1: 2008/04/01(火) 14:39:56.14ID:5p2iY9q20
サマ「う、うぇえ……道に迷った」
艦隊これくしょん -艦これ- 4コマコミック 吹雪、がんばります!(1) (ファミ通クリアコミックス)

4: 2008/04/01(火) 14:42:45.78ID:5p2iY9q20
サマ「やーどやー♪ やーどやー♪ たーっぷーりおー布団♪」

サマ「おやすみなサマルトリア、ププ……これ面白いぃ」

サマ「……」

サマ「えっと、ローレシアってどっちだっけ?」

6: 2008/04/01(火) 14:46:27.29ID:5p2iY9q20
老人「よくぞこの泉までたどり着いた、ロトの子孫よ」

サマ「ほぅあー? でっかい湖だねぇ?」

老人「さあ、この水を浴び、旅立つのじゃ、サマルトリアの王女よ」

サマ「はーい♪」

老人「こっ! ここで脱がなくてよろしい! 服のまま入るのじゃ!」

サマ「ふぇ?」

8: 2008/04/01(火) 14:49:39.95ID:5p2iY9q20
弟 「お姉ちゃんはのんびりやさんだからねぇ、今頃どこか寄り道してるんじゃないの?」

ロレ「そうか、ありがとうよ」

弟 「うん、頑張ってね。ローレシアのお兄ちゃん」





サマ「あ、あのドラキー可愛いよぉ……」
サマ「ふえぇ!? お、追っかけてたら迷子になっちゃった」
サマ「……」
サマ「ひ、ひのきの棒の倒れた方向に、行っちゃえー!」

9: 2008/04/01(火) 14:53:49.22ID:5p2iY9q20
王様「ぬ? 息子よ、まぁだ合流しとらんのか?」

ロレ「あ、あれ? こっちには来てねーのか?」

王様「全然、城下町で見かけたというのも聞いてないぞ」

ロレ「ぬぅ……しょうがない、もう一度サマルトリアの城に行ってみるか」



サマ「う、うぇぇぇえぇぇぇぇ!! 吸い込まれるぅぅぅぅ!」
サマ「……」
サマ「な、何か孤島に来ちゃった……あれ? 向こうの島に何か村が」
サマ「……」
サマ「おいっちにーおいっちにー! 深呼吸ぅ!」

12: 2008/04/01(火) 14:58:07.72ID:5p2iY9q20
サマ「今日はこの村でもうお休みしよう……ふぁぁ、おやすみなサマルトリアーぁ」

ちゅんちゅうん

サマ「うー……あさだお」

サマ「……」

サマ「今日は捜索中止~寝るおー」 ばふっ



ロレ「ぬぅ、この村にも居ないの、かな?」
ロレ「あ、アンニャロウ……どこほっつき歩いてるんだ」

14: 2008/04/01(火) 15:01:52.61ID:5p2iY9q20
衛兵「はい、確かにそのような目撃情報が」

ロレ「いや、この旅の扉は元々あの村の監視用としてであって、移動は無理なんじゃ」

衛兵「いえ、それが……海辺でラジオ体操している女性の姿を見かけたと」

ロレ「……マジ?」

衛兵「マジです、きっかり第2体操まで見てましたので、間違い有りません」

ロレ「いや、まず止めようよ……ったく」



15: 2008/04/01(火) 15:05:18.57ID:5p2iY9q20
ロレ「うおおおおおおおおおお! な、波高ぇぇぇぇ!」

波 「ざぶーん」

ロレ「潮の流れはやーーーーーーーーーーーーい!!!」

潮 「ごうごう」

ロレ「何でこんな荒波越えられたんだぁぁぁ! うおおおおお!」




サマ「はい♪ 到着、ありがとね、ガーゴイルさん♪」
ガー「がぁ」
サマ「えへぇ、溺れてた所を助けてくれただけじゃなくて、帰りも送ってくれるなんて」
ガー「がぁ」
サマ「はぁ、あの村にも居ないし、もう王子はバカバカだねっ、一言びしっと言わないと」

21: 2008/04/01(火) 15:14:57.69ID:5p2iY9q20
ロレ「こ、この女は居るか!? 居たらだしやがれっ! ああ、出せ今すぐ出せッ!」

村人「ん? ああ、この子なら、今朝まで居たよ、宿屋に」

ロレ「ご協力感謝! まってろのんぺり娘ぇぇぇぇ!」

村人「ちょ! えっと、今朝出ていったんだけどな……」

ロレ「しぎゃあああああああああああ!」

村人「あ、そこはバリヤーが……氏んだか?」


サマ「あ~ローレシアのおじさま久しぶりぃ」
王様「おうおうおう~久しいのう、サマルトリアの王女や」
サマ「もう、聞いてよーアタシずっと探してるのに、王子ったらどこにも居ないんだよぅ」
王様「彼奴も放蕩しとるのぅ……今度あったらびしっと言っておくわい」
サマ「でも早く会いたいなぁ、久しぶりだよぉ~えへへ」


王子「あ、あががが……あがががが」
村人「おーい? 生きてるかい? 薬草そっちに投げてやっから、一歩ずつ戻ってこいよぉー」

34: 2008/04/01(火) 18:02:51.21ID:/UHkp5R40
王子「はぁ、はぁ……やっと、やっと祖国に戻ってきた」

王様「ん? 王子か、どうしたその傷は」

王子「あ、ああ親父か……いや、サマルの王女を探してたら
   ついうっかり向こうの村の神殿のバリヤー踏んでしまってな」

王様「相変わらず良く判らんが、でも安心しろ。王女は既に我が国に来ておるぞ」

王子「本当かっ? よ、よし……とりあえず一言言わねば気がすまんな
   来賓の部屋のほうか!? 今すぐこのローレシアの王子が会いたいと」

王様「いやな、また行方不明なのじゃ。困った困ったほぅっほっほっほ」

王子「なんだとーーーーーー!?」

王様「安心しろ、国からは出ておらんよ、出口のほうはわが国の衛兵でぴっしり固めておるからの」

35: 2008/04/01(火) 18:09:27.32ID:/UHkp5R40
ロレ「……#」
衛兵「これは王子! お疲れ様です!」
ロレ「うん、お疲れ、ホントにオレお疲れサマルトリア」
衛兵「え、あの?」
ロレ「何でもない、それよりまだ王女は見つからないのか?」
衛兵「ハッ! 未だ見つかっておりません! この門から出た気配も同じくです!」
ロレ「そうか……痛てて、それじゃ後は頼むな」
衛兵「ハッ!」


ロレ「てててて、バリヤーにやられた所がまだ痛むなぁ、薬草でも買うか」
サマ「いらっしゃいませぇー♪」
ロレ「あれ、何時もの爺さんじゃ無いんだな」
サマ「うん、今日は私がお手伝いなの」
ロレ「そっか、ああ、薬草を一つ頼む」
サマ「はいぃ~♪ それじゃ5Gですー」
ロレ「ん、ありがと。それじゃ頑張ってくれ」
サマ「はいー♪」


ロレ「ったく……あの何時も眠たい顔した王女はどこフラついてるんだか」

36: 2008/04/01(火) 18:17:03.61ID:/UHkp5R40
ロレ「……んー薬草は利くなぁ」
ロレ「そういえば、あの道具屋のお爺ちゃん何かあったのかな」
ロレ「何時も世話になってたからな、時間がある時に様子でも見に」
ロレ「ん? んん?」
ロレ「孫とかこの国に居たっけか? 店番の子、初めて見た顔、じゃ」
ロレ「!!!!!!!?」


サマ「あはは~もう恥ずかしいんだよー」
衛兵「マジマジwww超パネェ可愛さだってwwww」
サマ「もう! 何も買わないんだったら帰ってよー他のお客さんの」

ロレ「何しとんじゃーーーーーい!!!!!!」

衛兵「ひいっ!? お、王子!?」
サマ「いらっしゃいませぇ~あ、また買い物に来てくれたのかなぁ」

38: 2008/04/01(火) 18:25:39.30ID:/UHkp5R40
ロレ ぐりぐりぐりぐりぐりぐり
サマ「うぎぃぃぃー!!! い、痛いよぉぉぉ!!」
ロレ「な、何でお前が店番なんかやってるんだ!? ああん?」
サマ「うぎぎ、こめかみ痛いぃ……」
ロレ「それは今までのオレの苦労を思いっきり凝縮してやったんだ、むしろ感謝しろ」
サマ「何言ってるか全然判んないよぅ~」
ロレ「……で、何があったんだ!? ピンからキリまで説明し――」

爺 「げほっ、げほっ、どうかしたかい? お嬢ちゃ、これは王子!?」
ロレ「ん? 爺さん何か、何か病気なのか?! そんな身を引きずって」
爺 「いえいえ、少し熱を出してしまいまして、げほっげほっ」
サマ「駄目だよお爺ちゃん、店はこのあたしにどーんと任せといてよー」
爺 「あ、ああ……すまないね、でも王子が」
サマ「大丈夫だよー、ね?」

ロレ「……ああ」

サマ「ほらほら、ちゃんと横になってないと、おじいちゃーん」
爺 「あ、ああ……すいません王子、何もお構いも出来ず」
ロレ「い、いい気にしないでくれ、ちゃんと養生するように、ね?」
爺 「はい、それでは、また」

39: 2008/04/01(火) 18:31:39.92ID:/UHkp5R40
サマ「ふぃーあのお爺ちゃんもさっきから何回も何回も起きてきて、酷いんだよー」
ロレ「そうか」
サマ「全然信用してくれて無いのかなぁ『お嬢ちゃん、大丈夫かのう、ちゃんと店番出来てるかい』
   だってさ、こんくらいちょちょいのちょいななのに」
ロレ「……」
サマ「えへへ~そいえば、お久しぶりだね、王子……ってどしたの? 頭下げて」


ロレ「悪ぃ」


サマ「ん? んー? えへへー良きにはからえっ、王子ぃー」

ロレ「ははっ!」
サマ「にはは」
ロレ「それじゃ……行くとするか!?」
サマ「ふえぇ!? ま、まだ旅には、そのーお爺ちゃんがねぇ」

ロレ「ん? 何を言ってるんだ? とりあえずオレが裏の倉庫から品物出して補充してやるよ
  女のお前がやるより全然マシだろ、それじゃちゃんと店番してろよ、ぽんこつ王女」

サマ「な、何よぅ! 店番くらいちょいなちょいなのよぅ!」
ロレ「はっはっは、それじゃ行ってくるぜ! 品物補充にな!」

40: 2008/04/01(火) 18:32:16.40ID:/UHkp5R40
衛兵「あ、あのー王子? サボってた訳じゃなくて、その」

ロレ「お前、減給な」

衛兵「うげぇ!」

41: 2008/04/01(火) 18:34:56.26ID:/UHkp5R40
サマ「らっしゃいらっしゃいだよー♪」

町民「爺さん! 少し遠出するから聖水セット、って、ん? 見ない子だな、爺さんは?」

ロレ「主なら少し体を壊してるみたいでな、俺たちが手伝ってる。そらよっと!!!
   聖水セットこっちに置いておくぜ、後は?」
サマ「毒消し、切れちゃいそうだね、こっちもお願いだね」

