690: 2014/07/13(日) 22:19:45 ID:ns9RityM0
前回:エレン「この長い髪を切る頃には」【その8】
エレン(ええっと、確か剣心は壁とか天井を使って必殺技を繰り出していたよな)
シーンだけでも良いという事だったので、オレはとにかく『必殺技』を推す事にした。
そして一通り皆のアイデアを提出すると、エルヴィン先生が何故かニヤニヤし始めたんだ。
エルヴィン「ふふふ……確かに時代劇と言えばお色気シーンは定番だが、本当に入浴シーンをそのままやるのかい?」
エレン「?!」
誰だ!? 入浴シーンなんて、工口ネタぶっこんできた奴は!
仮面の王女の時は入浴後、のシーンだったけど、そこをそのまんま入れるそんな勇気のある奴なんて…。
と、周りを見渡したらアルミンがよそを向いていた。
やっぱりか! 分かってたけどな!
マーガレット「ええ? 入浴シーン、そのままやるんですか? 仮面の王女の時ですら、入浴後、だったのに」
マリーナ「女子がやるんですか?」
アニ「いや、そこは男子がやるべきだと思う(キリッ)」
ジャン「はあ? 男が入浴シーンなんて誰得過ぎだろ。絶対ブーイングくるぞ」
マーガレット「いやいや、そんな事はないよ? テニミュでは生着替えだってあったし(*事実です)男子も今は脱ぐ時代よ?」
えええっ……。そうなのか。
オレはてっきり女の子のお色気シーンだとばかり思っていたけど、男も需要有るのかよ。
エルヴィン先生は「クククッ…」と笑っていたけれど、
エルヴィン「まあそこはどっちでもいいじゃないか。分かった。入浴シーンは必ず入れよう。あと必殺技のシーンは……これは生身でやるには危険だろうね。補助の為にワイヤーが必要になるだろうな」
ジャン「ワイヤーアクション、出来るんですか?」
エルヴィン「設備はあるよ。最近は使っていなかったけど、昔はワイヤーアクションの劇をやったりしていたね」
エレン「すげえ! うちの高校すごいっすね!」
エルヴィン「ああ、体育館にはそれになりに投資しているから、いろいろやろうと思えば出来るよ。ただ事故は起こさない様に十分に注意しないといけないね」
という訳でエルヴィン先生が大体アイデアを把握してその日の話し合いは終わった。
そして次の日の部活では、項垂れて意気消沈しているリヴァイ先生が音楽室にやってきたのだった。
691: 2014/07/13(日) 22:36:05 ID:ns9RityM0
リヴァイ「………………」
リヴァイ先生がやっと顔をあげた。でも、その顔がすげえ。
まるで食中毒にでもあったのかってぐらいに憔悴しきっている。
リヴァイ「……………………………」
皆、笑いと動揺を押し頃して、リヴァイ先生の言葉を待っている。
そしてようやく一言。
リヴァイ「…………どうなっても、知らんぞ」
ジャン「それは、出演OKという事で……?」
リヴァイ「………(1回だけ頷く)」
一同「「「よしゃああああ!!」」」
そして皆でハイタッチを繰り出し、リヴァイ先生を歓迎したのだった。
先生本人は、頭抱えていたけど。
エレン「エルヴィン先生、どうやって説得したんだろうな? (小声)」
ジャン「ああ、すげえ気になるけど(小声)」
リヴァイ(……エルヴィンに『カラオケの時の酔っぱらった写真をフェイスブックに載せられたくなかったら、出演しろ』と言われたら、出ない訳にはいかんだろ)
エレン「リヴァイ先生? (スマホ見てる?)」
リヴァイ「いや、何でもねえ(スマホ隠す)」
リヴァイ「ああそれと、ミカサ」
ミカサ「? 何ですか」
リヴァイ「今日は部活終わったら、職員室で待っていろ」
ミカサ「え?」
リヴァイ「帰りは俺の車で家まで送ってやる」
ペトラ「?!」
その瞬間、ペトラ先輩がマネキンみたいな顔になった。やべえ!
しかしミカサは、
ミカサ「嫌です」
と、即答して嫌がった。すると、
リヴァイ「おい……お前が言いだしっぺなんだろ。断れる立場か?」
リヴァイ先生、それ以上、ペトラ先輩のライフを削らないで下さい。
多分、ペトラ先輩の想像している意味とは違うんだろうと思って、オレは言った。
エレン「あの、リヴァイ先生、どういう事ですか?」
リヴァイ「ん? 親御さんにも一応、あいさつしておこうと思ってな。アクションをやるのであれば、危険を伴う。万が一の事があった場合、俺が責任をとらないといけないだろ」
ペトラ「!」
ペトラ先輩が遂に倒れた。
先輩! 意味違う! その捉え方、違いますから!
オルオ先輩が陰で介抱しているけど、それを目の端に入れながら、オレは慌ててフォローした。
リヴァイ先生がやっと顔をあげた。でも、その顔がすげえ。
まるで食中毒にでもあったのかってぐらいに憔悴しきっている。
リヴァイ「……………………………」
皆、笑いと動揺を押し頃して、リヴァイ先生の言葉を待っている。
そしてようやく一言。
リヴァイ「…………どうなっても、知らんぞ」
ジャン「それは、出演OKという事で……?」
リヴァイ「………(1回だけ頷く)」
一同「「「よしゃああああ!!」」」
そして皆でハイタッチを繰り出し、リヴァイ先生を歓迎したのだった。
先生本人は、頭抱えていたけど。
エレン「エルヴィン先生、どうやって説得したんだろうな? (小声)」
ジャン「ああ、すげえ気になるけど(小声)」
リヴァイ(……エルヴィンに『カラオケの時の酔っぱらった写真をフェイスブックに載せられたくなかったら、出演しろ』と言われたら、出ない訳にはいかんだろ)
エレン「リヴァイ先生? (スマホ見てる?)」
リヴァイ「いや、何でもねえ(スマホ隠す)」
リヴァイ「ああそれと、ミカサ」
ミカサ「? 何ですか」
リヴァイ「今日は部活終わったら、職員室で待っていろ」
ミカサ「え?」
リヴァイ「帰りは俺の車で家まで送ってやる」
ペトラ「?!」
その瞬間、ペトラ先輩がマネキンみたいな顔になった。やべえ!
しかしミカサは、
ミカサ「嫌です」
と、即答して嫌がった。すると、
リヴァイ「おい……お前が言いだしっぺなんだろ。断れる立場か?」
リヴァイ先生、それ以上、ペトラ先輩のライフを削らないで下さい。
多分、ペトラ先輩の想像している意味とは違うんだろうと思って、オレは言った。
エレン「あの、リヴァイ先生、どういう事ですか?」
リヴァイ「ん? 親御さんにも一応、あいさつしておこうと思ってな。アクションをやるのであれば、危険を伴う。万が一の事があった場合、俺が責任をとらないといけないだろ」
ペトラ「!」
ペトラ先輩が遂に倒れた。
先輩! 意味違う! その捉え方、違いますから!
オルオ先輩が陰で介抱しているけど、それを目の端に入れながら、オレは慌ててフォローした。
692: 2014/07/13(日) 23:00:59 ID:venoF9E20
エレン「あの、それだったら、何も今日じゃなくても別の日でも良くないですか?」
リヴァイ「ん? 今日じゃダメなのか?」
ミカサ「母も仕事を持っているので、急に来られても困る」
リヴァイ「そうか。それもそうだな。すまん。では後日、挨拶させて貰うから、話を通しておいてくれ」
ミカサ「………分かりました」
ふう。という事は、リヴァイ先生、うちに来る事になるのか。
ミカサはすっごく「挨拶なんて要らないのに」とブチブチ言ってたけど。
まあ、こういうところはリヴァイ先生の性格なんだろうな。
そして後日、本当にリヴァイ先生がうちに来る事になった。
9月6日。土曜日。その日の授業が終わって、文化祭の打ち合わせや何やらいろいろ終わってから、リヴァイ先生がうちに来る事になった。
リヴァイ先生の車に乗るのは初めてだな。
ミカサはまだブチブチ言っていたけど、オレも一緒に乗って帰るという条件で承諾させたんだ。
後部座席に二人で並んで乗せて貰う。
リヴァイ先生の車の中は、想像していた以上に綺麗だった。
親父の車とは全然違う。塵ひとつねえ。
これは汚したら怒られるな。絶対。
緊張して座っていたら、横のミカサは早速窓全開にしてよそを向いていた。
リヴァイ「ん? 今日じゃダメなのか?」
ミカサ「母も仕事を持っているので、急に来られても困る」
リヴァイ「そうか。それもそうだな。すまん。では後日、挨拶させて貰うから、話を通しておいてくれ」
ミカサ「………分かりました」
ふう。という事は、リヴァイ先生、うちに来る事になるのか。
ミカサはすっごく「挨拶なんて要らないのに」とブチブチ言ってたけど。
まあ、こういうところはリヴァイ先生の性格なんだろうな。
そして後日、本当にリヴァイ先生がうちに来る事になった。
9月6日。土曜日。その日の授業が終わって、文化祭の打ち合わせや何やらいろいろ終わってから、リヴァイ先生がうちに来る事になった。
リヴァイ先生の車に乗るのは初めてだな。
ミカサはまだブチブチ言っていたけど、オレも一緒に乗って帰るという条件で承諾させたんだ。
後部座席に二人で並んで乗せて貰う。
リヴァイ先生の車の中は、想像していた以上に綺麗だった。
親父の車とは全然違う。塵ひとつねえ。
これは汚したら怒られるな。絶対。
緊張して座っていたら、横のミカサは早速窓全開にしてよそを向いていた。
693: 2014/07/13(日) 23:42:33 ID:ns9RityM0
リヴァイ「ん? 暑いのか? エアコン入れてもいいが」
ミカサ「いいえ。空気の入れ換えをしたいだけです」
リヴァイ「そうか」
ミカサ、それはまるで同じ空間の空気を吸いたくないと言っているようなもんだぞ。
やれやれ。ミカサのリヴァイ先生嫌いは治りそうにねえな。
車が発信して夕方の街並みをすいすい走る。
話題が何もなくて黙り込んでいたら、リヴァイ先生の方が先に口を開いた。
リヴァイ「道案内を頼む。一応、住所は把握したが、詳しい道は分からんからな」
エレン「あ、はい」
しゃべらないミカサの代わりにオレが道順を教えた。
そしていつもより少し早く自宅にたどり着くと、おばさんがお茶菓子を用意してリビングで待っていてくれた。
ミカサの母「まあまま、わざわざすみません。いつも娘がお世話になっております」
ミカサ「……」
リヴァイ「いえ、こちらこそ。お時間をとらせて貰ってすみません。少しお話をさせて頂きたいと思いまして」
ミカサの母「詳しい事は中でお聞きしますわ。さあどうぞ」
おばさんは紅茶とカステラを用意しておもてなしをしながら、リヴァイ先生の説明を真剣に聞いていた。
ミカサ「いいえ。空気の入れ換えをしたいだけです」
リヴァイ「そうか」
ミカサ、それはまるで同じ空間の空気を吸いたくないと言っているようなもんだぞ。
やれやれ。ミカサのリヴァイ先生嫌いは治りそうにねえな。
車が発信して夕方の街並みをすいすい走る。
話題が何もなくて黙り込んでいたら、リヴァイ先生の方が先に口を開いた。
リヴァイ「道案内を頼む。一応、住所は把握したが、詳しい道は分からんからな」
エレン「あ、はい」
しゃべらないミカサの代わりにオレが道順を教えた。
そしていつもより少し早く自宅にたどり着くと、おばさんがお茶菓子を用意してリビングで待っていてくれた。
ミカサの母「まあまま、わざわざすみません。いつも娘がお世話になっております」
ミカサ「……」
リヴァイ「いえ、こちらこそ。お時間をとらせて貰ってすみません。少しお話をさせて頂きたいと思いまして」
ミカサの母「詳しい事は中でお聞きしますわ。さあどうぞ」
おばさんは紅茶とカステラを用意しておもてなしをしながら、リヴァイ先生の説明を真剣に聞いていた。
696: 2014/07/14(月) 05:38:43 ID:n1yv8Z1s0
リヴァイ先生の説明を簡単にまとめると、
・文化祭でアクション主体の劇をやる事になりそうだという事。
・運動神経の点から見た場合、ミカサが適役である事から、主役級をミカサが演じる事になりそうだという事。
・そして今回の劇にはリヴァイ先生自身がそれに直接関わる予定だという事。
その3点を説明したのち、アクション劇には危険も伴う事を説明し、細心の注意を払って、それを行う事を約束した。
ミカサの母「まあまあ、ミカサ。エレン君に続いて、今度はミカサが主役級に抜擢されたのね。凄いじゃない」
ミカサ「…………」
ミカサの母「分かりました。そういう事でしたら、沢山練習なさって下さい。先生自身も、怪我には十分注意されて下さいね」
リヴァイ「はい、それは勿論。練習時間を確保する為に、今後は文化祭まで、ミカサさん自身を早朝、送迎させて貰っても良いでしょうか?」
ミカサ「?!」
え? 送迎してくれんの? そこまでサービスするのか。
ミカサの母「まあまあ、すみませんわざわざ……」
ミカサ「送迎なんて要らない。朝の時間が必要なら、私はちゃんとその時間通りに学校に行く」
ありゃ。しかしミカサは反発している。でもリヴァイ先生は、
リヴァイ「朝の4時に電車はまだ動いてないだろう」
と言い出したんだ。
ミカサ「?!」
リヴァイ「朝の4時から7時。1日3時間が最低ノルマだ。2人の息を合わせる作業には時間がかかる。文化祭まで一か月くらいしかないからな。みっちり練習するぞ」
ミカサ「そ、そんな…」
ミカサは想定外の提案に戸惑っているようだ。
エレン「あの、リヴァイ先生。ミカサはクラスの出し物の衣装制作にも携わる予定なんで、そこまでやるのはちょっと……」
と、オレが言ってやると、ミカサもうんうん頷いた。
しかし、
リヴァイ「それはミカサでないと、やれない仕事なのか?」
ミカサ「えっ……」
リヴァイ「他の奴らでも出来る事なら、仕事をそっちに回せ。これはミカサの為に言っている」
ミカサ「………」
リヴァイ「まあ、いきなり言って、すぐ「はいそうですか」と頷けないのは分かるが、俺が何故、それを必要だと言っているのか、説明してやろう。ミカサ、着替えて来い」
・文化祭でアクション主体の劇をやる事になりそうだという事。
・運動神経の点から見た場合、ミカサが適役である事から、主役級をミカサが演じる事になりそうだという事。
・そして今回の劇にはリヴァイ先生自身がそれに直接関わる予定だという事。
その3点を説明したのち、アクション劇には危険も伴う事を説明し、細心の注意を払って、それを行う事を約束した。
ミカサの母「まあまあ、ミカサ。エレン君に続いて、今度はミカサが主役級に抜擢されたのね。凄いじゃない」
ミカサ「…………」
ミカサの母「分かりました。そういう事でしたら、沢山練習なさって下さい。先生自身も、怪我には十分注意されて下さいね」
リヴァイ「はい、それは勿論。練習時間を確保する為に、今後は文化祭まで、ミカサさん自身を早朝、送迎させて貰っても良いでしょうか?」
ミカサ「?!」
え? 送迎してくれんの? そこまでサービスするのか。
ミカサの母「まあまあ、すみませんわざわざ……」
ミカサ「送迎なんて要らない。朝の時間が必要なら、私はちゃんとその時間通りに学校に行く」
ありゃ。しかしミカサは反発している。でもリヴァイ先生は、
リヴァイ「朝の4時に電車はまだ動いてないだろう」
と言い出したんだ。
ミカサ「?!」
リヴァイ「朝の4時から7時。1日3時間が最低ノルマだ。2人の息を合わせる作業には時間がかかる。文化祭まで一か月くらいしかないからな。みっちり練習するぞ」
ミカサ「そ、そんな…」
ミカサは想定外の提案に戸惑っているようだ。
エレン「あの、リヴァイ先生。ミカサはクラスの出し物の衣装制作にも携わる予定なんで、そこまでやるのはちょっと……」
と、オレが言ってやると、ミカサもうんうん頷いた。
しかし、
リヴァイ「それはミカサでないと、やれない仕事なのか?」
ミカサ「えっ……」
リヴァイ「他の奴らでも出来る事なら、仕事をそっちに回せ。これはミカサの為に言っている」
ミカサ「………」
リヴァイ「まあ、いきなり言って、すぐ「はいそうですか」と頷けないのは分かるが、俺が何故、それを必要だと言っているのか、説明してやろう。ミカサ、着替えて来い」
697: 2014/07/14(月) 05:56:08 ID:n1yv8Z1s0
と、言われて、意図を察したミカサはラフな格好に着替えてきた。
そしてリビングから直接外に出て、庭の空いたスペースでリヴァイ先生とミカサの二人が対峙した。
リヴァイ「好きに攻撃して来い」
ミカサ「……………」
ミカサがパンチやキックを繰り出した。
それを寸前で避けるリヴァイ先生。
当たらない。絶妙なタイミングで避けて、避けて、避けて……
だんだん、ミカサの攻撃のリズムが速くなっていく。
それでも、なかなか当たらない。意地になるミカサ。
そして、唐突に、恐らくわざと一撃を食らった。
ミカサ「……!」
顔が歪んだのは、意外にもミカサの方だった。
リヴァイ先生は、眉ひとつ動かさない。
