232: 2013/08/10(土) 01:54:17.15 ID:/SJiIlR/o
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恒子「ねぇ、すこやん……なんか面白いものない?

健夜「いきなり家に押しかけといてその言い草!?」

恒子「んー……だってアラフォーと男子高校生の爛れた愛の巣を突撃レポートしようと思って来てみたら健全そのものだったしさぁ」

健夜「アラサ―だよ!ていうか!あああああ愛の巣とか……須賀くんとはそういう関係じゃないから!」

恒子「うん、知ってる」

健夜「じゃあやめてよ!」

恒子「まるっきり実家時代のすこやんと変わりないんだもん。お母さん役が須賀君に変わっただけで」

健夜(自然にスルーされた……)

京太郎「あはは……付き人としては喜んでおくべきなんですかねー」

恒子「ぶっちゃけさー、須賀君ってすこやんの事どう思ってんのよ?単なる雇い主?要介護者?でっかい子供?」

健夜「私に好意的な選択肢が一つも無いよ!?」

京太郎「……”大切な人”ですよ。どういう意味かはご想像におまかせしますけど」

恒子「これだよ……最初はからかい甲斐があったのに小慣れてきちゃってさ…………けっ!」

健夜(大切な人言われた大切な人言われた大切な人言われた大切な人言われた)
咲-Saki- 27巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
233: 2013/08/10(土) 01:55:05.55 ID:/SJiIlR/o
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恒子「そういう訳でこっちとしては面白くないのー!せっかくの休日なんだからさ、もっと有意義に時間を使おうよ」

健夜「そんなこと言われても……あ!じゃあ三麻でも「命が惜しいからパス」「右に同じで」…………」

京太郎「うーん……でも麻雀以外ならトランプくらいしかやるものないですよ?」

恒子「トランプかぁ……ま、しゃーない。大富豪でもしようか」

京太郎「ルールは八切りはありで?」

恒子「うん。あと、革命、Jバック、階段、他には……すこやんは入れたいルールある?」

健夜「…………ごめん、こーこちゃん達が何言ってるのか全然わかんない……」

恒子「……」

京太郎「……」

健夜「……」

恒子「皆があまりやったことないゲームでやろっか!」

京太郎「良いですね!そうしましょう!」

健夜「やめてよそういう気遣い!地味に傷つくから!」

234: 2013/08/10(土) 01:56:20.91 ID:/SJiIlR/o
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恒子「適当にググってみたけどさ、このインディアンポーカーって奴が簡単そうで良いんじゃない?」

京太郎「ルールは聞いたことありますけど、実際にやってみたことはないっすね」

健夜「どういうゲームなの?」

京太郎「えーっと……」


インディアンポーカーのルール(適当)

・山札からカードを一枚引いて、中身を見ないまま自分以外の人に見えるように額にあてる

・周りとの会話や反応で自分のカードの”強さ”を予想する(嘘、演技も有り)

・カードの強さは、Joker>K>Q>J>>10>>9~2>Aの順番でJokerが一番強い

・チェンジは一度だけ

※正式なルールとは違います。詳しくはググりましょう。



京太郎「ていうルールです」

健夜「それなら私みたいなアラサ―でもできそうかな……」

恒子「……」

健夜「何か言ってよ!恥ずかしいから!」

恒子「今のギャグだったの!?」

京太郎「カード引きまーす……」

235: 2013/08/10(土) 01:56:59.93 ID:/SJiIlR/o
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恒子「むぅ……これは……」

京太郎「なるほど……」←8

恒子(須賀君の微妙な線だなぁ…………チェンジさせた方が勝率は上がるけど、それはあくまでも確率の話……次に8以下を彼が引いてくれる確証は無い)

恒子(それにチェンジに応じてくれるかわからないし、そもそも私のカードの強さがわからない……とりあえず様子見かな)

恒子(でも、その前に…………)






京太郎「なるほど……」

恒子「むぅ……これは……」←5

京太郎(福与さんのかなり弱いな……これならチェンジなしでいけるか?いや……油断は禁物。こういう時に限って俺が3とか引いてる可能性もある)

京太郎(様子を見る限りは微妙な感じだけど、大人の女性だからなぁ……騙し合いなら向こうの方が何枚も上手だ)

京太郎(でも、その前に…………)


健夜「ふ、二人ともどうしたの?そんな怖い顔して……」←Joker

京恒(あんたのが怖いわ!)

京太郎(最初からJokerってどういうことだおい!)

恒子(全盛期のすこやん見てるみたい……)

京太郎(なんとしてでも)

恒子(チェンジさせなきゃ……)

236: 2013/08/10(土) 01:57:44.65 ID:/SJiIlR/o
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恒子「すこやんはチェンジしなくて良いの?」

健夜「直球!?少しくらい考えさせてよ!」

京太郎「……そのカードじゃちょっと厳しいんじゃないですかね」

健夜「須賀くんまで!もう……本当に?」

恒子(ナイスアシスト!ちょろいぞすこやん!)

京太郎「まぁ、嘘かもしれないですけどね。本当かどうかは小鍛治さんの御判断におまかせします」

恒子(揺さぶりまでかけてくるとは……末恐ろしいな!少年!)

