4: 2008/05/24(土) 23:06:37.16ID:8fPjb7uUO
―――これは、最期の最期まで人を愛せなかった魔女と、最期の最期までその魔女を愛してしまった戦士のお話し―――



第1話『終わりから始まる初まり』


川 ゜-゚)「私が憎いか!?私が恨めしいか!?私を頃したくて堪らないか!?」

血溜めの池。
その中で叫ぶ女が一人。

(# ・∀・)「ふざけるな……ふざけるなよ、クー!!貴様、恩義というものを知らないのか!?
      こんな事をして許されると思っているのか!?」

肉塊の海。
その中で叫ぶ男が一人。
ふらいんぐうぃっち(14) (週刊少年マガジンコミックス)

5: 2008/05/24(土) 23:08:21.95ID:8fPjb7uUO
川 ゜-゚)「愚問だな。本当に私がお前達と共存する事を望んでいると思ったのか?
     答えは否。私はブーンやショボンを仲間だと思った事は一度もない!」

 蒸発する血液。右手に殺戮兵器をぶら下げる女は鉄の香りを愛おしむようにして肺に溜め込むと、目の前の男へトドメの一言を放った。

川 ゚ー゚)「勿論、お前もだモララー」

( ・∀・)「!!」

6: 2008/05/24(土) 23:10:54.09ID:8fPjb7uUO
 『お前も――』たった一言、1秒にも満たないこの短い台詞はモララーを激昂させ、
本格的な殺意を芽生えさせるのに十分な条件を満たしていた。

同時に、彼が彼女―――今、仲間達の氏肉を踏み付けている女―――クーに対する愛情が完全に消え失せる条件も。


(|/。ωメ゚)

(´・ω/

悲劇の舞台の中央。
灰色のコロシアムの中で不敵な笑みを称えるクーの傍らには、硬い血染めの床に突っ伏す仲間達がいる。

判別できない程に顔を刻まれたブーン。頭蓋の半分を粉砕されたショボン。
あれほどの損傷、生きていられるわけが無い。例えそれが魔神とサイボーグであっても、だ。


7: 2008/05/24(土) 23:12:47.26ID:8fPjb7uUO
( ・∀・)「パラディンやモナー博士が言っていた事は真実だったというわけか……
      それを信じなかった私達にも非はある」

(# ・∀・)「だからクー。貴様を頃し私は全ての過失を帳消しにする!オープン!!」

 天にかざされた右手。呼応するかのようにモララーの頭上に顕現するは、何十何百もの兵器達。
 その中の一つ、機械宝剣"ダマスカス"を彼は手に取り、その切っ先を直ぐさまクーに向ける。

『戦闘モード。コレクションNo.5』

モララーの意思に呼応したダマスカスは感情の無い声を上げると、短いモーター音をたてながらその姿を彼の手の内で変形させていく。


8: 2008/05/24(土) 23:13:43.04ID:8fPjb7uUO
人の身長程もある大剣。
その刀身が鮫の歯状に割れると、中から巨大な砲門が顔を覗かせた。
恐竜の口から大砲が突き出たかのようなその姿は見るからに凶悪。
無慈悲な殺傷能力を持ち合わせている事が嫌でも分かる風貌が露になる。

川 ゚ー゚)「ロマネスクを殺った奴だな。そう、それで良い。
     もっとも、君の引き連れているそれらの武具全てを使ったところで私には勝てはしないだろうが……」

(# ・∀・)「黙れ。"千計のモララー"と呼ばれる由縁、今ここで見せてやる」

9: 2008/05/24(土) 23:15:15.60ID:8fPjb7uUO
そう言うが否や。モララーの周りに浮遊していた幾百もの剣が、刀が、銃が、
クルリと体勢を変えて一斉にクーへとその牙を向け始めた。
世にも名高き千刃の殺陣である。
もはや言葉は要らない。モララーの心の内を代弁したかのようなその光景に
"魔女"クーは思わずニヤリと口の端を上げた。

川 ー )「そうだな……これ以上の語らいは無意味。決着は互いの血で着けるとしよう」

10: 2008/05/24(土) 23:16:49.39ID:8fPjb7uUO
(# ・∀・)「………」

川 ー )「千計のモララー。私を愛してくれた哀れな男よ……」

紡ぐ言葉と共に魔女は構える。
必殺の兵器を。ブーン達を抹頃した悪魔の得物を。

川 ー )「さあ……」



川#゜-゚)「かかってきょい!!!」

11: 2008/05/24(土) 23:18:01.57ID:8fPjb7uUO
( ・∀・)「!?」

川 ゜-゚)「……!!」

( ・∀・)「……」

川 ゜-゚)「……」

( ・∀・)「……」

川 ゜-゚)「……」

(; ・∀・)「……(セリフ!)」ボソリ

川 ゜-゚)「……」

川 ゜-゚)「……か」


/# ,' 3「カーートッ!!カメラを止めろ!!」

12: 2008/05/24(土) 23:19:38.61ID:8fPjb7uUO


川 ゜-゚)楽屋巡りのようです



13: 2008/05/24(土) 23:22:05.05ID:8fPjb7uUO
(; ・∀・)「はぁ……」

川 ゜-゚)「す、すまん。また噛んじゃった」

/# ,' 3「ド阿呆!最後の最後まで気を抜くなと何度いったら分かるんだ!!それでもプロのAAかお前は!?」

川 ゜-゚)「面目ない」

(|/。ωメ゚)「かんとく~。もう僕たち起きもいいですかお?」

(´・ω/「惜しいなあ、途中まで良い感じだったのに」

(´・ω/ グッ

(´・ω・`) ポンッ!

