」

沙紀「たがが一機の機械人形にそんな事が…………」

保奈美「出来るぴにゃ。その事は君だって知っているぴにゃよね?」

沙紀「…………っ……!」

保奈美「…アイツは昔、ボクが相打ちに持ち込んだと思ってたぴにゃが、ところがどっこい、どっちも機能を停止していなかったと言う訳ぴにゃ。」

沙紀「…フン……お前が仕留め損ねたせいで、僕らは未曾有の厄災に見舞われなきゃいけないのか。」

240: 2015/10/21(水) 21:49:33.97 ID:GxGITr+g0
保奈美「そうなるぴにゃね。キミたちには済まないと思ってるぴにゃ。」

沙紀「謝るぐらいなら、今すぐターンXと刺し違えて来てくれないかね。」

保奈美「それは無理ぴにゃ。パイロットが居なければボクは動けないぴにゃからね。」

沙紀「つまり、スカーレットにお前と一緒に[ピーーー]と言うんだな?」

保奈美「ボクがやられるの前提で話を進めないでほしいぴにゃ。」

沙紀「文献によると確か、ターンXの方が性能が上だそうじゃないか。」

保奈美「……キミのような物知りは嫌いぴにゃ。」

241: 2015/10/21(水) 21:50:19.14 ID:GxGITr+g0
沙紀「勝算はあるのか?」

保奈美「ないぴにゃ。良くて相打ちぴにゃね。」

沙紀「対になると言う割には随分と力に開きがあるじゃないか。」

保奈美「アイツと違って、ボクは別に文明を滅ぼすために作られた訳じゃないぴにゃから。」

沙紀「機械人形も言い訳をするんだな。」

保奈美「言い訳ととってもらっても結構ぴにゃ。ボクはあくまで事実を話しただけぴにゃよ。」

沙紀「………………………………」

242: 2015/10/21(水) 21:51:14.12 ID:GxGITr+g0
保奈美「言い訳ついでにもう一つ、ヤツはボクと同じ時代の機械人形たちを大量に味方につけているぴにゃ。」

沙紀「お前には?」

保奈美「ボクは嫌われ者みたいぴにゃ。今もこうしてキミに嫌われてるみたいにね。」

沙紀「戦力差は絶望的、か……」

保奈美「一機ずつはターンXに比べたら大した事は無いんだけど、何せ数が数ぴにゃ。」

沙紀「…………………………」

保奈美「ボクは無敵の神サマじゃないぴにゃ。数の暴力には勝てないぴにゃ。」

243: 2015/10/21(水) 21:52:03.28 ID:GxGITr+g0
沙紀「おい、ピニャコラドール。何故、ターンXやそいつらは今の文明を滅ぼす?」

保奈美「今の文明に絶望したからぴにゃ。」

沙紀「……ほう……」

保奈美「ボクらは兵器として作られた。そして、前の文明はボクらを使った長い争いの果てに滅びてしまった。」

沙紀「滅びた?滅ぼしたのはお前たちだろ。」

保奈美「そうなる原因を作ったのはニンゲンたちぴにゃ。」

244: 2015/10/21(水) 21:53:13.85 ID:GxGITr+g0
沙紀「…………それで、ターンXはまた争いを繰り返す人類に絶望し、滅ぼす事に決めたのか?」

保奈美「そ、ヤツはこれ以上文明が進めば、またあの時のように取り返しのつかないことになると思っているぴにゃ。」

沙紀「だから、文明がまだ未発達のうちに一度文明を滅ぼす、と言う事か。」

保奈美「過ちが繰り返されれば、ヤツは今度こそ人類が、地球そのものが滅びると信じているぴにゃ。そうならないためには、一度リセットする必要がある、そう思っているんだぴにゃ。」

沙紀「……なるほどね。理屈としては通っている。」

保奈美「キミは文明が滅んでもいいぴにゃか?」

沙紀「>>245」

246: 2015/10/21(水) 22:01:56.23 ID:GxGITr+g0
沙紀「そんなはずはないだろう!」

保奈美「へぇ。」

沙紀「……っ…!…確かにね、僕は人間なんて愚かで醜い馬鹿な生き物だと思っている。ロクなものじゃない!」

保奈美「……………………」

沙紀「私利私慾のために動き、争う。同じ国の中でさえ、だ!絶望していると言うなら僕もだ!いつになったら人類は賢くなる?!」

保奈美「なら………………」

沙紀「だが……世界を滅ぼさせるわけにはいかない!」

247: 2015/10/21(水) 22:09:40.11 ID:GxGITr+g0
保奈美「……君は人間が嫌いなんだろう?何故世界が滅ぶと困るんだい?」

沙紀「簡単な事さ。この世界がスカーレットの生きる世界だからだ。」

保奈美「スカーレットの……?」

沙紀「ウェードの生きる世界で、メラニーさんやマミーやピーターが生きる世界だからだ!でなけりゃ世界なんて滅ぼうが構うものか!」

保奈美「……………………」

沙紀「世界に怨みを抱いている奴の我儘で、彼らの生きる世界を奪っていい道理はない!」

248: 2015/10/21(水) 22:18:05.54 ID:GxGITr+g0
保奈美「キミは世界を救いたい。だがそれは、正義などのためではない、と。」

沙紀「正義?ハッ、僕は正義と言う言葉が大嫌いなんだ!聞くだけで蕁麻疹が出る。」

保奈美「では、ごく個人的な理由から世界を救いたい、と?」

沙紀「ああ、ボクは完全な悪人だから、私利私慾のためにしか動くつもりはない!スカーレットと違ってね!」

保奈美「………………………………」

沙紀「非難したければ非難しろ。ボクは考えを変えたりはしない!」

249: 2015/10/21(水) 22:27:09.88 ID:GxGITr+g0
保奈美「…………………………」

沙紀「正義ごっこでも何でも勝手にやっていろ!ただ、スカーレットは渡さん、返せ!」

保奈美「それはできないぴにゃ。ボクが今まで調べてきた中では…………」

沙紀「僕の血を調べろ!」

保奈美「………………ぴにゃっ?」

沙紀「

保奈美「いやいや、誰でもいいって訳じゃ…………」

沙紀「僕の血はスカーレットと同じ型だ。まずは調べてみてから無理かどうかは言え。」

250: 2015/10/21(水) 22:35:48.08 ID:GxGITr+g0
保奈美「…自分がスカーレットの代わりをやるつもりかい?」

沙紀「自分の財産を失いたくないんでね。僕なら幾らでもお前と氏んでやる。悲しむ人間は居ないだろうからね。」

保奈美「…………………………」

沙紀「大多数の人間からは嫌われている、ウェードはまだ幼い、スカーレットとは…その時になったら大げんかをして憎まれよう。」

保奈美「…………………………」

沙紀「世界から嫌われている山師が世界を救う、なかなか皮肉が効いてると思わないか?」

251: 2015/10/21(水) 22:42:40.08 ID:GxGITr+g0



保奈美「…うぅん…………」パチ……

保奈美「……私は……一体………………」ムクリ

沙紀「お目覚めかね、お嬢さん。」

保奈美「………………えっ……と…………」

沙紀「疲れが溜まっていたんだろうね、仕事中にいきなり倒れたんだよ。思い出したかね?」

保奈美「………………………………」

沙紀「寝坊助さんにも困った物だ。僕1人で仕事をする羽目になったよ。」

252: 2015/10/21(水) 22:49:09.25 ID:GxGITr+g0
保奈美「…………あ…………ごめんなさい…………」

沙紀「いやいや、謝る事はない。君が居てくれないおかげで上手く進んだから。」

保奈美「………あ、そう……」

沙紀「……スカーレット……君は生きろ。」ボソ……

保奈美「は?」

沙紀「>>253」

254: 2015/10/21(水) 22:59:16.23 ID:GxGITr+g0
沙紀「……何でもないよ。何でも……ね。」

保奈美「…………………………」

沙紀(…幸福とは全く以って一瞬しか続かない物のようだ……苦労し続けて手に入れた物をこれほど早く手放さなきゃならん事になるとはな…………)

保奈美「…………レット…?」

沙紀「…帰る支度をしたまえスカーレット。今日はもう終いだ、不満だろうが帰るよ。」

保奈美「………………………………」

255: 2015/10/21(水) 23:06:09.09 ID:GxGITr+g0
沙紀「はぁ……そんなに帳簿をつけれなかった事が不満かい?」

保奈美「……………………」

沙紀「悪いが、帳簿は僕が付けさせてもらったよ。帰る時間が遅くなったら堪ら…………」

保奈美「……あなた……何を企んでいるの……?」

沙紀「……早く家に帰って、ウェードと遊ぶ事さ。」

保奈美「嘘を言いなさい。」

沙紀「はははははは、相変わらず君は僕のやる事なす事全てが気に食わんらしい。」

256: 2015/10/21(水) 23:14:10.14 ID:GxGITr+g0
保奈美「…………………………」

沙紀「僕も低く見られた物だ。つくならもっとマシな嘘をつくに…………」

保奈美「今日は嘘が下手ね。あなた、自分がどんな顔をしてるか気付いてる?」

沙紀「いつも通りの文句のつけようの無い顔でしょう?」

保奈美「いいえ、あの晩、戦場に行くと言った時の顔よ。」

沙紀「…………冗談を言っちゃ……」

保奈美「こんな笑えない冗談を言うわけないでしょ?」

257: 2015/10/21(水) 23:20:48.48 ID:GxGITr+g0
保奈美「……白状なさい、何を企んでいるの?」

沙紀「……何も企んじゃいませんよ、お嬢さん。」

保奈美「下手な嘘も大概にしなさい!いつもの余裕はどうしたのよ?!」

沙紀「………………………………」

保奈美「……っ!……どうしてそんな……今から氏にに行く人間の顔を………?!」

ダーン!ダーン!ダーン!

