187: 2015/06/01(月) 13:33:51.54 ID:jzC8cCw80


前回:提督「お姉ちゃん欲しい」足柄編

最初から:提督「お姉ちゃん欲しい」

ーーーーー

金剛「てーいーとーくー!!会いたかったデース!!!」

提督「うわ!!金剛さん!抱きつかないで!!」

金剛「もー、違うでしょー?金剛サンじゃなくて、金剛お姉ちゃん!デショ!」

提督「…」



金剛さんはイギリスから来た正真正銘血の繋がった姉

両親はイギリスに住んでいたが、母が金剛さんと俺を産んだあと、日本に構える会社の社長業に復帰するため日本に俺を連れて帰った

金剛さんはイギリスに会社を持つ父とイギリスで暮らしていた

両親が社長、そして姉弟は生き別れと少し特殊な家庭だった

そんなイギリス生まれイギリス育ちの金剛さんが日本に興味を持ったらしく、日本語を猛勉強して俺の通う高校に編入することに決定

そして日本の我が家で一緒に暮らすことに…

初対面同然の金剛さんの来日、突然血の繋がった姉が来るということで俺はどう接していいかわからなかった
「艦これ」ピクトリアルモデリングガイド 大和編: 『艦これ』提督のための艦船模型ガイドブック
188: 2015/06/01(月) 13:47:41.13 ID:jzC8cCw80

金剛「こんな可愛い弟がいたなんて、ワタシはとても嬉しいデース!!」

提督「可愛いなんて年じゃないでしょう」

金剛「ワタシはずっと提督に会いたかったデスよ?そのために日本語も頑張ったデス!」

提督「父さんも母さんも日本人なのに」

金剛「パパはイギリスではEnglishしか話さなかったデス!日本語はあまり教えてもらえませんデシタ!」

提督「まぁ…父さんも忙しいだろうしな…」

金剛「提督はワタシに会いたかったデスか?」

提督「まぁ…金剛さんがどんな人かは気になったけど…」

金剛「NO!!金剛サンじゃなくて!金剛お姉ちゃんネー!!」

提督「わかった!わかったよ金剛さん!」

金剛「わかってないじゃないデスかー!!!…提督はワタシのこと、お姉ちゃんと認めないデスか…?」

提督「…」

認めないというか…姉として意識できないというか…

189: 2015/06/01(月) 14:12:06.20 ID:jzC8cCw80

提督「…さぁ、宿題でもするか」

金剛「提督ー!!」

提督「な、なに?」

金剛「お姉ちゃんらしく、勉強教えてあげるネ」

提督「…それは、ありがたいけど」

金剛「なに教えて欲しいの?」

提督「古典」

金剛「………」

提督「………」

金剛「Englishを教えてあげるネ」

提督「英語の宿題はないです」

金剛「OMG」

190: 2015/06/01(月) 14:24:12.57 ID:jzC8cCw80

提督「風呂入ってくるね、金剛…お姉ちゃん」

金剛「わかったデース!」

金剛「…ハ!お姉ちゃんらしいコトするチャンス!」



かぽーん

提督「お姉ちゃん、か」

提督「どう接するのが正解なんだろか…」

提督「…イテテ、しみるなー」

ガチャ!!

提督「ええ!?」

金剛「提督ー!!お背中お流しますネー!!」

提督「ちょ!入ってくるな!」

金剛「コレが日本式お姉ちゃんネ!!!」

提督「違う!違うと思う!!」

金剛「スリムすぎるボディね、もっと鍛えた方がいいよ」

提督「余計なお世話じゃ!出て行けぇ!!」

196: 2015/06/01(月) 14:50:14.21 ID:jzC8cCw80

提督「…明日学校だし、もう寝るか」

ガチャ!!