リヴァイ「……痛いだろ? 殺陣は、当ててしまった方が、痛いんだ。だから基本、寸止めで行う。攻撃を実際に当ててしまってはいけないんだ」
ミカサ「ガーン……」
どうやらミカサは実際に攻撃出来るもんだと勘違いしていたようだ。
リヴァイ「こっちも全く痛くない訳じゃないが、怪我をする可能性を考えれば、リスクが大きいのはミカサの方だ。だから殺陣のシーンは綿密に打ち合わせをする必要がある。これでもまだ、練習は必要ないと思うか?」
ミカサ「うぐっ……」
ミカサが嫌そうな顔をしている。その理由は想像つくけど。
エレン「……ミカサ」
オレはミカサを促した。ここはリヴァイ先生の方が正しいと思う。
ミカサ「分かりました。練習……します。でも…」
リヴァイ「でも…?」
ミカサ「リヴァイ先生と2人きりで練習するのは嫌なので、エレンも、付き添って貰えるだろうか」
エレン「え? オレも?」
ミカサ(こくこく)
オレ、でも、一緒に居てもする事ねえけどな。
そしてリビングから直接外に出て、庭の空いたスペースでリヴァイ先生とミカサの二人が対峙した。
リヴァイ「好きに攻撃して来い」
ミカサ「……………」
ミカサがパンチやキックを繰り出した。
それを寸前で避けるリヴァイ先生。
当たらない。絶妙なタイミングで避けて、避けて、避けて……
だんだん、ミカサの攻撃のリズムが速くなっていく。
それでも、なかなか当たらない。意地になるミカサ。
そして、唐突に、恐らくわざと一撃を食らった。
ミカサ「……!」
顔が歪んだのは、意外にもミカサの方だった。
リヴァイ先生は、眉ひとつ動かさない。
リヴァイ「……痛いだろ? 殺陣は、当ててしまった方が、痛いんだ。だから基本、寸止めで行う。攻撃を実際に当ててしまってはいけないんだ」
ミカサ「ガーン……」
どうやらミカサは実際に攻撃出来るもんだと勘違いしていたようだ。
リヴァイ「こっちも全く痛くない訳じゃないが、怪我をする可能性を考えれば、リスクが大きいのはミカサの方だ。だから殺陣のシーンは綿密に打ち合わせをする必要がある。これでもまだ、練習は必要ないと思うか?」
ミカサ「うぐっ……」
ミカサが嫌そうな顔をしている。その理由は想像つくけど。
エレン「……ミカサ」
オレはミカサを促した。ここはリヴァイ先生の方が正しいと思う。
ミカサ「分かりました。練習……します。でも…」
リヴァイ「でも…?」
ミカサ「リヴァイ先生と2人きりで練習するのは嫌なので、エレンも、付き添って貰えるだろうか」
エレン「え? オレも?」
ミカサ(こくこく)
オレ、でも、一緒に居てもする事ねえけどな。
698: 2014/07/14(月) 06:29:35 ID:n1yv8Z1s0
リヴァイ「ああ、そうして貰えるとこっちも助かる。ビデオ撮影を頼みたい。動きをチェックしたいからな」
エレン「あ、なるほど」
そういう事なら、引き受けよう。
エレン「分かりました。オレも付き添います。練習はいつから始めますか?」
リヴァイ「エルヴィンの奴が大体の流れを繋いで台本が出来るのが恐らく、来週までかかると言っていたから、台本に合わせてやるのは13日以降になるだろうな。ただ、殺陣はアドリブでやる事も多いから、練習は先に初めていてもいい。月曜日から早速始めてもこちらは別に構わんが」
エレン「じゃあ月曜日からお願いします」
リヴァイ「朝の3時半には迎えに来るから、寝坊するなよ」
エレン「うっ……分かりました」
こりゃ文化祭が終わるまで、ゲーム禁止だな。
リヴァイ先生が帰った後、ミカサはすっかり落ち込んでいた。
ミカサ「こんな筈じゃなかった……(ズーン)」
エレン「ミカサ………」
ミカサ「私はリヴァイ先生に、あの時の報いを、仕返しが出来ればそれで良かったのに……」
エレン「いや、ある意味じゃ十分、仕返しになっているだろ、これ」
ミカサ「そうだろうか?」
エレン「リヴァイ先生、自分の時間を3時間も割いてくれるんだぞ? その分、負担してくれるんだから、それだけ苦労をかけているだろ」
ミカサ「苦痛を味わっているって事…?」
エレン「身も蓋もねえ言い方すれは、そうなるな」
そう言ってやると、ミカサがすっかり立ち直った。
ミカサ「そう……そうね。リヴァイ先生の睡眠時間を削ってやったと思えば……」
やれやれ。ま、その分、ミカサも寝る時間減るんだけどな。オレもだけど。
そんな訳で、ある意味ペトラ先輩が発狂しそうな事態になっちまったけど、そこは我慢して貰うしかなかった。
文化祭まで約一か月。
慌ただしい毎日が、これから始まろうとしていた……。
エレン「あ、なるほど」
そういう事なら、引き受けよう。
エレン「分かりました。オレも付き添います。練習はいつから始めますか?」
リヴァイ「エルヴィンの奴が大体の流れを繋いで台本が出来るのが恐らく、来週までかかると言っていたから、台本に合わせてやるのは13日以降になるだろうな。ただ、殺陣はアドリブでやる事も多いから、練習は先に初めていてもいい。月曜日から早速始めてもこちらは別に構わんが」
エレン「じゃあ月曜日からお願いします」
リヴァイ「朝の3時半には迎えに来るから、寝坊するなよ」
エレン「うっ……分かりました」
こりゃ文化祭が終わるまで、ゲーム禁止だな。
リヴァイ先生が帰った後、ミカサはすっかり落ち込んでいた。
ミカサ「こんな筈じゃなかった……(ズーン)」
エレン「ミカサ………」
ミカサ「私はリヴァイ先生に、あの時の報いを、仕返しが出来ればそれで良かったのに……」
エレン「いや、ある意味じゃ十分、仕返しになっているだろ、これ」
ミカサ「そうだろうか?」
エレン「リヴァイ先生、自分の時間を3時間も割いてくれるんだぞ? その分、負担してくれるんだから、それだけ苦労をかけているだろ」
ミカサ「苦痛を味わっているって事…?」
エレン「身も蓋もねえ言い方すれは、そうなるな」
そう言ってやると、ミカサがすっかり立ち直った。
ミカサ「そう……そうね。リヴァイ先生の睡眠時間を削ってやったと思えば……」
やれやれ。ま、その分、ミカサも寝る時間減るんだけどな。オレもだけど。
そんな訳で、ある意味ペトラ先輩が発狂しそうな事態になっちまったけど、そこは我慢して貰うしかなかった。
文化祭まで約一か月。
慌ただしい毎日が、これから始まろうとしていた……。
702: 2014/07/14(月) 13:39:21 ID:n1yv8Z1s0
そして早速月曜日の朝。
リヴァイ先生は約束通り朝の3時半に迎えに来てくれた。
オレは前の日の夜9時前には寝て、一応6時間くらいは寝たけど、いきなり生活を朝方に切り替えたもんだから、ちょっと眠かった。
制服には着替えず、私服のまま車に乗って学校に向かう。ミカサも制服ではなく、練習に備えてジャージ姿になっていた。
朝飯は当然、食う時間はなかった。練習が終わってから、おばさんが持たせてくれた弁当を朝飯として食う事にする。
今日から弁当は2食分持たされる事になった。朝と昼。両方の飯をおばさんは作っておいてくれたから、感謝しねえとな。
朝の4時なんて時間に学校に行くのは初めての経験だったから、誰もいねえだろうと思っていたんだけど、そんな事はなかった。
校門は、何と開いていた。というかオレ達より先に学校に来ている生徒の気配があった。
野球部と、バスケ部の奴らだ。
エレン「え……えええ……こんな時間からもう、活動始めているんですか?」
リヴァイ「あ? ああ……野球部とバスケ部の奴らは朝4時には当番制で集まっている。活動は5時からだが、活動前の1時間は、当番の奴らがグラウンドの整備やら、体育館の掃除をやっているな」
そうなのか。野球部とバスケ部の奴ら、大変だな。入らなくて正解だったかも…と思ってしまった。
まだうす暗い最中なのに、照明をつけて活動を始めている。野球部のグラウンドにはコニー達の姿もあった。草むしりをしているようだ。
リヴァイ「活動場所は常に綺麗にして使う事。これはうちの伝統だからな。特に野球部とバスケ部は、その活動範囲が広いから、掃除も大変なんだ」
エレン「なるほど」
703: 2014/07/14(月) 13:52:52 ID:n1yv8Z1s0
それを考えると音楽室で主に活動している演劇部はまだ楽な方なのかもしれないと思った。
そして第三体育館に辿り着くと、リヴァイ先生が体育館のドアを開けた。
こちらは誰もいなかった。体操部の部員はまだ朝練習には来ていないようだ。
リヴァイ「体操部の朝練は7時から8時までの1時間程度だ。7時迄にはきっちり練習を終わらせるから安心しろ」
エレン「あ、だから7時迄って言ったんですね」
リヴァイ「まあな。やるとすれば、この時間帯しか俺の方が空いていなかったんだ。さて、顧問の特権だ。第三体育館の床を思う存分、使わせてやるぞ」
そこは体操部用に造られているだけあって、普通の体育館とは少し感触が違った。
練習場所にはもってこいの場所を借りて早速始める事にする。
オレはビデオを設定して、スタンバイした。RECの合図が来たらいつでもボタンを押す準備をする。
リヴァイ先生とミカサは十分なストレッチをし終えた後、構えた。
リヴァイ「殺陣の流れを大まかに決めていくぞ。ミカサはどんな風に俺を倒したいんだ」
ミカサ「ボコボコにしたいです」
ミカサ! それじゃ端的過ぎるだろ!
と、思ったけど、リヴァイ先生には意外とそれで通じたようで、
リヴァイ「殴り合いたいのか。しかし今回の劇はチャンバラメインの、格闘有りの劇と聞いているが? 俺をバラバラに切り刻まなくていいのか?」
ミカサ「あ、そっちでも勿論構いません」
えええ。もっと酷くなった。嬉しそうな顔してんな、ミカサ。
でもリヴァイ先生は顔色ひとつ変えず、続けた。
リヴァイ「だったら本気の命のやり取りをするような、ギリギリの剣戟をやっていこう。俺の急所を躊躇いなく狙っていけ。俺はそれを受け流して、反撃していくスタイルにする。新聞紙を丸めた奴ですまんが、今日はこれを刀の代わりに使うぞ(ポイッ)」
そして第三体育館に辿り着くと、リヴァイ先生が体育館のドアを開けた。
こちらは誰もいなかった。体操部の部員はまだ朝練習には来ていないようだ。
リヴァイ「体操部の朝練は7時から8時までの1時間程度だ。7時迄にはきっちり練習を終わらせるから安心しろ」
エレン「あ、だから7時迄って言ったんですね」
リヴァイ「まあな。やるとすれば、この時間帯しか俺の方が空いていなかったんだ。さて、顧問の特権だ。第三体育館の床を思う存分、使わせてやるぞ」
そこは体操部用に造られているだけあって、普通の体育館とは少し感触が違った。
練習場所にはもってこいの場所を借りて早速始める事にする。
オレはビデオを設定して、スタンバイした。RECの合図が来たらいつでもボタンを押す準備をする。
リヴァイ先生とミカサは十分なストレッチをし終えた後、構えた。
リヴァイ「殺陣の流れを大まかに決めていくぞ。ミカサはどんな風に俺を倒したいんだ」
ミカサ「ボコボコにしたいです」
ミカサ! それじゃ端的過ぎるだろ!
と、思ったけど、リヴァイ先生には意外とそれで通じたようで、
リヴァイ「殴り合いたいのか。しかし今回の劇はチャンバラメインの、格闘有りの劇と聞いているが? 俺をバラバラに切り刻まなくていいのか?」
ミカサ「あ、そっちでも勿論構いません」
えええ。もっと酷くなった。嬉しそうな顔してんな、ミカサ。
でもリヴァイ先生は顔色ひとつ変えず、続けた。
リヴァイ「だったら本気の命のやり取りをするような、ギリギリの剣戟をやっていこう。俺の急所を躊躇いなく狙っていけ。俺はそれを受け流して、反撃していくスタイルにする。新聞紙を丸めた奴ですまんが、今日はこれを刀の代わりに使うぞ(ポイッ)」
704: 2014/07/14(月) 14:05:48 ID:n1yv8Z1s0
と言う訳で、RECの合図がきたので、ここからは完全アドリブのリヴァイ先生VSミカサの殺陣になった。
当てちゃダメだと聞いた筈なのに、ミカサはやっぱり当てにいっているけど、それをリヴァイ先生がギリギリでかわして、受け流しているもんだから、すげえ迫力だった。
ミカサが何度も切りつけても、リヴァイ先生に致命傷を与えられないのが良く分かる。
それが悔しいのか、ミカサの表情がだんだん険しくなっていった。
リヴァイ先生は表情を変えずにミカサをじっと見つめている。
その様子はまるで、狩りをする野生の鷹のような目つきだ。見ている側の方がドキドキする。
そして、次の瞬間、ミカサの腹に一発、攻撃を当てにいった。
勿論、寸止めだけど、ミカサは完全に虚をつかれた表情で驚いていた。
リヴァイ「よし、一回止めろ。エレン、今の動きをチェックするぞ」
エレン「あ、はい」
という訳でこんな感じで、動いてはRECして、また動いてを何度も繰り返した。
そしてTAKE10回くらい繰り返した後、リヴァイ先生はダメ出しをした。
リヴァイ「ミカサはあまり俺の動きを見ていないな。殺意が前面に出過ぎて空回りしているぞ」
ミカサ「うぐっ…!」
どうやら図星のようだ。
リヴァイ「もう少し、じっくり戦うスタイルでもいいと思うが。間を取って、焦らず攻めて来い。いいな」
ミカサ「……分かりました」
そんなこんなで、TAKE11回目あたりから少し路線を変更してミカサがじりじり慎重に攻める殺陣になった。
こんな感じで何度もいろんなパターンの殺陣をやってはRECして、チェックして、を繰り返していたら、あっという間に3時間が過ぎてしまった。
リヴァイ「………今日はこの辺にしておくか。ビデオは後でエルヴィンにも見せるから、貸してくれ」
エレン「あ、はい」
すっかりADのような立場になっているオレだけど、これはこれで結構楽しかった。
当てちゃダメだと聞いた筈なのに、ミカサはやっぱり当てにいっているけど、それをリヴァイ先生がギリギリでかわして、受け流しているもんだから、すげえ迫力だった。
ミカサが何度も切りつけても、リヴァイ先生に致命傷を与えられないのが良く分かる。
それが悔しいのか、ミカサの表情がだんだん険しくなっていった。
リヴァイ先生は表情を変えずにミカサをじっと見つめている。
その様子はまるで、狩りをする野生の鷹のような目つきだ。見ている側の方がドキドキする。
そして、次の瞬間、ミカサの腹に一発、攻撃を当てにいった。
勿論、寸止めだけど、ミカサは完全に虚をつかれた表情で驚いていた。
リヴァイ「よし、一回止めろ。エレン、今の動きをチェックするぞ」
エレン「あ、はい」
という訳でこんな感じで、動いてはRECして、また動いてを何度も繰り返した。
そしてTAKE10回くらい繰り返した後、リヴァイ先生はダメ出しをした。
リヴァイ「ミカサはあまり俺の動きを見ていないな。殺意が前面に出過ぎて空回りしているぞ」
ミカサ「うぐっ…!」
どうやら図星のようだ。
リヴァイ「もう少し、じっくり戦うスタイルでもいいと思うが。間を取って、焦らず攻めて来い。いいな」
ミカサ「……分かりました」
そんなこんなで、TAKE11回目あたりから少し路線を変更してミカサがじりじり慎重に攻める殺陣になった。
こんな感じで何度もいろんなパターンの殺陣をやってはRECして、チェックして、を繰り返していたら、あっという間に3時間が過ぎてしまった。
リヴァイ「………今日はこの辺にしておくか。ビデオは後でエルヴィンにも見せるから、貸してくれ」
エレン「あ、はい」
すっかりADのような立場になっているオレだけど、これはこれで結構楽しかった。
705: 2014/07/14(月) 14:18:35 ID:n1yv8Z1s0
ミカサは汗だくになっていて、ふーっと息をついていた。
さっきまでの鬼気とした表情は抜けて、いつものミカサだ。
………というか、運動したてのミカサの、このほっとした表情、何か工口い。
ついつい、凝視して見惚れてしまう。
汗の匂いもあるせいか、何か、こう、ムラムラくる。
しかしリヴァイ先生の前でそんなところを見せる訳にもいかず、自重、自重、と念仏のように心の中で唱えた。
リヴァイ「体育館のシャワー、使っていいぞ。教室に戻る前に身支度しておきたいだろ?」
ミカサ「あ、はい」
リヴァイ「俺も1回、シャワーを浴びてくる。エレンはどうする?」
エレン「あ、オレはいいです。別に汗掻いてないですし」
リヴァイ「そうか。では今日はここまでだな。また明日、続きをやるぞ」
と言って、リヴァイ先生とはそこで別れる事になった。
リヴァイ先生がシャワー室の方へいなくなったのを確かめてから、オレは女子のシャワー室に向かうミカサを、直前で捕まえて、後ろから抱きしめた。
ミカサ「え、エレン? 待って。今は汗を掻いているので、あまり近づかないで欲しい」
エレン「やだ」
ミカサ「え、ええ? (赤面)」
ミカサが赤くなった。つか、この汗の匂いを堪能したいんだから、今、捕まえないと意味ないだろ?
