1: 2015/12/25(金) 20:48:53.09 ID:EEZpaWBE0
※モバマスSS
複数P世界、安価スレ
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS LITTLE STARS! Max Beat

の続きです
見えない今日の風に立ち向かっていく
116作目
ロボが神秘のパワーで強化
博士驚愕 までがテンプレ

3: 2015/12/25(金) 20:53:16.39 ID:EEZpaWBE0
???



白衣の男「人間と言う生き物は実に愚かです。かつて自分も同じ生き物だったのかと思うと吐き気を感じます。」

白衣の男「太古の昔にプロメテウスと言う名の神が人間共に火を与えました。奴らの神話の一つはそう伝えています。」

白衣の男「フン、愚かな存在の神もまた愚かですね。私のお仕えする『神』とは比べるのも不敬と言わざるを得ません。」

アタッシュケース「……」

白衣の男「力を授けるべき相手も理解出来ないとは、何と愚かな神なのでしょうか。正しき『神の使徒』である私が手本を見せて差し上げる心にしましょう」パチン パチン ガチャ…

培養液に浮かんだ細胞「……」

白衣の男「アルテスタイガー、最も美しいと言われた虎、人間共の愚かな行いによって滅ぼされた虎。喜んでください、今からあなたの人間共に対する復讐が始まるのです。」

4: 2015/12/25(金) 20:54:26.15 ID:EEZpaWBE0
白衣の男「『天使』の力をあなたに授けて差し上げます。」ボコボコボコ

白衣の男「私の右腕、とても美しいと思いませんか?さる崇高なるお方から授けていただいた『神の使徒』たる証なんです。」

培養液に浮かんだ細胞「……」

白衣の男「あなたもすぐに私と同じになれます。またとない福音ですねぇ。」

白衣の男「アルテスタイガーの最後の一頭よ、あなたたちの仲間を滅ぼした人間が憎いでしょう?あなたを頃した人間が憎いでしょう?あなたから全てを奪った人間が憎いでしょう?」

培養液に浮かんだ細胞「……」

白衣の男「その憎しみを晴らす時がやって来たのです。」

5: 2015/12/25(金) 20:55:12.93 ID:EEZpaWBE0
白衣の男(光の巨人、あのお方にとって障害となり得るモノなどあり得ないが…あのお方の歩まれる道に塵があるなど以ての外です。)

白衣の男(一度儀式を阻まれたという事実は決して無視できるものではありません。やはり、人間などに「魔導書」などと言う知恵を授けたのは誤りでしたね。あのお方の完全なる復活の為に、愚かなる存在たちの命を捧げなければならないと言うのに……)

白衣の男(儀式と現代の光の巨人があのお方の脅威となり得るかの見定め。この二つを同時に行わせていただくとしましょう。)」カチ カチ カチ カチ ガコン

培養液に浮かんだ細胞「……」

白衣の男「ふふふ……」ドス!

培養液に浮かんだ細胞「……」ドクン…!

白衣の男「あなたに『天の姫』の祝福があらん事を。」

6: 2015/12/25(金) 20:55:52.66 ID:EEZpaWBE0
地方 温泉宿 ゲームコーナー



紗南「←タメ→ P…」カチカチ

紗南「…からの〜、←タメ→+←→P!」カチカチ

ガーディー「♪」パタパタ

紗南「トドメの↓タメ↑ K、←タメ→ P!どすこーい!」カチカチ


紗南「豪快に決めたでごわす!」

ガーディー「ガウ♪」パタパタ

7: 2015/12/25(金) 20:57:42.67 ID:EEZpaWBE0
美玲「何をやってるのか全然分からないぞッ…」

紗南「EXスーパー頭突きだよ?」

美玲「いや、そう言うことじゃなくてだな……オマエらレベル高すぎだぞッ!遊びって感じが全然しなかったぞッ!」

紗南「格ゲーは遊びじゃないんだよ(真顔)。」

美玲「……」

紗南「へへっ、なーんて♪何かが賭かってると、つい勝負って熱中しちゃうよね!5本勝負で3勝2敗、ジュースは紗南Pさんのおごりに決定!」

紗南P「ぐぬぬ……1セット差…」

紗南「>>9」

10: 2015/12/25(金) 21:06:32.50 ID:EEZpaWBE0
紗南「それじゃ、焼肉ソーダお願いね!」

紗南P「レベル高すぎでしょ…俺っちなら回復するどころか戦闘不能になる自信があるってのに…」

紗南「慣れたら美味しいのに…ね、美玲?」

美玲「ウチは普通のメロンソーダで。」

紗南「ちょっ?!」

美玲「ウチの味覚はマトモだからな。同意を求められても困るぞッ?」

11: 2015/12/25(金) 21:13:34.67 ID:EEZpaWBE0
紗南「美玲って焼肉好きでしょ?ソーダも好きでしょ?合成したら最強に見えない?」