金剛「提督!お姉ちゃんらしく添い寝してあげるネ!!!」

提督「…一人で寝るから出てってくれ〜」

金剛「遠慮しなくていいネ〜、今まで添い寝してあげられなかったからネ!」

提督「頼む一人で寝かしてくれぇ」

金剛「お邪魔しマス!!」

ぎゅうぎゅう

提督「ちょ!狭い狭い!!」

金剛「あったかあったかネー」

提督「…」

金剛「明日から提督と同じ高校ネ」

提督「…そっか」

金剛「友達百人できるかなー」

提督「…」

金剛「…ん?元気ないネ、学校嫌い?」

提督「…いや」

金剛「…?」

197: 2015/06/01(月) 15:03:02.76 ID:jzC8cCw80

翌日、学校

金剛「英国で生まれた、帰国子女の金剛デース!よろしくお願いしマース!!」

パチパチパチパチ



金剛「ふぅ、キンチョーする〜」

大和「初めまして、金剛さん」

金剛「は、初めまして!」

大和「私は生徒会長でクラスメートの大和と申します、これからよろしくね」

金剛「大和サン!よろしくー!!」

武蔵「武蔵だ、よろしく頼むぞ」

金剛「武蔵サン!日本人は優しいネー」

大和「あなたも日本人でしょ?」

金剛「そうでしたー!」

「「あははははははは」」

武蔵「どうして日本に来ようと思ったんだ?」

金剛「生き別れの弟に会いにデス!提督って名前で一年生デス!」

大和「て、提督…」

武蔵「…」

大和「…そうなのね!一緒の学校で良かったですね!」

金剛「イエース!!」

199: 2015/06/01(月) 20:46:58.00 ID:jzC8cCw80

時雨「へぇ、提督ってお姉さんがいたんだね」

時雨「しかも帰国子女の美人さんらしいじゃないか」

提督「…どうなんだろうな」

時雨「突然家族が増えるってどんな感じなのかな」

提督「落ち着かないよな、生活がガラッと変わるかも」

時雨「まぁ、美人さんのお姉さんがいたら良い方向に変わるだろうね」

提督「そんなもんかなぁ」

ヴー…

提督「ん、携帯が…」

『着信・・・大和生徒会長』

提督「…ごめん時雨、トイレ行ってくる…大っきいほうな」

時雨「余計な一言が多いなぁ、行ってらっしゃい」

200: 2015/06/01(月) 21:13:16.07 ID:jzC8cCw80

生徒会室

提督「失礼します…」

大和「遅いですよ」

提督「すみません」

大和「じゃあ、今月分」

提督「はい…」

大和「…」

大和「ねぇ、あなた高校生になったのにお小遣いアップしないの?」

提督「…」

大和「それとも…私に喝上げされるくらいならアップしなくていいや、とでも思っているのかしら」

提督「…」

げしっ

提督「ぐっ…」ドサッ

武蔵「おい、答えろ」ぐりぐり

提督「…」

大和「ねぇ、これも中学のときからの私とあなたの付き合いじゃない」

大和「家がお金持ちのあなたが、家が貧乏な私にお金をくれるから」

大和「お互いが均等に幸せになれるの、わかるかしら」

提督「…」

武蔵「お前がこの高校に受かれたのは、優等生の大和が先生に一生懸命コネてくれたお陰なこと、忘れたわけじゃないよな」

提督「…俺の実力ならコネなんか無くたってもっと良い高校に行けたのに」ボソッ

武蔵「なっ…このガキ!!」ゲシッ!

提督「ぐあっ…!」

大和「武蔵やめなさい!!」

武蔵「だって…」

大和「…っ」ドゴォッ!!

提督「ん"え"っっ!」

提督「…っげほッ…ゴホっ」

大和「顔に傷がついたら怪しまれるでしょう、蹴るなら腹にしなさい」

201: 2015/06/01(月) 21:29:44.55 ID:jzC8cCw80

大和「ねぇ、提督くん」

大和「来月から…二倍ね」

提督「に、にばいっ!?」

提督「いきなりそんなに小遣いは引き上げられない…!」

ズドッ!

提督「ぎえッ!!」

大和「口答えしないで」

大和「もし用意できなかったら…」

大和「私が先生にあなたの悪評を流せばすぐに退学よ」

大和「息子が中卒だなんて、社長のお父様とお母様は悲しむんじゃないかしら」

大和「勘当でもされたら一気に貧乏人のホームレスね」

提督「…」

大和「それとも…」

大和「あなたのお姉さん、金剛さんだったかしら」

提督「!?」

大和「二度と女として生きられなくしてあげてもいいのよ?」

提督「そ、それだけはやめろ!金は持ってくるから!!」

大和「それじゃ、よろしくね」

提督「…はい」

大和「やったわね武蔵!貰えるお金がアップするわよ!武蔵も欲しかったバッグ買えるようになるわね!」

武蔵「あ、あぁ」

武蔵(ホント、大和だけは敵に回したくないな…)