沙紀「む!」

保奈美「?!」

258: 2015/10/21(水) 23:27:43.91 ID:GxGITr+g0
沙紀「……銃声…近いな。」

保奈美「…………ねえ、この銃声って………」

沙紀「………北軍の拳銃の音だ。」

保奈美「なら……狙われているのは………………」

沙紀「…………チッ!」バッ!

保奈美「あっ……ちょっと?!」

259: 2015/10/21(水) 23:36:34.47 ID:GxGITr+g0
製材所近くの林



悠貴「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ…………はぁ………はぁ…………」

「逃すな!必ず探し出せ!」

「見つけ次第始末しろ!南軍の残党だ!」

悠貴「……はぁ………はぁ………」

「出てこい!隠れても無駄だ!」

悠貴「………っ………!」ギュッ……

作戦書「…………」

悠貴「…………すみません………リー将軍……………」

260: 2015/10/21(水) 23:46:32.31 ID:GxGITr+g0
悠貴「……これが……北軍の手に渡れば……………っ………!」ジワ……

悠貴「……脇腹に一発……いや……二発…………だめだっ……体に力が………入らない………こう………なったらっ………」

手榴弾「……………」

悠貴「…………作戦書を……渡すわけには…………」

ターン!ターン!

悠貴「?!」

「な、何だ貴さm…………」ターン!

悠貴「……………………」

ターン!ターン!ターン!ターン!ターン!

悠貴「………みか……た…………?」
フラ……パタリ……


261: 2015/10/21(水) 23:54:20.77 ID:GxGITr+g0
製材所 地下 機械人形工場



悠貴「…………っ…!……あれ……ここ……は………?」

悠貴「…………………………」

悠貴「………!さ、作戦書っ……!」

保奈美「これの事?」スッ

悠貴「あっ……そ、それでっ………うわぁっ………?!」

保奈美「>>262」

263: 2015/10/22(木) 00:01:53.69 ID:/LAKx59B0
保奈美「落ち着いて。傷に響くわ。」

悠貴「……っ……!」ズキッ…!

悠貴「……うう………………」

保奈美「だから言ったのに…………」

悠貴「すみませ…………っ……………………」

保奈美「包帯を巻いて薬を打っただけなんだから……銃弾はまだ体の中に残っているのよ?」

悠貴「………………は、はいっ…………」

264: 2015/10/22(木) 00:06:02.09 ID:/LAKx59B0
保奈美「……はぁ……北軍に追われてる人間を匿うのは2回目だわ……」

悠貴「…………!…1回目はっ……」

保奈美「無事にテキサスに逃げて行ったわよ。」

悠貴「……よ、良かったぁ………………ありがとうございますっ………!」

保奈美「……いえ……(助けたのは…フランクだもの……)」

悠貴「………………………………」

保奈美「…………………………」

265: 2015/10/22(木) 00:12:06.74 ID:/LAKx59B0
悠貴「……あ、あのっ……この怪我の手当てをしてくれたのはっ……」

保奈美「私が出来るのは包帯を巻くぐらいよ。」

悠貴「じゃあっ…………?」

保奈美「お礼はあっちの2人に言いなさい。」

清良「……………」

菜々「………………」フカブカ……

悠貴「…………………………

保奈美「医者のミード先生と、あなたも知っている通り、召使いのマミーよ。」

266: 2015/10/22(木) 00:21:01.00 ID:/LAKx59B0
悠貴「え、えっとっ……ありがとうございますっ……!」

清良「…気にする必要は無いよ。南部人は皆同胞だ。それに、人命を助けるのが医者の仕事と言う物だ。」

保奈美「…改めてありがとうございます、ミード先生。」

清良「…………フン……あんたの使いでマミーが来た時は、誰が行ってやるものかと思ったがね。」

保奈美「……………………」

清良「……マミーがあまりに必氏に頼み込んで来るものだから来てやったんだ。礼ならマミーに言うんだな。」

菜々「…………………………」

267: 2015/10/22(木) 00:26:57.52 ID:/LAKx59B0
保奈美「……あ、ありがとうマミ…………」

菜々「ふん、最近ろくなことがありませんよ、ほんと。いきなり趣味の悪い屋敷に住まわされるわ、夜中にミード先生のところまで使いっ走りに使われるわ……」

保奈美「…………あ……えっと………………」

菜々「そうでなくとも迷惑をかけられてばかりなのに……ええ、実に迷惑んかけられてばかりです…………」

保奈美「それは……その…………」

菜々「だから、今さら迷惑の一つや二つかけたぐらいで謝られても鬱陶しいだけです。お礼なんか要りませんよ。」

保奈美「…………!…マミー……」

菜々「……………フン…」

268: 2015/10/22(木) 00:34:12.61 ID:/LAKx59B0
清良「……はぁ……バトラーに手を貸すような事態に陥ろうとはな…………」

菜々「すみません……その…………」

清良「いい、これ以上あんたに頭は下げさせられん。……それよりも、若いの。」

悠貴「は、はいっ!」

清良「…何をしたら北軍から追いかけられるような事になる?それに…その作戦書は何だ?」

悠貴「>>269」

273: 2015/10/22(木) 15:12:44.25 ID:/LAKx59B0
悠貴「…あなた方になら安心して話せそうですね………これは北軍・シャーマン将軍の研究施設から持ち出した最重要機密なんですっ。」

清良「何と、シャーマン将軍の研究施設から?!」

悠貴「はいっ…私たちの同志が、決氏の覚悟で…持ち出す事に成功したんですっ……」

清良「………同志…と言うと……?」

悠貴「……リー将軍の元に集った…仲間たちですっ…!」

清良「………!!」

274: 2015/10/22(木) 15:13:19.50 ID:/LAKx59B0
悠貴「…リー将軍はシャーマンの野望にお気付きになられっ……それを阻止するために、私たちを集めたんですっ……!」

保奈美「……シャーマンの野望……………………!もしかして機械人形を使って…………!」

悠貴「はいっ!ヤツは……古代の機械人形を使ってっ……もう一度…戦争を起こそうとしているんですっ……!」

保奈美「…………?!…また……戦争が……………………」

悠貴「…また戦争が起きればっ……またたくさんの人が氏にますっ…………それだけは絶対に阻止しないといけませんっ……!」

菜々「…………………………」

275: 2015/10/22(木) 15:14:22.74 ID:/LAKx59B0
悠貴「……しかもっ……今度の戦争はっ…………っ……!!」ズキ…

保奈美「ああ……!興奮すると傷口が…………!」

悠貴「……っく……すみませんっ…………………ふぅ……しかも…今度の…戦争は……先の戦争より…ずっと大きな物になるんですっ……シャーマンは…南部だけじゃなくてっ……世界中を攻撃するつもりなんですっ…!」

清良「……………………………」

菜々「……にわかには信じられない話ですね…………」

悠貴「本当なんですっ…!信じてくださいっ…!」

276: 2015/10/22(木) 15:15:32.54 ID:/LAKx59B0
菜々「…世界中に攻撃を仕掛ける、そんな事をしても袋叩きに遭うだけじゃないですか?いくらシャーマンといえども…………」

