592: 2014/06/19(木) 15:07:50 ID:G0f5oHlU0
前回:エレン「この長い髪を切る頃には」【その7】
リヴァイ「ああ、ちょっと長話をしていたせいで遅くなった」
ペトラ「そ、そうですか……(羨ましい!)」
ペトラ先輩がオルオ先輩に「後で教えなさい(笑顔)」と呟いているのを聞いてしまった。
オルオ先輩も気苦労が絶えないな。いや、本当に。
就寝時間までまだ時間はある。まだ夜の8時だし寝るのには早すぎるな。
部屋は女子と男子で一応分けて団体部屋を取っているけど、女子は皆男子の部屋で待っていてくれていた。
手にはカードゲーム類がいくつか。準備がいいな。
ペトラ「ちょっと時間あるから遊ばない? いろいろ持ってきたわよ」
オルオ「お? やろうか。大富豪とか?」
ペトラ「まあ定番よね。参加する人~」
と、まあこんな感じで皆でトランプやらUNOやらで遊ぶことになった。
リヴァイ先生も一緒に交じって参加してくれた。付き合いがいいな。
そんな感じで夜も更けて、女子は自分の部屋に戻る事になったけど……
ミカサ「え、エレン……ちょっと」
と、オレはミカサに呼び出されて廊下に出る事にした。
エレン「ん? なんだ?」
ミカサ「お、おやすみの……」
エレン「ぶっ………や、やるのか?」
ミカサ「こ、こっそりお願いします」
キョロキョロ。一応、周りに誰もいないけど、見られないとも限らない。
ここでやるのはちょっとまずいな。
エレン「えっと、ちょっと外れようか。ここじゃまずい」
ミカサ「ん………」
オレとミカサは手を繋いで廊下を歩いて、非常階段の方に向かった。
593: 2014/06/19(木) 15:20:43 ID:G0f5oHlU0
非常階段には人気もない。ここなら大丈夫だろう。多分。
ミカサと真正面から視線が絡んで、ゆっくりと、キスをする。
家だと5秒以内と言うルールがあるから、触れるだけの軽いキスしかしてこなかったけど……。
ミカサ「ん………ん……」
今日は親父に見られる心配もないし、多少の秒数オーバーをしても咎められないだろう。
ミカサ「んー……」
ミカサも全く抵抗しない。腕を背中に回して、もっと、とせがんでいるようで。
その日、オレは初めて、ミカサの口の中に、入った。
ミカサ「あっ……」
だけど、ミカサは抵抗しない。
オレのしたいように、体を預けてくれる。
おやすみのキスが長すぎるだろ! というツッコミは入れないでくれ。
オレだっていろいろ、その、我慢していたせいで、この時は調子に乗ってしまったんだ。
何よりミカサの中が、気持ち良くて、頭の中、だんだん、薄らいでいくのが分かる。
…………この辺でやめておくか。
そう思って、唇を離そうとしたんだけど、
ミカサの方が、オレを離してくれなかった。
今度は、ミカサの方がオレの中に入ってこようとして、思わず、びくんと反応した。
エレン「み、ミカサ…?」
ミカサ「エレンと同じ事、する……」
ぐは! もう、可愛い。もう可愛い。なんだこの生き物!
ぎゅーっと抱きしめたくなるだろうが! ああもう、生頃し!
と、イチャイチャを堪能していたその時、
マルコ「非常口を確認するって、真面目だねえ…ジャン」
ジャン「あ? 旅行先についたら確認するのは当然だろ? 何が起きるか分からん世の中だし……」
人が来る気配がした。まずい。ジャン達がこっちにく………
と、オレが反応した時はもう、遅かった。
ジャン「…………………………え?」
オレとミカサが非常階段で二人きりで、至近距離で、いる。
勿論、唇は離したけど、その空気を見て、よほどの鈍感な奴じゃない限り、意味はバレるだろう。
エレン「…………………………」
まずいまずいまずいまずい。これはバレた。ジャンにバレた。
言い訳を必氏に考える。だけど頭の中は真っ白で、何も出てこなかった。
ミカサと真正面から視線が絡んで、ゆっくりと、キスをする。
家だと5秒以内と言うルールがあるから、触れるだけの軽いキスしかしてこなかったけど……。
ミカサ「ん………ん……」
今日は親父に見られる心配もないし、多少の秒数オーバーをしても咎められないだろう。
ミカサ「んー……」
ミカサも全く抵抗しない。腕を背中に回して、もっと、とせがんでいるようで。
その日、オレは初めて、ミカサの口の中に、入った。
ミカサ「あっ……」
だけど、ミカサは抵抗しない。
オレのしたいように、体を預けてくれる。
おやすみのキスが長すぎるだろ! というツッコミは入れないでくれ。
オレだっていろいろ、その、我慢していたせいで、この時は調子に乗ってしまったんだ。
何よりミカサの中が、気持ち良くて、頭の中、だんだん、薄らいでいくのが分かる。
…………この辺でやめておくか。
そう思って、唇を離そうとしたんだけど、
ミカサの方が、オレを離してくれなかった。
今度は、ミカサの方がオレの中に入ってこようとして、思わず、びくんと反応した。
エレン「み、ミカサ…?」
ミカサ「エレンと同じ事、する……」
ぐは! もう、可愛い。もう可愛い。なんだこの生き物!
ぎゅーっと抱きしめたくなるだろうが! ああもう、生頃し!
と、イチャイチャを堪能していたその時、
マルコ「非常口を確認するって、真面目だねえ…ジャン」
ジャン「あ? 旅行先についたら確認するのは当然だろ? 何が起きるか分からん世の中だし……」
人が来る気配がした。まずい。ジャン達がこっちにく………
と、オレが反応した時はもう、遅かった。
ジャン「…………………………え?」
オレとミカサが非常階段で二人きりで、至近距離で、いる。
勿論、唇は離したけど、その空気を見て、よほどの鈍感な奴じゃない限り、意味はバレるだろう。
エレン「…………………………」
まずいまずいまずいまずい。これはバレた。ジャンにバレた。
言い訳を必氏に考える。だけど頭の中は真っ白で、何も出てこなかった。
594: 2014/06/19(木) 15:30:15 ID:G0f5oHlU0
ジャン「…………………………」
エレン「…………………………」
重苦しい空気が続いて誰も何も言わなかった。
するとその時、ミカサが先に、
ミカサ「ジャンも非常階段を確認しに来たの?」
ジャン「え? ああ……」
ミカサ「私達も、確認しに来た。大事な事なので」
ジャン「あ、ああ………そうだったのか」
ミカサ「うん。では、おやすみなさい」
と、言ってミカサは先に部屋に戻っていった。
そうだな。ここはミカサがいない方がいい。オレは頷いて、ミカサを見送った。
………直後、
バン!!!!
ジャン「……………エレン、説明してもらおうか」
と、まさかのジャンの壁ドンを食らう羽目になった。
ジャンに壁ドンされても全くときめきが起きないが、当然だな。
般若のような顔をしている。オレは「顔だけは勘弁してくれよ」と一応、前置きして、
エレン「…………すまん」
と、一応、先に謝った。
本当なら舞台が終わってから伝えようと思ってたけど、もう無理だな。
エレン「…………………………」
重苦しい空気が続いて誰も何も言わなかった。
するとその時、ミカサが先に、
ミカサ「ジャンも非常階段を確認しに来たの?」
ジャン「え? ああ……」
ミカサ「私達も、確認しに来た。大事な事なので」
ジャン「あ、ああ………そうだったのか」
ミカサ「うん。では、おやすみなさい」
と、言ってミカサは先に部屋に戻っていった。
そうだな。ここはミカサがいない方がいい。オレは頷いて、ミカサを見送った。
………直後、
バン!!!!
ジャン「……………エレン、説明してもらおうか」
と、まさかのジャンの壁ドンを食らう羽目になった。
ジャンに壁ドンされても全くときめきが起きないが、当然だな。
般若のような顔をしている。オレは「顔だけは勘弁してくれよ」と一応、前置きして、
エレン「…………すまん」
と、一応、先に謝った。
本当なら舞台が終わってから伝えようと思ってたけど、もう無理だな。
595: 2014/06/19(木) 15:40:07 ID:G0f5oHlU0
エレン「ミカサと付き合う事になった」
ジャン「いつからだ」
エレン「13日。お盆からだ」
ジャン「………………いつ、気づいた?」
エレン「え?」
ジャン「自分の気持ちに蓋していたんじゃなかったのかよ!! お前!!!」
エレン「ええ? えっと、何の話だ」
気持ちに蓋? してたっけ? いつ?
ジャン「いいから答えろよ!!! 自覚したのはいつだって聞いてんだよ!!」
エレン「…………皆で海に行って、その帰りにいろいろあって、その時に」
そう答えたら、ジャンがずるーっと崩れ落ちてしまった。
マルコは何とも言えない表情でそれを見守っている。
ジャン「あああああああくそおおおおおおお!!!!」
と、物凄く悔しがるジャンに、
マルコ「だから早く告白した方がいいって、言ったのに……」
と、言っていた。
マルコ「仕方ないよ。この結果は」
ジャン「……………(ズーン)」
ジャンは返す言葉もないようだ。
エレン「……………すまん」
オレはジャンの気持ちを知っていたし、これはどう考えても、ジャンに対する裏切り行為だってのも分かってる。
でも、自分の気持ちに嘘はつけなかったし、何より告白したのはオレが先なんだ。
ジャンに断りもなく言ったのは、その……悪かったと思うけど。
あの時は、言わずにいられなくて、自分を止められなかったんだ。
ジャン「いつからだ」
エレン「13日。お盆からだ」
ジャン「………………いつ、気づいた?」
エレン「え?」
ジャン「自分の気持ちに蓋していたんじゃなかったのかよ!! お前!!!」
エレン「ええ? えっと、何の話だ」
気持ちに蓋? してたっけ? いつ?
ジャン「いいから答えろよ!!! 自覚したのはいつだって聞いてんだよ!!」
エレン「…………皆で海に行って、その帰りにいろいろあって、その時に」
そう答えたら、ジャンがずるーっと崩れ落ちてしまった。
マルコは何とも言えない表情でそれを見守っている。
ジャン「あああああああくそおおおおおおお!!!!」
と、物凄く悔しがるジャンに、
マルコ「だから早く告白した方がいいって、言ったのに……」
と、言っていた。
マルコ「仕方ないよ。この結果は」
ジャン「……………(ズーン)」
ジャンは返す言葉もないようだ。
エレン「……………すまん」
オレはジャンの気持ちを知っていたし、これはどう考えても、ジャンに対する裏切り行為だってのも分かってる。
でも、自分の気持ちに嘘はつけなかったし、何より告白したのはオレが先なんだ。
ジャンに断りもなく言ったのは、その……悪かったと思うけど。
あの時は、言わずにいられなくて、自分を止められなかったんだ。
596: 2014/06/19(木) 16:28:39 ID:G0f5oHlU0
それにまさかジャンが非常階段を確認しに来るなんて、……あ、いや良く考えればあり得るか。
こいつの安全思考は今に始まった事じゃない。石橋を叩いて渡るタイプだから、そういうところはマメだった。
くそ。オレも浮かれていたな。もっと考えるべきだった。キスする場所を。
ジャン「………………リア充爆ぜろ(ボソリ)」
エレン「うぐっ!」
言われると思ったよ。お決まりの台詞だもんな。
マルコ「ジャン………この場合は筋違いじゃない?」
ジャン「マルコ……」
マルコ「だってそうだろ? ジャンは何度もチャンスがあったのに、結局は自分の気持ちをミカサに伝えなかった。エレンはちゃんと勇気を出して、告白したんだろ?」
エレン「ああ……まあな」
勇気を出したというより、ついうっかり言ってしまったという方が正しいかもしれないが。
言わずには居られなかった。そんな感じでつい、ぽろっと告白しちまったんだよな。
マルコ「その結果がこうなった訳だから、ジャンも結果を受け入れるべきだと僕は思うけど」
ジャン「頭ではそう思っても、感情が納得しねえんだよ」
そりゃそうだな。オレもそう思うわ。
エレン「ジャン………」
でもオレのせいで落ち込んで明日の舞台に影響が出るのは避けたい。
虫のいい話だってのは分かってるけど、どうにかジャンの憂さを晴らしてやりたい。
エレン「顔だけは勘弁して貰えれば、殴ってくれても構わねえぞ」
ジャン「はあ? 何言ってんだ」
エレン「それくらい、オレの事憎いだろ。いいから、やれ」
それくらいしか思いつかなかった。けど、ジャンは、
ジャン「アホか。そんな格好悪い事出来るか。そんなことしたら、ますます惨めになるだけだろうが」
エレン「でも………」
ジャン「お前を殴って、何になる。ミカサを悲しませるような事、オレがすると思ってるなら見くびられたもんだな」
こいつの安全思考は今に始まった事じゃない。石橋を叩いて渡るタイプだから、そういうところはマメだった。
くそ。オレも浮かれていたな。もっと考えるべきだった。キスする場所を。
ジャン「………………リア充爆ぜろ(ボソリ)」
エレン「うぐっ!」
言われると思ったよ。お決まりの台詞だもんな。
マルコ「ジャン………この場合は筋違いじゃない?」
ジャン「マルコ……」
マルコ「だってそうだろ? ジャンは何度もチャンスがあったのに、結局は自分の気持ちをミカサに伝えなかった。エレンはちゃんと勇気を出して、告白したんだろ?」
エレン「ああ……まあな」
勇気を出したというより、ついうっかり言ってしまったという方が正しいかもしれないが。
言わずには居られなかった。そんな感じでつい、ぽろっと告白しちまったんだよな。
マルコ「その結果がこうなった訳だから、ジャンも結果を受け入れるべきだと僕は思うけど」
ジャン「頭ではそう思っても、感情が納得しねえんだよ」
そりゃそうだな。オレもそう思うわ。
エレン「ジャン………」
でもオレのせいで落ち込んで明日の舞台に影響が出るのは避けたい。
虫のいい話だってのは分かってるけど、どうにかジャンの憂さを晴らしてやりたい。
エレン「顔だけは勘弁して貰えれば、殴ってくれても構わねえぞ」
ジャン「はあ? 何言ってんだ」
エレン「それくらい、オレの事憎いだろ。いいから、やれ」
それくらいしか思いつかなかった。けど、ジャンは、
ジャン「アホか。そんな格好悪い事出来るか。そんなことしたら、ますます惨めになるだけだろうが」
エレン「でも………」
ジャン「お前を殴って、何になる。ミカサを悲しませるような事、オレがすると思ってるなら見くびられたもんだな」
597: 2014/06/19(木) 16:45:04 ID:G0f5oHlU0
男らしい発言に感心したけど、精一杯の虚勢を張っているのを感じた。
でもそれがジャンなりのプライドなんだろう。それに気づいてオレも「分かった」と答えた。
エレン「ならいいが………明日の舞台に引きずるなよ」
ジャン「それも分かってるよ。全く………やれやれだ」
そしてジャンとマルコは先に部屋に帰って行った。
オレも遅れて部屋に戻ろうとすると………
心配していたのか、ミカサがひょこっと廊下の陰から現れて、
ミカサ「大丈夫?」
と、顔を出してきた。
エレン「ああ。もう話はついた」
ミカサ「ジャン、やっぱり嫉妬していた?」
ミカサはまだジャンの気持ちに気づいていないのか、そう言う。
いや、本当は薄々気づいて、そういう事にしておいているのかもしれない。
ただ今は「ジャンはリア充に嫉妬している」という認識で会話する。
エレン「嫉妬大爆発だったな。でもしょうがねえだろ? こればっかりは」
ミカサ「そう………」
ミカサも複雑そうに顔を伏せた。
ミカサ「ジャンはいい人なので、きっといい子が見つかる」
ミカサ、その台詞は本人には言わないでくれよ。吐血すんぞ。
だけどそれをいう訳にもいかず、オレは曖昧に「そうだな」と頷いておく事にした。
でもそれがジャンなりのプライドなんだろう。それに気づいてオレも「分かった」と答えた。
エレン「ならいいが………明日の舞台に引きずるなよ」
ジャン「それも分かってるよ。全く………やれやれだ」
そしてジャンとマルコは先に部屋に帰って行った。
オレも遅れて部屋に戻ろうとすると………
心配していたのか、ミカサがひょこっと廊下の陰から現れて、
ミカサ「大丈夫?」
と、顔を出してきた。
エレン「ああ。もう話はついた」
ミカサ「ジャン、やっぱり嫉妬していた?」
ミカサはまだジャンの気持ちに気づいていないのか、そう言う。
いや、本当は薄々気づいて、そういう事にしておいているのかもしれない。
ただ今は「ジャンはリア充に嫉妬している」という認識で会話する。
エレン「嫉妬大爆発だったな。でもしょうがねえだろ? こればっかりは」
ミカサ「そう………」
ミカサも複雑そうに顔を伏せた。
ミカサ「ジャンはいい人なので、きっといい子が見つかる」
ミカサ、その台詞は本人には言わないでくれよ。吐血すんぞ。
だけどそれをいう訳にもいかず、オレは曖昧に「そうだな」と頷いておく事にした。
598: 2014/06/19(木) 17:05:13 ID:G0f5oHlU0
翌日。遂に九州大会の日程が始まった。
県大会の時とは比べられない程の人が集まった。客もそうだが、各県の代表校が一堂に集まる訳だから当然だな。
日程の大まかな流れは県大会の時と殆ど同じだから戸惑う事はなかったが、それでも、その規模がでかくなるとプレッシャーが違った。
マルコは裏方希望だったけど、いきなり裏に入るのは無理だと言う事で、とりあえず係は会場に入って貰う事になった。アニは衣装の方の手伝いだ。
マルコが間に入ってくれたのは助かった。昨日の今日でジャンと一緒に仕事をするのは気まず過ぎたからだ。
県大会より10分多い仕込み時間、つまり50分で仕込みを終えて合同リハをやって、いよいよ本番になった。
オレ達の出番は午後の3番目だった。だから今回も他の学校の公演を見る余裕があったけど…。
県大会の時よりレベルがぐっと上がっていた。声も良く出ているし、何より脚本も面白い。
創作脚本の学校が多い中、白泉高校は既存の方で勝負していた。
女子高だから当然、男役も女子がやっていたけど…。
その中の、少年役を演じていた女性が特に凄くて、オレは思わずその演技に見惚れてしまった。
男女逆の役柄を演じている者として、妙な対抗意識が芽生えてしまった。
599: 2014/06/19(木) 17:21:06 ID:G0f5oHlU0
白泉高校以外にも当然うまい学校はあった。他県になるが、再春館高校とか、ベネッセ高校とかもうまかった。
この沢山の学校の中から1校しか全国大会に行けないのか。
上に行くのは難しいかもしれないが、やれるだけの事はやるしかねえな。
そしてあっという間にオレ達の番になった。準備を済ませて、再び舞台裏で円陣を組む。
オルオ「九州大会の壁は高いが、ここまできたからには全国目指すぞ! 全力で挑め! いくぞ!!」
一同「「「「おー!!!」」」
そして再び、あの舞台が始まった。
舞台に出ると、県大会の時よりも多い客席に息を呑んだ。
すげえ。こんな大ホールで演技が出来るのか。
何だ。この高揚感。すげえ、楽しい!
人に見られている事。そして演技が出来る事。
その異空間で、オレは精一杯、レナ王女を演じた。
懸念していたジャンの不調も起きなかった。一晩で頭を切り替えてくれたようだ。
むしろ今までよりも演技にキレがあって、びっくりした。演技力が上がっている。
吹っ切れた表情が見えて、ほっとした。ジャンの強さに助けられた。
安心して演技を続ける。仮面のアクシデントも前回と同じようにやって、同じ演出で進めた。
何度も練習した台詞を間違えずに演じる。
そして多分、今までで一番いい出来の舞台を、無事に終える事が出来た。
拍手がきた。やった。観客の反応はまずまずだ。
急いで舞台をはけて、次の高校の為に舞台裏を空ける。
控室に戻ってから、三年の先輩達が全員、「終わったな…」としんみりしていた。
この沢山の学校の中から1校しか全国大会に行けないのか。
上に行くのは難しいかもしれないが、やれるだけの事はやるしかねえな。
そしてあっという間にオレ達の番になった。準備を済ませて、再び舞台裏で円陣を組む。
オルオ「九州大会の壁は高いが、ここまできたからには全国目指すぞ! 全力で挑め! いくぞ!!」
一同「「「「おー!!!」」」
そして再び、あの舞台が始まった。
舞台に出ると、県大会の時よりも多い客席に息を呑んだ。
すげえ。こんな大ホールで演技が出来るのか。
何だ。この高揚感。すげえ、楽しい!