エレン「朝、バタバタしてたから、朝のキス、まだしてない」
ミカサ「そう言えばそうだった。今……するの?」
エレン「ダメか?」
ミカサ「ダメではないけど……」
エレン「けど?」
ミカサ「シャワー浴びてからの方が……」
エレン「やだ。今したい」
ミカサ「んもう……」
ミカサはちょっとだけ嫌がっていたけど、それは本音じゃなかった。
だって、目がトローンとしているんだ。声だって柔らかい。
こういう時のミカサは、満更じゃない筈だ。
こっちを振り向かせて、第三体育館の中で、朝のキスをした。
体操部員がやってくる前に。今はまだ、誰も部員が来ていないから、今のうちに…。
さっきまでの鬼気とした表情は抜けて、いつものミカサだ。
………というか、運動したてのミカサの、このほっとした表情、何か工口い。
ついつい、凝視して見惚れてしまう。
汗の匂いもあるせいか、何か、こう、ムラムラくる。
しかしリヴァイ先生の前でそんなところを見せる訳にもいかず、自重、自重、と念仏のように心の中で唱えた。
リヴァイ「体育館のシャワー、使っていいぞ。教室に戻る前に身支度しておきたいだろ?」
ミカサ「あ、はい」
リヴァイ「俺も1回、シャワーを浴びてくる。エレンはどうする?」
エレン「あ、オレはいいです。別に汗掻いてないですし」
リヴァイ「そうか。では今日はここまでだな。また明日、続きをやるぞ」
と言って、リヴァイ先生とはそこで別れる事になった。
リヴァイ先生がシャワー室の方へいなくなったのを確かめてから、オレは女子のシャワー室に向かうミカサを、直前で捕まえて、後ろから抱きしめた。
ミカサ「え、エレン? 待って。今は汗を掻いているので、あまり近づかないで欲しい」
エレン「やだ」
ミカサ「え、ええ? (赤面)」
ミカサが赤くなった。つか、この汗の匂いを堪能したいんだから、今、捕まえないと意味ないだろ?
エレン「朝、バタバタしてたから、朝のキス、まだしてない」
ミカサ「そう言えばそうだった。今……するの?」
エレン「ダメか?」
ミカサ「ダメではないけど……」
エレン「けど?」
ミカサ「シャワー浴びてからの方が……」
エレン「やだ。今したい」
ミカサ「んもう……」
ミカサはちょっとだけ嫌がっていたけど、それは本音じゃなかった。
だって、目がトローンとしているんだ。声だって柔らかい。
こういう時のミカサは、満更じゃない筈だ。
こっちを振り向かせて、第三体育館の中で、朝のキスをした。
体操部員がやってくる前に。今はまだ、誰も部員が来ていないから、今のうちに…。
706: 2014/07/14(月) 14:35:47 ID:n1yv8Z1s0
ミカサの体には汗がはりついていた。でも、それがかえって興奮させる。出来る事なら、今ここで、その汗の味を食らいたい程に。
強烈な誘惑に駆られる…。
ミカサ「んっ……あっ……エレン……ん……」
その時のオレは、ミカサとの濃厚なキスに溺れていた。
いつもより長く、深く、そして強引にキスを味わって、ちゅっちゅっと音をたてるくらいに、しつこいキスをしてしまった。
あーやべえ。なんだこれ。本当、汗掻いているミカサ、いい匂いする。
ミカサのフェロモンに吸い寄せられた虫のごとく、チューチュー蜜を味わっていたら、
リヴァイ「……………おい」
と、突然背後から、リヴァイ先生の声がして、心臓が飛び跳ねあがった。
リヴァイ「7時から体操部の奴らが集まってくるんだ。さっさと機材を片付けろ。エレン」
エレン「は、はい……!」
やっべえええ! うっかり忘れるところだった!
………って、アレ? リヴァイ先生がもう着替え終わってる?
エレン「リヴァイ先生、もうシャワー浴び終わったんですか?」
リヴァイ「ああ。3分もあれば十分だ。お前ら、3分もここで何やってたんだ?」
ギックー! すんません! 朝のキスをしてました!
………とは言えず、目を逸らすしかなかった。
リヴァイ「全く。長い朝の挨拶だな。程ほどにしておけよ」
あ、これはバレたな。見られていたっぽい。
お恥ずかしい。ついつい顔を赤くしていると、ミカサが何故か「ちっ」と言い出して、
ミカサ「馬に蹴られればいいのに」
とか言ってきたんでオレは慌てて「こら!」と諌めた。
そしてミカサが女子用のシャワー室に行ったのを見届けてから、今度こそ機材を片付ける。
三脚を畳んで、ビデオカメラを外す。カメラはうちにある物を使ったけど、それなりによく撮れたと思う。ビデオカメラをリヴァイ先生に渡して、
リヴァイ「…………エレン」
エレン「はい! 何でしょう?!」
先程の件もあって、多少気まずくて声がつい裏返ってしまった。
しかしリヴァイ先生は急に深刻になって、
リヴァイ「………オレの事を恨んでいるか?」
エレン「へ?」
突然、何だ? 恨むってなんだ?
意味が分からずきょとんとしていたら、目を逸らされてしまった。
リヴァイ「その……すまん。空気読めずに出て来てしまって」
エレン「いやいやいや! そこは気にするとこじゃないですから!」
うはあああ! 傷に塩塗り込まれているような気分だ! コレ!!
強烈な誘惑に駆られる…。
ミカサ「んっ……あっ……エレン……ん……」
その時のオレは、ミカサとの濃厚なキスに溺れていた。
いつもより長く、深く、そして強引にキスを味わって、ちゅっちゅっと音をたてるくらいに、しつこいキスをしてしまった。
あーやべえ。なんだこれ。本当、汗掻いているミカサ、いい匂いする。
ミカサのフェロモンに吸い寄せられた虫のごとく、チューチュー蜜を味わっていたら、
リヴァイ「……………おい」
と、突然背後から、リヴァイ先生の声がして、心臓が飛び跳ねあがった。
リヴァイ「7時から体操部の奴らが集まってくるんだ。さっさと機材を片付けろ。エレン」
エレン「は、はい……!」
やっべえええ! うっかり忘れるところだった!
………って、アレ? リヴァイ先生がもう着替え終わってる?
エレン「リヴァイ先生、もうシャワー浴び終わったんですか?」
リヴァイ「ああ。3分もあれば十分だ。お前ら、3分もここで何やってたんだ?」
ギックー! すんません! 朝のキスをしてました!
………とは言えず、目を逸らすしかなかった。
リヴァイ「全く。長い朝の挨拶だな。程ほどにしておけよ」
あ、これはバレたな。見られていたっぽい。
お恥ずかしい。ついつい顔を赤くしていると、ミカサが何故か「ちっ」と言い出して、
ミカサ「馬に蹴られればいいのに」
とか言ってきたんでオレは慌てて「こら!」と諌めた。
そしてミカサが女子用のシャワー室に行ったのを見届けてから、今度こそ機材を片付ける。
三脚を畳んで、ビデオカメラを外す。カメラはうちにある物を使ったけど、それなりによく撮れたと思う。ビデオカメラをリヴァイ先生に渡して、
リヴァイ「…………エレン」
エレン「はい! 何でしょう?!」
先程の件もあって、多少気まずくて声がつい裏返ってしまった。
しかしリヴァイ先生は急に深刻になって、
リヴァイ「………オレの事を恨んでいるか?」
エレン「へ?」
突然、何だ? 恨むってなんだ?
意味が分からずきょとんとしていたら、目を逸らされてしまった。
リヴァイ「その……すまん。空気読めずに出て来てしまって」
エレン「いやいやいや! そこは気にするとこじゃないですから!」
うはあああ! 傷に塩塗り込まれているような気分だ! コレ!!
707: 2014/07/14(月) 15:03:46 ID:n1yv8Z1s0
エレン「あの、むしろすんません……オレの方が悪いです。その、ついつい……」
リヴァイ「いや、まあ、気持ちは分からんでもないからな。次からはシャワーの時間を長めにする事にしよう……」
エレン「その気遣いは無用ですよ先生ー?!」
ぎゃああああ?! かえって恥ずかしい! 本当に!
リヴァイ「しかし、その……何だ。ミカサにはどうも恨まれているようだしな。せめてそれくらいは気を回さんと、ますます恨まれそうだ」
エレン「いや、でも、かえってその……ミカサの事は気にしないで下さい。リヴァイ先生」
あれはもう、どうやっても意識が変わりそうにない。
一度嫌いになってしまったら、ずっと根に持つタイプなんだと思う。ミカサは。
リヴァイ「しかし……これ以上嫌われるのもな。嫌悪のせいで、冷静さを欠いているようだし、あいつには極力、怪我をさせたくはないんだが……」
と、言った時のリヴァイ先生の表情は、少し複雑そうに見えた。
リヴァイ「俺の方は、別にミカサの事を嫌悪している訳ではないんだがな」
エレン「え?」
ドキッ
何だ? 今の感じ。
え? え? どういう事だ? 今の。
リヴァイ「まあいい。嫌われるのは仕方がない。むしろ役柄とマッチしているなら、問題はないな」
エレン「…………」
リヴァイ「明日も頼むぞ。エレン、よろしく頼む」
エレン「あ、はい」
まだ、心臓がバクバクしていた。
何だ。この感じ。
エレン「すんません、リヴァイ先生。やっぱり、シャワー借りてもいいですか?」
リヴァイ「え? ああ……それは別に構わんが」
オレは背中に噴き出た汗を流す為にシャワー室に逃げた。
エレン「………」
気のせいだと思いたかった。でも……
エレン「ま、まさかな……」
オレは自分の中に沸いた、嫌な予感を否定したくて、必氏に体の汗を流した。
でも、リヴァイ先生の表情がまた、蘇る。
リヴァイ『俺の方は、別にミカサの事を嫌悪している訳ではないんだがな』
と、言った時の、リヴァイ先生の口元は確かに。
小さく、本当に小さく、笑っていた。
エレン「……………」
オレ、すっげえまずい事、しでかしたんじゃねえかって、この時になって初めて気づいた。
ペトラ先輩が気絶していたのは、あながち間違っていなかったって事になるのかな。
でもだからと言って、今のオレに出来る事は何もなかった。
どうか、この予感が気のせいでありますように。
……と、ただ祈る事しか出来なかったのだ。
リヴァイ「いや、まあ、気持ちは分からんでもないからな。次からはシャワーの時間を長めにする事にしよう……」
エレン「その気遣いは無用ですよ先生ー?!」
ぎゃああああ?! かえって恥ずかしい! 本当に!
リヴァイ「しかし、その……何だ。ミカサにはどうも恨まれているようだしな。せめてそれくらいは気を回さんと、ますます恨まれそうだ」
エレン「いや、でも、かえってその……ミカサの事は気にしないで下さい。リヴァイ先生」
あれはもう、どうやっても意識が変わりそうにない。
一度嫌いになってしまったら、ずっと根に持つタイプなんだと思う。ミカサは。
リヴァイ「しかし……これ以上嫌われるのもな。嫌悪のせいで、冷静さを欠いているようだし、あいつには極力、怪我をさせたくはないんだが……」
と、言った時のリヴァイ先生の表情は、少し複雑そうに見えた。
リヴァイ「俺の方は、別にミカサの事を嫌悪している訳ではないんだがな」
エレン「え?」
ドキッ
何だ? 今の感じ。
え? え? どういう事だ? 今の。
リヴァイ「まあいい。嫌われるのは仕方がない。むしろ役柄とマッチしているなら、問題はないな」
エレン「…………」
リヴァイ「明日も頼むぞ。エレン、よろしく頼む」
エレン「あ、はい」
まだ、心臓がバクバクしていた。
何だ。この感じ。
エレン「すんません、リヴァイ先生。やっぱり、シャワー借りてもいいですか?」
リヴァイ「え? ああ……それは別に構わんが」
オレは背中に噴き出た汗を流す為にシャワー室に逃げた。
エレン「………」
気のせいだと思いたかった。でも……
エレン「ま、まさかな……」
オレは自分の中に沸いた、嫌な予感を否定したくて、必氏に体の汗を流した。
でも、リヴァイ先生の表情がまた、蘇る。
リヴァイ『俺の方は、別にミカサの事を嫌悪している訳ではないんだがな』
と、言った時の、リヴァイ先生の口元は確かに。
小さく、本当に小さく、笑っていた。
エレン「……………」
オレ、すっげえまずい事、しでかしたんじゃねえかって、この時になって初めて気づいた。
ペトラ先輩が気絶していたのは、あながち間違っていなかったって事になるのかな。
でもだからと言って、今のオレに出来る事は何もなかった。
どうか、この予感が気のせいでありますように。
……と、ただ祈る事しか出来なかったのだ。
715: 2014/07/15(火) 11:34:58 ID:9VaNOLb60
アニ「……そうかい。そういう事なら、ミカサは衣装制作をする暇がないね」
教室に戻ってからオレ達はまずアニに事情を話す事になった。
アニ自身、リヴァイ先生がそこまで熱心に参加してくれるとは思っていなかったようで、意外な顔をしていた。
ミカサ「ごめん……アニ」
アニ「いや、いいよ。その分、私が頑張ればいい話だし、ミカサの分も私が作ってやるよ」
エレン「すまねえな…」
アニ「ううん。私の方こそ、舞台に出なくて、ごめん。やっぱりその……台詞を言ったりするのは、その、恥ずかしいし」
と、言って、頬を赤らめるアニがちょっと可愛い。
アニ「私の分まで頼むよ。ミカサの分は私が引き受けるから」
ミカサ「うん……ごめん。アニ」
アニ「2回も謝んなくていい。リヴァイ先生の言い分は理解出来るしね。確かに怪我したら元も子もない。練習は多くするに越したことはないよ」
と、アニは理解を示してくれた。
716: 2014/07/15(火) 11:45:22 ID:9VaNOLb60
ミカサはすごく申し訳なさそうにしていたけど、アニも同じくらい顔を顰めていた。
お互いに負い目があるせいだろう。だから言ってやった。
エレン「オレにも何か出来る事があったら言ってくれ」
アニ「え?」
エレン「服作るのは出来ねえけど、布切ったりするのくらいなら出来るし、アニの手伝いするよ」
アニ「いいのかい? 朝、早いのはエレンも同じなんだろ?」
エレン「オレの場合はビデオで撮影するだけだからな。大して疲れる訳じゃないし。台本出来るまでは本格的な始動は出来ないし、それまでの間、空いた時間でオレが何かやれる事、ねえかな」
ミカサとアニの両方の負い目を拭ってやりたかった。
するとアニは少し笑って、
アニ「あんたのそういうところ、嫌いじゃないよ。分かった。だったら、型紙作るの手伝ってくれる?」
エレン「型紙?」
アニ「布を裁断する時に使うものだよ」
アニ「今回は作る量が多いからね。回せる仕事はどんどん回すよ。男子でも手の器用な奴には縫製やらせるから。エレンはそこまではやらなくていいけど」
エレン「分かった。暫くは部活とクラスの仕事を同時進行でやっていくぞ」
そして話が大体済んで、ミカサが自分の席についた後、アニがまたオレに話しかけた。
アニ「………すまなかったね。エレン」
エレン「え? 別にいいぞ。これくらい」
アニ「いや、さっきの話じゃなくて。………その、大分前の話だけど」
エレン「ん?」
アニ「前に『恋人同士になれない』って言った事。あの時は私、勘違いしていて。法律上、ダメなんだとばかり思い込んでいたんだ」
エレン「ああ!」
その事か! 突然何の話かと思ったら。それか!