悠貴「それが……可能なんですっ…!古代の機械人形と……シャーマンの技術力があればっ……!……世界を相手に……戦争をしたって勝てるんですっ………!」

菜々「……言い切れると言う事は根拠が?」

悠貴「……スカーレットさんっ……作戦書を……貸してくださいっ…!」

保奈美「あっ……ええ。」ス

悠貴「ありがとうございますっ!」パシ

277: 2015/10/22(木) 15:16:23.04 ID:/LAKx59B0
悠貴「えっとっ…………」
ペラ…ペラ…ペラ…ペラ

悠貴「あ、あったっ!皆さんっ、これを見てくださいっ!」

保奈美「…これは…………?」

清良「………作戦の日程か……かなり細かく書かれとる……………」

菜々「……………………」

悠貴「次のページからは作戦内容が……かなり綿密に記されてありますっ……」ペラ

悠貴「……ほらっ…」

清良・菜々・保奈美「……………」

278: 2015/10/22(木) 15:17:04.96 ID:/LAKx59B0
悠貴「…考えてみてもくださいっ………悪魔のように計算高いシャーマンがっ……勝ち目のない戦いを始めるでしょうかっ……?!」

菜々「…………考えづらいですね………」

清良「……………………………」

悠貴「……戦争が終わった今……こんな事をしたら……反逆者となるのは分かっていますっ………でもっ…リー将軍は……それをお覚悟の上でっ………」

沙紀「ブラボー、ブラボー。なるほど、大した自己犠牲の精神だ。」
パチパチパチパチ

悠貴「……!!」

279: 2015/10/22(木) 15:20:15.76 ID:/LAKx59B0
沙紀「感動で涙が止まりませんなぁ。逆賊の汚名を被ってでも、世界の平和を守ろうとするとは。大した将軍ですねぇ、リー将軍は。」パチパチパチパチ

悠貴「………」キッ!

沙紀「はぁ……あなたを救って差し上げたのは僕なのですよ?少しは感謝ぐらい示してくれても良いと思うのですが。」

悠貴「うるさいっ!…誰がお前なんかに……っ………感謝するものかっ…!」

沙紀「はははははは、結構。どうせ感謝されたところで悪寒がするだけですがね。」

悠貴「………っ……!……何故……助けたっ……?!」

沙紀「>>280」

281: 2015/10/22(木) 15:39:17.27 ID:/LAKx59B0
沙紀「あなたの惨めな表情が見たかったから……では、いけませんか?」

悠貴「なっ………?!」

沙紀「ふふふ……侮蔑すべき男に命を救われる、そうなった時に正義の血潮溢れる若き南部の青年がどのような顔をするか非常に興味があったのです。」

悠貴「…………………………」

沙紀「結果として中々良い物が見れました。ふふ……あなた、今最高に素敵な顔をしてらっしゃいますよ?」

悠貴「……き、貴様っ……!!」

282: 2015/10/22(木) 15:52:00.06 ID:/LAKx59B0
沙紀「ストップ。人の話は最後まで聞くものですよ。……ではここで、さらにあなたを惨めにして差し上げることにしましょう。」

悠貴「黙れっ!これ以上の屈辱などあるものかっ!(うう……沙紀さんに…後で謝らないと…………)」

沙紀「あるのですよ、それが。付かぬ事をお聞きしますが、あなた方の戦力は十分でらっしゃいますかな?」

悠貴「お前には関係ないっ!」

沙紀「関係あるのですよ、それが。ここは何だと思いますか?」

悠貴「工場だろっ?!」

沙紀「何の?」

悠貴「それはっ………………」

283: 2015/10/22(木) 16:01:02.88 ID:/LAKx59B0
沙紀「ふふふ……機械人形の工場ですよ。暗くてよく分からんとは思いますが。」

悠貴「……?!……機械人形の製造は禁止されているはずじゃ…………」

沙紀「武装蜂起だって禁止されているはずでは?」

悠貴「…………っ……!」ギリッ!

保奈美「………………………」

沙紀「さて、ここで商売の基本を確認してみましょう。必要な物を必要な相手に売って代金を得る。どれだけ複雑化しようと、基本はこれです。」

284: 2015/10/22(木) 16:09:33.00 ID:/LAKx59B0
悠貴「…何が言いたいっ……?!」

沙紀「はぁ……南部人と言うのは頭の機転が利かなくて困る。良いですか、ここには大量の兵器や、物資や、戦力、あなた方の持っていない全てが揃っていると言っているのです。」

悠貴「……………!…そんなに金が欲しいのかっ?!」

沙紀「はははははは、金なんざ余ってしょうがないのです。わざわざ敗残兵の方々からいただく必要はありませんよ。」

悠貴「………っ……!ならば……………」

沙紀「今回に限り、全て無償であなた方に提供して差し上げましょう。」

285: 2015/10/22(木) 16:19:22.08 ID:/LAKx59B0
清良「………今さら愛国心にでも目覚めたのかね?」

沙紀「まさか。ふふふ……僕にそんな物は存在しやしませんよ。……なあ、君。本音で語り合おうじゃないか。正直なところ、今の装備で十分だと思いますか?」

悠貴「…………っ………………」

沙紀「まともな装備があるはずがありませんよねぇ、敗残兵の集団に。」

悠貴「…………………………………」

沙紀「ここで先程の話です。私があなた方に無償で装備を提供して差し上げましょう。あっても勝てるとは限りませんが、少なくとも無ければ勝てないでしょうねぇ。」

286: 2015/10/22(木) 16:28:11.90 ID:/LAKx59B0
悠貴「…………何があろうとも……お前の手なんかっ……!」

沙紀「あなた方のプライドと世界、どちらが大切なのですか?」

悠貴「……………っ……!!」

沙紀「別に不必要と言うのならば結構です。ですがねぇ、ここは個人的な感情は捨てるべきではないでしょうか?」

悠貴「…………………………………」

沙紀「ふふふ………その顔が見たかった。その悪党からの情けを受けるしかない屈辱に満ちた表情がねぇ!」

悠貴「……………ぐっ……ぅぅ………………!」

287: 2015/10/22(木) 16:37:11.83 ID:/LAKx59B0
沙紀「いやはや、元はと言えば金儲けの為に作った工場でしたが、こんな愉快な事に役立つ日が来るとはね。」

保奈美「………えっ……?(作ったのは私であってあなたじゃ…………)」

沙紀「スカーレット・オハラ。あなたには中々役立ってもらいましたよ。あなたのおかげでこの工場の存在を誰からも疑われませんでした。」

保奈美「………レット…………?」

沙紀「はあ、愛のない結婚というのはひどい苦痛ですねぇ。やっとこの茶番を終われます。」

保奈美「……………………………」

288: 2015/10/22(木) 16:48:35.95 ID:/LAKx59B0
悠貴「………スカーレットさんを……ずっと………!」

清良「なるほど……道理で……ずっとおかしいと思っていたんだ……メラニーの姉妹のスカーレットがどうしてこんな真似をしたのか………!」

沙紀(……ミード博士はこの街の南部人の間では誰より信頼を勝ち得ている人間だ。おまけに僕のことを憎んでいると来た。)

清良「この……人の姿をした悪魔め!!」

沙紀「はははははははは、それが何か?(これでスカーレットは機械人形から離れられる、そして悪名も全て雪げる。……悪役が得意で助かったよ。)」

保奈美「……………………………」

清良「>>289」

290: 2015/10/22(木) 17:08:26.52 ID:/LAKx59B0
清良「すぐにわしらの前から消えろ!お前の全財産を置いてどこか遠くに行ってしまえ!」

沙紀「はははははははは!そう慌てられずともアトランタにある財産ぐらい置いていって差し上げますよ。さすがに全財産は無理です。」

清良「いいや、お前に選択肢はない!何ならこの場で撃ち頃してやっても……!」

沙紀「先程の僕の射撃の腕前をご覧になられなかったのですか?ははははい、あなたじゃ相手になりゃしませんよ。」

清良「……っ……!」

沙紀「ふふっ……そちらの青年も氏に急ぐものではないよ?」

悠貴「…………………………………」

291: 2015/10/22(木) 17:14:27.38 ID:/LAKx59B0
沙紀「……………………」チラ…

保奈美「…………………………」

沙紀「…………………」クルッ…

保奈美「……ま、待ちなさい!このっ……!!」バッ!

菜々「………………」ガシッ!

