139: 2015/05/26(火) 15:26:10.85 ID:TzWT3S1YO


前回:提督「お姉ちゃん欲しい」多摩編

最初から:提督「お姉ちゃん欲しい」

提督「今までは瑞鶴、夕張、摩耶、多摩とあまりお姉ちゃんの印象がない子たちを選んで、姉萌えを掘り出していたけど」

提督「今度は彼女をお姉ちゃんにしてみようか」

能代「誰ですか??」

提督「『狼』さ…」

能代「まさかあの方ですか!?」

能代「能代、とても楽しみです!!」

提督「俺もすごい楽しみ、行ってみよう」

能代「レッツ、姉萌え!!!!」

提督「何それ」

ーーーーー

ガチャ

提督「ただいまー」

提督「って、誰もいねーか…」

提督「あー疲れた」

ピッ

提督「…テレビもつまんねーな」

提督「明日休みだしダルいし、こんまま寝ちゃおっかな」ゴロン

提督「んだよクソ部長が…ミスを俺に押し付けやがって…」

提督「会社やめてぇな…」

ピンポーン

提督「ん?誰だこんな時間に」

ピンポーンピンポーンピンポンピンポンピポピポピポピポ

提督「うるせぇなもう、今出るよ」

ガチャ

足柄「提督ー!おひさ・」

提督「姉貴!?なんでここに!?」

足柄「会社の飲み会がアンタの最寄駅の近くだったからね、ついでに遊びに来たのよ!」

提督「うっぷ、酒くさ…」

足柄「ほら、コンビニで酒とツマミ買ってきたから!久しぶりに二人で飲みましょ!アンタ明日休みでしょ?宅飲み宅飲み〜」

提督「いや俺今から寝ようと」

足柄「お姉ちゃんに付き合いなさいー!!」

提督「わかった!わかったから抱きつくな!!」

「艦これ」ピクトリアルモデリングガイド 大和編: 『艦これ』提督のための艦船模型ガイドブック
150: 2015/05/27(水) 01:23:00.63 ID:gCqPlj5JO



足柄「ぷっはぁぁぁああああっ!!!」

足柄「お酒を作った人は本当に偉大ね!」

足柄「ほら、アンタも飲みなさい!」

提督「お、おう」

足柄「何よ、元気ないじゃない」

足柄「久しぶりに足柄姉さんが遊びに来たのにシテけるわねー」

提督「いや、姉貴のテンションについていけないだけだよ」

足柄「じゃあ飲みなさい!明日も休みなんだし酔っちゃえ酔っちゃえ!」

提督「…」

提督「んぐっ」グイっ

足柄「あら、いい飲みっぷり!ビーフジャーキーあるわよ」

提督「…」ばくばく

足柄「食え食え〜」



足柄「何か嫌なことでもあったの?」

提督「いや…」

足柄「彼女に振られたとか」

提督「最初からいねーよ」

足柄「仕事で失敗しちゃったとか」

提督「…」

足柄「あー、仕事関係ね」

提督「俺は悪くねーもん」

足柄「何があったの?」

提督「部長の奴が自分のミスを俺に押し付けやがったんだぞ!」

提督「真面目にやってる俺がなんであんな目に合わなきゃならないんだ!」

提督「あんなクソがいる会社なんかやめてやる!!」

ぎゅううう

提督「ん!?」

足柄「はーい、一回落ち着きましょうね〜」

提督「ちょ、苦しいって!」

足柄「大丈夫よ〜」

提督「…」

提督(姉貴、あったかいな…)