206: 2015/06/01(月) 21:48:55.79 ID:jzC8cCw80



提督「か、母さん…」

扶桑「あら、どうしたの?」

提督「お小遣い…アップして欲しいんだ」

扶桑「お小遣い?いくらかしら」

提督「えーと…」

扶桑「…そんなに?何か欲しい物でもあるの?買ってあげましょうか?」

提督「いや、お金が欲しいんだ…」

扶桑「まぁ…最近勉強頑張っているみたいだし、いいですよ」

提督「ありがとう母さん…」

扶桑「金剛はパパからお小遣いいくらもらってたのかしら」

金剛「お小遣いより弟が欲しかったデス、願いが叶ったからお金はいらないデース!!」

扶桑「あら、愛されているのね提督」

金剛「提督愛してマース!!」

提督「金剛さん…」

金剛「もー!!!金剛お姉ちゃんデショ!!!」

207: 2015/06/01(月) 22:03:19.08 ID:jzC8cCw80

学校、昼休み

金剛「ふんふ〜ん」

金剛「天気のいい日は校舎の周りをお散歩するのが気持ちイイデース!」

時雨「あ、こんにちは」

金剛「コンニチハ!一年生デスか?キュートデスね!!」

時雨「もしかして提督のお姉さんの金剛さんですか?」

金剛「Yes!提督のFriendデスか?提督がお世話になってますデス!!」

時雨「ふふふっ、お姉さん面白いですね」

時雨「ボクは提督の友達の時雨っていいます、よろしくお願いします」

金剛「時雨!覚えた!よろしくネ!!」



金剛「時雨、相談があります」

時雨「相談ですか?」

金剛「ワタシ、提督にお姉ちゃんと認められてない気がシマス」

時雨「…なるほど」

金剛「姉弟としてやって行けるでしょうか…」

時雨「…提督は恥ずかしいんですよ、いきなり美人さんなお姉さんが来て」

時雨「提督はウブですからね、慣れれば仲良い姉弟になれると思いますよ」

金剛「ほお…提督はウブですか」

金剛「何事も慣れってImportantデスよね!」

金剛「Thank you時雨!立派なお姉ちゃんになるネ!!」

時雨「金剛さんなら素敵なお姉さんになれますよ」

208: 2015/06/01(月) 23:05:48.29 ID:jzC8cCw80

金剛「日本に来てもう一ヶ月、結構暮らしに慣れてきましタ!」

提督「そうか」

金剛「クラスメートの大和サンも武蔵サンも仲良くしてくれてマース!毎日が楽しいデス!!」

提督「…」



生徒会室

大和「はい、今月分」

提督「…」

大和「うふふ、ちゃんと二倍の金額ね…」

武蔵「偉いじゃないか、グズの癖に」

提督「…」

大和(こんな簡単にお金が…もっと、もっと欲しい)

大和「…ねぇ、これから毎月じゃなくて」

大和「毎週回収しますから」

提督「毎週!?無理だ!」

武蔵「大和…流石にそれは…」

大和「武蔵は黙りなさい」

武蔵「…」

大和「できるわよね、ね??」

提督「だから無理だ!」

ガシャァン!!!

提督「ーーーッッ!!!!」ゴロゴロ

武蔵「おい大和!」

大和「あらいやだ、つい頭に血が上って花瓶で殴っちゃったわ」

大和「武蔵に顔に傷つけるなって言ったのにねぇ、まぁ頭なら頭髪で傷が隠れるから大丈夫ですね!ねぇ武蔵!」

武蔵「そ、そうだな…」

大和「ねぇ提督くん、あなたは私の問いに対して『わかりました』以外答えちゃいけないの、わかる?」

提督「ーーっ…」

大和「わかりました、でしょ?」

提督「ふーっ、ふーっ」

大和「…チッ」

大和(いつ先生が生徒会室に来るかわからないし、場所を変える必要が…)

大和「武蔵、私はこのグズを教育しなければならないので校舎裏に行ってくるわ」

大和「武蔵は割れた花瓶を片付けといてください」

武蔵「大和…あまり調子に乗らないほうが…」

大和「…あ?」

武蔵「ッ…」ゾク

大和「あなたの柔道部、廃部になってもいいの?」

武蔵「いや…すまない、こっちは任せろ…」

209: 2015/06/02(火) 00:15:23.52 ID:RF4DXEaF0

時雨「金剛さんにオススメしてもらった校舎周りの散歩、気持ちがいい」

時雨「新しい発見があったりするかもな」

時雨「雨降ったら傘さしながらまわるのもいいかもしれない」

時雨「校舎裏とか人気ないからスキップとかしちゃったりして…」

大和「このグズッ!ゴミグズッ!親が金持ってるだけの能無しめッ!!」ガッ!ゲシッ!

提督「ーーッ…」ぐったり

時雨「!!!???」

時雨(な、何あれ!?提督が生徒会長に蹴られてる!?)

大和「お前は私の奴隷なんだから、私の言うことを聞けばいいのよ!!」

大和「お前は『わかりました』と言って金を渡すだけの価値しかないゴミ人間なんだから!口答えをするなッ!!!」

時雨(や、ヤバいよアレ!!…とりあえず先生を!!)

