1: 2008/10/14(火) 22:01:53.30ID:IQ9/htA1O
女「よー、男ー」
男「女じゃないか。何やってんだこんなとこで」
女「昨日マージャンで大敗してさー、賭け金の支払い逃れるために公園で段ボール暮らしなのー」
男「そういう刹那的な生き方はやめろっつってるだろ?」
女「えへへー、でも慣れると病みつきだよ?」
男「そんな生活してると、早いうちに氏ぬぞお前」
女「いいじゃないか、氏に急ぐも生き急ぐも、結局は同じことなのさ」
男「……はぁ」
男「女じゃないか。何やってんだこんなとこで」
女「昨日マージャンで大敗してさー、賭け金の支払い逃れるために公園で段ボール暮らしなのー」
男「そういう刹那的な生き方はやめろっつってるだろ?」
女「えへへー、でも慣れると病みつきだよ?」
男「そんな生活してると、早いうちに氏ぬぞお前」
女「いいじゃないか、氏に急ぐも生き急ぐも、結局は同じことなのさ」
男「……はぁ」
4: 2008/10/14(火) 22:11:18.95ID:IQ9/htA1O
男「なぁ、ひとつ聞いていいか?」
女「なんでもござれよー」
男「お前の思う無頼の定義って、何よ」
女「うーん、そうだねー」
女「氏に生くことを天に預け、明日行く道を風に聞く、かな?」
男「全く分からないんですが」
女「つまりは、こーいうこと」
----スタスタ、ふらっ
男「!?、危ないっ!」
----キキーッ
男「はぁ…はぁ…いきなり車道に飛び出す奴があるか!」
女「どうやら天は、私にまだ生きろと言っているようだ」
女「神様も私を見捨ててないし、男も私を見捨ててない。つまりはこれが無頼の生」
男「分かった、分かったからもう危ないことしないでくれ…」
女「ふひひ」
女「なんでもござれよー」
男「お前の思う無頼の定義って、何よ」
女「うーん、そうだねー」
女「氏に生くことを天に預け、明日行く道を風に聞く、かな?」
男「全く分からないんですが」
女「つまりは、こーいうこと」
----スタスタ、ふらっ
男「!?、危ないっ!」
----キキーッ
男「はぁ…はぁ…いきなり車道に飛び出す奴があるか!」
女「どうやら天は、私にまだ生きろと言っているようだ」
女「神様も私を見捨ててないし、男も私を見捨ててない。つまりはこれが無頼の生」
男「分かった、分かったからもう危ないことしないでくれ…」
女「ふひひ」
5: 2008/10/14(火) 22:22:27.48ID:IQ9/htA1O
女「男ー、見て見てー」どさっ
男「おま、どうしたんだその金!?」
女「たまたま同席した小金持ちからふんだくったのー」
男「ひーふーみーよー…百万の束が十個ある……」
女「こんだけあれば、当分食いっぱぐれはないねー」
男「いやお前、こんだけ持ってて段ボール暮らしはないだろ…」
女「たくさんお金があると、逆にここのが落ち着くんだよー」
女「それに、私の居場所は男しか知らないから、お金がなくなったら男が盗ったってすぐ分かるしねー」
男「ぬう、世知辛い…」
男「おま、どうしたんだその金!?」
女「たまたま同席した小金持ちからふんだくったのー」
男「ひーふーみーよー…百万の束が十個ある……」
女「こんだけあれば、当分食いっぱぐれはないねー」
男「いやお前、こんだけ持ってて段ボール暮らしはないだろ…」
女「たくさんお金があると、逆にここのが落ち着くんだよー」
女「それに、私の居場所は男しか知らないから、お金がなくなったら男が盗ったってすぐ分かるしねー」
男「ぬう、世知辛い…」
9: 2008/10/14(火) 22:27:44.41ID:IQ9/htA1O
男「女でこういうことすんのって、勇気いらないか?」
女「怖いのは最初のうちだけさ。この辺は割と治安もいいしね」
男「それでも、怪しい奴とか暴漢とかいない訳じゃないだろ?」
女「さいですなぁ」
男「その…襲われたりとかの不安は、ないのか?」
女「なーに、舌噛んで氏んでやりますよー」
男「なるほど、俺なんかとは覚悟がちがうのね……」
女「怖いのは最初のうちだけさ。この辺は割と治安もいいしね」
男「それでも、怪しい奴とか暴漢とかいない訳じゃないだろ?」
女「さいですなぁ」
男「その…襲われたりとかの不安は、ないのか?」
女「なーに、舌噛んで氏んでやりますよー」
男「なるほど、俺なんかとは覚悟がちがうのね……」
11: 2008/10/14(火) 22:34:38.91ID:IQ9/htA1O
女「男ー、ねこ拾ったー」
男「ねこは雨避けに段ボールを使っただけだと思うが」
女「ねこはねー、餌付けしとくといいことがあるんだよー」
男「ほう、どんな?」
女「不審者が近づいたら、シャーフー言って威嚇するの。だから番犬代わりになるの」
男「へー」
女「そんでね、いざという時には非常用の食料にも!!」
男「それはやめとけ。野良猫なんか食ったら病気になるぞ」
女「三毛猫は特に美味しいんだって!」
男「だから食うなってば」
男「ねこは雨避けに段ボールを使っただけだと思うが」
女「ねこはねー、餌付けしとくといいことがあるんだよー」
男「ほう、どんな?」
女「不審者が近づいたら、シャーフー言って威嚇するの。だから番犬代わりになるの」
男「へー」
女「そんでね、いざという時には非常用の食料にも!!」
男「それはやめとけ。野良猫なんか食ったら病気になるぞ」
女「三毛猫は特に美味しいんだって!」
男「だから食うなってば」
13: 2008/10/14(火) 22:48:22.96ID:IQ9/htA1O
女「にゃーにゃーにゃー♪」
男「野良、すっかりなついたなぁ」
女「なんかこいつ、私と気が合うみたいだねー」
男「猫は寂しがりの人間になつくらしいぞ」
女「むー、それじゃ私が一人でいるのを寂しがってるみたいじゃんかー」
男「うむ、そりゃすまん」
女「きっと、こいつと私は野良同士だから気が合ったのさ」
男「野良同士、か。確かにな」
女「猫なのに、一匹狼とはこれいかに」
男「誰がうまいこと言えと」
男「野良、すっかりなついたなぁ」
女「なんかこいつ、私と気が合うみたいだねー」
男「猫は寂しがりの人間になつくらしいぞ」
女「むー、それじゃ私が一人でいるのを寂しがってるみたいじゃんかー」
男「うむ、そりゃすまん」
女「きっと、こいつと私は野良同士だから気が合ったのさ」
男「野良同士、か。確かにな」
女「猫なのに、一匹狼とはこれいかに」
男「誰がうまいこと言えと」
14: 2008/10/14(火) 22:58:02.75ID:IQ9/htA1O
女「おっす、男ー」
男「おっす…うわくさっ!」
女「えー、何がー?」
男「お前だよお前、ズバリ風呂入ってないだろ!」
女「そういやーここ一週間ほど入ってなかったわー」
男「いくら涼しくなったからって、一週間はないだろ」
女「まぁ、風呂くらい入らなくても氏にはしない」
男「こっちの鼻が氏ぬんですが」
女「すまん、じゃあ今日あたり巣に戻って風呂入るわ」
男「そうしろ」
男「おっす…うわくさっ!」
女「えー、何がー?」
男「お前だよお前、ズバリ風呂入ってないだろ!」
女「そういやーここ一週間ほど入ってなかったわー」
男「いくら涼しくなったからって、一週間はないだろ」
女「まぁ、風呂くらい入らなくても氏にはしない」
男「こっちの鼻が氏ぬんですが」
女「すまん、じゃあ今日あたり巣に戻って風呂入るわ」
男「そうしろ」
15: 2008/10/14(火) 23:06:21.76ID:IQ9/htA1O
女「そうだー、男も私の巣に来るか?」
男「巣……ってえと、お前んち?」
女「おうよー。お前にはいつもお世話になってるからなー」
男「ありがたいが、俺なんかが行っていいのか?」
女「水道水くらいなら振る舞ってやろー」
男「……なら、お邪魔しようかな」
-----------------------------------------------------------------------------
女「ようこそ、我が城へー」
男「……超殺風景だな」
女「無頼が物を持たないのは、基本だろ?」
男「ねぇ、なんで部屋に中年向けの工口本があるの?」