町民「へ? お、王子?」
ロレ「んだよ、店に入ったからにゃ何か買えよ」
町民「い、いえ! そりゃ買いますけ、ど。その……何で店の手伝いなんか」

サマ「はい、セット価格で200Gになりまぁす」

町民「へ? あ、ああ……どうも」
サマ「にへへ~余裕余裕のお茶の子さいさいっ」
町民「ん? んーそういえばこの子もどこかで――」

ロレ「旅に出るのか?」

町民「うわおっと! い、いきなりびっくりさせないでくださいよ、王子」
ロレ「ほれ、大サービスだ」
町民「へ? 薬草?」
ロレ「まあ聖水セット、だしな。無事に帰って来い」
町民「は、はい!」

42: 2008/04/01(火) 18:37:55.36ID:/UHkp5R40
王様「随分と向こうが騒がしいのう」

側近「ハッ! 先ほど確認した所どうやら――」

王様「――ふほっ、ふあっはっはっはっは、あの二人が病で倒れた店主に代わり
   城下町で店の商いじゃと? これは是非茶化しに行きたいのう」
側近「あの、お止めになったほうが」
王様「はっはっは、そうじゃな、若いモノ二人、頑張っておるのを邪魔するのも野暮じゃな」
側近「はぁ~しかしながらこれでは王家の威厳そのものが」
王様「ふん、見下す事によってしか生まれぬ威厳なんぞ、犬にでも食わせてやればよいわ」
側近「まったく、似たもの親子ですね、国王と王子は」
王様「じゃろう? ワシの自慢の息子じゃよ」

ロレ「ぬああああ! お前ら茶化しに来てるのか買い物に来てるのかどっちなんだ!?」

サマ「う、うぇぇ……一片に言わないでよー! 王子ぃぃぃ助けてぇぇぇ!」

ロレ「お茶の子くらいさいさいしとけッ! こっちはこっちで忙しいんだっ!」

サマ「意味判んないよー!」

44: 2008/04/01(火) 18:41:03.25ID:/UHkp5R40
ロレ「……お、終わった」
サマ「終わったねぇ~」

爺 「お? おお? こりゃあ一体何が……」

ロレ「爺さん、店にあったのは全部売り切ったぜ」
サマ「これでしばらく養生すると良いんだよ」

爺 「王子に……お嬢ちゃん……」

ロレ「ったく、茶化し気分で買い物されたら適わんな、爺さん、今日の儲けは
  こっちに置いておくぜ。んじゃ、ちゃんと寝てろよ」
サマ「じゃ、お爺ちゃんもうちょっと横になってたほうがいいよー」

爺 「ちょ、ちょっと待ってくだされっ! 二人とも、こんな大金――」

サマ「らりほぉー♪」

爺 「受け……取れ、ぐぅzzzzzz」

ロレ「ほぅれ、今のうちにトンズラしようぜ、ぽんこつ王女」
サマ「あはは~お休み、お爺ちゃん」

48: 2008/04/01(火) 18:44:26.32ID:/UHkp5R40
ロレ「んで、どうする?」
サマ「う~にゅ、うにゅ」
ロレ「……立ちながらうとうとすんな、あっぱら王女」
サマ「酷いんだよーこれでも頑張って、うゆー」

ロレ「ったく、よいしょっと」

サマ「うゆー」
ロレ「ったく、こんなお姫様抱っこ、臣下に見られたら大変だぞこりゃ」
サマ「うゆー」
ロレ「メシ食ってるのか? お前、凄い軽いじゃねーか」
サマ「うゆー」
ロレ「……宿屋くらいまでは運んでやるさ、今日はしっかり休め」

サマ「うぬー休みぅ……」

ロレ「明日、からはまた頑張ろうな」
サマ「ういー」

49: 2008/04/01(火) 18:46:21.19ID:/UHkp5R40
サマ「うに~眠いぃぃぃ……ぬー」
ロレ「さっさと起きろ! このラリホー王女! おい!」

宿屋「きのうはおたのしみでしたねwwwww」

ロレ「楽しんでねぇ!」
サマ「酷いんだよーセクハラだよー王子ぃ……ぐー」
ロレ「寝言まででたらめ言うな! 行くぞ! 旅立ちの朝くらいシャンとしろ!」

サマ じー

ロレ「な、何だよ、言っとくけど本当に何も」

サマ「おはようごサマルトリア~♪」
ロレ「……#」
サマ「あ、あれ? 何で笑わないのよぅ~」

ロレ「#」 ごす

サマ「へげっ! い、痛いよぉ、王子ぃ」
ロレ「さっさと行くぞ! ホレ! 手ぇ貸せ!」
サマ「う? うん! 行こう、大神官ハーゴンを倒しに――」

二人「 オ レ (私) た ち 二 人 で ! ! ! 」

51: 2008/04/01(火) 18:48:58.56ID:/UHkp5R40

ムーンブルクの犬
      ↓
     /ニYニヽ
    /( ゚ )( ゚ )ヽ
   /::::⌒`´⌒::::\   わんわんでっていうwwwwwwww
  | ,-)___(-、|
  | l   |-┬-|  l |
   \   `ー'´   /

何か方向性がドラクエと関係無くなってきたんで
後は誰か新設定なり、百合なり頑張れwwww

63: 2008/04/01(火) 20:03:52.34ID:/UHkp5R40
ベリアル「ハーゴン様、ローレシアの王子がサマルトリアの王女と合流なさったようですわ」

ハーゴン「……ふん、今は泳がせておくといいわ、どうせムーンブルクには何も残ってや
     しないのだから。絶望の果実は己の目と身で持って味あわせてやると良い」

ベリアル「御衣に、では」

ハーゴン「……破壊神シドー、今こそ我が願い叶えたまえ……」

アトラス「ははははハーゴン様美しいぃぃぃぃ!! キャァァァァ!!!」

ハーゴン「煩いッ!」



ロレ「……おい」
サマ「あはは~それそれぇ」
ロレ「オレに水をかけるな、王女」
サマ「何でぇ? せっかくの海だよ~あはは」
ロレ「何でお前は――」

ロレ「何で地図もまともに読めないのだお前はぁぁぁぁ!」

67: 2008/04/01(火) 20:13:48.76ID:/UHkp5R40
神官「王子に王女まずはこの大陸の西のどうくつにある『銀の鍵』:を手に入れるのじゃ!」

ロレ「……」
サマ「ふふんだ」

神官「あの、王子? 何を納得しかねてるかのような表情で……その」

ロレ「ムカついてなどおりませんなッ! たまたま迷子になった先で、たーまーたーまー
   有益な情報手に入れたからって拗ねたりしませんわいなッ!」
サマ「もう、ちゃんとお礼言おうよぉ、あの……どうもありがとう御座いました」

神官「う、うむ」

ロレ ←やり場の無い怒り

68: 2008/04/01(火) 20:18:07.20ID:/UHkp5R40
ロレ「ったく、何で海を越えるトンネルの入り口に向かおうとして、ローレシアの南のほこらに
  たどり着かねばならんのだ、ったく」
サマ「王子しつこいよぅ……」

おおなめくじがあらわれ――

ロレ「煩いっ!」 ぶちっ
なめ「ピギーッ!」
ロレ「ほれ、早めにその洞窟へ付かないと、日が暮れちまうぞ」

サマ「うえぇ……なめくじ足で踏んづけたぁ……えんがちょ! えんがちょ!」

ロレ「#」 ぐりぐりぐりぐりぐりぐり
サマ「えうえうえうえうえうえうえー!」
ロレ「誰の為にわざわざ前を歩いてやってると思ってるんだぁ? あぁん!?」
サマ「うわーん! 王子のバカー!」

69: 2008/04/01(火) 20:26:09.58ID:/UHkp5R40
ロレ「後ろ見ていてくれ、これが恐らく銀の鍵の入った宝箱だ」
サマ「う、うぇぇ……ね、ねぇ、たいまつこっち向けて良い?」
ロレ「あのな、罠があるかどうかの確認なんだから、見えないとどうしようも無いだろうに」
サマ「でもでもでも! う、後ろ何にも見えない……」

ロレ「……罠は、無いっぽいが、下の地面も特に触られた気配は――」

ぴちょん

サマ「へぅいぅあああdcfvgbhl!!!!!」
ロマ「ちょ、苦し、掴む、息、息出来な」 パンパンパンパン!
サマ「いやぁ、いやぁ……何かほっぺに触ったぁ……」

おおねずみが叫び声を聞いて群れを成してやってきた!

ロマ「チッ! 後ろに下がれ! 王女、この狭い部屋の中で魔法は使うなよ
   崩落なんてしちまったら洒落になん――」
サマ「ぎぎぎぎぎぎギラッ! ギラギラギラッ!!! ギラー!!!」

ロレ「熱い熱い熱いkぃぃぃぃl!! いだだだッ! オレに向け、熱いッ!!」

70: 2008/04/01(火) 20:32:33.31ID:/UHkp5R40
ロレ「ぜぇ……ぜぇ……ああ、太陽がもう沈んでるなぁ……はは、はは」
サマ「わ、びっくりだよ、時間の感覚無いもんだねぇ」
ロレ「も、もういいや、このアホの子は」

サマ「背中、ごめんね……やけど一杯しちゃったね」

ロレ「気にするな、戦闘に慣れてないお前を無理やり洞窟に連れてった事が
   失敗だったのかもしれん、すまなかったな」
サマ「……」
ロレ「ん?」
サマ「ホイミ、一回分はあるよ、背中出してよぉ」
ロレ「いや、俺は薬草で良いから……」
サマ「駄目、絶対に駄目」
ロレ「どっちでも変わらんわい、帰りの分だ、取っておけ」

サマ「ホイミ!」

ロレ「お、おい……お前」

サマ「何かしないと、何かしてあげないと、やるせなくなっちゃうんだもん」

ロレ「……」
サマ「あ、あれれ? 魔力切れちゃう、切れちゃうよー」
ロレ「少し肩の所も頼む、剣が振りづらくてな」
サマ「わわ、一片に言いすぎだよぅ」
ロレ「ははは、悪い悪い、もう大丈夫だ、行こうぜ。お前の祖国サマルトリアに」

72: 2008/04/01(火) 20:39:04.20ID:/UHkp5R40
サマ「私、強くなるよ」
ロレ「はぁ?」
サマ「強くなって、王子の背中守ってあげる」
ロレ「はぁ」
サマ「そしたらもう、背中にそんな傷背負わなくて済むもんね!」
ロレ「……」
サマ「……えへへーそしたら褒めてね、一杯いーっぱい」

ロレ なでなで

サマ「わ、わわっ、おおおお驚き桃の木三女の木」
ロレ「何が三女だ、まあ……」
サマ「えへへー」
ロレ「気長に待つさ」
サマ「そだね、まずはこう……おおなめくじを踏んづけてやんないとねっ!」
ロレ「そうだな、こうしてっ! 踏んづけて――