ガバッ

時雨「ひっ!?」

武蔵「騒ぐな」

時雨「む、武蔵先輩!?」

武蔵「…大和のヤツ、エスカレートしすぎだ…」

武蔵「一年、このことは誰にも言うんじゃない」

武蔵「もし言ったら…お前もあんな風になるぞ、わかったな?」

時雨「は、はひっ」

武蔵「わかったら早く消えろ」

時雨「わかりました!」ぴゅー

武蔵「…」

210: 2015/06/02(火) 00:28:49.47 ID:RF4DXEaF0

武蔵「大和」

大和「あら、来たの?」

武蔵「一年の女に見られた」

大和「…」

大和「その一年は?」

武蔵「一応脅して口封じしといて消えてもらった」

大和「…ハァ、馬鹿じゃないの?」

武蔵「え?」

大和「口封じっていうのは…」

ドゲシッ!

提督「ぐっふ…!!」

大和「こうやってボコボコにして恐怖を植え付けることでしょ?」

大和「脅し程度で…チクられたらどうするのよ」

武蔵「す、すまない…」

大和「これはあなたの失態ね、今月の柔道部の部費はカットするわ」

武蔵「え!?そんな…!」

大和「口答えするな、人を投げ飛ばすことしかできない脳筋が」

武蔵「ぐ…」

大和「友達も作れないコミュニティ障害持ちのアンタをここまで導いてあげたのは誰?まさか私の恩を仇で返すつもりではないでしょうね」

武蔵「…大和には、感謝している…」

大和(どいつもこいつも生きる価値のないグズばっかり)

213: 2015/06/02(火) 00:41:56.47 ID:RF4DXEaF0

提督「おう時雨、数学の宿題やったか?」

時雨「て、てえとく…!その…えと…」

提督「なんだ時雨、様子がおかしいぞ?」

時雨「いや…なんでも…ない…」

提督「…」

提督「さっき、俺が生徒会長にボコボコにされているのを見たのは時雨か?」

時雨「ッ…」

提督「そうなんだな?」

時雨「せ、先生に!先生に言おう!言わなきゃダメだ!!」

提督「時雨」

時雨「なに!?」

提督「絶対に誰にも言うな、絶対にだ」

時雨「でも…」

提督「これだけは頼む、絶対に誰にも言うんじゃない」

時雨「…」

217: 2015/06/02(火) 01:05:52.28 ID:RF4DXEaF0

大和「二度とあんな失態は犯すんじゃないわよ」

武蔵「すまなかった…」

大和「さて、来週から毎週お金が手に入るし、新しい電子辞書でも買おうかな」

武蔵「とりあえず教室戻るぞ…」

大和「ん?あそこから来るのは…」

金剛「ヘーイ!!大和!武蔵!コレあげるデス!!」

大和「え?」

武蔵「コレは…クッキーか?」

金剛「Yes!日本で最初にFriendになってくれた二人のために作ってみまシタ!!」

大和「…」

金剛「食べて食べて!」

武蔵「ふむ…うん、美味しいな」

金剛「やった!大和も食べてみてください!」

大和「ご、ごめんなさい、生徒会室に忘れ物が…武蔵、ちょっと付き合って」

武蔵「わ、引っ張るなって!」

金剛「あらー」



武蔵「忘れ物ってなんだ?」

グイッ

武蔵「なッ!?大和!?」

大和「なんでアイツが作ったモノ食ってんのよ…」

武蔵「いや…つい…」

大和「アイツは提督の姉…つまりお金持ちのグズ娘よ…」

大和「そんな金持ちグズが作ったモノをなんで食ったかって聞いているのよ」

大和「金持ちの私たちへ対する侮辱行為だってわからないの?その脳筋でしっかり考えなさいよ」

武蔵「や…大和…」

金剛「ダメデス!!!」

大和・武蔵「!?」

金剛「ケンカは良くないデス!どうしたデスか!?」

大和「…」

大和「む、武蔵が私の分のクッキーを食べるから…」

武蔵「…美味しくて、つい…」

金剛「なーんだ!そんなことデスか!」

金剛「それならNo problem!!いっぱい作って明日持ってきてあげマス!!」

金剛「だからケンカはやめましょう!」

大和「そんな…悪いですよ」

金剛「Friendのためならたくさんクッキー作りマス!!」ニコッ

大和(この笑顔…)

金剛「いひひー」

大和(金持ちの笑顔…ムカつく…!)

大和(ぶち壊してやりたい…ッ!!)

219: 2015/06/02(火) 01:18:05.66 ID:RF4DXEaF0



提督(明日、金を渡す日だ…)

提督(小遣いだけじゃ、やっていけない…貯金を切り崩すしか…)

提督(もし払えなくなったら金剛さんや…時雨まで酷い目に合わされるかもしれない…)

提督(…親の金を盗む日も来るんだろうか…)

金剛「…」

金剛(提督…元気ないネ…)

金剛(やっぱりワタシ、お姉ちゃんできてないのカナ…)

220: 2015/06/02(火) 01:48:26.76 ID:RF4DXEaF0

翌日、学校

提督「トイレ行ってくる」

時雨「…」

時雨「生徒会長のところに行くの?」

提督「…」

提督「…違う、トイレだ」

時雨「違くない、そんな顔してトイレに行く人はもう漏らしちゃった人だ」

提督「…」

提督「俺との約束を守れなければ絶交だ」

提督「じゃあな」

時雨「…」

時雨(じゃあ今日で提督とは絶交だな)



武蔵「…腹減った」

武蔵(そういえば今日から大和は毎週金もらうんだっけ)

武蔵(…アイツに付き合うのも疲れてきたな…)

武蔵(さっさと卒業して、アイツと離れ離れになりたい…)

武蔵(ん?)