保奈美「離しなさい、マミー!!」

菜々「…………………………」

保奈美「マミーってば!」

菜々「…………………………」

292: 2015/10/22(木) 17:22:10.06 ID:/LAKx59B0
悠貴「……気持ちは分かりますっ……!このままあの男を行かせるしかないと思うと……!」

保奈美「そうじゃないの!私はっ…………むぐっ…………?!」

菜々「…………………………」

保奈美「〜〜〜〜〜!!」

菜々「バトラー船長のお思いを無駄になさるおつもりですか?」ボソ……

保奈美「………………………」

菜々「スカーレット嬢様……今回だけは、騙されてやってください。」

保奈美「……………!………………」

293: 2015/10/22(木) 17:33:42.75 ID:/LAKx59B0
菜々「……あの目が何の目か分かりませんか……?…あなたもよく知っている目のはずですが…………」

保奈美「…………ウィルクスのおじ様が……戦場に行こうとしていた時の…………目………………」

菜々「……分かっているじゃありませんか。……でしたら、どのようにするのが正しいかは……分かりますよね?」

保奈美「…………………………」

菜々「……フン……どうしてもっとマシな嘘がつけないのか…………」

沙紀「…………………………」
スタスタスタスタ……

保奈美「………………………………」

294: 2015/10/22(木) 17:43:02.78 ID:/LAKx59B0
菜々「……何をするつもりかは知りませんが……最期の嘘ぐらい、騙されてあげなさい。」

保奈美「……………………」

菜々「…………………………」

保奈美「………ありがとう……マミー…………」

菜々「……………………」パッ……

保奈美「…………………………」

菜々(………最期だけは…認めてやりましょう…)

295: 2015/10/22(木) 17:49:33.92 ID:/LAKx59B0
清良「さっさと消えろ!お前なんか見たくもない!」

悠貴「早くどこかへなりと行ってしまえっ!」

沙紀「はいはい、分かっておりますよ。」スタスタスタスタ……

保奈美「……レット・バトラー!!」

沙紀「ん?」

保奈美「……この………卑怯者!!」

沙紀「…………………………」

保奈美「…………………………」

沙紀「……ふふっ……最高の褒め言葉です。」スタスタスタスタ……

保奈美「…………………………」

296: 2015/10/22(木) 18:01:27.46 ID:/LAKx59B0
トゥエルヴ・オークス屋敷 地下



櫂「……まさか……まだ地下の研究室が残っていたとは思わなかったよ……そして…………」

ターンA「…………」

櫂「……『ピニャコラドール』……いや、『ターンA』……これが無傷で残っているとはね…………」

ターンA「……………………」

櫂「……何かを感じない訳にはいかないな…………さすがは、神話時代の機械人形、と言うところか。」

櫂「……僕がこれを発掘したのも……果たして偶然だったんだろうか…………」

櫂「………………………………」

櫂「>>297」

298: 2015/10/22(木) 18:12:29.13 ID:/LAKx59B0
櫂「いや……とてもそうとは思えない。何故なら僕の邪王炎殺黒龍眼【バロール】が…………」

櫂「…………………………」

櫂「……僕は…こんな時にまで………………ふふっ……どこまで行っても、書斎の中でしか生きていけない人間なんだな…………」

櫂「……夢を見る事を止められない………叶わない夢を…………そして、本人に止めるつもりがない。」

櫂「……今も、夢の中にいるのかもしれない……輪郭があやふやな……僕に対して優しい夢【セカイ】に。」

櫂「…………………救えないな…………」

299: 2015/10/22(木) 18:21:55.25 ID:/LAKx59B0
櫂「………なあ……君が絶望したのは、そんな人間たちだったのかい?」

ターンA「……………………」

櫂「……答えてはくれないか。……はぁ…………僕には…『資格』は無いのか…………」

櫂「……それはそうだろうね……これだけの強大な力を、僕のような人間に託してはいけない。」

櫂「………………………………」

櫂「……結局……僕は何者にもなれないんだ…………」

櫂「………悲しくない、と言えば嘘になる……だけど、それを受け入れている自分がいる。」

櫂「………………………………」

300: 2015/10/22(木) 18:29:39.18 ID:/LAKx59B0
櫂「……それを運命【サダメ】と呼ぶのは簡単な事だ。…そう言ってしまえば、どんな事だって諦めて受け入れる事が出来る…………」

櫂「……滅びの宿命【ホロビノサダメ】…………ふふっ……カッコいい響きだな……」

櫂「ずっとこう言う状況に憧れてきて……空想の中では、僕はいつも主人公だった……」

櫂「………でも……いざ直面してみると………………」

櫂「……………………………」

櫂「……何も……出来ないものだね…………」

301: 2015/10/22(木) 18:36:31.75 ID:/LAKx59B0
櫂「………実はさ、分かってたんだ。…世界が終焉【オワリ】に向かっているって………………」

櫂「………だってさ…君が再び地上【セカイ】に現れた、と言うことは、そう言う事なんだろう?」

ターンA「……………………」

櫂「……機械人形を掘り出している事ぐらい察しがついたさ……ヨーロッパで同じ光景を見た事があったからね……」

櫂「……元戦友からさ、情報ももらっていたんだ………シャーマンが何か企んでいるってね。」

ターンA「……………………」

櫂「……そう………僕は全部……知っていたんだ………」

302: 2015/10/22(木) 18:42:24.82 ID:/LAKx59B0
櫂「……知っていて何もしなかったのさ。どうせ、何も出来やしないってね。」

ターンA「…………………」

櫂「……僕は、情けない奴だろう………?……する前から、諦めてしまっていたのだから………」

櫂「………世界が滅びようと構わない、そうも思っていた………」

櫂「……もう……全てがどうでも良かったんだ……何がどうなろると別にいい……滅ぶなら滅べ………そしたら、楽になれるかも……なんてね。」

ターンA「……………………」

櫂「………………………………」

303: 2015/10/22(木) 18:48:18.25 ID:/LAKx59B0
櫂「……それが今ごろ、君の確認を始めたんだ………何故だろうね……?自分でもよく分からないんだ……」

ターンA「………………」

櫂「…キャリーンの苦しむ姿を見たから………?………原因の1つではあるかもしれないが………すべてではないね。」

ターンA「…………………」

櫂「………僕のように抜け殻ではない世界を守りたい……そう……思ったのかな………?」

ターンA「…………………」

櫂「……ふふっ………原因を求めるのが……間違いなのかもしれない……………」

304: 2015/10/22(木) 18:53:29.25 ID:/LAKx59B0
櫂「……それで……何の用だい、ウィル?」

輝子「フヒ?!」ビクッ!

櫂「……当ててあげよう、……夜な夜な僕が屋敷を抜け出して、自分の屋敷の跡地に向かうのが気になって、今夜とうとうつけてきた……そんなところじゃないか?」

輝子「………あ………は、はい………」

櫂「…………………………」

輝子「>>305」

308: 2015/10/22(木) 21:15:07.39 ID:/LAKx59B0
輝子「…それが古代兵器ターンA……ですか………」

櫂「………当然全部聞かれてしまってるよね………」

輝子「……あっ………す、すみません……………」

櫂「いや……謝らなくていいよ。…聞かれたなら聞かれたで構わない……」

輝子「……………………………」

櫂「…いつか気付かれるって事は分かっていたからね。」

309: 2015/10/22(木) 21:16:13.32 ID:/LAKx59B0
輝子「……これを……1人で………?」

櫂「……一応ね。…と言っても、ターンAには自己修復機能があるから、僕のやった事と言ったら保守点検ぐらいさ。」

輝子「…………………………」

櫂「それ以上の事をやろうと思っても、全く手が付けられなくて。…僕らの知ってる機械人形と作りが違いすぎるんだ………」

ターンA「……………………」

櫂「…伝承の通りなら、全ての機械人形の行き着くところ、らしいからね。手が出せないのも当然なんだろうが…………」

310: 2015/10/22(木) 21:17:24.24 ID:/LAKx59B0
輝子「……………本……物………なんです……ね………」

櫂「…ああ……伝承に残されているターンエー、その物だよ。」

輝子「…………文明を終わらせた……悪魔の…機械人形……………」

櫂「……………ああ……」

輝子「………………………」

ターンA「……………………」

輝子「……………………………」

311: 2015/10/22(木) 21:19:04.64 ID:/LAKx59B0
櫂「……どこから説明した方がいい………?」

輝子「………………」フルフルフルフル……

櫂「………………………」

輝子「……全部……トモダチが……教えてくれたから…………」

櫂「………トモダチ……?」

輝子「……………………」スッ……

ターンA「…………………」

輝子「トモダチ。」

櫂「……………………………!」

312: 2015/10/22(木) 21:20:44.65 ID:/LAKx59B0
輝子「……アシュレさんの秘密を知ってしまったから………私…も………自分の秘密を…話します…」