バブ「ピ、ピギッ……」

サマ「……か、可愛い」
ロレ「げっ、こいつバブルスライム……どどどどど毒がッ」
サマ「はうぅぅ、ど、毒消しもう……無いの」
ロレ「そりゃ……参っ……た」

サマ「王子ッッッッ!!!!」

76: 2008/04/01(火) 20:52:54.34ID:/UHkp5R40
ロレ「……う、ううん……ん!? ど、毒に……痛てて」
弟 「あ、起きないほうが良いですよ、まだ体に毒が残ってますから」
ロレ「お前は……王女の弟の」
弟 「はい、サマルトリアの王子です、お久しぶりですね」
ロレ「あ、ああ……って、王女は!? 王女は大丈夫か!?」
弟 「落ち着いてくださいな、姉さんなら、貴方を肩に担いでここまで
   戻ってきた疲労で、寝てますよ、向こうのソファーで」

サマ「うーにーうーにーにゅー」

ロレ「はぁー助かった、のか」
弟 「姉さんにちゃんとお礼言ってくださいよ、ここまで女の体で、男一人担ぐのは
   とても大変だったでしょうに……姉さん、無茶しちゃうから」
ロレ「……」
弟 「ぼろぼろの体で『王子を助けてッ!』って城の前で騒いで、一大事でしたよ
   その挙句、自分が看病するって聞かないもんだから」
ロレ「そっか、オレが助けられたのか……」
弟 「流石に王子が目を覚ますまでは、起きてられなかったらしいですがね」
ロレ「だろうな、あんな洞窟入って、鍵探して、オレを担いで戻って……」
弟 「もし、もし良かったら、姉さんをここに残して行ってもらえませんか?」
ロレ「え……?」

弟 「……ロトの子孫ということで、ただの王女、一人の女性を世界を救う為とはいえ
  どんな運命を背負っても、僕にとってはたった一人の姉、なんです」

77: 2008/04/01(火) 20:55:28.78ID:/UHkp5R40
ロレ ぼー

弟 『本来はサマルトリア代表として、僕が行くべきだったんですけど』

ロレ ぼー

弟 『僕は父が歳を召してからの一人息子です、そしてこの国の跡継ぎ故に』

ロレ ぼー

弟 『国王、そして臣下一同僕をハーゴン討伐の命を与えず、姉さんにその大役を
  押し付けたのです、情けない話ですが』

ロレ(……だから、あんなに人の為に役に立とうと、頑張るのか、ね)

弟 『……でも今回の、件で僕も決めました、姉をこの戦いに参らせる訳にはいかないと』

ロレ(……期待、されない子故に、か)

弟 『お願いします! 王子、僕はこれでも剣の心得もありますし、魔法も少しは使えるんですよ』

ロレ「……」

サマ「うにゅ~うへへ~王子ぃ……ここはまかへて~うにゅー」

ロレ「……」

78: 2008/04/01(火) 21:06:02.55ID:/UHkp5R40
弟 「本気、ですか?」

ロレ「ああ」

弟 「僕の方が絶対に役に立つんですよ! 姉さんよりも!」
サマ「へうっ、本人の目の前で」
弟 「あ、いや、その……だ、だって姉さん女なんだよ!? 普通の、女の子」

ロレ「うーん……確かに、お前は剣の腕は王女よりは立つだろうな」
弟 「だったら!」
ロレ「二人して、魔物をボッコボコに出来るだろうな」
サマ「えぅ……」
弟 「じゃあやっぱり僕で――」

ロレ「でも前に突き進むばっかりじゃ、後ろが疎かになるんだよ、よいっしょと」

弟 「は?」
サマ「ふぇ?」

ロレ「何ぼーっとしてんだ、王女……お前は」

サマ「ふぇっ? はぇぇ?」

ロレ「お前はオレの背中を守るんだろう? さっさと準備しろよ、ったく
   今日中に向こうの大陸に渡るんだから、ホラ! 何度も言ったろ!! 朝は?」

サマ「あ、朝はしゃきっとおはようございますー!」
ロレ「よろしい、流石オレとツーカーの仲だな、こうじゃなきゃ背中は預けられんぞ」

79: 2008/04/01(火) 21:09:08.78ID:/UHkp5R40
弟 「だ、駄目です! これ以上姉さんを――」
サマ「弟、いいえ、サマルトリア王子」
弟 「え……」

サマ「私の祖国、サマルトリアを……背負う宿命を押し付けてごめんなさい
   まだ若い貴方を、このような国に縛り付けて……私は、この旅を続けるね」

弟 「そんなの、そんなの別に」
サマ「ごめんねぇ~ついでにあたし、世界中の美味しい食べ物巡りもしたいのー」
ロレ「はぁ……」
弟 「はぁ!? あ、えっと……姉さん?」
サマ「だからこの役目は譲れないねッ! お土産期待しといて~いひひ」

ロレ「……」
弟 「……」

サマ「あ、あれ? どしたの二人とも」

ロレ「これ、返品して良いか? このアホの王女」
弟 「いえ、サマルトリア次期国王としてお断りします」

サマ「あたし可愛そうな子だなぁ~えぅ……」

ロレ「ったく、ホレ! 日が暮れる前に行くぞ!」
サマ「わわ、待ってよー! 途中の村でご飯にしようよぉー」

弟 「……姉さん、ご無事で。ローレシア王子、姉さんを、宜しくお願いします」

81: 2008/04/01(火) 21:13:44.33ID:/UHkp5R40
衛兵「よろしい、ではここをお通りください!」

ロレ「……まだ引き返せるぞ、アホの子」
サマ「背中預けるって行ったもん、それに一人じゃこのほこら通れ無いもん」
ロレ「そんなもん衛兵一人くらいぶっ飛ばせば何とかなるだろうに」

衛兵「勘弁wwwww」

ロレ「……良いのか? この階段下りたらしばらく帰れないぞ」
サマ「……行こう、私たちの、そして」

サマ「世界を救う為に――」

衛兵「……ご武運を、御二人とも」

---------
ロレ「はぁ! はぁ……!」
サマ「え、えぅ……えぅー!」

衛兵「ど、どうなさいました!? 二人とも、こんなに早くお戻りで……」

二人「中のモンスターつえぇぇぇぇ!!!!!」

衛兵「あ、そですか……はぁ」

106: 2008/04/01(火) 22:44:58.36ID:/UHkp5R40
ベリアル「バズズ、そこに居るのか?」
バズズ「んー? 何?」
ベリアル「下界の様子は、報告がまだ上がってないぞ」
バズズ「えっとねー、何も変化無し、以上!」
ベリアル「バズズ! 貴様!」
バズズ「駄目よぉ♪ 小じわが出来ちゃうわぁ、怒りすぎると♪」
ベリアル「バズズ! 降りて来い! 今日こそ貴様を教育しなおしてくれるわ!」
バズズ「やーよぉ、面倒くさいんだもの、それじゃあね♪」

ベリアル「……ッ! あ奴め、何を考えて――」

アトラス「は、ハーゴン様の写真を隠し撮りできたどぉぉぉぉ!! うおおおおお!」
ベリアル「煩いッ!」

------------
サマ「あのさぁ……ここって」
ロレ「言うな」
サマ「……孤島、だよねぇ……向こう側の道が大陸への出口だったんだよー、もう!」
ロレ「お、お前みたいにオレは進む道を棒切れ倒して決めたりしないんだよッ!」

107: 2008/04/01(火) 22:46:32.71ID:/UHkp5R40
よろいムカデがあらわれた!

サマ「や、やぁぁぁぁぁ! 足いっぱいイヤぁぁぁぁぁ!!!」

王女はギラの呪文を唱えまくった

ムカデ「プギャーwwwww」

サマ「うぇぇ……しかも硬いねぇ……これ、つんつん」

ロレ「うおおおおおおおおおおっしゃああああ!」
マンドリル「ブゲラァァァl! ガフゥ……」

ロレ「ったく、何て攻撃力だ……おい、王女回復頼――」

ムカデ「ピクピクゥwwwww」
サマ「わああああ! ま、また動いた!! ギラギラギララララァァァ!」
ムカデ「ウゲアwwww」

ロレ「……あのアホは、ったく」

108: 2008/04/01(火) 22:46:46.22ID:/UHkp5R40
ムーンペタの村

町民「ん? ムーンブルク……ああ、あそこは」
ロレ「……やはり滅んだの、か」
サマ「……」
町民「うむ、オレもはっきりと見た訳じゃ無いん、だが……そういや向こうに」

二人「?」

町民「……向こうにムーンブルクの鎧を着た、元ムーンブルクの兵士だろう、乞食が居るよ
   何か聞けるかもしれん、聞いてくれば良い」
ロレ「な、何で……そんな扱いをするんだ?! 少なくとも城を守るために」
サマ「そうだよ~せめて何か食べるものだけでも――」

町民「奴は逃げたんだよ、城が襲われた際に、な。そんな奴を信用するか?」

109: 2008/04/01(火) 22:47:33.35ID:/UHkp5R40
ロレ「おい」

兵士「え、ああ……すいません、すぐに、すぐに向こうに行きますので」

サマ「ううん、違うの……私たちはローレシアとサマルトリアの使いの者なの」

兵士「え……す、すいません! 許してください! 許してください! 私は」

ロレ「謝ってばかりじゃ何も判りはしないだろう! 言え! 知ってる事を全部言え!」
サマ「お、落ち着いてよぅ~王子ぃ」
ロレ「落ち着いてられるかッ! こいつは……こいつは」
サマ「王子ッ!!!!!!!」

ロレ「……クソッ! 勝手にしろ!」

サマ「……もう」

兵士「許して……許して、ください」
サマ「頭を上げてちょうだい、兵士さん……あたしは別に貴方を裁きに来た訳じゃないの」
兵士「オレは、オレはぁ……逃げたんです、何も、何も出来ずにただ、ただ真っ白で」
サマ「うん、怖いもんねぇーあたしもしょっちゅう逃げちゃうんだもん」
兵士「王様が、王女を庇って、その体に爪を立てられて、それで、王の間は真っ赤になって」
サマ「うん……そうなんだ」
兵士「火がぶああって上がって、それで……それで」
サマ「うん、辛かったね、でももう大丈夫、だから、ね?」

110: 2008/04/01(火) 22:47:51.23ID:/UHkp5R40
ロレ(……クソッ!)
ロレ「……ムーンブルク、か……最後に会ったのは、何時だっけかな」
ロレ「可愛い子、だったよなぁ」

     /ニYニヽ
    /( ゚ )( ゚ )ヽ
   /::::⌒`´⌒::::\   ワンていうwwwwwwww
  | ,-)___(-、|   ワンていうwwwwwwww
  | l   |-┬-|  l |   ワンワンていうwwwwwwww
   \   `ー'´   /

