1: 2006/06/15(木) 21:47:45.99ID:A/WXbe//0
ここはアメリカのとある街。風光明媚、温暖な気候、美しい砂浜を備えた一流のリゾート地。
多くの観光客がここを訪れ、豪華なホテルや大きなショッピングモール、どこまでも白い砂が続くビーチでつかの間のバカンスを楽しむ。
だが、その裏では地元マフィアによるくすりや武器の取引、移民同士の抗争、ニート、強度偽造など、悪人の欲望が渦巻く街でもあった。
それゆえ、人々はこの街をこう呼んだ。
「   VICE CITY   」
そして今、一人の日本人がこの地に降り立った。

2: 2006/06/15(木) 21:48:13.84ID:A/WXbe//0
【プロローグ】
―――Escobar Vice City International Airport,1986―――
( ^ω^)「これがアメリカの空気かお。やっぱり日本とは違うお。」

内藤ホライゾンは飛行機での長旅を終え、陽光が降り注ぐ外の風景を見ながら空港内を歩いていた。
内藤はニートであったが、近所のスーパーの福引で幸運にも一等賞が当たったため、一週間の観光旅行に来ていたのだった。
荷物を受け取り、歩いているうちに内藤は自分の腹が鳴っているのに気づいた。最後に機内食を食べたのは7時間前だった。

( ^ω^)「とりあえずお腹が空いたお。どこかでゴハンでも食べるお」

そう言って、内藤は様々な店が並ぶ一角を見渡す。せっかくアメリカに来たのだから、日本では食べれないような本場物を――すると

( ^ω^)「ピザ屋さんがあったお!うはー」

飲食店コーナーの中にピザ屋を見つけた内藤は、周囲の目も気にせず、スーツケースを持ちカメラを首からぶら下げたまま走り出した。
  ⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン
もちろん、人の多い空港の中で、腕を広げて走ったりして、他人にぶつからない訳がない。
内藤は青いアロハシャツを着た白人の男にぶつかってしまった。
ふらいんぐうぃっち(14) (週刊少年マガジンコミックス)
3: 2006/06/15(木) 21:49:00.72ID:A/WXbe//0
(;^ω^)「あ・・・」

すいません、と言おうとした内藤の胸倉を、白人の男はいきなり掴み上げた。
「お兄ちゃん、元気がいいねえ」
言葉こそ穏やかであるがその眼には明らかな怒りが宿っていた。

4: 2006/06/15(木) 21:49:18.98ID:A/WXbe//0
(;^ω^)「あうあう・・・」

「トミー・ベルセッティさんは今日は機嫌がいいんだ。なんたって汚ねえクソみたいなムショから出て来たばかりだからな」

そう言ってトミー・ベルセッティと名乗る男は更に力を込めた。

(;^ω^)(やばいおこの人ムショ帰りだお僕はどうなるんだおコンクリ詰めかおアワワワワ)

とんでもない男にぶつかってしまった内藤は、軽はずみに走ったことを激しく後悔していた。
頭の中で自分が惨い最後を遂げる映像が浮かんだ。

5: 2006/06/15(木) 21:49:41.00ID:A/WXbe//0
トミー「だからお前みたいなチェリーボーイを頃してムショに戻るのは割に合わねえ」

(;^ω^)(へ!?)

トミー「さっさと俺の前から消えろこのイエロー」

そう言って少しホ〇っぽい顔立ちをしたアロハの男は内藤を突き放した。


(;^ω^)「はい!消えます消えます!」

言うが早いが内藤は全力で駆け出した。荷物を持ってヒィヒィ言いながらいつの間にか空港内のピザ屋にたどり着いていた。

(;^ω^)「ハアハア、マジ殺されるかと思ったお。ヒィヒィ、あー怖かった」
( ^ω^)「さ!腹ごしらえするお。僕は過ぎたことでグチグチ悩まないんだお。すいませーん、チーズピザLサイズ1つ!」