女「そういう雑誌には、たまにアングラ系の求人が載ってるから拾ってくんの」
男「徹底してるのな、お前って…」
男「巣……ってえと、お前んち?」
女「おうよー。お前にはいつもお世話になってるからなー」
男「ありがたいが、俺なんかが行っていいのか?」
女「水道水くらいなら振る舞ってやろー」
男「……なら、お邪魔しようかな」
-----------------------------------------------------------------------------
女「ようこそ、我が城へー」
男「……超殺風景だな」
女「無頼が物を持たないのは、基本だろ?」
男「ねぇ、なんで部屋に中年向けの工口本があるの?」
女「そういう雑誌には、たまにアングラ系の求人が載ってるから拾ってくんの」
男「徹底してるのな、お前って…」
17: 2008/10/14(火) 23:22:22.56ID:IQ9/htA1O
女「さ、風呂風呂ーっと」
男「え?……ちょ、おま!」
女「どーかした?」
男「どーかした?じゃねえよ、こんなとこで脱ぐな!」
女「こんなとこでって言われても、ここで脱がなきゃどうやって風呂入れってんだよー」
男「え?」
女「え?」
女「あーあーそうか。男んちにはちゃんとしたシャワーとかあるんだっけ」
男「ここもしかして、風呂なしだったりとかする?」
女「そう。だからうちの風呂はこれだよ」
----バンバン
男「それは風呂ではなく、台所のシンクというのでは…」
男「え?……ちょ、おま!」
女「どーかした?」
男「どーかした?じゃねえよ、こんなとこで脱ぐな!」
女「こんなとこでって言われても、ここで脱がなきゃどうやって風呂入れってんだよー」
男「え?」
女「え?」
女「あーあーそうか。男んちにはちゃんとしたシャワーとかあるんだっけ」
男「ここもしかして、風呂なしだったりとかする?」
女「そう。だからうちの風呂はこれだよ」
----バンバン
男「それは風呂ではなく、台所のシンクというのでは…」
30: 2008/10/15(水) 00:06:58.80ID:dgFfzCMXO
男「女ー、差し入れ持ってきたぞー」
女「おー男ぉ、さんきゅーなー」
男「……なんかテンション高くね?」
女「ちょっくら酒をば食らっているところだ」
男「真っ昼間から飲酒とは、うらやましい限りだ」
女「そういうなよー、こちとら酒なんざ滅多に飲めないんだからさー」
女「そうだ、お前も一緒に飲まないか?」
男「悪いけど、午後一の講義に出とかないと単位やばいからさ」
女「ふーん、大学生も楽じゃないねー」ぐびぐび
男「お前さんの生活よりは楽だよ、間違いなく」
女「おー男ぉ、さんきゅーなー」
男「……なんかテンション高くね?」
女「ちょっくら酒をば食らっているところだ」
男「真っ昼間から飲酒とは、うらやましい限りだ」
女「そういうなよー、こちとら酒なんざ滅多に飲めないんだからさー」
女「そうだ、お前も一緒に飲まないか?」
男「悪いけど、午後一の講義に出とかないと単位やばいからさ」
女「ふーん、大学生も楽じゃないねー」ぐびぐび
男「お前さんの生活よりは楽だよ、間違いなく」
79: 2008/10/15(水) 03:10:57.55ID:dgFfzCMXO
女「男ー、私ちょっくら旅に出てくるわー」
男「…旅?」
女「そう。流れ流れて自分の氏に場所を探すんだよー」
男「そっか……どのくらいで帰ってくる?」
女「おいおい、無頼にそれを聞くのは野暮ってもんだろー?」
女「ま、しいて言うなら風がこっちに吹いた時かなー」
男「……そうか」
女「うん、ほいじゃ明日の朝には出ていくから」
男「おう、分かったよ」
女「餞別とかいらないからな?全然気にしなくていいからな?」
男「………了解、なんか食いもん持ってくるわ」
女「できるだけ日保ちするものがいいなー」
男「…おk、把握」
男「…旅?」
女「そう。流れ流れて自分の氏に場所を探すんだよー」
男「そっか……どのくらいで帰ってくる?」
女「おいおい、無頼にそれを聞くのは野暮ってもんだろー?」
女「ま、しいて言うなら風がこっちに吹いた時かなー」
男「……そうか」
女「うん、ほいじゃ明日の朝には出ていくから」
男「おう、分かったよ」
女「餞別とかいらないからな?全然気にしなくていいからな?」
男「………了解、なんか食いもん持ってくるわ」
女「できるだけ日保ちするものがいいなー」
男「…おk、把握」
80: 2008/10/15(水) 03:21:05.65ID:dgFfzCMXO
女「旅立ちのっ、朝ー!」
男「今、朝五時だぞ……元気だなおい……」
女「旅に出る日の朝は、私はいつもこんな風だぞ?」
男「遠足前の子供かよ」
女「それに、こんな時間にわざわざ起きて、見送りに来てくれる奴もいることだしなー」
男「へいへい、どーせ俺はヒマですよ」
女「そんなに自分を卑下するもんじゃないぞ、男。お前がきてくれて嬉しかったのは本当なんだからな」
男「……」
女「ところで、餞別はどした?」
男「ん、ああ。ほれ、缶詰め類その他食料の詰め合わせだ」
女「おー、悪くないねー」
男「大事に食えよ?」
女「もっちろん!」
男「今、朝五時だぞ……元気だなおい……」
女「旅に出る日の朝は、私はいつもこんな風だぞ?」
男「遠足前の子供かよ」
女「それに、こんな時間にわざわざ起きて、見送りに来てくれる奴もいることだしなー」
男「へいへい、どーせ俺はヒマですよ」
女「そんなに自分を卑下するもんじゃないぞ、男。お前がきてくれて嬉しかったのは本当なんだからな」
男「……」
女「ところで、餞別はどした?」
男「ん、ああ。ほれ、缶詰め類その他食料の詰め合わせだ」
女「おー、悪くないねー」
男「大事に食えよ?」
女「もっちろん!」
81: 2008/10/15(水) 03:33:08.73ID:dgFfzCMXO
女「ほいじゃー、準備も出来たし行きますか」
男「………あのよ、女」
女「『行ってくれるな』とかは、言ってくれるなよ?」
男「ぐっ……ば、バーカ。誰がそんなこと言うか」
女「なら良かった。お前なら私のしたいことは止めないからな」
女「これで心置きなく、旅に出ることができるよ」
男「…」
女「土産話しか持って帰れないけど、楽しみにしてろよー」
男「……おう」
女「じゃ、また会う日まで達者でな」
男「お前も元気でいろよ」
女「おー!」
男「……行っちまったか」
男「惚れた女の息災を願うしかできない俺って、無力だなぁ…」
男「………はぁ」
男「………あのよ、女」
女「『行ってくれるな』とかは、言ってくれるなよ?」
男「ぐっ……ば、バーカ。誰がそんなこと言うか」
女「なら良かった。お前なら私のしたいことは止めないからな」
女「これで心置きなく、旅に出ることができるよ」
男「…」
女「土産話しか持って帰れないけど、楽しみにしてろよー」
男「……おう」
女「じゃ、また会う日まで達者でな」
男「お前も元気でいろよ」
女「おー!」
男「……行っちまったか」
男「惚れた女の息災を願うしかできない俺って、無力だなぁ…」
男「………はぁ」
97: 2008/10/15(水) 05:42:40.29ID:dgFfzCMXO
男 「……」
悪友「おい、男」
男 「……」
悪友「おいってば」
男 「……はぁ」
悪友「こりゃあ重症だな」
男 「なぁ、悪友よぅ…」
悪友「今にも氏にそうな顔をしてどうした」
男 「あいつ、今ごろどこで何してんのかなぁ……」
悪友「知るか。あいつって誰よ」
男 「教えねーよ馬鹿」
悪友「なんでだよアホ」
男 「無頼に惚れたって、ロクなことないからだよ」
悪友「意味分からん」
悪友「おい、男」
男 「……」
悪友「おいってば」
男 「……はぁ」
悪友「こりゃあ重症だな」
男 「なぁ、悪友よぅ…」
悪友「今にも氏にそうな顔をしてどうした」
男 「あいつ、今ごろどこで何してんのかなぁ……」
悪友「知るか。あいつって誰よ」
男 「教えねーよ馬鹿」
悪友「なんでだよアホ」
男 「無頼に惚れたって、ロクなことないからだよ」
悪友「意味分からん」