ロレ「……トカゲ?」

          / ノ Y ヽヽ
        o゚((●))((●))゚o
        /:::::::⌒`´⌒:\
 ミ ミ ミ  .|  ,-)    (-|      ミ ミ ミ   ワンワワンワンワワンていうwwwwwww
/⌒)⌒)⌒. | l   ヽ__ノ l|     /⌒)⌒)⌒)
| / / /  \   |r┬-|  / (⌒)/ / / //   バ
| :::::::::::(⌒)    | |  |  \  ゝ  :::::::::::/      ン
|     ノ     | |  |    \/  )  /    バ
ヽ    /       `ー'´     /    /     ン
 |    |   l||l 从人 l||l     l||l 从人 l||l
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、  -一'''''''ー-、
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))

ロレ「か、可愛くねぇ……」

114: 2008/04/01(火) 22:51:03.00ID:/UHkp5R40
サマ「犬に? 犬になったの?」
兵士「はい、王様に止めを刺したあと、その魔導師のような輩が」
サマ「犬に……ワンワンに……」
兵士「わ、ワンワン?」
サマ「な、何でも無いんだよぉ~あ、あははは」
兵士「その、恐るべき力を目の当たりにして、私は……その」
サマ「うん、全部話してくれてありがとね、辛い思い出かもしれないけど」
兵士「いえ、それくらいしなければ、氏んでいった者達に顔向け、出来ませんので」

サマ「……私たち、お城へ行こうと思います、貴方の故郷のムーンブル――」

ぎゃあああああああああああ

サマ「え? 王子?」

ロレ「は、離せッ!! 離さんかこのバカトカゲ!!!」

       /ニYニヽ
   (ヽ   /( ゚ )( ゚ )ヽ   /)
  (((i ) /::::⌒`´⌒::::\  ( i)))  わんわーんていうwwwwwwwwwwwwwww
 /∠_| ,-)___(-,|_ゝ \
( ___、  |-┬-|    ,__ )
    |    `ー'´   /´
    |         /

116: 2008/04/01(火) 22:52:58.01ID:/UHkp5R40
サマ「やだ……これ」
ロレ「お、おお! いい所に来た! こいつを剥がしてく――」

サマ「可愛いぃぃぃぃぃ!」

ロレ「どこがだっ!? こんなヘンテコトカゲのどこが可愛いんだっ!!?」
サマ「ねねねねね、抱っこさせてよ~抱っこ~、おいでおいで~」

       /ニYニヽ
      / (0)(0)ヽ
     / ⌒`´⌒ \   ニヤニヤ
    | ,-)    (-、.|      NO DETTE YOU
    | l  ヽ__ ノ l |
     \  ` ⌒´   /
       .n:n    nn
      nf|||    | | |^!n
      f|.| | ∩  ∩|..| |.|
      |: ::  ! }  {! ::: :|
      ヽ  ,イ   ヽ  :イ

ロレ「うぜぇぇぇぇ!」
サマ「えぅ……断られた」
ロレ「離れろよぉ……何かおっかねぇよぉ」

117: 2008/04/01(火) 22:54:12.81ID:/UHkp5R40
サマ「えっとね、じゃあ一応宿屋に行こうよぉー一応聞いた話纏めるから」
ロレ「そ、そうだな! よし、離れろ! トカゲ!」

       /ニYニヽ
      / (0)(0)ヽ
     / ⌒`´⌒ \   ニヤニヤ
    | ,-)    (-、.|      NO DETTE YOU
    | l  ヽ__ ノ l |
     \  ` ⌒´   /
       .n:n    nn
      nf|||    | | |^!n
      f|.| | ∩  ∩|..| |.|
      |: ::  ! }  {! ::: :|
      ヽ  ,イ   ヽ  :イ


ロレ「ぜ、絶妙にイラつくしムカついて可愛さのカケラも無ぇ生き物だ」
サマ「か、可愛いよぉ……なでなでさせてよぉー!」

120: 2008/04/01(火) 22:55:57.44ID:/UHkp5R40
ロレ「ふむ、つまり、王女は生きている可能性がある、と?」
サマ「うん、わざわざ頃すのに犬に姿変える必要が無いよぉ、普通に考えて」
ロレ「……確かに、な」
サマ「それに、供養してあげたいし、王様とかあそこの皆」
ロレ「……」
サマ「まだ許せないの? あの人」
ロレ「……判らん、とりあえずもう休め、明日は城まで行くぞ」
サマ「うん、もう寝るね」
ロレ「……ちょとまて、お嬢さんよ」
サマ「んー?」
ロレ「もしかして、あのトカゲじゃないよな、化かされたの」
サマ「すっごい懐いてたもんねーどうだろ……今も宿屋の前で座って」
       ,-'"ヽ         ∩___∩
      /   i、  _,、    | ノ      ヽ
      { ノ    "'"  "'"'"/  ●   ● |
      /         |    ( _●_)  ミ
      /          彡、   |∪|   ミ  _/\/\/\/|_
     i              \  ヽノ  /   \          /
    /              `ー-ー'" }   <  ニャーン! >
    i'    /、                 ,i   /          \
    い _/  `-、.,,     、_       i     ̄|/\/\/\/ ̄
   /' /     _/  \`i   "   /゙   ./ 
  (,,/     , '  _,,-'" i  ヾi__,,,...--t'"  ,|
       ,/ /     \  ヽ、   i  |
       (、,,/       〉、 、,}    |  .i
                `` `     ! 、、\
ロレ「無いな! さぁて寝るか!! ってお前は向こうの部屋だろ!!」
サマ「うう……可愛いよぉ……抱っこしたいよぉ~」
ロレ「昼と姿変わってないか? アレ」

267: 2008/04/03(木) 00:00:02.89ID:cRL6f8Zj0
>>266
どうやってグレムリン倒したんだろう、これ

270: 2008/04/03(木) 00:34:25.71ID:cRL6f8Zj0
ロレ「……いいか? いっせーのせ、で飛ぶからな」
ムー「王子、それもう五回目よ」
ロレ「オレに言うな……オレの隣の顔が真っ青なアホの王女に言ってくれ」

サマ「あわわわあわわわわ」

ムー「こんのへちゃむくれなんて、先に王子の剛腕で向こう岸に投げてしまえばよろしいのでワン?」
ロレ「たとえ届いても、地面に激突氏フラグだがな」
ムー「ったく! いい加減になさいな! この天然バカ娘!」

サマ「ととととと、飛ぶわよ、ああ、飛ぶわよぅ! さっさと頃しなさいよぅ!」

ロレ「だから大丈夫だって! この風のマントで何度も練習したろ?」
ムー「ホントこの王女は……そんなヘタレじゃ、王族の威厳もあったものじゃなくってよ」
ロレ「お前も、いい加減にその脚で耳掻くクセ治せよ……」
ムー「し、仕方有りません事でしてワン! だ、大体この天然娘が悪いのであって」
ロレ「もう何度やった話題だこれ……とりあえず、サマルの王女! 用意は!?」

サマ「う、うん! いいよ……今度こそ、今度こそしっかり飛んでみせるよ!」

272: 2008/04/03(木) 00:39:58.82ID:cRL6f8Zj0
ロレ「そらぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
ムー「行きましてよ!!!!!!!!!」
サマ「え、ええええ、えーい!!!!!!!!!」

僕たちは風に乗り、ムーンブルクの大陸とルプガナの大陸の狭間の
二つそびえ立つドラゴンの塔のてっぺんから、ルプガナの大陸に向けて飛び立った

そして今、勇者達は向こう岸の、ルプガナの大陸に降り立つ…………二人

ドラゴンの角最上階・ムーンブルク側
サマ「うぇぇぇぇ……ご、ごめんなさいぃ~ぃぃ……やっぱり飛べなかったよぅ~」

向こう岸
ロレ「……」
ムー「アレ、置いていきません事?」


277: 2008/04/03(木) 00:50:02.80ID:cRL6f8Zj0
ムー「ったく……何でアソコでもう一歩踏み出さないのですか! このあっぱらぱー娘!」
サマ「うう……ごめんなさいだよ」
ムー「そんな事では、ロトの子孫たる三王家の恥になりますワン! じゃなくて、なりますわ!」

ロレ「どうでもいいが……やい、犬。オレの肩の上から降りろ、重くてきついんだが」

ムー「し、失礼ですワン! レディに向かって体が重い等と」
ロレ「うっせぇ小娘」
ムー「ぎゃふるるるるる!」
ロレ「いだだだだだだだっ!」
サマ「うー! 私も乗っけてよぅ……子犬さんばっかりずるいよぅ~」
ムー「子犬って言うんじゃねぇーですよ!」

ロレ「……」

二人「「ぎゃいぎゃいぎゃいぎゃい」」

ロレ(そういや、反対側の塔の最上階にあった……この透明な糸、何なんだろうな)

サマ「うー! いいもん! ムーンちゃんお手!」
ムー「しませんわよ! この天然娘!」
サマ「でっ!」
ムー「ていうwwwwwって何やらすのですかーーー!!!」


町民「ここはルプガナの街だ」

281: 2008/04/03(木) 00:59:28.61ID:cRL6f8Zj0
ロレ「え……」
村長「すまないが、船は出せないのじゃ」
ロレ「これは世界を救う為の旅であって、このルプガナもムーンブルクの庇護の元
   栄華を保っていたのでは無いのか!?」
村長「そのムーンブルクが滅んだ以上、貴重な船を早々よそ者に貸すわけにはいかん」
ロレ「お前! 口を慎め! ここにはあのムーンブルクの王女も居るん----」


サマ「えへへ~子犬ちゃんの弱い所みっけ~」
ムー「ひ、卑怯でして、よ……尻尾、尻尾離して、んああ!」
サマ「もうダメだよ? 王子の頭に乗っかっちゃ、ね?」
ムー「判った……判ったから……お願、いぃっ! んあっ」


ロレ「……ムーンブルクの王女なんて居ないっ!」
村長「さりげにそなたも失礼じゃのう」


サマ「えへへ~どうしちゃおっかなぁ~」
ムー「くうっ! お、覚えて、なさいよ……このデカチチ!」
サマ「む、むぅぅぅ!」

きゃあああああああああだれかぁぁぁぁあ

286: 2008/04/03(木) 01:12:23.36ID:cRL6f8Zj0
ロレ「女の叫び声……向こうか!?」
ムー「魔物の匂いがするわ、こっちのほうよ!」
サマ「王子! 路地の裏手のほう!」

村娘「きゃああああああ、誰かぁぁぁぁ!!!」

グレA「ぬ? 貴様、我ら三人の恋の道しるべの邪魔をしないでもらおうか」
グレB「そうだぞ、我らはこの女性のおみ足に用があるのだ、すっこんでて貰おうか」
グレC「それでも邪魔をするというのなら……参る!」

ロレ「ムーンブルク、魔法で援護しろ! サマルはマホトーンで先に魔法を封じておけ!」
サマ「うん、判った! 王子は?!」
ロレ「先に特攻をしかけて……あの娘を保護する、行くぞ!」
サマ「判ったよ、マホトーン!」
ムー「はぁぁぁぁぁ……ルカナン!」