内藤は切り替えが早かった。ハンカチで流れ出る汗を拭くと、早速ピザを注文した。
途中で少し邪魔が入ったが気にしない。今は腹を満たすのが先決だ。

6: 2006/06/15(木) 21:52:24.36ID:A/WXbe//0
( ^ω^)「うは!ピザがまじでけええwwwwwwwwww」

運ばれてきたチーズピザを目の前にして内藤は歓喜の声を上げた。日本の感覚でLサイズを頼んだが、運ばれてきたのは日本の
それの1,5倍、いや2倍はあろうかという代物だった。

( ^ω^)「やっぱりアメリカサイズは違うお!いっただきまーす!」

大喜びで食べ始める内藤。空腹も手伝って凄い勢いで腹に流し込んでいったが、さすがに半分程食べたところで
手が止まってきた。

( ^ω^)「うっぷ。さすがにたまってくるお。・・・しかしさっきのホ〇野郎は腹が立つお」

さっき自分で言ったことを綺麗さっぱり忘れ、内藤はだれに言うでもなく愚痴り始めた。

7: 2006/06/15(木) 21:53:53.22ID:A/WXbe//0
( ^ω^)「大体なんだおあの野郎」
( ^ω^)「今日は機嫌がいいんだ、良かったな。あーさむっ!カッコつけ野郎さむっ!」
( ^ω^)「ムショ帰り?どうせ万引きでもして捕まったんだお。マヌケな奴だお。」
( ^ω^)「すいません許してくださーい!って泣きながら引っ張られていったんだお!フニャチン野郎だお」

さらに愚痴るだけでなくて妄想になってきた。

8: 2006/06/15(木) 21:56:12.38ID:A/WXbe//0
( ^ω^)「あのケツアゴにアッパーをかますお。そしたらひるむから今度はレバーに一発。そしたらゲーゲーいいながら
許しを請うんだお。でも許さないおwww。泣きまくるあのホ〇野郎をボコボコに…ウヒヒwwwwwww」

いじめられっこ特有の卑屈さと豊かな想像力で、内藤の脳内ではトミー・ベルセッティはサンドバッグになっていた。

( ^ω^)「まったく、許してやったのはこっちだお。今度胸倉をつかまれたら汚い手首をへし折ってやるお」

内藤がピザを食い終わったときには脳内の内藤の強さはバキのレベルに達していた。
現実には何も出来ないが何故か満足げな表情で、内藤は席を立とうとした。

23: 2006/06/15(木) 22:11:25.47ID:A/WXbe//0

(^ω^)≡「ごちそーさまでしたー      ぁ」

「また会ったな兄ちゃん。何?手首をへし折るって?」

隣のテーブルにいたのは見覚えのある青いアロハシャツ。トミーだった。

( ω )

9: 2006/06/15(木) 22:01:35.87ID:A/WXbe//0
トミー「そうだ教えといてやるよ。俺がムショにいった理由はな…頃しだよコ・ロ・シ」

顔は笑っている。しかし血管がドーピングしたジャック・ハンマーのように浮いている。

(((((( ω )))))))

11: 2006/06/15(木) 22:04:34.93ID:A/WXbe//0
トミー「アゴにアッパー、次にレバー、倒れたらボコボコね。・・・・・・お前にやってやるよ!!!!!」

そう言うと、トミーは実に邪悪な笑顔を向けた。
笑うという行為は本来攻撃的なものであり 獣が牙をむく行為が原点である。

(;゜ω゜)「すいません許してくださあああああああああい!!!!!!!!!」

内藤はにげだした!

トミー「まてやオラアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」

鬼の形相で追ってくるトミー。


(;゜ω゜)「W+Shiftはやめてえええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!」

トミー「何言っとんじゃオラアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」

トミーは意外に足が速かった。しかし内藤のほうがもっと速かった。ニートのクセにどこで鍛えたのだろうか、
捕まりたくない一心で走ってるうちに、いつの間にかトミーのスタミナは切れ、見えなくなっていた。

12: 2006/06/15(木) 22:04:55.50ID:A/WXbe//0
(;^ω^)「ゼェゼェハァハア」
(;^ω^)「なんとか撒いたお。こんなとこさっさと逃げてホテルにいくお」

肩で息をしながら内藤は空港の外に出た。

14: 2006/06/15(木) 22:06:17.01ID:A/WXbe//0
―――Escover International―――

( ^ω^)「さて、僕の泊まるホテルは確かOceanViewHotelってとこだったお」
( ^ω^)「フ口リダの綺麗な海が見えるホテルなんて、町内会も太っ腹だお。」
( ^ω^)「まずはタクシーを拾うお」

