1: 2012/01/30(月) 00:08:22.04 ID:c+XcxzCo0
私は部室に向かいながら呟いた

あかりちゃんは珍しく用事があるっていって先に帰っちゃった
結衣先輩は風邪をひいちゃったらしい
だから今日の部活は京子先輩と二人きりということになる
京子先輩はもう部室にいるだろうなぁ


ちなつ「変なことされなければいいけど」


いきなり飛びつかれることを警戒しながら部室の扉を開ける
ゆるゆり: 24【イラスト特典付】 (百合姫コミックス)

4: 2012/01/30(月) 00:10:35.49 ID:c+XcxzCo0
京子「zzz」スピー


京子先輩は気持ちよさそうに寝ていた
起こそうかと思ったけれどもこのままの方がおとなしくていいと思ったからやめた


ちなつ(でも一人でいるのも退屈ね……)


こたつに入って横で寝ている京子先輩を見てみる
幸せそうな寝顔だ


ちなつ「こうやって大人しくしてればかわいいのに……」


自然とそんな言葉が漏れていた
でも本当に大人しくなった京子先輩を想像すると何か物足りないような……

5: 2012/01/30(月) 00:14:50.41 ID:c+XcxzCo0
>>3 ミスった

ちなつ「髪さらさら…」ナデナデ


幸せそうな先輩を見てたら何故か頭を撫でたくなった


京子「ムニュ…ちなつちゃーん……」


唐突に名前を呼ばれて手を離す


京子「えへへー…ムニャムニャ」

ちなつ(……寝言?)

一体何の夢を見てるんだろう?
私の名前が出てきたからつい気になってしまう


ちなつ「私に変なことしてないでしょーね」


そう言いながら先輩の頬を突っつく
思ったよりも柔らかくて気持ちよかった

7: 2012/01/30(月) 00:18:30.75 ID:c+XcxzCo0
ちなつ(まぁこれだけ熟睡してれば簡単には……)

京子「」パチッ

ちなつ「うひゃああ!」ドタ

京子「うおぉ!?」バタ


先輩がいきなり目を覚ました
びっくりして思わず叫んだ私に京子先輩も驚いて叫んだ


9: 2012/01/30(月) 00:23:28.21 ID:c+XcxzCo0
京子「ちなつちゃん来てたんなら起こしてくれればよかったのに」

ちなつ「いえ、あまりにも先輩が気持ちよさそうに寝ているので…」


私はお茶を淹れに立った
いつも4人分だから2人しかいない今日はなんだか変な感じがした


ちなつ「そういえばさっき何の夢を見てたんですか?」

京子「んー覚えてないや」

ちなつ「まぁ夢の内容なんてすぐ忘れちゃいますよね」

京子「……つらい記憶もすぐに忘れられればいいのに」




10: 2012/01/30(月) 00:30:15.76 ID:c+XcxzCo0
ちなつ「お茶入りましたよー」

京子「あぁん、ちなちゅにもスルーされた!」ガーン

この人はいつでもマイペースだなぁ……


ちなつ「それで今日の部活はどうなるんですか?あかりちゃんと結衣先輩もいませんけど」

京子「そうか二人とも今日はいないのか」


先輩はうーんと言って考え、そして立ち上がって言った


京子「よし帰ろうかちなつちゃん!」

ちなつ「えっ」

11: 2012/01/30(月) 00:36:51.24 ID:c+XcxzCo0
まだ部活終了時刻までかなり時間はあった
いやそもそもごらく部は正式な部ではないからアレなのだが


ちなつ「あれもうですか?」

京子「うん、やっぱりごらく部は四人揃ってこそのごらく部だし」

京子「それにぶっちゃけ日が暮れて寒くなる前に帰りたい」


この人の場合後の方が本音なんだろうなぁ
確かに今日はいつも以上に寒い日だから日が暮れたらもっと寒くなるだろう

私と京子先輩は帰り支度をして部室を出た

12: 2012/01/30(月) 00:42:36.75 ID:c+XcxzCo0
ちなつ(うー寒いなぁ……)