櫂「………………………」

輝子「………実は………私が……今まで皆さんに聞かせてきた身の上話………実は全部……嘘……なんです……」

櫂「…………なら……君は本当は……………」

輝子「…生まれた場所は……分からないです………ただ、調整を受けた場所は……北部の…とあるニュータイプ研究所と、言う事は分かります。」

櫂「…………………………………」

313: 2015/10/22(木) 21:21:40.94 ID:/LAKx59B0
輝子「……ずっと……記憶が欲しかったら………戦えと言われて………それで……言われるままに……戦って……たくさんの………人を……………っ…………」

櫂「ウィル…!」

輝子「……すみません………私は………戦争で………たくさんの…………………………………」

櫂「……………………………」

輝子「………初めての……居場所を……失いたくなくて………………嘘を………ついてしまって…………………」

櫂「……………………………」

314: 2015/10/22(木) 21:24:39.26 ID:/LAKx59B0
輝子「………ある日………戦うのが……嫌になって………逃げて………きたんです………とにかくもう……戦いたく…無かった…………」

櫂「……………………………」

輝子「……あとは…メラニーさんたちが……お話された通りです……………道端で……力尽きて…………そのままになる……ところ………でした………………」

櫂「……………………………」

輝子「……あ…あの………………」

櫂「……いいんだ………ありがとう。よく話してくれたね、ウィル…………」

輝子「………………………………」

櫂「>>315」

316: 2015/10/22(木) 21:31:15.32 ID:/LAKx59B0
櫂「…………その………」

キラキラキラキラ……

櫂「な……?!」

キラキラキラキラキラキラキラキラ……

櫂「……これは……∀が……!?」

ターンA「…………」

輝子「ど、どうした…マイフレンド……?!」

キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ………

317: 2015/10/22(木) 21:39:42.45 ID:/LAKx59B0
眩しい場所



櫂「………っ………あれ…ここは………?」

輝子「あ、アシュレさん……大丈夫です……か……?」

櫂「……………あ、ああ………ウィルの方こそ……?」

輝子「は、はい……大丈夫…ですよー…」

櫂「……そうか…………情況を整理しないと………僕らは確か…ターンエーのナノマシンに………」

「僕がキミたちを招待させてもらったぴにゃ。」

櫂「?!」

321: 2015/10/22(木) 22:00:22.45 ID:/LAKx59B0

輝子「……マイフレンド……どうして私たちを……マイフレンドの記憶の中に………?」

「しておきたい話があったからぴにゃ。何せ、明日にはターンXが文明の浄化を開始しちゃうからね。」

櫂・輝子「?!」

「大丈夫。ここは時間の非連続性を利用して切り取った、時間の流れから隔絶された空間ぴにゃ。」

櫂「……えっと……つまり、この中では時間は流れない……そういう事……なんだね………?」

「そーいうことぴにゃ。」

320: 2015/10/22(木) 21:58:55.04 ID:/LAKx59B0
輝子「……マイフレンド……どうして私たちを……マイフレンドの記憶の中に………?」

「しておきたい話があったからぴにゃ。何せ、明日にはターンXが文明の浄化を開始しちゃうからね。」

櫂・輝子「?!」

「大丈夫。ここは時間の非連続性を利用して切り取っ、時間の流れから隔絶された空間ぴにゃ。」

櫂「……えっと……つまり、この中では時間は流れない……そういう事……なんだね………?」

「そーいうことぴにゃ。」

322: 2015/10/22(木) 22:09:00.80 ID:/LAKx59B0


輝子「……す、すごいな……トモダチ……!そんな事も出来るのか………?!」

「ぴにゃっぴにゃっぴにゃっぴにゃっぴにゃっ!伝説は伊達じゃないぴにゃ!」

輝子「そ、それで……話って…何なんだ……?」

「それは…………………」

沙紀「戦いに向かう前に気持ちの整理を付けておこう、と言う訳さ。」

櫂「?!」

沙紀「……久しぶりだね、アシュレ君。実に、あの時振りじゃないか。」

323: 2015/10/22(木) 22:23:09.74 ID:/LAKx59B0
タラ 森林 やや開けた場所



亜季「…………………………」

仁美「……リー将軍。」

亜季「……何だ?」

仁美「…………………いえ……」

亜季「……………………」

仁美「………………………」

亜季「>>324」

325: 2015/10/22(木) 22:32:00.35 ID:/LAKx59B0
亜季「………………そうか……」

仁美「……………っ………」

亜季「………………………」

仁美「……申し訳ございませぬ………援軍の要請のために向かわせた……ユーキからの定時連絡が………………途絶えました………………」

亜季「………最後の連絡は……?」

仁美「……夕方の…報告……です…………」

亜季「………………そうか………」

326: 2015/10/22(木) 22:40:46.74 ID:/LAKx59B0
仁美「…………最後の連絡には……北軍の追っ手に発見されてしまった事と………機密確保の為に、作戦書ごと自決するとの旨が……記されて……おりました…………」

亜季「…………っ…!」ダンッ!

仁美「…………………………」

亜季「まただ……また…私は…………1人の若者を……………………」

仁美「……リー将軍に…責任はございませぬ…」

亜季「……いや……彼の俊足を見込んで送り出したのは……私だ…………私が…………彼を……………………」

仁美「………………………………」

327: 2015/10/22(木) 22:50:04.09 ID:/LAKx59B0
亜季「…………済まん……今のは指揮官に相応しくない振る舞いだったな……」

仁美「いえ……一兵をもそのように思われる将軍であればこそ、我々は付き従って参ったのです。」

亜季「…………………………」

仁美「……天佑が……無かったとしか申せませぬ…………」

亜季「…………っ………!……………………っく…………」

仁美「………………………………」

328: 2015/10/22(木) 23:00:02.80 ID:/LAKx59B0
亜季「……作戦内容を変更する……D案に変更、現有戦力を持って目標に対して突撃をしかける。」

仁美「……承知仕りました。」

亜季「…………最悪の指令だ……これでは……全員に玉砕を命じるも同然ではないか……」

仁美「……他に手段がありません。」

亜季「……分かっている………現有戦力のみで目標を攻略するには……くっ……!…シャーマンの戦力があれほどとは………!」

仁美「…………………………」

329: 2015/10/22(木) 23:09:41.96 ID:/LAKx59B0
亜季「……せめて……もう一段階上の装備さえあれば………!」

パァァァァァァ………

仁美「む!」チャキ!

亜季「……何だ…この光は……?!」

パァァァァァァ………シュゥゥゥゥン…

仁美「……何奴?!」

悠貴「ふぇっ?!」

亜季・仁美「?!」

悠貴「………………………」

亜季「……ユーキ……なのか………?」

悠貴「………!り、り、り、リー将軍っ?!」

装備と物資の山「……………」

330: 2015/10/22(木) 23:19:11.25 ID:/LAKx59B0
北軍 研究施設内部



晶葉「クックックック……明日だ!明日から全てが始まる!新しい歴史、新しい世界が!」

晶葉「この時をどれほど長く待ち望んだ事か!アハ……アハハハハハ!!」

麗奈「…………………」

晶葉「駒は全て揃った!北軍の全権力、兵士、綿密なデータの積み重ねによって得られた技術!超古代の機械人形、それの軌道に必要な生体ユニット……そして、ターンX!!」

晶葉「アハハハハハハハ!私が神となるのだ、私が!天才による統治が完全なる統治が始まる!」

晶葉「>>331」

334: 2015/10/23(金) 14:48:32.17 ID:Q0WjXuSo0
晶葉「はははははは……アハハハハハ……!」

ターンX「………………」シュル……

晶葉「アハハハハハハハハハ!はぁ……はぁ……アハハハハハハハ!私が……神だ!」

ターンX「…………」シュルシュルシュルシュル…

晶葉「いや、それ以上だ!何故なら私は神の力を自らの思うがままに………!」ガシッ!

晶葉「…………ん?」

ターンX「………」シュルシュルシュルシュル…

晶葉「…………………は?」

335: 2015/10/23(金) 14:49:58.69 ID:Q0WjXuSo0
ターンX「……………」
シュルシュルシュルシュルシュルシュル……

晶葉「…………ひっ……な、何だ……?!」ギュルギュルギュル…!

ターンX「……………………」
シュルシュルシュルシュルシュルシュル……

晶葉「う……あ…………何だ…?!何なんだ……一体……?!こ、こんなのはデータには…………」
ギュルギュルギュルギュルギュルギュル…!

