1: 2007/02/15(木) 08:01:58.76ID:F/efIQCc0
バレンタイン当日

「クリスマスといい、バレンタインといい、人が氏ぬ日を祝うなよ日本人ww
 っと……あれは女……」

 体から必氏にカバンを引き離しこっちに走ってくる。
 男に近づくごとにどんどん顔がタコのように赤くなっていく。

「男! こっこれはお前へのチョコだ!! 私は1週間前から考えに考え、手作りした!!
 どうか食べてくれ!!」(体を精一杯チョコから離しながら)
「……なんか、すごい体が逃げてるけど、変なものでも入ってるのか?」
「ちっちが!! これは、君のことを考えるだけで熱くなってしまうから、君に会ったらもっと熱くなってチョコがとけてしまうと配慮したんだ!!」(耳まで真っ赤)
「いや、体にひっつけてる訳でもないのに体温じゃとけないだろ、普通」
「君のために作ったものに不備があったら私が困るだ!!」(真っ赤)
「まあ……とにかくもらうよ、ありがとう」(赤面)
「ふふ、君も顔が真っ赤だよ、おそろいだね」

(……チョコ、溶けてる……まさか、本当に体温で……?)
葬送のフリーレン(15) (少年サンデーコミックス)
3: 2007/02/15(木) 08:07:29.46ID:F/efIQCc0
 ぎゅっと男の腕に抱きつく。

「うお!」
「やあ、男!! 君を見つけたらひっつきたくなったので腕を貸してもらうよ!!」(赤面)
「いや、そこは嘘でも寒そうだからとか言っとけ」
「ん? 男は寒いのかい? なら、私が暖めてあげよう!!」(耳まで赤くしながら体を寄せる)
「……なんか、赤面した女を腕にひっつけてると、俺が無理矢理させてるみたいじゃね?」
「ふむ、ならば私が引っ付きたいから引っ付いていると皆に教えてあげよう!!
 私は男にひっつきたいからひっついてるので、あって、無理矢理ではないー!!」
「ちょっ! 叫ぶな恥ずかしい!!」(赤面)
「ふふ、両方とも赤面してるなら、無理矢理には見えないだろ?」
「ったく、しゃーねーな……」





(左腕が……低温火傷してる……!?)

5: 2007/02/15(木) 08:12:39.21ID:F/efIQCc0
「おや、男、コーヒーを飲んでいるのかい!! 私にも少し分けてくれ!!」
「はっ? ぬるいし、残りあんまりないぞ?」
「ふふ、実は君と間接キスをしたいからなんだ!! さあ!!」(赤面)
「おっおい、そういうことはっきり言うなよ!!」
「なら、遠まわしに言ってもいい!! 喉が渇いたから分けてくれないかい?
 それに、私にはぬるいくらいがちょうどいいんだ」
「……ほらよ」(赤面)
「ありがとう、これで間接キスだね!!
 ところで!!」(一口飲む)
「なんだよ」
「私は君が私と間接キスしてくれると更にうれしいんだがね!!」(ずいっと缶を返す)
「だー!! 恥ずかしいことはっきり言うなよ!」(と、いいつつ缶を受け取る)




(……さっきまでぬるかったのに温めなおされてる!?)

8: 2007/02/15(木) 08:21:37.56ID:F/efIQCc0
「やべっ、コンビニで弁当温めてもらうの忘れてた……。
 まあ、電子レンジにかけると栄養素飛ぶっていうし、いいか……」
「ん、男、困っているようだね!! 私に話してみてくれないかな?」
「いや、言ってもしょうがないだろ」
「私は君の役にたちたいんだよ!!」
「……ただ弁当を温めてもらい忘れただけだよ」
「なるほど、わかった!! 私に任せてくれたまえ!!」
「……お前んちで温めるのか?」
「いや、ちょっと貸してくれたまえ!!」(ぎゅっと抱きしめる)
「?」
「愛の力で温めてみせるから!!」(首まで真っ赤)
「ぶっ!! 温まるか!!」(奪い返す)
「ふむ、ならばどうだろう、私が君に手料理を食べてほしいから私の家で暖かい料理を食べるのはどうかね?
 ついでに、私で温まってもかまわないよ!!」(指先まで真っ赤)
「ばっ!! 俺は帰って弁当食べるんだよ!! うちに電子レンジくらいある!!」
「それはとても残念だ……ならば、私と料理はまたの機会で頼むよ!!」




「ったく、あいつは……ん?」
(ん……この袋……妙に温かい……。
 ああ!? 弁当どころかついでに買ったサラダもコーラも温められてる!?)