151: 2015/05/27(水) 01:46:29.97 ID:sOYK3msNO

足柄「私もね、会社に入社して1年くらいかな」

足柄「ずっと上司にセクハラを受けてたの」

提督「え!?姉貴が!?」

足柄「お尻触られたり、まだ処Oか?って一週間おきに聞かれたりね」

足柄「私がやめてくださいって言うと『俺はお前をどうすることもできる、クビにだってな』って、脅されたものよ」

提督「…オイ、そいつ誰だ、ぶっ頃してやる」

足柄「あら、私のために?嬉しいわね」

足柄「でも今は大丈夫よ」

足柄「セクハラに耐え続けながらも私は真面目に働いたわ」

足柄「そして私の頑張りを見ていてくれていた人たちがいた」

足柄「私が評価されて、セクハラ上司が吊し上げられる日が来たのよ」

足柄「今や私が上司よりずっと上の立場よ!年収だってそれなりにいいんだから!」

提督「あ、姉貴…」

提督「頑張ったんだな…」ぐすり

足柄「なんでアンタが泣くのよ!」

提督「昔からチョッカイばっかりだしてくる姉貴が本当に大人になったんだなって…」ホ口リ

足柄「何よそれ、褒めてるの?」

提督「うん」

足柄「ならいっか」

足柄「アンタも!真面目に働いているなら続けなさい!見てくれている人が必ずいるから!!」

足柄「諦めたらそこで試合終了よ!!!」

提督「…そうだな、ありがとう姉貴」

足柄「私の自慢の弟よ、絶対大丈夫」なでなで

提督「ちょ、それは流石に恥ずかしいって…」

足柄「なぁに照れてんのよっ」

152: 2015/05/27(水) 02:05:50.05 ID:sOYK3msNO

足柄「…で、彼女は出来そうにないの?」

提督「…余計なお世話です」

足柄「だからこんなの使ってるのね」

提督「ちょっ!?お前どうやって見つけた!?」

足柄「これテンガってヤツでしょ?気持ちいいの?」

提督「いいから返せって!!!」

足柄「くんくん…ちゃんと洗ってる?」

提督「お"い"!!におい嗅ぐなやめろ!!まだ未使用だ!!!」

足柄「アンタも男のコねー、おっさんになる前に恋しときなさいよ?」

提督「姉貴こそ!そんなんばっかやってるからいつまでも独り身なんだよ!!」

足柄「ほら」

提督「ん?スマホ?…この写メの姉貴と写ってるイケメンは誰?」

足柄「私のカレシよ」

提督「…」

提督「…」

提督「…」

提督「日本語で頼む」

足柄「日本語です」

提督「マジで!?姉貴のカレシ!?」

足柄「別の会社のヒトなんだけど、運命の出会いって本当にあるのね…」

足柄「カレは誠実で何事も一生懸命で…カレに見合う女になるのは大変だわ」

足柄「でも気付いたら付き合い始めてもう3年…お互いしっかり支えていこうって決めてね」

足柄「近々お父さんとお母さんに挨拶に行こうと思ってるの、結婚するためにね」

提督「…」ガシッ

足柄「え?握手?」

提督「マジでおめでとう」ダラダラ

足柄「え!?なに号泣してんのよ!?」

提督「うれじぐで…なんかわかんないけどうれじぐで…!」

提督「姉貴…!幸せになれよお!!」

足柄「う、うん」

足柄(意地悪したつもりが応援されてしまったわ…)←照れてる

161: 2015/05/28(木) 23:38:49.50 ID:MX6A6lx90

足柄「お風呂借りていいかしら?」

提督「別にいいけど…男モンのシャンプーしかないよ?」

足柄「大丈夫よ、コンビニでちっちゃいメリット買ってきたから!」

提督「用意周到ね…」

足柄「私でも着れそうなジャージかなんかある?」

提督「てかお前泊まる気かよ」

足柄「いいじゃないのよ別に、久しぶりに一緒の布団に入る?」

提督「お風呂入ってきなさい」

足柄「はーい」



足柄「ふぅ、サッパリ」

足柄「これアンタの高校のジャージよね、変な色」

提督「マジでそのジャージ嫌いだったわ…まぁ誰にも見られないから家で着るわけで…」

足柄「アンタも入ってくれば?」

提督「うい」



提督「ふぃ、さっぱり」

足柄「すぅ…すぅ…」

提督「寝てやがる…」

提督「…ったく、風邪ひくぞ」毛布ファッサァ

提督「…」

提督「姉貴は昔から元気がよくて、スポーツでは負けず嫌いで…」

提督「俺によくチョッカイ出してきたヤンチャムスメだったけど」

提督「…大人になったんだなぁ」

提督「クソ上司のセクハラにも耐え続けて、仕事も恋愛も成功して…」

提督「会社辞めてやるとか思って逃げ出そうとしている俺とは大違いだな…」

提督「俺も…姉貴みたいになれるかな」

足柄「…」

足柄(…提督ならできるわ、だって私の弟だものね)