ターンX「……………………」
シュルシュルシュルシュルシュルシュル……

晶葉「…………!!まさか……私を……生体ユニットとして取り込もう……と……?」

336: 2015/10/23(金) 14:51:12.59 ID:Q0WjXuSo0
晶葉「な、何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ?!搭乗者も居ないのに、何故……そんな……あたかも意志を持っているかのような挙動を…………?!」

ターンX「……………………」
シュルシュルシュルシュルシュルシュル……

晶葉「な、何故…何故……何故…………?!い、いや……今はそれよりも……お、お、お、おい!私を助…………?!」
ギュルギュルギュルギュルギュルギュル…!

麗奈「…………………………」

晶葉「〜〜〜っ!!!!」
ギュルギュルギュルギュルギュルギュル…!

ターンX「……………………」
シュルシュルシュルシュルシュルシュル……

シュルシュルシュルシュルシュルシュル……シュルン

337: 2015/10/23(金) 14:51:58.24 ID:Q0WjXuSo0
ターンX「………………」ヴゥン…

麗奈「……………………」

ターンX「……」ヴゥン…ヴゥン…ヴゥン…

麗奈「…………………」スクッ……

ターンX「………」ギギギギギギ……

麗奈「……………」スタスタスタスタスタ…

ガラガラガラガラガラガラ……!!

ターンX「……サイ…キドウ……」
ギギギギギギ……


338: 2015/10/23(金) 14:54:41.08 ID:Q0WjXuSo0
公演会場 3階 特別席



日菜子「むふぅ〜……いいですねぇ……いいですねぇ……なかなか妄想が広がるシチュエーションです…………むふふふ………」

日菜子P「ふふふふふふ………妄想には気を付けてくれたまえ………ふふふふ………見てみたい気もするが…………」

日菜子「分かってますよぉ……妄想はちゃぁんと、妄想に留めておきますからぁ。」

日菜子P「いい子だ………ふふふふ………………」ナデナデ……

日菜子「むっふぅ〜…♪」

日菜子P「ふふっ………肉体を関して見る心も……悪くない……………」ナデナデ……

339: 2015/10/23(金) 14:55:49.15 ID:Q0WjXuSo0
日菜子「むふ〜……やっぱり王子様は本物じゃなきゃ意味がありませんねぇ〜……」

日菜子P「『妄想』では……意味がないのかね………?」

日菜子「『妄想』には『心』がありませんから。…温もりも、優しさも、親しみも、恋心も、理解も、誠実さも、信頼も、愛情も、努力も、未来も、永遠も、結果も、『妄想』は『妄想』でしかないんです。」

日菜子P「ふふふ……私に心を求めると……ふふ………ふふふふふふ………」

日菜子「はぁい…日菜子の王子様は本物を日菜子にくれる人ですからぁ……ねえ、王子様?」

日菜子P「…王子様と言う柄ではないけれど………ふふっ……本物はプレゼントしよう……ふふ………ふふふふふ…………」

340: 2015/10/23(金) 14:58:25.18 ID:Q0WjXuSo0
日菜子「………………♪」ピト…

日菜子P「おやおや……ふふふ………」

日菜子「…こうやって2人で肩を寄り添って劇を見る……ずぅーっと妄想してたシチュエーションなんですよぉ?」

日菜子P「ふふふ……妄想通りかね?」

日菜子「妄想よりずぅーっと素敵ですねぇ…………むふぅ〜……ああ〜、また新しい妄想が膨らんじゃいますねぇ………むふふ………」

日菜子P「…ふふふふふふ……そのようだね………」

日菜子「>>342」

343: 2015/10/23(金) 15:14:53.78 ID:Q0WjXuSo0
日菜子「日菜子の妄想力…最近また高まってしまっているので、もしもの時は日菜子Pさんが抑えてくださいねぇ…」

日菜子P「ふふ……分かっているよ……『妄想家』の力が溢れてしまっては大変だからね………」

日菜子「ありがとうございます……はぁ……王子様は本当に頼りになりますねぇ………むふふふ…………」

日菜子P「代わりに君の心をもらうが……ふふ……ふふふふふふふふ………」

日菜子「もう、日菜子の心は元々日菜子Pさんの物ですよぉ?」

日菜子P「ふふふ………済まない………」

344: 2015/10/23(金) 15:21:30.87 ID:Q0WjXuSo0
日菜子「日菜子Pさんはいじわるですねぇ………そんなところも素敵なんですけど……むふぅ〜……♪」

日菜子P「ふふ……君の色々な心が見てみたいのさ……」

日菜子「それてつまりぃ……ありのままの日菜子が見たいって事ですか?」

日菜子P「あながち間違いではないね。ふふふ…………」

日菜子「大胆ですねぇ……♪むふふふふ………日菜子はアレやコレやされちゃうんでしょうか……?むふふふふふふ………強引なのは好きですよぉ………?」

日菜子P「ふふふふふ…………」

345: 2015/10/23(金) 15:28:37.03 ID:Q0WjXuSo0
日菜子「ああ、初めてはどんなシチュエーションがいいですかねぇ……ノーマルなのもいいですけど…いっそアブノーマルなのも………むっふぅ〜………♪」

日菜子P「…………………」

日菜子「むふふ……優しくしてもらうのもロマンチックですし………日菜子はシンデレラになっちゃうんですねぇ………むふふふ………妄想が妄想を…………」

日菜子P「…………………」

日菜子「………あ……日菜子Pさん……日菜子を観察してましたねぇ……?」

日菜子P「ふふふ………バレてしまった……ふふ………ふふふふふふ………」

346: 2015/10/23(金) 15:36:45.42 ID:Q0WjXuSo0
日菜子「日菜子に妄想させて……それを観察するなんて、意地が悪いですよぉ、本当?」

日菜子P「ふふふふふ………あまりに面白い心だったんだ………つい、ね……ふふふ…………」

日菜子「乙女のピュアな心を弄んだらいけないんですよぉ〜?」

日菜子P「ふふふ………許してもらえるかな……?」

日菜子「うーん……嫌です。」

手錠「………」ガシャン!

日菜子P「これはこれは…………」

347: 2015/10/23(金) 15:44:52.27 ID:Q0WjXuSo0
日菜子「確かぁ……こんな形でしたよねぇ?」

日菜子P「ふふふふふふ……残念、鍵穴が付いていないよ?」

日菜子「それなら大丈夫ですよぉ。でも……せっかくですし………」

手錠「…………」グニャ

日菜子「これで合ってますかねぇ?」

日菜子P「ああ……ふふっ……完璧だ………」

348: 2015/10/23(金) 15:53:57.56 ID:Q0WjXuSo0
日菜子「褒められると照れちゃいますねぇ〜♪じゃあ、もうちょっと……………」

触手「………」シュルシュルシュルシュルシュル…!

日菜子P「……なるほど………」
グルグルグルグルグルグル……

日菜子「むっふぅ〜……触手に捕まる王子様も悪くないですねぇ〜……はぁ……はぁ…………」

日菜子P「…………………」

日菜子「さぁて、これで動けませんよねぇ?…むふふふ……日菜子を観察したんですからぁ……今度は日菜子が観察する番ですよねぇ?」

日菜子「むふふふふふ…!さあ、ナニからナニまで………」

349: 2015/10/23(金) 16:02:27.30 ID:Q0WjXuSo0
日菜子P「ふふふふふふふふ………ところがそうはいかない……」

日菜子「……ですよねぇ………やっぱり夢を見せられてました……」

日菜子P「ふふふ……甘いよ?さあ、妄想の産物は消したまえ。」

日菜子「はぁ……王子様には敵いませんねぇ……むふふ………そこが素敵ですぅ………」パッ

日菜子P「ふふふふふふ……妄想力は確かに高まっているようだ。」

日菜子「分かっちゃいますかぁ?」

日菜子P「>>351」

352: 2015/10/23(金) 16:19:36.78 ID:Q0WjXuSo0
日菜子P「あぁ、日に日に妄想力が増している。………これは近いうちに本当に私を越えるかもしれないね…………」

日菜子「むふぅ〜………王子様は日菜子の事はなぁーんでも分かってくれてるんですねぇ……」

日菜子P「…もちろんさ…だが………今はまだ、それを解き放つ時ではない……戻ってくるんだ……」ジャラ………

懐中時計「…………」カチ…カチ…カチ
カチ…カチ…カチ…カチ…カチ…カチ…

日菜子「分かりましたぁ。」

日菜子P「……………………」

懐中時計「…………」カチ…カチ…カチ
カチ…カチ…カチ…カチ…カチ…カチ…

ズズズズズズ……

353: 2015/10/23(金) 16:26:31.38 ID:Q0WjXuSo0
公演会場 3階 特別席



日菜子P「………………」ナデナデ……

日菜子「むふ………♪」

日菜子P「ふふふふふふふふ………………」ナデナデ……

日菜子「……今のはどうやったんですかぁ………?」

日菜子P「……存在は認識に従う……ふふふ………日菜子ちゃんの認識をずらさせてもらった…………」
ナデナデ……

日菜子「…………………」

354: 2015/10/23(金) 16:38:03.92 ID:Q0WjXuSo0
日菜子P「ふふ……ふふふふふふ………私は日菜子ちゃんと違って、妄想を現実にするような力はないが………日菜子ちゃん1人を手玉に取るぐらいなら容易いんだよ?」
ナデナデ……