美玲「見えない。」

紗南「ぐはっ!が、ガーディーは?」

ガーディー「……」メソラシー…

紗南「うぇぇっ?!焼肉ソーダで体力回復できるのってあたしだけなの?!」

紗南P・美玲・ガーディー「…」コクッ

12: 2015/12/25(金) 21:24:20.28 ID:EEZpaWBE0
紗南「焼肉ソーダだよ?」

紗南P・美玲・ガーディー「……」

紗南「美味しいのに……」

茜「ただいま帰りました!!」

紗南「!おお、ちょうどいいところに!茜さんは焼肉は大好きだよねっ?」

茜「えっ、はい!!お肉は大好きです!!」

紗南「いける!焼肉ソーダっていう飲み物があるんだけど…?」

茜「ソーダですか?すみません!!」

13: 2015/12/25(金) 21:33:27.44 ID:EEZpaWBE0
紗南「えっと…まだそう言う飲み物があるって言っただけなんだけど…」

茜「私炭酸だけはどうしてもダメで…シュワシュワってなるのがどうも……すみません!!」

紗南「まさかのそっちだった…こんなはずじゃ……おい!早く加勢してくれ!」

茜「おごってもらえるならお茶がいいです!!」

紗南P「助けるつもりなど元よりない。はい、じゃあお茶×3とメロンソーダ×1、ミネラルウォーター×1と…焼肉ソーダ×1で決定っと。」

美玲「>>15」

17: 2015/12/25(金) 21:49:07.67 ID:EEZpaWBE0
美玲「なんだかんだ言いながらも買ってやるんだな、焼肉ソーダ…」

紗南P「ルールを守るのはゲーマーの基本。勝負に負けた以上、ちゃんと焼肉ソーダはおごる。」

紗南「ピ口リン♪」

ガーディー「ガウ?」

紗南「あたし→紗南Pさんの好感度が上がった音♪うんうん、プレイヤーマナーをしっかり守れてこそのゲーマーだよ!」

茜「よく分かりませんが、おめでとうございます!!」

18: 2015/12/25(金) 21:55:56.99 ID:EEZpaWBE0
紗南「好感度をマックスまであげると隠しイベントが…?」

紗南P「あるの?」

紗南「続きは君の目で確かめよう。」

紗南P「フ○ミ通!」

紗南「小数点以下の確率で……」

紗南P「やめろ、その技は俺っちに効く。」

紗南「ちなみに課金アイテムを使うと好感度MAXからスタートできます。」

紗南P「世知辛いなぁ……」

19: 2015/12/25(金) 22:02:46.79 ID:EEZpaWBE0
紗南「150コインを使用して「焼肉ソーダ」三好紗南に与えますか?」

紗南P「課金する以外ありえない!はい。」

紗南「ウォレットをチャージしてください。」

紗南P「あちゃー、そう言う方式だったかぁ…」

茜「???」

美玲「ゲームの話だぞッ。…たぶん。」

ガーディー「ガウ♪」

20: 2015/12/25(金) 22:16:19.80 ID:EEZpaWBE0
茜「むむむ…ゲームの話ですか!ゲームはよく分かりません!あっ、ラグビーならよく分かりますよ!!」

美玲「それは分かっ……って熱ッ!あ、茜ッ…!」

茜「…はっ!え、えっと…!!」バサッ

茜「わわっ?!…あっ、これは冷却剤入りタオル…!!」

茜P「忘れ物だぞ?全く…熱くなりすぎてクールダウンを忘れたな?」

茜「…!す、すみませんでした…!」

21: 2015/12/25(金) 22:24:08.19 ID:EEZpaWBE0
茜「うう……わ、私……」シュン……

茜P「次からは気を付けるんだぞ?熱くなれる事自体はいい事だからな!」
ナデナデ

茜「!」

茜P「燃えすぎた茜を鎮火するのは俺の仕事だ。ただ、頭の片隅には止めておいてくれ?」ナデナデ

茜「…は、はい!」///

茜P「>>23」

26: 2015/12/25(金) 22:43:10.39 ID:EEZpaWBE0
茜P「災いはいつ、どこで起きるか分からない。常日頃から防災の意識を持たないとな。……特に、この年末はな。」ナデナデ

茜「分かりました、全力で持ちます!!うおおおおおお!!」

茜P「ははは、それだけ気合いを入れてもらえれば安心だな!(よし、茜も大分冷えてきたな。)」ナデナデ

茜「ありがとうございます!!それで、持ったらどうすればいいんですか?!」

茜P「持っていてくれるだけで充分だ!ああ、万が一の時に備えておいてくれたら、さらに完璧だな!」ナデナデ

茜「分かりました!!備えます!!」

27: 2015/12/25(金) 22:49:21.00 ID:EEZpaWBE0
茜P(何だか胸騒ぎがする…用心しておくに越した事はないだろう。もう誰も氏なせはしない…!)ナデナデ

茜(茜Pさん、何だか不安を感じてる……?)

茜P(何も起きないといいんだが……)ナデナデ

茜「あ、あの…!!」

茜P「ん?」

茜「……やっぱり何でもありません!!」

茜P「……そ、そうか。」

28: 2015/12/25(金) 22:57:05.84 ID:EEZpaWBE0
美玲「茜Pはちゃんと茜の面倒を見ておけ。」ポイッ

茜P「ごめん。」パシッ

美玲「……フンッ!」

紗南「2人ともSAの努力値稼ぎお疲れ様!お茶をどうぞ!疲労の回復も……って、2人には疲労の概念はなさそうだね…」

紗南P「確かに。」

茜「えっと、ありがとうございます!!」

29: 2015/12/25(金) 23:10:47.83 ID:EEZpaWBE0
???



白衣の男「そろそろですかね、騒ぎが起きるのは。ふふっ、あの場所で私の『作品』が暴れてくれれば……ふふふっ……」

白衣の男「臨海部は石油コンビナートでしたね。最初の想定とはかなり修正を余儀なくされましたが……これはこれで却って好都合と言うものです。」

白衣の男「どれだけ氏ぬでしょうかねぇ。ふふふ…浄化の炎によって穢れが祓われる。何とも素晴らしい事ではありませんか!」

白衣の男「あなたたちのような矮小な存在があのお方の復活の為に役立てる事を光栄に思ってください。我が『神』よ。素敵な見世物をご用意させていただきました。」

白衣の男「間も無くご覧に入れてみせましょう。人間共が自らの愚かさの代償を受ける姿を。」

白衣の男「>>31」

32: 2015/12/25(金) 23:26:25.27 ID:EEZpaWBE0
白衣の男「それにしてもミラージュマンさんがいるとこんな回りくどい真似をしないといけないのが面倒ですね。早く消えてくれませんかねぇ?」

白衣の男「これはあのお方の為の行動です。何かご不満でもおありに?」

白衣の男「………」

白衣の男「ふふっ、ありがとうございます。あなたとお話するのは嫌いではありませんが、今は大事な務めの最中ですから。」

白衣の男「やれやれ、これでやっと務めに集中できます。私には私のやり方があると言うのに。」

白衣の男「ふふっ、回りくどい方法自体は嫌いではありませんが。力押しだなんて下品なだけで面白くありませんからね。」

33: 2015/12/25(金) 23:37:52.23 ID:EEZpaWBE0
白衣の男「『狩人』のやり方など以ての外です。ただ『獣』を狩るだけなど芸がないにも程がある。」