98: 2008/10/15(水) 05:49:23.87ID:dgFfzCMXO
男「……」
男「……」
男「……女にやるつもりで、学食から残り物もらってきちまった」
男「しょうがない、猫の餌にするか」
男「……」
男「……女にやるつもりで、学食から残り物もらってきちまった」
男「しょうがない、猫の餌にするか」
99: 2008/10/15(水) 05:56:49.54ID:dgFfzCMXO
一方その頃、女はというと----
女「潮風サイコー!」
女「やっぱ海はいいねぇ、一人になるには絶好の場所だ」
女「あそこで鳴いてんのは、ウミネコか?」
女「私って、つくづく猫に縁があるなぁ」
女「潮風サイコー!」
女「やっぱ海はいいねぇ、一人になるには絶好の場所だ」
女「あそこで鳴いてんのは、ウミネコか?」
女「私って、つくづく猫に縁があるなぁ」
104: 2008/10/15(水) 07:44:04.31ID:dgFfzCMXO
女「ウミネコにゃーにゃー、ウミネコにゃーにゃー」
女「野良と渡りにゃ海が合う、ってね」
女「やっぱ私は、一人が好きだなぁ。氏ぬにしろ生きるにしろ、全部一人でやるんだろうなぁ」
女「あ、でも男なら隣にいてくれてもいいかな」
女「あいつはいい奴だよ。私みたいなワケわからんもんにも優しいし、おっちょこちょいだけど根はしっかりもんだし」
女「……いかんいかん、人は一人、人は一人」
女「肝に銘じておかねーとねー」
女「野良と渡りにゃ海が合う、ってね」
女「やっぱ私は、一人が好きだなぁ。氏ぬにしろ生きるにしろ、全部一人でやるんだろうなぁ」
女「あ、でも男なら隣にいてくれてもいいかな」
女「あいつはいい奴だよ。私みたいなワケわからんもんにも優しいし、おっちょこちょいだけど根はしっかりもんだし」
女「……いかんいかん、人は一人、人は一人」
女「肝に銘じておかねーとねー」
105: 2008/10/15(水) 08:11:53.64ID:dgFfzCMXO
数日後
男「おっと、また公園きちまった」
男「女はいねぇっつうのに、俺も学習しないよなぁ」
女「どーおせおいーらーはヤクゥザなあにーきー、分かーっちゃいーるんだいーもおーとよー」
男「……ん!?この寅さんのテーマソングは……」
女「よっ、男!」
男「女!」
女「早すぎるけど、帰ってきちゃったよ」
男「そうか…でも、なんで?」
女「そうさねー、風に倣うのが無頼なら、風に抗うのも無頼だってことなんかねー」
男「お前の言い回しはいちいち小難しいが、帰ってきてくれて嬉しいよ」
女「そうだ、帰還祝いになんか飯おごれ」
男「いいぞ、なんでも食え」
女「マックとか、食ってみたいな」
男「おう、好きなだけ食えよ」
男「おっと、また公園きちまった」
男「女はいねぇっつうのに、俺も学習しないよなぁ」
女「どーおせおいーらーはヤクゥザなあにーきー、分かーっちゃいーるんだいーもおーとよー」
男「……ん!?この寅さんのテーマソングは……」
女「よっ、男!」
男「女!」
女「早すぎるけど、帰ってきちゃったよ」
男「そうか…でも、なんで?」
女「そうさねー、風に倣うのが無頼なら、風に抗うのも無頼だってことなんかねー」
男「お前の言い回しはいちいち小難しいが、帰ってきてくれて嬉しいよ」
女「そうだ、帰還祝いになんか飯おごれ」
男「いいぞ、なんでも食え」
女「マックとか、食ってみたいな」
男「おう、好きなだけ食えよ」
106: 2008/10/15(水) 08:19:45.35ID:dgFfzCMXO
というところで、いったん終わりです
今日は仕事休みだったんですが、今朝とつぜん仕事が入ってしまったので、帰ってきて残ってたら続き書きます
帰りは夜八時ごろになるかと
では、いってきます
今日は仕事休みだったんですが、今朝とつぜん仕事が入ってしまったので、帰ってきて残ってたら続き書きます
帰りは夜八時ごろになるかと
では、いってきます
116: 2008/10/15(水) 13:06:10.79ID:dgFfzCMXO
女「よーす男、久しぶりー」
男「おぉ、女。なんか久々に顔見た気がするが、何してたんだ?」
女「そりゃもちろん、労働っすよー」
男「なんの?」
女「ストリップ劇場の仕事」
男「ブッ……まさか、脱いだのか!?」
女「んなわけないっしょー。舞台の証明とか雑用とかしてたんだよー」
男「そうか……んなら良かった」
女「大体、ぽっと出の新人がプロのストリッパーに叶うわけないだろ?お前はストリップをなめすぎだ!」
男「へいへい、すんませんでしたっと」
男「おぉ、女。なんか久々に顔見た気がするが、何してたんだ?」
女「そりゃもちろん、労働っすよー」
男「なんの?」
女「ストリップ劇場の仕事」
男「ブッ……まさか、脱いだのか!?」
女「んなわけないっしょー。舞台の証明とか雑用とかしてたんだよー」
男「そうか……んなら良かった」
女「大体、ぽっと出の新人がプロのストリッパーに叶うわけないだろ?お前はストリップをなめすぎだ!」
男「へいへい、すんませんでしたっと」
117: 2008/10/15(水) 13:17:12.95ID:dgFfzCMXO
女「さみーよー」ガタガタ
男「冬服、もってないのか?」
女「全部巣に置いてあるー」
男「なら、取りに帰れよ」
女「今は駄目ー、博打の負債取り立て人が来てるからー」
男「また麻雀か?懲りない奴…」
女「さーびー。段ボールの中もさみー」
男「ったく……これ着ろよ」
ふぁさ
女「ふぇ…いいのか?」
男「俺が見過ごして凍氏させるよりはマシだ」
女「ふへへ、ありがとー」
男「後でちゃんと返せよ?」
女「ぬふふ、これ男の匂いがするー」
男「聞いてないし…」
男「冬服、もってないのか?」
女「全部巣に置いてあるー」
男「なら、取りに帰れよ」
女「今は駄目ー、博打の負債取り立て人が来てるからー」
男「また麻雀か?懲りない奴…」
女「さーびー。段ボールの中もさみー」
男「ったく……これ着ろよ」
ふぁさ
女「ふぇ…いいのか?」
男「俺が見過ごして凍氏させるよりはマシだ」
女「ふへへ、ありがとー」
男「後でちゃんと返せよ?」
女「ぬふふ、これ男の匂いがするー」
男「聞いてないし…」
149: 2008/10/15(水) 21:00:15.27ID:dgFfzCMXO
男「今までで一番ヤバかった仕事って何よ」
女「うーん、運び屋かなぁ」
女「指定された場所まで行って、何かがつまった鞄を渡すだけで百万ももらっちゃった!」
男「おい……それってかなりヤバいんじゃ……」
女「後をつけられなかったかとか、鞄の中身を見てないかとか色々聞かれたけど、結局なんもなかったよ?」
男「単なる結果論じゃんよ…」
女「危ない橋わたんないとお金なんか手に入んないよー」
男「頼む。お前の為じゃなくて俺の為にやめてくれ……聞いてるだけで胃がキリキリしてきた……」
女「うーん、運び屋かなぁ」
女「指定された場所まで行って、何かがつまった鞄を渡すだけで百万ももらっちゃった!」
男「おい……それってかなりヤバいんじゃ……」
女「後をつけられなかったかとか、鞄の中身を見てないかとか色々聞かれたけど、結局なんもなかったよ?」
男「単なる結果論じゃんよ…」
女「危ない橋わたんないとお金なんか手に入んないよー」
男「頼む。お前の為じゃなくて俺の為にやめてくれ……聞いてるだけで胃がキリキリしてきた……」
150: 2008/10/15(水) 21:07:39.93ID:dgFfzCMXO
女「さー、今日も一発行きますかー!」
男「また麻雀か?よく飽きないなぁ」
女「生活のためっすからー」
男「他の賭け事はしないのか?競馬とかパチOコとか」
女「んー、なんちゅうかねー」
女「人と人との関係が希薄な博打は、打つ気がしないんだよー」
男「なるほどな。じゃあ花札とか丁半博打は得意な訳か」
女「お、いいねー!なんなら今度一緒に打つかい?」
男「ケツの毛までむしられそうだからやめとく」
男「また麻雀か?よく飽きないなぁ」
女「生活のためっすからー」
男「他の賭け事はしないのか?競馬とかパチOコとか」
女「んー、なんちゅうかねー」
女「人と人との関係が希薄な博打は、打つ気がしないんだよー」