きしゃあああああああああああああああああ

287: 2008/04/03(木) 01:17:49.49ID:cRL6f8Zj0
ロレ「はぁぁぁぁ!」

グレ「……ぐ、ぐおお……」 ばたり

ロレ「ふぅ、これで、最後かな?」
村娘「あ、あああ……あの」
ロレ「怪我、無いよな?」
村娘「は、はい! あの……お名前を、教えてもらえま」

ロレ「ん? ああ、オレはロー」
サマ「たかし」
村娘「はい? たかし?」
サマ「うん、たかし君」

ロレ「ちょ、待て、誰だそいつは」

ムー「しかもこのヘルメット男、口リコンですので、あまりお近づきにならないほうが」
ロレ「はぁぁ!?」
ムー「ささ、お嬢さん、早いところ、こんな口リコンからお逃げなさいな、もう二度と」
サマ「たかしに近づいちゃダメなんだよー」

ロレ「お前らぁぁぁぁ!!!!」

292: 2008/04/03(木) 01:26:19.83ID:cRL6f8Zj0
ざばーん ざばーん

ロレ「……」

サマ「元気出すんだよー王子ぃ~」
ムー「まったく、何をそんなに凹みになってるか、さっぱりわかりませんですワン」

二人「「ねー♪」」

ロレ「何か……最低な勘違いをさせたまま、出航したような気がする」

サマ「でもあの助けた女の子が、村長の娘だったのは」
ムー「彼女には悪いですけど、ある意味ラッキーでしたわね」
サマ「でもぉ~彼女、最後まで港に残ってたねぇ~ありゃあーって感じ」
ムー「フン! こんなセクハラギガンテス男のどこが良いのかしら、判断に苦しみますワン」

ロレ「ま、いっか……今はこんな感じで」

ざばーん ざばーん

ロレ(……とりあえず、もうすぐ俺達のご先祖様、ロトの勇者の大地が見えてくるな……
   これから一体何があるんだか、想像も付かないが、まあこの三人なら……)

サマ「王子ぃぃ~タイタニックごっこしようよぉ~ねぇー!」
ムー「な、何を縁起の悪いことなさろうとしてるのですか! 大体貴方は、王族としての自覚が」

ロレ「……大丈夫か? この三人で」

僕ら三人の旅はこれからだ!

310: 2008/04/03(木) 02:23:58.59ID:cRL6f8Zj0
サマ「……それ、まだ早いよぅ~もうちょっと焼こうよ」
ムー「がふっ、いいじゃない、私は少しレアな方が好きなのよ」
サマ「むーお肉はちゃんと焼かないと危ないよぅ……」

ロレ「マンドリル、結構美味いのな」

サマ「王子ぃぃ! 名前言っちゃやだよぅー顔が思い浮かんじゃうよぉ」
ムー「がっふがっふ! じゅるっ。まあまあのお味ね」 ぱたぱた
ロレ「ムーンの王女、尻尾振り過ぎ」
サマ「わぁぁぁ! 私のお肉取ったぁぁぁー! ムーンは食べ過ぎだよぅー!」

313: 2008/04/03(木) 02:42:39.08ID:cRL6f8Zj0
ムー「がうっ!」

ロレ「うおっ! な、何だよ……いきなりのし掛かって押し倒しやがって、おめぇは」

ムー「気に入ったわん、アナタ、私のモノになりなさい」

ロレ「……は?」

ムー「……ロトの男は鈍感な血筋が多いのかしら、そのままの意味よ、判ってるの?」

ロレ「……お前本当に犬か?」

ムー「せめて狼と言いなさいッ!」

ロレ「いや、ワンってたまに言うし」

ムー「煩いわッ……んぅぅぅ! わよっ!」

ロレ「いや、お前のモノになれと言われても……その、正直今は」

サマ「たっだいまー! あのねあのねあのね~くじ引きでなんとお守……り、が?」

ムー「……天然なりに色々質問あるんだろうけど、とりあえずおかえり」
ロレ「……えっと、体勢的に色々言いたいんだろうが、とりあえずお帰り」
サマ「う、うん……二人に色々聞きたいんだけ、ど……その、一応ただいま」

なーんて、な

314: 2008/04/03(木) 02:53:06.47ID:kwynuRRj0
ハーゴン「とうとう船まで手に入れたか…、人間の割にはやるな…。
     さて、水晶球よ。部下どもに連絡をする、繋げよ」

ミョウンミョウンミョウン

ハーゴン「おい、聞け。勇者が……」
アトラス「ドローツーだぁ!」
バズズ「あ、ドロツー返し。ウノ」
あくましんかん「すいません、ドローツーです」
アトラス「ウギャアア!!」
ハーゴン「……こ、こいつら」

315: 2008/04/03(木) 02:53:43.52ID:kwynuRRj0
ダダダダダダダ
ベリアル「貴様ら! 神殿の警備もおろそかに何をやっとるか!」
あくましんかん「ひぇぇ、すいませんすいません」
バズズ「えー、いいじゃーん、まだ勇者も来ないでしょー」
アトラス「ヒマだぁぁ、ヒマをもてあましているぅ」
ベリアル「もっと、やる気を出せ! 勇者は既に船を手に入れたんだぞ!」
バズズ「船手に入れたから何だっつうのよ。ロンダルキア地方の入り口は封印してるし、ここまで来れっこないって」
アトラス「おまけにぃ、このしんでんはハーゴン様の魔法でつつまれてるんだぞぉ!
     ハーゴン様さいこう!ひゃっほぅぅぅ!」
ベリアル「馬鹿者! そう言って余裕こいて人間に討たれた某竜王の様になりたいのか、もっと真面目にやれ!」
ハーゴン「(フン。違うぞベリアル。私は奴のような徹は踏まん)……おい、お前ら、いい加減話を」


バズズ「う~ふ~ふ、そんな事言っちゃって~、私知ってるんだぞ~」
ベリアル「な、何をだ」
バズズ「時々結界の幻を使って、自分に都合のいい夢見てるでしょ~」
ベリアル「!!!」
アトラス「あぁぁ! そんなてがあったかぁ!! で、ベリアルはどんなユメ見たんだぁ?」
バズズ「それがね~」
ベリアル「うあぁぁぁ! 止めろ止めろ止めろ! イオナズン使うぞ!」
バズズ「じゃ~あ、秘密守る代わりにUNOやりましょ。勝てたら黙っててあげる」
ベリアル「く…、氏んでも負けん!」
アトラス「わぁーい、仲間増えたぁ!」


ハーゴン「…………邪神が復活したら、あいつらどうしてくれようか」

326: 2008/04/03(木) 05:28:11.94ID:kwynuRRj0
ハーゴン「ふむ…、邪神復活まで、もうしばし掛かるか」
あくましんかん「はい、申し訳ありません」
ハーゴン「我らに対抗できる国は、ローレシア・サマルトリア・デルコンダルしか残っておらんから構わんが、
     念のために、邪魔な勇者どもを足止めする方法を考えておくか」
あくま「では、早急に手配いたします」
ハーゴン「うむ…」

アトラス「ハーゴンさまぁ!」
ハーゴン「何事だ!」
アトラス「オニューのふぁっしょんをぉ! みせにきましたぁ!」
ハーゴン「………」
アトラス「えへへぇ、どうですかぁ。ねぇ、しんかんさん」
あくま「え、えぇと、いつもと変わらな…」
アトラス「ひどおおぉぉぉいいい!!」
あくま「ひぇぇぇぇ!!」

アトラスの攻撃、会心の一撃。
あくましんかんは攻撃をかわした。

あくま「ひぃぃ…、ゆ、床に穴が…」
アトラス「もぉぉ! ハーゴン様なら、分かるよねぇ」
ハーゴン「……あいにくだが、私は流行のファッション等には興味ない」
アトラス「えぇぇ! しかたないなぁ。じゃあ、おしえてあげますよぉぉ」

ペラ

アトラス「じゃぁーん! なんと、はいてないんですぅぅ!」
ハーゴン「(゚д゚)」

327: 2008/04/03(木) 05:36:11.62ID:kwynuRRj0
アトラス「わたしのふぁっしょんどうでしたかぁ、ハーゴンさまぁ!! ドキドキしますかぁぁ、
    『はいてないみりょく』でてましたかぁ!」
ハーゴン「……………アトラス。お前にそうするよう言ったのはバズズだな」
アトラス「はぁい! そうですぅぅ!」
ハーゴン「ベリアルを呼べい! 私自ら仕置きをしてやる!」
あくま「あ、ベリアル様は冬山で修行、バズズ様はスキーをしに出かけております」
アトラス「あれぇ? なんで、あたまかかえてるんですかぁハーゴンさまぁ!
     もしかして、カゼひいてしまったんですかぁぁ!! カゼにはたまござけがキクらしいですよぉぉ!
     すぐにつくってきまぁぁすぅぅぅ!!」
あくま「あ、アトラス様! お待ち下さい! たまご酒は酒瓶に卵をそのまま入れません!」
アトラス「じゃましないでぇぇ! ハーゴン様がカゼでしんじゃうぅ! カゼは『まんびょう』のもとなんだよぉぉ!!」
あくま「ひゃああああ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴ……

ハーゴン「…………。
     くそぉ! 破壊神シドーよ、早く蘇ってくれぇ!」

390: 2008/04/03(木) 19:58:13.96ID:B4ix8ZnP0
ドン・モハメ「ほれ、出来たぞ、注文の『みずのはごろも』じゃ」

ロレ「ああ、確かに……ご老公、感謝する」

ドン「ふん、それよりもお主、こいつをどっちの娘に渡すつもりじゃ?」

ロレ「へ?」

ドン「ふん、まあ悩むがええ、若い内は特に、のう」

ロレ「……どっち、に」


サマ「ん? おっかえりー? どしたの? みずのはごろもは?」
ムー「まぁだ出来てないのかしら? これだから片田舎の職人は嫌なのよね」
ロレ「あ、ああ……参ったな」

393: 2008/04/03(木) 20:23:57.47ID:B4ix8ZnP0
サマ「ねぇー! ねぇってばー! おうじょー!」
ロレ「……おい、まだあいつは部屋に閉じこもったままなのか?」
サマ「うん……でも多分起きては居るんだよ、ドアをこう……開かないように
   向こうから押してる感じなんだもん。ねぇー! おうじょー!」

ロレ「……ったく、おい、ムーンの王女、何かあったのか?」

ムー「……」
サマ「ねぇってばーご飯食べようよぉー! そいで早く出航しないと」
ムー「きょ、今日は体調が悪いの……はぁ、はぁ……ですからお休み、という、ことできゅん」

ロレ「お、おい! 熱でも出てるのか?! いいからここを開けろ!」
サマ「わわ、大変なんだよぉー! おうじょーおうじょってばぁ」

ムー「お願いッ!! 今日は;ッ……誰も、この部屋に来ないでッ!! うく、っ!」

ロレ「……」
サマ「むぅ」
ロレ「しょうがない、引くぞ、サマル、そらメシにするか」
サマ「え、ちょっと……あの」

394: 2008/04/03(木) 20:26:49.06ID:B4ix8ZnP0
ムー「やっと、やっと行きましたわんね……ふぅ」
ムー(体が、熱い……何かしら、これ……)

ムー「ふぅ、今日は一日、ベッドでゆっくり……させてもらうワンね」

ムー もわもわもわもわ

ロレ「ムーンの王女! オレはお前の事を好いちょるばってん! もう我慢できなか!」
ムー「いけませんわ王子、このような太陽の昇るお時間に、そのようなご無体な」
ロレ「構わぬ、見せ付けてやるのだ、いかんともしがたくこの高ぶり、抑えきれぬ」
ムー「ああぁん、熱き血潮に燃える魂、もっと姫を抱きしめてぇん♪」

がばっ!