9: 2007/02/15(木) 08:27:37.53ID:F/efIQCc0
「男!! いつも購買のパンばかり食べてる黄身にお弁当を作ってきたよ!!
 私の愛がたっぷりつまってるから食べてくれたまえ!!」(赤面)
「……食べる前に、一度開けてみろ」
「ん……それはどういう意味だい?」
「いいから」

(蓋を開ける)

「ああ!! しまった!! 君のことを思うあまり刺身がHOTに!!」
「なんで弁当に刺身いれてんだよ!!」

12: 2007/02/15(木) 08:33:41.47ID:F/efIQCc0
「渡辺さん、君さっきポカリが飲みたいと言っていたね、ついでに買ってきてあげたよ」
「わ~、ありがと~」
「はっ! あれは男……」
「女さ~ん、女さ~ん、ぽかりちょうだい~」
「男……」(赤面)
「女さん~?」
「はっ!! すまないね!! 男をおいかけなくてはいけないから代金はいいよ!!」
「あっありがと~」
「では!!」




「あれれ~、このぽかりあたたか~いだよ~?」

14: 2007/02/15(木) 08:43:44.02ID:F/efIQCc0
「女ちゃーん、男くんの写真欲しい?」
「ほっほしい!!」(赤面)
「そんなに女ちゃん赤面しちゃってかわいー、よっぽど男くんが好きなんだね」
「ああ! 大好きだ!!」(耳まで真っ赤)
「男くんのどこが好きなのー?」
「全部、そう、私は男の全部を愛している!!」(首まで真っ赤)
「そこまで愛されてる男くんって幸せものだよねー、ところで、私のお弁当ちょっと持ってて」
「ああ!!」
「きっと、そんな女ちゃんのこと男くんも好きだよー。ついでにこのお茶も」
「そっそう言われると……照れる……モジモジ」(指先まで真っ赤)



「おい、女友、女で暖とったり弁当温めるなよ」

17: 2007/02/15(木) 08:51:48.87ID:F/efIQCc0
「おっ男……」
「どうした、女、今日は妙に青ざめてるけど?」
「きっきのうな……昨日な」
「おう」
「つっツンさんと一緒に帰っていただろ……」
「へ? ああ、なんか帰り道が一緒とかで」
「わっ私とは帰ってくれないのに、ツンさんとは帰るのか……」(ぎゅっと、鉄柱を掴む)
「いや、お前んち逆だろ?(なんか、熱くないか?)」
「私より、ツンさんがいいのか……?」
「いや、待てよ。どうしてそういう話に……(まて、熱い、熱いぞ……!!)」
「そうだな。ツンさんの方が美人だし、私などただのうるさいだけの女にすぎないか……」(走り去る)
「おっおい!! 女ー!! ……ん?」



(さっきまで女掴んでた柱が……熔けてる!?)

18: 2007/02/15(木) 08:56:55.72ID:F/efIQCc0
「ねー、女ちゃんー」
「ん?」
「この前、男くんラブレターもらってたよー?」
「なっ!?」
「誰かは知らないけど、男くんもやるねー」
「………!!」
「男くんもてもー……」(今日、こんなに暑かったっけ……?)
「おっ男……!!」
「なーんてね!! ラブレターもらってたけど実はブーンくんに渡してって言われただけでしたー!(ちょっとからかいすぎちゃったかな……?)」
「そっそうか……!!」



(……女ちゃんの机と椅子、曲がってるような気がするけど、気のせいだよね……?)

21: 2007/02/15(木) 09:04:50.75ID:F/efIQCc0
「せんせー、寒いです」
「よし、じゃあ、女、こい」
「何か用ですか、先生?」
「この石を持て」
「はい」
「ところで、男との関係は順調か?」
「いっ! いや先生!! 私と男はまだ……」(赤面)
「はは、お前らがあまりにもお似合いだからもう恋人同士かと思ったぞ」
「せっせんせい……」(耳まで真っ赤)
「おーい、誰かタオル持ってるか? あっ女、もう石はいいぞ」
(石をタオルで包む)


「いいかー、昔はこうやってカイロをだなー」

26: 2007/02/15(木) 09:15:17.25ID:F/efIQCc0
「買出し行くからジャンケンしようぜー」
『じゃーんけーん、ぽん!』
「俺と女か」
「男と一緒に買出しいけるなんて私はうれしいよ!!」
「ちょっと待った!!」
「俺も待った!!」
「私も!!」
「は? なんだよいきなり」
「俺、アイス頼んだけど、やっぱやめ!! ポテチとか頼む!」
「私プリン頼んだけどやっぱやめ、クッキーとかお願い」
「俺はヨーグルト頼んだけどやっぱやめ! おにぎり頼むぜ」