164: 2015/05/30(土) 00:30:05.70 ID:+GVag81SO

能代「…」

能代「…ぐすっ」

足柄「の、能代?なんで泣いているの?」

能代「足柄さんは女性の、お姉ちゃんの鏡です!!」

能代「セクハラにも耐えて頑張って働き続けて掴み取った幸せ…」

能代「素晴らしいです!!!」

足柄「いや…演技…」

提督「頑張る女性ってやっぱり美しいよな、男とは全然違う魅力がある」

提督「そんな女性の弟なんて誇らしい」

能代「今回の物語は設定が深いですね…足柄お姉さんの人物がしっかり伺えました」

提督「そうだろ?昔はヤンチャ娘、今はキャリアウーマン」

提督「いつの間にかお互いに酒が飲める歳になって、お互いに知らない自分たちを晒していく…」

提督「兄弟の時の流れって深みがあると思うんだ、…と一人っ子の俺は思う」

能代「能代も!能代もそう思います!」

提督「さぁ、ここからが姉萌えの真骨頂だ…」

能代「足柄お姉さんはどんなテクニックで能代を萌えさせてくれるんですか!?」

足柄「…この子大丈夫?」

167: 2015/05/30(土) 14:48:59.11 ID:bSuqQUJFO

翌朝

ピピピピ…ピピピピ…

提督「ん、んああ…」

提督「あり、俺いつの間にか寝てた…」

提督「…目覚ましなんか設定したっけか」

提督「お、すげえ美味そうなホットケーキがある!」

提督「ねぇ、これ姉貴が作ったの?」

提督「あれ?姉貴?」

提督「いないの?」

提督「ん?置き手紙?」

『私の愛する弟へ

私は今日も仕事だからお先においとまするね。

朝ごはんに足柄姉さん特性ホットケーキを作ったから、目覚ましで起きたらすぐに食べてね!

仕事もアンタなら大丈夫!乗り越えられるわよ!

ツライことがあったらお酒を持って私のところに来なさい!!