14: 2008/05/24(土) 23:24:38.84ID:8fPjb7uUO
川 ゜-゚)「すまん。なんかこう、モチベーションが……」

/# ,' 3「お前のモチベーションの低さは今に始まった事じゃないだろう?このままじゃVIPスレへの投下に間に合わんぞ!」

( ・∀・)「予告編で作者が投下日を宣言しちゃいましたからねぇ。第1話でいきなりすっぽかすのは、いくらなんでもマズイですよ」

川 ゜-゚)「と言うか監督。私は一つ文句があるんだ」

/ ,' 3「……何かね」

15: 2008/05/24(土) 23:26:46.69ID:8fPjb7uUO
川 ゜-゚)「この『モララーは魔女を愛し、魔女と戦うようです』なんだが……」

/ ,' 3「それがどうした。今回の小説はブーン系では珍しくモララー君が主人公という作品。
    作者が人気長編小説を連載していた事もあって、vipper内でも楽しみにしている者が多いのじゃぞ」

/ ,' 3「お前にはモララーのライバルであり準主人公でもある魔女役を担ってもらっている。
    メジャーAAたるに相応しいポジションでは無いか。何か不満でも?」

川 ゜-゚)「いや、そういうわけじゃ無い。ただ……私の恰好に不満があるのだ」

16: 2008/05/24(土) 23:28:45.30ID:8fPjb7uUO
/ ,' 3「ああ……それ?別に良いじゃん。カッコイイって」

川#゜-゚)「セーラー服にブルマの何処がカッコイイんだ!?
     上はともかく、下が旧年の体操服なのがイミフだ!威厳のカケラも無いぞ!!」

川#゜-゚)「それになんだ私のこの武器。名前は……えっと……」

( ・∀・)「マジカルステッキ☆ぷんぷん、ですね」

川#゜-゚)「そう、それ。ぷんぷんだ。見ろこのデザイン、超が付くどころのダサさじゃないぞ。
     ガストやバーミヤンで売ってる奴の方がまだマシだわ!」

17: 2008/05/24(土) 23:31:29.50ID:8fPjb7uUO
/#,' 3「わしに文句言うな!台本にそうやって書いてあるんだし、そういう設定なんだから仕方ないじゃろう!?」

(|/。ωメ゚)「僕はその格好好きですお」

(´・ω・`)「ブーン、速く顔を元に戻しなよ。キモい」

川#゜-゚)「くっそう。今回の魔女にしたって『謎めいていて無表情な女性』
     という今まで私が演じてきたキャラと似たり寄ったりの立ち位置……
     なんでいつも私はこんなテンプレートな役割しか任せてもらえないんだ……!!」

18: 2008/05/24(土) 23:34:06.71ID:8fPjb7uUO
/ ,' 3「やぁれやれ、またその話しか……クー、お前がブーン系小説における『素直クール』というキャラクターに
    以前から不満を抱いている事はわしもよく知っている。モチベーションが上がらない原因がそこにある事もな」


(|/。ωメ゚)「ハァ!」

{ ^ω^} ポン!「ふぃー。やっぱこの顔が1番だお」

(´・ω・`)「(直ってねぇ)」


19: 2008/05/24(土) 23:37:36.30ID:8fPjb7uUO
/ ,' 3「こっちに来たばかりの頃は作者達から与えられる役割を淡々と熟していた君が、
    自分という存在やキャラクターに疑念を感じ、新たな可能性を模索したいと考えるようになった経緯は知らん。聞くつもりも無い」

{ ^ω^}「ちょwwwww僕の顔、尖んがってるおwwwwテラかっこよすwww」

|´・ω・`|「だ、ダセぇwwwwwブーン速く元に戻しなってwwww腹がwww」


/ ,' 3「だが、そういった思想はナンセンスだ。
    我々AAキャラクターは作者から送られてくる台本の通りに物語を演じ、それを撮影し、スレッドで放送する」

/ ,' 3「それ以上もそれ以下も無い、今までずっとそういうサイクルを辿ってきたのだ……無論これからもな」

21: 2008/05/24(土) 23:42:26.74ID:8fPjb7uUO
{ ^●^}「ブギャーwwwwwwショボンの顔、ブームさんみたいになってるおwwwww」

|;´・ウンコ・`|「く、くそ。昨日のうpスレで踏んだブラクラの影響か!?vipperめ!!」


川 ゜-゚)「私は役者だ!演じる役割に幅を求めて何が悪い!?」

/ ,' 3「君個人がどんな役割やキャラクターを望もうと『素直クール』は『素直クール』を演じなくてはならん。
    『荒巻スカルチノフ』というAAが女性ヒロインを演じられないように、『素直クール』は『素直クール』以外の役割を演じる事はできん。
    これはvipperの総意でもあるのだ」

23: 2008/05/24(土) 23:45:39.73ID:8fPjb7uUO
( ☆∀☆)「ちょっとお二方!遊んで無いで荒巻さんとクーさんの喧嘩を止めて下さいよ!!」

{ ^●^}「だwwwwれwwwだwwおwwwまwwwえwwはww」

(    ´・ω・`    )「ふぅ。やっと直った……」


川 ゜-゚)「くそっ……」

/ ,' 3「はっきり言うが、お前は自分が思っているよりも幸福なAAなのだぞ」

/ ,' 3「はわしのように出番が無くとも運よく撮影スタッフとしての仕事に従事できるAAもいれば、
    小説に出る機会すら与えてもらえず、泣く泣く板の運営や、
    ひろゆきの代わりに工口zip回収をするぐらいしか仕事が無いAA達だってごまんといるのだ……
    頻繁にブーン系に出演できるだけでも有り難いと思え」

川 ゜-゚)「……」

24: 2008/05/24(土) 23:49:02.59ID:8fPjb7uUO
/ ,' 3「兎に角、今は頭を冷やすことだ。幸いにも第1話の後半部分でお前が登場するシーンは無い。
    先にそっちを撮っておくから、もう一度わしの言った事をよく考えてみろ」