エレン「いや、実はオレ自身も似たような勘違いをしていたんだよ。思い込みってこえーよな」
お互いに負い目があるせいだろう。だから言ってやった。
エレン「オレにも何か出来る事があったら言ってくれ」
アニ「え?」
エレン「服作るのは出来ねえけど、布切ったりするのくらいなら出来るし、アニの手伝いするよ」
アニ「いいのかい? 朝、早いのはエレンも同じなんだろ?」
エレン「オレの場合はビデオで撮影するだけだからな。大して疲れる訳じゃないし。台本出来るまでは本格的な始動は出来ないし、それまでの間、空いた時間でオレが何かやれる事、ねえかな」
ミカサとアニの両方の負い目を拭ってやりたかった。
するとアニは少し笑って、
アニ「あんたのそういうところ、嫌いじゃないよ。分かった。だったら、型紙作るの手伝ってくれる?」
エレン「型紙?」
アニ「布を裁断する時に使うものだよ」
アニ「今回は作る量が多いからね。回せる仕事はどんどん回すよ。男子でも手の器用な奴には縫製やらせるから。エレンはそこまではやらなくていいけど」
エレン「分かった。暫くは部活とクラスの仕事を同時進行でやっていくぞ」
そして話が大体済んで、ミカサが自分の席についた後、アニがまたオレに話しかけた。
アニ「………すまなかったね。エレン」
エレン「え? 別にいいぞ。これくらい」
アニ「いや、さっきの話じゃなくて。………その、大分前の話だけど」
エレン「ん?」
アニ「前に『恋人同士になれない』って言った事。あの時は私、勘違いしていて。法律上、ダメなんだとばかり思い込んでいたんだ」
エレン「ああ!」
その事か! 突然何の話かと思ったら。それか!
エレン「いや、実はオレ自身も似たような勘違いをしていたんだよ。思い込みってこえーよな」
717: 2014/07/15(火) 12:00:55 ID:9VaNOLb60
アニ「うん。そのせいでその……変に悩ませたんだろ? 悪かったね。謝るの、遅くなっちまったけど」
エレン「ああ、別にいいよ。結果オーライって奴だ。気にすんな」
あの時の勘違いがなければ、今のミカサとの関係もなかった訳だし、今が良ければ全て良しだ。
それにアニにはミカサの事で世話になっているし、アニを責めるのは筋違いだ。
するとアニは安心したようにほっとしたんで、こっちもほっとした。
と、その時、遅れてアルミンが教室にやってきた。
アルミンは割と朝はゆっくり学校に来る方だが、今日はいつもにも増して遅く来た。もう8時25分だぞ。
サシャとコニーよりは早いけど。どうしたんだ?
ショートホームルームは8時30分からだから、かなりギリギリだな。
アニ「おはよー。アルミン。頼んでいたもの、出来た?」
アルミン「イエス! ジェバンニ発動させて頑張ったよ」
ジェバンニは能力じゃねえけどな。キャラの名前だ。
でも「一晩で仕事を仕上げる事」をジェバンニすると言うのは、何故か浸透している気がする。
アニ「サンキュ。仕事早くて助かるよ。店のリスト、見せて貰うよ」
アルミンが出した資料は、ここ近辺の手芸店の布の在庫とその値段表をまとめた物だった。
そのファイルの量は、ジェバンニしたと言い切る量にしては多い気がした。
いや、だからこそジェバンニなんだろうけど、アルミン、本当に仕事早いな。
アルミン「布の色別に一応、資料を区分けしているよ。やっぱり値段がいいものはその布の質もいい。でも予算オーバーしないようにしないといけないから、どこかで妥協しないといけないね」
エレン「すげえ……これアルミン一人で調べてきたのか」
アルミン「あ、うん。こういうの自分の足で調べてくるのは得意だしね。昨日、休みだったし、ちょっとあちこちウロウロしてきたよ」
アニ「調べてきた情報を元に一晩で見やすく資料を作れるのは、アルミンしかいないね。ユミルの名采配だよ」
ユミルに頼まれていたのか。いつの間に。
アルミン「いやーおかげでちょっと寝不足だけどねー」
アニ「その分の甲斐はあるよ。あ、店別のセール情報もまとめてくれたんだ(パラパラ)」
アルミン「あ、その辺はネットで調べた物だけどね。でも、実際に店に行かないと分かんないところも結構あったから、下見の足を運んで正解だったよ」
と、アルミンはニコニコしていた。
そしてキース先生が教室にやってきたんで、話は途中で終わった。
エレン「ああ、別にいいよ。結果オーライって奴だ。気にすんな」
あの時の勘違いがなければ、今のミカサとの関係もなかった訳だし、今が良ければ全て良しだ。
それにアニにはミカサの事で世話になっているし、アニを責めるのは筋違いだ。
するとアニは安心したようにほっとしたんで、こっちもほっとした。
と、その時、遅れてアルミンが教室にやってきた。
アルミンは割と朝はゆっくり学校に来る方だが、今日はいつもにも増して遅く来た。もう8時25分だぞ。
サシャとコニーよりは早いけど。どうしたんだ?
ショートホームルームは8時30分からだから、かなりギリギリだな。
アニ「おはよー。アルミン。頼んでいたもの、出来た?」
アルミン「イエス! ジェバンニ発動させて頑張ったよ」
ジェバンニは能力じゃねえけどな。キャラの名前だ。
でも「一晩で仕事を仕上げる事」をジェバンニすると言うのは、何故か浸透している気がする。
アニ「サンキュ。仕事早くて助かるよ。店のリスト、見せて貰うよ」
アルミンが出した資料は、ここ近辺の手芸店の布の在庫とその値段表をまとめた物だった。
そのファイルの量は、ジェバンニしたと言い切る量にしては多い気がした。
いや、だからこそジェバンニなんだろうけど、アルミン、本当に仕事早いな。
アルミン「布の色別に一応、資料を区分けしているよ。やっぱり値段がいいものはその布の質もいい。でも予算オーバーしないようにしないといけないから、どこかで妥協しないといけないね」
エレン「すげえ……これアルミン一人で調べてきたのか」
アルミン「あ、うん。こういうの自分の足で調べてくるのは得意だしね。昨日、休みだったし、ちょっとあちこちウロウロしてきたよ」
アニ「調べてきた情報を元に一晩で見やすく資料を作れるのは、アルミンしかいないね。ユミルの名采配だよ」
ユミルに頼まれていたのか。いつの間に。
アルミン「いやーおかげでちょっと寝不足だけどねー」
アニ「その分の甲斐はあるよ。あ、店別のセール情報もまとめてくれたんだ(パラパラ)」
アルミン「あ、その辺はネットで調べた物だけどね。でも、実際に店に行かないと分かんないところも結構あったから、下見の足を運んで正解だったよ」
と、アルミンはニコニコしていた。
そしてキース先生が教室にやってきたんで、話は途中で終わった。
718: 2014/07/15(火) 12:33:34 ID:9VaNOLb60
徐々に忙しくなってきたな。でも授業は授業でちゃんとしないと、中間テストもあるから、手抜きは出来ない。
文化祭は10月4~5日だけど、中間テストは10月16~17日にある。日程が結構近いんだ。
朝早く起き過ぎてちょっと眠かったけど、そこは根性で何とか乗り切った。
そんな感じで初めのうちは朝型の生活に慣れなかったけど、日が経つにつれてだんだんオレも今の生活サイクルに慣れてきた。
早く寝て、朝早くから活動するのは、体には良い気がする。
何より肌の調子がツルツルな気がする。何でだろ? 早く寝るとこうも違うもんかな。
部活の方は、台本が完成する迄はやれる事が少ないのでその間はクラスの方の手伝いをした。
オレ達だけじゃなく、カジ達もマーガレット先輩達もクラスの事があるから、暫くは部活に出たり出なかったりだった。
そして正式なクラスの出し物が全て決定したのが11日だった。
そのリストが発表されて、クラスの男子は勝利の雄たけびをあげていた。
アルミン「写真販売、枠取れて良かったね!!」
ジャン「ああ! これで勝てる!」
何に? とも思ったが、口には出さなかった。
そう。ユミルは室内販売枠を見事勝ち取ってきたのだ。
ユミル「なんかすまん……私は別に枠取らなくても別に良かったんだけど、くじ運でこうなっちまった」
ミーナ「もうしょうがないよ。そこは諦めるよ」
ハンナ「うん。全てうまくいく事なんてないしね」
と、一部の女子は苦笑していたが。
文化祭は10月4~5日だけど、中間テストは10月16~17日にある。日程が結構近いんだ。
朝早く起き過ぎてちょっと眠かったけど、そこは根性で何とか乗り切った。
そんな感じで初めのうちは朝型の生活に慣れなかったけど、日が経つにつれてだんだんオレも今の生活サイクルに慣れてきた。
早く寝て、朝早くから活動するのは、体には良い気がする。
何より肌の調子がツルツルな気がする。何でだろ? 早く寝るとこうも違うもんかな。
部活の方は、台本が完成する迄はやれる事が少ないのでその間はクラスの方の手伝いをした。
オレ達だけじゃなく、カジ達もマーガレット先輩達もクラスの事があるから、暫くは部活に出たり出なかったりだった。
そして正式なクラスの出し物が全て決定したのが11日だった。
そのリストが発表されて、クラスの男子は勝利の雄たけびをあげていた。
アルミン「写真販売、枠取れて良かったね!!」
ジャン「ああ! これで勝てる!」
何に? とも思ったが、口には出さなかった。
そう。ユミルは室内販売枠を見事勝ち取ってきたのだ。
ユミル「なんかすまん……私は別に枠取らなくても別に良かったんだけど、くじ運でこうなっちまった」
ミーナ「もうしょうがないよ。そこは諦めるよ」
ハンナ「うん。全てうまくいく事なんてないしね」
と、一部の女子は苦笑していたが。
719: 2014/07/15(火) 15:16:02 ID:9VaNOLb60
と言う訳で、今回の文化祭のクラスの出し物の正式なリストを紹介しよう。
まずは3年生からだ。
3年1組 カレー(食品)
3年2組 野球拳(舞台)
3年3組 マジックショー(舞台)
3年4組 ミスコン(舞台)
3年5組 すべらない話(舞台)
3年6組 ヤキソバ(食品)
3年7組 お好み焼き(食品)
3年8組 プラネタリウム(展示)
3年9組 フィーリングカップル(舞台)
3年10組 コントと漫才(舞台)
注目すべきは2組の『野球拳』だ。それを目に入れた瞬間、クラスの男子がほぼ全員、ざわついた。
まずは3年生からだ。
3年1組 カレー(食品)
3年2組 野球拳(舞台)
3年3組 マジックショー(舞台)
3年4組 ミスコン(舞台)
3年5組 すべらない話(舞台)
3年6組 ヤキソバ(食品)
3年7組 お好み焼き(食品)
3年8組 プラネタリウム(展示)
3年9組 フィーリングカップル(舞台)
3年10組 コントと漫才(舞台)
注目すべきは2組の『野球拳』だ。それを目に入れた瞬間、クラスの男子がほぼ全員、ざわついた。
720: 2014/07/15(火) 15:35:26 ID:9VaNOLb60
ジャン「なん……だと? さすが3年の先輩だ。目の付け所が違う」
アルミン「そこに痺れる憧れるね!」
ライナー「全くだ。しかも優勝者には景品が貰えるのか」
アニ「いや、これ、景品で釣っても、いくらなんでも女子の参加者はいないでしょ」
ユミル「いや、いるぞ。3年2組のニファ先輩が出演するのは確定していると言っていた」
えええ?! ニファ先輩出るのかよ?!
ライナー「何?! あの、アルミンに似た美人の先輩が出るのか」
マルコ「これは男の希望者が殺到しそうだね」
ユミル「男子の希望者は抽選だってさ。女子は無条件で参加出来るらしいよ」
それは当然だな。何なら女子同士で野球拳しても良いくらいだ。男は要らん。
エレン「しかしよく担任の先生、反対しなかったな。3年2組って、担任は誰だっけ?」
アルミン「確か生物のハンジ先生じゃなかった? あ、やっぱりそうだ(確認)」
エレン「そっか。あのハンジ先生が担任なら、この案が通ったのも頷けるな」
続いては2年の出し物を見てみよう。
アルミン「そこに痺れる憧れるね!」
ライナー「全くだ。しかも優勝者には景品が貰えるのか」
アニ「いや、これ、景品で釣っても、いくらなんでも女子の参加者はいないでしょ」
ユミル「いや、いるぞ。3年2組のニファ先輩が出演するのは確定していると言っていた」
えええ?! ニファ先輩出るのかよ?!
ライナー「何?! あの、アルミンに似た美人の先輩が出るのか」
マルコ「これは男の希望者が殺到しそうだね」
ユミル「男子の希望者は抽選だってさ。女子は無条件で参加出来るらしいよ」
それは当然だな。何なら女子同士で野球拳しても良いくらいだ。男は要らん。
エレン「しかしよく担任の先生、反対しなかったな。3年2組って、担任は誰だっけ?」
アルミン「確か生物のハンジ先生じゃなかった? あ、やっぱりそうだ(確認)」
エレン「そっか。あのハンジ先生が担任なら、この案が通ったのも頷けるな」
続いては2年の出し物を見てみよう。
721: 2014/07/15(火) 15:46:57 ID:tox13Mwc0
2年1組 占いの館(室内)
2年2組 ミックスジュース(食品)
2年3組 手作りバザー(室内)
2年4組 たこ焼き(食品)
2年5組 わたあめ(食品)
2年6組 焼鳥屋(食品)
2年7組 アーチ制作(展示)
2年8組 ゲームセンター(展示)
2年9組 キッズアスレチック(展示)
2年10組 アイスクリーム屋(食品)
2年生は食品と展示が多いみたいだな。このゲームセンターっていうの何だろ?