武蔵(廊下で金剛が誰かと話してる…あの女は…)

時雨「提督は生徒会室に向かいました!早く!」

武蔵「あの一年!?」

時雨「あっ、武蔵先輩…!」

武蔵「きさま!!金剛に何を話した!?あの事か!?誰にも言うなと言っただろう!!あぁ!?」

時雨「ひぃっ…」

武蔵「タダで済むと思っているのか小娘!!!」

金剛「それはコッチのセリフです」

武蔵「こ、金剛…」

金剛「ワタシの弟に…何をした」グイッ

武蔵「チッ…私に手を出すのか?」

金剛「弟に何をした」

武蔵(今、生徒会室に行かれるとマズイ…力ずくで止めるしか…)

武蔵「私は柔道部の主将だぞ、真実を知られたなら」

武蔵「多少痛い目にあってもらって、口封じしないとな」

金剛「…」

武蔵「覚悟しろ!!!」

時雨「危ない!!金剛さん!!!」

ズドン!!!

武蔵「んへ?」

時雨「え…」

武蔵「がっ…は…」ドサッ…

金剛「ワタシはイギリスで空手を習ってました」

金剛「黒帯です」

226: 2015/06/02(火) 10:41:43.98 ID:Ce2R00XQO

生徒会室

大和「やった!これで受験用の参考書もいっぱい買える!」

大和「ありがとうね、奴隷くん」

提督「…」

大和「…なによ、その反抗的な目は」

大和「奴隷の癖に…生意気なのよ」

大和「ねぇッ!!」どげし

提督「くっ…」

大和「跪きなさいよ!!一生私の奴隷になると誓いなさい!!」

大和「この生徒会長の大和様が!アンタみたいなグズを!奴隷として雇ってあげるッて言っているの!!」

ガッ ぐしッ

提督「ぎ…うぐ…」

大和「言うことを聞けないのなら…」

大和「…お姉ちゃんをめちゃくちゃにしてあげるわ」

金剛「へー、じゃあやってみてヨ」

大和「え!?…いつの間に…」

提督「金剛…さん…」

金剛「…提督、最後に、お姉ちゃんヅラさせてください」

金剛「なのでワタシのこと、お姉ちゃんと呼んでくださいネ」

提督「さ、最後…?」

大和「む、武蔵!どこにいるの!?この女をぶっ飛ばして!」

金剛「武蔵ならワタシがぶっ飛ばしておきました、安心してください」

大和「え……、何が柔道部主将よ、くそ雑魚が…」

大和「金剛、あなたこんなことしてタダで済むと思っているのかしら?退学よ退学」

大和「日本の最底辺を這いずり回って生きることになるわ」

大和「…そうならないように、このグズと同じように私の奴隷として生かしてあげる」

大和「卒業は生徒会長の私が保証してあげる」

大和「悪い話じゃないでしょう?」

金剛「もっといい話があります」

大和「…なに?」

金剛「ここでお前を壊すまで殴り続けて、お前と一緒に退学になる」

提督「なっ…!」

大和「そ、そんなことしたら逮捕よ逮捕!!」

金剛「逮捕されるのはどう考えても恐喝グズ女のほうネ」

金剛「Japanの最底辺を這いずり回るのは、お前だよ…大和」

233: 2015/06/02(火) 13:17:36.43 ID:cMWBpzl/O

提督「最後ってまさか…退学になってイギリスに帰るつもりか!?」

金剛「…Yes」

提督「こんなクソ女なんて殴る必要ない!!お姉ちゃんの手が汚れるだけだ!!」

提督「やめろ!退学なんて、イギリスに帰るなんて言うな!!」

提督「お姉ちゃん!!!」

大和「チッ…」ピポパ

大和「せ、先生!助けてください!暴力を振るわれたんです!!すぐ来てください!!」

金剛「…」

大和「内線で先生を呼んだわ、アンタたちは終わりね」

大和「このグズ姉弟がッ!!!」

金剛「関係ないネ」

大和「ッ…!」

提督「やめろお姉ちゃん!!」

金剛「提督」

金剛「お姉ちゃんって呼んでくれてありがとうネ」

金剛「本当のお姉ちゃんになれるよう、イギリスで修行を積んでくるネ」

提督「そんなことしなくてもお姉ちゃんは本当のお姉ちゃんだろ!!!」

大和「あはは!なんか滑稽ですね!!もうすぐ先生が来ますし、今のうちに仲良し姉弟ごっこでもしてればいいわ!!!」

金剛「姉弟ごっこはもう終わり」

金剛「今から目の前にあるサンドバッグで遊ぶネ」

大和「目の前ッて……私?」

