161: 2013/12/09(月) 01:47:18.72 ID:RmBXLPAE0
近頃様子がおかしい。十万三千冊の魔導図書館の禁書目録ことインデックスは先程からそわそわと落ち着きがないように見える。一瞥を投げては目を逸らし、投げては逸らしを反覆するばかりだ。その視線の先を追ってみれば何の変哲もないカレンダーが一つ在るだけ。
「さっきから何をチラチラ見てんだ?インデックス」
「ふぇっ!」
インデックスにとっては想像だにしない問いだったのか素っ頓狂な声をあげる。自分の出した声が余程恥ずかしかったのか頬を赤く染める。それもそれで可愛らしいとは思うのだが。
「誰かの誕生日が近いとかか?」
「何でもないんだよ!」
何でもない訳がないことは明らかなのだが執拗に問い質すのも厭らしい物だと思うので止める。もう一度カレンダーに目を遣ってみる。そういえば昨日から十二月になったんだなぁと気づいた。登下校中には肌を刺すような寒気を帯びた風が吹き、行き交う人々はコートやマフラー、手袋などの防寒具を身に纏い、吐く息は白い煙のように現れては消える。そんな季節、師走に何かあったか。
あっ、そういえば。
「解った。クリスマスのご馳走だろチキンだろターキーだろ」
「私はそんなに卑しくないかも」
ニヤニヤと厭気質な表情を浮かべ揶揄する上条当麻と至極冷静に反論するインデックス。彼女は然る後に頬を緩めた。
162: 2013/12/09(月) 01:48:11.55 ID:RmBXLPAE0
「まぁ、半分正解かも。英国で生まれ育ったならクリスマスを心待ちにしない人はいないんだよ」
「無宗教の日本人も揃いも揃って浮き足立つもんな」
「英国は日本みたいにお正月を盛大に祝わないからクリスマスに気合いをいれるんだよ。だから私も楽しみにしているかも」
「外国のクリスマスは家族と過ごすんだよな。イギリスに帰らないのか?」
「私には家族はいないんだよ」
彼女は少し哀しげな表情を見せ、節目がちに呟いた。その言葉にはどれほどの苦悩と哀傷が含まれているのか、両親に愛された者には計り知ることはできないものであろう。
「インデックス、お前はもう俺の家族だろ」
「でも私がいるととうまがまた巻き込まれちゃうから」
「そんなこと関係ねぇよ!俺はお前がいるからここに帰ってくるんだ。お前がいるから氏なないし、お前がいるから頑張れるんだ。だから一生そばにいてくれよ、インデックス」
その時インデックスの目が見開かれた。強くて真っ直ぐで、ちょっと不器用で単純だけど、世界で一番カッコ良いいヒーローが私を認めてくれた。私が必要と言ってくれた。私にそばにいろって言ってくれた。
あぁ、だめだ。
涙が止まんないんだよぅ。
「こっち来い」
上条当麻は両手を差し出し、強くも優しい口調で言い放った。
「私を抱きしめてくれるの?」
「早くしろって」
「うん……」
インデックスを抱擁した上条当麻の顔は気恥ずかしさからか頬が赤く染まっていた。彼女もいつしか涙は止まり面映ゆく感じていた。嬉しいと恥ずかしさが犇き合う。それでも心を満たす安心感は間違い無く純然たるものであった。
163: 2013/12/09(月) 01:50:46.05 ID:SZhtbpKN0
お付き合いありがとうございました。
久しぶりに書きたくなったので書きました。
内容にしては短すぎるし、地の文難しすぎるしダメダメですね。
それでも、誤字脱字や改善点、感想などがあれば書いてくれると嬉しいです。
深夜にどうもでした。
久しぶりに書きたくなったので書きました。
内容にしては短すぎるし、地の文難しすぎるしダメダメですね。
それでも、誤字脱字や改善点、感想などがあれば書いてくれると嬉しいです。
深夜にどうもでした。



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