男「なるほどな。じゃあ花札とか丁半博打は得意な訳か」
女「お、いいねー!なんなら今度一緒に打つかい?」
男「ケツの毛までむしられそうだからやめとく」
151: 2008/10/15(水) 21:16:31.49ID:dgFfzCMXO
男「もしも俺が、博打で負けた金を取り立てにきたヤクザだったらどうする?」
女「男がそう名乗り出た時点で、潔く氏ぬ」
男「お……マジで?」
女「うん。だって一宿一飯の恩義を忘れたら、人間じゃあないもの」
男「そうか……なんかちょっと嬉しいな」
女「でも、氏ぬ前に金玉蹴りあげて腕もぎ落とすくらいはするかもねー」
男「………」
女「男がそう名乗り出た時点で、潔く氏ぬ」
男「お……マジで?」
女「うん。だって一宿一飯の恩義を忘れたら、人間じゃあないもの」
男「そうか……なんかちょっと嬉しいな」
女「でも、氏ぬ前に金玉蹴りあげて腕もぎ落とすくらいはするかもねー」
男「………」
152: 2008/10/15(水) 21:43:26.72ID:dgFfzCMXO
女「………」パラパラ
男「珍しく読書中か、何読んでんの?」
女「林芙美子ー」
男「聞かない名前だなぁ…」
女「知らないの?林芙美子はね、日本一の女無頼さんなんだよ!」
男「へー」
女「ひとつところに定住せず、人との馴れ合いを嫌った無頼人」
女「あぁ…私もこんな風になりたいなぁ…」
男「心配しなくても、充分なってるから」
女「いやー、まだまだ」
男「珍しく読書中か、何読んでんの?」
女「林芙美子ー」
男「聞かない名前だなぁ…」
女「知らないの?林芙美子はね、日本一の女無頼さんなんだよ!」
男「へー」
女「ひとつところに定住せず、人との馴れ合いを嫌った無頼人」
女「あぁ…私もこんな風になりたいなぁ…」
男「心配しなくても、充分なってるから」
女「いやー、まだまだ」
171: 2008/10/16(木) 00:53:50.15ID:Sezxreci0
女「銭湯行ってくるー」
男「銭湯? わざわざ行かなくても、うちの風呂くらい使ってもいいぞ?」
女「他人の風呂なんて借りてたまるか。それに銭湯はいいぞー。他人と情報交換ができるからな」
男「なるほどね。道理で、街の事情に詳しいわけだ」
女「でも最近は、銭湯に来る人が少ないな。寂しいや」
男「……寂しい?」
女「ん? おかしいか?」
男「いや、なんとなく……」
女「まぁいい、行ってくる」
男「銭湯? わざわざ行かなくても、うちの風呂くらい使ってもいいぞ?」
女「他人の風呂なんて借りてたまるか。それに銭湯はいいぞー。他人と情報交換ができるからな」
男「なるほどね。道理で、街の事情に詳しいわけだ」
女「でも最近は、銭湯に来る人が少ないな。寂しいや」
男「……寂しい?」
女「ん? おかしいか?」
男「いや、なんとなく……」
女「まぁいい、行ってくる」
175: 2008/10/16(木) 01:12:00.73ID:Sezxreci0
男「あれ、女だ。何してるんだおい」
女「……かつおぶしじゃない。まず言葉を選ぶ。太くてよく乾いた言葉を……」
男「ん?」
女「……血合いの黒い部分から、言葉を正しく削ってゆく。言葉が透きとおって
くるまで削る。つぎに意味を……」
男「おいおい、女。しっかりしろー」
女「……あー。男か。何してるんだこんな時間に」
男「こっちの台詞だ。女一人で何してるんだ」
女「知らない外人に薬貰ったんで、試してみたら……。って、ここどこだ」
男「とりあえず帰るぞ。もう薬なんてやるなよ」
女「……気持ち悪い。頭がくらくらする」
男「それ見ろ。禁断症状が出たら相談しろ、縛り付けてでも押さえるから」
女「……もうここで寝るー」
男「こらこら」
女「……かつおぶしじゃない。まず言葉を選ぶ。太くてよく乾いた言葉を……」
男「ん?」
女「……血合いの黒い部分から、言葉を正しく削ってゆく。言葉が透きとおって
くるまで削る。つぎに意味を……」
男「おいおい、女。しっかりしろー」
女「……あー。男か。何してるんだこんな時間に」
男「こっちの台詞だ。女一人で何してるんだ」
女「知らない外人に薬貰ったんで、試してみたら……。って、ここどこだ」
男「とりあえず帰るぞ。もう薬なんてやるなよ」
女「……気持ち悪い。頭がくらくらする」
男「それ見ろ。禁断症状が出たら相談しろ、縛り付けてでも押さえるから」
女「……もうここで寝るー」
男「こらこら」
177: 2008/10/16(木) 01:33:09.61ID:Sezxreci0
男「女ー。お裾分けに来てやったぞー」
女「んー? サツマイモかー。くれるのなら貰う」
男「お袋がわざわざ送ってくるんだよ。まだ子供だと思われてんのかね」
女「仕方ないよ。親はいつでも子供が可愛いんだから。子がいくつになっても、
親にとっては子供なんだから」
男「……そういや女は、家族とは……」
女「お、いいサツマイモだ。わざわざどうもー」
男「……」
178: 2008/10/16(木) 01:42:12.85ID:Sezxreci0
女「暇だ」
男「それは良かったな。俺は忙しさで氏にそうだ」
女「無頼と言っても、大してする事は無いなー。仕事も学問もやってないんだから、
そりゃ暇になるわー」
男「じゃあ俺の為に何か飲み物を作ってくれないか? 熱いコーヒー」
女「図書館でも行ってくるー。夏目漱石でも読むかな」
男「おーい、コーヒー」
女「……無頼に頼るなよ」
男「それは良かったな。俺は忙しさで氏にそうだ」
女「無頼と言っても、大してする事は無いなー。仕事も学問もやってないんだから、
そりゃ暇になるわー」
男「じゃあ俺の為に何か飲み物を作ってくれないか? 熱いコーヒー」
女「図書館でも行ってくるー。夏目漱石でも読むかな」
男「おーい、コーヒー」
女「……無頼に頼るなよ」
179: 2008/10/16(木) 01:54:52.69ID:Sezxreci0
女「髪が伸びたなぁ……」
男「せめて前髪は切れよ。近くにいい美容院あるぞ」
女「髪くらい自分で切るよ。ハサミどこだっけか……」
男「……あのなぁ女」
女「ん?」
男「女性なんだから、少しは身嗜みとか気を使え。元が良いのに勿体無い」
女「アホかお前は。女が化粧するのは男に媚びるためでしょうが。
私には関係ないの。お、あったあった」
男「じゃあせめて、俺が切ってやるから。貸せ」
女「だから髪くらい自分で切るって。返せー」
男「せめて前髪は切れよ。近くにいい美容院あるぞ」
女「髪くらい自分で切るよ。ハサミどこだっけか……」
男「……あのなぁ女」
女「ん?」
男「女性なんだから、少しは身嗜みとか気を使え。元が良いのに勿体無い」
女「アホかお前は。女が化粧するのは男に媚びるためでしょうが。
私には関係ないの。お、あったあった」
男「じゃあせめて、俺が切ってやるから。貸せ」
女「だから髪くらい自分で切るって。返せー」
181: 2008/10/16(木) 02:20:25.83ID:Sezxreci0
男「女、誕生日いつだ?」
女「丁度、三日前か。もう過ぎた」
男「あら。何かプレゼント贈ろうと思ったんだが」
女「止めてくれ、気持ち悪い」
男「ひどいなぁ」
女「ただの知り合いから貰うなんておかしいだろ。
そんな金があるなら、自分の勉強に使った方が有意義だぞー」
男「勉強より大事な物がこの世にはある。俺はそう信じている」
女「少なくともそれは、他人に物を贈るのとは違うよ」
女「丁度、三日前か。もう過ぎた」
男「あら。何かプレゼント贈ろうと思ったんだが」
女「止めてくれ、気持ち悪い」
男「ひどいなぁ」
女「ただの知り合いから貰うなんておかしいだろ。
そんな金があるなら、自分の勉強に使った方が有意義だぞー」
男「勉強より大事な物がこの世にはある。俺はそう信じている」
女「少なくともそれは、他人に物を贈るのとは違うよ」
184: 2008/10/16(木) 02:43:17.61ID:Sezxreci0
男「ん? なんだこれ」
女「こら、人の家を勝手に漁るな。大事な物もあるんだぞ」
男「女。これなんだ?」
女「……? 雪駄か。こんなのあったかな……」