まさかゲーセンの機械を持ってくるのかな? と一瞬思ったけどさすがにそれは無理だよな。
エレン「このゲームセンターっていうのは、何やるんだ?」
ユミル「ああ、それは射的とか、金魚すくいもどきとか、そういう遊べるものを無料でやるらしいよ。子供向けの出し物だな。そこは室内販売取れたら、金取るつもりだったらしいが、抽選で漏れたからタダで遊べるようにするらしい」
まじか! やった! 遊びに行こうかな♪
ユミル「文化祭には子供も来るからな。生徒の家族が来たりするから、子供向けの出し物も結構、毎年評判いいらしいんだ」
エレン「へーそうなのか」
722: 2014/07/15(火) 16:01:56 ID:9VaNOLb60
抽選に漏れたのは可哀想だが、こっちとしてはラッキーだったな。
さて、最後に1年の出し物を紹介しよう。
1年1組 コスプレ写真館(室内)
1年2組 人形劇(舞台)
1年3組 ダンス発表(舞台)
1年4組 壁画制作(展示)
1年5組 お化け屋敷(室内)
1年6組 クレープ屋(食品)
1年7組 クイズ大会(舞台)
1年8組 唐揚げ(食品)
1年9組 和風甘味(室内)
1年10組 バンド演奏(舞台)
エレン「この和風甘味って、和風の喫茶店って事か?」
ユミル「そうだな。今年は意外と喫茶店が被らなかったらしい。今年は1年9組だけだな。喫茶店は」
エレン「じゃあ喫茶店の希望出しても通ったかもしれないって事か?」
ユミル「ま、それも抽選だけどな。抽選に漏れたクラスはあえなく展示や舞台に追いやられる結果になってるぞ(ニヤニヤ)」
エレン「そうなんだ。比率はどんな感じに決まったんだ?」
ユミル「食品が10クラス。室内が5クラス。展示が5クラス。舞台が10クラスだな」
ユミル「でもやっぱり食品を希望するクラスが多くてさ。そっちは倍率が激戦だった。室内販売の方がまだマシだったから、最初から室内販売を希望して正解だったかもしれん」
エレン「そっかー。大変だったんだな」
ユミル「まあな。でも大変なのはむしろここからだけどなー」
とユミルがぼやいている。
さて、最後に1年の出し物を紹介しよう。
1年1組 コスプレ写真館(室内)
1年2組 人形劇(舞台)
1年3組 ダンス発表(舞台)
1年4組 壁画制作(展示)
1年5組 お化け屋敷(室内)
1年6組 クレープ屋(食品)
1年7組 クイズ大会(舞台)
1年8組 唐揚げ(食品)
1年9組 和風甘味(室内)
1年10組 バンド演奏(舞台)
エレン「この和風甘味って、和風の喫茶店って事か?」
ユミル「そうだな。今年は意外と喫茶店が被らなかったらしい。今年は1年9組だけだな。喫茶店は」
エレン「じゃあ喫茶店の希望出しても通ったかもしれないって事か?」
ユミル「ま、それも抽選だけどな。抽選に漏れたクラスはあえなく展示や舞台に追いやられる結果になってるぞ(ニヤニヤ)」
エレン「そうなんだ。比率はどんな感じに決まったんだ?」
ユミル「食品が10クラス。室内が5クラス。展示が5クラス。舞台が10クラスだな」
ユミル「でもやっぱり食品を希望するクラスが多くてさ。そっちは倍率が激戦だった。室内販売の方がまだマシだったから、最初から室内販売を希望して正解だったかもしれん」
エレン「そっかー。大変だったんだな」
ユミル「まあな。でも大変なのはむしろここからだけどなー」
とユミルがぼやいている。
723: 2014/07/15(火) 16:22:22 ID:9VaNOLb60
ユミル「去年もコスプレ写真館をやったクラスがあるんだけどさ。その資料を見る限り、どうもその時はお客さんとの記念撮影も一緒にやってたらしいんだ」
アルミン「え? そうなの?」
ユミル「ああ。売上収入的にはむしろそっちの方が売れたようなんだよな。衣装をお客さんにも貸し出して、指名されたキャラと一緒に写る方が稼げるかもしれないんだよな」
エレン「そうなのか。だったらそれも一緒にやったらいいんじゃないか?」
だけど意外にもアルミンが反対した。
アルミン「だ、ダメだよ! それこそ優劣がついて、指名されなかった子がもっと傷つく事になると思うよ」
マルコ「そうだね。写真が売れなかった場合は「まあ、しょうがないか」って思えるけど、記念撮影の場合は、もっと落ち込む子も出てくるかも」
アルミン「あと人気が出すぎる場合は逆にパニックになる可能性もあるよ。その場合の対処が難しいかもしれないし」
ユミル「ああ、私もむしろそっちの方が心配だから、やらない方がいいとは思うんだが、もし当日にお客の方からリクエストされた場合はどうする? 無下に断ったら評判が地に堕ちるぞ」
アルミン「あ、そっか……そういうケースも確かにあるね」
そういうもんかな。オレにはイマイチその感覚が分からないが。
エレン「ダメなもんはダメって断っちゃダメなのか?」
アルミン「う~~出来ればそうしたいのもあるけど、去年、同じような物があったなら、また今年もやるのかって、お客さんが最初から期待してやってくる可能性が高いよ。その場合「今年は記念撮影はしていません」って言ったらお客さん側はがっかりしちゃうかもしれないし……」
ユミル「そこなんだよな。難しいのは。私が先に調べておけば良かったんだが、すまん。そこまでは気が回らなくてな。だから放課後、ちょっと皆に残って貰って、話し合いする機会を設けてもいいか?」
アルミン「うん、その方がいいかもしれないね。これは全員で話し合うべきだと思うよ」
という訳で、その日の放課後、ちょっとクラス全員が居残ってその件について話し合う事になった。
アルミン「え? そうなの?」
ユミル「ああ。売上収入的にはむしろそっちの方が売れたようなんだよな。衣装をお客さんにも貸し出して、指名されたキャラと一緒に写る方が稼げるかもしれないんだよな」
エレン「そうなのか。だったらそれも一緒にやったらいいんじゃないか?」
だけど意外にもアルミンが反対した。
アルミン「だ、ダメだよ! それこそ優劣がついて、指名されなかった子がもっと傷つく事になると思うよ」
マルコ「そうだね。写真が売れなかった場合は「まあ、しょうがないか」って思えるけど、記念撮影の場合は、もっと落ち込む子も出てくるかも」
アルミン「あと人気が出すぎる場合は逆にパニックになる可能性もあるよ。その場合の対処が難しいかもしれないし」
ユミル「ああ、私もむしろそっちの方が心配だから、やらない方がいいとは思うんだが、もし当日にお客の方からリクエストされた場合はどうする? 無下に断ったら評判が地に堕ちるぞ」
アルミン「あ、そっか……そういうケースも確かにあるね」
そういうもんかな。オレにはイマイチその感覚が分からないが。
エレン「ダメなもんはダメって断っちゃダメなのか?」
アルミン「う~~出来ればそうしたいのもあるけど、去年、同じような物があったなら、また今年もやるのかって、お客さんが最初から期待してやってくる可能性が高いよ。その場合「今年は記念撮影はしていません」って言ったらお客さん側はがっかりしちゃうかもしれないし……」
ユミル「そこなんだよな。難しいのは。私が先に調べておけば良かったんだが、すまん。そこまでは気が回らなくてな。だから放課後、ちょっと皆に残って貰って、話し合いする機会を設けてもいいか?」
アルミン「うん、その方がいいかもしれないね。これは全員で話し合うべきだと思うよ」
という訳で、その日の放課後、ちょっとクラス全員が居残ってその件について話し合う事になった。
724: 2014/07/15(火) 16:58:53 ID:9VaNOLb60
コニー「オレ、どっちでもいいから、出来れば早く決めてくれー」
とぼやいているのはコニーだ。野球部は練習があるからあんまり時間取れないもんな。
ユミル「すまん。コニー。10分だけくれ。ええっと、今、大体説明した通りなんだが、お客さんの参加型にするべきか否か。皆の意見を聞かせてくれ」
すぐに挙手したのはミーナだった。
ミーナ「それって、全員が参加する必要はなくない? あと衣装も演劇部のレンタルが混ざるから、全部を私達で作る訳じゃないよ? レンタル分をお客さんに着せてもいいの?」
ユミル「んー……その辺は演劇部の部長さん、どうなんだ」
言われたジャンは、自分に問われているとすぐに気づかず、
ジャン「…………あ、そっか。オレか。ええっと、別に衣装を汚さなければ、昔、部で作った衣装を客に貸し出しても大丈夫だと思うが」
ユミル「じゃあ客に貸し出すのは、出来るっちゃ出来るんだな」
ジャン「た、多分……」
ユミル「多分じゃ困る。その辺は確認次第だな。分かった」
と、ユミルが何かノートにメモをしていた。
ユミル「去年の資料を見る限り、コスプレ写真館をやったのは演劇部員のマーガレットって人らしいけど。去年のやり方がどうだったか、詳しく聞いてみてくれないか? ジャン、知り合いなんだろ?」
ジャン「あ、ああ……先輩だ。分かった。聞いておくよ」
ユミル「うちらはあくまで「写真展示」がメインだ。だから去年とは違うやり方になっても、それはそれでいいと思うけど、客の反応を無視した出し物をするのも意味がないと思う。もし記念撮影をするとすれば、私は人数を絞って、やれる奴だけでやるのがいいと思うんだが、どうだ?」
コニー「いいんじゃねえか? 無理しないやり方がいいだろ」
ユミル「記念撮影自体をやりたくねえって奴はいるか?」
ミリウス「記念撮影をするとすれば、自由時間はかなり拘束されるよな?」
ナック「自分達が当日、他の店に見に行く時間も欲しいんだが」
ユミル「まあ確かにそうなるが、そこは時間を調整するしかねえな。ちゃんとスケジュールは考えるからそこは安心しろ」
と、ユミルが二人を宥める。
とぼやいているのはコニーだ。野球部は練習があるからあんまり時間取れないもんな。
ユミル「すまん。コニー。10分だけくれ。ええっと、今、大体説明した通りなんだが、お客さんの参加型にするべきか否か。皆の意見を聞かせてくれ」
すぐに挙手したのはミーナだった。
ミーナ「それって、全員が参加する必要はなくない? あと衣装も演劇部のレンタルが混ざるから、全部を私達で作る訳じゃないよ? レンタル分をお客さんに着せてもいいの?」
ユミル「んー……その辺は演劇部の部長さん、どうなんだ」
言われたジャンは、自分に問われているとすぐに気づかず、
ジャン「…………あ、そっか。オレか。ええっと、別に衣装を汚さなければ、昔、部で作った衣装を客に貸し出しても大丈夫だと思うが」
ユミル「じゃあ客に貸し出すのは、出来るっちゃ出来るんだな」
ジャン「た、多分……」
ユミル「多分じゃ困る。その辺は確認次第だな。分かった」
と、ユミルが何かノートにメモをしていた。
ユミル「去年の資料を見る限り、コスプレ写真館をやったのは演劇部員のマーガレットって人らしいけど。去年のやり方がどうだったか、詳しく聞いてみてくれないか? ジャン、知り合いなんだろ?」
ジャン「あ、ああ……先輩だ。分かった。聞いておくよ」
ユミル「うちらはあくまで「写真展示」がメインだ。だから去年とは違うやり方になっても、それはそれでいいと思うけど、客の反応を無視した出し物をするのも意味がないと思う。もし記念撮影をするとすれば、私は人数を絞って、やれる奴だけでやるのがいいと思うんだが、どうだ?」
コニー「いいんじゃねえか? 無理しないやり方がいいだろ」
ユミル「記念撮影自体をやりたくねえって奴はいるか?」
ミリウス「記念撮影をするとすれば、自由時間はかなり拘束されるよな?」
ナック「自分達が当日、他の店に見に行く時間も欲しいんだが」
ユミル「まあ確かにそうなるが、そこは時間を調整するしかねえな。ちゃんとスケジュールは考えるからそこは安心しろ」
と、ユミルが二人を宥める。
725: 2014/07/15(火) 17:16:09 ID:9VaNOLb60
ユミル「私の意見になるが、やるとすれば、記念撮影は時間を限定して、人数も絞ってやるのがいいと思うんだ。一人あたり15分だけとかな。当日コスプレやれる奴がいれば、それが目玉商品にもなると思うが、やってもいいって奴、いるか?」
ライナー「15分程度なら別に構わんぞ。客寄せパンダの係はもともと請け負うつもりだったし、俺で良ければやってやろう」
ユミル「助かる。ライナーと、あとベルトルトもセットで出てくれるか?」
ベルトルト「う、うん。いいよ」
ユミル「後は、ミカサとアニ。2人も出れるか?」
アニ「制服の方ならいいよ。ぷりきゅあはちょっと、学校内でやるのはきついかな」
ミカサ「では私もそれで」
ユミル「よし。後は……」
クリスタ「わ、私もやるよ。アルミンとの撮影でセーラー服、着るから」
ユミル「クリスタ……(本当はやって欲しくないけど)」
ユミル「分かった。クリスタも参加だな。大体こんなもんでいいだろ。この5人と一緒に撮影できますっていう、告知しとけば、写真館を見てやろうって奴が集まるかもしれないしな」
綺麗どころが集まったな。ミカサが選ばれるのは仕方ねえか。
コニー「よし、そんな感じでいいんじゃねえか?」
ユミル「コニー、お前何もアイデア出してないだろ」
コニー「(てへペロ)だってよーオレ、やるのって天空城ラピュタのパズーだしー? 需要ねえだろ? 焼いたパン食いたいだけだもん」
コニーはパズーかよ。じゃあシータはもしかしてサシャかな?
サシャ「記念撮影でしたら、うちの父を当日、連れてきましょうか?」
サシャの方を見ていたら、いきなりそう言い出したんでびっくりした。
ユミル「だ、大丈夫なのか? スケジュール空いているのか?」
サシャ「2日全部は無理ですけど、1日だけならいけると思いますよ。今から予約入れておけば」
ユミル「助かる。じゃあ機材とかも……」
サシャ「はい。自宅から持ってくればいいんですよね? うちにある物を使いましょう」
という訳で、カメラマンはほぼタダでレンタル出来るようだ。助かったな。
ライナー「15分程度なら別に構わんぞ。客寄せパンダの係はもともと請け負うつもりだったし、俺で良ければやってやろう」
ユミル「助かる。ライナーと、あとベルトルトもセットで出てくれるか?」
ベルトルト「う、うん。いいよ」
ユミル「後は、ミカサとアニ。2人も出れるか?」
アニ「制服の方ならいいよ。ぷりきゅあはちょっと、学校内でやるのはきついかな」
ミカサ「では私もそれで」
ユミル「よし。後は……」
クリスタ「わ、私もやるよ。アルミンとの撮影でセーラー服、着るから」
ユミル「クリスタ……(本当はやって欲しくないけど)」
ユミル「分かった。クリスタも参加だな。大体こんなもんでいいだろ。この5人と一緒に撮影できますっていう、告知しとけば、写真館を見てやろうって奴が集まるかもしれないしな」
綺麗どころが集まったな。ミカサが選ばれるのは仕方ねえか。
コニー「よし、そんな感じでいいんじゃねえか?」
ユミル「コニー、お前何もアイデア出してないだろ」
コニー「(てへペロ)だってよーオレ、やるのって天空城ラピュタのパズーだしー? 需要ねえだろ? 焼いたパン食いたいだけだもん」
コニーはパズーかよ。じゃあシータはもしかしてサシャかな?
サシャ「記念撮影でしたら、うちの父を当日、連れてきましょうか?」
サシャの方を見ていたら、いきなりそう言い出したんでびっくりした。
ユミル「だ、大丈夫なのか? スケジュール空いているのか?」
サシャ「2日全部は無理ですけど、1日だけならいけると思いますよ。今から予約入れておけば」
ユミル「助かる。じゃあ機材とかも……」
サシャ「はい。自宅から持ってくればいいんですよね? うちにある物を使いましょう」
という訳で、カメラマンはほぼタダでレンタル出来るようだ。助かったな。
726: 2014/07/15(火) 17:44:38 ID:9VaNOLb60
そんなこんなで約束通り10分だけ話し合いをして方針が決まったので、放課後の残りの時間はそれぞれの活動になった。
オレ達は演劇部の方に顔を出して、すぐマーガレット先輩に話を聞く事になった。
マーガレット「出し物リスト見たよー! 1組はコスプレ写真館やるんだってね! うちらも去年やったよー!」
ジャン「はい。あの、それでお聞きしたい事が……」
マーガレット「うんうん、何でも聞いて?」
ジャン「その、お客さんとの記念撮影ってどんな感じだったんですか?」
マーガレット「ええっとね、うちの部にある衣装とガーネットが持ってるコスプレ衣装を全部足して、お客さんに貸し出して、クラスの中で綺麗どころを10人くらい選出して、どの子と一緒に写りますか? っていう感じでオーダー取って、その場で写真撮って、パソコンでプリントアウトしたよ。コスプレは、お客さんが着るのもいいし、着なくてもいいし、指名された側だけ、コスプレするっていうのも有りだった。いやー予想以上に繁盛してね? 稼がせて貰いましたよ。うふふ……」
ジャン「では、クラスの全員がコスプレするっていうやつじゃなかったんですね」
マーガレット「何それ?! ちょちょちょ、詳しく教えて!!」
マーガレット先輩の方が逆に食いついて、ジャンがうちのクラスの出し物を説明する事になった。
そしてマーガレット先輩はアルミンに突撃して、
マーガレット「おぬし、天才!! それ、買占めに行ってもいい?! 予約入れてもいい?!」
アルミン「あの、予約はしてないので、当日買いに来てください。すみません…」
マーガレット「NOOOOO! 特にその軍服の子達は今から予約したい……ぐぬぬ……」
欲望に忠実な人だな。本当に。
オレ達は演劇部の方に顔を出して、すぐマーガレット先輩に話を聞く事になった。
マーガレット「出し物リスト見たよー! 1組はコスプレ写真館やるんだってね! うちらも去年やったよー!」
ジャン「はい。あの、それでお聞きしたい事が……」
マーガレット「うんうん、何でも聞いて?」
ジャン「その、お客さんとの記念撮影ってどんな感じだったんですか?」
マーガレット「ええっとね、うちの部にある衣装とガーネットが持ってるコスプレ衣装を全部足して、お客さんに貸し出して、クラスの中で綺麗どころを10人くらい選出して、どの子と一緒に写りますか? っていう感じでオーダー取って、その場で写真撮って、パソコンでプリントアウトしたよ。コスプレは、お客さんが着るのもいいし、着なくてもいいし、指名された側だけ、コスプレするっていうのも有りだった。いやー予想以上に繁盛してね? 稼がせて貰いましたよ。うふふ……」
ジャン「では、クラスの全員がコスプレするっていうやつじゃなかったんですね」
マーガレット「何それ?! ちょちょちょ、詳しく教えて!!」
マーガレット先輩の方が逆に食いついて、ジャンがうちのクラスの出し物を説明する事になった。
そしてマーガレット先輩はアルミンに突撃して、
マーガレット「おぬし、天才!! それ、買占めに行ってもいい?! 予約入れてもいい?!」
アルミン「あの、予約はしてないので、当日買いに来てください。すみません…」
マーガレット「NOOOOO! 特にその軍服の子達は今から予約したい……ぐぬぬ……」
欲望に忠実な人だな。本当に。
727: 2014/07/15(火) 18:04:07 ID:9VaNOLb60
マーガレット「あ。でもひとつ問題があるよ。あのね、お客さんは、意外と外国の方が多かった。外人さんがわんさか団体でやってきて、写真撮りたがるから、英語出来る子を受付におかないと、パニックになるよ」
ジャン「英語?!」
アルミン「あ、そっか。コスプレ文化って、日本より外国の方が大らかだよね」
マーガレット「うん。だから英文で受付マニュアルを作っておいた方がいいよ。キース先生、英語の担当だし、先生に作って貰えばいいと思うよ」
アルミン「そうですね。頼んでみます」
マーガレット「あとそうだね……そういう事なら、ガーネットの手持ちのコスプレ衣装を今年も貸し出してもいいかもね。ちょっとメールするわ(スマホ取り出し)」
ガーネット先輩はまだ音楽室に来ていなかった。
しかし返事はすぐに届いて、
マーガレット「あ、OKだってさ。家にある奴、全部持って来てくれるって。貸し出せる物をリスト書いてくれたから、そっちに転送するね」
ジャン「あ、はい。お願いします」
そして届いたその衣装の数々に、オレ達一同は面喰う羽目になった。
ジャン「……………マジですか、これ」
マーガレット「マジだよ。あの子の家、そういうの専門に作ってる部門があるから、融通きくんだ~♪」
アニ「これなら、いくつか作らなくて済む物も出てきたね」
ミカサ「確かに。予定では部室にないものは自分達で作るつもりだったけど」
マーガレット「あ、そうだったの? 話してくれて良かったわ。あ、ちなみに今、新作も作ってる最中だから。皆、9月28日、空いてる?」
エレン「9月28日ですか? その頃は文化祭の準備とか演劇部の準備で慌ただしいんじゃ……」
マーガレット「10時から2時までだけでいいから! お願い! スケジュール空けといて!!」
ミカサ「その日に何かあるんですか?」
マーガレット「あるの。F県恒例の、大型イベントが。ヤホードームのコミケが!」
一同「「「「はあ?!」」」」
マーガレット「お願いします! コスプレチームをやりたいから、お願い! 皆、協力して!」
エレン「いやいやいや、ダメですよ。遊んでいる場合じゃないですよ」
マーガレット先輩、ダメだろそれ。
テスト前に遊ぶのとは訳が違う。準備があるのに、サボれるわけ…。
ジャン「英語?!」
アルミン「あ、そっか。コスプレ文化って、日本より外国の方が大らかだよね」
マーガレット「うん。だから英文で受付マニュアルを作っておいた方がいいよ。キース先生、英語の担当だし、先生に作って貰えばいいと思うよ」
アルミン「そうですね。頼んでみます」
マーガレット「あとそうだね……そういう事なら、ガーネットの手持ちのコスプレ衣装を今年も貸し出してもいいかもね。ちょっとメールするわ(スマホ取り出し)」
ガーネット先輩はまだ音楽室に来ていなかった。
しかし返事はすぐに届いて、
マーガレット「あ、OKだってさ。家にある奴、全部持って来てくれるって。貸し出せる物をリスト書いてくれたから、そっちに転送するね」
ジャン「あ、はい。お願いします」
そして届いたその衣装の数々に、オレ達一同は面喰う羽目になった。
ジャン「……………マジですか、これ」
マーガレット「マジだよ。あの子の家、そういうの専門に作ってる部門があるから、融通きくんだ~♪」
アニ「これなら、いくつか作らなくて済む物も出てきたね」
ミカサ「確かに。予定では部室にないものは自分達で作るつもりだったけど」
マーガレット「あ、そうだったの? 話してくれて良かったわ。あ、ちなみに今、新作も作ってる最中だから。皆、9月28日、空いてる?」
エレン「9月28日ですか? その頃は文化祭の準備とか演劇部の準備で慌ただしいんじゃ……」
マーガレット「10時から2時までだけでいいから! お願い! スケジュール空けといて!!」
ミカサ「その日に何かあるんですか?」
マーガレット「あるの。F県恒例の、大型イベントが。ヤホードームのコミケが!」
一同「「「「はあ?!」」」」
マーガレット「お願いします! コスプレチームをやりたいから、お願い! 皆、協力して!」
エレン「いやいやいや、ダメですよ。遊んでいる場合じゃないですよ」
マーガレット先輩、ダメだろそれ。
テスト前に遊ぶのとは訳が違う。準備があるのに、サボれるわけ…。
728: 2014/07/15(火) 18:44:01 ID:9VaNOLb60
マーガレット「……参加してくれないなら、劇部の衣装もガーネットの衣装も貸してあげない(キリッ)」
アニ「えっ……(青ざめ)」
マーガレット「劇部の衣装、殆どガーネットが管理してた物よ? その権利はガーネットが一番持ってるわ」
ミカサ「ではガーネット先輩がいいと言えば、いい筈では?」
マーガレット「ふん……ガーネットがOKだすわけないわ。ねー?」
と、後ろを見るとガーネット先輩とスカーレット先輩が丁度到着した。
ガーネット「呼ばれて飛び出てきました。ええっと、話は大体分かったけど、1組もコスプレ館をやるのよね?」
スカーレット「私らの時よりグレードアップしているじゃない。やるわね」
アニ「あの、ガーネット先輩。28日、コミケに行くんですか?」
ガーネット「ああ、いくけど……え? 皆、いかないの? てっきり行くのかと思ってたけど」
エレン「いやいや無理ですよ!! 準備のまっ最中じゃないですか!」
マルコ「興味がない訳じゃないですけど、時期が悪すぎませんか?」
ガーネット「それはそれ、これはこれ。もうスペース申し込んでるしキャンセルは出来ないよ」
スカーレット「というか、既に皆の分も作ってるんだよね」
事後承諾過ぎるだろ! 話聞いてないし!