人に見られている事。そして演技が出来る事。
その異空間で、オレは精一杯、レナ王女を演じた。
懸念していたジャンの不調も起きなかった。一晩で頭を切り替えてくれたようだ。
むしろ今までよりも演技にキレがあって、びっくりした。演技力が上がっている。
吹っ切れた表情が見えて、ほっとした。ジャンの強さに助けられた。
安心して演技を続ける。仮面のアクシデントも前回と同じようにやって、同じ演出で進めた。
何度も練習した台詞を間違えずに演じる。
そして多分、今までで一番いい出来の舞台を、無事に終える事が出来た。
拍手がきた。やった。観客の反応はまずまずだ。
急いで舞台をはけて、次の高校の為に舞台裏を空ける。
控室に戻ってから、三年の先輩達が全員、「終わったな…」としんみりしていた。
600: 2014/06/19(木) 17:36:08 ID:G0f5oHlU0
ペトラ「あっという間だったわね……」
オルオ「ああ。やってみれば、本当にその通りだったな」
エルド「本当にな。さて、急いで片付けるか」
グンタ「だな」
やる事はいつもと同じだと言わんばかりにさっさと手慣れた手つきで片付ける。
そして1日目の公演が無事に終わり、明日の公演を待つ。3日目の午後に出場高校が決定するのでそれまでは役者は係の仕事だけになる。
裏方のミカサ達はその間も忙しいけど、とりあえずの一区切りはついた。
そしてあっという間に3日間の公演日程が終わり、結果発表になった。
出場高校の生徒たちが一堂に客席について、神妙に結果を待った。
審査委員長の発表を順次待つ。結果は………
審査委員長『講談高校……優良賞』
ああ、ダメだったか。優良賞は努力賞とほとんど一緒だ。
最優秀賞はどこになるのか。
審査委員長『白泉高校……最優秀賞』
その瞬間、白泉高校の生徒がざわめいた。
審査委員長『二連覇、おめでとうございます。どうぞ、壇上へ』
二連覇か。すげえ! でも確かに白泉高校、良かったもんな。
特にあの少年役を演じた女性の演技力は、目を見張るものがあった。
名前、なんていうんだろ。
審査委員長『また白泉高校には同時にキョーコ・モナカさんに主演特別賞を贈らせて頂きます』
おお? なんだろ。素の感じが演じていた時と全く違う。
ごく普通のその辺にいそうな女の子だ。悪く言えば華がない。
だけど、演技が入るとまるで別人だった。あの子、すげえなあ。
オルオ「ああ。やってみれば、本当にその通りだったな」
エルド「本当にな。さて、急いで片付けるか」
グンタ「だな」
やる事はいつもと同じだと言わんばかりにさっさと手慣れた手つきで片付ける。
そして1日目の公演が無事に終わり、明日の公演を待つ。3日目の午後に出場高校が決定するのでそれまでは役者は係の仕事だけになる。
裏方のミカサ達はその間も忙しいけど、とりあえずの一区切りはついた。
そしてあっという間に3日間の公演日程が終わり、結果発表になった。
出場高校の生徒たちが一堂に客席について、神妙に結果を待った。
審査委員長の発表を順次待つ。結果は………
審査委員長『講談高校……優良賞』
ああ、ダメだったか。優良賞は努力賞とほとんど一緒だ。
最優秀賞はどこになるのか。
審査委員長『白泉高校……最優秀賞』
その瞬間、白泉高校の生徒がざわめいた。
審査委員長『二連覇、おめでとうございます。どうぞ、壇上へ』
二連覇か。すげえ! でも確かに白泉高校、良かったもんな。
特にあの少年役を演じた女性の演技力は、目を見張るものがあった。
名前、なんていうんだろ。
審査委員長『また白泉高校には同時にキョーコ・モナカさんに主演特別賞を贈らせて頂きます』
おお? なんだろ。素の感じが演じていた時と全く違う。
ごく普通のその辺にいそうな女の子だ。悪く言えば華がない。
だけど、演技が入るとまるで別人だった。あの子、すげえなあ。
601: 2014/06/19(木) 17:48:42 ID:G0f5oHlU0
そして審査委員長の総評が終わり、あっという間に九州大会が終わった。
バスで旅館に戻る道の中で、ペトラ先輩が言った。
ペトラ「完敗だったわ。やっぱり白泉高校は毎年強いわね…」
オルオ「連覇をするだけはある。役者もそうだが、演出、照明、大道具、どれも一定レベル以上を持っている」
ペトラ「しかも既存の脚本でしょ? どんだけ金注ぎ込んでいるのよって話よね」
オルオ「うちも既存が使えればもっと役者の練習に力を入れられるんだがな……」
ペトラ「お金ないから無理よ。無い物ねだりしてもしょうがないわ」
と、小さな愚痴を言っていた。
エレン「既存を使えればっていうのは、所謂、著作権料を払えればって話ですか?」
オルオ「まあそういう事だ。脚本が先に出来ていれば、それに合わせて裏も表も準備の動き出しを早く出来るから、有利ではあるんだが」
マーガレット「でもそうなると、大道具の予算を削らざる負えなくなるんで、金持ちの学校以外はまずやりませんね」
エレン「金かあ…」
そう言えば白泉は金持ちのお嬢様学校だったな。
特待生もいるという話だけど、多分、軍資金が他の学校の比じゃないんだろう。
ペトラ「来年からは誰が脚本やる? 今までは私かオルオがやってたけど、2年に脚本書ける子いないし、1年に任せるしかないかしら?」
エレン「え? そうなんですか? 2年の誰かがやるのかと思ってたんですけど」
マーガレット「ごめん。私は脚本だけは無理。コントなら書けるけど、中編脚本とか絶対無理」
スカーレット「私も無理だわ」
ガーネット「同じく」
アーロン「読むの専門だ」
エーレン「難しいですね」
OH……丸投げかよ。どうすんだ。先輩達、引退するのに。
バスで旅館に戻る道の中で、ペトラ先輩が言った。
ペトラ「完敗だったわ。やっぱり白泉高校は毎年強いわね…」
オルオ「連覇をするだけはある。役者もそうだが、演出、照明、大道具、どれも一定レベル以上を持っている」
ペトラ「しかも既存の脚本でしょ? どんだけ金注ぎ込んでいるのよって話よね」
オルオ「うちも既存が使えればもっと役者の練習に力を入れられるんだがな……」
ペトラ「お金ないから無理よ。無い物ねだりしてもしょうがないわ」
と、小さな愚痴を言っていた。
エレン「既存を使えればっていうのは、所謂、著作権料を払えればって話ですか?」
オルオ「まあそういう事だ。脚本が先に出来ていれば、それに合わせて裏も表も準備の動き出しを早く出来るから、有利ではあるんだが」
マーガレット「でもそうなると、大道具の予算を削らざる負えなくなるんで、金持ちの学校以外はまずやりませんね」
エレン「金かあ…」
そう言えば白泉は金持ちのお嬢様学校だったな。
特待生もいるという話だけど、多分、軍資金が他の学校の比じゃないんだろう。
ペトラ「来年からは誰が脚本やる? 今までは私かオルオがやってたけど、2年に脚本書ける子いないし、1年に任せるしかないかしら?」
エレン「え? そうなんですか? 2年の誰かがやるのかと思ってたんですけど」
マーガレット「ごめん。私は脚本だけは無理。コントなら書けるけど、中編脚本とか絶対無理」
スカーレット「私も無理だわ」
ガーネット「同じく」
アーロン「読むの専門だ」
エーレン「難しいですね」
OH……丸投げかよ。どうすんだ。先輩達、引退するのに。
602: 2014/06/19(木) 18:14:25 ID:G0f5oHlU0
アニ「…………アルミンなら、出来るかもしれない」
と、その時、アニがぼそっと口を出した。
ペトラ「アルミン? あ、後で入るって言ってたあの金髪の子?」
アニ「はい。本を読むのが好きだし、読書量は毎年2000冊超えるとか言っていたんで、出来るとすればアルミンじゃないかと」
ペトラ「嘘!? 読書量負けた?! 私の倍読んでるの?!」
オルオ「平均して一日5~6冊か。なかなかやるな」
アニ「まあラノベも含むと言ってたんで、休みの日とかは10冊くらい一気に読むとか言ってました」
エレン「ああ、確かにアルミンは本の虫だから、出来るとすればアルミンしかいねえかもな」
なるほど。アルミンならいけるかもな。相談してみるか。
と、今後の事をいろいろ相談していたその時、
リヴァイ「もしくはエルヴィンの奴に頼むかだな。あいつも脚本は書ける筈だ」
と、リヴァイ先生も発言した。
ペトラ「え? エルヴィン先生? ですか? でも……エルヴィン先生って演劇の事……」
あれ? まだペトラ先輩に話してなかったんかな? オルオ先輩。
オルオ先輩がその時、思い出したように、
オルオ「リヴァイ先生、いいですか?」
リヴァイ「構わん」
ペトラ「なになに? 二人だけ通じる話しないでよ」
オルオ「いや、実は……」
と、その時、オルオ先輩が今後について、エルヴィン先生が副顧問について貰うかもしれない旨を全員に説明した。
勿論、エルヴィン先生が演劇経験者である事も含めて伝えると、
ミカサ「顧問が二人……ですか」
と、ミカサがちょっと驚いていた。
ミカサ「いいと思います。その案」
マーガレット「へーエルヴィン先生を通じてリヴァイ先生が演劇に関わる事になったなんて、いい話ですねー」
スカーレット「どう無理やり勧誘したのかもっと詳しく知りたいところだけど(ニヤニヤ)」
マーガレット「そこ気になるよね。確かに」
リヴァイ「そこは気にするな。まあ、反対する者がいなければ、の話だがな。1年、2年はどう思う?」
と、その時、アニがぼそっと口を出した。
ペトラ「アルミン? あ、後で入るって言ってたあの金髪の子?」
アニ「はい。本を読むのが好きだし、読書量は毎年2000冊超えるとか言っていたんで、出来るとすればアルミンじゃないかと」
ペトラ「嘘!? 読書量負けた?! 私の倍読んでるの?!」
オルオ「平均して一日5~6冊か。なかなかやるな」
アニ「まあラノベも含むと言ってたんで、休みの日とかは10冊くらい一気に読むとか言ってました」
エレン「ああ、確かにアルミンは本の虫だから、出来るとすればアルミンしかいねえかもな」
なるほど。アルミンならいけるかもな。相談してみるか。
と、今後の事をいろいろ相談していたその時、
リヴァイ「もしくはエルヴィンの奴に頼むかだな。あいつも脚本は書ける筈だ」
と、リヴァイ先生も発言した。
ペトラ「え? エルヴィン先生? ですか? でも……エルヴィン先生って演劇の事……」
あれ? まだペトラ先輩に話してなかったんかな? オルオ先輩。
オルオ先輩がその時、思い出したように、
オルオ「リヴァイ先生、いいですか?」
リヴァイ「構わん」
ペトラ「なになに? 二人だけ通じる話しないでよ」
オルオ「いや、実は……」
と、その時、オルオ先輩が今後について、エルヴィン先生が副顧問について貰うかもしれない旨を全員に説明した。
勿論、エルヴィン先生が演劇経験者である事も含めて伝えると、
ミカサ「顧問が二人……ですか」
と、ミカサがちょっと驚いていた。
ミカサ「いいと思います。その案」
マーガレット「へーエルヴィン先生を通じてリヴァイ先生が演劇に関わる事になったなんて、いい話ですねー」
スカーレット「どう無理やり勧誘したのかもっと詳しく知りたいところだけど(ニヤニヤ)」
マーガレット「そこ気になるよね。確かに」
リヴァイ「そこは気にするな。まあ、反対する者がいなければ、の話だがな。1年、2年はどう思う?」
603: 2014/06/19(木) 18:26:45 ID:G0f5oHlU0
マーガレット「別にいいですよ。エルヴィン先生なら」
ガーネット「うん、エルヴィン先生は優しいし、いいよね」
スカーレット「確かに兼任じゃ限界があるかもですもんねー」
マリーナ「今までは良かったけど、もし今後、リヴァイ先生に急な事が起きた場合、副顧問はいた方がいいよね」
カジカジ「うん。そうだね。何か起きてからじゃ遅いし」
アニ「むしろ何故、経験者のエルヴィン先生が顧問にならなかったのが疑問ですね」
リヴァイ「そこは大人の事情だ。まあ顧問は無理でも「副顧問」ならあいつなら出来るだろう。というか、させる」
と言う事で話が大体まとまって、旅館についた。今晩まではここに泊まって明日の朝、学校に帰る。
旅館に戻った直後、ミカサがふらーっと、よろめいてびっくりした。
エレン「ミカサ?! どうした?!」
ミカサ「ご、ごめんなさい。ちょっと疲れたみたい……」
エレン「バスに酔ったのか?」
ミカサ「いえ、そうじゃないけど……」
リヴァイ「今日の裏方はかなりハードだったからな。すぐに休め。裏方チームは全員、体がバキバキだろ」
マーガレット「イエース……」
スカーレット「夕飯の前に寝ていいですか?」
リヴァイ「許す。オレもちょっと仮眠をとる。他の奴らは自由に飯食ってていいぞ」
という訳で、裏方チームは旅館についた途端に気合が抜けたようにバタンキューと倒れた。
ガーネット「うん、エルヴィン先生は優しいし、いいよね」
スカーレット「確かに兼任じゃ限界があるかもですもんねー」
マリーナ「今までは良かったけど、もし今後、リヴァイ先生に急な事が起きた場合、副顧問はいた方がいいよね」
カジカジ「うん。そうだね。何か起きてからじゃ遅いし」
アニ「むしろ何故、経験者のエルヴィン先生が顧問にならなかったのが疑問ですね」
リヴァイ「そこは大人の事情だ。まあ顧問は無理でも「副顧問」ならあいつなら出来るだろう。というか、させる」
と言う事で話が大体まとまって、旅館についた。今晩まではここに泊まって明日の朝、学校に帰る。
旅館に戻った直後、ミカサがふらーっと、よろめいてびっくりした。
エレン「ミカサ?! どうした?!」
ミカサ「ご、ごめんなさい。ちょっと疲れたみたい……」
エレン「バスに酔ったのか?」
ミカサ「いえ、そうじゃないけど……」
リヴァイ「今日の裏方はかなりハードだったからな。すぐに休め。裏方チームは全員、体がバキバキだろ」
マーガレット「イエース……」
スカーレット「夕飯の前に寝ていいですか?」
リヴァイ「許す。オレもちょっと仮眠をとる。他の奴らは自由に飯食ってていいぞ」
という訳で、裏方チームは旅館についた途端に気合が抜けたようにバタンキューと倒れた。
604: 2014/06/19(木) 19:25:46 ID:G0f5oHlU0
ミカサがここまで憔悴するって、どんだけハードだったんだ。
布団に入った女子3人は倒れるように眠ってしまった。
県大会の時はその後に料理をする体力が残っていたくらいだから、九州大会はその比じゃなかったんだろう。
眠っているミカサを見守っていたかったけど、ペトラ先輩に追い出されてしまった。
ペトラ「寝かせてあげて。私達は先にご飯を食べましょ」
エレン「そうっすね」
そして先にご飯を食べて部屋に戻ると、まだリヴァイ先生が爆睡していた。
このままだと、明日の朝まで何も食べずに寝てしまうんじゃないかと思ったが、もし夜中に起きてしまったら、夜食がいるよな。
コンビニに行っておにぎりとかパンを買っておこう。オレも腹減ったら食えるし。
するとオルオ先輩も同じことを思ったようで、結局オレとオルオ先輩とペトラ先輩の三人でコンビニまで行く事になった。
ペトラ「あーなんかこう、祭りの後って感じで切ないよねー」
大会が終わって、一息ついたせいで気合が抜けたペトラ先輩がそう言った。
コンビニまでの短い道のりの中、オルオ先輩も頷いた。
オルオ「ああ。あっという間だったな。後は受験だけか……」
ペトラ「事故の件は驚いたけど、でもおかげで九州大会の日程が早まった訳だから、3年にとっては好都合だったわよね」
オルオ「確かにな。例年通り12月の開催だったら、3年はどのみち出られなかったからな」
ペトラ「うん。県大会も怪しいわよね。10月開催だし。ギリギリよねー」
エレン「やっぱり3年は9月に入ったら一気に受験モードっすか?」
オルオ「そうなるな。進学組は9月から本格的な勉強に入るといっても過言じゃない」
布団に入った女子3人は倒れるように眠ってしまった。
県大会の時はその後に料理をする体力が残っていたくらいだから、九州大会はその比じゃなかったんだろう。
眠っているミカサを見守っていたかったけど、ペトラ先輩に追い出されてしまった。
ペトラ「寝かせてあげて。私達は先にご飯を食べましょ」
エレン「そうっすね」
そして先にご飯を食べて部屋に戻ると、まだリヴァイ先生が爆睡していた。
このままだと、明日の朝まで何も食べずに寝てしまうんじゃないかと思ったが、もし夜中に起きてしまったら、夜食がいるよな。
コンビニに行っておにぎりとかパンを買っておこう。オレも腹減ったら食えるし。
するとオルオ先輩も同じことを思ったようで、結局オレとオルオ先輩とペトラ先輩の三人でコンビニまで行く事になった。
ペトラ「あーなんかこう、祭りの後って感じで切ないよねー」
大会が終わって、一息ついたせいで気合が抜けたペトラ先輩がそう言った。
コンビニまでの短い道のりの中、オルオ先輩も頷いた。
オルオ「ああ。あっという間だったな。後は受験だけか……」
ペトラ「事故の件は驚いたけど、でもおかげで九州大会の日程が早まった訳だから、3年にとっては好都合だったわよね」
オルオ「確かにな。例年通り12月の開催だったら、3年はどのみち出られなかったからな」
ペトラ「うん。県大会も怪しいわよね。10月開催だし。ギリギリよねー」
エレン「やっぱり3年は9月に入ったら一気に受験モードっすか?」
オルオ「そうなるな。進学組は9月から本格的な勉強に入るといっても過言じゃない」
605: 2014/06/19(木) 19:38:51 ID:G0f5oHlU0
ペトラ「早いわよ。時の流れは。あーもう! あと1年、高校生活やりたいくらいだけど!」
オルオ「留年する訳にもいかんしな。楽しかったのは、同感だが」
エレン「先輩達と離れるのは、寂しいっすね……」
素直に思った事を口に出したら、ペトラ先輩の頬が赤くなった。
ペトラ「ば、馬鹿! まだそういうのは早いわよ! 引退しても、ちゃんと遊びに行くからね?」
オルオ「おう。引継ぎの件とかいろいろ出てくるしな。次の部長と副部長を決めないといけないし……」
エレン「そうですよね。すぐ部活を離れる訳じゃないですよね」
ペトラ「当たり前でしょー? もう、あんまり追い出そうとしないでよ? こっちも寂しいんだから!」
と、ペトラ先輩が可愛く拗ねる。
エレン「はい。ギリギリまでいて欲しいです」
ペトラ「やだもう、この子ったら! キュンキュンするからやめて!」
たった半年程度の付き合いだけど、もう先輩達と離れるのが寂しいと思うくらいには、打ち解けていたと思う。
オルオ「エレン、たらし込むのはやめろ。こっちが恥ずかしいぞ」
エレン「え? そんなつもりは……」
ペトラ「全く。天然か! エレンの恋人になる子は大変ね!」