白衣の男「幾ら『力』があるからと言いましてもね……『力』と言うのは使い用なのですよ。」

白衣の男「現代の光の巨人のお二人、あなた方には『破壊』をご用意させていただきました。文字通り力による破壊しか行えない作品ですが、あなた方を観察させていただくだけなら、この程度の作品で充分でしょう。」

白衣の男「『破壊』には理性も自我も何も存在しません。ただ破壊の限りを尽くすだけの肉塊です。」

白衣の男「ふふっ、こんな存在を放置する訳にはいきませんよねぇ?もし放置すれば……ふふふふふ……」

白衣の男「パーティーの会場は2箇所です。しかし、身は一つしかない。いやぁ、実に残念ですねぇ。」

34: 2015/12/25(金) 23:50:55.14 ID:EEZpaWBE0
白衣の男「力の限りを尽くして早く倒された方が良いですよ?ふふっ…どの様に強い方であろうと、地上を舐め尽くす火を消し止める事は不可能でしょうから。」

白衣の男「最も位の低い作品とは言え、私の作品たちは『怪獣』などと言う生物共とは根本的に異なります。」

白衣の男「光の巨人よ、今夜あなた方の守ろうとしている物が大量に天に召されます。止められる物なら止めて見せて下さい。」

白衣の男「私の目的はそれでも達成できます。欲張る必要はありません。いずれ全てが手に入るのですから。」

白衣の男「……そうです、あの作品の呼び名を決めましょう。呼び名が無いと言うのも何かと不便です。そうですね……作品の元となった細胞の元持ち主に敬意を表するとしましょう。」

白衣の男「名前は確か……そう、『イザク』。」

35: 2015/12/25(金) 23:59:19.56 ID:EEZpaWBE0
温泉宿 紗南・美玲の部屋



紗南「ガーディー、お手!」

ガーディー「ガウ!」ポン

紗南「よしよしよしよし!」
ナデナデ ナデナデ

ガーディー「ガウ♪」

紗南「どうよ、この育てゲーで鍛え上げた腕前は!リアル育てゲーは初めてなんだけど、結構上手くプレイできてるでしょ?」

美玲「おう。ガーディーも幸せそうだしな……」

ガーディー「ガウ♪」

36: 2015/12/26(土) 00:08:31.65 ID:E+lG9n6i0
紗南「そっか……えへへ♪リアル育てゲーってセーブもロードも、リザルト表示画面もないからすっごく難易度が高くてさ……上手くやれてるんだ、あたし…」

ガーディー「ガウ!」

美玲「『紗南、好き!』って言ってるぞ。」

紗南「…翻訳ありがと、美玲。私もガーディーの事が好きだよ?」ナデナデ

ガーディー「ガウ♪」パタパタ

紗南「>>38」

42: 2015/12/26(土) 09:09:54.46 ID:E+lG9n6i0
紗南「ただね……ガーディーと出会ってから、何でかいつも変な夢ばっかり見るんだ。」

美玲「変な夢?」

紗南「たぶん攻略のヒントだと思って
ちょっと断片的にセーブされてるキーワードをメモっといたんだけど…… 」

美玲「おい、ゲーム脳。」

紗南「えへへ…」///ポリポリ

美玲「褒めてないぞッ!」

43: 2015/12/26(土) 09:10:56.60 ID:E+lG9n6i0
紗南「メモの内容を聞きますか?
はい←
いいえ 」

美玲「…いいえ。」

紗南「まあまあそう言わずに。
はい←
いいえ 」

美玲「……いいえ。」

紗南「まあまあそう言わずに。
はい←
いいえ 」

美玲「だと思ったぞッ!ハァ…はい。聞けばいいんだろ、聞けばッ?」

44: 2015/12/26(土) 09:11:43.83 ID:E+lG9n6i0
紗南「えへへ、誰かに聞いてほしくてさ。情報の共有って大事でしょ?」

美玲「早く話せ…」

紗南「ありがと!NOW LOADING…」
ゴソゴソ

紗南「あったあった…えっと…
『天の姫』
『西方から来たる雪と星の子が天の姫と共に歩む』
『天と地のベルト』
『完璧偶像始祖(パーフェクトオリジン)』
『魔王エンジェル』
『許されざる世界樹』
そして……『ティガ』
ね?全然意味わかんないでしょ? 」

美玲「ああ、全然意味が分か……『許されざる世界樹』?」

美玲「攻略のヒントを知ってるの?!」

45: 2015/12/26(土) 09:12:53.03 ID:E+lG9n6i0
>>44訂正



紗南「えへへっ、誰かに聞いてほしくてさ。情報の共有って大事でしょ?」

美玲「早く話せ…」

紗南「ありがと!NOW LOADING…」
ゴソゴソ

紗南「あったあった…えっと…
『天の姫』
『西方から来たる雪と星の子が天の姫と共に歩む』
『天と地のベルト』
『完璧偶像始祖(パーフェクトオリジン)』
『魔王エンジェル』
『許されざる世界樹』
そして……『ティガ』
ね?全然意味わかんないでしょ? 」

美玲「ああ、全然意味が分か……『許されざる世界樹』?」

紗南「攻略のヒントを知ってるの?!」

47: 2015/12/26(土) 09:14:16.02 ID:E+lG9n6i0
美玲「知ってるも何も…ああ、そっか。紗南はまだ『蝶の村』には行った事がなかったんだったな。」