エレン「ええっと、一応聞いていいですか? 何やらせる気で?」
ガーネット「今年は神々の遊戯をやるつもり。エレンはアヌビス神化。ミカサはツキツキの神化。ジャンはトールの神化で作ってるよ」
ジャン「マジですか……リヴァイ先生にバレたら怒られるんじゃないんですかね?」
ガーネット「何で? コミケに出るのは漫研の活動として出る訳だから、正式な同好会の活動だよ?」
マーガレット「あれ? 言ってなかったけ? 私、漫研と兼部しているって。こっちの二人も席だけは置いてくれてるんだよ?」
スカーレット「漫画は描かないけどね」
ガーネット「うん。人数合わせに入ってるんだよ」
ああ、そうなんだ。だったら先生達が反対する事はないのか。
アニ「えっ……(青ざめ)」
マーガレット「劇部の衣装、殆どガーネットが管理してた物よ? その権利はガーネットが一番持ってるわ」
ミカサ「ではガーネット先輩がいいと言えば、いい筈では?」
マーガレット「ふん……ガーネットがOKだすわけないわ。ねー?」
と、後ろを見るとガーネット先輩とスカーレット先輩が丁度到着した。
ガーネット「呼ばれて飛び出てきました。ええっと、話は大体分かったけど、1組もコスプレ館をやるのよね?」
スカーレット「私らの時よりグレードアップしているじゃない。やるわね」
アニ「あの、ガーネット先輩。28日、コミケに行くんですか?」
ガーネット「ああ、いくけど……え? 皆、いかないの? てっきり行くのかと思ってたけど」
エレン「いやいや無理ですよ!! 準備のまっ最中じゃないですか!」
マルコ「興味がない訳じゃないですけど、時期が悪すぎませんか?」
ガーネット「それはそれ、これはこれ。もうスペース申し込んでるしキャンセルは出来ないよ」
スカーレット「というか、既に皆の分も作ってるんだよね」
事後承諾過ぎるだろ! 話聞いてないし!
エレン「ええっと、一応聞いていいですか? 何やらせる気で?」
ガーネット「今年は神々の遊戯をやるつもり。エレンはアヌビス神化。ミカサはツキツキの神化。ジャンはトールの神化で作ってるよ」
ジャン「マジですか……リヴァイ先生にバレたら怒られるんじゃないんですかね?」
ガーネット「何で? コミケに出るのは漫研の活動として出る訳だから、正式な同好会の活動だよ?」
マーガレット「あれ? 言ってなかったけ? 私、漫研と兼部しているって。こっちの二人も席だけは置いてくれてるんだよ?」
スカーレット「漫画は描かないけどね」
ガーネット「うん。人数合わせに入ってるんだよ」
ああ、そうなんだ。だったら先生達が反対する事はないのか。
729: 2014/07/15(火) 19:08:50 ID:9VaNOLb60
マルコ「あ、だったら僕とアルミンとアニは、コスプレしないで済むのかな」
アルミン「だね。店番とかすればいいのかな?」
ガーネット「いやいや、途中加入の君達の分も、作ろうと思えば間に合うよ。よし、アニはタケタケ神化、マルコはバルドル神化、アルミンはロキロキの神化を作ってあげよう」
アニアルミンマルコ「「「ええええ……」」」
マーガレット「いいじゃない。どうせクラスの出し物もコスプレなんでしょ? あ、後で神々のコスプレも貸し出してもいいよね?」
ガーネット「うん。いいよ。貸す貸す。ちなみにペトラ先輩はユイ役で出るの決定だから」
受験生巻き込むなよ!? いいのかそれ?!
ミカサ「ああ、合宿の時の約束のアレですか」
ガーネット「そうそうアレ。合宿の時の交換条件で、「何でもする」って言ったからには出て貰わないとね」
エレン「? 何の話だ?」
ミカサ「夏の合宿の時、女子が男子と一緒に泊まるか否かで話し合った時、ペトラ先輩が説き伏せた条件。コスプレするって約束した」
マジか……ペトラ先輩、どんだけ合宿したかったんだ。
まあ、リヴァイ先生と一緒に過ごせるチャンスを潰したくなかったのは分かるけどな。
エレン「ちなみにそのアヌビスってどんな奴ですか。一応、格好を確認させて下さい」
ガーネット「こいつ。こんな感じになるよ」
エレン「………………」
殆ど上半身裸じゃねえか! 馬鹿だろ?!
ミカサ「か、可愛い……(赤面)」
エレン「え?」
ミカサ「エレン、可愛いと思う」
エレン「何。やって欲しいのか?」
ミカサ「ぜ、是非……(こくっ)」
ああもう、ミカサにおねだりされたら断れない…。
エレン「分かりました。やりますけど、でも、10時から2時までは厳守して下さいね。多分、とんぼ帰りするだろうし」
ガーネット「それは勿論約束するよ。大丈夫」
ジャン「オレのどれ……」
ガーネット「ジャンはこれだよ」
ジャン「オレも結構、露出あるっすね…(ズーン)」
そういやミカサは大丈夫なのか? 一応、チェックしないと。
エレン「ミカサのも見せて下さい」
ガーネット「ツキツキはこれ。和風だから」
エレン「あー…」
良かった。ミカサのは大丈夫そうだ。これなら問題ない。
アルミン「だね。店番とかすればいいのかな?」
ガーネット「いやいや、途中加入の君達の分も、作ろうと思えば間に合うよ。よし、アニはタケタケ神化、マルコはバルドル神化、アルミンはロキロキの神化を作ってあげよう」
アニアルミンマルコ「「「ええええ……」」」
マーガレット「いいじゃない。どうせクラスの出し物もコスプレなんでしょ? あ、後で神々のコスプレも貸し出してもいいよね?」
ガーネット「うん。いいよ。貸す貸す。ちなみにペトラ先輩はユイ役で出るの決定だから」
受験生巻き込むなよ!? いいのかそれ?!
ミカサ「ああ、合宿の時の約束のアレですか」
ガーネット「そうそうアレ。合宿の時の交換条件で、「何でもする」って言ったからには出て貰わないとね」
エレン「? 何の話だ?」
ミカサ「夏の合宿の時、女子が男子と一緒に泊まるか否かで話し合った時、ペトラ先輩が説き伏せた条件。コスプレするって約束した」
マジか……ペトラ先輩、どんだけ合宿したかったんだ。
まあ、リヴァイ先生と一緒に過ごせるチャンスを潰したくなかったのは分かるけどな。
エレン「ちなみにそのアヌビスってどんな奴ですか。一応、格好を確認させて下さい」
ガーネット「こいつ。こんな感じになるよ」
エレン「………………」
殆ど上半身裸じゃねえか! 馬鹿だろ?!
ミカサ「か、可愛い……(赤面)」
エレン「え?」
ミカサ「エレン、可愛いと思う」
エレン「何。やって欲しいのか?」
ミカサ「ぜ、是非……(こくっ)」
ああもう、ミカサにおねだりされたら断れない…。
エレン「分かりました。やりますけど、でも、10時から2時までは厳守して下さいね。多分、とんぼ帰りするだろうし」
ガーネット「それは勿論約束するよ。大丈夫」
ジャン「オレのどれ……」
ガーネット「ジャンはこれだよ」
ジャン「オレも結構、露出あるっすね…(ズーン)」
そういやミカサは大丈夫なのか? 一応、チェックしないと。
エレン「ミカサのも見せて下さい」
ガーネット「ツキツキはこれ。和風だから」
エレン「あー…」
良かった。ミカサのは大丈夫そうだ。これなら問題ない。
730: 2014/07/15(火) 19:18:30 ID:9VaNOLb60
元ネタは全然知らんけど、まあいいや。
マーガレット「いやーコミケの準備と演劇部の準備が重なったせいで、まともに寝てないけどねー昨日、2時間しか寝てないよー」
ガーネット「あー分かる。私も3時間しか寝てないよ」
スカーレット「似たようなものだね。私も2時間だわ」
先輩達、ちゃんと寝ないと倒れますよ…。
オレもゲームする時は多少無茶やるけど、先輩達はもっと酷いな。
ミカサ「………何だか私ももう少し頑張れる気がしてきた」
エレン「真似するなよ?! 良い子は真似しちゃダメな例だからなコレ?!」
マーガレット「確かに。これは悪い子の例だね。いや、イベント終わったら20時間くらい寝るからいいよ」
エレン「それもどうかと思いますが、あの、体壊さないで下さいね……」
ガチで心配になる5秒前だな、とつい思ってしまったオレだった…。
マーガレット「いやーコミケの準備と演劇部の準備が重なったせいで、まともに寝てないけどねー昨日、2時間しか寝てないよー」
ガーネット「あー分かる。私も3時間しか寝てないよ」
スカーレット「似たようなものだね。私も2時間だわ」
先輩達、ちゃんと寝ないと倒れますよ…。
オレもゲームする時は多少無茶やるけど、先輩達はもっと酷いな。
ミカサ「………何だか私ももう少し頑張れる気がしてきた」
エレン「真似するなよ?! 良い子は真似しちゃダメな例だからなコレ?!」
マーガレット「確かに。これは悪い子の例だね。いや、イベント終わったら20時間くらい寝るからいいよ」
エレン「それもどうかと思いますが、あの、体壊さないで下さいね……」
ガチで心配になる5秒前だな、とつい思ってしまったオレだった…。
733: 2014/07/15(火) 22:32:13 ID:9VaNOLb60
そんな訳で衝撃の事態(コミケ強制参加)が起きたりクラスの準備やら部活の打ち合わせやらで日々を過ごしていたらあっという間に13日になった。
時間が経つのが早過ぎる。この調子で文化祭まで本当に間に合うのか不安だな。
その日の朝もリヴァイ先生に送迎されて早朝から殺陣の練習をしていたけど、リヴァイ先生は少しだけ渋い顔をしていた。
リヴァイ「……おい、何度も言わせるな。殺気を前面に出し過ぎて、動きが雑になってきているぞ」
ミカサ「うぐっ……」
リヴァイ「俺の事が嫌いなのは別に構わんが、そのせいで動きに影響が出るなら、殺陣の内容を変えざる負えない。それでもいいのか」
ミカサ「い、嫌です」
リヴァイ「だったらもう少し落ち着け。そんな毛が逆立った猫みたいな精神状態じゃ、いいものは作れないぞ」
ミカサ(ズーン……)
リヴァイ「少し休憩するか。水、飲んでくる」
と言ってリヴァイ先生は体育館を後にしてしまった。
その直後、ミカサは床に八つ当たりしていた。凄く悔しそうだ。
ミカサ「何故……何故、一回もドサクサに紛れて一発当てられないの…?」
エレン「ミカサ。まだそんな事を思っていたのか」
ミカサ「然るべき報いをする為にこの作戦を考えたのに……(ゲシゲシ)」
やれやれ。オレ自身はもう、あの時の腹バン、水に流しているのに。
ミカサの方が根に持ってるんだもんな。困ったな…。
ミカサ「何故……何故当てられない? 一矢報いたいのに」
エレン「あのな、ミカサ……」
ミカサ「今度こそ、今度こそはあいつに……(ブツブツ)」
その瞬間、何でか良く分からないけど、イラッとした。
なんだコレ。ミカサがこっちの話、聞いてないし。
ミカサの頭の中、リヴァイ先生への憎しみで一杯になってやがる。
そう、思った瞬間、胸の中がムカムカした。でも同時に、そんな小さな自分が嫌になった。
734: 2014/07/15(火) 22:48:00 ID:9VaNOLb60
エレン「……………」
正直、然るべき報いなんて、オレにとってはどうでもいい。
リヴァイ先生がわざと一回、ミカサの攻撃を食らってくれたらいいんだけど、そうもいかねえよな。
リヴァイ先生が手加減したらすぐバレるだろうし、多分ミカサは自分の実力でリヴァイ先生をぎゃふんと言わせたいんだろう。
でもこのままじゃ良くないのも分かる。
どうするべきか。悩んだ挙句、オレはミカサに言った。
エレン「ミカサ、もうあの時の事、忘れないか?」
ミカサ「え?」
オレの方から言うしかない。だからそう言った。
エレン「オレ、リヴァイ先生に腹バンされた事、別に怒ってねえし。ミカサがそこまで怒る必要はねえぞ?」
ミカサ「エレンこそ、何故あの行為を許せるの? 私はまだ、許した訳ではない」
エレン「いや、だって悪いのはオレだし。リヴァイ先生は先生として叱っただけだろ?」
ミカサ「その行為が行き過ぎだと思う。何もあそこまで、皆の前でやらなくても良かった……」
ミカサの優しいところは嫌いじゃないけど。ちょっと感情移入し過ぎているよな。コレ。
エレン「いやもう、それ、済んだ事だし。そのせいでリヴァイ先生の事、嫌いになったんなら、何か申し訳ねえつーか……」
ミカサ「エレンはどうしてそこまでリヴァイ先生を尊敬するの?」
エレン「え? 尊敬?」
ミカサ「している。滲み出ている。私にはそれが理解出来ない」
エレン「…………そうなのかな」
自分で改めて考えてみると……確かに他の先生よりかは、自分の中の好感度が高い気がする。
正直、然るべき報いなんて、オレにとってはどうでもいい。
リヴァイ先生がわざと一回、ミカサの攻撃を食らってくれたらいいんだけど、そうもいかねえよな。
リヴァイ先生が手加減したらすぐバレるだろうし、多分ミカサは自分の実力でリヴァイ先生をぎゃふんと言わせたいんだろう。
でもこのままじゃ良くないのも分かる。
どうするべきか。悩んだ挙句、オレはミカサに言った。
エレン「ミカサ、もうあの時の事、忘れないか?」
ミカサ「え?」
オレの方から言うしかない。だからそう言った。
エレン「オレ、リヴァイ先生に腹バンされた事、別に怒ってねえし。ミカサがそこまで怒る必要はねえぞ?」
ミカサ「エレンこそ、何故あの行為を許せるの? 私はまだ、許した訳ではない」
エレン「いや、だって悪いのはオレだし。リヴァイ先生は先生として叱っただけだろ?」
ミカサ「その行為が行き過ぎだと思う。何もあそこまで、皆の前でやらなくても良かった……」
ミカサの優しいところは嫌いじゃないけど。ちょっと感情移入し過ぎているよな。コレ。
エレン「いやもう、それ、済んだ事だし。そのせいでリヴァイ先生の事、嫌いになったんなら、何か申し訳ねえつーか……」
ミカサ「エレンはどうしてそこまでリヴァイ先生を尊敬するの?」
エレン「え? 尊敬?」
ミカサ「している。滲み出ている。私にはそれが理解出来ない」
エレン「…………そうなのかな」
自分で改めて考えてみると……確かに他の先生よりかは、自分の中の好感度が高い気がする。
735: 2014/07/15(火) 23:13:52 ID:9VaNOLb60
ミカサ「私の憎悪はそこも含まれている。エレンの尊敬を勝ち取っているのがムカつく」
エレン「え、ええええ………」
腹バンの件だけじゃなかったのかよ!