提督「お姉ちゃん!!!!」

金剛「よくもワタシの弟を…ッ!!!」

大和「…ひっ」ゾクッ

提督「やめろぉ!!殴るなあああ!!!」

234: 2015/06/02(火) 17:27:56.77 ID:l8X1QtCbO

ダッ

武蔵「やめろ金剛!!!」がしっ

金剛「…ッ」

提督「む、武蔵先輩…!?」

大和「く…来るのが遅いのよこのノロマ!!!」

大和「早くそのエセ外人を投げ飛ばしなさい!!!」

武蔵「大和、全部先生に話した」

武蔵「全部だ」

大和「なっ…!?」

武蔵「もう…間違った道を進むのは終わりにしよう…」

大和「な…な…ッ…」

大和「何しているのよこの脳筋グズ!!!頃す!!!ご"ろ"じ"で"や"る"!!!!」

大和「私の人生台無しだ!!!手を差し伸べてやった恩を仇で返すのかあ!!!!」

武蔵「何が恩だ…お前の友達と言う名の奴隷にならないと、ありもしない噂を流して学校で孤立させてやると言ってきたお前に恩なんか感じていない!!!」

大和「うるさい黙れ!!!この使えない奴隷が!!!使えない奴ばかりだ!!!グズばっかり!!!」

武蔵「だからもうやめよう、な?もう終わりにしよう」

大和「…畜生ッ…畜生!ここまで頑張ってきたのに…貧乏人といじめられてた頃からここまでのし上がってきたのに…!」

大和「うぅ…うぐうううぅぅ…ッ!!」ぺたん

武蔵「…」

提督「…すっごいドロドロ」

金剛「知ったこっちゃないネ」

金剛「それより提督!?大丈夫デスか!?」

提督「お姉ちゃん、なんとか手を汚さずに済んだみたいだね」

金剛「ウン…」

提督「これで退学する必要も、イギリスに帰る必要もなくなったわけだ」

提督「ずっと日本にいてくれ、ずっと俺のお姉ちゃんでいてくれ!」

金剛「提督…」

金剛「なれるかなぁ、提督のお姉ちゃんに…」

提督「だから何言っているんだ、金剛お姉ちゃんは俺の自慢のお姉ちゃんだ」

金剛「てえとくぅぅぅぅ…」うるうる

提督「ははは、泣くなって」

金剛「…ウン!お姉ちゃん、頑張るデス!!」

236: 2015/06/02(火) 17:47:12.66 ID:l8X1QtCbO

提督「…」

提督「なんかクサいドラマみたいになっちゃったけど」

提督「金剛お姉ちゃん…最高だなぁ」

提督「…と、金剛お姉ちゃんの話をする前に…」

大和「ていとくうううううううう!!!!」

武蔵「大丈夫か!?提督!!すまなかった!!」

提督「はっはっは、なかなかの演技だったな」

大和「ごめんなさい!ごめんなさい!!」

武蔵「私が蹴ったところ、アザになってないか!?痛くなかったか!?」

提督「大丈夫大丈夫」

大和「提督に暴言や暴力を振るうなんて…私は何てことを…」

武蔵「…お前の役、凄まじかったからな…」

提督「何言っているんだ、君たちのおかげで金剛お姉ちゃんの良さ、可愛いさ、姉萌えさが引き出されたんだ」

提督「感謝しているよ」

大和「武蔵や金剛にまで…大和は悪い子です…」

提督「気にするな、お前の悪役はなかなか素晴らしかったぞ」

提督「女優にでもなれるんじゃないか?」

大和「うぅ…」

提督「ヨゴレ役やらせてすまなかったな、ご褒美に間宮のアイス券をやろう、食べてきなさい」

武蔵「提督…ありがとう!」

大和「大和、もっと良い子になります!!」

提督「お前はすでに良い子だろ…」

259: 2015/06/03(水) 13:40:16.93 ID:5fHsScsRO

提督「さて、今回はキャラがキャラなだけに設定が強引だったが…」

提督「どうだった?」

時雨「え?ボク?」

提督「そうだ、能代はいないんだった…じゃあ時雨でいいや」

提督「金剛のお姉ちゃんっぷりはどうだった?」

時雨「金剛さんは金剛型の長女だけど、あまりお姉ちゃんっぽくないよね」

時雨「でも、金剛さんのいざとなったときのすごく頼りになる感…あれは惹かれる」

提督「そうそれ、それが金剛の一番のポイントだと思うんだよね」

提督「普段はヘーイとかラーブとかアホっぽいこと言ってるけど、仲間のピンチのときは誰よりも早く駆けつけて助けてくれる」