ムー「きゃいいいいいいいいいいいいん!!!!」

ムー(な、何なのよ、これは何なのよ、一体何でこんな夢をわわわ私は見ているのかわん)

ムー「ぜーはーぜーはー」

ムー「何かの勘違いね、そうねこのようなはしたない行いをするのは、サマルのチチ娘だけで
   充分でしてよ……ったく、寝る前にあのセクハラギガンテスの声を聞いてしまうからこんな)

395: 2008/04/03(木) 20:30:08.12ID:B4ix8ZnP0
ムー もわもわもわ

サマ「可愛いわ、ムーンの王女、こんなに尻尾がびくんびくんって」
ムー「や、止めなさい! 同じ女同士でこのような、破廉恥極まりない行為など!」
サマ「ふふ、でもこうされると、王女は可愛い泣き声あげるんだもんね、えいっ」
ムー「やっ! はぁん!」
サマ「えへへ、それじゃ可愛がってあげるんだよぅー私と王子の二人で、ムーンちゃんを」

ロレ「そら、ムーンにサマル……二人ともこっちに来るん――」

がばっ!!!

ムー「こんちきしょーめー! 調子に乗んじゃねーーですわーーーーーん!!!!」

ムー「ぜーはーぜーはー」

ムー(こ、これはきっと大神官ハーゴンの呪いね、でなきゃこんなフザケた夢なんざ
   見る訳無くってよ、ええある訳無くってよ! 大体なんであのチチ娘と王子にこの私が
   良い様に嬲られねばならないのですかっ! 王子一人ならともかく……)

ムー「って王子なら良いって事かいあたしゃあ!! もう……何が何だか訳がわかんねーですわん」

ロレ「えっと、あの……バレてた? 窓から入ろうとしてたの?」

ムー「わう?」

397: 2008/04/03(木) 20:36:12.00ID:B4ix8ZnP0
ばごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん

サマ「わ、宿屋の上で何か爆発したんだよ」

ごしごし

サマ「やはぁー! 今日がお休みで溜まってた洗濯物が片付いて幸せぇーん♪」

-------
ロレ「おおおおおお、落ち着け! そもそもゼロ距離イオナズンなんて頃す気かっ!?」

ムー「こ、この私の部屋に……勝手に入り込むなんて、許しておけますかわん!
   れ、レディの部屋に忍び込む輩なんぞ、氏刑で調度良くってよ!」

ロレ「いや、あの心配だったから、熱でも出してたら大変だし、な!?」

ムー「う、ううううう……うるさいうるさいうるさいぃぃぃ!! 出て行け出て行けバギィィィ!」

ロレ「ちょ、こんな狭い部屋でバギなんて使うなッ!! 風で家具が――」
ムー「――え?」

ずしいいいいん

399: 2008/04/03(木) 20:42:47.07ID:B4ix8ZnP0
ムー「……ッ」
ロレ「だ、大丈夫か? 王女?」
ムー「え……? えっと、え?」
ロレ「すまん、な。今どくから……いったたたた」
ムー「家具、倒れて、それから」
ロレ「ったく、体調悪いなら悪いで、素直に寝てりゃあいいのに、こんなに暴れやがって」
ムー「え? あ、あの何で私抱きししししし締められて、え、えぅ? わぅ?」
ロレ「だからな、潰される前にオレが手引っ張って、だな……ああ、すまんずっと抱きしめたまんまだ」

そっ

ムー「あっ」

ロレ「ったく、ほらお前も埃だらけで、あーもう……ついでにっと、熱は?」

ムー「あ、ああ……あああ」

ロレ「顔も真っ赤で、少し熱っぽいな……調度良い、こいつを

ムー「王子ぃぃぃぃぃ!!!!!!」

401: 2008/04/03(木) 20:49:34.59ID:B4ix8ZnP0
ロレ「わぶっ! ちょ、前が見えな……苦し」
ムー「王子ぃ王子ぃ……王子ぃ王子ぃ!」
ロレ「おおおおおお、お前は何を」
ムー「王子ぃ王子王子王子王子王子ぃ!!」

ムー(も、もう良い、何も考えられないッ! 王子、王子王子王子ぃぃ!
   着ているモノも全部暑苦しくて邪魔ッ! 熱い熱い熱いぃぃ! 王子ぃぃ!)

ロレ「お、おい……お前、服に手をかけて、何を」
ムー「はぁ、はぁ……王子、王子王子……いらない、何にも要らない、全部要らな――」

がちゃ

サマ「ムーンちゃーん! お洗濯もの回収しに来たよぉー! さぁさぁ! 大人しく……
   大人、大人……こっ、子供の王女に王子が大人のプロレスごっこー!!!!」
ロレ「ちが――」
ムー「あ、ああ……あわわわわ……見ら、見ららららら――」

いやぁぁぁぁぁぁぁぁ

ばごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん

403: 2008/04/03(木) 20:55:29.83ID:B4ix8ZnP0
ムー「冷たくて気持ち良い……このドレス」

もぞもぞ

ムー「……おーじ、おぉーじぃ♪」

---------

ロレ『その、何だ一着しか作れなくてな、それでこんな形でタイミングなんだけど、その
  お前にみずのはごろも持って来たんだよ! 熱とかだったら大変だろうしな!
  こいつを着て、さっさと寝てろ! この犬っころ!」

-----------

ムー「素直じゃないなぁ、王子は……ふふ、って私もか、えへへへ」

ムー「凄い綺麗な青いドレス……え、えへへへへ私のみずのはごろもぉ~」
ムー「うへへへへへへへへ、うっへへへへへへへ」

尻尾 ふりふりふりふりふり

てーれれて ってっててー♪

405: 2008/04/03(木) 20:56:08.38ID:B4ix8ZnP0
ムー「……#」

ロレ「ん? 今朝は調子良いのか? ムーンの王女」
サマ「あぁー! もう! 話は聞いたよ、ムーンちゃん、お着替えできないくらいに弱ってたんだって!?」

ムー「……何、それ?」

ロレ「ん? それ、って?
サマ「あ、ムーンちゃんのみずのはごろものドレス綺麗だねぇ~私のはみずのはごろものマントなんだよ」

ムー「……一着しか無い、んじゃないの?」

ロレ「ああ、これはドレスとマントがセットだったからな、二人に渡すにはこれしか無くって」
サマ「これ気持ちいいねぇーくるくるぅー! ムーンちゃんどうしたの? そんなに血管浮き立たせて」

ムー「お、おお……王子の……王子の」

ロレ「うぇっ!? ちょ、お前それ……イオナズ――」

馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!!!!!!!

ばごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん

406: 2008/04/03(木) 20:56:58.52ID:B4ix8ZnP0
こういうの書くと氏にたくなるねwwwwじゃ薬打ってきます

435: 2008/04/03(木) 23:34:47.02ID:B4ix8ZnP0
炎のほこら
ムー「くんくん……くんくん」

ロレ「……」
サマ「……」

ムー「見てないでしょうね!?」

二人「「見てません!!」」

ムー「ったく……この高貴にして完全なる美貌を持った、あのムーンブルクに100年の天才と
   言わしめたこの私を、こんなくんくん……犬のようなくんくん……真似を、くんくん」

ロレ(……まんま犬じゃねぇか)
サマ(は、はぅー! 可愛いよぉ……あの尻尾撫で撫でしたいよぉ)

ムー「こっち見ないでと言ったでしょう!?」

二人「「い、イエスマム!」」

ムー「ったく、もうちょっとこの辺かしら、ねぇ……くんくん、あ! あったわ! 炎の紋章!」

サマ「す、凄いね! ムーンちゃんの嗅覚は犬さんバリだよぅー!」
ロレ「これで……二つ目だな、さすが犬ッコロ。感謝してるぜ」

ムー「たりゃーーーーー!!!!」 ぽちゃん

サマ「わぁぁぁぁ! 何で紋章海に投げちゃうのよぉー!」
ムー「犬じゃねーですぅ! 犬なんかじゃねーですぅー!」

441: 2008/04/03(木) 23:54:07.39ID:B4ix8ZnP0
大灯台
ロレ「……ここに、もう一つの紋章が?」
サマ「うん、やまびこのふえ、吹いてみるね」
ムー「……紋章があるなら、ふえの音色が帰ってくる、のよね」

サマ すぅぅぅぅぅぅ

サマ ぱっふぅー

ロレ「へ、へたくそ!」
ムー「貴方ね……そんな力の抜けちゃうようなショボい音しか出せないの!?」
サマ「え、えぅぅ……だってこれ~難しいんだよぉー」

<ぱっふぅー

ロレ「……」
サマ「……帰って来ちゃったねぇ」
ムー「な、何てやる気の起きないやまびこなのかしら」

442: 2008/04/03(木) 23:56:52.50ID:B4ix8ZnP0
ロレ「うーん、しかしやたらに広い塔だよなぁ……何かそっちあったか?」

ムー「いいえ、こっちには何も……」

サマ「ねぇームーンちゃーん、匂いくんくん出来ないのぉ?」

ムー「この塔は風の吹きぬける設計みたいね……匂いが何も残って、って人の事
   犬っころ扱いするんじゃ無いワゥ……無いわよ!」
サマ「うう、最初の頃は可愛いワンちゃんだと思ってたのに」
ムー「こ、このチチ娘はホント一片シメてやろうかし――」

爺 「これはこれは……勇者サマ、紋章をお探しで?」

三人「「「!?」」」

爺 「案内してさしあげますじゃ……ついてきなされ」

サマ「わ、親切人だねぇ~」
ムー「どう見る? 王子」
ロレ「……様子を見よう、しばらくは普通に付いて行くぞ。一応……油断はするな」

サマ「……うう、仲間はずれ」

445: 2008/04/03(木) 23:58:57.35ID:B4ix8ZnP0
爺 「こちらですじゃ」
サマ「わ、宝箱だよ」
ムー「……王子」
ロレ「判ってる、一応罠が無いか確認――」

サマ「ぱんぱかぱーん♪」

ロレ「こ、このアホの子ったら……おま」
ムー「空っぽよ! あの爺さんも消えてる!?」
サマ「あれれ~? 紋章が入って無いんだよー」

グレムリン「げっへっへっへ、追い詰められたな、勇者よ」
グレムリン「我らの餌になってもらおうか」
グレムリン「そこの頭の悪そうな女子は……肉付きが良さげで美味そうじゃのう」
グレムリン「じゃあワシはそこのチビ助の骨をしゃぶしゃぶさせてもらうかの」