内藤はタクシーを拾うべく歩き始めた。するとタクシー乗り場が見えたところで声を掛けられた。

( ●∀●)「ようお兄さん。旅行かい?」

声を掛けてきたのは南米系の顔をした若者だった。おそらく地元民であろう。
普通の旅行者なら警戒して相手にしないが、人を信じることは正しいと思っている内藤は律儀に答えた。

15: 2006/06/15(木) 22:07:18.94ID:A/WXbe//0
もしかしてVipってVice知ってる人少ない?

16: 2006/06/15(木) 22:08:15.10ID:A/WXbe//0
( ^ω^)「そうだお。今からホテルにいくんだお。まじwktkだお」

( ●∀●)「何ていうホテルなの?」

( ^ω^)「OceanViewHotelだお」

( ●∀●)「じゃあそこまで行く足がいるよね」

( ^ω^)「だからタクシー乗り場に行くお」

( ●∀●)「おっと運がいいねえ!俺もちょうどその辺りに用があるんだよ!」
( ●∀●)「ここで会ったのも何かの縁だしさ、乗せてってあげようか?」

( ^ω^)「まじかお!タダでいいのかお!?」

( ●∀●)「いいよいいよ!空港の裏の駐車場に停めてあるからさ、一緒に行こうぜ」

( ^ω^)「ありがとうだお!神ktkrwwwwwwwwww」

どう考えても怪し過ぎるが、人を信じることがポリシーの内藤はホイホイ付いて行った。

19: 2006/06/15(木) 22:09:35.70ID:A/WXbe//0
駐車場へ歩きながら2人は色々と話した。

( ●∀●)「へー、日本から来たの。ニンジャとかいるんでしょ?」

( ^ω^)「ねーよwwwwwwwww」

( ●∀●)「ホント!?じゃ日本人はミスしたらセップクするってのも嘘なの?」

( ^ω^)「ガセネタktkrwwwwwwwwww」
( ^ω^)「そんな話誰から聞いたのかお」

( ●∀●)「なんかエラのはった奴。アイアムザパニーズって言ってたから日本人だろ?」

( ^ω^)「ちょwwwwwwwwwwそれ違うwwwwwww」

( ●∀●)「あれ?おれ騙されちゃった?」

( ^ω^)「アホスwwwwwwwwwww」

( ●∀●)「ハハハハハハwwww」

とても和やかな空気が流れていく。

24: 2006/06/15(木) 22:12:02.08ID:A/WXbe//0
さらに今しがた空港内で起こったことも話した。

( ^ω^)「ってホ〇みたいな顔した奴が言ってきたんだお。まじウゼェ」

( ●∀●)「世の中怖い人もいるもんだねえ」

( ^ω^)「まったくだお。それに比べてお兄さんいい人だお」

( ●∀●)「ハハw嬉しいねえww」

26: 2006/06/15(木) 22:14:11.08ID:A/WXbe//0
駐車場には赤色の、少し汚れたワゴン車が停まっていた。
その周りにはやはり地元民であろう若者が数人立っていた。

( ^ω^)「あれは誰だお?」

( ●∀●)「あーアレ俺の友達。みんないい奴だよ」

( ^ω^)「そうかお。じゃあホテルまでyrsk」

( ●∀●)「オッケー、乗りな!」

バタン

28: 2006/06/15(木) 22:16:00.13ID:A/WXbe//0
~~Burrito~~

( ^ω^)「うはwwwwwwみんないかついおwwwww」

内藤を取り囲むように座った男達はみな腕にタトゥーをしていた。柄は血にまみれた髑髏や
抉り出された心臓など、とても威圧させるようなものだった。
内藤の右に座った男の左腕には大きく「朝鮮」と彫られていた。

( ^ω^)「カワイソスwwwwwwww」

( ●∀●)「お兄さん、たしかOceanViewHotelで良かったよね」

( ^ω^)「たのむお」

確認を取ると、若者はエンジンをかけ、車を出した。

29: 2006/06/15(木) 22:17:05.52ID:A/WXbe//0
しかし、空港の駐車場を出ると思われたワゴン車は何故か奥のほう、あまり人気の無い方に走ってゆく。
そして数百メートル走って、周りに人っ子一人いない場所で停まった。

