217: 2012/11/21(水) 02:34:44.64 ID:3coeKEh40
今年も残り数日となったある日、小蒔は巫女見習いとしてお勤めに励んでいた

小蒔「今日も一日お勤め頑張ります!」

小蒔「とはいえ掃き掃除も終わりましたし、参拝者がいなければコタツでのんびりできるのは良い環境です」ヌクヌク

小蒔「」zzz


………
……



シロ「階段登るのダルい......」

シロ「ヨイショ、ヨイショ…… 少し眼を離した隙に豊音も居なくなっちゃうし…… まあいいや目的地で待ってれば多分合流できるはず......

『長期休暇になったら是非鹿児島に来てください、ウチの神社はどんなお願いも叶えてくれるんですよー』

シロ(なんて初美さんが誘ってくれたから冬休みを利用して、皆で旅行したかったけど他の三人は都合が悪くて私と豊音の二人旅)

シロ「三人にはお土産を沢山買っていくとして、豊音とは一度じっくりしゃべってみたかったんだけどな」トコトコ

シロ「ここが神代さんの神社か、豊音には悪いけど先に参拝すませようかな……」

 ペコ ペコ パン パン ペッコリン

シロ「どうか末長く皆と仲良く過ごせますように あと皆同じ大学に行けると嬉しいかも……」

シロ「さて無事参拝も終わった事だし社務所に寄ってお守りでも買おうかな、誰か居るとダルくなくて良いんだけど......」

咲-Saki- 27巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
218: 2012/11/21(水) 02:36:18.53 ID:3coeKEh40
シロ「ごめんくださーい」

初美「はいはい、何か御用ですかー」ガラッ

シロ「永水の…… 薄墨さんお久しぶりです」ペコ

シロ「来ちゃいました」

初美「遠路はるばる、お疲れ様ですよー」

初美「今皆出払っていて私がお勤めしてるんです 小瀬川さんも事前に連絡してくれれば良いのにサプライズですかー」フンス

シロ「驚かせたかったからね、薄墨さんお勤めご苦労様です」ナデナデ

初美「適度な力加減とスピードすばらなのですよー じゃなくて」ペチ

初美「一人でいらっしゃったんですか」

シロ「ちょうど良い場所に頭があったから…… ちょっとタンマ、そんな目で見つめないでもらえると嬉しい」

シロ「鹿児島には豊音と二人で来たの、他のメンバーはお留守番」

シロ「ところで薄墨さん、この神社はどんな神様を祀ってるの」

初美「初美と呼んでいただきたいところですが、祭神は学業の神様です でも大抵のお願いは叶えてくれますよー」

シロ「薄墨さんの言葉を信じて胡桃達と一緒の学校行けるようにお願いした......」

初美「叶うと良いですね」

シロ「うん」

シロ(やっぱり初美さんはちっちゃくてかわいいお誘いを受けて正解だった......)ジッ

初美「そうでした! せっかく来ていただきましたし、よろしければ学業成就のお守りどうですか」

シロ「これはすばらなお守りかも......」

シロ「ありがと」

初美「あと相棒さんがいらっしゃるまで、休憩しませんか? 他の麻雀部の話も聞いてみたいですし、今ならはるるの大好物黒糖をお付けしますよー」

シロ「それでは、お言葉に甘えて」ポリ

シロ「すばらな味だよ」ニコッ

219: 2012/11/21(水) 02:42:13.62 ID:3coeKEh40
一旦カンです
一本にまとめると長くなりそうなので、豊音編はまた後日にさせていただきます

236: 2012/11/23(金) 14:22:54.75 ID:OWurec/V0
>>218の続き

豊音side

―電車内―
豊音「わー あれが桜島かー やっぱり大きいなー」

シロ「豊音電車の窓から顔出すのは行儀悪いよ……」

豊音「だってだって旅行初めてなんだもん」

豊音「おまけに九州だよ! 岩手を出るときはあんなに雪降ってたのに」ウキウキ

シロ「最初から飛ばしてると、後で疲れるよ」

豊音「そんなことないもーんだ」

シロ(何となく旅行中に豊音が迷子になりそうな気がする。気をつけなくちゃ)