提督「お姉ちゃんなら命をかけてまでも弟を助けるだろうね」

時雨「かっこいいなぁ、憧れるよ」

金剛「一瞬ディスられた気がするネ」

269: 2015/06/05(金) 12:32:02.81 ID:sUhWY38H0

提督「さぁ、気になるのが金剛お姉ちゃんの未来」

時雨「金剛さんは日本に慣れるのか…お姉ちゃんになれるのか…気になるところだね」

提督「そのとおり、ここからが姉萌えの真骨頂さ…」



2年後…

時雨「…すごい…ここが提督の家…」

キンコーン

提督「おー、いらっしゃい」

時雨「さすが社長さんの家だね、大きい」

提督「3人暮らしだと広すぎるんだよな」



提督「さて、勉強始めるか」

時雨「ここのリビング、すごく落ち着く」

提督「母さんもお姉ちゃんもいないから静かに勉強できるな」

時雨「そういえば金剛さんはどこの大学行ったの?」

提督「お姉ちゃんは外語大学行ったよ、将来は通訳になりたいらしい」

時雨「立派じゃないか、久しぶりに金剛さんに会いたいな」

ガチャン

金剛「だだいまー!」

提督「お、噂をすれば」

提督「おかえり」

時雨「久しぶりです、金剛さん!」

金剛「あら時雨!久しぶりね!元気だった!?」

時雨「金剛さん…喋り方が日本人っぽくなりましたね」

金剛「私はもともと日本人だよぉ」

271: 2015/06/05(金) 19:57:32.41 ID:sUhWY38H0

金剛「二人で仲良く何してるの?」

提督「受験勉強だよ」

金剛「あぁ、受験勉強ね!じゃあ私は邪魔しないように…」

時雨「金剛さん…ボク、英語が苦手なんだ…」

金剛「…んもお、時雨はしょうがない子だねぇ、お姉ちゃんが教えてあげよう!」

時雨「やったあ!」

提督「まぁお姉ちゃんほど優秀な英語の先生はいないからな」



金剛「時雨は飲み込み早くて助かるね」

時雨「金剛さんの教え方が上手いからですよ」

金剛「そろそろ休憩にしましょうか、紅茶をいれてあげるね」

時雨「ありがとうございます!」

時雨「…どうだい提督、金剛お姉ちゃんには慣れたかい?」

提督「ん?あぁ、家族の一員だからね、当たり前だけど」

時雨「金剛さんが2年前にボクに相談しに来たんだ、提督のお姉ちゃんになれるか不安だって」

提督「ほーん」

時雨「もう心配はいらないみたいだね」

金剛「はーい、紅茶はいりましたよ」

時雨「ありがとうございます、…んん、いい香り…」

金剛「二人で何の話ししてたの?」

時雨「金剛さんは素敵だなって話ですよ」

金剛「もう、時雨はお世辞が上手いんだから」

時雨「ウソじゃないよ、ね?提督」

提督「ソダネ」

時雨「なぜ棒読み…」

金剛「コイツったら私を親切を良いことに、私を利用してばっかりなんだから」

時雨「こ、コイツ呼び!?」

提督「提督の為ならお姉ちゃん、なんでもしてあげるデース!って言ってたのはどこのドイツよ」

時雨「ドイツ…」

金剛「なによ!調子に乗って!このシスコン!!」

提督「ブラコンのくせになに言ってんだか」

時雨「ちょ…ケンカはやめようよ…」

提督「ちょっとトイレ行ってくる」

金剛「大和生徒会長にカツアゲされに行くのかなー?」

提督「違うわ!!俺のトラウマ掘り起こすな!!」スタスタ

時雨「…提督と仲悪くなっちゃったんですか?」

金剛「…ん?」

金剛「そんなことないよ、私は提督が大好き」

金剛「私たちは世界で一番仲の良い姉弟デース!!」

274: 2015/06/05(金) 20:37:20.76 ID:sUhWY38H0

提督「…あぁ、なんて至福なひとときだったんだ」

時雨「最後は何だったんだい?ケンカしてたけど」

提督「アレがミソなんだよ、まぁ詳しく説明していくから」

時雨「うん」

提督「ことの始まりは、まず帰国子女のお姉ちゃんがやって来た」

提督「ほぼ初対面の二人、姉は仲良くなりたい、弟はどう接したら良いかわからない」

時雨「すでに二人はスレ違っているんだね」

提督「金剛お姉ちゃんの一方通行の姉弟愛…」

提督「時雨にそのことを相談したりするが、お姉ちゃんになれないかも…と気を落とす金剛お姉ちゃんに萌えを感じる…」