健夜「どうしようかな……」

恒子「ところでさー、普通にやるだけじゃいまいち燃えないし、罰ゲーム有りにしない?」

健夜「ええー……」

京太郎「内容に依りますけど……どういうのですか?」

恒子「猫耳スク水でビデオ撮影」

健夜「絶対やだよ!なんでそんなピンポイントに私が嫌がりそうな内容なの!?」

恒子「ほほー……負けると思ってるだ、すこやんは?」

健夜「……むっ。別にそんなんじゃ……」

京太郎「あのー……」

恒子「どしたの?」

京太郎「その罰ゲームじゃ、俺って蚊帳の外じゃないですか?俺が負けた時は?」

恒子「何言ってんの?」







恒子「須賀君が負けた時も猫耳スク水でビデオ撮影だよ?」

京太郎「っしゃぁ!絶対に負けねぇぞ!」

237: 2013/08/10(土) 01:59:00.93 ID:/SJiIlR/o
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恒子「負けた時はちゃんと私もやるからさ。はい!続き続き!」

健夜「結局それで決定なんだね……」

京太郎(小鍛治さんはなんだかんだチェンジさせられそうだ……この勝負、実質的には)

恒子(須賀君と私の一騎打ち!さぁ……どっからでもかかってきなさい!)





京太郎(小鍛治さんが俺を見た時の反応は福与さんとほぼ同じだったと思う……重要なのは福与さんの反応だ)

   (俺のカードを眺めている時はどこからどこまでが演技だったかわからない……でも俺のカードを見てない時には間違いなく演技じゃないと自信を持って言える瞬間があった)

   (小鍛治さんのカードを見た時だ!あの時だけは俺と同じような反応をしていたと思う……そして小鍛治さんから俺のカードに視線を戻した時……)

   (まだ警戒が解けてなかった!あの衝撃からすぐに演技に戻れるか?いや、無理だろう。あの反応を信じるならば、おそらく俺のカードは割と強い!)

   (でも福与さんがカードをチェンジしたら?……駄目だ、負けを想定してもしょうがないだろ。俺は俺のカードの強さを信じる!)

   (ここは――この一手だ!)

京太郎「……チェンジしません」

238: 2013/08/10(土) 02:00:11.24 ID:/SJiIlR/o
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恒子(そう来たかぁ……ちぃ!やっぱりやるなぁ……)

  (私の反応にどういう穴があったかはわからないけど、今はそんなことはどうでも良い……)

  (駆け引きする前に勝負を決めたのは私に判断を乱されるのを恐れたから?いや……彼が私の言葉で乱されるとは思えない)

  (罰ゲームもかかってる状況下で勝負をおろそかにするってのもないな……ならば導き出される答は一つ)

  (勝負を急いでも構わないくらい私の手が弱いってことか!運否天賦の勝負はあまり好きじゃないけど……)
   
  (――嫌いでもないんだよね!)

恒子「……チェンジ!」

健夜「私もチェンジかな……」

京太郎「全員、決定しましたね?では、一斉にカードを前に出しますよ?」

恒子「良いよ!」

健夜「うん……!」

京太郎「……せーのっ!」


京太郎、8

 恒子、J






健夜、K




健夜「良かったー!なんとか私の勝ちだね!」

京太郎「」

恒子「」

239: 2013/08/10(土) 02:01:01.95 ID:/SJiIlR/o
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恒子「さっすが、すこやん……ていうか麻雀以外でも運が強いとか反則じゃん……」

健夜「べ、別にそんなんじゃないよ……たまたまだって……」

恒子「なんでそんなに引きが強いのに良縁は引けないの……?」

健夜「余計なお世話だよ!」

恒子「ヒーローインタビューはこの辺にして……」

健夜「どこら辺がインタビューしてたの!?」











京太郎「」

恒子「ねぇねぇ?今どんな気持ち?勝負を急いだらあっさり負けちゃってどんな気持ち?」

京太郎「…………ゆ」

恒子「ゆ?」

京太郎「許してください!なんでもしますから!」

恒子「ん?今、なんでもするって言ったよね?」

京太郎「ええもう!炊事洗濯ごみの分別から買い物までどんな雑用でも!」

恒子「じゃあ猫耳スク水でビデオ撮って」

京太郎「」

240: 2013/08/10(土) 02:02:11.33 ID:/SJiIlR/o
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京太郎「嫌ですよ!そもそも俺がそんな恰好して誰が喜ぶんですか!?」

恒子「罰ゲームに需要も糞もあるか!ほれ!きりきり脱がんかい!」

京太郎「そ、そうだ!所詮は口約束……ッ!ノーカン……ッ!ノーカン……ッ!ノーカン……ッ!」

恒子「男に二言は無いだろうがー!ちょっともう、すこやんからも何か言ってやってよ!」

健夜「……ねぇ」

恒子「なに!?」

健夜「こーこちゃんもだよね?罰ゲーム」

恒子「な!?私は負けてないじゃん!」

健夜「須賀くんにはね……でも私には負けたよ?」

恒子「そんなのおかしいよ!罰ゲームは一人でやるものって古来から決まってるんですー!」

健夜「……『負けた時はちゃんと私もやるから』って言ったよね?恒子ちゃん、私に負けたよ?」

恒子「それは「負けたよ?」……」

健夜「あれだけ人に色々言っておいて、自分は逃げちゃうんだ?ふーん……」

恒子「の、ノーカン……ッ!ノーカン……ッ!ノーカン……ッ!」

京太郎「ノーカン……ッ!ノーカン……ッ!ノーカン……ッ!」

ノーカン……ッ!ノーカン……ッ!ノーカン……ッ!ノーカン……ッ!ノーカン……ッ!ノーカン……ッ!

健夜「はぁ……」




健夜「――文句があるなら麻雀で決着つけよっか?」

京恒「やらせていただきます」


後日、カメラマンすこやんでそれぞれのビデオを撮ったいう。
そして、そのビデオが世に出る事は”たぶん”ない

241: 2013/08/10(土) 02:03:46.82 ID:/SJiIlR/o
勢いで書いたせいか誤字があるようなないような……
咲日和の新刊まだですかね


引用: 京太郎「断片集」