/ ,' 3「おい、お前達。先に後半を撮るから準備しろ!」


{ ^●^}(    ´・ω・`    )( ☆∀☆)
「「「はい、監督!!」」」

/ ,' 3「ちょwwwwwww誰www」

25: 2008/05/24(土) 23:51:35.11ID:8fPjb7uUO
※結局、ブーン達は元に戻らなかったので撮影は中止になりました。

・クーの楽屋

川 ゚ -゚)「はぁ」

川 ゚ -゚)「皆に迷惑をかけてしまった。荒巻だって自分の役割を果たしていただけなのに……
     あれではただの八つ当たりではないか」

川 ゚ -゚)「ブーンの『ω』も何処かに行っちゃったし……」

コンコン

川 ゚ -゚)”「ん、誰だ?どうぞ」

( <●><●>)「やあやあ、どうもどうも」

26: 2008/05/24(土) 23:54:59.02ID:8fPjb7uUO
川 ゚ -゚)「あ、きよし師匠。どうもです」

( ;<●><●>)「違います。ワカッテマスですよ」

川 ゚ -゚)「ジョークですよ、ジョーク。ニカラグアジョーク」

( <●><●>)「はっはっはっ、相変わらず掴み所の無い方だ。その様子ならどうやら心配はなさそうですね」

川 ゚ -゚)「心配?」

( <●><●>)「ええ。ほら、例のモララーさん主演の作品で監督と一悶着起こしたでしょう?貴方が落ち込んで無いかなぁと思いまして……」

27: 2008/05/24(土) 23:56:58.20ID:8fPjb7uUO
川 ゚ -゚)「それはそれは、わざわざありがとうございます。
     でも、激励に来るならもっとイケメンの方が嬉しかったですね」

( <●><●>)「はっはっはっ、手厳しい方だ。
        実はこれでも、ひと昔までギョロ目のワカッテマスと言われて恐れられてたんですよ」

川 ゚ -゚)「それ、イケメンと何か関係あるんですか?」


( <●><●>)「いえ、全く」

30: 2008/05/25(日) 00:01:01.53ID:avHcsINTO
川 ゚ -゚)「他に何か要件は?」

( <●><●>)「ああ、実はちょっとしたアドバイスを」

川 ゚ -゚)「ほう。興味深いですね」

( <●><●>)「クーさん。貴女は最近『素直クール』という存在意義、そしてそれが及ぼす範囲に疑念を抱いていらっしゃいますね。
       何故自分は『素直』で『クール』なキャラでなければならないのか。
       もっと他にも出来る役柄があるのではないか?と」

川 ゚ -゚)「ええ。ですがAAが自己のアイディンティティーに疑いを持つのはご法度。
     ……そう言いたいのでしょう?」

31: 2008/05/25(日) 00:03:24.37ID:avHcsINTO
( <●><●>)「いえ、そうではありません。むしろ私は大いに推奨していますよ?
        あ、これアフレコでお願いしますね」

川 ゚ -゚)「?」

( <●><●>)「自分の役柄はこれで良いのか、自分の立ち位置は果たして何処にあるのか。
        そう思っているAAは貴女だけではありません。むしろそういった思想を持っていないAAの方が小数でしょう。
        あ、これもアフレコでお願いします」

川 ゚ -゚)「私以外にも自分の役割に疑念を持つAA達が……」

( <●><●>)「と、言っても本気でキャラや立ち位置を変えたいと思ってる人はそうはいないでしょうね。
        ただ、自分の役柄にこだわりや願望を持ってる者はたくさんいる。ということです」

32: 2008/05/25(日) 00:06:19.16ID:avHcsINTO
川 ゚ -゚)「知らなかった……。しかし何故それを貴方が知っているのですか?
     他のAA達は私のように声を大にして主張してはいないでしょう」

( <●><●>)「ああ、簡単な事ですよ。
        ほら、私はエスパークーでビロード君の千里眼モードを担当しているでしょう?」

川 ゚ -゚)「!!。ははぁ、撮影用の千里眼コンタクトを使って……」

( <●><●>)「そ。役者さん達の部屋を透視して見ていたんです、
       もちろん口の動きで何を喋っているのかバッチリ把握していますよ」

33: 2008/05/25(日) 00:09:50.07ID:avHcsINTO
川 ゚ -゚)「成る程。透視で部屋の中を………ん?……透視?」

川 ゚ -゚)「……」

川 ゚ -゚)「ワカッテマスさん」

( <●><●>)「なんでしょう?」

川 ゚ -゚)「……」

( <●><●>)「……」

川 ゚ -゚)「…………」

( <●><●>)「…………」

川 ゚ -゚)「胸が大きいって大変ですよね~。
     最近、肩がこっちゃって、小さい人が羨ましいですよ~」

( <●><●>)「嘘つけ。パット入れてる癖に」

川 ゚ -゚)「……」

( <●><●>)「……はっ!?」

35: 2008/05/25(日) 00:12:24.49ID:avHcsINTO
川#゚ -゚)「おまっ!今コンタクト付けてんだろ!?」

( ;<●><●>)「ワカンナイデス!ワカンナイデス!」

川#゚ -゚)「妻子がいる癖にいい度胸だな!?ちょっとこっち恋!!」

( ;<●><●>)「アフレコで!アフレコでお願いします!!
        妻には……妻には言わないでくれぇええ!!!」

川#゚ -゚)つ=ω「うっせ!ギョロ眼。これでも喰らえ!!」

( ;<〇>ω<〇>) ピト
「FUOOOOOOOOOOOOOO!!??」

37: 2008/05/25(日) 00:15:01.82ID:avHcsINTO
―――――――――
――――――――――――

―――――――――――――――

{ ^●^}Σ「ハッ!?」

(      ´・ω・`      ;)
「ど、どうしたブーン!?戻る方法が分かったのか!?」

{ ^●^}「(そっか……新しい主人を見つけたのかお……)」

( ☆∀☆)「ショボンさんショボンさん。このプレスで顔挟んだら直るんじゃないですかねぇ」

|)     ´・ω・`    ;(|
「それ、さっきやって氏にかけたの知ってるだろ!!イデデデデ!!」

―――――――――――――――
――――――――――――
――
―――――――――

38: 2008/05/25(日) 00:16:35.65ID:avHcsINTO
>>37
ごめんなさい。場面変更部分の傍線がなんか変な事になってます。

39: 2008/05/25(日) 00:18:22.60ID:avHcsINTO
( ;<●>ω<●>)
「ちょwwwwwwww取れNEEEEEEEEEEEE!!」