( ^ω^)「あれ?出口はあっちだお。お兄さん間違えてるお」

( ●∀●)「うん、知ってる」

( ^ω^)「ならUターンしたほうがいいお」

( ●∀●)「・・・・・」

( ^ω^)「お兄さん?」

( ●∀●)「日本からの旅行者ならお金、持ってるよね?」

( ^ω^)「へ?」

30: 2006/06/15(木) 22:20:46.27ID:A/WXbe//0
( ●∀●)「日本人ってお人よしだからマジで良く釣れるんだよね」

(;^ω^)「あのー・・・」

( ●∀●)「殺されたくなかったら身ぐるみ全部置いてけや」

(;^ω^)「へ!?」

言うや否や若者は内藤にリボルバー式拳銃を向けた。
右の男は内藤の首筋にナイフを当てた。左の男はドライバーを突きつけてきた。
男の豹変に、内藤の頭は真っ白になった。

31: 2006/06/15(木) 22:22:05.48ID:A/WXbe//0
(;゜ω゜)「ちょ!!!!!!!」

(#●∀●)「騒ぐなァ!頃すぞコラァ」

ドスの聞いた声で一発で黙る内藤。

(((((;゜ω゜)))))))

( ●∀●)「まず財布出せ。早くしろやコラァ!」

(;^ω^)「わ、わかりましたお・・・」

内藤は震える手で財布を取り出した。自分に向けられた拳銃が本物なことも確認した。

33: 2006/06/15(木) 22:24:29.30ID:A/WXbe//0
(;^ω^)つ□

( ●∀●)□「ひい、ふう、みい・・・おぅおぅ沢山入ってるじゃねーの。良し良し」

(;^ω^)「それあげるから帰してくれお」

( ●∀●)「なに言っちゃってんの」

(;^ω^)「What!?」

( ●∀●)「お兄さんいい服着てるよね」

(;^ω^)「ま、まさか…」

( ●∀●)「脱げや」

(;^ω^)「勘弁してくれお!脱オタファッションガイド見て苦労して買った服なんだお!」

(#●∀●)「知るかァ!ミンチにしてロブスターの餌にするぞコラァ!!!!!!!!!!!!!!!」

(;^ω^)「脱ぎます脱ぎます!だから助けて!」

暗転

34: 2006/06/15(木) 22:27:41.80ID:A/WXbe//0
(((;^ω^)))「裸ktkr」

パンツ一枚になった内藤は恐怖と温度変化で震えている。

( ●∀●)つ⊿□「ほーコンバース・オールスターじゃん。まだピカピカ。有難く貰うぜ」
( ●∀●)「俺のダンロップは穴が空いてきたからな」

( ^ω^)「ダンロップwwwwwwwwダセェwwwwwwwww」

(#●∀●)「あん!?」

(;^ω^)「なんでも無いですお」

脱オタ特有の、特定メーカーの靴をバカにする発言は幸いにも聞こえることは無かった。

35: 2006/06/15(木) 22:29:31.08ID:A/WXbe//0
( ●∀●)「ありがとよ!」
ブウウウウウウゥゥゥゥン

パンツ一枚の内藤を残し、ワゴン車は去っていった。
内藤はどうすることも出来ず、ただ立ち尽くしていた。

(;^ω^)「困ったお・・・パンツいっちょじゃ何処にも行けないお」
(;^ω^)「警察も呼べないお」
(;^ω^)「てかパスポートも取られたお」
(;^ω^)「こうなったら…」