エレン「え? (真っ赤)」
ミカサの事がつい思い浮かんで、照れてしまう。
オルオ「留年する訳にもいかんしな。楽しかったのは、同感だが」
エレン「先輩達と離れるのは、寂しいっすね……」
素直に思った事を口に出したら、ペトラ先輩の頬が赤くなった。
ペトラ「ば、馬鹿! まだそういうのは早いわよ! 引退しても、ちゃんと遊びに行くからね?」
オルオ「おう。引継ぎの件とかいろいろ出てくるしな。次の部長と副部長を決めないといけないし……」
エレン「そうですよね。すぐ部活を離れる訳じゃないですよね」
ペトラ「当たり前でしょー? もう、あんまり追い出そうとしないでよ? こっちも寂しいんだから!」
と、ペトラ先輩が可愛く拗ねる。
エレン「はい。ギリギリまでいて欲しいです」
ペトラ「やだもう、この子ったら! キュンキュンするからやめて!」
たった半年程度の付き合いだけど、もう先輩達と離れるのが寂しいと思うくらいには、打ち解けていたと思う。
オルオ「エレン、たらし込むのはやめろ。こっちが恥ずかしいぞ」
エレン「え? そんなつもりは……」
ペトラ「全く。天然か! エレンの恋人になる子は大変ね!」
エレン「え? (真っ赤)」
ミカサの事がつい思い浮かんで、照れてしまう。
606: 2014/06/19(木) 19:48:39 ID:G0f5oHlU0
オルオ「ん? おや? その様子だと、いるんだな?」
ペトラ「あ、やっぱり? そうだったんだ」
エレン「ええっと……」
ペトラ「隠さなくても分かるわよ。相手はミカサでしょ?」
何故バレたし。
ペトラ「えー? そりゃ分かるわよ。分からない方がおかしいって。ねえ?」
オルオ「まあな。そんな気がしていたが、やはりそうだったか」
先輩達の観察力すげえ。いや、その、お恥ずかしい。
エレン「あーはい。まだ付き合い初めて間もないんですけど」
ペトラ「いやー! ほやほやカップルなのね。うん、羨ましいわー」
オルオ「ペトラ、お前も言ってる場合か。リヴァイ先生に告白しないのか?」
ペトラ「え? や、やだなあ。私は告白はしないわよぉ……」
と、ペトラ先輩がそっぽ向く。
ペトラ「迷惑になるだけだし、ね? 片思いのままで十分よ」
オルオ「…………そうか。でもこの機会を逃したら、次はないかもしれないぞ?」
ペトラ「やだ、今日はやけに煽るわね。な、なに? 何か企んでいるの?」
オルオ「別に企んじゃいないが………」
オルオ「リヴァイ先生のご褒美、本当は欲しかったんだろ?」
ペトラ「そりゃ欲しいに決まってるでしょ?! でもあの時はしょうがないじゃない! 空気読まないと!」
ああ、やっぱりアレ、わざとだったんだ。
古い曲の中で、うろ覚えの曲を選んだんだな。
多分、今の曲だったら全部歌えるくせに、先生に合わせて、そうしたんだ。
そういうところ、いじらしいよな。ペトラ先輩。
ペトラ「あ、やっぱり? そうだったんだ」
エレン「ええっと……」
ペトラ「隠さなくても分かるわよ。相手はミカサでしょ?」
何故バレたし。
ペトラ「えー? そりゃ分かるわよ。分からない方がおかしいって。ねえ?」
オルオ「まあな。そんな気がしていたが、やはりそうだったか」
先輩達の観察力すげえ。いや、その、お恥ずかしい。
エレン「あーはい。まだ付き合い初めて間もないんですけど」
ペトラ「いやー! ほやほやカップルなのね。うん、羨ましいわー」
オルオ「ペトラ、お前も言ってる場合か。リヴァイ先生に告白しないのか?」
ペトラ「え? や、やだなあ。私は告白はしないわよぉ……」
と、ペトラ先輩がそっぽ向く。
ペトラ「迷惑になるだけだし、ね? 片思いのままで十分よ」
オルオ「…………そうか。でもこの機会を逃したら、次はないかもしれないぞ?」
ペトラ「やだ、今日はやけに煽るわね。な、なに? 何か企んでいるの?」
オルオ「別に企んじゃいないが………」
オルオ「リヴァイ先生のご褒美、本当は欲しかったんだろ?」
ペトラ「そりゃ欲しいに決まってるでしょ?! でもあの時はしょうがないじゃない! 空気読まないと!」
ああ、やっぱりアレ、わざとだったんだ。
古い曲の中で、うろ覚えの曲を選んだんだな。
多分、今の曲だったら全部歌えるくせに、先生に合わせて、そうしたんだ。
そういうところ、いじらしいよな。ペトラ先輩。
607: 2014/06/19(木) 19:56:53 ID:G0f5oHlU0
ペトラ「いいのよ! その、貰えないのは残念だけど、先生の隣で歌えたし、いい思い出作れたから!」
オルオ「俺の分、譲ってやろうか?」
ペトラ「え?! それこそ悪いわよ! あんただって、リヴァイ先生大好きな癖に……」
ペトラ「まあ、どうしてもくれるっていうなら、貰ってあげても…いいけど?」
オルオ「どこのツンデレだ。テンプレで返すなよ」
ペトラ「うっさいわね! まあ、くれるなら有難く頂きますけど?」
うはあ。こっちはこっちでなんか甘酸っぱい感じがする。
何だろう。オレから見ると、オルオ先輩、ペトラ先輩の事、好きなようにしか見えないんだが。
ペトラ先輩は、どう思ってるんだろ…。
オレ、お邪魔だったかな? と思いつつ荷物を持つ。
荷物係はオルオ先輩だけで良かったかもしれんと思いつつも、
オルオ「やれやれ…」
と、オルオ先輩自身も告白はする気はなさそうな気配だ。
エレン「すんません、オレ、ついてきちゃって」
オルオ「あ? 何を言ってる。むしろいてくれて助かったぞ」
エレン「そうですか?」
オルオ「ああ。気にするな」
そんな感じでオレ達は、コンビニから旅館に帰ると、やっとリヴァイ先生が目を覚ましたようだった。
オルオ「俺の分、譲ってやろうか?」
ペトラ「え?! それこそ悪いわよ! あんただって、リヴァイ先生大好きな癖に……」
ペトラ「まあ、どうしてもくれるっていうなら、貰ってあげても…いいけど?」
オルオ「どこのツンデレだ。テンプレで返すなよ」
ペトラ「うっさいわね! まあ、くれるなら有難く頂きますけど?」
うはあ。こっちはこっちでなんか甘酸っぱい感じがする。
何だろう。オレから見ると、オルオ先輩、ペトラ先輩の事、好きなようにしか見えないんだが。
ペトラ先輩は、どう思ってるんだろ…。
オレ、お邪魔だったかな? と思いつつ荷物を持つ。
荷物係はオルオ先輩だけで良かったかもしれんと思いつつも、
オルオ「やれやれ…」
と、オルオ先輩自身も告白はする気はなさそうな気配だ。
エレン「すんません、オレ、ついてきちゃって」
オルオ「あ? 何を言ってる。むしろいてくれて助かったぞ」
エレン「そうですか?」
オルオ「ああ。気にするな」
そんな感じでオレ達は、コンビニから旅館に帰ると、やっとリヴァイ先生が目を覚ましたようだった。
611: 2014/06/20(金) 01:02:47 ID:RJyz0xdI0
リヴァイ「今何時だ……10時半か」
オルオ「ですね。食堂はギリ空いてますけど、とりあえず、夜食買ってきたんで、こっち食べてもいいですよ」
リヴァイ「悪い。くれ…」
という訳でリヴァイ先生におにぎりとかパンとかをあげて、
リヴァイ「…………はー生き返った」
と、お茶を飲み干して息をついたリヴァイ先生だった。
リヴァイ「3日間、本当に神経すり減らした。肉体より精神が削られたな……」
エレン「そんなにハードだったんですか」
リヴァイ「ああ。頭が疲れたよ。やはり急ごしらえな会場なだけあって、十分な設備とは言えなかった。何より裏方側の通路が狭すぎた。頭の中はずっとテトリス状態だった」
エレン「なるほど。荷物の移動が大変だったんですね」
テトリスってことは、要はそういう事だろう。
出したり入れたりする様をゲームのようにイメージしてみる。
リヴァイ「ああ。最終日の搬出の時が一番、気遣ったな」
リヴァイ「しかし無事に事故も起きずに終わったから、とりあえずめでたしめでたしだ」
と、お茶を注いであげるオルオ先輩に「ありがとう」と言いながら、先生は言った。
リヴァイ「そうだ。カラオケゲームに勝った奴らにまだ、何をやるか決めてないんだが、何がいいか?」
エレン「え? 決めてなかったんですか?」
リヴァイ「ああ。学生が好きそうな物が思い浮かばなくてな。聞いてからやろうと思ってたんだが……」
それもそうか。世代間のギャップというものがあるから、分からなくて当然だろう。
エレン「だったら、>>612とかどうですかね?」
(*リヴァイ先生からのプレゼントは何がいい?)
オルオ「ですね。食堂はギリ空いてますけど、とりあえず、夜食買ってきたんで、こっち食べてもいいですよ」
リヴァイ「悪い。くれ…」
という訳でリヴァイ先生におにぎりとかパンとかをあげて、
リヴァイ「…………はー生き返った」
と、お茶を飲み干して息をついたリヴァイ先生だった。
リヴァイ「3日間、本当に神経すり減らした。肉体より精神が削られたな……」
エレン「そんなにハードだったんですか」
リヴァイ「ああ。頭が疲れたよ。やはり急ごしらえな会場なだけあって、十分な設備とは言えなかった。何より裏方側の通路が狭すぎた。頭の中はずっとテトリス状態だった」
エレン「なるほど。荷物の移動が大変だったんですね」
テトリスってことは、要はそういう事だろう。
出したり入れたりする様をゲームのようにイメージしてみる。
リヴァイ「ああ。最終日の搬出の時が一番、気遣ったな」
リヴァイ「しかし無事に事故も起きずに終わったから、とりあえずめでたしめでたしだ」
と、お茶を注いであげるオルオ先輩に「ありがとう」と言いながら、先生は言った。
リヴァイ「そうだ。カラオケゲームに勝った奴らにまだ、何をやるか決めてないんだが、何がいいか?」
エレン「え? 決めてなかったんですか?」
リヴァイ「ああ。学生が好きそうな物が思い浮かばなくてな。聞いてからやろうと思ってたんだが……」
それもそうか。世代間のギャップというものがあるから、分からなくて当然だろう。
エレン「だったら、>>612とかどうですかね?」
(*リヴァイ先生からのプレゼントは何がいい?)
613: 2014/06/20(金) 04:34:41 ID:RJyz0xdI0
キン肉マン推しワロタwwww
614: 2014/06/20(金) 05:07:52 ID:RJyz0xdI0
リヴァイ「筋肉マンのキャラソンだと? そんなもん貰って嬉しいのか?」
エレン「いや、折角カラオケで歌ったんですし、元ネタ知りたいなーなんて」
リヴァイ「一応、全員に同じ物を配るつもりだったが…分かった。時間がかかるだろうが、集めるか」
エレン「え? 本当にそれでいいんですか?!」
冗談のつもりで言ったのに!
リヴァイ「………何? 今、お前がそう言ったんだろう?」
エレン「え、あ……いや、その……」
やっべ! これは後で皆に恨まれる気がする。どうしよう。
汗掻いていると、オルオ先輩が、
オルオ「あの、エルドとかグンタの場合は親父さんが持ってるから被るんじゃないんですか?」
リヴァイ「あ、そう言えばそうだったな」
リヴァイ「被る物を貰ってもしょうがないか。だったら、CDを買う為のギフトカードのようなものならどうだ?」
リヴァイ「キャラソンが気になる奴は自分で買え。それならいいだろう」
オルオ「まあ無難ちゃ無難ですかね」
リヴァイ「第一、今、筋肉マンのキャラソンを集めるとなると、相当手間がかかるぞ」
リヴァイ「あるところにはあるだろうが………全員分となると、きついかもな」
良かった。軌道修正して貰えた。やっべー。
オルオ先輩にこづかれた。いや、調子に乗ってすみません…。
エレン「いや、折角カラオケで歌ったんですし、元ネタ知りたいなーなんて」
リヴァイ「一応、全員に同じ物を配るつもりだったが…分かった。時間がかかるだろうが、集めるか」
エレン「え? 本当にそれでいいんですか?!」
冗談のつもりで言ったのに!
リヴァイ「………何? 今、お前がそう言ったんだろう?」
エレン「え、あ……いや、その……」
やっべ! これは後で皆に恨まれる気がする。どうしよう。
汗掻いていると、オルオ先輩が、
オルオ「あの、エルドとかグンタの場合は親父さんが持ってるから被るんじゃないんですか?」
リヴァイ「あ、そう言えばそうだったな」
リヴァイ「被る物を貰ってもしょうがないか。だったら、CDを買う為のギフトカードのようなものならどうだ?」
リヴァイ「キャラソンが気になる奴は自分で買え。それならいいだろう」
オルオ「まあ無難ちゃ無難ですかね」
リヴァイ「第一、今、筋肉マンのキャラソンを集めるとなると、相当手間がかかるぞ」
リヴァイ「あるところにはあるだろうが………全員分となると、きついかもな」
良かった。軌道修正して貰えた。やっべー。
オルオ先輩にこづかれた。いや、調子に乗ってすみません…。
615: 2014/06/20(金) 05:17:45 ID:RJyz0xdI0
という訳で、リヴァイ先生のご褒美は結局「図書カード」になった。
一人1000円ずつだ。これでCDも買えるからそれで新しい本でもCDでも買えという事になった。
翌日、学校に戻ってから、校門の前で少し待たされて、そのご褒美を受け取る。
でも、何故かオレの分だけ、筋肉マンのキャラソンが2枚入っていた。エルド先輩とグンタ先輩が歌っていたアレだ。
エレン「え? 何でオレだけ……」
リヴァイ「昨日の夜、エルヴィンに話したら、自宅にあると言ってたから、奴から貰ってきた。お前にやるよ」
エレン「ええ?! いいんですか?!」
リヴァイ「昔のCDだしな。いいそうだ。大事にしろよ」
という訳で、何故か筋肉マンのキャラソンを本当に貰う事になってしまった。
瓢箪から駒とはこのことだろう。
リヴァイ「原作も読めよ。筋肉マンは名作だからな」
エレン「はい! そうします!」
という訳で何だかちょっとだけ得した気分で、オレは家に帰る事になった。
一人1000円ずつだ。これでCDも買えるからそれで新しい本でもCDでも買えという事になった。
翌日、学校に戻ってから、校門の前で少し待たされて、そのご褒美を受け取る。
でも、何故かオレの分だけ、筋肉マンのキャラソンが2枚入っていた。エルド先輩とグンタ先輩が歌っていたアレだ。
エレン「え? 何でオレだけ……」
リヴァイ「昨日の夜、エルヴィンに話したら、自宅にあると言ってたから、奴から貰ってきた。お前にやるよ」
エレン「ええ?! いいんですか?!」
リヴァイ「昔のCDだしな。いいそうだ。大事にしろよ」
という訳で、何故か筋肉マンのキャラソンを本当に貰う事になってしまった。
瓢箪から駒とはこのことだろう。
リヴァイ「原作も読めよ。筋肉マンは名作だからな」
エレン「はい! そうします!」
という訳で何だかちょっとだけ得した気分で、オレは家に帰る事になった。
616: 2014/06/20(金) 05:19:21 ID:RJyz0xdI0
エルドとグンタの親父さんがキャラソン持ってる(という事にしないと歌えないw)ので、
今回はエレンだけ、CD貰う事にしました。
では続きはまた。
今回はエレンだけ、CD貰う事にしました。
では続きはまた。
619: 2014/06/20(金) 15:17:35 ID:RJyz0xdI0
あ、でも家に帰る前に、
エレン「オルオ先輩!」
オルオ先輩を呼び止めて、
オルオ「ん? 何だエレン」
エレン「図書カード、先輩にあげます」
オルオ「え?」
エレン「オレはCD貰ったんで……ペトラ先輩に1枚譲るなら、先輩の分がなくなるから」
オルオ「いいのか…?」
エレン「これで参考書でも買ってください。受験の為に使ってくれれば」
オルオ「そうか……ありがとう。有難く使わせて貰うよ」
ペトラ「オルオー? 何やってるのー?」
待ってるペトラ先輩が首を傾げていた。
オルオ「何でもない。帰るぞ」
ペトラ「うん。じゃあ皆、またね!」
という訳でその場で皆、解散になった。
その様子を見ていたミカサが首を傾げて、
ミカサ「エレン、オルオ先輩に図書カードあげちゃったの?」
エレン「ああ。オレ、ひょんなことからCD貰っちゃったからさ。これでいいやって思って」
ミカサ「そう……私のを譲っても良かったけど」
エレン「いや、ミカサはミカサでそれで何か買え。おばさんにCD買ってやったらどうだ?」
ミカサ「それもそうね。分かった。そうする」
エレン「オルオ先輩!」
オルオ先輩を呼び止めて、
オルオ「ん? 何だエレン」
エレン「図書カード、先輩にあげます」
オルオ「え?」
エレン「オレはCD貰ったんで……ペトラ先輩に1枚譲るなら、先輩の分がなくなるから」
オルオ「いいのか…?」
エレン「これで参考書でも買ってください。受験の為に使ってくれれば」
オルオ「そうか……ありがとう。有難く使わせて貰うよ」
ペトラ「オルオー? 何やってるのー?」
待ってるペトラ先輩が首を傾げていた。
オルオ「何でもない。帰るぞ」
ペトラ「うん。じゃあ皆、またね!」
という訳でその場で皆、解散になった。
その様子を見ていたミカサが首を傾げて、
ミカサ「エレン、オルオ先輩に図書カードあげちゃったの?」
エレン「ああ。オレ、ひょんなことからCD貰っちゃったからさ。これでいいやって思って」
ミカサ「そう……私のを譲っても良かったけど」
エレン「いや、ミカサはミカサでそれで何か買え。おばさんにCD買ってやったらどうだ?」
ミカサ「それもそうね。分かった。そうする」
620: 2014/06/20(金) 15:29:04 ID:RJyz0xdI0
そんな風に話していたら、突然携帯が鳴った。
アルミンだ。どうしたんだろう?
エレン「はい、もしもしーアルミンどうした?」
エレン「え…………………」
その時、アルミンから聞いた知らせにオレは目の前が一瞬、真っ白になった。
でも、すぐに気持ちを切り替えて答えた。
エレン「分かった。すぐに準備する。場所はどこだ。ああ、分かった」
そしてすぐに電話を切ってオレはミカサに言った。
エレン「ミカサ、家に帰って荷物置いたらすぐにまた出かけるぞ」
ミカサ「え?」
エレン「アルミンのおじいちゃんが、今朝亡くなったそうだ」
ミカサ「!」
ミカサ「……分かった」
そしてオレとミカサは一度自宅に戻ると、おばさんに事情を説明して車を出して貰った。
アルミンの家に到着すると、アルミンが自宅に一人、待っていてくれた。
アルミン「ごめんね、急に呼びつけて」
エレン「気遣うんじゃねえよ。分かってる。喪主はアルミンがするんだろう?」
アルミン「僕しかやれる人間がいないから。段取り分かんないから、どうしようかと思って」
ミカサの母「大丈夫よ。お手伝いできることがあれば、言って頂戴」
アルミン「すみません……」
アルミンはいつも通りの表情だったけど、それがかえって痛々しく思えた。
アルミンだ。どうしたんだろう?