紗南「彩華さんの故郷だっけ?」

美玲「いいところだぞッ!慣れるまでは色々と驚くと思うけどなッ。」

紗南「あははっ、もうそう言うのだけじゃあたしを驚かせられないよ?リアルもゲームぐらい設定がてんこ盛りって知っちゃってるからさ♪」

美玲「…だな。で、『許されざる世界樹』なんだが…同じ名前の樹が『蝶の村』のシンボルなんだよ。」

紗南「…!偶然…にしては被るような名前じゃないよね…?」

美玲「>>48」

50: 2015/12/26(土) 09:30:35.13 ID:E+lG9n6i0
>>46
ゆ、ゆでリスペクトです(震え声



美玲「(長老から聞いたことがあるぞ……『許されざる世界樹』の意味はそれだけじゃないって。)

美玲(あの木が本来は夢と現実の間にしか棲めない「蟲」たちを…現実に留まれるようにするほどの力を与えている……だったな。)

美玲(……人間の世界に憧れてたんだろうな、彩華は……ウチらよりずっと…)

美玲(すぐ近くにいるのにいない…それってきっと…すごく寂しいことだぞ……)

紗南「美玲?」

美玲「あ、ああ…!ウチもこれは何だか偶然じゃない気がするぞッ!」

51: 2015/12/26(土) 09:39:37.29 ID:E+lG9n6i0
紗南「だ、だよね!だとすると……」

美玲「丸っ切り意味不明な夢、そう言うワケじゃないのかもしれないな。」

紗南「……!」

美玲「彩華によると、夢はただの幻じゃないらしいぞ?夢はある意味でもう一つの現実…とか何とか。」

紗南「もう一つの現実……夢世界もまた世界ってこと…?」

美玲「そうでもあるし、そうでもない。そう思えばそうだし、そう思わなければそうじゃない…だったか?まあ、ざっくり一言で言うと「夢を見るのには理由がある。」らしいぞッ。」

紗南「何と言うか…ホントにゲームみたいになってきたね……」

52: 2015/12/26(土) 09:49:58.25 ID:E+lG9n6i0
美玲「リアルもゲームみたいに設定がてんこ盛り、なんだろ?ガーディーとの出会いはオマエにとって何か意味のあるものだったのかもなッ。」

紗南「……」

ガーディー「……」

美玲「ここから帰ったら事務所のヤツらに話せ。ウチだけじゃ紗南の夢の意味や、ガーディーと関係があるのか、なんて事は分からないぞッ。」

紗南「…うん、分かった。今までゲームの内容が混ざった夢でも見てるのかと思ってたけど……とにかく話してみる。」

美玲「そうしろ。(む…そう言えば夢は目覚めの予兆…とか何とかとも言ってたような……?)」

53: 2015/12/26(土) 09:59:14.40 ID:E+lG9n6i0
深夜 茜・茜Pの部屋



茜P「……」

茜(寝れません…いつもはお布団に入ったらすぐに寝れるのに……胸がモヤモヤして……何なんでしょうか、これは…?)

茜P「……」

茜(茜Pさんが不安そうな顔をしたりすると…すごくモヤモヤします…私、難しい事は分からないですけど……茜Pさんが不安な顔をするのは…嫌です…)

茜P「…茜も眠れないのか?」

茜「はい!…って、茜Pさんも起きてたんですか?」

茜P「眠れなくてな…」

54: 2015/12/26(土) 10:14:02.54 ID:E+lG9n6i0
茜「…!走りましょう!」ガシッ

茜P「茜?!」

茜「走れば元気になれます!モヤモヤも吹き飛びます!不安だって…たぶんなくなります!!」

茜P「不安なんてないよ。今日はもう遅い。走るなら明日に……」

茜「私は難しいことは分かりません!だから…走る以外にどうしたらいいのか……分からないんです…!!」

茜P「…何か不安な事でもあるのか?」

茜「>>56」

58: 2015/12/26(土) 10:28:58.42 ID:E+lG9n6i0
茜「最近夢で全身にプチプチ潰すようなやつを付けてる男の人の夢を見るんです!!」

茜P「それは…不安にもなるな。全身に梱包材を巻き付けている男の夢なんて見たら、いくら茜でも不安になるか。」

茜「はい、すごく不安なんです!!えっと……うう……とにかく不安なんです!!何だか悪いことが起きそうで……あっ、ひょっとして茜Pさんも同じ夢を見てませんか?」

茜P「いや、俺はそんな怪しげな男の夢は…」

茜「だったら、どうしてそんなにモヤモヤしてるんですか…?」

茜P「…ど、どうしたんだ急に……?」

59: 2015/12/26(土) 10:35:51.65 ID:E+lG9n6i0
茜「茜Pさんもモヤモヤしてますよね?」

茜P「別に…」

茜「分かるんです…!上手く言えませんけど…私、分かるんです!茜Pさんがモヤモヤしてるのが!!」

茜P「……」

茜「教えてください!茜Pさんがモヤモヤしてると私もモヤモヤするんです!熱くなれないんです…!何がモヤモヤするんですか?」

茜P「………」

茜「茜Pさん…!!」

60: 2015/12/26(土) 10:42:17.06 ID:E+lG9n6i0
茜P「……ふふっ、心配してくれてあり釜な。でも、俺なら大丈夫だ。」
ナデナデ

茜「……本当ですか?」

茜P「本当だ。」ナデナデ

茜「………」

茜P(茜には……)ナデナデ

茜「嘘…ですよね?」

茜P「?!」ピタ

茜「………」

茜P「………」

61: 2015/12/26(土) 10:50:55.52 ID:E+lG9n6i0
茜「お願いします…話してくれませんか?少しだけでも、茜Pさんの力になりたいんです…!!」

茜P「………」

茜「いつも力になってもらってばっかりで…迷惑もたくさんかけて…支えてもらってばっかりで…だから、私も…!!」ウルウル…

茜P「……!」

茜「私じゃ…無理でしょうか…?」
ウルウル…

茜P「>>63」

64: 2015/12/26(土) 11:01:48.95 ID:E+lG9n6i0
茜P「かつて俺は、未央Pや藍子Pと一緒に『ゴーデス』という恐ろしい怪物と戦っていた。『人の命は地球の未来』……そう思いながらね。」