男「ああ、サンダルみたいな物か。高そうだな」
女「うん。高そうだ。
そうだな、質屋に買ってもらうか。酒代くらいにはなるだろ」
男「ちょっと待て、大事な物だったらどうするんだよ」
女「大事な物なら忘れないよ。大方、何かの折で貰ったのさ」
男「でもなぁ……。こんなの普通、理由が無いなら貰わないだろ」
女「女々しいやつめ。思い出なんか、抱えた所で荷物になるだけだぞ」
男「でもなぁ……」
女「こら、人の家を勝手に漁るな。大事な物もあるんだぞ」
男「女。これなんだ?」
女「……? 雪駄か。こんなのあったかな……」
男「ああ、サンダルみたいな物か。高そうだな」
女「うん。高そうだ。
そうだな、質屋に買ってもらうか。酒代くらいにはなるだろ」
男「ちょっと待て、大事な物だったらどうするんだよ」
女「大事な物なら忘れないよ。大方、何かの折で貰ったのさ」
男「でもなぁ……。こんなの普通、理由が無いなら貰わないだろ」
女「女々しいやつめ。思い出なんか、抱えた所で荷物になるだけだぞ」
男「でもなぁ……」
186: 2008/10/16(木) 02:52:36.00ID:Sezxreci0
女「小学校の教科書に、『スイミー』という話があった」
男「懐かしい。一人が弱くても、集団になれば強いって話だったな。
どうしたんだ、いきなり」
女「いや。現代日本の人間には、当てはまらないと思って」
男「お前だろ」
女「そうだけど。時々考えるよ、一人と集団のどちらが幸せなのかって」
男「集団だろ。少なくとも、寂しくない」
女「そうだな。寂しくないな。でも、煩わしいじゃないか」
男「それは人によりけりだろ……」
おやすみなさい
男「懐かしい。一人が弱くても、集団になれば強いって話だったな。
どうしたんだ、いきなり」
女「いや。現代日本の人間には、当てはまらないと思って」
男「お前だろ」
女「そうだけど。時々考えるよ、一人と集団のどちらが幸せなのかって」
男「集団だろ。少なくとも、寂しくない」
女「そうだな。寂しくないな。でも、煩わしいじゃないか」
男「それは人によりけりだろ……」
おやすみなさい
198: 2008/10/16(木) 09:36:48.87ID:VAJxvFZaO
女「……」グスッ、グスッ
男「なに泣いてんだよ、らしくないな」
女「……猫が、車に轢かれて氏んじゃった……」
男「……そうか、知らなかったとはいえすまん」
女「謝らなくていい。ただ、この子のために手を合わせてくれないかな」
男「分かった」
女「良かったね、お前の氏を悼んでくれる奴、私以外にもいたよ」グスッ
男「お前でも、泣くんだな」
女「涙を枯らすほど、まだもうろくしちゃいないよ」
男「無頼っぽくないな」
女「無頼である前に人間であれ、だよ」
男「なに泣いてんだよ、らしくないな」
女「……猫が、車に轢かれて氏んじゃった……」
男「……そうか、知らなかったとはいえすまん」
女「謝らなくていい。ただ、この子のために手を合わせてくれないかな」
男「分かった」
女「良かったね、お前の氏を悼んでくれる奴、私以外にもいたよ」グスッ
男「お前でも、泣くんだな」
女「涙を枯らすほど、まだもうろくしちゃいないよ」
男「無頼っぽくないな」
女「無頼である前に人間であれ、だよ」
203: 2008/10/16(木) 10:40:51.84ID:VAJxvFZaO
女「男ー」
男「何だ」
女「男は車とか乗らないのか?」
男「いちおこれでも貧乏大学生っすから、免許なんか持ってません」
女「なんだー、じゃあこれはいらないな」
どんっ
男「何だそれ?」
女「ガソリンー」
男「……念のため聞こう、どうやって入手した?」
女「盗難ー」
男「やっぱりか…」
女「ちょっと前なら金属窃盗とかもお金になったけど、今じゃ警戒強くなってるしねぇ」
男「で?そのガソリン、俺が買わなかったらどうすんだ」
女「裏ルートでさばくよ?」
男「……たくましいな、ある意味うらやましい」
男「何だ」
女「男は車とか乗らないのか?」
男「いちおこれでも貧乏大学生っすから、免許なんか持ってません」
女「なんだー、じゃあこれはいらないな」
どんっ
男「何だそれ?」
女「ガソリンー」
男「……念のため聞こう、どうやって入手した?」
女「盗難ー」
男「やっぱりか…」
女「ちょっと前なら金属窃盗とかもお金になったけど、今じゃ警戒強くなってるしねぇ」
男「で?そのガソリン、俺が買わなかったらどうすんだ」
女「裏ルートでさばくよ?」
男「……たくましいな、ある意味うらやましい」
204: 2008/10/16(木) 11:24:21.88ID:VAJxvFZaO
女「男が卒業したら、男のヒモになろっかなー」
男「迷惑だ。やめろ」
女「どっかに麻雀するお金出してくれるパトロンいないかね」
男「世の中そう甘くはない。って、言わなくても分かってるよな」
女「けど、楽な生活求めだしたら無頼とは呼べないよね」
男「いや、知らんけど」
女「男ー、お前は私みたいになるんじゃないぞー」
男「頼まれてもならんから、安心しろ」
男「迷惑だ。やめろ」
女「どっかに麻雀するお金出してくれるパトロンいないかね」
男「世の中そう甘くはない。って、言わなくても分かってるよな」
女「けど、楽な生活求めだしたら無頼とは呼べないよね」
男「いや、知らんけど」
女「男ー、お前は私みたいになるんじゃないぞー」
男「頼まれてもならんから、安心しろ」
217: 2008/10/16(木) 16:31:38.29ID:VAJxvFZaO
女「困った」
男「なにを困ることがある」
女「家賃滞納してて、マンションおん出された」
男「マジか、どうすんだよ」
女「冬場じゃ段ボールハウスにも限界あるしねー」
男「………ならさ、おれんとこ来るか?」
女「男んち?そういや行ったことないね」
男「どうせ他にあてもないんだろ?だったら来いよ」
女「あてがない訳ではないが、まぁ男んちなら気を使う必要もないか」
女「じゃあお言葉に甘えて、ちょっくら厄介にならせてもらうよ」
男「お、おう!(同棲ハァハァ…)」
男「なにを困ることがある」
女「家賃滞納してて、マンションおん出された」
男「マジか、どうすんだよ」
女「冬場じゃ段ボールハウスにも限界あるしねー」
男「………ならさ、おれんとこ来るか?」
女「男んち?そういや行ったことないね」
男「どうせ他にあてもないんだろ?だったら来いよ」
女「あてがない訳ではないが、まぁ男んちなら気を使う必要もないか」
女「じゃあお言葉に甘えて、ちょっくら厄介にならせてもらうよ」
男「お、おう!(同棲ハァハァ…)」
218: 2008/10/16(木) 16:39:01.98ID:VAJxvFZaO
>>217
女「お邪魔しま~。なかなか小綺麗にしてるじゃないか」
男「まーな、掃除とか嫌いじゃないし」
女「お、工口DVD発見」
男「なにっ!?」
女「嘘だよー、その焦りようはどっかに隠してあるな?」
男「うっ……」
女「図星か。ならお前がいない時にゆっくり探させてもらおー」
男「駄目だこいつ……精神的にはただのオッサンだ……」
女「んじゃ、これからよろしくー」
女「お邪魔しま~。なかなか小綺麗にしてるじゃないか」
男「まーな、掃除とか嫌いじゃないし」
女「お、工口DVD発見」
男「なにっ!?」
女「嘘だよー、その焦りようはどっかに隠してあるな?」
男「うっ……」
女「図星か。ならお前がいない時にゆっくり探させてもらおー」
男「駄目だこいつ……精神的にはただのオッサンだ……」
女「んじゃ、これからよろしくー」
220: 2008/10/16(木) 16:56:11.83ID:VAJxvFZaO
>>218
男「夕飯できたぞ」
女「oh、サンキューサンキュー」
男「今日はカレーだ」
女「独り暮らしらしからぬマメさだのぅ、感心感心」
男「誉めても何も出ないぞ?」
女「別に気にしなくてよい。ただの本音だから」
男「…まぁ、食えよ」
女「うむっ」パクッ
男「どうよ?」
女「……うん、美味い!」
男「そうか、良かった」
女「この料理の腕前、私が女じゃなかったらほっとかないのに」
男「女じゃないのかよ?」