エレン「はい、もしもしーアルミンどうした?」
エレン「え…………………」
その時、アルミンから聞いた知らせにオレは目の前が一瞬、真っ白になった。
でも、すぐに気持ちを切り替えて答えた。
エレン「分かった。すぐに準備する。場所はどこだ。ああ、分かった」
そしてすぐに電話を切ってオレはミカサに言った。
エレン「ミカサ、家に帰って荷物置いたらすぐにまた出かけるぞ」
ミカサ「え?」
エレン「アルミンのおじいちゃんが、今朝亡くなったそうだ」
ミカサ「!」
ミカサ「……分かった」
そしてオレとミカサは一度自宅に戻ると、おばさんに事情を説明して車を出して貰った。
アルミンの家に到着すると、アルミンが自宅に一人、待っていてくれた。
アルミン「ごめんね、急に呼びつけて」
エレン「気遣うんじゃねえよ。分かってる。喪主はアルミンがするんだろう?」
アルミン「僕しかやれる人間がいないから。段取り分かんないから、どうしようかと思って」
ミカサの母「大丈夫よ。お手伝いできることがあれば、言って頂戴」
アルミン「すみません……」
アルミンはいつも通りの表情だったけど、それがかえって痛々しく思えた。
621: 2014/06/20(金) 16:54:16 ID:RJyz0xdI0
ミカサの母「親戚の方は?」
アルミン「遠縁の方が何名か……でも全然、連絡し合ってないし、付き合いがないので」
アルミン「両親は既に他界しています。実質、僕一人が身内みたいなものだったんで」
ミカサの母「そう…でも、連絡しない訳にはいかないわ。連絡先は分かる?」
アルミン「あ、はい、一応、連絡先は分かりますけど…」
ミカサの母「仲があまり良くなかったのね」
アルミン「すみません……」
ミカサの母「分かったわ。なら代わりに話してあげる。電話を貸して頂戴」
こういう時、頼りになる大人がいると助かるよな。
そしてその日は当然通夜になり、次の日に葬式を慌ただしく行う事になった。
葬式にはジャンもマルコも来てくれた。クリスタ、ユミル、ライナー、ベルトルト、コニーは遅れて来てくれた。
アニも最後に来てくれた。「遅れてごめん」と言いながら、
アルミン「来てくれただけでも嬉しいよ。ごめんね。大会直後に」
アニ「関係ないよ。その……来ていいのか迷って」
アルミン「だよね。うん、でも来てくれて嬉しい」
そして皆、アルミンに気遣い、簡単に挨拶をして帰って行った。
オレは最後までアルミンの傍についていた。ミカサも同席している。
葬式があっという間に終わって、一息つくと、アルミンは何やら遠縁の人達と話し合いをしていたようだった。
アルミンの家の事情に踏み込むわけにもいかないので、つかず離れず様子を見守っていたが…。
アルミンの表情を見ていると、あまりいい空気ではなさそうだった。
アルミン「遠縁の方が何名か……でも全然、連絡し合ってないし、付き合いがないので」
アルミン「両親は既に他界しています。実質、僕一人が身内みたいなものだったんで」
ミカサの母「そう…でも、連絡しない訳にはいかないわ。連絡先は分かる?」
アルミン「あ、はい、一応、連絡先は分かりますけど…」
ミカサの母「仲があまり良くなかったのね」
アルミン「すみません……」
ミカサの母「分かったわ。なら代わりに話してあげる。電話を貸して頂戴」
こういう時、頼りになる大人がいると助かるよな。
そしてその日は当然通夜になり、次の日に葬式を慌ただしく行う事になった。
葬式にはジャンもマルコも来てくれた。クリスタ、ユミル、ライナー、ベルトルト、コニーは遅れて来てくれた。
アニも最後に来てくれた。「遅れてごめん」と言いながら、
アルミン「来てくれただけでも嬉しいよ。ごめんね。大会直後に」
アニ「関係ないよ。その……来ていいのか迷って」
アルミン「だよね。うん、でも来てくれて嬉しい」
そして皆、アルミンに気遣い、簡単に挨拶をして帰って行った。
オレは最後までアルミンの傍についていた。ミカサも同席している。
葬式があっという間に終わって、一息つくと、アルミンは何やら遠縁の人達と話し合いをしていたようだった。
アルミンの家の事情に踏み込むわけにもいかないので、つかず離れず様子を見守っていたが…。
アルミンの表情を見ていると、あまりいい空気ではなさそうだった。
622: 2014/06/20(金) 17:28:59 ID:RJyz0xdI0
話が終わってアルミンがこっちに合流してきた。
アルミン「エレン、頼みがあるんだけど」
エレン「おう、何でも言ってくれ」
アルミン「今日、エレンの家に泊めて貰える?」
エレン「おう! それくらい、いつでもいいぜ!」
アルミン「ありがとう。ちょっといろいろ考えをまとめたいんだ」
何やら問題が発生した様だ。でも、それに対して直接手助けは出来ないようだ。
でも間接的に助けられるなら、それでもいい。
葬式が終わってからそのままアルミンはうちに来る事になった。
そしてうちで夕飯を一緒に食べて、一息ついてからアルミンは言った。
アルミン「いやーこれから先、どうしようかな」
と、ぽつりと言って、
アルミン「僕、まだ未成年じゃない? だから遠縁の人達が僕を引き取るか否かでもめてさ。僕もいきなり知らない人と同居とか無理だし、断っちゃったよ」
エレン「そりゃそうだな。親戚とはいえ、付き合いないんじゃ、他人と殆ど一緒だ」
アルミン「んー……その、快く引き受けてくれる空気ならまだお世話になるのも有りなんだろうけど。なんていうか、厄介者を渋々って空気だったし、お世話になるのはちょっとね」
アルミン「一人でやっていくのは遺産をやりくりすれば何とかなると思うけど」
アルミン「今の家、賃貸なんだよね。おじいちゃんの名義で借りてたから、僕一人になった場合、継続して借りられるのかな」
エレン「ん? 問題あるのか? それって」
アルミン「うーん、契約更新の時にどうなるんだろうと思って。未成年にも継続して貸して貰えるのかなと」
ミカサの母「そうね。確かに未成年が賃貸を借りる場合は、親権者の同意がいるわ。保証人もいる」
ミカサの母「でも不動産屋の場合、安定して家賃を払えるかどうかをもっとも重要視するから、そこさえクリアすれば、後は何とでもなるわよ」
アルミン「そ、そうなんですか?」
ミカサの母「ええ。下世話な話だけどね。勿論、一番いいのは遠縁の方に保証人になって貰う事よ」
アルミン「ううう………やっぱりその辺が面倒臭い事になりそう」
と、アルミンがちょっぴりげんなりしている。
ミカサの母「最初の契約の時も、その遠縁の方に保証人になって貰っていたのなら、継続して貰えるように頼んだ方がいいわよ」
アルミン「まあ、そうなんですけどね。うまく話し合いが出来ればいいけど……」
と、アルミンが頭を抱えている。
オレは話の半分も意味が分かってないが、
エレン「うちに高校卒業まで一緒に住むのとか、ダメか?」
と、言ってみた。しかし、
アルミン「エレン、頼みがあるんだけど」
エレン「おう、何でも言ってくれ」
アルミン「今日、エレンの家に泊めて貰える?」
エレン「おう! それくらい、いつでもいいぜ!」
アルミン「ありがとう。ちょっといろいろ考えをまとめたいんだ」
何やら問題が発生した様だ。でも、それに対して直接手助けは出来ないようだ。
でも間接的に助けられるなら、それでもいい。
葬式が終わってからそのままアルミンはうちに来る事になった。
そしてうちで夕飯を一緒に食べて、一息ついてからアルミンは言った。
アルミン「いやーこれから先、どうしようかな」
と、ぽつりと言って、
アルミン「僕、まだ未成年じゃない? だから遠縁の人達が僕を引き取るか否かでもめてさ。僕もいきなり知らない人と同居とか無理だし、断っちゃったよ」
エレン「そりゃそうだな。親戚とはいえ、付き合いないんじゃ、他人と殆ど一緒だ」
アルミン「んー……その、快く引き受けてくれる空気ならまだお世話になるのも有りなんだろうけど。なんていうか、厄介者を渋々って空気だったし、お世話になるのはちょっとね」
アルミン「一人でやっていくのは遺産をやりくりすれば何とかなると思うけど」
アルミン「今の家、賃貸なんだよね。おじいちゃんの名義で借りてたから、僕一人になった場合、継続して借りられるのかな」
エレン「ん? 問題あるのか? それって」
アルミン「うーん、契約更新の時にどうなるんだろうと思って。未成年にも継続して貸して貰えるのかなと」
ミカサの母「そうね。確かに未成年が賃貸を借りる場合は、親権者の同意がいるわ。保証人もいる」
ミカサの母「でも不動産屋の場合、安定して家賃を払えるかどうかをもっとも重要視するから、そこさえクリアすれば、後は何とでもなるわよ」
アルミン「そ、そうなんですか?」
ミカサの母「ええ。下世話な話だけどね。勿論、一番いいのは遠縁の方に保証人になって貰う事よ」
アルミン「ううう………やっぱりその辺が面倒臭い事になりそう」
と、アルミンがちょっぴりげんなりしている。
ミカサの母「最初の契約の時も、その遠縁の方に保証人になって貰っていたのなら、継続して貰えるように頼んだ方がいいわよ」
アルミン「まあ、そうなんですけどね。うまく話し合いが出来ればいいけど……」
と、アルミンが頭を抱えている。
オレは話の半分も意味が分かってないが、
エレン「うちに高校卒業まで一緒に住むのとか、ダメか?」
と、言ってみた。しかし、
623: 2014/06/20(金) 17:43:14 ID:RJyz0xdI0
アルミン「いや、そこまでお世話になるのは、僕としても申し訳ないよ」
と、アルミンに断られてしまった。
エレン「そうか……」
アルミン「うん、大丈夫。まあ、ちょっと面倒臭いだけだよ。大丈夫」
と、アルミンは苦笑いだ。
そしてその日の夜は、アルミンと一緒に寝た。寝る前に、アルミンは言った。
アルミン「おじいちゃんが亡くなる前にね」
エレン「うん」
アルミン「僕に、『部活に入ったらどうだ?』ってしきりに言っててね。僕はおじいちゃんの面倒を見ないといけないから、いいよって言ってたんだ。でもその度におじいちゃん『一人で大丈夫じゃ』と、強がってね。大丈夫じゃない癖に、何度もそう言って」
エレン「うん…」
アルミン「だから僕は条件を出して、『おじいちゃんが施設を利用するなら』って話をして、その方向で話を進めていたんだ。おじいちゃん、もう足腰が弱くて、一人じゃ近所も出かけられない状態だったし、介護をしながら、僕も高校生活を送ってたんだけど」
エレン「うん……」
アルミン「まさか、ガンを抱えていたなんて、知らなかった。おじいちゃんの部屋に、病院に行った形跡が残っていて。足腰が弱っていたのは、そのせいだったみたいで……」
アルミンの好きにさせてやろうと思った。今は、そうした方がいい。
アルミン「おじいちゃん、もう氏期を悟っていたんだろうね。だから僕に、部活に入ったりして、高校生活を楽しく過ごして欲しいって思ったのかもしれない」
エレン「うん………」
アルミン「僕、もっと何か出来たんじゃないかな………」
エレン「…………」
アルミン「ちゃんとした治療を受けさせれば、もっと長生きしたかもしれないのに。何で、おじいちゃん、黙ってたんだろう……」
と、アルミンに断られてしまった。
エレン「そうか……」
アルミン「うん、大丈夫。まあ、ちょっと面倒臭いだけだよ。大丈夫」
と、アルミンは苦笑いだ。
そしてその日の夜は、アルミンと一緒に寝た。寝る前に、アルミンは言った。
アルミン「おじいちゃんが亡くなる前にね」
エレン「うん」
アルミン「僕に、『部活に入ったらどうだ?』ってしきりに言っててね。僕はおじいちゃんの面倒を見ないといけないから、いいよって言ってたんだ。でもその度におじいちゃん『一人で大丈夫じゃ』と、強がってね。大丈夫じゃない癖に、何度もそう言って」
エレン「うん…」
アルミン「だから僕は条件を出して、『おじいちゃんが施設を利用するなら』って話をして、その方向で話を進めていたんだ。おじいちゃん、もう足腰が弱くて、一人じゃ近所も出かけられない状態だったし、介護をしながら、僕も高校生活を送ってたんだけど」
エレン「うん……」
アルミン「まさか、ガンを抱えていたなんて、知らなかった。おじいちゃんの部屋に、病院に行った形跡が残っていて。足腰が弱っていたのは、そのせいだったみたいで……」
アルミンの好きにさせてやろうと思った。今は、そうした方がいい。
アルミン「おじいちゃん、もう氏期を悟っていたんだろうね。だから僕に、部活に入ったりして、高校生活を楽しく過ごして欲しいって思ったのかもしれない」
エレン「うん………」
アルミン「僕、もっと何か出来たんじゃないかな………」
エレン「…………」
アルミン「ちゃんとした治療を受けさせれば、もっと長生きしたかもしれないのに。何で、おじいちゃん、黙ってたんだろう……」
624: 2014/06/20(金) 17:51:45 ID:RJyz0xdI0
多分それは、アルミンに負担をこれ以上、かけさせたくないというおじいちゃんなりのプライドだったのかもしれない。
ただの推測だけど、ガンの治療をするとなると、家族の協力、そして負担は不可欠だ。
アルミンに高校生活に専念させてやりたくて、おじいちゃんは言い出せなかったのかもしれない。
……もちろん、ただの推測だけど。アルミンも多分、気づいている。
アルミン「エレン、僕、医者になりたい」
アルミン「おじいちゃんの為に何も出来なかった自分が悔しい。だから………」
エレン「ああ。アルミンなら、きっとなれるさ」
元々、アルミンは頭がいいんだ。ちょっと勉強すれば、すぐ医者の免許くらい取れるだろう。
うちの親父もいるんだし。何か協力出来る事もある筈だ。
アルミン「でも、おじいちゃんとの約束も守りたい。だから、部活にも入るよ」
エレン「おう。待ってるぞ。落ち着いたら、一緒に頑張ろうぜ」
アルミンはそう言って小さく笑って、オレも一緒に笑った。
辛い現実は、突然やってくる時がある。それはオレも経験しているから分かる。
人の氏は、本当に突然、やってくる時があるのだ。
でもだからと言って、それにいつまでも縋り付いている訳にもいかない。
生きている人間にはまた明日がやってくるのだから………。
ただの推測だけど、ガンの治療をするとなると、家族の協力、そして負担は不可欠だ。
アルミンに高校生活に専念させてやりたくて、おじいちゃんは言い出せなかったのかもしれない。
……もちろん、ただの推測だけど。アルミンも多分、気づいている。
アルミン「エレン、僕、医者になりたい」
アルミン「おじいちゃんの為に何も出来なかった自分が悔しい。だから………」
エレン「ああ。アルミンなら、きっとなれるさ」
元々、アルミンは頭がいいんだ。ちょっと勉強すれば、すぐ医者の免許くらい取れるだろう。
うちの親父もいるんだし。何か協力出来る事もある筈だ。
アルミン「でも、おじいちゃんとの約束も守りたい。だから、部活にも入るよ」
エレン「おう。待ってるぞ。落ち着いたら、一緒に頑張ろうぜ」
アルミンはそう言って小さく笑って、オレも一緒に笑った。
辛い現実は、突然やってくる時がある。それはオレも経験しているから分かる。
人の氏は、本当に突然、やってくる時があるのだ。
でもだからと言って、それにいつまでも縋り付いている訳にもいかない。
生きている人間にはまた明日がやってくるのだから………。
625: 2014/06/20(金) 18:12:41 ID:RJyz0xdI0
そしてアルミンの件で慌ただしく日々が過ぎた後の翌週。
そろそろ宿題を終わらせないといけねえなと思って家で必氏に課題をこなしていたら、あっという間に夏休みは終わった。
海行って、部活やって、お盆を過ごして、いろいろあったけど、時間が過ぎるのは早かった。
ギリギリセーフで課題を終わらせて2学期を迎えて、部活の引継ぎも行う事になった。
アルミンは2学期から正式に演劇部の部員になり、自己紹介を終えた後、オルオ元部長がこう言った。
オルオ「えー3年全員で話し合った結果、次の部長はジャンを指名しようという事で可決した」
ジャン「はい?!」
指名されたジャンはぶったまげて、慌てて立ち上がって抗議した。
ジャン「ちょっと待って下さい! 普通、ここは2年が引き継ぐんじゃないんですか?!」
オルオ「いや、お前、進路が公務員希望だろ? 部活の部長とかやってた方が、内申点も上がるし、印象いいからやった方がいいんじゃないかと思って」
ジャン「確かにそれはいいましたけど、それなら来年でも十分ですよ! 1年にやらせるって無謀じゃないっすか?!」
マーガレット「んーいや、別に無謀じゃないわね」
スカーレット「ジャンは何気にメンタル強いし、いいと思うよ」
ジャン「いや、オレ、全然メンタル強くないですよ……買被り過ぎですよ」
ガーネット「え? そう? でも、アレでしょ? あの件、私達、知ってるよ?」
ジャン「あの件ってなんですか」
スカーレット「えー? ここで言っていいの? ほら、非常階段の件……」
ジャン「何で先輩達がソレ知ってるんすかあああああああ!!!!!!」
本当だよ。どこから漏れた。つか、女子の情報網こえええええ。
626: 2014/06/20(金) 18:26:03 ID:RJyz0xdI0
マーガレット「やだーゴシップネタを女子が知らないと思う方がおかしいわよ。ねえ?」
ペトラ「ふふふ………まあ、端的な情報でも組み立ててれば自ずと真実が見えてくるってものよ」
ペトラ「推理力ならそれなりにあるからね。だてにミステリー小説を読んでないわよw」
ん? ミカサの様子がおかしいな。
あ、これはペトラ先輩に吐かされたな。恐らく。
全部は言ってないんだろうが、ミカサの説明から真実に辿り着いたってところかな。
オルオ「そして副部長は……入ったばかりで悪いが、マルコ。指名していいだろうか」
マルコ「いいんですか? 経験浅いですけど」
オルオ「頼む。2年のマーガレットがやるっている案もあったんだが、こいつ、同人活動もあるから役職は無理だって言ってな」
マーガレット「ごめん! 二足の草鞋はいてて本当にごめん!」
マルコ「分かりました。でも、いろいろ分からないところが出てくると思うんで、その時はお願いします」
ペトラ「勿論よ。それは追々教えていくわ」
そんな訳で、ジャン部長による新体制に切り替わり新しい演劇部の活動が始まった。
オルオ「当面の次の目標は文化祭だな」
ペトラ「そうね。10月初めの文化祭に向けて、何やるか決めないとね」
オルオ「一応、台本はオレの書いたものもあるが、他にやりたい物があれば、そっちを優先していいぞ」
と、先輩達が言っている。さて、どうしよう。
ペトラ「ふふふ………まあ、端的な情報でも組み立ててれば自ずと真実が見えてくるってものよ」
ペトラ「推理力ならそれなりにあるからね。だてにミステリー小説を読んでないわよw」
ん? ミカサの様子がおかしいな。
あ、これはペトラ先輩に吐かされたな。恐らく。
全部は言ってないんだろうが、ミカサの説明から真実に辿り着いたってところかな。
オルオ「そして副部長は……入ったばかりで悪いが、マルコ。指名していいだろうか」
マルコ「いいんですか? 経験浅いですけど」
オルオ「頼む。2年のマーガレットがやるっている案もあったんだが、こいつ、同人活動もあるから役職は無理だって言ってな」
マーガレット「ごめん! 二足の草鞋はいてて本当にごめん!」
マルコ「分かりました。でも、いろいろ分からないところが出てくると思うんで、その時はお願いします」
ペトラ「勿論よ。それは追々教えていくわ」
そんな訳で、ジャン部長による新体制に切り替わり新しい演劇部の活動が始まった。
オルオ「当面の次の目標は文化祭だな」
ペトラ「そうね。10月初めの文化祭に向けて、何やるか決めないとね」
オルオ「一応、台本はオレの書いたものもあるが、他にやりたい物があれば、そっちを優先していいぞ」
と、先輩達が言っている。さて、どうしよう。
627: 2014/06/20(金) 18:33:31 ID:RJyz0xdI0
ジャン「あー確か、オルオ先輩の台本は時代劇物でしたよね」
エレン「チャンバラいいっすね~」
男の子でチャンバラが嫌いな奴ってあんまりいないだろうな。
アニ「衣装は和服になるんですよね。和服って作るの難しいですか?」
ガーネット「いや、かえって簡単よ。直線縫いがメインになるし」
ミカサ「和服なら家にもいくつかある……女性用で良ければ」
おお、まじか。それはいいな。
ペトラ「時代劇でいいの? 他にやりたいものないの?」
エレン「ん~」
とりあえず、今は思いつかないが、さて、どうしよう。
エレン「チャンバラいいっすね~」
男の子でチャンバラが嫌いな奴ってあんまりいないだろうな。