魔物 「ほうほうほっほっほ」

ロレ「ま、悪党の前置きが長いだけ」 チャキッ
ムー「こちらの準備も整うものよ、脳タリンの魔物さん」 ボウッ

魔物「な、何だと!」

サマ「うー! 裏底にも無いんだよー! おじいさんの嘘つき!」

魔物「……」
ロレ「……一番の脳タリンは」
ムー「……身内、でした」
サマ「もう~! ばかばかばぁか!」

452: 2008/04/04(金) 00:13:13.74ID:+1WBouW90
あくましんかん「ハーゴン様、儀式の準備が整いました」
ハーゴン「よし…、では始めるぞ。勇者達のリーダーであるローレシアの王子。奴さえ葬れば、後は小娘が二匹、どうにでもなる」

ゴゴゴゴゴゴゴ……
ハーゴン「闇よ集え!」
ベリアル「呪われよ! ロトの一族!」
バズズ「氏せよ! 光の一族!」
アトラス「やみのけんぞくののろいでぇぇ!」
ハーゴン「氏の淵に落ちるがいい!!」


あくま「はい、リハーサル終了です、本番もこの調子でお願いしますね」
ハーゴン「いいな、間違ってもトチるなよ」
ベリアル「ハハッ」
バズズ「はぁ~い」
アトラス「おあまかせあれぇぇ!!」
ハーゴン「………」

453: 2008/04/04(金) 00:13:44.90ID:+1WBouW90
あくま「では、本番いきます! 3・2・1・キュー!」
ハーゴン「オォ、偉大なる邪神シドーよ! 我らに歯向かう愚か者どもに氏を!
     瑣末なる光に闇を! そして、この大地に破壊を!」

ベリアル「(……ハーゴンさま、素敵です)」
バズズ「(へぇ、なかなか決まってるわねェ)」
アトラス「(ハァハァハハァァァ!)」

ハーゴン「闇よ集え!」
ベリアル「……あ、の、呪われよ! ロ、ロトの一族!」
ハーゴン「おい!」
バズズ「ちょ、トチらないでよ! 氏せよ! 闇の一族!」
ハーゴン「闇の一族を頃してどうする!?」
アトラス「やみの……ねー、このかんじ、なんてよむのぉぉ!」
あくま「眷属です、アトラス様」
アトラス「けんぞくののろいでぇ!」
ハーゴン「氏の淵に落ちろぉぉ!!(ヤケクソ)」


サマ「あれぇ、なんか体がダルいよ」

ハーゴン「……さ、最高級の呪いだったのに、orz」

471: 2008/04/04(金) 01:03:02.31ID:+1WBouW90
サマ「竜王さんが、この先のお城にいるんだってねぇ」
ムー「私たちの祖先の敵、油断は出来ませんわ」
ロレ「あぁ、目立った動きは見せていないようだが、人間に恨みを持ってないとも限らんしな、
   お、見えてきたぞ」

この先、100メートル。竜王の城。
どなたでもお気軽にどうぞ。

ロレ「軽いな! おい!」



竜王「ほほぅ、お主らがロトの血を引きし一族か、ワシは竜王の…」
サマ「うわぁぁ、かわいい女の子だよぉ!」
竜王「うわ! こら! 何をする。離さんか!」
サマ「ほっぺたプニプニだぁ! スリスリスリ」
竜王「頭を撫でるなぁ!」

ロレ「王女、あいつは任せた」
ムー「えぇ、向こうでシバいておきますわ」

472: 2008/04/04(金) 01:03:13.34ID:+1WBouW90
竜王「…最近ハーゴンとかいう者が偉そうな顔をしていると聞く。
   そいつを倒せばいい事を教えてやろうと思ったが、もう教えてやらん」
ロレ「いや、悪かったよ。あのアホは置いといて、話を聞かせてくれ」
竜王「ワシは人間は嫌いじゃ、だが、我が物顔で魔物を操るハーゴンはもっと気にいらん」
ロレ「あぁ、その件じゃ、お互いの目的は同じってわけだ」
竜王「ハーゴンは闇の守護を受けている。これを、破るには5つの紋章を集めよ。
   それと、この城にはかつての勇者ロトが使った剣があるという。持って行くがいい」
ロレ「あぁ、そりゃありがたい。だが、いいのか、いつか、あんたの敵に回るかもしれないんだぜ」
竜王「フ、その時は完膚なきまでに叩き潰すまでよ」
ロレ「……あんた、気に入ったぜ」
竜王「フフフフ…」

サマ「あー、また、ちっちゃい女の子に手を出してるぅ!」
ムー「こ、の! 口リコン王子! だから私に行かせたんですのね!」
ロレ「人聞きの悪い事を言うな! せっかくのシリアスシーンが、台無しじゃねーかぁ!」
竜王「ヤレヤレ…、こいつらでハーゴンを倒せるのかのぅ」

510: 2008/04/04(金) 12:25:37.18ID:+1WBouW90
ロレ「ついに…、ついに、ハーゴンの神殿か…」
サマ「長かったねぇ」
ムー「気をつけなさい、変な空気がしますわ」
サマ「変なにおいじゃなくて?」
ムー「最後の最後まで、この風船娘はぁ!」
サマ「ウググゥ……、ロープロ-プ」
ロレ「……ヤレヤレ」

ポフ ポフ

ムー「ひゃ! な、何をなさるんですの」
サマ「わっ。どしたの急に頭なでて」
ロレ「いや、なんだかんだあったけど、お前達がいてくれたから、
   ここまでこれたんだなと思ってな。ありがとうよ」
サマ「王子ぃ…」
ムー「そ、そんな。別に…」
ロレ「勝つぞ…。みんな」
ムー「えぇ!」
サマ「うん!」

511: 2008/04/04(金) 12:28:08.84ID:+1WBouW90
ロレ「自分の望む幻を見せる罠か。さすが、敵の本拠地だな」
サマ「うぅぅ…」
ロレ「何むくれてんだお前は」
サマ「もうちょっとで、お腹いっぱいのケーキ食べられたのにぃ…」
ロレ「………」
グリグリグリグリ
サマ「痛い痛い、痛いよゥ!」
ムー「………」
ロレ「まったく、ん、どうした。顔赤いぞ」
ムー「え、ひゃぅ!? べ、別に何でもありませんわ!」
ロレ「あ、ああ。ならいんだが」
ムー「(な、なんで。この私が公衆の面前で犬プレイしていた幻なんて見なきゃいけないんですの!!)」

512: 2008/04/04(金) 12:33:14.50ID:+1WBouW90
サマ「あれ、人がいるよぉ」
ロレ「……いや、この殺気。並みのものじゃない」
ムー「敵、ですわね!」

ベリアル「ようこそ、我らが居城ハーゴン神殿へ。我が名はベリアル」
バズズ「私はバズズ。ま、よろしくね」
アトラス「ああぁとぉぉらぁすうぅ!!」
サマ「えぇとぉ、ベリアルと、バズズと、あぁとぉらぁすぅでいいのかな」
アトラス「ちぃがぁうぅ! あぁとおらぁすぅ!!」
サマ「あぁとぉらぁすぅ?」
ベリアル「……」
ロレ「……そっちも苦労してるみたいだな」
ベリアル「……分かるか」

513: 2008/04/04(金) 12:38:09.68ID:+1WBouW90
ベリアル「イオナズン!」
バズズ「イオナズン」
アトラス「イォナァズン!!」
ドゴォォン!! ドゴォォン!! バキィ!
ベリアル「お前はイオナズン使えないだろう!」
アトラス「なかまはずれはいやだぁぁ!」

ロレ「くそ、間抜けだが強いぞ。こいつら!」
サマ「王子! こっちもイオナズンだよ!」
ロレ「俺は使えねーんだよ!」
サマ「大丈夫、為せば成るよォ! 自分を信じて王子!」
ロレ「………」
ムー「まさか、ちょっと使ってみようかなとか思ってませんわよね…」
ロレ「い、いや! そんな事はないぞ」

514: 2008/04/04(金) 12:52:00.93ID:+1WBouW90
ベリアル「追い詰めたぞ! これでも喰らうがいい!」
ベリアルのもえさかるかえん
ロレ「く! 熱ちち!」
サマ「王女ォ! 氷魔法だよぉ!」
ムー「そんな物ありませんわ!」

熱と炎に頼った攻撃魔法、その限界。新しい視点からの攻撃魔法。
これが、後のヒャド系魔法が生まれるきっかけであった。
風の中のス~バル~♪

ロレ「どーでもいーんだよ! そんな情報! 熱い熱い!」

アトラス「これでぇぇ!とどめだぁぁ!」
アトラスの攻撃!アトラスの攻撃!
床が割れた。アトラスは落ちていった。
アトラス「わあぁぁぁあぁぁ!!」
ベリアル「アホかぁ! 加減を考えろ!」
バズズ「イオナズン! イオナズン! あぁ、もう!
    魔法の使いすぎは肌に悪いのに~!」
ベリアル「そんな事言ってる場合か!」

515: 2008/04/04(金) 13:05:42.40ID:+1WBouW90
ムー「…もしかしたら。ちょっと、そこのあなた」
バズズ「何よ!」
ムー「肌の具合が心配なら、いい美容法がありますわよ」
バズズ「…へぇ、一応聞いておこうかしら」
ムー「私は、一度ハーゴンの呪いで犬に変えられましたわ。
   でも、そのおかげで、こんなに若々しい姿を手に入れましたのよ」
サマ「あれぇ。王女ってあの姿をいやがって…ムグムグ」
ロレ「いいから、ここは黙ってムーンの王女に任せろ」
ムー「一度呪いで姿を変えて、再び解く事で新たな自分に生まれ変わる。呪い健康法。
   お手軽にして、効果抜群、便秘や生理痛にも効果抜群。
   昨今ではブームになってますわ。その筋ではウィーフィット30時間分の効果があるとか」
バズズ「……ベリアル」
ベリアル「……なんだ」
バズズ「今日、親戚の法事が会ったのを忘れてたわ。ちょっと行って来るわね」
ベリアル「嘘つけぇ!!」
バズズ「ごめ~ん、今度埋め合わせするから」
ベリアル「待てぇ! バズズ! 飛んで逃げるなぁ!」

ムー「ふっ。ざっとこんなもんですわ」
ロレ「あぁ、よくやった」
サマ「すごいなぁ、でもちょっとおばさん臭かったねぇ」
ムー「この口かしらぁ、そんな事いえるのはぁ」
サマ「ハガガガガガ、ヤメヘェ」

518: 2008/04/04(金) 13:28:06.21ID:+1WBouW90
ロレ「……さぁ、あとはあんた一人だけだ!」
ベリアル「舐めるなよ、私一人だけでも」
ハーゴン「よい。下がれ」
ベリアル「…! ハーゴン様!」
ロレ「何! ハーゴンだと!」
ハーゴン「さて、問おうか。我が祈りを邪魔した愚か者よ。私を大神官ハーゴンと知っての行いか?」
ロレ「当たり前だ!」
ハーゴン「ならば許せぬ!」
サマ「知らなかって言ったら許しちゃうのかなぁ」
ハーゴン「では、教えてやる。私が偉大なる神の使いハーゴンだ」
サマ「やだなぁ、知ってるよォ。そこのお姉さんが名前呼んでたし」
ロレ「ハーゴン! そいつに構うな! 最後くらいシリアスでいかせてくれ!」

521: 2008/04/04(金) 13:50:16.45ID:+1WBouW90
ハーゴン「イオナズン!」
ムー「イオナズン!」
ロレ「うりゃぁ!」
ベリアル「させん!」
サマ「ベギラマァ!」

ロレ「くそ! 強い!」
ハーゴン「所詮、貴様ら人間に我らを倒す事はできん!」
ハーゴンのイオナズン!