―現在―
豊音「シロー 何処に行ったのー」ウロウロ

豊音「携帯の電池切れてるし、どこに居るか分からないよー」タチツクス

豊音「とりあえず、あっちに行ってみようかな」

『あら、あそこに居るのは…… 見間違いかもしれないけど気になるわ』

豊音「だんだん道が細くなってきたよー あれ行き止まりだ」

『やっぱり宮守の姉帯さんだわ、でもこんなところで何をしてるのかしら とりあえず声をかけてみましょう』

霞「すみません 宮守の姉帯さんで宜しかったかしら」

豊音「あっ 永水の岩戸さんだー こんにちはーだよ」

霞「ええ、お久しぶりだわ ところで貴方はこんなところで何をしてるの その荷物を見る限り旅行かしら」

豊音「冬休みを利用してシロと二人で永水さんの神社に行くところだったんだけど、シロとはぐれちゃって」ウルウル

霞「それで、迷子になったということね ちょうど良かったわ私も今から帰る所だし案内するわよ」

豊音「岩戸さんこの恩は一生忘れないよー」ギュッ

霞「いきなり抱きつかないでほしいわ。 びっくりしちゃうじゃない」ドキドキ

霞(巷ではお母さんだとか年増だとか言われてるけどれっきとした18歳なんですからそこんところよろしくね)

霞「もう、涙で顔濡らしちゃって、そんなに寂しかったのかしらかわいらしい顔が台無しよ ほらハンカチ貸してあげるから」ナデナデ

豊音「あ…り…が…と、ちゃんと洗濯して返すね」チーン

豊音「もうひとつお願いがあるの 少しの間だけ胸貸してほしいな」ウワメヅカイ

霞(そんな純真な目で見つめられたら、ハイって言うしかないじゃない)

霞「少しだけなんだからね!」ダキカエス

237: 2012/11/23(金) 14:24:55.07 ID:OWurec/V0
豊音「♪」

霞「さっきまであんなに泣いてたのに今はとっても機嫌が良さそうね」

豊音「当たり前だよー 横に岩戸さんが居てくれるんだもん ちょー嬉しいよ」

霞「私も悪い気はしないのだけれど、この手を離してくれるともっと嬉しいわ」

豊音「絶対嫌だよ♪ 霞はそんなことしないもん」コイビトニギリ

 アノフタリラブラブダネ アラアラナカヨシサンネ アッタカーイ

霞(見かけによらず、結構強引だわ あ、あとさりげなく下の名前で)ハワワ

霞「そ、そういえば、小瀬川さんとは連絡は取れたのかしら」

豊音「携帯の電池切れちゃって… でもシロなら大丈夫 多分先に神社に行って待っててくれるはずだよー」

霞「じゃあ私が神社に連絡しておくわ、姉帯さんは私と一緒だから心配しないでねって」ピポパ

霞「うん、ええ、分かったわ、そっちもよろしく頼むわ」ガチャ

霞「小瀬川さんは無事着いたみたいよ、今初美ちゃんがもてなしてるみたい」フフフ

豊音「ほっとしたよー、じゃああんまりシロを待たせちゃダメだし案内お願いします」ペコリ

霞「ねえ姉帯さん、せっかくなんだし私のお勧めの場所教えてあげるわ 少し遅れるけど寄るだけの価値はあると思うわ」

豊音「行ってみたいよー」

霞「うふふ、じゃあ姉帯さん 目的地に着くまで目隠しさせてもらうわ ものの数分だから我慢してね」フフフ

豊音「うわー 真っ暗だよー 全然前が見えないよー」ギュ

霞(姉帯さんは素直な子ね でもそういうところ嫌いじゃないわ)ゾクゾク

霞(なんだろう、そこはかとなく湧き上がってくるこの感情……)