川 ゚ -゚)「ふっ、良い様だな。ここでそのままその口(?)を愛でているが良い」

( ;<●>ω<●>)「ど、何処に行くんです?」

川 ゚ -゚)「決まっているだろう。己の役割に疑念を抱いているAA達に話しを聴きに行くんだ。
     彼等の楽屋を訪ねる」

( <●>ω<●>)「……」

川 ゚ -゚)「そうすれば……もしかししたら、私は自分が本当は何を求めたいのかが分かるかもしれない」

( <●>ω<●>)「……」

川 ゚ -゚)「ワカッテマスさん。変Oとはいえ、貴重な情報をありがとう。
     ちょっと行ってきます」

40: 2008/05/25(日) 00:19:55.91ID:avHcsINTO
( <●>ω<●>)「クーさん!」

川 ゚ -゚)「はい?」

( <●>ω<●>)「私は………フリル付きよりも、縞パンの方が貴女には似合うように思えます」


川#゚ -゚)「………」

41: 2008/05/25(日) 00:21:50.38ID:avHcsINTO
※ワカッテマスを破壊したクーは、とりあえず友人のAAの楽屋を訪ねる事にしました。



川 ゜-゚)「―――と言うわけだ。さあ、私に想いの丈をぶつけてくれ」

从;゚∀从「想いの丈って……そんな事を言われても、僕困りますよ」


SHOT1:ハインリッヒ高岡 从 ゚∀从


从 ゚∀从「う~ん。『ハインリッヒ』について思うことですか……」

川 ゜-゚)「うむ。ブーン系で『ハインリッヒ高岡』を演じる上で想う事や、感じる事があれば教えて欲しい」

42: 2008/05/25(日) 00:23:21.00ID:avHcsINTO
从 ゚∀从「素直さんは相変わらず難しい事を考えますね……
     感じる事も何も、今ここにいる僕自身もハインリッヒであるわけで、
     他に名前を持っているわけじゃあない」

从 ゚∀从「AAさん達の中には地の性格のままブーン系で演じいる人もいますし、
     必ずしも『ブーン系の人格≠オフの人格』ってわけじゃないんじゃないですか?」

川 ゜-゚)「うむ、ブーンやドクオなんかは地の性格のまま出演しているしな。
     しかし、君は違うだろう?」

从 ゚∀从「そうですね、僕が演じるハインリッヒは威圧的・高圧的なものが多いですし
     ……今の人格とは違うのかな?」

川 ゜-゚)「前から思っていたんだが、普段の君は一人称を『僕』と言っているな。何故だ?」

从 ゚∀从「ああ……ほら僕って出る作品毎に一人称がコロコロ変わるじゃないですか。
     『俺』とか『私』とか、それこそ『僕』なんてものもある」

44: 2008/05/25(日) 00:25:02.74ID:avHcsINTO
从 ゚∀从「男なのか女なのか分からない中性的な人格、
     ニュートラルな存在が『ハインリッヒ高岡』だと僕は思っているんです。
     狂人、変人、というイメージの前にね」

川 ゜-゚)「ふむふむ。だがそれが『僕』とどう関連付いてくるんだ?」

从;゚∀从「ま、まあ。そんなたいした理由じゃないですよ。
     男の子は『僕』と言いますよね?
     で、イレギュラーではありますが女の子の中にも『僕』と言う人もいる。
     『私』だと、なんか大人っぽいから、若々しいイメージを体言するには『僕』が1番かなぁ、って」

川 ゜-゚)「僕っ娘、という奴か。確かに君みたいな顔立ちの少女にそんな事言われれば、
     その方面の方々は2秒で狂い氏ぬだろうな」

45: 2008/05/25(日) 00:26:00.09ID:avHcsINTO
从*-∀从「少女って……また微妙な所を突いてきますねぇ」

川 ゜-゚)「ん?……高岡、君、女じゃないのか」

从 ゚∀从「へ?あ~どうなんでしょう。さっき言ったように僕は中性なんで―――」

川 ゜-゚)「よし、ちょっと身体をあらためさせてもらうぞ。ズボンを脱いでくれ」

从;゚∀从「え!?ちょっと……素直さん……?」

川 ゜-゚)「なに、恥ずかしがるな。私と君の仲だろう」ズリズリ

从;゚∀从「だっ、ダメですって!こんな事…………ぼ、僕は……あっ///」

46: 2008/05/25(日) 00:28:04.60ID:avHcsINTO
川*゜-゚)「おお!これは中々……」

从*//∀从「は、恥ずかしいです……見ないでぇ……」

 ココハ、ドウナッテルンダ?

 ヒャウッ!?ラ、ラメェ…////

―――――
――――――――
―――――――――――――

(      ´・ω・`     # )
「おぃぃいいい!!マジでどうすんだよぉ!?元に戻る気配が微塵もねーじゃねーか!!俺、午後からアルファの撮影が入ってるんだぞ!?」

{# ^●^}「うっせーお!今、『ω』の部分を一から作り直してるんだから喋りかけるなお!!あとお前、最初の時とキャラ変わってるお!!」

( ☆∀☆) 】「あ、もしもし!?シャキンさんですか?例の、ぼくモナの件なんですが……えっOK!?
 はい……はい!……じゃあ次回は邪気眼に目覚めて星型グラサンを付けた、という方向で一つ……はいっ………では失礼しまーす」


―――――――――――――
―――――――――
――――――


47: 2008/05/25(日) 00:29:35.67ID:avHcsINTO
川*゜-゚)=3「ご馳走様でした」
从 ;∀从「ううう……もうお嫁さんに行けないよぅ……」