アニ「衣装は和服になるんですよね。和服って作るの難しいですか?」
ガーネット「いや、かえって簡単よ。直線縫いがメインになるし」
ミカサ「和服なら家にもいくつかある……女性用で良ければ」
おお、まじか。それはいいな。
ペトラ「時代劇でいいの? 他にやりたいものないの?」
エレン「ん~」
とりあえず、今は思いつかないが、さて、どうしよう。
635: 2014/06/24(火) 19:31:35 ID:ze7h/6t.0
エレン「他に、というか、チャンバラだけでなくて、格闘シーンもやってみたいです。戦隊ものでよくあるような」
ジャン「ああ、いいかもな。それ。アクション劇やりたいよな」
オルオ「なるほど。そういう事なら一から脚本を作り直した方がいいな」
ペトラ「そうねー。オルオの劇はチャンバラシーンはあるけど、格闘シーンはないもんね」
オルオ「それにチャンバラと格闘がメインなら、恋愛要素は入れない方がいいだろう。勧善懲悪の単純なストーリーの方がまとめやすいし」
ペトラ「そうね。そっち主体で、新しく脚本を書き起こして……」
ペトラ「……って、続けて私達がやろうとしてどうするのよ。引退したのに」
オルオ「あっ……そうだったな」
ペトラ「もう。暫くは癖が抜けないわね。後は皆に任せるわ。脚本は、誰がやる?」
エレン「アルミン、出来そうか?」
アルミン「え? 僕?」
エレン「アルミン、本読むの好きだろ? だったら書く方も出来るんじゃないか?」
アルミン「いやいやいや、書いたことないし、僕は読むのが専門で……」
ミカサ「そうなの?」
アルミン「そんな、まだ何も分からないのにいきなり脚本書くなんて、そんな責任重大な事、引き受けられないよ」
アニ「でも、他の皆も脚本は書けないみたいだよ」
ジャン「オレも読むのが専門だからな。ミカサはどうだ?」
ミカサ「私も書いたことはない」
困ったな。アルミンなら出来るかなって思ってたけど、難しいみたいだ。
ジャン「ああ、いいかもな。それ。アクション劇やりたいよな」
オルオ「なるほど。そういう事なら一から脚本を作り直した方がいいな」
ペトラ「そうねー。オルオの劇はチャンバラシーンはあるけど、格闘シーンはないもんね」
オルオ「それにチャンバラと格闘がメインなら、恋愛要素は入れない方がいいだろう。勧善懲悪の単純なストーリーの方がまとめやすいし」
ペトラ「そうね。そっち主体で、新しく脚本を書き起こして……」
ペトラ「……って、続けて私達がやろうとしてどうするのよ。引退したのに」
オルオ「あっ……そうだったな」
ペトラ「もう。暫くは癖が抜けないわね。後は皆に任せるわ。脚本は、誰がやる?」
エレン「アルミン、出来そうか?」
アルミン「え? 僕?」
エレン「アルミン、本読むの好きだろ? だったら書く方も出来るんじゃないか?」
アルミン「いやいやいや、書いたことないし、僕は読むのが専門で……」
ミカサ「そうなの?」
アルミン「そんな、まだ何も分からないのにいきなり脚本書くなんて、そんな責任重大な事、引き受けられないよ」
アニ「でも、他の皆も脚本は書けないみたいだよ」
ジャン「オレも読むのが専門だからな。ミカサはどうだ?」
ミカサ「私も書いたことはない」
困ったな。アルミンなら出来るかなって思ってたけど、難しいみたいだ。
636: 2014/06/24(火) 19:40:05 ID:ze7h/6t.0
ペトラ「そういう時は、とにかく先に『アイデア』をまとめましょう。詳しいところは後で煮詰めれば何とでもなるわ。皆で話を考えればいいのよ」
エレン「おお…なるほど」
ペトラ「やりたい事を順次書き出していくわよ」
1.チャンバラ
2.格闘
3.和服
ペトラ「他に何かある? こういうの入れたいって言うの」
エレン「あー……今度の主人公は「男」にしませんか」
ジャン「あ、前回はヒロインが主人公だったからか」
エレン「ああ。だから次は主役は「男」でいきたいです」
ペトラ「了解。じゃあ加えるわよ」
4.男主人公
ペトラ「んー……とりあえず、押さえるのはこの4つかな」
ペトラ「主役のキャラはどんなのがいい?」
アーロン「強いキャラがいいんじゃないか?」
エーレン「そうだな。主役は強そうなのがいいと思うよ」
エレン「おお…なるほど」
ペトラ「やりたい事を順次書き出していくわよ」
1.チャンバラ
2.格闘
3.和服
ペトラ「他に何かある? こういうの入れたいって言うの」
エレン「あー……今度の主人公は「男」にしませんか」
ジャン「あ、前回はヒロインが主人公だったからか」
エレン「ああ。だから次は主役は「男」でいきたいです」
ペトラ「了解。じゃあ加えるわよ」
4.男主人公
ペトラ「んー……とりあえず、押さえるのはこの4つかな」
ペトラ「主役のキャラはどんなのがいい?」
アーロン「強いキャラがいいんじゃないか?」
エーレン「そうだな。主役は強そうなのがいいと思うよ」
637: 2014/06/24(火) 19:50:23 ID:ze7h/6t.0
ペトラ「外見が強そうな感じ? それとも精神的に強そうな方?」
アーロン「両方だろう。男は心身ともに強くないと」
エレン「確かに」
ペトラ「うーん、あんまり完璧超人にしちゃうと、見ている方が共感を得にくいってのがあるのよね」
と、ペトラ先輩が言う。
ペトラ「強そうで実は弱い。弱そうで本当は強い。テンプレだけど、ギャップがあった方が面白いってよく言われるわよね」
マーガレット「でも、完璧系の主人公がいない訳じゃないですよ。テニヌとかそんなキャラばっかりですし」
ペトラ「まあねえ。でもテニヌは他のところで突き抜けているからウケているってのがあるし」
ミカサ「テニヌ? 何ですかそれ?」
エレン「テニスの王子様達っていう漫画の俗称だ。テニスしているうちに、テニスを突き抜けた事をし始めたから、スがヌに変わった」
ミカサ「………!」
言葉の意味を理解して、手をポンと打つミカサだった。
最初は分からんよな。オレも意味が分かった瞬間、同じ事したよ。
アーロン「両方だろう。男は心身ともに強くないと」
エレン「確かに」
ペトラ「うーん、あんまり完璧超人にしちゃうと、見ている方が共感を得にくいってのがあるのよね」
と、ペトラ先輩が言う。
ペトラ「強そうで実は弱い。弱そうで本当は強い。テンプレだけど、ギャップがあった方が面白いってよく言われるわよね」
マーガレット「でも、完璧系の主人公がいない訳じゃないですよ。テニヌとかそんなキャラばっかりですし」
ペトラ「まあねえ。でもテニヌは他のところで突き抜けているからウケているってのがあるし」
ミカサ「テニヌ? 何ですかそれ?」
エレン「テニスの王子様達っていう漫画の俗称だ。テニスしているうちに、テニスを突き抜けた事をし始めたから、スがヌに変わった」
ミカサ「………!」
言葉の意味を理解して、手をポンと打つミカサだった。
最初は分からんよな。オレも意味が分かった瞬間、同じ事したよ。
643: 2014/07/10(木) 15:59:12 ID:M03J797o0
ペトラ「ん~キャラクターは既存のキャラを参考にするっていう手もあるわね。こういうのがいいっていう、モデルにしたいキャラ、いる?」
マーガレット「それなら、火村剣心一択ですよ! チャンバラやるなら、最強のジャンプーキャラですしね!」
ジャンプー作品で剣士と言えば確かに剣心だろうな。
でも、剣心をモデルにするならひとつ、問題が出てくる。
剣心は身体が「小さい」。だから小さい奴がやらないと、違和感が出てきそうだな。
ペトラ「剣心っぽい感じにする? そうなると、演じられる子が絞られてくるわね」
ジャン「体格的にはアニかアルミンあたりになるよな」
アニ「えっ……!? (青ざめ)」
アルミン「えええ……僕が主役なんて、無理だよ。演技出来ないって」
エレン「いや、アルミンは意外と演技力あるから、オレは無理とは思わねえけど?」
アルミン「エレーン?!」
アニ「いや、私もそう思う(キリッ)」
アルミン「アニも?! 何で僕を持ち上げるの?!」
アルミンが本気で困惑している様子はちょっと面白かったけど、本人が嫌なら仕方ねえな。
エレン「…悪い。ただ、剣心のイメージに一番近い奴って言ったら、アルミンになっちまうな、と思っただけだ」
マーガレット「確かに、小柄で柔和な顔立ちで、男の子となると、この中だと、アルミンよね」
アルミン「ええっと、本当に剣心っぽい主人公でいくんですか…? (ちょい涙目)」
ペトラ「いや、まだ主役を決める話じゃないわよ? 話はあくまで、主人公をどんなキャラにするかの段階だから」
と、その時、様子を見守っていたエルド先輩が挙手した。
エルド「あ、でも、主役を最強キャラにするのであれば、ある程度、運動神経の良い奴じゃないと、演技するのが難しいんじゃないか?」
アルミン「!」
グンタ「ああ。キャラクター以前の問題が出てくるな。アクション満載にするなら、体力のある奴がやらないと、ダメだろうな」
マーガレット「それなら、火村剣心一択ですよ! チャンバラやるなら、最強のジャンプーキャラですしね!」
ジャンプー作品で剣士と言えば確かに剣心だろうな。
でも、剣心をモデルにするならひとつ、問題が出てくる。
剣心は身体が「小さい」。だから小さい奴がやらないと、違和感が出てきそうだな。
ペトラ「剣心っぽい感じにする? そうなると、演じられる子が絞られてくるわね」
ジャン「体格的にはアニかアルミンあたりになるよな」
アニ「えっ……!? (青ざめ)」
アルミン「えええ……僕が主役なんて、無理だよ。演技出来ないって」
エレン「いや、アルミンは意外と演技力あるから、オレは無理とは思わねえけど?」
アルミン「エレーン?!」
アニ「いや、私もそう思う(キリッ)」
アルミン「アニも?! 何で僕を持ち上げるの?!」
アルミンが本気で困惑している様子はちょっと面白かったけど、本人が嫌なら仕方ねえな。
エレン「…悪い。ただ、剣心のイメージに一番近い奴って言ったら、アルミンになっちまうな、と思っただけだ」
マーガレット「確かに、小柄で柔和な顔立ちで、男の子となると、この中だと、アルミンよね」
アルミン「ええっと、本当に剣心っぽい主人公でいくんですか…? (ちょい涙目)」
ペトラ「いや、まだ主役を決める話じゃないわよ? 話はあくまで、主人公をどんなキャラにするかの段階だから」
と、その時、様子を見守っていたエルド先輩が挙手した。
エルド「あ、でも、主役を最強キャラにするのであれば、ある程度、運動神経の良い奴じゃないと、演技するのが難しいんじゃないか?」
アルミン「!」
グンタ「ああ。キャラクター以前の問題が出てくるな。アクション満載にするなら、体力のある奴がやらないと、ダメだろうな」
644: 2014/07/10(木) 16:11:37 ID:M03J797o0
するとオルオ先輩が立ち上がって、
オルオ「だったら今から、体力測定の時の成績をリヴァイ先生に見せて貰いに行こう」
ペトラ「そうね。そういう話なら、リヴァイ先生に聞いた方が早いわね」
という訳で、体操部の方に顔を出しているリヴァイ先生に会う為、オレ達部員全員、第三体育館へ移動した。
リヴァイ先生は黒いジャージ姿で体操部員の指導をしていた。
リヴァイ「ん? どうした。お前ら。珍しいな」
リヴァイ先生が体操部の方の指導をしている姿を見るのは初めてだ。
演劇部にいる時とはまた違った顔つきで、熱心に様子を見ていたけれど、途中で手を止めてこっちに来てくれた。
そしてオルオ先輩が一通り事情を話すと、
リヴァイ「なるほど。次の劇の為に、体力測定の時のデータを参考にしたいのか。分かった。ちょっと待ってろ」
リヴァイ先生は一度席を外すと、データを持って来てくれた。
リヴァイ「演劇部の全員の体力測定のデータだけ抜いてプリントしてきた。データだけでみるなら、向いているのは男子はジャン、女子はミカサになるな」
ミカサ(びくん!)
ジャン「へー。男子の中じゃ、オレが一番ですか。意外だったな」
リヴァイ「ジャンは得意もないが、不得意もない感じだ。平均的に成績がいい。ただ、持久力だけで言えばエレンの方が↑になる」
エレン「え? そうなんですか」
それも意外だった。
リヴァイ「ああ。データを参考にした上であえてランキングをつけるとすれば、ミカサ、ジャン、エレン、アニ、アーロン、エーレンの6人のうちの誰かが主役をやった方がいいかもしれんな」
ミカサ(びくびくん!)
あ、ミカサが汗掻いてびくびくしている。
そうか。アクション主体の劇をやるなら、ミカサが一番向いているという事になるのか。
リヴァイ「ただ、あくまでこれはデータ上の話だ。実際はどうかと言われたら、それはやってみないと分からん。丁度いい。お前ら全員、ここで逆立ちをやってみろ」
一同「「「?」」」
リヴァイ「女子はジャージを貸してやる。ちょっと待ってろ」
オルオ「だったら今から、体力測定の時の成績をリヴァイ先生に見せて貰いに行こう」
ペトラ「そうね。そういう話なら、リヴァイ先生に聞いた方が早いわね」
という訳で、体操部の方に顔を出しているリヴァイ先生に会う為、オレ達部員全員、第三体育館へ移動した。
リヴァイ先生は黒いジャージ姿で体操部員の指導をしていた。
リヴァイ「ん? どうした。お前ら。珍しいな」
リヴァイ先生が体操部の方の指導をしている姿を見るのは初めてだ。
演劇部にいる時とはまた違った顔つきで、熱心に様子を見ていたけれど、途中で手を止めてこっちに来てくれた。
そしてオルオ先輩が一通り事情を話すと、
リヴァイ「なるほど。次の劇の為に、体力測定の時のデータを参考にしたいのか。分かった。ちょっと待ってろ」
リヴァイ先生は一度席を外すと、データを持って来てくれた。
リヴァイ「演劇部の全員の体力測定のデータだけ抜いてプリントしてきた。データだけでみるなら、向いているのは男子はジャン、女子はミカサになるな」
ミカサ(びくん!)
ジャン「へー。男子の中じゃ、オレが一番ですか。意外だったな」
リヴァイ「ジャンは得意もないが、不得意もない感じだ。平均的に成績がいい。ただ、持久力だけで言えばエレンの方が↑になる」
エレン「え? そうなんですか」
それも意外だった。
リヴァイ「ああ。データを参考にした上であえてランキングをつけるとすれば、ミカサ、ジャン、エレン、アニ、アーロン、エーレンの6人のうちの誰かが主役をやった方がいいかもしれんな」
ミカサ(びくびくん!)
あ、ミカサが汗掻いてびくびくしている。
そうか。アクション主体の劇をやるなら、ミカサが一番向いているという事になるのか。
リヴァイ「ただ、あくまでこれはデータ上の話だ。実際はどうかと言われたら、それはやってみないと分からん。丁度いい。お前ら全員、ここで逆立ちをやってみろ」
一同「「「?」」」
リヴァイ「女子はジャージを貸してやる。ちょっと待ってろ」
646: 2014/07/10(木) 16:21:40 ID:M03J797o0
そして全員、リヴァイ先生の補助を貰いながら、逆立ちをする事になった。その上でリヴァイ先生は言った。
リヴァイ「……ふむ。個人的な意見になるが、ランキングを入れ替えても良さそうだな」
エレン「え? 何か違ったんですか?」
リヴァイ「ああ。逆立ちの姿勢を見る限り、アクションに一番向いているのは………アニ、お前だな」
アニ(ギクー!)
リヴァイ「次点がミカサだ。アニ、お前はもしかして、体力測定の時、少し手を抜いていたんじゃないか?」
アニ「な、なんの事です? (汗)」
リヴァイ「……まあいい。あくまで俺個人の意見だからな。実際どうするかは、自分達で決めろ。ランキングをつけてやるから、両方のデータを参考にして決めるといい」
と言って、リヴァイ先生はメモを書いて渡してくれた。
音楽室に戻ったオレ達は、そのランキング表を黒板に貼って、考える事にした。
【体力測定を基にしたランキング】
1位ミカサ 2位ジャン 3位エレン 4位アニ 5位アーロン 6位エーレン
【個人的な主観に基づいたランキング】
1位アニ 2位ミカサ 3位ジャン 4位エレン 5位アーロン 6位エーレン
エーレン「どっちにしろ、裏方希望の二人がアクションに向いているって事でいいのかな」
マーガレット「だね。参ったね。向いている人が演技やらないっていうんじゃ、華がなくなるかも」
アニ(ギクッ)
ミカサ(ギクギクッ)
二人共、裏方希望だもんな。どうすんだ、これ。
リヴァイ「……ふむ。個人的な意見になるが、ランキングを入れ替えても良さそうだな」
エレン「え? 何か違ったんですか?」
リヴァイ「ああ。逆立ちの姿勢を見る限り、アクションに一番向いているのは………アニ、お前だな」
アニ(ギクー!)
リヴァイ「次点がミカサだ。アニ、お前はもしかして、体力測定の時、少し手を抜いていたんじゃないか?」
アニ「な、なんの事です? (汗)」
リヴァイ「……まあいい。あくまで俺個人の意見だからな。実際どうするかは、自分達で決めろ。ランキングをつけてやるから、両方のデータを参考にして決めるといい」
と言って、リヴァイ先生はメモを書いて渡してくれた。
音楽室に戻ったオレ達は、そのランキング表を黒板に貼って、考える事にした。
【体力測定を基にしたランキング】
1位ミカサ 2位ジャン 3位エレン 4位アニ 5位アーロン 6位エーレン
【個人的な主観に基づいたランキング】
1位アニ 2位ミカサ 3位ジャン 4位エレン 5位アーロン 6位エーレン
エーレン「どっちにしろ、裏方希望の二人がアクションに向いているって事でいいのかな」
マーガレット「だね。参ったね。向いている人が演技やらないっていうんじゃ、華がなくなるかも」
アニ(ギクッ)
ミカサ(ギクギクッ)
二人共、裏方希望だもんな。どうすんだ、これ。
647: 2014/07/10(木) 16:33:37 ID:M03J797o0
ジャン「んーミカサもアニも裏方希望だから、またオレとエレンのどちらかが主役やるしかないですかね」
エレン「オレは今回は辞退してもいいぞ。ジャン、お前が主役やれば?」
ジャン「まあ…やってもいいけどさ。ただ、オレと剣心って、イメージ全然違うけど、いいのか?」
ペトラ「そうねえ。そうなると、剣心っぽい主人公っていうのを諦めるしかないかも…」
スカーレット「ジャンが主役になる場合は、また別のキャラを考えた方がよさげですね」
アニ「………」
ミカサ「………」
アニもミカサもバツが悪そうにしている。
いや、二人共、舞台に出たくねえんだから、仕方ねえけどさ。
でも、もし二人が舞台に出てくれるならきっと、迫力満点のアクション劇が出来そうな気がするんだよな。
勿論、ジャンが悪いっていう話じゃねえぞ?
でも、ジャンよりうまく出来る奴がいるなら、本来ならそうした方がいい。
ジャン自身も、別に主役に拘っている訳じゃなさそうだし。
ペトラ「ん~ちょっと煮詰まっている感じだから、一旦保留にしない? 考えても答えが出ないうちは、無理に考える必要はないわよ」
エレン「そうですね。そうしますか」
ジャン「だな。一回ちょっと休憩って事で。今日はここまでにしていいですかね」
という訳で、その日の話し合いはここまでになり、オレ達はそれぞれ解散する事になった。
帰り道の電車の中で、アルミンが複雑そうに言った。
アルミン「なんかごめんね。僕、運動神経悪いから」
エレン「いや、アルミンは別に悪くねえよ。オレも無理言って悪かったな」
アルミン「僕がせめて平均くらい運動神経があれば僕が主役で決まったのかな…」
エレン「でも、アルミンも裏方希望だろ?」
裏方希望が多いような気もするが、アルミンも裏方をやりたいと思っているんだ。
アルミン「んー…」
しかしアルミンは少し考えて、
アルミン「まあ、あくまで希望だよ。僕が一番やりたいのは、小道具を作ったり、背景セットとか組み立てたりする事だから、それに関わらせて貰えるなら、役者も兼任しても構わないよ。ただ、主役級をやっちゃうと、裏方の方に時間をかけられないから、やるなら脇役かなあって思ってたんだ」
と答えてくれた。その上で続ける。
エレン「オレは今回は辞退してもいいぞ。ジャン、お前が主役やれば?」
ジャン「まあ…やってもいいけどさ。ただ、オレと剣心って、イメージ全然違うけど、いいのか?」
ペトラ「そうねえ。そうなると、剣心っぽい主人公っていうのを諦めるしかないかも…」
スカーレット「ジャンが主役になる場合は、また別のキャラを考えた方がよさげですね」
アニ「………」
ミカサ「………」
アニもミカサもバツが悪そうにしている。
いや、二人共、舞台に出たくねえんだから、仕方ねえけどさ。
でも、もし二人が舞台に出てくれるならきっと、迫力満点のアクション劇が出来そうな気がするんだよな。
勿論、ジャンが悪いっていう話じゃねえぞ?