霞「はいはい、ナビゲートはこっちでするからしっかり手を握っていてね」

238: 2012/11/23(金) 14:26:16.63 ID:OWurec/V0
霞「姉帯さん、もう目隠し取って良いわよ」

豊音「よいしょっと、目がチカチカするよー」

豊音「うわー すごい眺めだよー」

霞「ここは私達のお気に入りの場所なの」

霞「近くに邪魔な障害物が無いから360°見渡せるし、街灯も少ないから夜には満天の星空を眺めるのも良いわね」

豊音「綺麗な場所だよ……」ウットリ

豊音「霞さん本当にありがと」ペッコリン

霞「喜んでくれたみたいで嬉しいわ」

霞「さてと、あんまり客人を待たせるのも悪いし、行きましょうか はい」テヲダス

豊音「あ、うん♪」ギュッ

239: 2012/11/23(金) 14:30:17.35 ID:OWurec/V0
―神代家―

霞「ただいま帰りました」

豊音「お、おじゃまします」

小蒔「あ、姉帯さん遠路はるばるお越しいただきありがとうございます」ペコリ

豊音「はわわ、いきなり神代さんに会っちゃった どうしよう霞さん」

霞「素直に喜びを表現したらどうかしら」ニヤニヤ

豊音「神代さんに会えてちょー嬉しいよー」ギュー

小蒔「姉帯さん、ちょっと苦しいです」

初美「姫様が遅いので様子を見に来たら抱き合ってますね 白望さんどう思います」

シロ「修羅場?」


ー居間ー
小蒔父「こんな別嬪さん二人に囲まれて幸せだな」

小蒔母「貴方!今日のご飯は抜きです」

小蒔父「そんなぁ」

初美「こんなですが、れっきとした神代家の当主さんですよー はい、白望さんお茶碗どうぞ」

小蒔「父がすみません、普段はもっとしっかりしてるんです」カアア

シロ「ありがと、楽しそうな家庭だから問題ないと思う……」メソラシ

豊音「ちょー良い家庭だよー」

初美「はい、姉帯さんもどうぞ 白望さんこっちのおかずどうですか」

シロ「モグモグ…… 味が染みてておいしい」

豊音「ホントだ、ちょーおいしいよ」

初美「そうですか! それ私が作ったんですよー」

シロ「初美は将来良いお嫁さんになる 私が保証する」

初美「」ポン キュー

シロ「初美大丈夫……」ヨイショ

豊音「シロが薄墨さんを膝の上に載せて充電してる」モグモグ

小蒔「私も霞ちゃんにしてもらおうかなー」ゴクゴク

シロ「初美、どう少し落ち着きそう?」ナデナデ

初美「うわー 力が抜けて一人じゃ座っていられませんよー ご飯も食べさせてくれると嬉しいですよ―」

シロ「はい、口あけて あーん」ヒョイ

初美「もぐもぐ、ごっくん 我ながら良い出来です もう一口いただけますか」

シロ「いいよ、どれが食べたい?」

豊音「小蒔さん、シロと薄墨さんがいちゃいちゃしてるね」

小蒔「ええ、今日ははっちゃんのテンションが高いみたいです でも悪い気はしません」

豊音「じゃあ、私達も食べさせあいしよー」

小蒔「私も一回やってみたかったんです。お言葉に甘えて私から はい あーん です☆」

240: 2012/11/23(金) 14:33:30.55 ID:OWurec/V0
豊音「シロ 楽しかったね」

シロ「うん、神代さん達にいろいろ案内してもらって全然ダルくなかった……」カタカタ

豊音「シロは薄墨さんにべったりだったもんねー、今もメール打ってるの?」ノゾキコム

シロ「そうだよ///」ガメンヲカクス

豊音「これから福岡に寄って観光した後、最終の新幹線で岩手に帰るんだっけ」

シロ「そうだね。いろいろ回る時間はないけど、せっかく九州に来たからにはね」ブーブー パアア

豊音「おいしいもの沢山胡桃ちゃんたちにも買っていかなくちゃねー」

―駅構内―

シロ「電車の乗り換え場所どこだろ……」

豊音「えっとね… 見える範囲に案内板無いみたい…」オロオロ

『おやおや? あそこに見覚えのある帽子の方がいますね その横に居るのはいかにもダルそうな表情をした方ですね』

『何か困っているみたいですね。このまま見過ごすのはすばらではありません!』

煌「あの、間違っていたらすみません もしかして宮守の姉帯さんと小瀬川さんですか?」

シロ「ええ、そうです えっとお名前を聞いても良いですか」キョトン

煌「私は新道寺の花田煌といいます 何かお困りの様子だったもので」ペッコリン