茜「…!!そんな事が…?!」

茜P「けど、俺は最も身近な人の『未来(いのち)』を守ってやれなかった。何もわかっていなかったんだ……」

茜「………」

茜P「俺が元消防士なのは知っているなよな?」

茜「は、はい…!」

65: 2015/12/26(土) 11:03:17.58 ID:E+lG9n6i0
>>64訂正


茜P「かつて俺は、未央Pや藍子Pと一緒に『ゴーデス』という恐ろしい怪物と戦っていた。『人の命は地球の未来』……そう思いながらな。」

茜「…!!そ、そんな事が…?!」

茜P「けど、俺は最も身近な人の『未来(いのち)』を守ってやれなかった。何もわかっていなかったんだ……」

茜「………」

茜P「…俺が元消防士なのは知っているよな?」

茜「は、はい…!」

66: 2015/12/26(土) 11:12:48.29 ID:E+lG9n6i0
茜P「実を言うと消防士って言う職業はないんだ。」

茜「???」

茜P「あー…消防士って言うのは消防吏員の階級の一つのことなんだ。消防吏員って言っても伝わらないから消防士と言っているんだが…俺は正式には消防士長だった。」

茜「ショウボウシチョウ?」

茜P「消防士の隊長、で消防士長。分隊の隊長を務めていたんだ。俺の分隊の隊員は皆正義と気合燃えている熱い連中だった……」

茜「……だった…?」

67: 2015/12/26(土) 11:26:46.02 ID:E+lG9n6i0
茜P「ある日謎の放火事件が起きた…まだ家の中に人が取り残されていると言うのに、炎の勢いが強くて誰も近づく事さえ出来なかった。おまけにどれだけ放水しようが、化学消化剤を使おうが一向に炎は弱まらなかった。」

茜P「中に人が取り残されているのを黙って見過ごすことは出来ない。隊員の1人がそう言った…一番若いヤツだった…俺たちも皆同意だった。」

茜「………」

茜P「家屋が崩れ落ちるのも時間の問題だった。考えている暇はなかった、俺たちは署長の許可を取ると内部に突入した。俺たちならできると思っていた。……だが次に俺が目を覚ました時、そこは病院のベッドの上だった。」

茜「えっ……」

茜P「突入は失敗したんだ…それも最悪の形で…生存者は救助対象も含めて俺だけだった…」

68: 2015/12/26(土) 11:40:20.95 ID:E+lG9n6i0
茜P「誰も俺を責めなかった……人の命を救おうとした事は間違いじゃなかった、と……ただ、あの火災が異常なだけだったんだ、と……」

茜「………」

茜P「……そう、ある意味では異常な火災だった…突入した時点で生存者は居なかった。ただ、それは火災によるものではなく…鋭い牙と爪によるものだった。」

茜「?!」

茜P「俺は確かに現場で…燃え盛る炎の中で見たんだ……三つの頭を持ち、口から炎を吐く怪物が………っ……」

茜「…!大丈夫ですか?!」

茜P「………皆……その怪物に……っ………未来を守るどころか……奪って……しまった……」

69: 2015/12/26(土) 11:53:58.08 ID:E+lG9n6i0
茜「奪ったのは茜Pさんではなくて、その怪物じゃないですか…!!茜Pさんは…救おうとしたんじゃないですか…!!」

茜P「俺があの時突入を止めていれば……俺の判断のせいで……」

茜「そんなの…そんなの……えっと……えっと……!!」

茜P「俺が……っ……いや、結果論に過ぎないのは分かっているんだ……でも…!」

茜「ううう……!!(何て言ったらいいのか分からない…!何をすればいいのかも分からない…!茜Pさんが……こんなに……こんなに……なのに……!!)」

茜P「…っ……」茜「奪ったのは茜Pさんではなくて、その怪物じゃないですか…!!茜Pさんは…救おうとしたんじゃないですか…!!」

茜P「俺があの時突入を止めていれば……俺の判断のせいで……」

茜「そんなの…そんなの……えっと……えっと……!!」

茜P「俺が……っ……いや、結果論に過ぎないのは分かっているんだ……でも…!」

茜「ううう……!!(何て言ったらいいのか分からない…!何をすればいいのかも分からない…!茜Pさんが……こんなに……こんなに……なのに……!!)」

茜P「でも……」

茜「>>71」

72: 2015/12/26(土) 12:07:49.22 ID:E+lG9n6i0
茜「茜Pさんは何も悪くありません!隊長としての判断なら何も間違っていませんし、何度でも言いますが、本当に悪いのはその怪物です!!」

茜P「だとしても……」

茜「ううう……トラァァァァイ!!」
ドゴン!!

茜P「ぐおっ?!あ、あか……?!」

茜「こうすることぐらいしか……思い付けません……!!」ギュゥゥゥゥゥゥ…!!

茜P「…!」

茜「私……私……私……茜Pさんの悲しい顔……見たく……ないんです……!」
ギュゥゥゥゥゥゥ…!!

茜P「………」

73: 2015/12/26(土) 12:16:31.48 ID:E+lG9n6i0
茜「聞いた事があります…男の人が…辛そうな時は……人肌で温めてあげるんだって……私、体温の高さなら誰にも負けない自信があります…!!」
ギュゥゥゥゥゥゥ…!!

茜P「………茜……」

茜「私を抱いて温かくなってください…!!茜Pさんのために…熱くなりますから…!!」ギュゥゥゥゥゥゥ…!!

茜P「………っ…」ギュッ…

茜「温かい…ですか…?」
ギュゥゥゥゥゥゥ…!!

茜P「……ああ………ありがとう…茜……」ギュッ

茜「よかったです…!!もっともっと……温かくなってください…!!」ギュゥゥゥゥゥゥ…!!

74: 2015/12/26(土) 12:28:30.61 ID:E+lG9n6i0
茜(茜Pさんのお話の怪物……許せません!!命は…とても熱く燃える大切な物なのに…もし、出会ったら……熱くなるのを抑えられるかどうか分かりません…!!)

茜(私には難しい事は分かりません…でも、人の未来を奪うのが悪いことだって言うことは……分かります!!それは…許されないことです…!!)