女「私は無頼だよ?無頼には、女も男も関係ないの」
男「じゃあお前、今まで惚れた男とかいないのか?」
女「うん。だって人の助力を当てにしたら無頼じゃなくなるし」
男「そっか…」
女「男んちに間借りしてんのはまた別だけどさ」ガツガツ
男「………」
男「夕飯できたぞ」
女「oh、サンキューサンキュー」
男「今日はカレーだ」
女「独り暮らしらしからぬマメさだのぅ、感心感心」
男「誉めても何も出ないぞ?」
女「別に気にしなくてよい。ただの本音だから」
男「…まぁ、食えよ」
女「うむっ」パクッ
男「どうよ?」
女「……うん、美味い!」
男「そうか、良かった」
女「この料理の腕前、私が女じゃなかったらほっとかないのに」
男「女じゃないのかよ?」
女「私は無頼だよ?無頼には、女も男も関係ないの」
男「じゃあお前、今まで惚れた男とかいないのか?」
女「うん。だって人の助力を当てにしたら無頼じゃなくなるし」
男「そっか…」
女「男んちに間借りしてんのはまた別だけどさ」ガツガツ
男「………」
226: 2008/10/16(木) 17:54:20.21ID:VAJxvFZaO
女「てやってやっ」----ずびしっずびしっ
男「何してる?」
女「シャドーボクシング」
男「ボクシングなんかやるのか」
女「うん。見よう見まねだけどね」
男「そこまでしなきゃならんかね、女さん?」
女「無頼の身としては、強くあるのも当然なんだよね」
男「そりゃ大変だ」
女「でりゃっ!」ーーずびしっ
女「あ」
男「ん?」
女「今、鏡の中の自分より早いパンチが打てたよ!」
男「ねーよ」
男「何してる?」
女「シャドーボクシング」
男「ボクシングなんかやるのか」
女「うん。見よう見まねだけどね」
男「そこまでしなきゃならんかね、女さん?」
女「無頼の身としては、強くあるのも当然なんだよね」
男「そりゃ大変だ」
女「でりゃっ!」ーーずびしっ
女「あ」
男「ん?」
女「今、鏡の中の自分より早いパンチが打てたよ!」
男「ねーよ」
234: 2008/10/16(木) 19:20:21.16ID:VAJxvFZaO
女「男の友情っちゅうのに憧れる」
男「なぜ」
女「女には、拳で語ることができないから」
男「男でもそうそうできることじゃねーよ」
女「でもさ、私が男に生まれてたら、男との関係ももっと違ってたと思うよ」
男「……俺は今のお前以外と、付き合う気はしねーな」
女「何だよそれ、下心?」
男「ちげーよ、お前には女に生まれたことを後悔してほしくないってだけだ」
女「うわー、男って工口工口だー」
男「そういう意味じゃねえ!」
女「ふふふ、心配しなくても、無頼は自分の人生を後悔したりしないもんだぞ?」
男「それならいいが」
男「なぜ」
女「女には、拳で語ることができないから」
男「男でもそうそうできることじゃねーよ」
女「でもさ、私が男に生まれてたら、男との関係ももっと違ってたと思うよ」
男「……俺は今のお前以外と、付き合う気はしねーな」
女「何だよそれ、下心?」
男「ちげーよ、お前には女に生まれたことを後悔してほしくないってだけだ」
女「うわー、男って工口工口だー」
男「そういう意味じゃねえ!」
女「ふふふ、心配しなくても、無頼は自分の人生を後悔したりしないもんだぞ?」
男「それならいいが」
237: 2008/10/16(木) 19:39:26.18ID:VAJxvFZaO
繁華街にて―
男「暇だな~っと…」
女「待てこらボケェっ!!」
男「!?」
女「あ、男!そいつ捕まえてー!!」
脇役「ひいぃぃっ!」
男「よく分からんが、どりゃっ」
----ぼぐっ
脇「げふっ!?」
女「ハァ…ハァ…ありがと男、助かった」
男「こいつ、ひったくりかなんかか?」
女「そんな一文にもならないことしないよ」
女「こいつ、私との麻雀の負け分払わずに逃げようとしてたから、追っかけてたとこだったんだよ」
男「へー」
女「さ、おっさん。負けた十八万六千円、即金で払ってもらおうか?」
脇「か、金なんかねーよ……」
女「なら、ヤミ金でも何でも頼ってさっさと金作んな!」
女「お天道様は待ってくれても、私は待ったりしないからね?」
男(口上の切り方がプロだな…)
女「分かったらキリキリ歩く!今度逃げたら指一本じゃすまさないからね?」
男(俺の知らない女の顔、か……)
男「暇だな~っと…」
女「待てこらボケェっ!!」
男「!?」
女「あ、男!そいつ捕まえてー!!」
脇役「ひいぃぃっ!」
男「よく分からんが、どりゃっ」
----ぼぐっ
脇「げふっ!?」
女「ハァ…ハァ…ありがと男、助かった」
男「こいつ、ひったくりかなんかか?」
女「そんな一文にもならないことしないよ」
女「こいつ、私との麻雀の負け分払わずに逃げようとしてたから、追っかけてたとこだったんだよ」
男「へー」
女「さ、おっさん。負けた十八万六千円、即金で払ってもらおうか?」
脇「か、金なんかねーよ……」
女「なら、ヤミ金でも何でも頼ってさっさと金作んな!」
女「お天道様は待ってくれても、私は待ったりしないからね?」
男(口上の切り方がプロだな…)
女「分かったらキリキリ歩く!今度逃げたら指一本じゃすまさないからね?」
男(俺の知らない女の顔、か……)
248: 2008/10/16(木) 21:01:18.68ID:VAJxvFZaO
男「おわ、雨だ…」
男「あいつ、濡れてないかな…」
男「気になるな、ちょっと公園までいってみっか」
女「雨か、これじゃ麻雀打ちにもいけないな…」
とんとん
女「おや、誰かね?」
男「おいっす」
女「男じゃないか、なんか用?」
男「お前が段ボールハウスで右往左往してんじゃないかって、心配になってきてみた」
女「ご心配なく。防水加工は完璧だよ」
男「だな、俺が思ってた以上に作りはしっかりしてたようだ」
女「まああがんなよ。ボロいけど、狭いながらも楽しい我が家っていうし」
男「じゃあ…失礼する」
男「あいつ、濡れてないかな…」
男「気になるな、ちょっと公園までいってみっか」
女「雨か、これじゃ麻雀打ちにもいけないな…」
とんとん
女「おや、誰かね?」
男「おいっす」
女「男じゃないか、なんか用?」
男「お前が段ボールハウスで右往左往してんじゃないかって、心配になってきてみた」
女「ご心配なく。防水加工は完璧だよ」
男「だな、俺が思ってた以上に作りはしっかりしてたようだ」
女「まああがんなよ。ボロいけど、狭いながらも楽しい我が家っていうし」
男「じゃあ…失礼する」
249: 2008/10/16(木) 21:13:26.42ID:VAJxvFZaO
----しとしと
男「雨、やまないな」
女「秋だしね、当たり前さ」
男「台風とか来たらどうすんだ?」
女「いちお、男んち以外にも緊急避難場所は確保してある」
男「そっか、顔広いんだなお前」
女「そうでもないよ。案外自分でも知らないうちに、他人を利用
してやろうと思ってるだけかもしれないし」
男「俺もその中の一人か?」
女「まさか、男は私の友達だよ」
男「そっか…友達か…」
女「うん。友達」
男「………」
女「………」
男「雨、やまないな」
女「秋だしね、当たり前さ」
男「台風とか来たらどうすんだ?」
女「いちお、男んち以外にも緊急避難場所は確保してある」
男「そっか、顔広いんだなお前」
女「そうでもないよ。案外自分でも知らないうちに、他人を利用
してやろうと思ってるだけかもしれないし」
男「俺もその中の一人か?」
女「まさか、男は私の友達だよ」
男「そっか…友達か…」
女「うん。友達」
男「………」
女「………」
250: 2008/10/16(木) 21:31:59.81ID:VAJxvFZaO
男・女「「あのさ」」
男「………どうぞ」
女「じゃあ、遠慮なく…」
女「なんか妙な空気になってるから釘をさしとくけど、君、私なんかに恋するんじゃないぞ?」
男「うぇっ!?」
女「黙ってると告白でもしかねない感じだったから、先手を取らせてもらった」
男「………」
女「図星だね?けどやめといた方がいい」
女「私は明日をも知れぬ根なし草。いつかふらりといなくなって、そのまま帰って来なくなるかもしれない」