でも、ジャンよりうまく出来る奴がいるなら、本来ならそうした方がいい。
ジャン自身も、別に主役に拘っている訳じゃなさそうだし。
ペトラ「ん~ちょっと煮詰まっている感じだから、一旦保留にしない? 考えても答えが出ないうちは、無理に考える必要はないわよ」
エレン「そうですね。そうしますか」
ジャン「だな。一回ちょっと休憩って事で。今日はここまでにしていいですかね」
という訳で、その日の話し合いはここまでになり、オレ達はそれぞれ解散する事になった。
帰り道の電車の中で、アルミンが複雑そうに言った。
アルミン「なんかごめんね。僕、運動神経悪いから」
エレン「いや、アルミンは別に悪くねえよ。オレも無理言って悪かったな」
アルミン「僕がせめて平均くらい運動神経があれば僕が主役で決まったのかな…」
エレン「でも、アルミンも裏方希望だろ?」
裏方希望が多いような気もするが、アルミンも裏方をやりたいと思っているんだ。
アルミン「んー…」
しかしアルミンは少し考えて、
アルミン「まあ、あくまで希望だよ。僕が一番やりたいのは、小道具を作ったり、背景セットとか組み立てたりする事だから、それに関わらせて貰えるなら、役者も兼任しても構わないよ。ただ、主役級をやっちゃうと、裏方の方に時間をかけられないから、やるなら脇役かなあって思ってたんだ」
と答えてくれた。その上で続ける。
648: 2014/07/10(木) 16:46:34 ID:M03J797o0
アルミン「でも、剣心っぽいキャラでいきたいんだたら、確かに外見は僕が一番適任だし…とも思うし、ちょっと複雑な気持ちなんだよね」
エレン「まあな。ただまだ、話の輪郭も出来てねえし、これから皆で話し合って決めていくしかねえんじゃねえの?」
全員の希望が通る劇なんて無理だもんな。
オレだって、前回の仮面の王女の時は、裏方を妥協したんだし。
これからどうするかは、これから考えていくしかねえか。
ミカサ「………」
そしてミカサはさっきからずっと俯いて元気がねえ。
アルミンはミカサに「じゃあ僕はここで降りるね」って言った時、やっと顔を上げた。
アルミンとは駅の途中で別れる。
1学期は一緒に帰る事は滅多になかったけど、2学期からは一緒に帰る事が出来るようになったんだ。
だから3人で一緒に電車に乗ってたんだけど。
ミカサはすっかり考え込んでいた。大体、想像つくけど。
エレン「………まだ、忘れらんねえのか?」
ミカサ「うぐっ…!」
ミカサの舞台嫌いは入学式の大失敗が原因だ。
元々、人前に出るのが苦手なんだろうけど、アレのせいで余計にトラウマを抱えちまったんだよな。
ミカサは頷いていた。恥ずかしそうに。
ミカサ「うん…忘れていない。まだ」
エレン「そっか……」
本人のトラウマになってんなら、仕方ねえけどさ。
オレ自身は、もうほとんど忘れかけていたくらいなんだよな。
多分、ミカサが気にしている程、他の奴もあの時の事、覚えていないと思うんだが。
それを言っても仕方ねえし、本人が気にしている事を突っつくのも良くねえよな。
………でも。
エレン「オレは、見てみたいなあって、思うけどな」
ミカサ「え……?」
エレン「ミカサがアクションやってるとこ。舞台で観れるんだったら、サイコーに興奮すると思うぞ」
と、オレ自身の、本心を言ってみた。
偽りのない、本心を。そのまま。
エレン「まあな。ただまだ、話の輪郭も出来てねえし、これから皆で話し合って決めていくしかねえんじゃねえの?」
全員の希望が通る劇なんて無理だもんな。
オレだって、前回の仮面の王女の時は、裏方を妥協したんだし。
これからどうするかは、これから考えていくしかねえか。
ミカサ「………」
そしてミカサはさっきからずっと俯いて元気がねえ。
アルミンはミカサに「じゃあ僕はここで降りるね」って言った時、やっと顔を上げた。
アルミンとは駅の途中で別れる。
1学期は一緒に帰る事は滅多になかったけど、2学期からは一緒に帰る事が出来るようになったんだ。
だから3人で一緒に電車に乗ってたんだけど。
ミカサはすっかり考え込んでいた。大体、想像つくけど。
エレン「………まだ、忘れらんねえのか?」
ミカサ「うぐっ…!」
ミカサの舞台嫌いは入学式の大失敗が原因だ。
元々、人前に出るのが苦手なんだろうけど、アレのせいで余計にトラウマを抱えちまったんだよな。
ミカサは頷いていた。恥ずかしそうに。
ミカサ「うん…忘れていない。まだ」
エレン「そっか……」
本人のトラウマになってんなら、仕方ねえけどさ。
オレ自身は、もうほとんど忘れかけていたくらいなんだよな。
多分、ミカサが気にしている程、他の奴もあの時の事、覚えていないと思うんだが。
それを言っても仕方ねえし、本人が気にしている事を突っつくのも良くねえよな。
………でも。
エレン「オレは、見てみたいなあって、思うけどな」
ミカサ「え……?」
エレン「ミカサがアクションやってるとこ。舞台で観れるんだったら、サイコーに興奮すると思うぞ」
と、オレ自身の、本心を言ってみた。
偽りのない、本心を。そのまま。
649: 2014/07/10(木) 16:52:10 ID:M03J797o0
するとミカサが両目をパチパチさせて、
ミカサ「エレン……見たいの? 私のアクションを」
エレン「おう! そりゃ見れるもんなら見てみたいぞ。格好良いだろうなって思うしな」
ミカサ「……」
ミカサの目の色が変わった。迷いが見える。
ミカサ「………」
そしてミカサはまた俯いちまったけど。
エレン「ま。無理にとは言わねえけどな」
と、あえてオレは押して引く。すると、
ミカサ「………条件次第では、出ても良い」
と、言い出したんだ。
エレン「条件?」
ミカサ「うん…条件をクリアすれば、出ても良い」
エレン「どんな条件だよ」
ミカサ「………」
そして言ったミカサの条件は………
ある意味、脚本家泣かせの無理難題に見えたが、
エレン「そっか。じゃあ明日、皆にもその事を話してみようぜ」
と、オレは言った。するとミカサは、
ミカサ「うん……」
と、少しだけ頬を赤くして頷いたのだった。
ミカサ「エレン……見たいの? 私のアクションを」
エレン「おう! そりゃ見れるもんなら見てみたいぞ。格好良いだろうなって思うしな」
ミカサ「……」
ミカサの目の色が変わった。迷いが見える。
ミカサ「………」
そしてミカサはまた俯いちまったけど。
エレン「ま。無理にとは言わねえけどな」
と、あえてオレは押して引く。すると、
ミカサ「………条件次第では、出ても良い」
と、言い出したんだ。
エレン「条件?」
ミカサ「うん…条件をクリアすれば、出ても良い」
エレン「どんな条件だよ」
ミカサ「………」
そして言ったミカサの条件は………
ある意味、脚本家泣かせの無理難題に見えたが、
エレン「そっか。じゃあ明日、皆にもその事を話してみようぜ」
と、オレは言った。するとミカサは、
ミカサ「うん……」
と、少しだけ頬を赤くして頷いたのだった。
650: 2014/07/10(木) 17:05:21 ID:M03J797o0
翌日。9月2日。その日は午前中に実力テストがあり、午後からはロングホームルームになった。
文化祭に向けてのクラスの出し物を決めないといけないからだ。
今年の文化祭は10月4~5日の2日間にかけて行われる予定だ。
準備期間は大体、1か月くらいしかない。文化委員のユミルとベルトルトが壇上に上がってユミルの司会で話し合いが始まった。
ユミル「えーちゃちゃっとやる事を決めるぞ。誰か何か案出せ」
と、ユミルの横暴な司会に怯むことなく、早速サシャが挙手した。
サシャ「はいはいはいはいはいはいはいはい!」
ユミル「サシャ、うるせえから「はい」は1回でいいぞ」
サシャ「はい! 食べ物屋で何かやりましょう!」
ユミル「あのなあ…だーから、その何かを言えよ」
と、ユミルは呆れる。すると、サシャが照れくさそうに、
サシャ「ええっと、私としては食べ物なら何でもいいですけど、強いて言うなら、焼き鳥屋がやりたいです!」
ユミル「焼き鳥屋……はい、1個目の案ね。ベルトルト、書いてくれ」
ベルトルト「うん…(カリカリ)」
黒板に1個目の案が出た。
ユミル「他、何かあるか? ちなみに食べ物関係は枠があるから、抽選になる。抽選から漏れたら、食べ物以外の第2希望をやる羽目になるからな」
サシャ「うぐ……そうなんですか?」
ユミル「場所の関係もあるし、全体のバランスもあるんだよ。全部のクラスが食べ物屋をしたら、それもう文化祭じゃなくてただのバザーだろ?」
一理あるな。確かに。
ユミル「……という訳で、焼き鳥屋がダメだった時の為の案も出してくれ。何かないか?」
クリスタ「喫茶店も食べ物関係に入るの?」
ユミル「んー……ちょっと待ってくれ。(パラパラ)ああ、部門は【食品販売】【室内販売】【展示発表】【舞台発表】の4部門に分かれているな。サシャの言う焼き鳥屋は食品販売に入る。喫茶店は室内販売に入るな。ただ、販売はどっちも枠あるから、どっちみち抽選になるぞ」
と、資料を見ながら答えるユミルだった。
なるほどな。ちゃんとバランスを考えてあるんだな。
651: 2014/07/10(木) 17:16:31 ID:M03J797o0
クリスタ「そうなんだ。人気あるのね」
ユミル「そうだな。販売部門はどっちも人気ある。1番楽なのは展示発表だな。作品を教室に飾って、後は受付を適当に置けば他に殆どやる事ないしな。出来るなら、私は展示発表をやりたいが」
ミーナ「ええ? でもそれは味気なくない?」
ハンナ「折角の文化祭なのに……」
ユミル「部活やってる奴もいるから、あんまり大がかりな物は出来ねえよ。特に野球部とかは殆どこっちの準備、手伝えねえだろ?」
コニー「悪い…」
フランツ「うん…ごめん」
と、野球部員のコニーとフランツは頭を掻いている。ライナーは普通だったけど。
ライナーの場合は頼まれたらこっちの手伝いを優先しそうな気もするな。
ユミルもその辺を分かっているのか、それを想定して話しているようだ。
ユミル「だったらそこそこの準備で出来る物がいいんだよ。焼き鳥屋が通ればそれが1番いいけどな。はい、という訳で何か楽に出来そうな案をもう1個出してくれ」
楽に出来る物……か。難しいな。
オレ自身、何も思い浮かばず悩んでいると、
アルミン「はい!」
と、アルミンがその時、挙手したんだ。
ユミル「アルミン、何かあるか?」
アルミン「僕は写真の展示がいいと思う」
ユミル「写真の展示? どんな写真を飾るんだよ」
アルミン「勿論! 女子の水着……ごふっ?!」
チョークを投げつけられちまった。
アルミン、今のはお前が悪いぜ。フォロー出来ねえ…。
ユミル「ふざけんな。却下だ」
アルミン「は、話を最後まで聞いてくれ! 女子の水着とか、白衣とか、所謂、コスプレの写真だよ!」
ユミル「なお悪い!! チョーク2本目投げるぞ?!」
アルミン「待って待って! 女子のだけでなく、男子も勿論やるよ! 需要が高いのは女子だから、男子はおまけ扱いになるかもしれないけど……」
ミカサ「賛成(挙手)」
えええええ?!
ミカサが何故か賛成しやがった。
ユミル「そうだな。販売部門はどっちも人気ある。1番楽なのは展示発表だな。作品を教室に飾って、後は受付を適当に置けば他に殆どやる事ないしな。出来るなら、私は展示発表をやりたいが」
ミーナ「ええ? でもそれは味気なくない?」
ハンナ「折角の文化祭なのに……」
ユミル「部活やってる奴もいるから、あんまり大がかりな物は出来ねえよ。特に野球部とかは殆どこっちの準備、手伝えねえだろ?」
コニー「悪い…」
フランツ「うん…ごめん」
と、野球部員のコニーとフランツは頭を掻いている。ライナーは普通だったけど。
ライナーの場合は頼まれたらこっちの手伝いを優先しそうな気もするな。
ユミルもその辺を分かっているのか、それを想定して話しているようだ。
ユミル「だったらそこそこの準備で出来る物がいいんだよ。焼き鳥屋が通ればそれが1番いいけどな。はい、という訳で何か楽に出来そうな案をもう1個出してくれ」
楽に出来る物……か。難しいな。
オレ自身、何も思い浮かばず悩んでいると、
アルミン「はい!」
と、アルミンがその時、挙手したんだ。
ユミル「アルミン、何かあるか?」
アルミン「僕は写真の展示がいいと思う」
ユミル「写真の展示? どんな写真を飾るんだよ」
アルミン「勿論! 女子の水着……ごふっ?!」
チョークを投げつけられちまった。
アルミン、今のはお前が悪いぜ。フォロー出来ねえ…。
ユミル「ふざけんな。却下だ」
アルミン「は、話を最後まで聞いてくれ! 女子の水着とか、白衣とか、所謂、コスプレの写真だよ!」
ユミル「なお悪い!! チョーク2本目投げるぞ?!」
アルミン「待って待って! 女子のだけでなく、男子も勿論やるよ! 需要が高いのは女子だから、男子はおまけ扱いになるかもしれないけど……」
ミカサ「賛成(挙手)」
えええええ?!
ミカサが何故か賛成しやがった。
652: 2014/07/10(木) 17:29:00 ID:M03J797o0
ミカサ「男女、両方やるのであれば、平等。問題ないと思う」
アルミン「ミカサ、ありがとう…。それに写真なら、部活が忙しい子もちょっと時間を作って貰えたら、撮影だけでも参加出来るし、ブロマイドみたいにして沢山展示すればいいかなって思ったんだけど…」
アニ「コスプレ衣装なら、演劇部の物を貸し出す事も出来るけど」
アルミン「そう! そうなんだよ! これなら低予算で出来るし、用意するのは撮影代と装飾用の額縁くらいだし、準備が楽だと思ったんだよ」
クリスタ「つまり、コスプレ写真館って感じなのね」
ミーナ「衣装にもよるかなあ。水着は無理だけど、他のならいいよ」
ハンナ「そうね。カワイイ衣装なら着てみたいかも」
クリスタ「んーあと、一人ずつ写るのはパスして貰えればいいかな。最低二人ずつなら、私はOKだよ」
ユミル「え……いいのかよ。クリスタ」
クリスタ「うん。一人で写ると、ほら、サシャが……」
ユミル「ああ、そうだったな。サシャは一人では真面目に写れない体質だったな。よし、分かった。じゃあ2案目はコスプレ写真館による展示発表でいいか?」
ジャン「あ、あの、それって、「販売」はしないのか?」
ん? 何だ?
ジャンが突然、挙手した。
ユミル「あ? 販売にしたら室内販売部門枠で抽選になるし、管理の手間が大変になるぞ?」
ジャン「そ、そっか……(がっくり)」
あいつ、どさくさに紛れてミカサの写真を買おうと思ったな。そうはいくか。
エレン「販売したらやる事増えて、大変だろうが」
ジャン「そ、それは分かっているんだが…(しゅん)」
と、折角諦めムードが漂っていたのに。思わぬ伏兵が意見を述べた。
マルコ「うーん、僕はやるんだったら室内販売にした方がいいと思うけどな」
エレン「?!」
まずい。マルコがジャンの味方になった。更に、
ライナー「俺もそう思う。売れると思うぞ」
ライナー! お前もか! 下心見え見えだぞ!!
まずい。このままだと、オレ以外の男子が販売寄りの意見になっちまう。
誰か反対する奴いねえかな。と、思ったその時、
ミーナ「えー?! でも売れ残ったら嫌じゃない? 優劣ついたら嫌だよ」
ハンナ「うん、そこは評価が分かれちゃうし…ねえ?」
と、女子の何人かが反対意見を言い始めたんだ。
アルミン「ミカサ、ありがとう…。それに写真なら、部活が忙しい子もちょっと時間を作って貰えたら、撮影だけでも参加出来るし、ブロマイドみたいにして沢山展示すればいいかなって思ったんだけど…」
アニ「コスプレ衣装なら、演劇部の物を貸し出す事も出来るけど」
アルミン「そう! そうなんだよ! これなら低予算で出来るし、用意するのは撮影代と装飾用の額縁くらいだし、準備が楽だと思ったんだよ」
クリスタ「つまり、コスプレ写真館って感じなのね」
ミーナ「衣装にもよるかなあ。水着は無理だけど、他のならいいよ」
ハンナ「そうね。カワイイ衣装なら着てみたいかも」
クリスタ「んーあと、一人ずつ写るのはパスして貰えればいいかな。最低二人ずつなら、私はOKだよ」
ユミル「え……いいのかよ。クリスタ」
クリスタ「うん。一人で写ると、ほら、サシャが……」
ユミル「ああ、そうだったな。サシャは一人では真面目に写れない体質だったな。よし、分かった。じゃあ2案目はコスプレ写真館による展示発表でいいか?」
ジャン「あ、あの、それって、「販売」はしないのか?」
ん? 何だ?
ジャンが突然、挙手した。
ユミル「あ? 販売にしたら室内販売部門枠で抽選になるし、管理の手間が大変になるぞ?」
ジャン「そ、そっか……(がっくり)」
あいつ、どさくさに紛れてミカサの写真を買おうと思ったな。そうはいくか。
エレン「販売したらやる事増えて、大変だろうが」
ジャン「そ、それは分かっているんだが…(しゅん)」
と、折角諦めムードが漂っていたのに。思わぬ伏兵が意見を述べた。
マルコ「うーん、僕はやるんだったら室内販売にした方がいいと思うけどな」
エレン「?!」
まずい。マルコがジャンの味方になった。更に、
ライナー「俺もそう思う。売れると思うぞ」
ライナー! お前もか! 下心見え見えだぞ!!
まずい。このままだと、オレ以外の男子が販売寄りの意見になっちまう。
誰か反対する奴いねえかな。と、思ったその時、
ミーナ「えー?! でも売れ残ったら嫌じゃない? 優劣ついたら嫌だよ」
ハンナ「うん、そこは評価が分かれちゃうし…ねえ?」
と、女子の何人かが反対意見を言い始めたんだ。
653: 2014/07/10(木) 17:41:47 ID:M03J797o0
ざわざわざわ……
教室の意見が真っ二つに割れた。
女子は販売はしたくない派が多く、男子は販売したい派が多い。
オレ自身は、ミカサの写真を売るのは嫌だから、販売はしたくねえんだけど。
ユミル「うーん、参ったな。まさか意見が割れるとは…」
ベルトルト「しかも第2案目で揉めるなんて…」
ユミル「どうすっかな。キース先生、どうしたらいいですかね?」
キース「ふむ。確かに販売は金の管理が大変だが、それは焼き鳥屋も同じだ。利益が出ればそれはクラスの打ち上げ代にしても良いし、全員で話し合って分配しても良い。利益を出せると踏めるなら、販売にした方がいい経験にはなるぞ」
と、あくまで生徒主体の意見を言ってくれた。
ユミル「利益か……」
ユミルが「利益」という言葉に揺れているのが分かる。
あいつ、金に関してはシビアなのかな。頭の中で計算している顔をしている。すると、
ジャン「利益は出せると思うぞ。もし万が一、赤字になった時はオレが自腹で負担しても構わねえ」
アルミン「それは僕も同じだ! 言いだしっぺだし、赤字になったら僕も責任取るよ!」
ライナー「俺もそうさせて貰おう。協力するぞ」
一致団結し過ぎだろ、お前ら…。
第一希望は「焼き鳥屋」だっての、忘れてねえか?
サシャ「ええっと、これってもしかして、焼き鳥屋より、写真館の方が希望者多いって事ですかね?」
と、サシャが心配そうに言っている。
ユミル「あーなんか空気がそんな感じになってきたな。多数決、とるか。一応」
すると案の定、写真館の方の希望者が増えちまった。(主に男子票)
おいおい、マジかよ…。
サシャ「うっ……焼き鳥屋より写真館が多いなら仕方がないですね」
と、サシャは諦めムードだ。何か可哀想だな。
エレン「でも、抽選から漏れたらどうすんだ?」
ユミル「そこなんだよな。問題は…」
アルミン「その時は、諦めて展示のみにすればいいよ。第1希望を「写真販売」、第2希望を「写真展示」にすればいい」
ユミル「あ、そうか。それもそうだな」
ユミルがあっさり丸め込まれちまった。
654: 2014/07/10(木) 17:56:36 ID:M03J797o0
くそ…。アルミン、やっぱり頭良いな。
アルミンが考えた案だし、オレも反対はしたくねえんだけど。
………ミカサの写真が売られるのだけは、嫌なんだよ。
エレン「なあ、その写真って、写真に写るのが嫌な奴はどうすんだ?」
アルミン「え……あ、そっか。写真嫌いな人も、いるか」
ユミル「当然だな。私も基本、そこまで写るのが好きって程でもねえし、嫌いな奴だっているだろうな。どうしても嫌な奴は辞退しても良いよな?」
アルミン「うー。出来れば全員参加して欲しいけどね」
ジャン「参加しない奴は、それ以外のところで協力させればいいだろ? 受付とか。買い出しとか」
ユミル「まあ、そうなるな。あくまで強制しないで、写真撮られても良い奴を中心にやろう。それでいいよな?」
よし、これでミカサ自身を参加させない方向にすれば…。
ミカサ「ペアを組む相手は自分達で決めて良いだろうか」
と、思っていたその時、またミカサがノリノリで聞いてきた。
おい、ちょっと待て。ミカサ。
アルミン「勿論だよ。ペアじゃなくても、それ以上の人数で写ってもいいしね」
ミカサ「分かった。では私も頑張る(キラーン☆☆)」
げげげ!? 馬鹿! ミカサ! 宣言しやがった。
辞退させようと思っていたのに。何でそんなにノリ気なんだよ…。
ジャン「み、ミカサ。参加するのか?」
ミカサ「する。当然」
と、言っちまったせいでクラスがざわざわしちまった。
あーあーもう、これでミカサの写真が出回るのが確定じゃねえか。
人の気も知らねえで…。
ミカサ「衣装は演劇部にいろいろある。もし必要なら、私とアニで新しく作る事も可能」
アニ「うん。後は撮影場所だけが問題……」
サシャ「でしたら、うちの写真館、使用しても良いですよ」
ざわっ……
ユミル「ああ、そっか。その手があったな」
クリスタ「いいの? サシャ」
アルミンが考えた案だし、オレも反対はしたくねえんだけど。
………ミカサの写真が売られるのだけは、嫌なんだよ。
エレン「なあ、その写真って、写真に写るのが嫌な奴はどうすんだ?」
アルミン「え……あ、そっか。写真嫌いな人も、いるか」
ユミル「当然だな。私も基本、そこまで写るのが好きって程でもねえし、嫌いな奴だっているだろうな。どうしても嫌な奴は辞退しても良いよな?」
アルミン「うー。出来れば全員参加して欲しいけどね」
ジャン「参加しない奴は、それ以外のところで協力させればいいだろ? 受付とか。買い出しとか」
ユミル「まあ、そうなるな。あくまで強制しないで、写真撮られても良い奴を中心にやろう。それでいいよな?」
よし、これでミカサ自身を参加させない方向にすれば…。
ミカサ「ペアを組む相手は自分達で決めて良いだろうか」
と、思っていたその時、またミカサがノリノリで聞いてきた。
おい、ちょっと待て。ミカサ。
アルミン「勿論だよ。ペアじゃなくても、それ以上の人数で写ってもいいしね」
ミカサ「分かった。では私も頑張る(キラーン☆☆)」
げげげ!? 馬鹿! ミカサ! 宣言しやがった。
辞退させようと思っていたのに。何でそんなにノリ気なんだよ…。
ジャン「み、ミカサ。参加するのか?」
ミカサ「する。当然」
と、言っちまったせいでクラスがざわざわしちまった。
あーあーもう、これでミカサの写真が出回るのが確定じゃねえか。
人の気も知らねえで…。
ミカサ「衣装は演劇部にいろいろある。もし必要なら、私とアニで新しく作る事も可能」
アニ「うん。後は撮影場所だけが問題……」
サシャ「でしたら、うちの写真館、使用しても良いですよ」
ざわっ……
ユミル「ああ、そっか。その手があったな」
クリスタ「いいの? サシャ」
656: 2014/07/10(木) 18:09:10 ID:M03J797o0
サシャ「父に聞いてみます。多分、スタジオ借りるのはタダで出来ると思いますよ」
え? まさかサシャの家って…。
サシャ「うちは父がカメラマンやってますし、スタジオも経営しているんで。設備は一通り揃ってますから大丈夫です。安心して下さい」
マジかよ。プロが撮影やってくれるのか?