( ^ω^)「誰か来るまで待つお」

あまり賢明ではない選択だったが、それでも内藤は待った。

36: 2006/06/15(木) 22:32:52.62ID:A/WXbe//0
30分経過

( ^ω^)「しかし暑いところでよかったお。寒かったらヤバスだお」

1時間経過

( ^ω^)「しかしなかなか人が来ないお」

2時間経過

(;^ω^)「誰かカモーヌ」

2時間30分経過

(;^ω^)「・・・・・・」

そして3時間ほど待った頃、男が4人やって来るのが見えた。

37: 2006/06/15(木) 22:37:22.02ID:A/WXbe//0
( ^ω^)「やっと人が来たお!助けてもらうお!おーーーー   っ!!」

おーーーーい!と声を上げようとして気づいた。こっちに来る4人はさっきの南米系の若者とその仲間、そしてトミー・ベルセッティだった。

(;゜ω゜)「ヤバス!!!!!!!!!!」

まさかトミーを探して連れてきたのだろうか。自分が逃げていないと踏んで、告げ口したのだろうか。
すると自分は4人がかりでボコボコにされるのか。いやボコボコでは済まないかもしれない。

40: 2006/06/15(木) 22:39:51.64ID:A/WXbe//0
(;゜ω゜)(殺される!!!)

内藤は氏を覚悟した。彼我の距離は50メートル、40メートルと、どんどん迫ってくる。

(;゜ω゜)(ヒイイィィイィィ)

内藤の脳内に今までの思い出が走馬灯のようによぎる。子供の頃の思い出、カーチャンの温かいご飯、
中学生のころ工口本探しに躍起になった記憶。

( ^ω^)(ああ、あのころは楽しかったお)

41: 2006/06/15(木) 22:41:31.09ID:A/WXbe//0
高校生になって、初めて彼女が出来た記憶。仲間と夜まで語り明かした記憶。明け方に彼女の家まで行って、2人して坂道を
自転車でふたりのりした事。

( ^ω^)(ああ、あの頃は・・・ん?)

( ^ω^)(そういえば高校時代は不登校だったお)

全部妄想だった。

43: 2006/06/15(木) 22:41:54.85ID:A/WXbe//0
そうこうしてる間に、4人は内藤が隠れている草むらの20メートル前に来ていた。

(;゜ω゜)(キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!)

ところが、4人は草むらには目もくれずに立ち止まった。内藤は恐る恐る様子を伺う。

( ^ω^)「お?」

先ほどの若者が、トミーに何か言っている。ここからでは何を言ってるのかは聞こえなかった。
トミーは無表情だ。

( ^ω^)(僕を頃しに来たんじゃないのかお?)

44: 2006/06/15(木) 22:42:41.47ID:A/WXbe//0
若者が豹変し、トミーに銃を向ける。更に別の2人がナイフとドライバーを突きつけた。

(;^ω^)(あれ!?まさかアイツもやられてる!?)

(#●∀●)「聞いてんのかコラァ!!」

若者が、今度ははっきり聞こえる声でトミーを恫喝した。それでもトミーは余裕の表情だった。
むしろ笑ってさえいた。

45: 2006/06/15(木) 22:44:19.54ID:A/WXbe//0
(;^ω^)(あいつ動じてないお・・・・・・ん!)

トミーはいきなり目の前に拳銃を蹴り上げた!そしてそのまま目にも留まらぬパンチで若者の顔面を殴りつけた!

( ●A●)∵「ガハッ」

さらに、驚いた右の男の股間を蹴り上げた。右の男は苦悶の表情で卒倒した。

「てめえええええええええええ!!!!!!!!!!!!」

トミーの背後からもう1人がドライバーを突き出す。しかしトミーはまるで後頭部に目があるかのように素早く避け、
そのまま背負い投げの要領でコンクリートの地面に叩きつけた!

「グェェ・・・」

目を白黒させている男を更に踏みつけ、蹴る。全く容赦が無かった。相手の歯が折れ、鼻血が出ても、
意識がなくなろうとも、ひたすら踏みつけ、蹴り続けた。

46: 2006/06/15(木) 22:46:04.13ID:A/WXbe//0
(;^ω^)(ムゴス・・・あっ!)