茜(許せない…!!絶対に…許せない!!私は……!!)

茜P「………」ギュッ

茜(はっ……クールダウン!!!冷静になれ私!!!私たちの力は憎むためのものじゃありません……守るためのものです!!)

茜(茜Pさんなら…怪物を倒すことは望みません…人を救うことを望みます!!似てるけど…違うことです!!)

75: 2015/12/26(土) 12:36:29.70 ID:E+lG9n6i0
茜(炎は人を温め、人を幸せにすることもできると教えてくれた……茜Pさんなら…!!)

茜「茜Pさん…」

茜P「………」ギュッ…

茜「私の熱の全てを…茜Pさんの教えてくれた通りに…人を幸せにするために使います…!!守るために…使います…!!」

茜P「……ありがとう…」ギュッ…

茜「いいえ…!」ギュゥゥゥゥゥゥ…!!

茜P「………」ギュッ…

茜(私は…人の未来のために燃えます…!!…熱くなってきました!!!!!)

76: 2015/12/26(土) 12:47:01.92 ID:E+lG9n6i0
紗南Pの部屋



紗南P「俺っちだけ1人部屋かぁ……納得はいくけど納得はいかない。」

紗南P「紗南と美玲ちゃんが同じ部屋なのはわかる。宿の部屋割りを男女で分けるのはよくわかる。」

紗南P「茜Pさんと茜ちゃんが同じ部屋なのも分かる。茜ちゃんが熱くなり過ぎないように抑えるのは茜Pさんにしかできない。」

紗南P「アイドルと温泉宿に来て俺っちだけ1人。分からない。いや、消去法的にそうなっちゃうのは仕方はないんだけど……昔は1人で平気だったのになぁ……」

紗南P「1人でもゲームだけあればよかったのに…ゲームさえあれば毎日が充実……してなかったな。朝起きて、ゲームをして、寝る。それを毎日。」

紗南P「>>78」

88: 2015/12/26(土) 20:41:03.19 ID:E+lG9n6i0
紗南P「ネトゲに居たモモンガさんとかアプリコットさんとか今何やってるんだろ。」

紗南P「つくづくあのゲームのサービスが終了したのが惜しまれる。うーん、オフ会とか開くべきだったかな?…って考えられるのも今だからか。」

紗南P「あの頃はそもそもリアルに興味なんてなかったし、他のプレイヤーさんとリアルで会うなんて頭の片隅にもない選択肢だったもんなぁ……」

紗南P「それが今じゃこうして……デュフフ、分からない物ですな。俺っちがリアルアイドルプロデュースを本業にする事になるとは。」

紗南P「3次元のアイドルなんて…そう思っていた時期が僕にもありました。」

携帯ゲーム機「……」

紗南P「これがニューゲームのスタートボタンになったんだよなぁ……ハァ、絶対詐欺だと思ったよ。」

89: 2015/12/26(土) 20:42:11.06 ID:E+lG9n6i0
紗南P「対戦相手からいきなり『プロデューサーになりませんか?』なんてメールが送信されて来たらねぇ……普通は詐欺か何かだと思うでしょ。誰だってそー思う。俺っちだってそー思った。」

紗南P「送り主の人に直前の対戦で負けてなかったら即Kだったよ。デュフフ……負けるのは本当に久しぶりで……自分で言うのも難だけど、俺っち本当敵なしだったからねぇ……」

紗南P「勝てると分かってるゲームほどつまらない物はないね、…互いに全力をぶつけて勝ち負けを競う…だから楽しいのに……」

紗南P「毎日に退屈してたんだ……でも、何かやりたい事があるわけでもなかった。ただ、ゲームをしていた……つまらないリアルを直視したくなかったから……」

紗南P「リアルはクソゲーだって思ってた……馬鹿な話だよ、全く。クソゲークソゲーって鳴きながらプレイしてたら、どんなゲームだってクソゲーになるに決まってる。」

紗南P「久しぶりに開けたカーテンの隙間からの光は……眩しくて……」


90: 2015/12/26(土) 20:43:05.47 ID:E+lG9n6i0
紗南P「知らないだろうな……俺っちがそのメールをずっと保存してること。『アイドルのプロデューサーになりませんか?私と一緒に仕事をしてください。必ず退屈はさせません、面白い毎日を保証します。』」

紗南P「………」

紗南P「あなたからのメールを信じて正解でしたよ、社長。人生にリセットボタンはあった……メールに書いてあった通り、良くも悪くも毎日退屈とは無縁です。」

紗南P「デュフフ…自他共に認める廃人だった俺っちがこんな事になったんだ。案外、モモンガさんやアプリコットさんも似たような事になっていたりして…?」

紗南P「2人とも就職が決まったー、って言ってたし。ま、うちみたいな面白企業ではないだろうけど。」

紗南P「アイドルのプロデューサーが世界を守るヒーロー、ってどんなぶっ飛んだ設定だよっつう話。」

91: 2015/12/26(土) 20:45:01.65 ID:E+lG9n6i0
紗南P「モモンガさんやアプリコットさんに聞かせてあげたいなぁ……俺っちの今。もし聞かせられたらどんなリアクションが返ってくるやら……」

紗南P「モモンガさん、アプリコットさん、驚くなかれ。俺っちは今のジョブは何と、プロデューサーとヒーローの掛け持ちなんだぜ?、っと。」ポチッ

携帯ゲーム機「……」ブゥン…

紗南P「良い子のみんなはハードの改造はしたらダメだぞ?改造やチートなんてまったくのナンセンスだからな!カリスマゲーマー『PANAS』との約束だぜ?」

紗南P「さてはて…グレートウサちゃんロボ2号機の完成状況は、っと。」
スッスッスッスッスッスッスッスッスッスッスッ

紗南P「完成度80%ってとこですか。パーティーのメンバーとして新しく美世ちゃんが参加してくれたのが大きかったですな。俺っちの眼福的な意味でも。」

紗南P「>>93」

97: 2015/12/26(土) 21:06:14.29 ID:E+lG9n6i0
紗南P「お、また新しい装備も増えてる。吹雪のダーツに地獄の薔薇、クインドゥームの砲塔に荷電粒子砲かぁ。」スッスッスッスッスッスッスッスッスッスッスッ