日菜子「むふふ……手玉に取られるのも好きですよぉ……むふ………むふふふ……ミステリアスな王子様に手玉に取られる…………むっふぅ〜♪」

日菜子P「ふふふふふ……………」
ナデナデ……

日菜子「むふふふふ………」

日菜子P「…いつまで騙されてくれるかな……?」ナデナデ……

日菜子「…王子様が夢を見せてくれる限り、ですよぉ?むふふ〜♪」

355: 2015/10/23(金) 16:49:21.51 ID:Q0WjXuSo0
日菜子P「……なら、頑張らなくてはならないね………ふふふふふふふ………」ナデナデ……

日菜子「……………♪」

日菜子P(……さっき見せたのは、ほんの片鱗に過ぎないのだろうが………その片鱗だけで、私に迫るとは………………)ナデナデ……

日菜子「むふふふふ……王子様の手は大きいですねぇ〜………むふぅ〜♪」」

日菜子P(……心の観察が楽しくて……仕方ないというものさ……ふふふふふふふふふ………)ナデナデ……

日菜子「このまま押し倒されちゃったり〜………?」

日菜子P「ふふふふふ………お望みとあらば。」ナデナデ……

356: 2015/10/23(金) 17:00:34.46 ID:Q0WjXuSo0
日菜子「じゃあお願いしまぁす。」

日菜子P「ふふふ……冗談さ。」

日菜子「ですよねぇ………むふふ……そう言うのは大切にとっておかないといけませんからねぇ……むふふふふ…………」

日菜子P「……手のひらを貸してご覧………?」

日菜子「むふ………?」

日菜子P「ふふふふふ………いいから…………」

日菜子「…………………」スゥ……

日菜子P「………………」チュ

日菜子「!」

357: 2015/10/23(金) 17:10:37.46 ID:Q0WjXuSo0
日菜子P「ふふふふふ……今はこれだけで………」

日菜子「王子様に口づけをもらってしまいましたぁ〜♪むっふぅ〜、むふ……むふふふふふ……ああ………妄想じゃありません……!」
パタパタパタパタ!

日菜子P「………ふふふ………」

日菜子「これはもう、一生を日菜子と添い遂げてくれると言う意味ですよねぇ?そんなぁ……急に……むふふ………むふふふふふふ………」

日菜子P(………日菜子ちゃんの心は………見ていて飽きない………ふふふふふ………)

日菜子「むふふふふ………王子様は気がはやいですねぇ……むふ……日菜子は構いませんけど……むふぅ………」

358: 2015/10/23(金) 17:24:59.01 ID:Q0WjXuSo0
日菜子P「………日菜子ちゃん…」

日菜子「はぁい♪……あ、結婚式は神式の方が…………」

日菜子P「日菜子ちゃんはそうやって好きに妄想をするといい…………ふふふ………そんな日菜子ちゃんの心が……私は好きなのだから…………もちろん限度を守ってだが…………」

日菜子「………………………」

日菜子P「……………………」

日菜子「>>360」

363: 2015/10/23(金) 21:08:32.23 ID:Q0WjXuSo0
日菜子「むっふぅ~!」
パァァァァァァ……!

日菜子P「…………………………」

日菜子「むふ……むふ……むふふふふふふふふ……むふー!むふふ………むふふ……日菜子は今最高に幸せですぅ〜!」バタバタバタバタ…!

日菜子P「……………ふふっ……」

日菜子「ああ……日菜子からと言うのも良いなぁ…って思ってた時期もありましたけど……むふ〜!」
バタバタバタバタ…!

日菜子「王子様の方から日菜子にそう言ってもらえるなんて……むふ……むふ……むふふぅ〜!」
バタバタバタバタ…!

364: 2015/10/23(金) 21:09:51.76 ID:Q0WjXuSo0
日菜子P「ふふふふ………僕の心を明かすのは……何も今日が初めてと言う訳ではないのに……ふふふ……………」

日菜子「女の子はいつだって王子様が、甘い言葉を囁いてくれるのを待っているんですよぉ?」

日菜子P「…ふふふふふふふ…………言った方も甲斐があると言う物だ………ふふ……ふふふふ………」

日菜子「むふぅ〜、日菜子Pさんは流石に日菜子の心がよく分かってくれてるだけの事はありますねぇ〜♪どの一言も妄想を加速させられてしまいますぅ。」

日菜子P「心は………私の専門分野だからね……ふふふふふふ………」

日菜子「という事は……むふふふふ………」

365: 2015/10/23(金) 21:10:58.36 ID:Q0WjXuSo0
日菜子P「…ふふ………誰よりも日菜子ちゃんの事を理解している……と言う自負ならあるよ……ふふふふふ………」

日菜子「むふぅ〜!日菜子も……むふ………日菜子も日菜子Pさんの事を一番理解してるつもりですよぉ?」

日菜子P「ふふふふふふ…………なら……………」

日菜子「日菜子たちは両想いですねぇ〜!」ギュッ…!

日菜子P「……ふふ……」ナデナデ……

日菜子「むっふぅー!」
バタバタバタバタ…!

366: 2015/10/23(金) 21:12:10.67 ID:Q0WjXuSo0
日菜子P「………さて、日菜子ちゃん…」

日菜子「何ですかぁ?むふふ……!」

日菜子P「……ふふふ……はしゃいでる日菜子ちゃんの心も素敵だが……今は…観劇中だよ………?」

日菜子「…………あっ…………」

日菜子P「……ふふふ…………」
ナデナデ……

日菜子「……………………」///

367: 2015/10/23(金) 21:13:00.45 ID:Q0WjXuSo0
アトランタ レットの家



保奈美「ああ………もう!!何なのよ、アイツはぁ!!」ガァン!

保奈美「いっつも人を馬鹿にして!何の真似よ?!……工場は自分が作ったですってぇ……そんな訳ないじゃない!人のやった事を横取りしてんじゃないわよ!」

保奈美「はぁ……腹が立つわねぇ……!おかげで、全部が全部アイツのやった事になっちゃったじゃない!」

保奈美「私の罪を全部引き受けたとか……そんな事思ってるんじゃないでしょうねぇ……?!」

保奈美「……っ!!だとしたら大きなお世話よ!誰が頼んだって言うのよ!恩の押し売りもいいところだわ!」

保奈美「………クソッ!」ガァン!

368: 2015/10/23(金) 21:14:12.10 ID:Q0WjXuSo0
菜々「その様な言葉使いをするもんじゃありませんよ。」

保奈美「うるさい!私が何を言おうが、私の勝手でしょう?!」

菜々「勝手じゃありませんよ。ウェード坊っちゃんが変な言葉を覚えたらどうするんです?」

保奈美「はぁ?!今はそんな事を…………」

菜々「バトラー船長だったらそう言いますよ。あの人、子供に対してだけは善人でしたから。」

保奈美「………………っ!!」

369: 2015/10/23(金) 21:15:33.44 ID:Q0WjXuSo0
菜々「だいたい…そんなに大声で騒いだら……………」

仁奈「……ママ…?」トコトコトコトコ…

菜々「ほら、目を覚ましてしまわれたじゃないですか。」

仁奈「……どうか…したの……?」

保奈美「…………っ……何でもないわよ、早く寝なさい……」

仁奈「>>370」

371: 2015/10/23(金) 21:24:14.99 ID:Q0WjXuSo0
仁奈「パパは…………」

保奈美「お仕事よ。たまに遅くなるときぐらいあるでしょ?」

仁奈「………………………」

保奈美「一々心配しなくて大丈夫よ。……1人で寝れないんだったら…………」

仁奈「…ううん……違うよ。」

保奈美「………は?」

仁奈「パパは……お仕事じゃないよ……?」

372: 2015/10/23(金) 21:32:40.99 ID:Q0WjXuSo0
保奈美「……ウェード……あんまり私を困らせないで……どうしてそんな風に思うの?」

仁奈「………だ、だって……」

保奈美「だって……?」

仁奈「……パパ……今から戦おうって……思ってるから。」

保奈美「……?!」

仁奈「……………………………」

保奈美「………戦おうと………思っている…………?」

仁奈「うん。」

373: 2015/10/23(金) 21:45:30.80 ID:Q0WjXuSo0
保奈美「………どうして…そんなことが分かるの……?」

仁奈「だって……分かるんだもん…………」

保奈美「………………………… ……………………」

仁奈「……パパ……氏んじゃう……の?」

保奈美「……し、氏んだりするわけがないじゃない……!…馬鹿を言わないで……!」

仁奈「?!」ビクッ!