「男……なんでいきなり皆は買ってくるものを変えたんだ?」
「……そりゃ、とけたアイスやぬるいプリン、発酵しすぎたヨーグルトは食べたくないだろ……」
「?、訳はわからないが、私は君と一緒にこうして買出しできて嬉しいよ!!
 君と二人っきりの時間がもっと続けばいいのに……」(赤面)
「……まあ、俺も……悪くないかな……」
「手を、つないでもいいかい?」
「手前までなら……」(あっしまった)
「ふふ」(指先まで真っ赤)




(今ごろ、袋の中でサイダー沸騰しちまってるだろうな……)

29: 2007/02/15(木) 09:19:40.50ID:F/efIQCc0
「女ちゃん……男くんのところにはいかせないわ」
「そうだ、ここは俺たちが止めさせてもらうぜ」
「女友……男友……なぜだ!! なぜとめる!!
 私はただ、男と一緒にいたいだけなのに!!」
「理由なんて簡単よ……」
「今の季節を考えればわかるだろ……」



 ミーンミーンミーンミーン
「あるいー、氏ぬー」
「ほんと、地球温暖化っぽい暑さだよなー」
「暑いというより熱いよなー」 
 


「「男を脱水症状で頃す訳にはいかないから」」

31: 2007/02/15(木) 09:27:07.21ID:F/efIQCc0
「そういえば、うちの学校ってプール男女別だよねー」
「やっぱり思春期の男女を一緒のプールっていうのはねー」
「まあ、男子なんて気持ち悪いし、いいかー」
「……おっ男は気持ち悪くないぞ!!」



「「「(ああ、プールがお風呂になったら困るからか……)」」」

37: 2007/02/15(木) 10:22:19.81ID:F/efIQCc0
「おっ、男と女だ」
「おーい、男くんー、女ちゃーん……って無視ー?」
「あいつら無視するなんて……はっ!」
「あっ!!」




「「あれは蜃気楼!?」」

43: 2007/02/15(木) 10:42:06.82ID:F/efIQCc0
「なんか、熱くね?」
「女が近くにいるからだろ」
「なんか、景色が歪んでる気がする」
「女が近くにいるから陽炎でも見えてるんじゃね?」
「息苦しくないか?」
「女の熱で息がしにくいからじゃね?」




「なんで誰も男の風邪に気がつかなかったんだ!! ああ、男、私が近くにいればこんなことには……!!」

48: 2007/02/15(木) 12:19:19.72ID:F/efIQCc0
「あれ、女何買ってるんだ?」
「ああ、男!! あたたかいお茶を……と思ったんだが、この自動販売機は冷たいのしか売ってないらしい。
 だが、安心してくれたまえ、君に会えたなら私の心はホットだからな!!」
「……なあ、女」
「なんだ?」
「俺、お前のこと、好きだ」
「おっ男!?」(赤面)
「なーんちゃって、ほら、これでお前の持ってるお茶もホットに……ってぎゃー!!」(抱きつき)
「おっ男……私も!! 私もだ!!」
「おっ落ち着け、あつっ!! なんか今日お前いつもより熱!!」
「待て、逃げるな男ー!!」




「うお! この自動販売機つめた~いしか売ってなかった筈なのに全部あたたか~いになってる!?」
「あたたか~いというよりは熱~いだ!!」

54: 2007/02/15(木) 12:46:26.56ID:F/efIQCc0
「先生、熱があるみたいなんですけど……」
「はいはい、じゃあこの体温計脇に挟んでスイッチいれてー。
 34度、35度……36度、37度……少しあるわね」
「おーい、女ー、大丈夫かー?」
「男!!」
「なっ! 37度8分、38度、38度、38度5分……まっまだあがるだと!?」
 40度……42度……43度……。
 ぴぴっ、ERROR
「たっ体温計が壊れただとお!! こいつ化け物か!!」
「……なんか、変なことになってるから俺帰る……」



 次から、理科室の温度計で測ることにした。

57: 2007/02/15(木) 13:06:27.42ID:F/efIQCc0
[よくほめてからお召し上がりください]


「?」
「男!! 私が作ってきた弁当をぜひ食べててくれ!! 君のために母から習ったんだ!!」
「……そりゃ、うまそうだ」
「!」(赤面)
「それにしても、今日かわいいな」
「!!」(耳まで真っ赤)
「そんなかわいい女の弁当が食えるなんて最高だ」
「!!!、男ー!!」(指先まで真っ赤)
「で、その弁当の中身は」



「石焼ビビンバだ!!」



「……お前のお母さん、わかってるな」

引用: 新ジャンル:素直HOT