紗南P「装備を全部使いこなせるプレイヤーはそうそういないだろなぁ、これは。装備は多すぎても重くなるだけだし。」

紗南P「ま、この機体は使いこなしてもらうの前提で作ってるわけだから、使いこなしてもらわないと困る訳ですよ。」

紗南P「だからこそ、操縦を頼めるのは超がつくほどの凄腕ゲーマーだけな訳で。操作は難しいほど燃える、と笑いながら口にできるような。」

紗南P「……こんな危険なことはさせたくないって言うのが本音だけど、君を除いたら誰も操縦できないんだよ……紗南。」

紗南P「………辛いな…」

100: 2015/12/26(土) 21:18:32.30 ID:E+lG9n6i0
紗南P「敵に対抗できるロボットを動かせるのは子供だけ。そんなロボットを出撃させる大人って言うのはこう言う気持ちだったんだろうな…」

紗南P「こんなところまでゲームの設定みたいだ……はぁ……操作性を改善しなきゃ。紗南以外も…例えば俺っちなんかも操縦できるように。」

紗南P「スタンダードタイプの1号機なら俺っちでも動かせる……高火力高馬力高防御高機動の2号機……これの操作性をどこまで簡易化できるか……」

紗南P「もっと直感的な操作が可能になれば……だがどうする?公式チートのみんなの力を借りても今ので精一杯だ……」

紗南P「いっそ自立式に…?ダメだ、AIじゃ機体の性能の半分も引き出せない。やはりパイロットに操縦してもらうしか……」

紗南P「正に無理ゲーか……どこか見直しの効く部分は……」
スッスッスッスッスッスッスッスッスッスッスッ

紗南P「どんなに無理ゲーでも、クリアできないゲームは存在しないんだ。」
スッスッスッスッスッスッスッスッスッスッスッ

102: 2015/12/26(土) 21:30:26.89 ID:E+lG9n6i0
紗南P「今のままじゃ操縦者への負担も大きすぎる……紗南は良くても俺っちは嫌だ……俺っちボスには確実に勝てるレベルになってから挑む派なのよ。」

紗南P「コックピットとセンサー類を埋め込めば完成自体はするんだけど……」

紗南P「………」

紗南P「紗南、俺っちはこの機体に君を乗せたくない……俺っちのワガママだけど………」

紗南P「神秘のパワーとか宿らないかな……昔のスーパーロボットみたいに気合と根性で動かせたらいいのに……なんて。無い物ねだりをしても仕方ないか……」

紗南P「最善手は尽くす。与えられた選択肢の中からの最善手、だけど……人類の未来…か。主人公すぎるよ……紗南。」

103: 2015/12/26(土) 21:40:52.61 ID:E+lG9n6i0
事務所 地下格納庫



晶葉P「……」

グレートウサちゃんロボ2号機「……」

晶葉P「天才にも思い通りにならないものもある……か。私はまた一つ賢くなってしまったようだ。」

ウサちゃんロボ1「ウサウサ?(そろそろ休んだ方が……?)」

晶葉P「天才に不可能などあってはいけないんだ。不可能があったなら、そるを叡智の力でねじ伏せる。天才とはそうあるべきなんだよ。」

ウサちゃんロボ「…ウサウサ?(体を壊したら元も子もありませんよ?)」

晶葉P「>>105」

106: 2015/12/26(土) 21:52:59.44 ID:E+lG9n6i0
晶葉P「待てよ、スーパーロボット……? ……ふ、ふふふ、やはり私は天才だ!」

ウサちゃんロボ「う、ウサ…?(は、博士…?)」

晶葉P「グレートウサちゃんロボ2号機を合体メカにするんだ!Aメカを戦闘機、Bメカをドリルタンク、Cメカを戦車にして操作性を車や飛行機のそれに近づける。さらにそこからグレートウサちゃんロボ1号に合体させ、無敵の要塞に! 黒川財閥直属戦闘部隊『ナイトレイダー』には合体戦闘機もある。これならいけるぞ!」

晶葉P「技術面で多くの問題もある、コストも馬鹿みたいに高くつく、しかしそれが何だと言うんだ!技術なら私「たち」は世界の最先端のさらに一手先を行っている!資金なら幾らでも援助を行ってくれるスポンサーがいる!」

晶葉P「ハハハハハハ!自分の天才ぶりに目眩が……」フラッ…

ウサちゃんロボ「ウサ!!(博士!!)」
ガシッ!

107: 2015/12/26(土) 22:00:15.13 ID:E+lG9n6i0
晶葉P「ハハ……天才にも思い通りにならないものがまた一つ、か……」

ウサちゃんロボ「………」

晶葉P「疲れたな…少しだけ。はぁ…天才で理性的で知性的な私らしくもない……熱いのはコーヒーだけで充分だって言うのに……」

ウサちゃんロボ「ウサウサ…?(今日はもう休みましょう…?)」

晶葉P「……嫌だ。」

ウサちゃんロボ「ウサ、ウサウサ。(いいえ、休んでもらいます。)」

108: 2015/12/26(土) 22:10:39.82 ID:E+lG9n6i0
晶葉P「言ってくれるじゃないか…」

ウサちゃんロボ「……」

晶葉P「…分かっているよ、君たちが私の身を案じてくれているのは。……仕方がない、君の顔を立ててあげる事にしよう。」

ウサちゃんロボ「ウサウサ。(ありがとうございます。)」

晶葉P「ただ、その前に……」

ビィューン!!ビィューン!!ビィューン!!ビィューン!!

晶葉P・ウサちゃんロボ「?!」

晶葉P「サイレンが……!」

109: 2015/12/26(土) 22:16:09.06 ID:E+lG9n6i0
地方都市 コンビナート地帯



イザク「グルルゥゥ……」ズゥゥゥン…!