374: 2015/10/23(金) 21:51:35.45 ID:Q0WjXuSo0
保奈美「ああ、分かったわ、ウェード!あんた、やっぱり怖い夢を見たんでしょう?それで、いつも寝かしつけてくれるレットが居ないからって………!」

仁奈「ち、ちが…………」

保奈美「…戦って氏ぬ?!きっとどこかで聞いた戦争の話が………!」

菜々「スカーレット嬢様!」

保奈美「っ…!何?!」

菜々「気持ちはわかりますが、子供相手に怒鳴るのはいけませんよ。」

保奈美「……………っ……」

菜々「……頭ごなしに否定する事は無いじゃありませんか。」

375: 2015/10/23(金) 21:57:18.97 ID:Q0WjXuSo0
保奈美「だって……………!」

菜々「………………」

保奈美「……………っ……」

仁奈「…………うう…………」

菜々「……ウェード坊っちゃん…今話していた事について詳しく教えてもらえませんか?」

仁奈「……………………」

菜々「…………………………」

仁奈「…………う、うん………」

376: 2015/10/23(金) 22:04:48.14 ID:Q0WjXuSo0
仁奈「…………あの…ね……その………えっと………えっと………………」

菜々「ゆっくりで大丈夫です。……落ち着いて話してください。」

仁奈「……………うん……」

菜々「……まず、バト……あなたのお父さんが氏んでしまう、と言うのは?」

仁奈「……パパがね……おっきな……お人形さんに……負けて、倒されちゃうの………!」

菜々「……大きな人形………なるほど、ありがとうございます。」

377: 2015/10/23(金) 22:12:53.91 ID:Q0WjXuSo0
保奈美(……大きな人形……機械人形……?……ウェードはまともに機械人形なんて見た事は無いはず………)

菜々「…すると、あなたのお父さんは、大きなお人形と戦おうとしている最中で、その戦いの結果負けて氏んでしまう、と。」

仁奈「…………」コクッ…

菜々「………………………」

仁奈「……………………」

菜々「……その未来を変える方法とか……そう言った物は分かりませんか?」

378: 2015/10/23(金) 22:17:55.07 ID:Q0WjXuSo0
仁奈「……未来を変える……方法………?」

菜々「あなたのお父さんが氏なないようにはどうすれば良いか……ということです。」

仁奈「………………………」

菜々「………分かりますか?」

仁奈「…………………………」

菜々「……………………」

仁奈「………さびしいから……かて……ない…………」

菜々「……寂しいから勝てない?」

仁奈「…………………」コクッ…

379: 2015/10/23(金) 22:22:36.89 ID:Q0WjXuSo0
菜々「……と言うと……?」

仁奈「……パパ……1人で……さびしいから……まけちゃうの………悲しい……から………………」

保奈美「…………………………」

菜々「………………ニュータイプ……」

保奈美「…………えっ……?」

菜々「>>380」

382: 2015/10/23(金) 22:38:58.62 ID:Q0WjXuSo0



菜々「……普通の人間より勘が鋭い人間の事です。だから何だと思われるかもしれませんが…………」

仁奈「……………………」

菜々「…私が昔、あなたのお祖母様に教えていただいた通りならば、奇跡を起こせる可能性を秘めた人間でもあるのです。」

保奈美「…………奇跡……」

菜々「はい、奇跡です。この力を持つ人間がこの星の危機を救った事さえあるとか。」

保奈美「………………………」

菜々「…かなり昔にお聞きしたお話なので、ところどころ、あやふやになっているかもしれませんが…………」

383: 2015/10/23(金) 22:47:52.05 ID:Q0WjXuSo0
保奈美(ニュータイプ…………ニュータイプ…………あれ、これより前にどこかでその名前を見た気が………………)

菜々「……スカーレット嬢様。」

保奈美「…………ああ……聞いてるわ。」

菜々「そうですか…………ゴホン……では……先ほどは分かりやすく、勘が鋭い人間、と言わせていただきましたが…ニュータイプについて軽くお話させていただきます。恐らく重要な話なので。」

保奈美「…………………………」

菜々「……ふぅ…………良いですか……勘が鋭い、と言うのを聞いて、スカーレット嬢様はどのような人間を想像しますか?」

384: 2015/10/23(金) 22:57:12.05 ID:Q0WjXuSo0
保奈美「……えっと………危険に前もって気付ける、とか………相手の考えが何となく分かる、とか………」

菜々「その能力が圧倒的に……他の人間から見たら魔法のように見えるほど高いのが、ニュータイプと言う人間なんです。」

仁奈「…………………………」

菜々「あらゆる危険を事前に察知し、相手の考えを完全に読む。これがニュータイプの能力です。」

保奈美「………そんな人間関係が……実在するの……?」

菜々「私も半分、おとぎ話の類だと思っていましたよ。」

385: 2015/10/23(金) 23:07:27.16 ID:Q0WjXuSo0
菜々「……しかしウェード坊っちゃんの話を聞いて……疑念へと変わりました。……ウェード坊っちゃん、あなたはそれをどうやって知ったのですか?」

仁奈「……えっと……頭の中に……ぱーっと……入ってきたの…………」

菜々「……スカーレット嬢様、普通はこんな言い方をしますか?」

保奈美「子供の言う事だから…………」

菜々「私は数え切れないほど子供を見てきましたが、こんな言い方をする子供は、今まで1人も知りませんでしたよ。」

保奈美「……………!」

386: 2015/10/23(金) 23:16:19.40 ID:Q0WjXuSo0
菜々「……スカーレット嬢様、今から私のする質問に正直に答えてください。いいですか?」

保奈美「え、ええ…………」

菜々「…あなたは数多くの男の方たちを手玉に取ってきました。…他の誰よりも…………何故、出来たんです?」

保奈美「えっと………男って言うのは、そいつの理想通りの女を演じれば………………」

菜々「何故それが分かったんです?」

保奈美「……っ……あなたが淑女でいさえすればと…………」

菜々「でしたら、他の家の方々とも条件は同じだったはずです。」

387: 2015/10/23(金) 23:24:01.65 ID:Q0WjXuSo0
保奈美「私の尻軽さを追及している場合……?」

菜々「今さらしやしませんよ、そんな事。問題は、あなたには周りの男性が何を考えているか、他の女性に比べてかなり分かっていたのではないか、と言う事です。」

保奈美「……別に………………」

菜々「男性だけでなく、女性の気持ちもより理解できていたのだと思いますが。」

保奈美「…………………………」

菜々「思えば昔からでした、スカーレット嬢様もキャリーン嬢様も……
スエレン嬢様も、妙に男性から人気があった。」

388: 2015/10/23(金) 23:31:06.06 ID:Q0WjXuSo0
保奈美「ちょっと、それだけで人を……その……ニュータイプとやらにする気?」

菜々「いいえ、他にもあります。……あなたは製材所の経営に関して、素晴らしい手腕を発揮しなさっていたそうですね。」

保奈美「……それが…………?」

菜々「バトラー船長から聞きました、まるで未来の出来事を予期しているかのようだったと。」

保奈美「……それをするのが経営よ。」

菜々「一度ならず大火事が起きる前には材木を買い込んでおいて、大儲けしたそうじゃないですか。」

保奈美「…………た、ただの勘よ……」

389: 2015/10/23(金) 23:36:57.35 ID:Q0WjXuSo0
菜々「勘が鋭い人間をニュータイプと言うんです。」

保奈美「…ほとんど言いがかりじゃない……!」

菜々「あなたのお祖母様のお祖母様もニュータイプだったそうです。……そして、ニュータイプは親から子に引き継がれると。」

保奈美「………なら…………」

菜々「ニュータイプの力の強さには人によって違いがあるそうです。強く出たのが、あなたたちの世代だったんでしょう。」

保奈美「…………………………」

菜々「>>390」

391: 2015/10/23(金) 23:49:27.24 ID:Q0WjXuSo0
安価把握

多々買いに行ってきます……

保奈美「『付き合うと言う事』」【3】

引用: 保奈美「『付き合うと言う事』」