パ ン





内藤が、拳銃を持って立ち上がる男に気が付いたのと、銃声がしたのはほぼ同時だった。あっけないほど乾いた音だった。


47: 2006/06/15(木) 22:46:19.95ID:A/WXbe//0
(#●∀●)「ハァハァ・・・この野郎…」

トミー「うっ…グ・・・・・・」

一瞬の銃声の後、トミーは一瞬で倒れた。どうやら頭を撃たれたらしかった。

(#●∀●)「畜生が…」

捨て台詞を残して、男はヨロヨロとおぼつかない足取りで仲間を残して去っていった。
あとに残されたのは、頭から血を流して倒れているアロハの男、股間を押さえて泡を吹いている男、顔面がグシャグシャに
なっている男、そして下着だけの内藤だった。

49: 2006/06/15(木) 22:48:06.49ID:A/WXbe//0
(;^ω^)(カオス…・・・・・・・・)

内藤はしばらくじっとしていたが、いつまでもそうしている訳にもいかず、
思い切ってトミーに近づいていった。勿論とっくに氏んでいると思っていた。

トミー「ハァ…ハァ・・・」

(;^ω^)「!!まだ生きてるお!」

信じられなかった。人は頭を撃たれれば氏ぬものと思っていた。いや、実際そうなのだが
当たり所によっては即氏しない場合もあるのだ。

(;^ω^)「ちょwwwwwww大丈夫かお!?」

トミー「クソが…やられちまった…」

(;^ω^)「しっかりするお!」

内藤はどうしていいか分からなかった。まだ生きているといっても虫の息だったし、
氏は時間の問題だということは誰の目にも明らかだった。

51: 2006/06/15(木) 22:49:31.46ID:A/WXbe//0
トミー「せっかく…ムショから…出てきたのによぉ…」

(;^ω^)「ア・・・ア・・・」

呼吸がどんどん荒くなっていく。

トミー「ちくしょう・・・畜生・・・チクショウ・・・ガクッ」

トミーの瞳孔は大きく開かれ、そして息も止まった。

(;^ω^)「氏ん…だのかお?」
(;^ω^)「おい!氏ぬなお!おい!」

内藤はトミーの身体を揺さぶる。しかしトミーの身体は二度と動かなかった。

52: 2006/06/15(木) 22:50:11.72ID:A/WXbe//0
(;^ω^)「マジかお・・・」

大変なことに巻き込まれてしまった。自分はただ旅行に来ただけなのに。
それなのに追いはぎにあい、さらに人が殺される現場まで見てしまった。
もうこんなのは沢山だった。

(;^ω^)「とりあえず警察を呼ぶお・・・」

しかし困ったことに内藤は裸だった。これでは人前に出て行けない。
そこで一つの結論を出した。

( ^ω^)「とりあえずこの人の服を借りるお」

もちろん抵抗はあった。しかし仕方が無い。

( ^ω^)「追いはぎみたいでゴメンお。ナムアミダブツナムアミダブツ」

内藤はトミーのアロハとジーンズと靴を拝借した。また後で返せばいいと思っていた。
緊急事態だし罪には問われないだろうとも思った。

暗転

56: 2006/06/15(木) 22:51:02.38ID:A/WXbe//0
( ^ω^)「ふう。これで人前に出れるお」

服を着た内藤は通りに向けて歩き出した。一刻も早く警察に通報しなければ。

57: 2006/06/15(木) 22:52:22.65ID:A/WXbe//0
('A`)「遅いな。確かにここで待ち合わせだったんだけどなあ」

内藤は紫のスーツを着た男を見つけた。黒ぶちメガネをかけている。
車に寄りかかってじっと空港の入り口を見ていた。

( ^ω^)(あの人はまともな人っぽいお!通報してもらうお!)

内藤は駆け寄り、呼びかけた。

( ^ω^)ノシ「すいませーん!」

('A`)「ん・・・・・・・・・!」

( ^ω^)「助けてくれお!さっきそこで人が

('A`)「おっ!!あんただな!!」

( ^ω^)「へ!?」

何故か紫スーツの天パの男は内藤を見ると喜んだ顔をした。

58: 2006/06/15(木) 22:53:48.11ID:A/WXbe//0
(*'A`)「いやーなかなか来ないから心配したよ!あんたトミー・ベルセッティだろ?」