…足柄お姉様より』

提督「あ、姉貴…」

提督「俺…頑張るよ…!」

提督「ん、何コレ、ホットケーキスッゲェうまい」

提督「…てかあんだけ酒飲んで今日も仕事とか…すげえなアイツ」

168: 2015/05/30(土) 14:50:12.16 ID:bSuqQUJFO

能代「…イイ、イイ!!」

能代「今回は萌えというか、足柄さんの純粋な優しさを感じられました!!」

提督「流石足柄と言ったところだな」

能代「仕事で嫌な思いをした提督は一人暮らしのアパートに帰宅、家と会社を往復するだけの生活に嫌気がさしたときに天使は舞い降りた!!」

能代「今までの嫌なことなんかどうでもよくなるくらいに絡んでくる酔っ払った足柄姉さん!」

提督「いやぁ、一人暮らしの空間って寂しいけど、あまり他人に入られたくない」

提督「しかしこんな姉なら安心して入れられると思うんだ」

能代「心を許してる家族ですもんね!この突然の訪問は嬉しいですよ!!」

提督「グチを話すとしっかり聞いてくれる…そして足柄姉貴も語り始めるのさ」

能代「セクハラに耐えながらも仕事を頑張ったって話ですよね!まさか足柄姉さんがこんな苦労をしていたなんて!」

能代「それを聞いて俺も頑張ると誓う提督、その頭をくしゃくしゃと撫でる足柄姉さん…」

能代「素晴らしい姉弟愛が溢れ出てますねぇ…」

提督「あれは恥ずかしいけど気持ちよかった」

能代「いいなあ!!!羨ましいです!!!」

足柄「能代、あなたちょっとうるさいわよ…」

170: 2015/05/30(土) 19:23:59.41 ID:QUryGo75O

提督「てか単純にシチュエーションに憧れるよ、姉弟でお酒飲んで普段言えないことを相談し合うって」

提督「親にも話せないことでも話せたりできるじゃん」

能代「なるほど…」

提督「男として異性に励まされると結構力になるんだけどさ、一人っ子だと友人の女の子を誘うしかないじゃん」

提督「んで、女の子を宅飲みに誘うとイヤラシイ気持ちがあるなって100パーセント疑われるじゃん」

能代「あ〜」

提督「友達でもいるんだよ、お姉ちゃんと一晩中お酒飲んで恋話とかするヤツが」

提督「羨ましくて氏にそう」

能代「一人っ子はなんでも憧れちゃうんですね」

提督「悲しい生き物なのよ、一人っ子って」

172: 2015/05/31(日) 10:48:15.84 ID:iMhhe3DFO

提督「さて、話を足柄姉貴に戻そうか」

能代「提督が会社なんて辞めてやるって言ったときの、足柄姉さんのハグ…姉力半端ないですよね!!」

足柄「あ、あねりょく?」

提督「あれは暖かい…母に似た抱擁力があったな…」

能代「あんなことされたら怒りもすぐに収まりますね」

提督「あぁ…母ちゃんに会いてぇな…」

能代「お姉ちゃんだけに集中して下さい」

提督「ご、ごめん…」

足柄「能代どうしたのよアナタ…」

175: 2015/05/31(日) 12:28:16.35 ID:iMhhe3DFO

能代「能代的に一番姉萌えポイントが高かったのがホットケーキに添えられた置き手紙ですね!」

提督「あぁ、あれは良かった」

提督「朝起きたら足柄姉貴はいなくなっていて」

提督「そこにあったのは出来立てのホットケーキと可愛い文字で書かれた置き手紙」

能代「ふわふわのホットケーキにバターを乗せればトロッと溶けてゆき、ハチミツをかければ甘く優しい香りを放つ…」

能代「寝起きのホットケーキ作りも手を抜かず、最高の一品を生み出す足柄姉さんは流石です!」

提督「しかも弟の為だからね、嬉しいもんだよ」

能代「そしてこの手紙ですよ!」

能代「このスマートフォン時代!メールやLINEで済まさず、手書きの手紙でメッセージを伝える!姉力高すぎですよぉ」

能代「まず『私の愛する弟へ』という書き出し!冗談交じりの一文なんでしょうけど、姉弟間でのこういうジョークもなかなか楽しいものですよね!」

提督「あぁ」

能代「そしてびっくりすることに、足柄姉さんは今日も朝から仕事!昨日散々飲んだのに翌日もバリバリ仕事できるなんて、やっぱりデキル女性はちがいますね!!」

能代「普通は明日仕事だからまっすぐ帰ると思うんですけど、よっぽど提督に会いたかったんですね!いいお姉さんですねぇ〜…」

提督「そうだな」

能代「次の一文、『足柄姉さん特性ホットケーキ』!!」

能代「まず、自分のことを姉さん付けで呼ぶお姉さんってキュンと来ません?」

提督「わかる」

能代「でしょう!?」

能代「そして特性ホットケーキ!この特性が重要ですよね!提督のためだけに作られたホットケーキだから特性なんですもんね!!」

提督「ええなぁ」

能代「さらに『仕事もアンタなら大丈夫!乗り越えられるわよ! 』…これ!!」

能代「優しく添えられたこの足柄姉さんからのエール!この何気ない一言が救われるんですよねぇ…」

能代「極め付けに最後のこの一言!!『ツライことがあったらお酒を持って私のところに来なさい!! 』…このお酒を持ってってところが良いアクセントですよね!!!」

能代「とても安心感がありますよね…もう、涙が出てきちゃいそう…」

能代「そして足柄お姉様より…で締めくくられる…」

能代「もう…なんていうか…」

能代「能代、足柄お姉様に一生ついていきます!!!!!」

提督「…」

足柄「…」

提督「能代が言いたいこと全部言ってくれた」

足柄「提督!能代にどんなヘンなこと教えたの!?ねぇ!!」

177: 2015/05/31(日) 12:59:27.65 ID:iMhhe3DFO

能代「結果!足柄さんには私のお姉さんになって欲しい!!!」ドーン

能代「足柄さん、ナイスお姉さん!!」

提督「俺のセリフだよそれ」

足柄「…」



能代「さて、次はどんな方がお姉さんになるんでしょうか!!能代、とてもウキウキです!!」

提督「次は…帰国子女のお姉ちゃんなんてどうだ?」

能代「帰国子女!!!もうあの方しかいませんね!!!」

提督「その前に能代」

能代「はい!!」

提督「お前、演習行ってこい」

能代「………」

能代「え?」

提督「俺の役目全部奪っちゃうんだもん」

能代「…」

提督「お姉ちゃんは独り占めするに限るしな」

能代「て…」

能代「提督の馬鹿ああああ!姉萌えの素晴らしさを教えてくれたのは提督なのにいいいいい!!!」

提督「…よし、どっか行った」

提督「金剛を呼ぼう」

提督「お姉ちゃん欲しい」金剛編

引用: 提督「お姉ちゃん欲しい」