イザク「グルルルルルル……」

石油タンク「………」

イザク「グルルゥ……」

タンカー「………」

イザク「グルルルル……グァァァァァァァ!!」

110: 2015/12/26(土) 22:27:28.44 ID:E+lG9n6i0
温泉宿 紗南・美玲の部屋



紗南「うん…うん…分かった!スクランブル…OK!」ピッ

美玲「紗南ッ!」

紗南「うん、美玲の感じた通りだったよ…!「怪獣」がこの街のコンビナート地帯に出現したって!」

美玲「当たってほしくなかったぞッ!クッ、場所が悪すぎるッ…!避難は間に合うのかッ?!」

紗南「分からない…急がなきゃ!」

ガーディー「………」

美玲「>>112」

114: 2015/12/26(土) 22:36:33.13 ID:E+lG9n6i0
美玲(なんか嫌な気がするぞッ…!
昔味わったこの感覚、なんだったけ?)

ガーディー「………」

美玲(思い出せないッ…!でも…分かるぞッ…嫌だ…嫌だ…嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌……)

紗南「美玲っ!!」

美玲「…っはぁッ!」

紗南「焦るのは分かるけど、とりあえずできることをやらないと!あたしをグレートウサちゃんロボとの合流地点まで乗せて飛んでくれる?」

美玲「あ、ああ……」

116: 2015/12/26(土) 22:47:42.69 ID:E+lG9n6i0


紗南P「紗南!!」ガラッ ピシャッ!

紗南「茜Pさんたちは?!」

紗南P「もう現場に向かった!」

紗南「さすがだね…紗南Pさんはガーディーと一緒にいて。いつも通りサポートをお願い!」

紗南P「…分かった。」

紗南「美玲!」

美玲「ガウウッ!!」ボンッ!

美玲(白翼狼)「乗れッ!」

紗南「はっ!」バッ!シュタ

117: 2015/12/26(土) 22:54:25.00 ID:E+lG9n6i0
美玲「今回の「怪獣」は何かが違うッ!気を付けろッ!」

紗南「アドバイスありがと!紗南Pさん!」

紗南P「もう始めてる!」
スッスッスッスッスッスッスッスッスッスッスッ

紗南「さすがはあたしのプロデューサー!すぅ……はぁ……行ってくるね…!」

紗南P「……帰還まで含めてクリア条件だからな。」スッスッスッスッスッスッスッスッスッスッスッ

紗南「へへっ、あたしにクリアできないゲームはないよ。」

紗南P「……」スッスッスッスッスッスッスッスッスッスッスッ

美玲「飛ぶぞッ!」

紗南「うん!」

118: 2015/12/26(土) 23:07:13.15 ID:E+lG9n6i0
事務所 地下格納庫



晶葉P「何だってっ?!……はぁ……少し困ったことになったね…少しだけ。考えるのはこの天才に任せたまえ。君は目の前の敵に集中してくれ。頼んだ。」ピッ

ウサちゃんロボ「ウサ!(博士!)」

晶葉P「紗南、美玲、茜…この三人で対処してもらうしかなくなった。何せ距離が離れすぎている。連絡はしたが…誰も現場へは間に合わない。」

ウサちゃんロボ「ウサウサウサッ?(パワードさんとグレートさんなら…?)」

晶葉P「彼らは足止めを食らっている。」

ウサちゃんロボ「ウサッ…?(な、何にですか……?)」

晶葉P「『怪物』にだ。」

119: 2015/12/26(土) 23:16:54.98 ID:E+lG9n6i0
市街地



パワード(やれやれ、人気者は辛いですな…)

『破壊』1〜6「………」

グレート(気を付けろ!こいつらは…「怪獣」じゃない!)

パワード(うん、生き物でも機械でも…何でもない。学年主席のちゃんみおでも分からないや……分かるのは、倒さないといけない相手って事だけ。)

「破壊衝動以外の何も感じない…『怪物』だな。」

パワード(>>121)

122: 2015/12/26(土) 23:28:39.71 ID:E+lG9n6i0
パワード(パーフェクトオリジンの気配がするな…)

「『天使』…か?」

パワード(うん。教えてもらった感じと似てる……あたしの勘だけど、こいつらは『天使』と関係がある。)

「未央の勘は当たる。」

パワード(いい方向にも悪い方向にもね。)

『破壊』1〜6「………」

パワード(いかにもパワーだけはありますよ、って面がまえしてるよ。ゲームとかだとこう言うのが複数いると厄介なんだけど…)

123: 2015/12/26(土) 23:36:48.20 ID:E+lG9n6i0
グレート(そう言うことは言ってられなさそうだ。ここから先へは一歩も通すわけにはいかない。)

パワード(…避難は?)

グレート(頑張ってくれているが、いかんせん人数が多すぎる。しばらくかかるそうだ。)

パワード(ふぅ……ちょっと本気を出さないとヤバイかも…)

グレート(目の前の敵に集中するぞ。)

パワード(……うん。)

124: 2015/12/26(土) 23:45:26.82 ID:E+lG9n6i0
『破壊』1〜6「……」

パワード(…来るよ。)

グレート(ああ。)

『破壊』1〜6「キシャアアアアアアアアア!!」

パワード「ジュワッ!」スッ

グレート「デュワッ!」グッ

『破壊』1〜6「キシャアアアアアアア!!」

125: 2015/12/26(土) 23:54:17.53 ID:E+lG9n6i0
事務所 注連縄の張られた部屋



こずえ「わーぷ!」パァァァァァ…

こずえ「はぁ…いまので…はんぶん…あと…はんぶん…にんげん…たくさん……つかれる……」

こずえ「でも……しないと…にんげんを……まもらなきゃ……だめ…だから……はぁ……はぁ……すぅ…」

こずえ「わーぷ!」パァァァァァ…

こずえ「かなしい…いや…かなしみ…うんだら…いけない……こずえ……がんばる…!」

こずえ「>>127」
紗南「付き合いを抱きしめて、今」【後編】

引用: 紗南「付き合いを抱きしめて、今」