川*゜-゚)「いやぁ、実に凄かった。
     まさか君の●●●●●が●●●●で●●●●な事になってるとはな。間違いなくR指定だぞ」

从 ;∀从「初めてだったのに……」

川 ゜-゚)「何を言ってるんだ。君だって気持ち良さそうな声を出してたじゃないか」


ガチャ


从'ー'从「ハインちゃ~ん。今日の撮影もう終わったよね?一緒にご飯たべy」

从'ー';从「ふ、二人共……そんな恰好で何してるの……?」

49: 2008/05/25(日) 00:31:58.66ID:avHcsINTO
从;゚∀从「わ、ワタちゃん!違うんだこれは……その……」

川 ゜-゚)「残念だったな渡辺。お前の友人の●●●は私が頂いた」

从'ー';从「は、はぁ……?」


※※※※※※※※※※※※

・スタジオ前の廊下

川 ゜-゚)「追い出されてしまった。渡辺の奴め、何がハインちゃんが汚れたーだ。全く」

川*゜-゚)「それにしても高岡……童顔の癖に中々の身体付きをしていたな。
     機会があったらまた弄ってやろう」

| ^o^ | ………

川 ゜-゚)「さぁて、次は誰の部屋に―――」

| ^o^ | ぼんじゅーる

川;゜-゚)Σ「うわっ!ブ、ブームさん。いつの間に……」



SHOT2:ブーム| ^o^ | 



51: 2008/05/25(日) 00:32:57.13ID:avHcsINTO
| ^o^ | わたしは にんじゃの まつえいです

川 ゜-゚)「え、そうなんですか。となると伊賀?それとも甲賀?」

| ^o^ | とくいわざは とくにないです

川 ゜-゚)「そうだ。ブームさんって演技をする上で何か気をつけてる事ってあります?」

| ^o^ | そうですね どれっしんぐは いつも かけすぎないように しています

川 ゜-゚)「あ、この前ペニサスが貴方に文句を言ってましたよ。
     薄っぺらいから横からみると何も見えないって」

| ^o^ | おちOちん びろーん

52: 2008/05/25(日) 00:33:59.80ID:avHcsINTO
川 ゜-゚)「セクハラです。訴えます」

| ^o^ | ごじゅうえんで あなたを ばいしゅうします

川#゜-゚)「ふざけないで下さい。私はそんな安っぽい女ではありませんよ」

| ^o^ | では じゅうるぴー だしましょう

川;゜-゚)「うっ……薄汚い大人が!!」

| ^o^ | はっはっはっ いれぶんは いれぶんらしく われらぶりたにあに くっせばよいのだ

川#゜-゚)「誰だ!俺をシスコン呼ばわりする奴は!?」

川 ^o^ 川 おとうさん おとうさん

54: 2008/05/25(日) 00:34:56.76ID:avHcsINTO
| ^o^ | おやおや しごとばには きてはならないと いったでしょう

川 ゜-゚)「ん?ブームさん、そちらは……?」

| ^o^ | しょうかいします わたしのどうたー しーつーです

川 ^o^ 川 しーつーです ちちが おーるぅぇいずおせわになってます 

川 ゜-゚)「な、そのビジュアルでC.Cを名乗るか……
     確かに髪は緑だが……どちらかと言うとロバート馬場の色だぞ、それは」

55: 2008/05/25(日) 00:35:47.08ID:avHcsINTO
川 ^o^ 川 まいふぁーたー びっくまざーがよんでいます ごーほーむしましょう

| ^o^ | いえす まい ぷりんせす

川;゜-゚)「あ、ちょっと。まだお話しを―――」

ティウンティウンティン

川;゜-゚)「行ってしまった……」

57: 2008/05/25(日) 00:37:45.54ID:avHcsINTO
―――――
――――――――
―――――――――――――

{ ^Ω^}「やったお!直ったお!」

( ☆∀☆)「ブーンさん。それ大文字ですよ」

{ ^Ω^}「………」

(     ´・ω・`    # )
「そんなもの、いちいち手作りしなくても業者に頼めば良いだろ!
 ほら、俺のスペアやるからこの顔を直すの手伝えよ!!」

{ #^Ω^}「僕がアレルギーだって知ってて言ってるのかお!?
       そこまで直して欲しいんならやってやるお!モララーさん、お願いしますお!」

( ☆∀☆)「アレクサンダー流整形術ですね?任せて下さい、昔マンガで読んだ事があります」

58: 2008/05/25(日) 00:38:57.23ID:avHcsINTO
(     ´・ω・`    ; )
「アレク……なんだって?ちょっ、何で身体を縛るんだよ!?離せ、離せーー!!」

(∩☆∀☆)∩「では、これより術式を開始します。お願いします」

| ^o^ |{ ^Ω^}川 ^o^ 川
「「「お願いします」」」

( ☆∀☆)「フォーク」

(     ´゚ω゚`    ; )
「あばばばばばばぱばばばばば」
―――――――――――――
――――――――
―――――

59: 2008/05/25(日) 00:41:01.06ID:avHcsINTO
※ブーム親子がいなくなってしまったので、クーは再びAA達の楽屋の近くをうろついています。

川 ゚ -゚)「んっん~♪」

「もう嫌だぁぁぁ!!」

「暴れるなアル!頼むから落ち着いてくれアル!」

川 ゚ -゚)「おっ?この声は……」

<ヽ`∀´>「離せぇぇえ!俺は国に帰るんだぁぁあああ!!」

(;`ハ´(⊂「バカ言ってんじゃないアル!ゴフッ!?」


SHOT3:<ヽ`∀´>ニダー



60: 2008/05/25(日) 00:42:58.68ID:avHcsINTO
壁|゚ -゚)「むぅ。何を争ってるんだ?」

<ヽ`∀´>「離せシナー!俺はもうこんな生活は嫌なんだ!!」

( `ハ´)「何を!何の不満があるっていうアルか!?
      私と違ってニダーはたくさんの作品に出演しているし、
      タイトルの顔乗せだってした事もアルのに!」

<ヽ`∀´>「その出演に不満があるんだよ!
      いつも……いつも韓国出身だからって悪役ばっかりやらされて!!」


61: 2008/05/25(日) 00:43:58.02ID:avHcsINTO
<ヽ`∀´>「日本語だって猛練習して完璧にしたのに―――」


( ∵)y-~『はぁ?外国人はカタコト言葉って相場が決まってんだよ。てめぇは薄ら笑い浮かべてニダニダ言ってりゃいいんだ』


<ヽ`∀´>「―――って安直な理由で同じ役廻りとおかしな口癖を押し付けられて……」

( `ハ´)「運命アル!今までずっと我慢してきたんだから……」

<ヽ`∀´>「俺だって、俺だってカッコイイ役がやりたいんだ。
      中途半端な憎まれ役の子悪党なんかじゃなくて……皆に、
      子供達に好かれる役者に……AAに……」