女「そんな女の相手をさせて、君の人生を不意にさす訳にはいかないからね」
女「私は、風を頼りに生きるのが好きなんだ。流れ、流れて、いつかは野垂れ氏ぬ」
女「そんな女、付き合っても疲れるだけだろ?」
男「……」
男「………どうぞ」
女「じゃあ、遠慮なく…」
女「なんか妙な空気になってるから釘をさしとくけど、君、私なんかに恋するんじゃないぞ?」
男「うぇっ!?」
女「黙ってると告白でもしかねない感じだったから、先手を取らせてもらった」
男「………」
女「図星だね?けどやめといた方がいい」
女「私は明日をも知れぬ根なし草。いつかふらりといなくなって、そのまま帰って来なくなるかもしれない」
女「そんな女の相手をさせて、君の人生を不意にさす訳にはいかないからね」
女「私は、風を頼りに生きるのが好きなんだ。流れ、流れて、いつかは野垂れ氏ぬ」
女「そんな女、付き合っても疲れるだけだろ?」
男「……」
254: 2008/10/16(木) 22:27:07.40ID:VAJxvFZaO
男「…俺が、それで良いって言っても駄目か?」
女「それでって……根なし草の、寄る辺ない私でも良いって?」
男「うん」
女「私、不潔だよ?家事とか育児とか、女がすべきことなんにもできないよ?」
男「それでも俺は、お前がいいんだ」
女「なんで?なんで私なんか選ぶんだよ」
女「私はいつか君になんにも言わずに、突然出ていくかもしれないんだよ?」
男「そしたら待つ。お前が帰ってくるのを、ひたすら待つ」
男「お前が流れに流れて氏ぬ覚悟をしてるなら、俺もお前を待って氏ぬ覚悟をしたってことよ」
男「だから言う。女、お前、俺の側にいてくれよ」
男「俺と、付き合ってくれ」
女「……」
女「それでって……根なし草の、寄る辺ない私でも良いって?」
男「うん」
女「私、不潔だよ?家事とか育児とか、女がすべきことなんにもできないよ?」
男「それでも俺は、お前がいいんだ」
女「なんで?なんで私なんか選ぶんだよ」
女「私はいつか君になんにも言わずに、突然出ていくかもしれないんだよ?」
男「そしたら待つ。お前が帰ってくるのを、ひたすら待つ」
男「お前が流れに流れて氏ぬ覚悟をしてるなら、俺もお前を待って氏ぬ覚悟をしたってことよ」
男「だから言う。女、お前、俺の側にいてくれよ」
男「俺と、付き合ってくれ」
女「……」
257: 2008/10/16(木) 22:38:49.18ID:VAJxvFZaO
女「……雨、止んだみたいだね」
男「え、あ…本当だ……」
女「段ボールハウスの補修しなくっちゃ」
男「おい、返事は……!?」
女「あのなー、お前にだけは教えとくけどなー」
女「無頼は普通の幸せを手にしようとしたら、途端に不幸になってしまう生き物なんだよ」
女「だから、私はお前にどれだけアプローチされても、ノーとしか言えんのだわ」
男「……あぁ、……そうなのか……」
女「…………それでもお前が、私を待っててくれるっていうならさ」
男「え?」
女「お前は私の、巣になってくれ」
男「え、あ…本当だ……」
女「段ボールハウスの補修しなくっちゃ」
男「おい、返事は……!?」
女「あのなー、お前にだけは教えとくけどなー」
女「無頼は普通の幸せを手にしようとしたら、途端に不幸になってしまう生き物なんだよ」
女「だから、私はお前にどれだけアプローチされても、ノーとしか言えんのだわ」
男「……あぁ、……そうなのか……」
女「…………それでもお前が、私を待っててくれるっていうならさ」
男「え?」
女「お前は私の、巣になってくれ」
258: 2008/10/16(木) 22:48:10.24ID:VAJxvFZaO
男「巣、というと?」
女「そのまんまな意味。私の帰る場所、疲れた時の止まり木」
男「それって、無頼の定義から外れてないか?」
女「自分から告ってきたくせに、文句あっか」
男「いや、ないが」
女「ならよし」
男「存外簡単に決めちまうんだな」
女「別に、あんたと付き合おうと付き合うまいと、無頼の性根は変わらないしね」
男「なら、俺がお前の巣になる意味って俺の満足以外にないんじゃ……」
女「………実を言うと、生まれて初めて人に必要とされて、嬉しかったってのもある」
男「そうなのか?」
女「イエス。納得したなら早く段ボールハウスの補修手伝う!」
男「お…おう!」
女「そのまんまな意味。私の帰る場所、疲れた時の止まり木」
男「それって、無頼の定義から外れてないか?」
女「自分から告ってきたくせに、文句あっか」
男「いや、ないが」
女「ならよし」
男「存外簡単に決めちまうんだな」
女「別に、あんたと付き合おうと付き合うまいと、無頼の性根は変わらないしね」
男「なら、俺がお前の巣になる意味って俺の満足以外にないんじゃ……」
女「………実を言うと、生まれて初めて人に必要とされて、嬉しかったってのもある」
男「そうなのか?」
女「イエス。納得したなら早く段ボールハウスの補修手伝う!」
男「お…おう!」
268: 2008/10/17(金) 00:24:31.98ID:qrop9MdKO
がさがさ
男「女、ここ水漏れして破れてるぞ」
女「……」
男「女?」
女「あ……ごめんぼーっとしてた」
男「何泣いてんだよ」
女「雨粒が目に入ったの」
男「嘘つけ」
女「本当だよー」
男「素直じゃないな、無頼ってのも」
女「無頼は関係ないし」
男「なら、お前が素直じゃないんだ」
女「そうだよ、私はひねくれてんの」
男「素直になれよ」
女「やーだよ、一生素直になんかならないかんな。べぇっ」
男「いいよ別に。それならそれで」
男「ほどよい風向きになるのを、気長に待てばいいだけよ」
女「男も無頼の心が分かってきたね」
男「誰かさんとしょっちゅう一緒にいますから」
女「それもそうだね」
男「女、ここ水漏れして破れてるぞ」
女「……」
男「女?」
女「あ……ごめんぼーっとしてた」
男「何泣いてんだよ」
女「雨粒が目に入ったの」
男「嘘つけ」
女「本当だよー」
男「素直じゃないな、無頼ってのも」
女「無頼は関係ないし」
男「なら、お前が素直じゃないんだ」
女「そうだよ、私はひねくれてんの」
男「素直になれよ」
女「やーだよ、一生素直になんかならないかんな。べぇっ」
男「いいよ別に。それならそれで」
男「ほどよい風向きになるのを、気長に待てばいいだけよ」
女「男も無頼の心が分かってきたね」
男「誰かさんとしょっちゅう一緒にいますから」
女「それもそうだね」
327: 2008/10/17(金) 16:23:02.45ID:qrop9MdKO
ほ
336: 2008/10/17(金) 19:02:41.77ID:qrop9MdKO
女「いたた…」
男「どうしたその怪我!?」
女「麻雀負けてバックレようとしたら、捕まってフルボッコされたー」
男「とりあえず血ぃ拭え。そんで治療してやるからうちにこい」
女「ううん、今男んちいったら男にも迷惑かけちゃう」
男「気にすんな。俺はお前の巣になるって決めたんだから」
女「怖いお兄さん来るぞ?」
男「そんときゃ一緒に逃げりゃいい」
女「じゃあ、頼んだ」
男「軽っ」
女「私もお前に頼るようになっちゃったのかな。無頼失格だね」
男「よいよい、俺としちゃそっちのが嬉しい」
女「男ー」
男「ん、何?」
女「ありがとなー」
男「いいってことよ」
男「どうしたその怪我!?」
女「麻雀負けてバックレようとしたら、捕まってフルボッコされたー」
男「とりあえず血ぃ拭え。そんで治療してやるからうちにこい」
女「ううん、今男んちいったら男にも迷惑かけちゃう」
男「気にすんな。俺はお前の巣になるって決めたんだから」
女「怖いお兄さん来るぞ?」
男「そんときゃ一緒に逃げりゃいい」
女「じゃあ、頼んだ」
男「軽っ」
女「私もお前に頼るようになっちゃったのかな。無頼失格だね」
男「よいよい、俺としちゃそっちのが嬉しい」
女「男ー」
男「ん、何?」
女「ありがとなー」
男「いいってことよ」
339: 2008/10/17(金) 19:40:16.12ID:qrop9MdKO
>>338
さいで
お呼びじゃなかった?
さいで
お呼びじゃなかった?