日が暮れる前とはいえやっぱり今日は普通に寒い
私はかじかんだ手に息を吐いて温める


京子「ちなつちゃん寒い?」

ちなつ「結構寒いです……」

京子「だよねーあぁ早くこたつに入りたい……」


さっきまで入っていたこたつの感覚を思い出し、私も早く家に着きたいと思った

14: 2012/01/30(月) 00:46:57.83 ID:c+XcxzCo0
京子「うーん…えい!」ダキッ


突然京子先輩が私の腕に抱きついてきた


京子「こうやってくっつけばあったかくなるよ!」ニコ

ちなつ「!」ドキッ


いつもの私なら拒否しているだろう
けれども今日の私は何か変だった

京子先輩をちょっぴりかっこいいと思ってしまった

19: 2012/01/30(月) 00:51:49.12 ID:c+XcxzCo0
京子「こうすればちなつちゃんはあったかい私はちなつちゃんに抱きつける」

京子「まさに一石二鳥とはこのこと!」


京子先輩はいつもの調子だった
だけど私はいつもの調子にはなれなかった


ちなつ「先輩ってずるいです…」


京子先輩はきょとんとしていた
私が拒否しないのを不思議に思ったのかもしれない

ちなつ「いつもは変なことばかりしてくるのに時々急にかっこよくなるなんて……」

20: 2012/01/30(月) 00:58:57.42 ID:c+XcxzCo0
私は結衣先輩が好きなハズなのに…
でも京子先輩に抱いちゃうこの気持ちはなんなんだろうな……?


京子「いやいやちなつちゃんにそう言われると照れるなぁ」

ちなつ(あぁそうか……)


答えは割とすぐにでてきた


京子「ちなつちゃん……?」


私は言うほど京子先輩のことが嫌いじゃない…
むしろなんだかんだ言って私にかまってくれる京子先輩が好きなんだ


ちなつ「京子先輩」


私は京子先輩の首に腕を回しそのままキスをした

22: 2012/01/30(月) 01:05:01.13 ID:c+XcxzCo0
短いような永遠にも感じられるようなキス
私は唇を離した


京子「ちなつ…ちゃん……?」


冷静さを取り戻していくにつれて恥ずかしさが増してきた


ちなつ(ど、どうしよう…勢いで先輩にキスしちゃったよぉ)


練習なんかじゃない、本当の「好き」のキス
けれども先輩の了承も得ずにいきなりしてしまった
もしかしたら嫌われちゃうかも…
それだけは嫌だった


京子「…ちなつちゃん、さっきの夢思い出したよ」

23: 2012/01/30(月) 01:11:39.64 ID:c+XcxzCo0
沈黙を破り京子先輩は話し始めた


京子「夢の中ではごらく部の部室に私とちなつちゃんがいるんだけど」

京子「ちなつちゃんは私にずっと微笑んでくれていた」

京子「それがすごくうれしかった」


先輩一言しゃべる度に自分がドキドキしてくるのがわかった


京子「今はそれが正夢になればいいなって思う」

京子「私はちなつちゃんのことが大好きだよ」

ちなつ「京子先輩」

京子「だから…だから私と」

25: 2012/01/30(月) 01:12:56.56 ID:c+XcxzCo0




京子「付き合ってくれないかな」





29: 2012/01/30(月) 01:17:18.84 ID:c+XcxzCo0
京子「私の横で笑っててくれないかな…なんてね」テレ


その言葉を聞いたとき私は泣きそうになった
けれども笑った
京子先輩に笑ってほしいって言われたから


ちなつ「もちろん」

嫌われる心配なんていらなかった

ちなつ「ホントにずるいですね、キスまでしちゃったのに断れるわけないじゃないですか」

京子「えへへ」


京子先輩はやっぱりかっこよかった

引用: ちなつ「結衣とあかりちゃんは休みかぁ」