シロ「実は乗り換え場所が分からなくて、親切な方に教えてもらおうと思ってたの……」

煌「私で良ければご案内しますよ 約束の時間まで余裕がありますから」スバラ

豊音「花田さん(ダキツク)ちょー親切な人だよー」

シロ「じゃあ、お願いしようかな」

煌「おまかせあれー」スバラ


―喫茶店―

豊音「―なんてことがあったんだよー」

煌「すばらな旅行になったようですね 豊音さんのお話を聞いていると良く分かります」ウンウン

豊音「シロなんて食事中ずっと薄墨さんを膝の上にのせてあげたり、食べさせてあげたりしてたもんね」

シロ「それは…… 普段胡桃を乗せてあげたりしてるし、ちょうど良いサイズだから///」

煌「私もその乗り心地を確かめてみたいところですが、やめておきますね」

煌「さてと、そろそろ私はお暇させていただきますね あまり姫子さんを待たせても悪いので」

豊音「花田さん待ってー、 私と……しませんか」

煌「それはすばらな事です!」

241: 2012/11/23(金) 14:38:06.64 ID:OWurec/V0

……
………

『……ま …さ…ま 起きてください』ユサユサ

小蒔「もう少しで起きるから、あと10分だけ…」

初美「姫様、もうすぐお客さまが来るんですからしっかりしてくださいよー」

小蒔「あっ はっちゃん おはよー」ゴシゴシ

初美「随分気持ちよさそうに寝てましたけど、さぞかし良い夢だったんですね」

小蒔「ちょっと昔の夢だったけど、すごく楽しい夢だったの」

初美「私も最近はなかなか寝付けませんよー」

初美「でも姫様… 年が明けたら正式に巫女になるんですから、しっかりして下さいよ」

小蒔「ぶー ちゃんと頑張ってるもん」プンプン

小蒔「でも頑張るね しっかり役目を果たしてみせます」フンス

初美「ひと一番努力しているのは、皆理解してますよ 姫様はガンバリ屋さんですから」ヨシヨシ

小蒔「はっちゃんとこうして気軽にしゃべっていられるのもあと少しなんだね」

初美「まるで私がどこか遠くへ行ってしまうような言い方ですね 私は何処にもいきませんよー」

小蒔「でもね…… あっ 皆さんお久しぶりです」

シロ「神代さん よろしくね」

242: 2012/11/23(金) 14:41:01.10 ID:OWurec/V0

 私の巫女としての初仕事ははっちゃんと白望さんの結婚式、神社的には神前式です
 小瀬川さんがウチの神社を訪れた日に意気投合した二人は、高校卒業後も岩手と鹿児島の遠距離恋愛を続けていました

 約4年間いろいろな障害が二人を襲ったけど二人三脚でなんとか乗り越え、大学卒業をきにウチの神社で式をあげることになりました
 世間はまだ同姓婚を認めていないので、形式的なものになるのは仕方ありませんが、二人の間に性別なんて関係ない
 二人の事を良く知っている人達は皆祝福しましたし、父と母も二人の考えに賛同してくれました

 特に二人の間を後押ししたのは……

豊音「シロ 結婚おめでとうだよー」

煌「小瀬川さん、薄墨さん このたびはおめでとうございます」

 姉帯さんと花田さんの二人でした
 二人は4年前福岡で知り合い、小瀬川さんと薄墨さんの仲を後押しするためにいろいろ尽力したようです
 また、姉帯さんが福岡の実業団に誘われた時も花田さんは『何事もチャレンジしてみなければ、道は開けません』
 『それでも、心配なら私が支えてあげます』と迷う姉帯さんの背中を押し、今では専属マネージャーをしています

 私もはっちゃんや姉帯さんみたいにかけがえのない相手に出会えれば良いなと思っていましたが
 最近、気になる人がいるんです でもそれはまた別の話

初美「白望さん……」

白望「初美……」

  『』チュ

 初美と白望は幸せなキスをして終わり

243: 2012/11/23(金) 14:48:27.58 ID:OWurec/V0
間隔が空いてしまいすみませんでした

題名の【新道寺×永水】は投稿後気付きました
というのも当初花田さんと小蒔さんで書いてたんですが、話がまとまらなかったので一緒に海に行った宮守勢と絡ませたは良いものの修正を忘れてました

結果的には、花田煌さんも重要キャラになったので災い転じて福となすと言う形で許していただければ幸いです
なお投げっぱなしの伏線とか、いちゃいちゃ話はそのうち書けたら良いな

引用: 咲SS総合スレ