344: 2008/10/17(金) 20:25:20.63ID:qrop9MdKO
女「なんかさー」
男「段ボールから顔だけ出してどうした」
女「こーして見ると私って、女スネークみたいじゃね?」
男「ソリッドスネーク知ってんのか」
女「まあね。でもそういえば、潜伏する系のヤバい仕事はやったことないなー」
女「あーあ、某宗教とか某利権団体とか、危ないとこに潜伏して取材してみてー」
男「お前にゃ段ボールハウスがお似合いだ」
女「うー、まあ私のことを心配しての発言だと受け取っておこう」
男「そうそう」ばんばん
女「我が家を叩くなー、壊れるー」
男「段ボールから顔だけ出してどうした」
女「こーして見ると私って、女スネークみたいじゃね?」
男「ソリッドスネーク知ってんのか」
女「まあね。でもそういえば、潜伏する系のヤバい仕事はやったことないなー」
女「あーあ、某宗教とか某利権団体とか、危ないとこに潜伏して取材してみてー」
男「お前にゃ段ボールハウスがお似合いだ」
女「うー、まあ私のことを心配しての発言だと受け取っておこう」
男「そうそう」ばんばん
女「我が家を叩くなー、壊れるー」
347: 2008/10/17(金) 20:53:12.86ID:qrop9MdKO
女「男、ちょっとこい」
男「ん?」
女「ブランコ乗るから、背中押してくれ」
男「なんでまたブランコに?」
女「後で教える。今は背中を押すだけでいい」
男「……?」
----キィッ、キィッ
女「………」
男「後で教えるとか言いながら、なんで黙る」
女「うるさい、今考え中なんだから静かにしろ」
男「…へーへー」
女「……」
男「……」
男「ん?」
女「ブランコ乗るから、背中押してくれ」
男「なんでまたブランコに?」
女「後で教える。今は背中を押すだけでいい」
男「……?」
----キィッ、キィッ
女「………」
男「後で教えるとか言いながら、なんで黙る」
女「うるさい、今考え中なんだから静かにしろ」
男「…へーへー」
女「……」
男「……」
349: 2008/10/17(金) 21:10:56.50ID:qrop9MdKO
キィッ、キィッ
女「……男ー」
男「あ?何だよ」
女「お前は一体、私のどこに惚れたんだ?」
男「さあね……わかんねー」
女「自分でも、分かんないのか」
男「そうだな。ただよ」
女「ただ?」
男「俺よりしっかりしてるくせに、俺よりふらふら生きてるお前を見てると、
なんかこう、妙な気分になることは多々あったな」
女「妙な気分…?」
男「おう。恥ずかしいのを覚悟で言っちまうと、これが愛しいって感じなのかなとか、思ったりした」
女「プッ…」
男「笑うなっ!」
女「ごめん、でもその顔で愛しいって……ブフッ」
男「笑うなっつうの!」
女「ごめん、本当にごめん」
女「……男ー」
男「あ?何だよ」
女「お前は一体、私のどこに惚れたんだ?」
男「さあね……わかんねー」
女「自分でも、分かんないのか」
男「そうだな。ただよ」
女「ただ?」
男「俺よりしっかりしてるくせに、俺よりふらふら生きてるお前を見てると、
なんかこう、妙な気分になることは多々あったな」
女「妙な気分…?」
男「おう。恥ずかしいのを覚悟で言っちまうと、これが愛しいって感じなのかなとか、思ったりした」
女「プッ…」
男「笑うなっ!」
女「ごめん、でもその顔で愛しいって……ブフッ」
男「笑うなっつうの!」
女「ごめん、本当にごめん」
350: 2008/10/17(金) 21:17:15.94ID:qrop9MdKO
キィッ、キィッ
女「笑ってごめんよ…」クスクス
男「クスクス言いながら謝られても、説得力ねーよ」
女「いやーね、私には恋とか愛とか無縁だと思ってたから、ついね」
女「私って根っからの無頼性じゃん。だから誰かに好意を向けられても、冗談みたいにしか思えないんだよね」
男「自分で聞いたくせに……」
女「悪い悪い」
女「笑ってごめんよ…」クスクス
男「クスクス言いながら謝られても、説得力ねーよ」
女「いやーね、私には恋とか愛とか無縁だと思ってたから、ついね」
女「私って根っからの無頼性じゃん。だから誰かに好意を向けられても、冗談みたいにしか思えないんだよね」
男「自分で聞いたくせに……」
女「悪い悪い」
352: 2008/10/17(金) 21:27:00.81ID:qrop9MdKO
キィッ、キィッ
女「私は、一生一人で生きてくんだと思ってた」
男「そりゃあ無理な話しだろう」
女「だって、誰かと一緒になっても、私はそいつを裏切って旅に出ちゃうかもしれない」
男「というか、きっと出るよな、旅」
女「うん。けどさ、お前はそんな私がいい、そんな私を待ち続けるって言ってくれたんだよ」
男「……言ったな、そういえば」
女「嬉しかった」
男「そうか」
女「だから、私もそろそろ身を固めるころかなって思ったんだ」
男「…あ?」
女「男、私と籍を入れてくれない?」
女「私は、一生一人で生きてくんだと思ってた」
男「そりゃあ無理な話しだろう」
女「だって、誰かと一緒になっても、私はそいつを裏切って旅に出ちゃうかもしれない」
男「というか、きっと出るよな、旅」
女「うん。けどさ、お前はそんな私がいい、そんな私を待ち続けるって言ってくれたんだよ」
男「……言ったな、そういえば」
女「嬉しかった」
男「そうか」
女「だから、私もそろそろ身を固めるころかなって思ったんだ」
男「…あ?」
女「男、私と籍を入れてくれない?」
354: 2008/10/17(金) 21:32:43.53ID:qrop9MdKO
キィッ……
男「………」
女「その唖然とした顔、駄目なのか?」
男「だ、駄目じゃない。駄目じゃないが、お互い早すぎないか?」
女「大丈夫。私は今まで通り自分の食いぶちは自分で稼ぐし、それで君に迷惑かけるようなへまはしないよ」
男「………」
女「だからこそ、もう一度言う」
女「男。私と…け、け、結婚してくれ!」
男「………はぁ」
男「………」
女「その唖然とした顔、駄目なのか?」
男「だ、駄目じゃない。駄目じゃないが、お互い早すぎないか?」
女「大丈夫。私は今まで通り自分の食いぶちは自分で稼ぐし、それで君に迷惑かけるようなへまはしないよ」
男「………」
女「だからこそ、もう一度言う」
女「男。私と…け、け、結婚してくれ!」
男「………はぁ」
355: 2008/10/17(金) 21:40:22.76ID:qrop9MdKO
男「びっくりした…お前突然何を言い出すんだよ…」
男「たまには素直になってみただけだ」
男「にしてもなぁ…」
女「私との結婚は嫌?」
男「あ、いや……ただ不安なだけだ」
男「俺にお前みたいな自由人の相手が務まるのかどうか……」
女「その点に関しては、私は誰よりも君を信頼してるよ」
男「はぁ、じゃあまあ……よろしくお願いします」
男「たまには素直になってみただけだ」
男「にしてもなぁ…」
女「私との結婚は嫌?」
男「あ、いや……ただ不安なだけだ」
男「俺にお前みたいな自由人の相手が務まるのかどうか……」
女「その点に関しては、私は誰よりも君を信頼してるよ」
男「はぁ、じゃあまあ……よろしくお願いします」
356: 2008/10/17(金) 21:48:53.97ID:qrop9MdKO
女「…ふーっ、緊張したー」
男「なんだなんだ、急に素に戻りやがって」
女「だって、当たり前だけどプロポーズなんて初めてだったんだも~ん」
男「にしてもキャラ変わりすぎだろ」
女「あー恥ずかしかった!」
男「さてはお前、照れ臭くて顔見られたくないからブランコなんか乗ったんだろ」
女「うぐっ……」
男「その顔、図星だな」
女「そうだよその通りだよ文句あっかー!」
男「いや、むしろ俺も赤面してるから顔見られたくない」
女「男も、恥ずかしかったのか…」
男「そりゃそうだ」
男「なんだなんだ、急に素に戻りやがって」
女「だって、当たり前だけどプロポーズなんて初めてだったんだも~ん」
男「にしてもキャラ変わりすぎだろ」
女「あー恥ずかしかった!」
男「さてはお前、照れ臭くて顔見られたくないからブランコなんか乗ったんだろ」
女「うぐっ……」
男「その顔、図星だな」
女「そうだよその通りだよ文句あっかー!」
男「いや、むしろ俺も赤面してるから顔見られたくない」
女「男も、恥ずかしかったのか…」
男「そりゃそうだ」
359: 2008/10/17(金) 21:56:36.30ID:qrop9MdKO
男「そうだ、いいこと考えた」
男「女、ちょっとそのままの格好でいろよ」
女「え?」
男「とりゃっ!」
ぎゅっ
女「!!!」
男「こうして後ろから羽交い締めにしたら、お互い顔見られなくてすむぞ」
女「あ、ぁぅ…」
男「どーした、女?」
女「………///」ボシュー
男「ははっ、ショートしちまったか」
女「は、恥ずかしいだろがっ。離せ!!」
男「やだよ、お前は無頼なんだから離したらどっかいっちまうだろ」
女「う、うぅぅぅ…」
男「……女、これからもよろしくな」
女「お、おう///」
おしまい
男「女、ちょっとそのままの格好でいろよ」
女「え?」
男「とりゃっ!」
ぎゅっ
女「!!!」
男「こうして後ろから羽交い締めにしたら、お互い顔見られなくてすむぞ」
女「あ、ぁぅ…」
男「どーした、女?」
女「………///」ボシュー
男「ははっ、ショートしちまったか」
女「は、恥ずかしいだろがっ。離せ!!」
男「やだよ、お前は無頼なんだから離したらどっかいっちまうだろ」
女「う、うぅぅぅ…」
男「……女、これからもよろしくな」
女「お、おう///」
おしまい
引用: 新ジャンル「無頼娘」



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