それじゃあどうしようもねえじゃねえか。参ったな…。
ミカサ「……ので、エレンがなんと言おうと、私はリヴァイ先生に然るべき報いを与えたい。リヴァイ先生はそれを受けるべき」
エレン「………………」
火に油注いじまった。やべえ。
頭痛くなってきたけど、ギラギラしているミカサを見ていると、やっぱりムカついてくる。
オレが何と言おうとだって? オレの気持ちにも気づかないで馬鹿言うなよ。
今、この瞬間、ミカサの頭の中は、オレじゃなくて、リヴァイ先生の事で一杯じゃねえか。
くそ………どうすりゃ、ミカサの意識を自分に戻す事が出来るんだろ。
リヴァイ「待たせた。再開するぞ」
リヴァイ先生が休憩して戻ってきた。そしてまた練習再開になった。
今度はリヴァイ先生の方から先に仕掛ける殺陣になった。早い。相変わらず神業だ。
ミカサ「くっ!」
ミカサは受け流すだけで精一杯のようだ。そして、新聞紙の刀を、弾き飛ばして……
ミカサ「しまった!」
エレン「!」
リヴァイ先生が、丸腰のミカサの方に向かう。一歩、深く踏み込んで、そのまま……
ミカサは仰向けに倒れた。リヴァイ先生に、完全敗北した形で。
ミカサ「はあ……はあ……はあ……」
リヴァイ「…………もしも俺が本当の悪役だったら」
ミカサ「?」
リヴァイ「お前をここで頃したのち、そこのエレンも頃すだろうな。それを想像出来ないか?」
ミカサ「!」
何だ? いきなり何の話だ。
リヴァイ「お前は、誰かを守る為に剣を取るんだろ? だったら、その殺意を腹の奥に押し込めろ。敵を倒すその一瞬の為に剣を振れ。殺意が悪いとは言ってない。その出し方を、うまくコントロールするべきなんだ」
ミカサ「…………はい」
ミカサは起き上った。少し顔色が変わったようだ。
リヴァイ「まだ台本が完成した訳じゃないが、恐らくそういう役どころになるだろう。ヒーローは、負けてはいけない存在だからな」
と言ってリヴァイ先生は手を差し出した。それを嫌そうに、でも一応、手に取ってミカサは完全に立ち上がった。
エレン「え、ええええ………」
腹バンの件だけじゃなかったのかよ!
それじゃあどうしようもねえじゃねえか。参ったな…。
ミカサ「……ので、エレンがなんと言おうと、私はリヴァイ先生に然るべき報いを与えたい。リヴァイ先生はそれを受けるべき」
エレン「………………」
火に油注いじまった。やべえ。
頭痛くなってきたけど、ギラギラしているミカサを見ていると、やっぱりムカついてくる。
オレが何と言おうとだって? オレの気持ちにも気づかないで馬鹿言うなよ。
今、この瞬間、ミカサの頭の中は、オレじゃなくて、リヴァイ先生の事で一杯じゃねえか。
くそ………どうすりゃ、ミカサの意識を自分に戻す事が出来るんだろ。
リヴァイ「待たせた。再開するぞ」
リヴァイ先生が休憩して戻ってきた。そしてまた練習再開になった。
今度はリヴァイ先生の方から先に仕掛ける殺陣になった。早い。相変わらず神業だ。
ミカサ「くっ!」
ミカサは受け流すだけで精一杯のようだ。そして、新聞紙の刀を、弾き飛ばして……
ミカサ「しまった!」
エレン「!」
リヴァイ先生が、丸腰のミカサの方に向かう。一歩、深く踏み込んで、そのまま……
ミカサは仰向けに倒れた。リヴァイ先生に、完全敗北した形で。
ミカサ「はあ……はあ……はあ……」
リヴァイ「…………もしも俺が本当の悪役だったら」
ミカサ「?」
リヴァイ「お前をここで頃したのち、そこのエレンも頃すだろうな。それを想像出来ないか?」
ミカサ「!」
何だ? いきなり何の話だ。
リヴァイ「お前は、誰かを守る為に剣を取るんだろ? だったら、その殺意を腹の奥に押し込めろ。敵を倒すその一瞬の為に剣を振れ。殺意が悪いとは言ってない。その出し方を、うまくコントロールするべきなんだ」
ミカサ「…………はい」
ミカサは起き上った。少し顔色が変わったようだ。
リヴァイ「まだ台本が完成した訳じゃないが、恐らくそういう役どころになるだろう。ヒーローは、負けてはいけない存在だからな」
と言ってリヴァイ先生は手を差し出した。それを嫌そうに、でも一応、手に取ってミカサは完全に立ち上がった。
736: 2014/07/15(火) 23:29:15 ID:9VaNOLb60
それから先の動きはさっきよりは大分マシになった。
ミカサの動きに丁寧な部分が見られるようになったからだ。
それを見てリヴァイ先生がまた、あの時のように小さく笑っていた。
楽しそうだった。本人は気づいていないかもしれないけど……。
エレン「……………」
何だろ。始めた当初は、2人の殺陣を楽しみにしていたのに。
今になって、2人の殺陣を見るのが少し辛い自分がいる。
そのせいで1度RECを押し忘れてしまい、リヴァイ先生に注意されてしまった。
リヴァイ「おい、今の、結構いい感じだったのに、録画してなかったのか」
エレン「す、すみません…!」
リヴァイ「まあいい。それだけエレンが見惚れていたという事だな。精度が上がってきている証拠だ」
確かに。殺陣の完成度は一気に上がった。それに見惚れていたのも本心だ。
でも、胸の奥のイライラは消えていない。
こんな小さい自分を見せたくないけど、でも、何か、すげえモヤモヤが消えない。
リヴァイ「少し早いが練習をここで切り上げよう。今日はいよいよ、完成台本の読み合わせの予定の筈だ。それを踏まえて、来週からは台本に合わせた殺陣も盛り込んでいくぞ」
ミカサ「分かりました」
リヴァイ「………シャワーを浴びてくる。じゃあ、お先に」
と、リヴァイ先生は先に離れて行った。
ミカサの動きに丁寧な部分が見られるようになったからだ。
それを見てリヴァイ先生がまた、あの時のように小さく笑っていた。
楽しそうだった。本人は気づいていないかもしれないけど……。
エレン「……………」
何だろ。始めた当初は、2人の殺陣を楽しみにしていたのに。
今になって、2人の殺陣を見るのが少し辛い自分がいる。
そのせいで1度RECを押し忘れてしまい、リヴァイ先生に注意されてしまった。
リヴァイ「おい、今の、結構いい感じだったのに、録画してなかったのか」
エレン「す、すみません…!」
リヴァイ「まあいい。それだけエレンが見惚れていたという事だな。精度が上がってきている証拠だ」
確かに。殺陣の完成度は一気に上がった。それに見惚れていたのも本心だ。
でも、胸の奥のイライラは消えていない。
こんな小さい自分を見せたくないけど、でも、何か、すげえモヤモヤが消えない。
リヴァイ「少し早いが練習をここで切り上げよう。今日はいよいよ、完成台本の読み合わせの予定の筈だ。それを踏まえて、来週からは台本に合わせた殺陣も盛り込んでいくぞ」
ミカサ「分かりました」
リヴァイ「………シャワーを浴びてくる。じゃあ、お先に」
と、リヴァイ先生は先に離れて行った。
737: 2014/07/15(火) 23:51:51 ID:9VaNOLb60
リヴァイ先生の姿がなくなるのを確認したのち、オレはミカサを正面から抱きしめた。
もう恒例のハグだけど。今は、キスする気になれなかった。
ミカサ「……………? エレン?」
キスを待っていたのか、ミカサが不思議そうに首を傾げる。
ミカサ「どうしたの? エレン………?!」
オレはついつい、ミカサの背中をまさぐった。尻の方にも手を伸ばす。
ミカサ「あっ……エレン? どうしたの? 急に……あっ……」
震える声を無視してオレはミカサを自分の中に閉じ込めた。
嫌悪だろうが好意だろうが。
ミカサの頭の中に他の誰かがいるって考えた時、嫉妬する自分に気づいたんだ。
何だよこれ。ドロドロして気持ち悪い。
こんな感情、どうやってコントロールしたらいいんだ…。
ミカサ「エレン……あっ……ああっ……」
ミカサの嬌声が体育館に響くのが心地よく響いた。今ここで、抱きたい。
でも、それを阻む声が、唐突に聞こえた。
ハンジ「あれれー? こんな朝早くから第三体育館、使ってるの? まだ6時半だよー?」
ハンジ先生の声で我に返った。慌ててミカサを離す。
ハンジ「ありゃ? そこにいるのはエレンとミカサではないか。ん? もしかしてリヴァイもいるの?」
エレン「ああ、今、シャワー浴びてます」
ハンジ「まじかwwwwよし、こっそり突撃して、裸を見てやろうwww」
ダメだろ?! なんて酷いダメ教師なんだ。
ミカサ「リヴァイ先生の裸なんて見ても価値はないのでは?」
それはそれで酷い言いようだが、ハンジ先生は「そんな事ないよwww」と笑っている。
もう恒例のハグだけど。今は、キスする気になれなかった。
ミカサ「……………? エレン?」
キスを待っていたのか、ミカサが不思議そうに首を傾げる。
ミカサ「どうしたの? エレン………?!」
オレはついつい、ミカサの背中をまさぐった。尻の方にも手を伸ばす。
ミカサ「あっ……エレン? どうしたの? 急に……あっ……」
震える声を無視してオレはミカサを自分の中に閉じ込めた。
嫌悪だろうが好意だろうが。
ミカサの頭の中に他の誰かがいるって考えた時、嫉妬する自分に気づいたんだ。
何だよこれ。ドロドロして気持ち悪い。
こんな感情、どうやってコントロールしたらいいんだ…。
ミカサ「エレン……あっ……ああっ……」
ミカサの嬌声が体育館に響くのが心地よく響いた。今ここで、抱きたい。
でも、それを阻む声が、唐突に聞こえた。
ハンジ「あれれー? こんな朝早くから第三体育館、使ってるの? まだ6時半だよー?」
ハンジ先生の声で我に返った。慌ててミカサを離す。
ハンジ「ありゃ? そこにいるのはエレンとミカサではないか。ん? もしかしてリヴァイもいるの?」
エレン「ああ、今、シャワー浴びてます」
ハンジ「まじかwwwwよし、こっそり突撃して、裸を見てやろうwww」
ダメだろ?! なんて酷いダメ教師なんだ。
ミカサ「リヴァイ先生の裸なんて見ても価値はないのでは?」
それはそれで酷い言いようだが、ハンジ先生は「そんな事ないよwww」と笑っている。
738: 2014/07/16(水) 00:25:25 ID:rfgTWqTY0
ハンジ「これはリヴァイをびっくりさせるのが目的のドッキリだよwwぷくく……では突撃してきまーすww」
忍び足でハンジ先生が本当に男子シャワー室に突入していった。
静寂。しばしの静寂。
そして、リヴァイ先生の叫び声が「うあああ?!」と響いて、ハンジ先生が爆笑していたのがドア越しに聞こえた。
リヴァイ「お前、何しに来た? 朝は弱いんじゃなかったのか?」
ハンジ「やーうん。これから仮眠取るとこだよ。昨日徹夜したからさー。この後寝るつもりだったけど、こんな早い時間に第三体育館の明かりがついてたから、リヴァイいるのかなーって思ってこっちに寄ってみた」
リヴァイ「相変わらず無茶してやがるな。たまには夜に寝ろよ。朝に寝て授業開始まで寝るサイクルはやめろと、いつも言ってるのに」
あれ? 何か普通に会話している。リヴァイ先生、シャワー終わってたのかな。
え? でも、リヴァイ先生がシャワー室入ってから1分も経ってない気がするけど。
まさか、リヴァイ先生、裸のままハンジ先生と会話している…?
ハンジ「それは分かってるけどね。いや、ついつい。朝練はリヴァイに任せっぱなしだからね。たまにはこの時間にも顔を出そうかと思って」
リヴァイ「寝ていない奴がいう台詞じゃねえな。目のクマは隠しきれてないぞ」
ザーザー…
シャワーの水音らしき音は止まってない。
えええ? リヴァイ先生、本当にシャワー浴びながら会話しているっぽい?!
ちょ…え? ハンジ先生とリヴァイ先生って、そういう関係だったっけ?!
ハンジ「リヴァイこそ、いつもよりちょっと早いじゃない。何してたの?」
リヴァイ「言ってなかったか? 今、演劇部の方の活動の為に、朝練習をここでさせて貰っているんだ。今度の文化祭で、何故か俺も舞台に上がる事になったから、生徒と殺陣の打ち合わせをしている最中なんだよ」
ハンジ「ええええ?! 聞いてないし! 何それ。早く言ってよ。ちょー楽しみwww」
リヴァイ「エルヴィンにまたしても乗せられたような気がするがな。殺陣の練習の為に朝の4時にここに来て練習している」
ハンジ「マゾイwwwwリヴァイ、あんた、本当によくやるよね。私はそこまでやれないわよ。あんたこそ、寝てないんじゃないの?」
リヴァイ「……毎日4時間は寝ているから大丈夫だろ」
リヴァイ先生、ちょっとそれ、睡眠時間少ない方ですよ。
6時間は寝ているオレが何だか贅沢な気がしてきたな。
ハンジ「あー10時に寝て2時起き? 確かにその時間帯は黄金の睡眠時間とは良く言われるけどね。でも、あんたの場合は労働もしてるんだから、もうちょっと寝てもいいんじゃないの?」
リヴァイ「クソ眼鏡がもっと協力的にしてくれれば、俺は6時間寝られるんだがな」
ハンジ「そう言えばそうだった! めんごめんご! 分かった! だったら来週からは朝練は私が担当するから、リヴァイはその1時間を休憩に使いなよ。文化祭終わるまでくらいなら、替わってあげてもいいわよ」
リヴァイ「………とか言って、来週にはすっかり忘れて「めんご!」って言うんだろ?」
ハンジ「信用ない?! そんなに私、信用ないの?!」
リヴァイ「ああ、ないな。今まで何回尻拭いしてきたと思っている。……そうだ」
リヴァイ「飛んで火に入る夏の虫、とはよく言ったもんだな。ハンジ。勝手にシャワー室に突入したからには、覚悟できているよな?」
ハンジ「え? 何の事? (すっとぼけ)」
リヴァイ「お前もついでに洗っていけ。髪、洗ってないだろ。何日洗ってない?」
ハンジ「………一週間くらいかなー? (てへぺろ)」
リヴァイ「よし、そこに座れ。今から洗う。抵抗するなよ。シャンプーが目にしみるからな」
ハンジ「ぎゃあああああお助けええええ!?」
忍び足でハンジ先生が本当に男子シャワー室に突入していった。
静寂。しばしの静寂。
そして、リヴァイ先生の叫び声が「うあああ?!」と響いて、ハンジ先生が爆笑していたのがドア越しに聞こえた。
リヴァイ「お前、何しに来た? 朝は弱いんじゃなかったのか?」
ハンジ「やーうん。これから仮眠取るとこだよ。昨日徹夜したからさー。この後寝るつもりだったけど、こんな早い時間に第三体育館の明かりがついてたから、リヴァイいるのかなーって思ってこっちに寄ってみた」
リヴァイ「相変わらず無茶してやがるな。たまには夜に寝ろよ。朝に寝て授業開始まで寝るサイクルはやめろと、いつも言ってるのに」
あれ? 何か普通に会話している。リヴァイ先生、シャワー終わってたのかな。
え? でも、リヴァイ先生がシャワー室入ってから1分も経ってない気がするけど。
まさか、リヴァイ先生、裸のままハンジ先生と会話している…?