時雨「…確かに、普段元気はつらつな人が落ち込んでる姿を見ると、なんかそのギャップにくるものがあるね」

提督「しかしその裏で、壮絶なイジメにあっていた弟…」

提督「どうする金剛お姉ちゃん!どうなる金剛お姉ちゃん!」

金剛「うるさいネ」

275: 2015/06/05(金) 23:27:15.50 ID:sUhWY38H0

提督「そんな事実も知らず大和たちに仲良く接する金剛お姉ちゃん」

提督「クッキーを焼いてくるなんて女子力高いよね」

時雨「クッキー作りは簡単じゃないからね」

提督「金剛はもともと料理は美味いし、紅茶も美味いし、コミュニケーション能力も長けている…女性としても素晴らしい」

提督「相手が弟じゃなくても仲良くなろうとするだろうね」

時雨「金剛さんの人の良さがうかがえるね」

提督「しかし金剛は時雨から真実を知らされてしまう…」

提督「愛する弟が恐喝、暴力の被害にあっていることを…」

時雨「あの時の金剛さんの顔、すっごく怖かったな」

金剛「迫真の演技だったデショー!」

提督「金剛お姉ちゃんの姉弟愛と正義感にバーニングがついた瞬間である」

276: 2015/06/06(土) 23:43:33.93 ID:R9Pc2MzMO

提督「日本人だが英国生まれ英国育ちで片言しゃべりだけど、それで空手がすごく強い女の子ってカッコ良すぎない??」

時雨「憧れちゃうよね」

提督「大和がボロクソ言ってたけど武蔵だって強い子なのに、その武蔵を一撃で沈めるんだもん」

提督「カッコ良いお姉ちゃんだよなぁ」

金剛「演技ネ、武蔵はもっと強いヨ」

提督「怒りのあまり片言しゃべりも吹っ飛ぶほど、覚醒する…」

提督「なんか姉萌えの域を超えて男として強い人に憧れるんだよなぁ」

時雨「でも金剛さんらしいと言えば金剛さんらしいよね、自分の大切な人が傷つけられたら覚醒しそう」

金剛「どうなんでしょ」

提督「そしてついに弟を挟んで大和と金剛お姉ちゃんが対峙する!!」

提督「そして金剛お姉ちゃんが言い放つ…最後にお姉ちゃんヅラさせてと…」

提督「もう私のことをお姉ちゃんと認めなくていい!だが最後に自己満足のためにお姉ちゃんでいさせてくれ!!」

提督「虚しく、はかない、金剛お姉ちゃんの最後の願い…萌える」

時雨「ボクもうわかんないよ」

提督「弟の仇を討つために自分の全てを投げ打つ金剛お姉ちゃんの姿に心奪われるわ…」

277: 2015/06/07(日) 00:03:05.95 ID:842iEtddO

提督「しかし武蔵のおかげで最悪のケースを免れた金剛お姉ちゃん、平和な暮らしが戻ってくる」

提督「そして2年の月日が経ち…時雨が久しぶりに金剛お姉ちゃんに出会う」

提督「そこには片言が抜け、高校のときより大人びた金剛お姉ちゃんの姿」

提督「多摩のときもそうだったけど、片言じゃない金剛のギャップもいいよね」

時雨「多摩さんにもお姉さんをやらせたんだね」

提督「自分が帰国子女だということを活かして、通訳になるために外語大学に通う…自分の夢を見つけて頑張る金剛お姉ちゃんをめっちゃ応援したい」

金剛「ふーん」

提督「そして時雨が気になっていた最後のやりとり」

時雨「うん」

提督「最初、ぎこちなかった金剛お姉ちゃんと弟…しかし今は軽い冗談を言い合える仲になっているよね」

時雨「うん」

提督「これこそが金剛お姉ちゃんの求めていた姉弟だったんだよ」

時雨「普通の姉弟の関係を求めていたってこと?」

提督「そう!約15年のポッカリ空いた姉弟の穴がシッカリ塞がった証拠だよね」

提督「『私たちは世界で一番仲の良い姉弟デース!!』この言葉が金剛お姉ちゃん本人から聞けて、俺は満足だ…」

時雨「そうなんだ」

提督「金剛お姉ちゃんはとても素晴らしかった!結果!金剛には俺のお姉ちゃんになって欲しい!!」ドーン

提督「金剛!ナイスお姉ちゃん!」

金剛「お、おぅ」

提督「時雨、付き合いありがとな」

時雨「いや、楽しかったよ」

時雨(戦艦のお姉ちゃんか…少し扶桑や山城に懐いてみようかな…)

提督「お姉ちゃん欲しい」能代編

引用: 提督「お姉ちゃん欲しい」