(;^ω^)「いや、そのトミーは…」

(*'A`)「いいっていいって!その青いアロハで分かるよ!いやまさかアジア系だったとはね。てっきり白人かと」

(;^ω^)「ちょwwwwwww話を聞けおwwwwwwww」

(*'A`)「ささ、乗った乗った!取引に遅れちゃマズいからな!」

(;^ω^)「取引!?なんのことだお?」

(*'A`)「HAHAHA、またまたボケちゃって!おいお前ら、トミーを車に乗せてやんな」

( ´_U`)(  ̄ー ̄)「へい!」

(;^ω^)「待つお!話を聞くお!」

抵抗むなしく、内藤は2人の強面の男に強引に車に乗せられてしまった。

69: 2006/06/15(木) 23:03:50.06ID:A/WXbe//0
~~AdMiral~~

(*'A`)「よっしゃ!現場に直行するぜ!今から飛ばせば間に合う!」

(;^ω^)「現場!?何処に連れてくんだお?」

( ´_U`)(  ̄ー ̄)「ViceDockですよ。あそこは人がいないから先方が指定してきたんですよ」

戸惑う内藤。しかしそんなことは気にせずに、少し前髪の後退した紫スーツは車を発進させた。
急発進だったために内藤は後頭部を打った。強面2人も打った。

Σ( ^ω^)Σ( ´_U`)Σ(  ̄ー ̄)「グエッ!」

とても酷い運転だった。

73: 2006/06/15(木) 23:10:48.26ID:A/WXbe//0
書き溜めた分が切れました。
今必氏に書いてます
スマソ

74: 2006/06/15(木) 23:17:01.30ID:A/WXbe//0
(;^ω^)「だいたい、あんた誰だお!」

(*'A`)「おっと自己紹介忘れてたな!俺はドクオ・ローゼンバーグ。バイスシティで知らないものは居ない敏腕弁護士さ!」

( ´_U`)(  ̄ー ̄)(そうか・・・?)

(;^ω^)「それはわかったおローゼンバーグさん。じゃあ僕達は何をしに行くんだお?説明plz」

(*'A`)「HAHAHA!そんな他人行儀じゃなくていいぜトミー!よしわかった!確認がてら説明だ」

(*'A`)「まず俺達はViceDockでとある兄弟と取引をするんだ。いやー今回の取引はすごいぜ!」
(*'A`)「近年無いくすり大型取引。どうだすごいだろ!」
(*'A`)「成功したら金がガッポリ!」
(*'A`)「まあここまで準備するのに時間がかかったけどな。そもそも一ヶ月前から・・・」

( ^ω^)「3行で」

(*'A`)「くすり取引
    成功ウハウハ
    もうすぐ現場」

( ^ω^)「把握したお」
(;^ω^)「なんか、もっとすごい事に巻き込まれたみたいだお…」


79: 2006/06/15(木) 23:31:02.98ID:A/WXbe//0
トミー・ベルセッティでは無い赤の他人を乗せている事に気づかず、ドクオはViceDockへ車を走らせた。
大型取引をするからテンションが高いのか、ラジオから流れるアイアンメイデンを口ずさんでいた。

(*'A`)「ここだ!着いたぞ」

そう言って車を停めた場所は、表通りから少し奥に入った、倉庫の前だった。
確かに開けている。そもそも内藤には何故広い場所で取引するのかも分からなかった。

(;^ω^)「あのー、なんでこんな場所に?」

(*'A`)「そりゃアレだ、くすり取引は埠頭でって相場が決まってるだろ?」
(*'A`)「それにもう一個理由があってな。…ほら来たぞ」

そう言ってドクオは空をあごで示した。内藤が空を見ると、そこには爆音と共にこちらにやってくるヘリコプターが見えた。

(*'A`)「すげえよなあ。ヘリコプターなんてよ。相当気合入ってるぜ」

( ^ω^)「まるでマンガだお…」

だんだん爆音が大きくなってくるにつれ、ヘリコプターも近づいてきた。
そしてドクオ達の車の真向かいに着陸した。

コクピットには2人乗っているのが見えた。

l(`・ω・´) l(´・ω・`)l

(*'A`)「あれが今回の取引の相手だ。行くぞ」

80: 2006/06/15(木) 23:31:58.20ID:A/WXbe//0
すいません、今日はここまでです。

続きはまたスレ立てして書きます。


83: 2006/06/15(木) 23:33:49.60ID:A/WXbe//0
とりあえず本物のトミーは氏んだことにします。
あとはまあ・・・どうでしょう?

引用: (  ^ω^)ブーンがVice Cityにやってきたようです。