62: 2008/05/25(日) 00:45:32.09ID:avHcsINTO
<ヽ;∀;>「なのに会う子供達からは『成敗してやる』『こっちくんな』と言われる始末!!
      家のポストには熟し過ぎて真っ黒になったバナナが大量に入れられるし……
      こんな生活はもう耐えられないだ!!」

( `ハ´)「そんなのまだましアル!私なんか賞味期限が過ぎた納豆のパックを玄関にいつも置かれるアル!
      腐ってるくせに賞味期限って……食べようかどうかいつも迷ってるアルよ!」

<ヽ;∀;>「納豆は発酵食品だ!腐ってるわけじゃねぇよ!!」

壁|゚ -゚)「(え……マジで。私、賞味期限が一ヶ月過ぎた奴食べちゃったぞ……)」

64: 2008/05/25(日) 00:47:18.78ID:avHcsINTO
<ヽ;∀;>「国に帰りたい……オモニに会いたいよぉ」

壁|゚ -゚)「(ニダーさん……普段は気丈に振る舞っているのに……
      本当はとても辛かったのか……)」

(# `ハ´)「弱音を言ってんじゃないアルよ。
       ブーン系に悪役キャラは必要不可欠な存在アル!お約束を絵に描いたような悪役キャラの存在ガ!!
      ブーン系悪党AAの一角を担うお前がそんなんじゃ、後に続く私達が浮かばれないアル!!」

<ヽ;∀;>「シナー……」

(# `ハ´)「しょぼんさんを見るアル!あの人は作品によっては腹わたが煮え繰り返るような悪役をする時もアルではないカ!?
      アルファベットの時だってそうアル!ラウンジに寝返った時にちびっ子達から散々けなされて、
      酷い時には家の庭先に超特大の悪臭ラフレシアが咲かされてたアルよ!?」


壁|゚ -゚)「(あ、それ私だ)」

66: 2008/05/25(日) 00:49:18.52ID:avHcsINTO
( `ハ´)「……だけどあの人は『作品を盛り上げる事が俺達の使命なんだ』と言って笑っていたアル。
      しょぼんさんはとっても強い人ネ。どんな辛い事があっても強く逞しく生き続ける立派なAAアル……」


――――――
―――――――――
―――――――――――――

| ^o^ |川 ^o^ 川「………」

{ ^Ω^}「………」

( ☆∀☆)「しょぼんさん……」




(´・     ω     ・` )「…………………………氏のう」


―――――――――――――
――――――――――
―――――――

70: 2008/05/25(日) 00:52:10.63ID:avHcsINTO
<ヽ`∀´>「ショボンさん……」

( `ハ´)「だからニダーも元気出すアル。祖国にはいつだって帰れるアル。
      でも、今私達がやっている事は『今』しかできないアルよ?」

壁|゚ -゚)「(!!)」

<ヽ`∀´>「今しか……できない……」

( `ハ´)「子供達に嫌われる?上等アル!
      どうせ嫌われるなら姿を見ただけでも震え上がるような悪党AAを目指すアルよ!!」

<ヽ`∀´>「……シナー」

( `ハ´)"「なにアルか?」

<ヽ`∀´>「俺……もうちょっと頑張ってみるよ」

71: 2008/05/25(日) 00:53:54.24ID:avHcsINTO
( `ハ´)「よく言ったアル!それでこそ私が認めたニダーアル!」

<ヽ`∀´>「ゥイーハッハッ、ウリは名悪役のニダー ニダ!!シナー、今日は飲むニダよ!?」

( `ハ´)「ホッホッホッ。また飲み過ぎて吐かないアルか?」

<ヽ`∀´>「大丈夫ニダ!ポストに入れられる完熟バナナを食べればファイト一発ニダ!!」


サァ、イクニダ!

イソガナクトモ、サケハ ニゲナイアルヨ…


壁|゚ -゚)

壁| ヒョコ 川 ゚ -゚)

74: 2008/05/25(日) 00:56:40.21ID:avHcsINTO
川 ゚ -゚)「……」

川 ゚ -゚)「私は一体何がしたいのだろう」

川 ゚ -゚)「演技とは一体何なのだろうか……なんで私達はAA小説なんてものを演じているのだろう」

川 ゚ -゚)「この世界にやってきて、台本を渡されて、演技をして、スレに投下して、また台本を渡されて……」

川 ゚ -゚)「今の生活には満足していないわけではないのに。なんで―――」



「うわあああああん!!」


川 ゚ -゚)「む、今度はなんだ?」

75: 2008/05/25(日) 00:58:30.66ID:avHcsINTO
ノハ;⊿;)「監督ぅ!お願いです、私にもヒロインをやらせて下さい!!」

ξ#゚⊿゚)ξ「五月蝿い!黙れ!演技しろ!」


SHOT4:素直ヒートノパ⊿゚)


壁|゚ -゚)「あれは……ヒートとツン。
     確かヒートは今『ブーンは混浴風呂に全(性)力を捧げるようです』に出演中だったな。
     監督はツンだったのか」

ノハ;⊿;)「チャンスを下さい!一度だけ……一度だけで良いから私にミセリちゃんの……
    ヒロイン役を演じさせて下さい!!」

ξ#゚⊿゚)ξ「バカ言ってんじゃないわよ!!
      熱血キャラのあんたが、おしとやかで控え目な番頭の娘役が勤まるわけないでしょう!?」

77: 2008/05/25(日) 01:00:55.42ID:avHcsINTO
壁|゚ -゚)「(確かヒートは全裸になりたがる熱血変O女の役を担当していたな)」

ノハつ⊿;)「でも……でも……」

ξ゚⊿゚)ξ=3「ま、正直に言うと、あんたの気持ちは分からなくも無いわ。
       だけど、誰が見ても番頭の娘役はミセリが適任なのよ」

ノパ⊿゚)「グスン……」

ξ゚⊿゚)ξ「ミセリは女性AAとしては決してメジャーと言える存在じゃないわ。
     せいぜい女性キャラが多数出てくる時に起用されるぐらい」

ξ゚⊿゚)ξ「でも、今回の小説が支持されればマイナーイメージを払拭できるかもしれない……
     この作品に彼女は賭けているのよ。あの子の頑張り様は貴女もよく知っているでしょう?」