ロレ「ぐあぁ!」
ムー「王子!」
ハーゴン「これで止めだ!」
サマ「やめてぇぇえ!」
サマルトリアの王女はハーゴンにしがみ付いた。
ハーゴン「ち、どけぇ!」
ロレ「馬鹿…野郎! …何やってんだ、離れろ!」
サマ「……王子ぃ、私、王子の事好きだよ」
ロレ「な、お、何言ってんだ!」
サマ「だから、いなくなっても、私のこと忘れないでね」
ロレ「おい…、お前、一体何を」
サマ「美味しい物いっぱい食べて、楽しい所いっぱい行って、時には悲しい思いもしたけど
   でも、幸せだったよ。本当に、本当に幸せだったよ」
ムー「まさか、あなた!」
サマ「じゃあね……。バイバイ」
ロレ「やめろぉぉ!」

メ ガ ン テ

522: 2008/04/04(金) 13:54:33.61ID:+1WBouW90
ムー「王女…」
ロレ「馬鹿…、野郎…」
ハーゴン「…ベリアルよ、ご苦労だったな」
ベリアル「…いえ、貴方をお守りする事が出来て、…私は幸せでした。…さよ…うなら。…ハー、ゴン」

ロレ「ハーゴン、てめぇぇ!!」
ハーゴン「…お互い、身内を失ったもの同士、これで決着をつけようか!」
ロレ「テメェだけはゆるさねェ!!」
ハーゴン「お互い様だ…。イオナズン!」
ロレ「おおおぉぉぉおぉ!!」
ハーゴン「爆風を…切り裂いた!」
ロレ「これでおわりだぁあああああ!!」
ローレシア王子の会心の一撃!
ハーゴン「ガ…ハ…!」

ハーゴンを倒した。

523: 2008/04/04(金) 13:55:52.68ID:+1WBouW90
ロレ「はぁ…はぁ…」
ムー「……終わったのですね」
ロレ「なぁ…王女、俺はあいつに何をしてやればいいんだ」
ムー「………」
ロレ「もう、いないあいつに、俺は何が出来るんだ」
ムー「……王子、もう止めなさいよ」
ロレ「チクショウ…、チクショオオォォ!」

ハーゴン「ク、クク…親しきものの氏は、辛かろう…。この、私でさえ…」
ロレ「ハーゴン! まだ生きてたのか!」
ハーゴン「フ、フフ、一つだけ教えてやる。ルビスの加護を受けた者であるならば…。
     メガンテで粉々になった者でも…生き返らせる事は出来る」
ムー「な、本当ですの!」
ハーゴン「世界樹の葉…、それを、磨り潰し。氏した者の傍で撒け…」
ロレ「…何故、敵であった俺たちにそんな事を教える」
ハーゴン「………さぁ、な。…信じるも、信じぬも…貴様…し、だい、だ…グフッ」
ムー「王子…、どうしますの、罠かもしれませんわよ」
ロレ「……やってやるさ、あいつが戻ってくるって言うならな」
ムー「…えぇ!」

525: 2008/04/04(金) 13:56:45.28ID:+1WBouW90
サマ(あれぇ、ここどこぉ。なんか暖かくって気持ちいいぃ)

王女……サマルトリアの王女……

サマ(あれぇ、この声、どっかで聞いたような…)

サマルトリアの王女…、良く、がんばりましたね。

サマ(あ、ルビス様だぁ。キャラ違くないですかぁ)

…あー、もういいじゃない、最期なんだし。単刀直入に言うわね。あんた氏んだわ。

サマ(そうなんですかぁ、ってええぇぇ!!)

覚えてないの。派手に恥ずかしい告白してメガンテ使ったでしょう。

サマ(あ、えーっとそうだったっけ。そうだ! 王子は無事ですかぁ)

えぇ。ピンピンしてるわ。

サマ(よかったぁぁ、本当に良かったぁぁ)

で、物は相談だけど。あんた生き返りたくない?

サマ(王子が生きていてくれるなら、それだけで。って、えええぇえぇ! 生き返ってもいいんですかぁ)

別にいいわよぉ、世界救ったんだし。サービスサービスゥってね。ただし、今後私へのお供え物は山盛り大盛りにしなさいよ。

サマ(はい! 生き返れるならなんでもしますぅ!生き返って、それで、もう一度王子に頭なでてもらったり、王女の尻尾をもふもふしたり、
   それから…それから…)

527: 2008/04/04(金) 14:03:11.21ID:+1WBouW90
サマ「あれぇ? ここ、どこぉ?」
ムー「……グスッ」
サマ「あれ? なんで泣いてるのぉ。王女」
ムー「本当に…お馬鹿さんですのね…あなた、は」
サア「…? アレ、王子は」
ムー「向こうにいますわ」
サマ「あ、王子ぃ。アレ。なんで後ろ向いてるの? こっち向いてよぉ」
ロレ「…うるせぇ」
サマ「えへへぇ。ただいまぁ」
ロレ「………あぁ」

おかえり

530: 2008/04/04(金) 14:06:51.67ID:+1WBouW90
ゴゴゴゴゴゴ
ロレ「なんだ! 地震!」
ムー「違いますわ、この波動! まさか! ハーゴンが蘇らせようとした破戒神!?」
サマ「わわわ、なんかくるよぉ!」





       巛彡ミミミミミミ彡
       巛彡彡ミミ巛巛
      /::            \
     /::.  /"""  """\ ヽ 
     |::〉   ●"    ●" |  
   (⌒ヽ             |) ワイが、シドーやぁぁ!
    ( __     ( ∩∩ )    |   神様やぁぁ!
      |  、_____  /
      ヽ   \____/  /
       \        /
         \____/

532: 2008/04/04(金) 14:09:37.65ID:+1WBouW90
ロレ「………」
サマ「………」
ムー「………」
ロレ「え? ナニコレ」
サマ「はかいしんだよねェ」
ムー「もしかして、破戒神というオチではありません?」
ロレ「あぁ、確かにルール無用だもんな」
三人「………」

ロレ「あほかぁぁぁぁ!」


     巛彡ミミミミミミ彡
     巛彡彡ミミ巛巛
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   /::            \
   /::.  .---‐'  """\ ヽ
   |::〉 ,_;:;:;ノ、   ●" |
(⌒ヽ             |)
( __     ( ∩∩ )    |   ちょ、待てや!!
  |            /   三人はずるいやろ!
  ヽ    / ̄  ̄7 /   正々堂々一対一で勝負せいや!!!
   \  (──-┘ /    ブルァァァァァァア!!!
    /\____/ヽ 
   /       /\ 〉  


シドーを倒した

534: 2008/04/04(金) 14:23:18.10ID:+1WBouW90
ロレ「あー、これで全部終わりか」
サマ「色々あったけど、楽しかったよねぇ」
ムー「……はぁ」
ロレ「どうした王女」
サマ「王子ぃ、空気読もうよぉ。ムーンブルグは滅ぼされちゃったんだよぉ」
ロレ「うぐ! スマン、ムーンの王女」
ムー「いえ、いいですわ。これからは私の戦いですもの」
ロレ「そんな事言っても、色々と辛いだろう。取りあえず、うちの国に来いよ」
ムー「え? そ、そんな! いきなり家になんて! で、でも、どうしてもと言うなら」
サマ「だめぇ!! ムーン王女は家の城に来るのぉ! それで一緒に布団で寝るのぉ」
ムー「だから。犬扱いするなと何度言わせればぁ、分かりますの! この全身プリン対王女ォ!」
ロレ「やれやれ…。世界救っても変わらずか。はよしろ! 置いてくぞぉ」


しかし、この時ローレシア王子は気付いていなかった。
この後、ムーン王女とサマルトリア王女の間で熾烈な婿取り合戦・裏取引が行われ、
今以上に振り回される人生を送る事を。
しかし、それは、また別の話である、


取りあえず、終

538: 2008/04/04(金) 14:32:36.41ID:+1WBouW90
バズズ「ふぅ。た、だいま~」
アトラス「うあああああぁぁぁん!!! ハーゴン様ァァァ!! ベリアルゥゥ!!」
あくま「アトラス様…」
バズズ「……やはり、ハーゴン様は負けたのね」
アトラス「バズズゥ!! みんなぁ、みんな、氏んじゃったよぉぉ!!」
あくま「バズズ様! どうしたのですか、そんな酷い姿で!」
バズズ「……ちょっと、遠出してたのよ、あくましんかん。蘇生の用意を」
あくま「し、しかし、もう、闇の力も残っておりませんし」
バズズ「これ使いなさい」
あくま「これは…、世界樹の葉!」
バズズ「苦労したわ、本当に。ルビスの加護もない私たちじゃすぐ使わないと意味ないしね」
アトラス「バズズゥ! これでみんないきかえるのぉ!」
バズズ「…さぁね、試してみないと分からないわ、はやく蘇生の準備を」
あくま「すぐ手配いたしたします!」
アトタス「バズズゥ…」
バズズ「大丈夫よアトラス。ハーゴン様は、私たちを置いて氏ぬ方じゃないからね。
    だから、助けて見せる。絶対に!」

539: 2008/04/04(金) 14:33:48.56ID:+1WBouW90
ベリアル「……フゥ」
バズズ「な~に、ため息なんかついちゃってんの。幸せ逃げるわよ」
ベリアル「いや、今の生活も幸せだから…って、いきなり何を言わせるか!」
バズズ「あんたが勝手に言ったんじゃない。で、何悩んでるの?」
ベリアル「……今まで、ハーゴン様の下戦い続けてきたからな
     こうして落ち着いた生活がなかなか馴染めんのだ」
バズズ「ま~気楽にやればいいわよ。あんたは真面目すぎ」
ベリアル「お前は、少し真面目になれ」
バズズ「や~よん」


その後


アトラス「バズズゥ!! ベリアルゥ!! ご飯できたよぉぉ!!」
あくま「今日のメニューは、カルボナーラです」
バズズ「あら、呼んでるわ。じゃあ、よろしくね」
ベリアル「…まったく、ふざけた奴だ。
     ……さて、と。ハーゴン様をお呼びにいくとするかな」

引用: 新ジャンル「サマルトリアの王女」