サシャ「ま、さすがに撮影代を全部タダって訳にはいきませんが、サービス料金で受けてあげますよ。写真加工もお手の物なんで、多少盛った演出にする事も可能です。うふふふ……」
結局、サシャの営業のおかげで大体話がまとまってしまった。
ああ、後は本人の希望でコスプレをする事になったが…。
やれやれ。オレは何の衣装にするかな。
皆、それぞれ希望を各自、紙に書いていたら、ミカサが席を離れてこっちに来た。
ミカサ「エレン、私と一緒に写ろう」
エレン「え?」
ミカサ「なので……出来れば私と服の種類を合わせて欲しい」
エレン「おま……その為にあんなにノリノリだったのか」
ミカサ「? 私はエレンと写りたい……ので」
エレン「馬鹿! そんなのは言ってくれりゃいつでも写る! ………はあ。もういいけどさ。ったく……」
ミカサ「?」
エレン「いや、分かんないならいい。一緒に写るなら、ミカサの希望に合わせる。オレ、何を着たらいいんだ?」
ミカサ「………では>>657の衣装をお願いしたい」
(*エレンとミカサが一緒に写真に写ります。ミカサの衣装と対になる物でお願いします)
(*例:タキシード仮面様とセレニティのドレス。タイタニックの映画の主役の衣装等)
え? まさかサシャの家って…。
サシャ「うちは父がカメラマンやってますし、スタジオも経営しているんで。設備は一通り揃ってますから大丈夫です。安心して下さい」
マジかよ。プロが撮影やってくれるのか?
サシャ「ま、さすがに撮影代を全部タダって訳にはいきませんが、サービス料金で受けてあげますよ。写真加工もお手の物なんで、多少盛った演出にする事も可能です。うふふふ……」
結局、サシャの営業のおかげで大体話がまとまってしまった。
ああ、後は本人の希望でコスプレをする事になったが…。
やれやれ。オレは何の衣装にするかな。
皆、それぞれ希望を各自、紙に書いていたら、ミカサが席を離れてこっちに来た。
ミカサ「エレン、私と一緒に写ろう」
エレン「え?」
ミカサ「なので……出来れば私と服の種類を合わせて欲しい」
エレン「おま……その為にあんなにノリノリだったのか」
ミカサ「? 私はエレンと写りたい……ので」
エレン「馬鹿! そんなのは言ってくれりゃいつでも写る! ………はあ。もういいけどさ。ったく……」
ミカサ「?」
エレン「いや、分かんないならいい。一緒に写るなら、ミカサの希望に合わせる。オレ、何を着たらいいんだ?」
ミカサ「………では>>657の衣装をお願いしたい」
(*エレンとミカサが一緒に写真に写ります。ミカサの衣装と対になる物でお願いします)
(*例:タキシード仮面様とセレニティのドレス。タイタニックの映画の主役の衣装等)
661: 2014/07/11(金) 00:05:15 ID:NY0cVn.g0
ミカサ「………オーロラ姫と王子様をやろう」
エレン「オーロラ姫? あ、眠れる森の美女の衣装か」
ミカサ「うん。そ、その……エレンが王子様になって、私を起こす瞬間を写真に撮りたい……ので」
乙女チック大爆発だな。まあいいけど。
エレン「分かった。オレは王子様役か。王子役は3回目だから、まあいいか」
ミカサ「え? 3回目?」
エレン「アレ? 言ってなかったか? オレ、小学生の頃、白雪姫とシンデレラの王子役を、姫役のアルミンと一緒に演じたんだよ」
ミカサ「それは知らなかった…」
エレン「そっか。言い忘れてたな。すまん。という訳で王子役は3回目だから大丈夫だ。衣装はそれに近いやつ、劇部の部室にあったよな?」
ミカサ「うん。似ている衣装はあった筈。あれを使おう」
そんな訳でミカサとの打ち合わせは済み、他の奴らはどうするのか気になったので、聞いて回ってみる事にした。
取り敢えず、最初はアルミンの近くに移動する。
エレン「アルミン。アルミンは何のコスプレするんだ?」
アルミン「僕? 僕はNOゲームNOライフの空をやるよ。クリスタには白やって貰えるようにさっき拝み倒した」
仕事早いな! クリスタの方を見たら、苦笑しているぞ…。
クリスタは他の子にも依頼されているようで、囲まれている。
それをユミルがチェックして何やら文句つけているようだ。
アルミン「エレンは何やるの?」
エレン「ミカサと一緒に『眠れる森の美女』だな。オレは3回目の王子様役だ」
アルミン「おお…また王子様やるんだ。やるねー」
エレン「ミカサのリクエストだからな。これって、一人一役まで出れば、それでいいよな?」
アルミン「んー売上考えるなら、売れそうな子には多く出演して欲しいけど」
エレン「オーロラ姫? あ、眠れる森の美女の衣装か」
ミカサ「うん。そ、その……エレンが王子様になって、私を起こす瞬間を写真に撮りたい……ので」
乙女チック大爆発だな。まあいいけど。
エレン「分かった。オレは王子様役か。王子役は3回目だから、まあいいか」
ミカサ「え? 3回目?」
エレン「アレ? 言ってなかったか? オレ、小学生の頃、白雪姫とシンデレラの王子役を、姫役のアルミンと一緒に演じたんだよ」
ミカサ「それは知らなかった…」
エレン「そっか。言い忘れてたな。すまん。という訳で王子役は3回目だから大丈夫だ。衣装はそれに近いやつ、劇部の部室にあったよな?」
ミカサ「うん。似ている衣装はあった筈。あれを使おう」
そんな訳でミカサとの打ち合わせは済み、他の奴らはどうするのか気になったので、聞いて回ってみる事にした。
取り敢えず、最初はアルミンの近くに移動する。
エレン「アルミン。アルミンは何のコスプレするんだ?」
アルミン「僕? 僕はNOゲームNOライフの空をやるよ。クリスタには白やって貰えるようにさっき拝み倒した」
仕事早いな! クリスタの方を見たら、苦笑しているぞ…。
クリスタは他の子にも依頼されているようで、囲まれている。
それをユミルがチェックして何やら文句つけているようだ。
アルミン「エレンは何やるの?」
エレン「ミカサと一緒に『眠れる森の美女』だな。オレは3回目の王子様役だ」
アルミン「おお…また王子様やるんだ。やるねー」
エレン「ミカサのリクエストだからな。これって、一人一役まで出れば、それでいいよな?」
アルミン「んー売上考えるなら、売れそうな子には多く出演して欲しいけど」
662: 2014/07/11(金) 00:17:42 ID:NY0cVn.g0
エレン「それならクリスタがいるから大丈夫だろ。ミカサは1枚だけで……」
と、オレが言いかけたその時、
ミカサ「あ、アニ……一緒に写って貰えないだろうか」
アニ「え? いいの?」
ミカサ「うん、是非」
アニ「しょうがないね…(照れる)」
ぎゃあああ?! ミカサの奴、アニをナンパしてやがる!?
くっ……! なんだこのもやもやは! し、嫉妬って奴か?
アルミン「……エレン。いくら彼氏になったからと言って、ミカサの自由まで拘束したらダメだよ」
エレン「うぐっ……! それは分かっているんだが………って、アレ?」
オレ、アルミンにミカサとの事、言ったっけ?
エレン「アルミン、気づいていたのか?」
アルミン「え? ああ……まあね。夏休みはおじいちゃんの件があったり、バタバタしていたから、自分から言い出しづらかったんでしょ?」
うっ。その通りだ。
エレン「ごめんな。こっちから報告するべきだったのに」
アルミン「いやいや、気遣わなくていいって。僕達の付き合い、何年だと思ってるのさ、エレン」
エレン「……10年くらいだっけ?」
アルミン「それくらいになるね。だからいいんだよ。それより、おめでとう、エレン」
エレン「お、おう…ありがとうな」
改めて言われると何だか照れるな。
そしてアニとしゃべっているミカサを見つつ、
エレン「………何かミカサがノリノリなのが意外だったな」
アルミン「え? そう? 海行った時も割と写真はノリノリだったじゃない」
エレン「まあそうなんだけど。オレはミカサの写真が売られるの、抵抗あんだよな……」
嫉妬乙! って言われそうだな。
しょうがねえだろ。自分の彼女の写真が拡散するのは気分悪いんだよ。
でも本人が1番やる気だしな。アルミンの言う通り、束縛すんのは良くねえか。
ミカサ「アニは何かやりたいもの……ある?」
アニ「そうだね。ミカサと写るんだったら、アレがいいかも」
ミカサ「アレとは?」
アニ「>>664とかどう?」
(*ミカサとアニで写ります。対になる衣装でお願いします)
(例:ボカロ曲のマグネットのアレ。ふたりはプリキュア等。女子同士で対になる衣装)
と、オレが言いかけたその時、
ミカサ「あ、アニ……一緒に写って貰えないだろうか」
アニ「え? いいの?」
ミカサ「うん、是非」
アニ「しょうがないね…(照れる)」
ぎゃあああ?! ミカサの奴、アニをナンパしてやがる!?
くっ……! なんだこのもやもやは! し、嫉妬って奴か?
アルミン「……エレン。いくら彼氏になったからと言って、ミカサの自由まで拘束したらダメだよ」
エレン「うぐっ……! それは分かっているんだが………って、アレ?」
オレ、アルミンにミカサとの事、言ったっけ?
エレン「アルミン、気づいていたのか?」
アルミン「え? ああ……まあね。夏休みはおじいちゃんの件があったり、バタバタしていたから、自分から言い出しづらかったんでしょ?」
うっ。その通りだ。
エレン「ごめんな。こっちから報告するべきだったのに」
アルミン「いやいや、気遣わなくていいって。僕達の付き合い、何年だと思ってるのさ、エレン」
エレン「……10年くらいだっけ?」
アルミン「それくらいになるね。だからいいんだよ。それより、おめでとう、エレン」
エレン「お、おう…ありがとうな」
改めて言われると何だか照れるな。
そしてアニとしゃべっているミカサを見つつ、
エレン「………何かミカサがノリノリなのが意外だったな」
アルミン「え? そう? 海行った時も割と写真はノリノリだったじゃない」
エレン「まあそうなんだけど。オレはミカサの写真が売られるの、抵抗あんだよな……」
嫉妬乙! って言われそうだな。
しょうがねえだろ。自分の彼女の写真が拡散するのは気分悪いんだよ。
でも本人が1番やる気だしな。アルミンの言う通り、束縛すんのは良くねえか。
ミカサ「アニは何かやりたいもの……ある?」
アニ「そうだね。ミカサと写るんだったら、アレがいいかも」
ミカサ「アレとは?」
アニ「>>664とかどう?」
(*ミカサとアニで写ります。対になる衣装でお願いします)
(例:ボカロ曲のマグネットのアレ。ふたりはプリキュア等。女子同士で対になる衣装)
670: 2014/07/11(金) 16:31:46 ID:NY0cVn.g0
ミカサ「ぷりきゅあ?」
アニ「初代の方のぷりきゅあ。あんた、こういう感じのフリフリの衣装、好きだろ?」
と、言ってスマホで画面を見せてやるアニに、ミカサは「ふおおおおお…」と目を輝かせていた。
ミカサ「か、可愛い…」
アニ「言うと思った。これでいく?」
ミカサ「是非……(こくこく)」
ミカサがきゅあホワイトをやるらしい。ブラックはアニかな。
………想像すると、ちょっと身長差があり過ぎる気もしたが、そこは遠近法でも使って調整するんだろう。
ミカサのきゅあホワイト、結構可愛いかもな。アニのきゅあブラックもきっと似合いそうだ。
アルミン「いいねーぷりきゅあ。楽しみだなあ(デレデレ)」
エレン「アルミン、顔が崩れてんぞ」
アルミン「え? そう? ごめんごめん(ぺしぺし)」
アルミンはたまに油断すると本当にゲスい顔になるからこっちが注意してやんねえといけない。
普通の顔に戻ったアルミンは、こっちに向き直って、
アルミン「あ、そうだ。エレン、僕達も2人で写ろうよ」
エレン「え? 男同士の写真って需要あんのか?」
アルミン「あるよー。というかユミルに交換条件で頼まれたんだ。だからお願いしていいかな?」
エレン「まあ…別にいいけど。オレ達は何やる?」
アルミン「ええっと、頼まれたのは『お互いにエプロン着用で、炒飯を食べさせ合っている写真』だね。こういうのが一部の女子にウケるらしいよ」
OH…なんかマーガレット先輩がパクッと食いついて1本釣り出来そうなアレだな。
まあいいか。そんくらいなら別に。
アニ「初代の方のぷりきゅあ。あんた、こういう感じのフリフリの衣装、好きだろ?」
と、言ってスマホで画面を見せてやるアニに、ミカサは「ふおおおおお…」と目を輝かせていた。
ミカサ「か、可愛い…」
アニ「言うと思った。これでいく?」
ミカサ「是非……(こくこく)」
ミカサがきゅあホワイトをやるらしい。ブラックはアニかな。
………想像すると、ちょっと身長差があり過ぎる気もしたが、そこは遠近法でも使って調整するんだろう。
ミカサのきゅあホワイト、結構可愛いかもな。アニのきゅあブラックもきっと似合いそうだ。
アルミン「いいねーぷりきゅあ。楽しみだなあ(デレデレ)」
エレン「アルミン、顔が崩れてんぞ」
アルミン「え? そう? ごめんごめん(ぺしぺし)」
アルミンはたまに油断すると本当にゲスい顔になるからこっちが注意してやんねえといけない。
普通の顔に戻ったアルミンは、こっちに向き直って、
アルミン「あ、そうだ。エレン、僕達も2人で写ろうよ」
エレン「え? 男同士の写真って需要あんのか?」
アルミン「あるよー。というかユミルに交換条件で頼まれたんだ。だからお願いしていいかな?」
エレン「まあ…別にいいけど。オレ達は何やる?」
アルミン「ええっと、頼まれたのは『お互いにエプロン着用で、炒飯を食べさせ合っている写真』だね。こういうのが一部の女子にウケるらしいよ」
OH…なんかマーガレット先輩がパクッと食いついて1本釣り出来そうなアレだな。
まあいいか。そんくらいなら別に。
671: 2014/07/11(金) 16:39:24 ID:NY0cVn.g0
エレン「それくらいなら準備も簡単だな」
アルミン「だね。本当は水着が1番安上がりだけど……」
エレン「さすがに水着になる奴はいねえんじゃねえか?」
アルミン「……やっぱりハードル高いかなあ」
エレン「高いと思うぞ。よほど体に自信のある奴じゃねえと……」
と、言ってふと思い出す。
そういや一人だけ、大丈夫そうな奴がいた。
ライナーだ。
エレン「……やれるとしたら、ライナーぐらいじゃないか?」
アルミン「OH……需要有るかな?」
エレン「いや、そこは分かんねえけど。ライナーは何やるつもりなんだろうな」
アルミン「ちょっと聞いてみようか」
という訳で、ライナーのいるところまで移動してみる事にした。
ライナー「ん? どうした?」
エレン「いや、ライナーは何やるつもりなのかと思って聞きに来た」
アルミン「良かったら教えて」
ライナー「ああ、俺はベルトルトと>>672をやるぞ」
(*ライナーはベルトルトと一緒に写ります。着せたい衣装を答えて下さい)
(*例:柔道着。剣道着。スポーツ物可。二人が似合いそうな物なら何でもOK)
アルミン「だね。本当は水着が1番安上がりだけど……」
エレン「さすがに水着になる奴はいねえんじゃねえか?」
アルミン「……やっぱりハードル高いかなあ」
エレン「高いと思うぞ。よほど体に自信のある奴じゃねえと……」
と、言ってふと思い出す。
そういや一人だけ、大丈夫そうな奴がいた。
ライナーだ。
エレン「……やれるとしたら、ライナーぐらいじゃないか?」
アルミン「OH……需要有るかな?」
エレン「いや、そこは分かんねえけど。ライナーは何やるつもりなんだろうな」
アルミン「ちょっと聞いてみようか」
という訳で、ライナーのいるところまで移動してみる事にした。
ライナー「ん? どうした?」
エレン「いや、ライナーは何やるつもりなのかと思って聞きに来た」
アルミン「良かったら教えて」
ライナー「ああ、俺はベルトルトと>>672をやるぞ」
(*ライナーはベルトルトと一緒に写ります。着せたい衣装を答えて下さい)
(*例:柔道着。剣道着。スポーツ物可。二人が似合いそうな物なら何でもOK)
676: 2014/07/12(土) 03:16:50 ID:SaH6enfo0
ライナー「ヘタレアとかいう作品のドイツとプロイセンの軍服を着ろとユミルに言われたぞ」
アルミン「軍服かあ……作るの?」
ライナー「作って貰う事になるな。女子がグループを作っていろいろ計画を立てているようだぞ」
エレン「へーそりゃすげえな」
ミカサも多分、その作業に携わる事になるんだろうな。
アルミン「それだけ本格的にやるなら、写真だけだと勿体ないかもね。当日も着ちゃったら?」
ライナー「ああ。そのつもりだ。俺達は客寄せパンダ係になるだろうな」
ライナー「しかしクリスタと一緒に写真が撮れるのであれば、これくらいお安いものだ(どや顔)」
エレン「あ、やっぱりライナーもクリスタと写るのか」
ライナー「うむ。ユミルの中での倫理規定をクリアする衣装でないとダメだと言われたから、クリスタとは野球部のユニホームでそのまま写る事になるな」
ああ、なる程。だからさっきからクリスタのマネージャーみたいな事しているのか、ユミルは。
エレン「クリスタがいろんな衣装をやってくれたら、もっと売上も上がりそうな気がするけどな」
アルミン「確かにそれは一理あるけど、クリスタはむしろ肌を見せない方が売れると思うよ(キリッ)」
エレン「え?」
ライナー「そうだな。自然な写真でも全然構わん。ワンピース姿とか、私服でも十分だな」
アルミン「ライナー分かってるね。僕もそれに同意するよ(がしっ)」
ライナー(がしっ)
やれやれ。また女の好みで結託しているな。
アルミンとは付き合い長いけど、女の好みだけは昔から合わないんだよな。
だからこそ、友達でいられるのかもしれんが。
アルミン「軍服かあ……作るの?」
ライナー「作って貰う事になるな。女子がグループを作っていろいろ計画を立てているようだぞ」
エレン「へーそりゃすげえな」
ミカサも多分、その作業に携わる事になるんだろうな。
アルミン「それだけ本格的にやるなら、写真だけだと勿体ないかもね。当日も着ちゃったら?」
ライナー「ああ。そのつもりだ。俺達は客寄せパンダ係になるだろうな」
ライナー「しかしクリスタと一緒に写真が撮れるのであれば、これくらいお安いものだ(どや顔)」
エレン「あ、やっぱりライナーもクリスタと写るのか」
ライナー「うむ。ユミルの中での倫理規定をクリアする衣装でないとダメだと言われたから、クリスタとは野球部のユニホームでそのまま写る事になるな」
ああ、なる程。だからさっきからクリスタのマネージャーみたいな事しているのか、ユミルは。
エレン「クリスタがいろんな衣装をやってくれたら、もっと売上も上がりそうな気がするけどな」
アルミン「確かにそれは一理あるけど、クリスタはむしろ肌を見せない方が売れると思うよ(キリッ)」
エレン「え?」
ライナー「そうだな。自然な写真でも全然構わん。ワンピース姿とか、私服でも十分だな」
アルミン「ライナー分かってるね。僕もそれに同意するよ(がしっ)」
ライナー(がしっ)
やれやれ。また女の好みで結託しているな。
アルミンとは付き合い長いけど、女の好みだけは昔から合わないんだよな。
だからこそ、友達でいられるのかもしれんが。
677: 2014/07/12(土) 03:33:01 ID:SaH6enfo0
………女の好みで思い出した。
そういや、ジャンの奴はどうする気かな。
この機会にミカサと一緒に写ろうとするんじゃねえか。
と、思い、慌てて教室内のジャンを探す。
しかしジャンは意外にも、ミカサに話しかけておらず、別の女子と話していた。
ヒッチだ。
ヒッチ「いいじゃん、協力してよ。あんた馬面だから、似合いそうじゃない?」
ジャン「馬面は余計だ! つか、何でオレを誘うんだよ?! マルロの方がいいだろ?」
ヒッチ「マルロはルパンの方をやってくれるの。あんたは五右衛門やってよ。私は富士子ちゃんをやりたいの」
ジャン「せめて次元だろ?! 五右衛門は別の奴に頼めよ!」
ヒッチ「えー…次元はイケメンキャラだからジャンにはちょっと……」
ひでえ事言ってんな。あそこはルパンⅢ世をやるらしい。
マルコ「まあまあ、ジャンは次元やりたいんだから、ヒッチも妥協してやってよ。五右衛門なら、僕がやってもいいからさ」
ヒッチ「えー? まあ、しょうがないか。次元ファンに笑われても知らないけどw」
ジャン「てめえこそ、惚れ直すなよ? ぜってー格好良くしてやんからな!!」
エレン「………」
ハードルを自分であげて首絞めてんな。大丈夫か?