81: 2008/05/25(日) 01:03:52.92ID:avHcsINTO
ノパ⊿゚)「ミセリちゃん……」

――――――
―――――――――
―――――――――――――

{ ^Ω^}「先生、おめでとうございます。手術は成功です」

( ☆∀☆)「ふふ、ブラックジャックのアニメを見ておいたのは正解でしたね♪」



(´・ω・`#)´・ω・`#)´・ω・`#)
「「「『正解でしたね♪』じゃねーよ!!!なんで殖えてんだよ!!!お前ら俺の身体に何したんだよ!!!」」」

{ ^Ω^}「まさかヨガファイア法でこのような副産物が出るとは露にも思いませんでしたお」

( ☆∀☆)「HA HA HA。まあ良いじゃないですかショボンさん、仕事が通常の3倍のスピードで熟せますよ?」

(´・ω・`#)´・ω・`#)´・ω・`#)
「「「身長は通常の三分の一になっちまったけどな!!!」」」


―――――――――――――
――――――――――
―――――――

83: 2008/05/25(日) 01:07:55.35ID:avHcsINTO
ξ゚⊿゚)ξ「とりあえず、今日はもう休みなさい。
     役柄については一応私から作者に問い合わせてみるけど、期待はしないでね?」

ノパ⊿゚)「……はい」

ξ゚⊿゚)ξ「大変で辛いのはよく分かるわ。『素直ヒート』は貴女の地の性格とは真逆の存在……
      特徴的な口調故に慢性的な喉の痛みに悩まれてる事も知っている。
     トローチをいつも持ち歩いているのもね」

ノパ⊿゚)「……」
つ◎と

ξ゚⊿゚)ξ「私達AAに運命なんて物があるかは分からないけど、
     もう貴女は『素直ヒート』である事が定められてしまった。これは事実なの」

ξ゚⊿゚)ξ「酷な事を言うようだけど、それを受け止めて頑張るしか無いわ。
     この世界で生きていきたいのなら、ね」

ノパ⊿゚)「……はい」

84: 2008/05/25(日) 01:09:09.73ID:avHcsINTO
ξ゚⊿゚)ξ「じゃ、今日はここまで。残りは後日撮りましょう」

ノパ⊿゚)「……お疲れ様でした」
ガチャ…バタン

ノパ⊿゚)「………」

ノパ⊿゚)「………」

ノハ;⊿;)「う……ウウ……」


ザーンコークナニートノテーゼ

マードベーカラ、ヤガテトビタツ

ホートバーシル、メタボノハラデ

ショーオ-ネーンヨ、シュウショクシーロ


川 ゚ -゚)】「はい、もしもし」
  ピッ

85: 2008/05/25(日) 01:10:16.61ID:avHcsINTO
ノハ;⊿;)Σ「あ、クー先輩……!!」

川 ゚ -゚)=3「ヒート。全く、全部聞かせて貰ったぞ」

ノハつ⊿゚)「………」

川 ゚ -゚)「お前、まだ悩んでいたのか」

ノパ⊿゚)「やっぱり……私、合ってないんです。今の熱血キャラは……」

川 ゚ -゚)「以前相談に乗った時にある程度の解決策は見つかったじゃないか。
     確か、『マッドな愛を語り叫ぶ素直ヒート』だったか」

ノパ⊿゚)「あの後、モナーさんに指導を続けて貰っていたんですけど、
    なんか……その、方向性が変わってきちゃって……」

88: 2008/05/25(日) 01:12:34.50ID:avHcsINTO
川 ゚ -゚)「方向性?」

ノパ⊿゚)「最初は無理矢理『愛している』と言わせる為に暴力を振るう素直ヒート、
    って感じで稽古をつけてもらっていたんです。でも――――」

※※※※※※※※※※※※※※


ノハ#゚⊿゚)『オラァアアアアア!この豚が!
     家畜が!何様のつもりだ!ァアン?』ガッシボカ!

( *´∀`)『お許し下さい!お許し下さい!』

ノハ#゚⊿゚)『許して欲しいなら、私に何か言う事があるだろう!?
     さあ、言ってみろ!お前は私に何をして欲しいんだ!?』ベキッ!バキ!


( *´∀`)『もっと殴って下さいぃ!!』


ノハ#゚⊿゚)『ちげeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!』


※※※※※※※※※※※※※※


ノパ⊿゚)「なんかもう主旨を履き違えてるような気がして」

川 ゚ -゚)「あの人はもともとそっちの気が強いからな。
     ぶっちゃけそうなる事は目に見えていた」

90: 2008/05/25(日) 01:13:58.69ID:avHcsINTO
ノパ⊿゚)「私、もう国に帰ろうかなって思うんです」

川 ゚ -゚)「帰ってどうする。この仕事に人生を賭けるんじゃなかったのか」

ノパ⊿゚)「今の仕事は好きです……でも……でも……」

ノハ;⊿;)「やっぱり今の立ち位置は嫌なんです!
    単純全開で使い捨てや脇役キャラで居続けるのは……!!」

ノハ;⊿;)「先輩、これってワガママですか?私だってお姫様とか謎の美女役とかがやりたい!!
    綾波レイみたいな役がやりたい!私は……私はどうしたら……」

92: 2008/05/25(日) 01:14:59.85ID:avHcsINTO
川 ゚ -゚)「落ち着け。とりあえず泣きながら編み物をするのは止めろ」

ノハ;⊿;)「つ、辛い時や悲しい時にこれをやると心が落ち着くんですよぅ」アミアミ

川 ゚ -゚)「いつも年末になるとマフラーを皆に配っているよな。
     だが、生地の柄に梵字を採用するのはどうかと思うぞ。
     この前、あれで円陣組んだら変な奴が召喚されて――――」