ハンジ「それは分かってるけどね。いや、ついつい。朝練はリヴァイに任せっぱなしだからね。たまにはこの時間にも顔を出そうかと思って」
リヴァイ「寝ていない奴がいう台詞じゃねえな。目のクマは隠しきれてないぞ」
ザーザー…
シャワーの水音らしき音は止まってない。
えええ? リヴァイ先生、本当にシャワー浴びながら会話しているっぽい?!
ちょ…え? ハンジ先生とリヴァイ先生って、そういう関係だったっけ?!
ハンジ「リヴァイこそ、いつもよりちょっと早いじゃない。何してたの?」
リヴァイ「言ってなかったか? 今、演劇部の方の活動の為に、朝練習をここでさせて貰っているんだ。今度の文化祭で、何故か俺も舞台に上がる事になったから、生徒と殺陣の打ち合わせをしている最中なんだよ」
ハンジ「ええええ?! 聞いてないし! 何それ。早く言ってよ。ちょー楽しみwww」
リヴァイ「エルヴィンにまたしても乗せられたような気がするがな。殺陣の練習の為に朝の4時にここに来て練習している」
ハンジ「マゾイwwwwリヴァイ、あんた、本当によくやるよね。私はそこまでやれないわよ。あんたこそ、寝てないんじゃないの?」
リヴァイ「……毎日4時間は寝ているから大丈夫だろ」
リヴァイ先生、ちょっとそれ、睡眠時間少ない方ですよ。
6時間は寝ているオレが何だか贅沢な気がしてきたな。
ハンジ「あー10時に寝て2時起き? 確かにその時間帯は黄金の睡眠時間とは良く言われるけどね。でも、あんたの場合は労働もしてるんだから、もうちょっと寝てもいいんじゃないの?」
リヴァイ「クソ眼鏡がもっと協力的にしてくれれば、俺は6時間寝られるんだがな」
ハンジ「そう言えばそうだった! めんごめんご! 分かった! だったら来週からは朝練は私が担当するから、リヴァイはその1時間を休憩に使いなよ。文化祭終わるまでくらいなら、替わってあげてもいいわよ」
リヴァイ「………とか言って、来週にはすっかり忘れて「めんご!」って言うんだろ?」
ハンジ「信用ない?! そんなに私、信用ないの?!」
リヴァイ「ああ、ないな。今まで何回尻拭いしてきたと思っている。……そうだ」
リヴァイ「飛んで火に入る夏の虫、とはよく言ったもんだな。ハンジ。勝手にシャワー室に突入したからには、覚悟できているよな?」
ハンジ「え? 何の事? (すっとぼけ)」
リヴァイ「お前もついでに洗っていけ。髪、洗ってないだろ。何日洗ってない?」
ハンジ「………一週間くらいかなー? (てへぺろ)」
リヴァイ「よし、そこに座れ。今から洗う。抵抗するなよ。シャンプーが目にしみるからな」
ハンジ「ぎゃあああああお助けええええ!?」
739: 2014/07/16(水) 00:43:26 ID:rfgTWqTY0
そしてしばしの時間が流れ…。
本当にハンジ先生はリヴァイ先生に髪を洗われてしまったようで、髪をタオルでくるんでシャワー室から出てきたのだった。
ハンジ「もー強引なんだからー…」
リヴァイ「その台詞、そっくりそのまま返す。ん? エレン、ミカサ。まだイチャついていたのか?」
ミカサ「あ、いえ……」
リヴァイ「時間は無駄にするなよ。さっさとシャワー浴びて来い」
ミカサ「は、はい……」
と言ってミカサは先に女子のシャワー室に移動していった。
残ったオレはついつい、好奇心が疼いてしまって、
エレン「あの、もしかして、お二人は、お付き合いされているとか?」
リヴァイ「は? 何でそうなる」
エレン「え、でも、裸見られても、平気で会話してましたよね?」
リヴァイ「ああ。そうだが……」
エレン「それって普通、恋人同士くらいに親密じゃないとやりませんよ?」
リヴァイ「え……? (青ざめ)」
ハンジ「あははは! リヴァイの裸は見慣れているからね。というか、お互いに裸、見ても別に何ともないよね?」
リヴァイ「ああ、そうだな。お互いに何回見たのか覚えてないな。付き合い長いからな」
ええええ? どういう関係なんだ、この二人は。
リヴァイ「そんなに、変な事か?」
エレン「普通ではないと思いますけど………」
ハンジ「まあ、いいじゃない。私ら、いつもこんな感じなんだよ。だから別に付き合ってるとかじゃないんだよ?」
リヴァイ「ああ。恋人という関係じゃないな。腐れ縁と言った方が正しい」
本当に、そうなのだろうか。
ちょっとだけ、疑問に思ったけど、それをここで言うのはやめておいた。
本当にハンジ先生はリヴァイ先生に髪を洗われてしまったようで、髪をタオルでくるんでシャワー室から出てきたのだった。
ハンジ「もー強引なんだからー…」
リヴァイ「その台詞、そっくりそのまま返す。ん? エレン、ミカサ。まだイチャついていたのか?」
ミカサ「あ、いえ……」
リヴァイ「時間は無駄にするなよ。さっさとシャワー浴びて来い」
ミカサ「は、はい……」
と言ってミカサは先に女子のシャワー室に移動していった。
残ったオレはついつい、好奇心が疼いてしまって、
エレン「あの、もしかして、お二人は、お付き合いされているとか?」
リヴァイ「は? 何でそうなる」
エレン「え、でも、裸見られても、平気で会話してましたよね?」
リヴァイ「ああ。そうだが……」
エレン「それって普通、恋人同士くらいに親密じゃないとやりませんよ?」
リヴァイ「え……? (青ざめ)」
ハンジ「あははは! リヴァイの裸は見慣れているからね。というか、お互いに裸、見ても別に何ともないよね?」
リヴァイ「ああ、そうだな。お互いに何回見たのか覚えてないな。付き合い長いからな」
ええええ? どういう関係なんだ、この二人は。
リヴァイ「そんなに、変な事か?」
エレン「普通ではないと思いますけど………」
ハンジ「まあ、いいじゃない。私ら、いつもこんな感じなんだよ。だから別に付き合ってるとかじゃないんだよ?」
リヴァイ「ああ。恋人という関係じゃないな。腐れ縁と言った方が正しい」
本当に、そうなのだろうか。
ちょっとだけ、疑問に思ったけど、それをここで言うのはやめておいた。
740: 2014/07/16(水) 00:55:59 ID:rfgTWqTY0
でも何でだろ。さっきまでのイライラが少しだけ沈静化している自分に気づいた。
リヴァイ先生に女性の影(?)があるという事を知ったからだろうか。
リヴァイ先生はハンジ先生の前では、オレ達にはあまり見せない顔をしている。
砕けた表情だ。喜怒哀楽の幅がいつもより大きい気がする。
そう言えば、海に行った時も、リヴァイ先生、ハンジ先生の世話してたんだっけ。
あの時はすっげー怒ってたけど。もしかして、自覚ないのかな…。
もしそうだとしたら、ちょっとだけ嬉しいかもしれない。
リヴァイ「おい、エレン。何ニヤニヤしてやがる。誤解だぞ? こいつとは、そういうのじゃないからな」
ハンジ「あははは! リヴァイがさっさと結婚しないのが悪いんじゃない。今年で39歳だっけ? そろそろやばいよねー」
え?! 39歳?! 嘘だろ!? 全然見えない。
オレ、てっきり25~30歳くらいだと思ってたけど。え、嘘だろ?
リヴァイ「36歳の女に言われたくはないな。お前が先に結婚しろ。ご祝儀は弾んでやるぞ。100万包んでやってもいい」
ハンジ「どんだけ喜んでるの?! かえって引くよ?! その額は嫌味なの?!」
そしてハンジ先生は36歳。若いな! 全然そうは見えない!
リヴァイ「いや、お守りから解放されると思えば安いもんだ。頼むから俺より先に結婚してくれ。俺は別に独身でも構わんが、一応女のお前が結婚するべきだろうが」
ハンジ「その考え方が古臭いよねー。女だからって、何で結婚しないといけないの。独身貴族の方が気楽でいいじゃない」
リヴァイ「いや、お前の場合は少し落ち着けと言っているんだが。はあ……全く。いつまで俺はこいつと縁があるんだろうな」
リヴァイ先生に女性の影(?)があるという事を知ったからだろうか。
リヴァイ先生はハンジ先生の前では、オレ達にはあまり見せない顔をしている。
砕けた表情だ。喜怒哀楽の幅がいつもより大きい気がする。
そう言えば、海に行った時も、リヴァイ先生、ハンジ先生の世話してたんだっけ。
あの時はすっげー怒ってたけど。もしかして、自覚ないのかな…。
もしそうだとしたら、ちょっとだけ嬉しいかもしれない。
リヴァイ「おい、エレン。何ニヤニヤしてやがる。誤解だぞ? こいつとは、そういうのじゃないからな」
ハンジ「あははは! リヴァイがさっさと結婚しないのが悪いんじゃない。今年で39歳だっけ? そろそろやばいよねー」
え?! 39歳?! 嘘だろ!? 全然見えない。
オレ、てっきり25~30歳くらいだと思ってたけど。え、嘘だろ?
リヴァイ「36歳の女に言われたくはないな。お前が先に結婚しろ。ご祝儀は弾んでやるぞ。100万包んでやってもいい」
ハンジ「どんだけ喜んでるの?! かえって引くよ?! その額は嫌味なの?!」
そしてハンジ先生は36歳。若いな! 全然そうは見えない!
リヴァイ「いや、お守りから解放されると思えば安いもんだ。頼むから俺より先に結婚してくれ。俺は別に独身でも構わんが、一応女のお前が結婚するべきだろうが」
ハンジ「その考え方が古臭いよねー。女だからって、何で結婚しないといけないの。独身貴族の方が気楽でいいじゃない」
リヴァイ「いや、お前の場合は少し落ち着けと言っているんだが。はあ……全く。いつまで俺はこいつと縁があるんだろうな」
741: 2014/07/16(水) 01:09:25 ID:rfgTWqTY0
と、頭を抱えているけど、ハンジ先生は反省する様子は全くない。
ハンジ「あんたモテるくせに、何でか長続きしないよね。やっぱり潔癖症が過ぎて嫌われちゃうんじゃない?」
リヴァイ「ぐっ……お前の場合は片付けられない女だろうが。汚すぎて、前の彼氏がドン引きしたの、忘れたのか?」
ハンジ「いいもーん。片付けなんて、業者に頼めば片付けられるもーん」
リヴァイ「だからその他力本願なところを少しは……」
エレン「あの、リヴァイ先生。その辺で……」
いかん。これ以上会話させたら無限ループになりそうな気配だ。
リヴァイ「……そうだな。すまん。エレン、片付けたら帰っていいぞ。見苦しいところを見せてすまなかった」
ハンジ「まったねーエレン! 青春頑張れよ!」
また青春推しのハンジ先生が手を振ってくれた。オレは片付けて、更衣室で制服に着替えて、シャワーを終えたミカサと一緒に教室に戻る事にする。
何か、いろいろごちゃごちゃ考えてた自分が馬鹿みたいだったなあ。
ミカサ「え、エレン……?」
エレン「ん?」
ミカサ「さっきは、その……どうして、あんな事を…」
ミカサが廊下を歩きながら顔を赤くする。だからつい、
エレン「ああ、オレ、リヴァイ先生にヤキモチ妬いてたんだよ」
と、あっさり自分の気持ちを言う事にした。
ミカサ「え?」
ミカサはきょとんとしてたけど、まあ、いいか。
エレン「だーから、リヴァイ先生の事ばっか、考えるミカサが嫌だったんだよ! 嫌悪感でも、その感情に囚われている間は、オレの事、忘れているだろ。それが嫌だったんだよ」
ミカサ「!」
そしたらミカサが急に立ち止まって、顔を真っ赤にした。
ぽぽぽっと、ゆでだこみたいに。
ミカサ「そ、そうだったの……」
あ、可愛い。やっぱりこっちのミカサの方が断然いいな。
ハンジ「あんたモテるくせに、何でか長続きしないよね。やっぱり潔癖症が過ぎて嫌われちゃうんじゃない?」
リヴァイ「ぐっ……お前の場合は片付けられない女だろうが。汚すぎて、前の彼氏がドン引きしたの、忘れたのか?」
ハンジ「いいもーん。片付けなんて、業者に頼めば片付けられるもーん」
リヴァイ「だからその他力本願なところを少しは……」
エレン「あの、リヴァイ先生。その辺で……」
いかん。これ以上会話させたら無限ループになりそうな気配だ。
リヴァイ「……そうだな。すまん。エレン、片付けたら帰っていいぞ。見苦しいところを見せてすまなかった」
ハンジ「まったねーエレン! 青春頑張れよ!」
また青春推しのハンジ先生が手を振ってくれた。オレは片付けて、更衣室で制服に着替えて、シャワーを終えたミカサと一緒に教室に戻る事にする。
何か、いろいろごちゃごちゃ考えてた自分が馬鹿みたいだったなあ。
ミカサ「え、エレン……?」
エレン「ん?」
ミカサ「さっきは、その……どうして、あんな事を…」
ミカサが廊下を歩きながら顔を赤くする。だからつい、
エレン「ああ、オレ、リヴァイ先生にヤキモチ妬いてたんだよ」
と、あっさり自分の気持ちを言う事にした。
ミカサ「え?」
ミカサはきょとんとしてたけど、まあ、いいか。
エレン「だーから、リヴァイ先生の事ばっか、考えるミカサが嫌だったんだよ! 嫌悪感でも、その感情に囚われている間は、オレの事、忘れているだろ。それが嫌だったんだよ」
ミカサ「!」
そしたらミカサが急に立ち止まって、顔を真っ赤にした。
ぽぽぽっと、ゆでだこみたいに。
ミカサ「そ、そうだったの……」
あ、可愛い。やっぱりこっちのミカサの方が断然いいな。
742: 2014/07/16(水) 01:25:03 ID:rfgTWqTY0
ミカサ「え、エレンが……ヤキモチ………」
エレン「だからさ、もうリヴァイ先生の事、恨むのやめてくれよ。ギラギラしているミカサを見るの、あんまり気分良くねえんだよ」
ミカサ「分かった……」
よしよし。これで一件落着かな。
ミカサ「そうね。あんな身長も低いチビ教師、嫌悪する価値もない。うふふ♪」
…………って、結局治ってねえ?!
まあでもいいか。オレがこう言えば、ミカサも少しは自重するだろう。多分。
そしてミカサはオレの腕を組んで、ルンルンとした表情で一緒に歩いた。
校内にはまだ、人気が少ない。朝の7時。
朝練習をしている生徒はいるけど。教室にはまだ人気も少ないから。
オレは朝飯前にちょっとだけ、ミカサとイチャイチャしながら、教室に戻る事にしたのだった。
エレン「だからさ、もうリヴァイ先生の事、恨むのやめてくれよ。ギラギラしているミカサを見るの、あんまり気分良くねえんだよ」
ミカサ「分かった……」
よしよし。これで一件落着かな。
ミカサ「そうね。あんな身長も低いチビ教師、嫌悪する価値もない。うふふ♪」
…………って、結局治ってねえ?!
まあでもいいか。オレがこう言えば、ミカサも少しは自重するだろう。多分。
そしてミカサはオレの腕を組んで、ルンルンとした表情で一緒に歩いた。
校内にはまだ、人気が少ない。朝の7時。
朝練習をしている生徒はいるけど。教室にはまだ人気も少ないから。
オレは朝飯前にちょっとだけ、ミカサとイチャイチャしながら、教室に戻る事にしたのだった。
743: 2014/07/16(水) 01:27:01 ID:rfgTWqTY0
やっと、リヴァイ(?)→ハンジのシーンが書けたああああ!
お互いに裸見ても何とも思わない大人の二人。
リヴァイ先生の年齢、39歳にしてすみません。ほら、中の人も同じくらいだし。
あとキン肉マン分かる世代にしちゃったもんだから、この年齢になりました。
ではでは、今回はこの辺で。続きはまたノシ
エレン「この長い髪を切る頃には」【その10】お互いに裸見ても何とも思わない大人の二人。
リヴァイ先生の年齢、39歳にしてすみません。ほら、中の人も同じくらいだし。
あとキン肉マン分かる世代にしちゃったもんだから、この年齢になりました。
ではでは、今回はこの辺で。続きはまたノシ
引用: エレン「この長い髪を切る頃には」



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