そういや、ジャンの奴はどうする気かな。
この機会にミカサと一緒に写ろうとするんじゃねえか。
と、思い、慌てて教室内のジャンを探す。
しかしジャンは意外にも、ミカサに話しかけておらず、別の女子と話していた。
ヒッチだ。
ヒッチ「いいじゃん、協力してよ。あんた馬面だから、似合いそうじゃない?」
ジャン「馬面は余計だ! つか、何でオレを誘うんだよ?! マルロの方がいいだろ?」
ヒッチ「マルロはルパンの方をやってくれるの。あんたは五右衛門やってよ。私は富士子ちゃんをやりたいの」
ジャン「せめて次元だろ?! 五右衛門は別の奴に頼めよ!」
ヒッチ「えー…次元はイケメンキャラだからジャンにはちょっと……」
ひでえ事言ってんな。あそこはルパンⅢ世をやるらしい。
マルコ「まあまあ、ジャンは次元やりたいんだから、ヒッチも妥協してやってよ。五右衛門なら、僕がやってもいいからさ」
ヒッチ「えー? まあ、しょうがないか。次元ファンに笑われても知らないけどw」
ジャン「てめえこそ、惚れ直すなよ? ぜってー格好良くしてやんからな!!」
エレン「………」
ハードルを自分であげて首絞めてんな。大丈夫か?
678: 2014/07/12(土) 03:57:58 ID:SaH6enfo0
ジャン「全く……ヒッチに構ってる場合じゃねえんだよ。こっちは。ミカサは……(キョロキョロ)」
ミカサはアニとまだ細かい打ち合わせを続けていた。
そこにジャンが無理やり加わる。
ジャン「み、ミカサ……何やるか、もう決めたのか?」
ミカサ「うん。大体。エレンと『眠れる森の美女』アニとは『初代ぷりきゅあ』をする」
ジャン「ぷりきゅあ?! また意外なところをついたな……」
ミカサ「ジャンは何やるの?」
ジャン「ルパンⅢ世の次元だ」
アニ「………次元ファンに怒られないといいけど」
ジャン「何でアニもヒッチと同じ事言うんだよ?!」
アニ「いや、次元って結構、女性の人気あるキャラだからね。似合う奴がやらないと、ファンががっかりすると思うけど?」
と、アニがズバズバ言っている。ジャンのライフは0に近い。
ミカサ「…………五右衛門の方が似合いそう?」
ジャン「ぐは!」
そして遂にライフが0になったようだ。可哀想に。
ジャン「くっ……そ、そんな事よりミカサ、オレとも写真に写ってくれないか?」
ミカサ「え? ジャンとも写真撮るの?」
ジャン「ああ………出来れば2人で」
おっと、そうはいくか。
エレン「ダメだ。2人きりの撮影は許さねえよ」
ジャン「お前には聞いてねえよ。オレはミカサに聞いているんだが?」
ミカサはアニとまだ細かい打ち合わせを続けていた。
そこにジャンが無理やり加わる。
ジャン「み、ミカサ……何やるか、もう決めたのか?」
ミカサ「うん。大体。エレンと『眠れる森の美女』アニとは『初代ぷりきゅあ』をする」
ジャン「ぷりきゅあ?! また意外なところをついたな……」
ミカサ「ジャンは何やるの?」
ジャン「ルパンⅢ世の次元だ」
アニ「………次元ファンに怒られないといいけど」
ジャン「何でアニもヒッチと同じ事言うんだよ?!」
アニ「いや、次元って結構、女性の人気あるキャラだからね。似合う奴がやらないと、ファンががっかりすると思うけど?」
と、アニがズバズバ言っている。ジャンのライフは0に近い。
ミカサ「…………五右衛門の方が似合いそう?」
ジャン「ぐは!」
そして遂にライフが0になったようだ。可哀想に。
ジャン「くっ……そ、そんな事よりミカサ、オレとも写真に写ってくれないか?」
ミカサ「え? ジャンとも写真撮るの?」
ジャン「ああ………出来れば2人で」
おっと、そうはいくか。
エレン「ダメだ。2人きりの撮影は許さねえよ」
ジャン「お前には聞いてねえよ。オレはミカサに聞いているんだが?」
679: 2014/07/12(土) 04:13:07 ID:SaH6enfo0
んな事は分かっているが、ダメなもんはダメだ。
人の彼女を他の男と一緒に、2人きりでの撮影を許すような心の広さは持ち合わせていないんだよ。
オレはミカサに目線で「ダメ」と訴えた。
しかし、ミカサは、
ミカサ「………3人でなら、いい」
エレン「え?」
ミカサ「もしくはアニも含めて4人。グループ撮影もOKなので、それで良いなら」
エレン「うぐぐ……」
今日のミカサは何か、頑固だな。思っていたより自分の意志を曲げない。
………いや、それが悪いって事じゃねえんだけど。なんだコレ。オレ、小さい男なのか。
ジャンは妥協して、それでも嬉しそうに、
ジャン「わかった。いいぜ。アニはどうする?」
アニ「どっちでもいいけど、それだったらテーマを先に決めて、それに合わせてメンバーを調整した方がいいと思う。ジャンはミカサにやらせたいのって、あるの?」
ジャン「オレは……>>680をやって欲しい」
(*ジャンがミカサにやって欲しいものを決めて下さい)
人の彼女を他の男と一緒に、2人きりでの撮影を許すような心の広さは持ち合わせていないんだよ。
オレはミカサに目線で「ダメ」と訴えた。
しかし、ミカサは、
ミカサ「………3人でなら、いい」
エレン「え?」
ミカサ「もしくはアニも含めて4人。グループ撮影もOKなので、それで良いなら」
エレン「うぐぐ……」
今日のミカサは何か、頑固だな。思っていたより自分の意志を曲げない。
………いや、それが悪いって事じゃねえんだけど。なんだコレ。オレ、小さい男なのか。
ジャンは妥協して、それでも嬉しそうに、
ジャン「わかった。いいぜ。アニはどうする?」
アニ「どっちでもいいけど、それだったらテーマを先に決めて、それに合わせてメンバーを調整した方がいいと思う。ジャンはミカサにやらせたいのって、あるの?」
ジャン「オレは……>>680をやって欲しい」
(*ジャンがミカサにやって欲しいものを決めて下さい)
682: 2014/07/12(土) 20:17:35 ID:SaH6enfo0
アニ「凪とあすからでいくの? なら陸と海、両方の制服が必要だね。どっちをミカサに着せたいの?」
ジャン「陸の方を…」
アニ「じゃあ海は私がやろうか。男子のも両方作ってやるよ。ジャンはどっちを着る?」
ジャン「それはどっちでもいい。アニに任せる」
アニ「だったら……」
少し考えて、アニは言った。
アニ「うん、陸はエレン、ジャンが海側にしようか。その方が似合いそうだ」
アニ「キャラは別になぞらないでいいよね? カラコンとかは無しで」
ジャン「ああ。あくまで制服姿が見たいだけだから」
エレン「制服フェチか」
ジャン「ぐはっ……悪いかよ」
エレン「いや別に? 悪いなんて言ってねえだろ?」
ジャン「うぐぐ…(赤面)」
気持ちは分からんでもない。制服は正義だ。
可愛いは正義の次くらいに、正義だ。
しかしそれを口にするのは少し恥ずかしいんで、それ以上は言わない。
ミカサ「私はその『凪とあすから』の制服を知らないのだけど」
アニ「ああ…待って。見せてあげる」
スマホで検索して画像を見せてやるアニに、また、ミカサは「ふおおおお……」と反応していた。
ミカサ「どっちも可愛い……」
と、言っているミカサの方が可愛い。
と、思っていたら、ジャンも同じ事を思ったようで、
ジャン「………」
口元を隠して照れてやがった。
………やっぱりこいつ、まだミカサの事、諦めた訳じゃねえんだな。
でもだからと言って、ジャンの好意を許すわけにもいかねえ。
今回は妥協するけど、ジャンとミカサを2人きりにする事は防がないとな。
ジャン「陸の方を…」
アニ「じゃあ海は私がやろうか。男子のも両方作ってやるよ。ジャンはどっちを着る?」
ジャン「それはどっちでもいい。アニに任せる」
アニ「だったら……」
少し考えて、アニは言った。
アニ「うん、陸はエレン、ジャンが海側にしようか。その方が似合いそうだ」
アニ「キャラは別になぞらないでいいよね? カラコンとかは無しで」
ジャン「ああ。あくまで制服姿が見たいだけだから」
エレン「制服フェチか」
ジャン「ぐはっ……悪いかよ」
エレン「いや別に? 悪いなんて言ってねえだろ?」
ジャン「うぐぐ…(赤面)」
気持ちは分からんでもない。制服は正義だ。
可愛いは正義の次くらいに、正義だ。
しかしそれを口にするのは少し恥ずかしいんで、それ以上は言わない。
ミカサ「私はその『凪とあすから』の制服を知らないのだけど」
アニ「ああ…待って。見せてあげる」
スマホで検索して画像を見せてやるアニに、また、ミカサは「ふおおおお……」と反応していた。
ミカサ「どっちも可愛い……」
と、言っているミカサの方が可愛い。
と、思っていたら、ジャンも同じ事を思ったようで、
ジャン「………」
口元を隠して照れてやがった。
………やっぱりこいつ、まだミカサの事、諦めた訳じゃねえんだな。
でもだからと言って、ジャンの好意を許すわけにもいかねえ。
今回は妥協するけど、ジャンとミカサを2人きりにする事は防がないとな。
683: 2014/07/12(土) 20:46:33 ID:SaH6enfo0
そんな訳で、皆大体やる事を決めてしまったようで、ユミルが紙を回収していた。
ユミル「……えっと、意外と不参加の奴はいなかったみたいだな。全員、最低1枚は写るのか」
と、回収した紙を大体見てそう言った。
ユミル「衣装を作るのが必要な奴の分のリストはこっちで作る。女子でチームを作って人海戦術でどんどん衣装を作っていくぞ。男子は当日用の展示のデザインを考えてくれ。そっちの指示はベルトルトに任せるから、てきとーに教室のレイアウトを考えておいてくれ。あと買い出しは後日やるから、必要なもんがある奴は早めに私に言ってくれ。以上。今日はここまで」
と言う訳で、ロングホームルームは無事に終わった。
放課後は慌ただしく、今度は演劇部の方の打ち合わせだ。
そして昨日話していた、ミカサの条件を皆の前で発表する事になったが……
ペトラ「えええええ?!」
と、1番びっくりしたのは反応を示したのはやはりペトラ先輩だった。
ペトラ「リヴァイ先生っぽい悪役を倒すシナリオなら、出てもいいって、そんな無茶な」
ミカサ「ダメですか?」
ペトラ「ダメっていうか……リヴァイ先生が許可するかしら?」
オルオ「いや、あくまでそれっぽい感じの悪役キャラだけなら、有りじゃないか?」
グンタ「後で怒られそうだけどな」
エルド「ああ。怒られるかもしれないが………面白そうではあると思う」
そう。ミカサの出した提案と言うのは、リヴァイ先生っぽい悪役キャラをフルボッコ出来るシナリオなら、出ても良いという物だった。
どんだけリヴァイ先生が嫌いなんだよ、とも思ったが、それで出てくれるっていうなら、シナリオをそっちにした方がいいかもしれないと思って、言う事にしたんだ。
ユミル「……えっと、意外と不参加の奴はいなかったみたいだな。全員、最低1枚は写るのか」
と、回収した紙を大体見てそう言った。
ユミル「衣装を作るのが必要な奴の分のリストはこっちで作る。女子でチームを作って人海戦術でどんどん衣装を作っていくぞ。男子は当日用の展示のデザインを考えてくれ。そっちの指示はベルトルトに任せるから、てきとーに教室のレイアウトを考えておいてくれ。あと買い出しは後日やるから、必要なもんがある奴は早めに私に言ってくれ。以上。今日はここまで」
と言う訳で、ロングホームルームは無事に終わった。
放課後は慌ただしく、今度は演劇部の方の打ち合わせだ。
そして昨日話していた、ミカサの条件を皆の前で発表する事になったが……
ペトラ「えええええ?!」
と、1番びっくりしたのは反応を示したのはやはりペトラ先輩だった。
ペトラ「リヴァイ先生っぽい悪役を倒すシナリオなら、出てもいいって、そんな無茶な」
ミカサ「ダメですか?」
ペトラ「ダメっていうか……リヴァイ先生が許可するかしら?」
オルオ「いや、あくまでそれっぽい感じの悪役キャラだけなら、有りじゃないか?」
グンタ「後で怒られそうだけどな」
エルド「ああ。怒られるかもしれないが………面白そうではあると思う」
そう。ミカサの出した提案と言うのは、リヴァイ先生っぽい悪役キャラをフルボッコ出来るシナリオなら、出ても良いという物だった。
どんだけリヴァイ先生が嫌いなんだよ、とも思ったが、それで出てくれるっていうなら、シナリオをそっちにした方がいいかもしれないと思って、言う事にしたんだ。
684: 2014/07/12(土) 21:02:20 ID:SaH6enfo0
すると、様子を見守っていたエルヴィン先生が、
エルヴィン「それは面白い。だったらいっそ、悪役としてリヴァイ本人も舞台に出て貰ったらどうだ?」
と言い出したんだ。
あ、ちなみにエルヴィン先生は今日から演劇部の副顧問として、活動に顔を出してくれる事になった。
リヴァイ先生と交替で、週一か週二くらいで来てくれるそうで、その日はたまたま、エルヴィン先生も同席していたんだ。
エレン「え……先生が舞台に出ちゃっていいんですか?」
エルヴィン「別に違反ではないよ。文化祭だからね。演劇大会ではないし、学校の行事なんだから、先生が参加しても別に問題ないよ」
ジャン「じゃあ、リヴァイ先生がもし、舞台に出てくれるなら、ミカサとリヴァイ先生の対決が見られるのか」
おおお?! なんかそれ、すげえ面白そうだな!
ミカサ「本人とやりあえるなら、尚良いです(シュッシュッ)」
ミカサが何故かファイティングポーズでシュシュと両腕を突き出している。
こんなにやる気(殺る気)満々なミカサを見るのは、ちょっと複雑だけど、これはこれでいいのかな。
エルヴィン「それは面白い。だったらいっそ、悪役としてリヴァイ本人も舞台に出て貰ったらどうだ?」
と言い出したんだ。
あ、ちなみにエルヴィン先生は今日から演劇部の副顧問として、活動に顔を出してくれる事になった。
リヴァイ先生と交替で、週一か週二くらいで来てくれるそうで、その日はたまたま、エルヴィン先生も同席していたんだ。
エレン「え……先生が舞台に出ちゃっていいんですか?」
エルヴィン「別に違反ではないよ。文化祭だからね。演劇大会ではないし、学校の行事なんだから、先生が参加しても別に問題ないよ」
ジャン「じゃあ、リヴァイ先生がもし、舞台に出てくれるなら、ミカサとリヴァイ先生の対決が見られるのか」
おおお?! なんかそれ、すげえ面白そうだな!
ミカサ「本人とやりあえるなら、尚良いです(シュッシュッ)」
ミカサが何故かファイティングポーズでシュシュと両腕を突き出している。
こんなにやる気(殺る気)満々なミカサを見るのは、ちょっと複雑だけど、これはこれでいいのかな。
685: 2014/07/12(土) 21:26:21 ID:SaH6enfo0
エルヴィン「分かった。そういう事なら、リヴァイ本人が舞台に出るように私から説得しよう。どんな手を使ってでも承諾させてくるよ(ニコッ)」
うわあ。アルミンの黒い笑みより黒い笑みだ。
乗せられるリヴァイ先生が一瞬、馬車に乗せられて売られていくドナドナのように思えたけど、そこはつっこまない。
エルヴィン「後は問題は脚本だね。書ける子がいないという話だったが……」
ペトラ「1年も2年も、書けないって言ってます」
エルヴィン「ふむ。まあこの時期に脚本を3年にやらせるのは酷だからね。1年か2年で書ける子がいれば任せた方が良いけれど」
エルヴィン「アイデアは大体まとまってきているんだったね?」
ペトラ「はい、一応。やりたい事はざっとまとめてみました(資料手渡す)」
エルヴィン「ふむ。私がこれを元にして書く事も出来なくはないが、それだとやはり楽しみが半減するだろう。いっそ1年2年全員で脚本を書いてみたらどうだ?」
オルオ「全員ですか?」
エルヴィン「ああ。もちろん、物語を完成させなくていい。断片的でいいから『こういうシーンが欲しい』と思った部分をとりあえず出していこう。それを映画のカット割りのように繋いで脚本を繋いでいく方法も有る。最終的な辻褄は私が調整してあげよう」
エレン「なるほど…」
そんな訳でその日の部活は皆で断片的なシーンを出し合う、アイデア作業になった。
うわあ。アルミンの黒い笑みより黒い笑みだ。
乗せられるリヴァイ先生が一瞬、馬車に乗せられて売られていくドナドナのように思えたけど、そこはつっこまない。
エルヴィン「後は問題は脚本だね。書ける子がいないという話だったが……」
ペトラ「1年も2年も、書けないって言ってます」
エルヴィン「ふむ。まあこの時期に脚本を3年にやらせるのは酷だからね。1年か2年で書ける子がいれば任せた方が良いけれど」
エルヴィン「アイデアは大体まとまってきているんだったね?」
ペトラ「はい、一応。やりたい事はざっとまとめてみました(資料手渡す)」
エルヴィン「ふむ。私がこれを元にして書く事も出来なくはないが、それだとやはり楽しみが半減するだろう。いっそ1年2年全員で脚本を書いてみたらどうだ?」
オルオ「全員ですか?」
エルヴィン「ああ。もちろん、物語を完成させなくていい。断片的でいいから『こういうシーンが欲しい』と思った部分をとりあえず出していこう。それを映画のカット割りのように繋いで脚本を繋いでいく方法も有る。最終的な辻褄は私が調整してあげよう」
エレン「なるほど…」
そんな訳でその日の部活は皆で断片的なシーンを出し合う、アイデア作業になった。
686: 2014/07/12(土) 21:29:54 ID:SaH6enfo0
今日はここまでです。
うっかり外耳炎になってしまったんで、早めに寝ます。おやすみ。
再開するまでに『こういうシーン演じて』というアイデアがあれば↓にどうぞ。
全部は採用無理かもしれませんが、出来そうなのがあれば採用します。
エレン「この長い髪を切る頃には」【その9】
うっかり外耳炎になってしまったんで、早めに寝ます。おやすみ。
再開するまでに『こういうシーン演じて』というアイデアがあれば↓にどうぞ。
全部は採用無理かもしれませんが、出来そうなのがあれば採用します。
エレン「この長い髪を切る頃には」【その9】
引用: エレン「この長い髪を切る頃には」



コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります