858: 2014/06/26(木) 02:58:21.34 ID:h7r/pFJIo
少年と少女が、星を見ていた。
夜空に輝く、満点の星を。
『わらわは、じつはうちゅうじんなのじゃ!』
『うちゅう…?』
少年は、不思議そうに首を傾けた。
それを見て、傲慢とも思える態度で少女がふんぞり返る。
『うむ!うちゅうじんなのじゃ!』
『うちゅうって?』
『…う、うむ…?そ、そこからせつめいせねばならんのか』
『ほれ!上をむいてみ』
手にした扇子をパッ、と閉じて、少女がそれを星空へと向けた。
少年は、やはり不思議そうに応える。
『……そら?』
『うむ!あのそらから、わらわはやってきたのじゃぞ!』
燦然と輝く星を、少年が見る。
そのまましばらく考えて…しかし、彼の答えは彼女の予想とは違っていた。
『……おちたの?いたくない?』
『…なんぞ、お主はやはり目のつけどころがまとはずれじゃな…』
『……よくわかんないよ…』
『…なに、いずれわかる』
『…はつはるちゃんの言ってること、むずかしい』
『そうかそうか、うむうむ』
『…うむうむ』
『これ、まねするでない』
『まねするでないー』
『……お主…あれじゃな、いけずじゃな』
『じゃが…まあよい』
『お主は、行きたくないか?』
『…どこに?』
少女が、閉じた扇子を、優雅な動作で再び開く。
それで口元を隠して、笑った。
『あの宇宙に、じゃよ』
『…そら………きれいだね、たのしそう』
『うむ、たのしいぞ』
『…じゃあ、いきたいな』
『……うむうむ、ならば――』
『連れてゆこうぞ、このわらわがな』
それは、ずっと昔のお話。
すっかり忘れてしまった、子どもの頃のお話。
そして、全ての始まりのお話。
859: 2014/06/26(木) 02:59:15.88 ID:h7r/pFJIo
【プロローグ】
…突然だが。
君達の周りには宇宙人がいるだろうか?
未来人がいるだろうか?
超能力者がいるだろうか?
俺の周りには、何と全員がいる。
ああ、何言ってんだこいつ、と思っただろう。
大丈夫だ、俺も君の立場なら間違いなくそう思う。
でも、これだけは信じて欲しい。
俺は決して嘘を言っているんじゃない。
SFの読み過ぎ?いやいや、だったらもうちょっと面白い話を思いつくさ。
涼○ハル…?残念だが、そんなユカイな仲間達じゃない。
なんたって、全員『自称』がつくからな。
うん、察しの良い方は気付いたかもしれない。
…要するに、だ。
イタイ奴らの集まりなんだな、これが。
「なあ、こらおい初春、醤油取れ、醤油」
朝食の席。
醤油を求めて手を伸ばす変な格好をした危ない女が未来人で。
「嫌じゃ、自分で取ればよいじゃろうが」
それを冷たくあしらう女が宇宙人で。
「はぁ…相変わらず尊大な態度ね」
「なんじゃと?」
「そのくらいしてあげればいいじゃない」
「ふん、何ぞわらわがせねばならぬ、そんな事」
「…流石宇宙人、優しさの欠片も無いわね」
「そうじゃな、それで何が悪い」
「…醤油…」
その宇宙人にやたら噛み付く女が超能力者。
…以上3点揃って、俺の同居人である。
…………。
……本当だぞ?
……本当だからな?