川 ゚ -゚)「っと。話がズレたな。とりあえず私が言いたいのは
     今のお前だって十分人々から愛されている、ということだ」

95: 2008/05/25(日) 01:16:12.15ID:avHcsINTO
ノハつ⊿゚)「私が……愛されてる?」

川 ゚ -゚)「うむ。ほら、耳を澄ませば聞こえてくる筈だ」


川 ゚ -゚)9m「『素直ヒートはとっても魅力的で、可愛くて
      頃したくなるぐらいの愛されAAだ』とな(以下、同意レスの嵐)」

101: 2008/05/25(日) 01:22:54.24ID:avHcsINTO
ノハ*゚⊿゚)「みんな……」

川 ゚ -゚)「ほぉら見ろ。こんな時間帯にも関わらず、皆お前の応援をしてくれているじゃないか」

ノハ* ー )「はい……」

川 ゚ -゚)「いいか?この世界に万能なんてモノは無い。人だろうが物だろうがな」

川 ゚ -゚)「奥手で伏し目勝ちな素直ヒート。
     確かに新しい魅力が開拓できるかもしれない。だが、今の君にそれができるか?
     『熱くて素直な女の子』という本来与えられた役柄ですら極めきれていない君が」

ノパ⊿゚)「!!」

102: 2008/05/25(日) 01:24:13.41ID:avHcsINTO
川 ゚ -゚)「周りを見渡してみろ。セリフ一つで『素直ヒート』だとわかるようなキャラが他にいるか?
     『熱血な女の子』というテンプレートを持ったキャラが他にいるか?」

ノパ⊿゚)「……」

川 ゚ -゚)「確かにオールラウンドは良い、各作品に対して柔軟に対応ができる。
     だが、それを目指す前に今、自分の持ち得ている本質を極限にまで高めてみようとは思わないか?」

ノパ⊿゚)「自分の本質を……極限に……」

川 ゚ -゚)「『素直ヒート』は『素直ヒート』以外に演じる事はできない。
     だが、裏を反せばそれは『素直ヒート』を他に演じられる者はいないということになる」

103: 2008/05/25(日) 01:25:37.27ID:avHcsINTO
川 ゚ -゚)「だから、もう一度自分というモノを見つめ直してみたらどうだろう。
     今の君は―――――!!」

川 ゚ -゚)「自分に与えられた本質を……」

川; - )「直視して……いないんじゃ……ないか?」

ノパ⊿゚)「……」

ノハ*゚⊿゚)「そっか……私、ただ単に逃げてただけなんだ。自分の役柄に不満ばかりを持って、
     それを発展させようとか考えずに転向する事ばかり考えてた……」

川; - )「……」

ノハ*゚⊿゚)「素直ヒートを進化させた超素直ヒート……先輩、私頑張ってみます!
     皆からもっともっと愛される『熱血で素直な女の子』になれるように!」

川; - )「うん。そうしてみるのが1番だろう……」

104: 2008/05/25(日) 01:26:41.81ID:avHcsINTO
ノハ*゚⊿゚)「私、ツン監督に会ってきます!今の役を続けさせて下さいって!!」

川; - )「ああ、ツンもきっと喜ぶ」

ノハ*゚⊿゚)「先輩アドバイスありがとうございました!じゃあ、私行ってきますね!!」

川; - )「うん……行ってらっしゃい」

106: 2008/05/25(日) 01:28:25.67ID:avHcsINTO

ガチャ、バタン


川; - ) …

川; - ) …

川  - ) …

川 ー )「ふっ」


川* ー )「ふふっ、くくくくくく……」


川*゚∀゚)「アハッ!アハハハハハハハハハハハハハ!!」

109: 2008/05/25(日) 01:30:37.94ID:avHcsINTO
川 ゚∀゚)「わ、私はさっき何て言ったんだ!?あの女………素直ヒートに!!」

川 ゚∀゚)「じ…自分に与えられた本質を理解してない、だと!?
     プッ、ククッアッハッハッハッハッ!」

川 ゚∀゚)「役柄に不満を持つだけで発展させようとしない!?自分を見つめ直す!?」

川 ゚∀゚)「それを……ふっふふ!!私が………自分の本質に不満を持っていた『素直クール』が言ったのか!?」

川 ゚∀゚)「最高のジョークだ!!他人の畑にしか興味を示さない女に
     他人の土を囲おうとしている女が説教を垂れたんだからな!!」

112: 2008/05/25(日) 01:34:16.32ID:avHcsINTO
川 ゚∀゚)「なぁ!!お前もそう思うだろう!?」

川 ゚∀゚)「お前だよ オ マ エ ! 
     画面越しに私をずっと見続けてきたお前!!
     シッテイルゾ!今も頬杖を付きながら私を見下ろしているのダロウ!?」

川 ゚∀゚)「さぞかし滑稽に見えたのだろうな?
     たかだかAAの私が
人の気まぐれで産み落とされたワタシが!
     自分の存在意義を本気で追求しヨウとしていたのだかラ!!」

114: 2008/05/25(日) 01:41:00.67ID:avHcsINTO
川  - )「そう……0と1で作られた私が、どれだけ何かを望もうと、
     結局の所は人"ありき"の存在である事には変わりはないんだ……」

川 ゜-゚)「人は変われる。我々は変われない。だが、それでも良い。
     どうせ変われないなら究極の素直クールに私はなってやる」

ノハ川 ゜-)「さて、私もそろそろ自分の楽屋に帰るとしよう。作品の台詞を覚えなくては……」


川 ゜-゚)”「え?実はこれも演技で、撮影した物なんじゃないかって?」

川 ゜-゚)「さて、どっちかな……それは君自身が決める事だ」


川 ゚ー゚)「あばよ」

116: 2008/05/25(日) 01:47:07.67ID:avHcsINTO
お粗末様でした。
『川 ゜-゚)楽屋巡りのようです』はこれで完結です。
世界観が分かりにくかったと思います。スンマセン。
支援して下さった人、禿げまして下さった人、本当にありがとうございます。

とりあえず僕が今までのブーン系小説に登場するクーにゃんを見て感じた『素直クール』はこんな感じです。

質問とかあったらどうぞ。眼が開く限り答えられると思います。

引用: 川 ゚ -゚)楽屋巡りのようです