…………。
頭が痛い。
860: 2014/06/26(木) 03:00:11.56 ID:h7r/pFJIo
「おお、提督、どうした、箸が進んでおらんぞ?」
―初春。自称宇宙人。
いつも謎機械を弄っており、宇宙の道具を復活させておるのじゃと言い張る。
ちなみに道具は未だに動いた試しがない。
そしてこの星に棲む人間を下等だと見下している。
……なのに何で俺に懐くのか。
「大方、アンタのご飯が口にあわないんじゃない?」
―叢雲。自称超能力者。
悪の宇宙人を駆逐する超能力者だと言い張る。
その対象は初春と当たりをつけているらしい。
ちなみに能力を使うところはまだ見たことがない。
……もう少し設定を練って欲しい。
「うむ、どうでも良いが醤油をだな」
―長門。自称未来人。自称ながもん。
雨の日に橋の下で凍えているのを拾った。
未来の研究者で、タイムマシンを使って此処に来たと言い張る。
悪の宇宙人からある重要人物を守り、未来を変える為にやってきたらしい。
……シュタインなゲートでも開けるのか。
さて、いや。
勿論俺だって好き好んでこんな奴らと生活している訳じゃない。
氏んだ親父の趣味が拾ったペットを可愛がることだったのが悪いのだ。
でもな親父よ、人間は拾ってきてはいけないんだぞ。
…と、嘆いても全ては無駄なのであるが。
初春は俺が物心ついた時から家にいた。
叢雲はいつの間にか家にいた。
長門は親父が氏ぬ少し前に橋の下から持って帰ってきた。
そして完成したのがこの素晴らしい動物園である。
言葉も出ねえな、おい。
「提督、どうしたのじゃ?」
「アンタねー…ご飯はちゃんと食べないとダメよ?」
「む、もしかして食わないのか?なら貰うぞ?」
「………………」
――ああ。
頭が痛い。
861: 2014/06/26(木) 03:02:15.23 ID:h7r/pFJIo
「……はぁ」
「…あら、どうしたのですか?」
「溜息を付いてしまうと、幸せが逃げてしまいますよ?ええ、…それはもう、私のように……はぁ」
「…山城………うん、…相変わらずだな、お前は」
早速自分で自分の行動を矛盾させているこの女性。
…といっても、実は同級生なのであるが。
山城。溜息と、陰の多い同級生。
「…相変わらず…ああ…私は確かに、逃げられてばかり…」
「提督くんにも…幸せにも…」
「……いや、逃げた、て」
俗な言い方をするのなら、元カノ。
俺は彼女に告白されて、それを受けた。
…そして、彼女を振った。
……何故?
…それがわからんのだ。
好きだった。俺は彼女が好きだったはずなのに。
…わからない、ただ。
『そうせざるを得なかった』とでも言うのか。
自分でもよくわからない理論だとは思うが…。
彼女を振らなければならない、そんな気がしたのだ。
「…ふふ、冗談です、お気になさらず」
「……お前の冗談は…わかりにくいな」
「……申し訳ありません…ユーモアセンスも無いのです……ああ、不幸だわ…」
「なんて…ふふ、センスの有る無しは…私の責任なのに…ふふふ…」
「…あー…山城」
「…はい?」
「とりあえず、急ごう?」
遅刻する――
と、腕に巻いた時計を見せる。
「…はい」
頷いた山城が、俺の隣を歩く。
…こうして、付き合う前と変わらずに接してくれるのは…卑怯な言い方だが、助かっている。
山城の横顔、どこか曖昧な微笑み。
それは、昔よりも少しだけ、昏さを増していた。
862: 2014/06/26(木) 03:02:43.65 ID:h7r/pFJIo
「響だよ…うん、よろしく」
ロシアに居たというその白髪の転校生は、簡潔にそれだけ言って、頭を下げた。
その姿に周りの男子は、ひたすらに囁きを交わしている。
「おい、すっげー可愛いじゃん!」
「ロシア人?」
「いや、帰国子女だってよ!」
「嘘だろー!?」
人形のように整った容姿を持つその転校生は、すっかりクラスの話題を独り占めしてしまった。
HRが終わるとともに、彼女の周りに出来る、人集り。
「質問が――!」
「ロシアって――!」
「彼氏とか――――!」
各々、好き勝手な質問を転校生に向かって投げかける。
全く無粋な物だ。
ただでさえ慣れてない環境、ああいう事をするのは良くないだろう――
と、そちらに目を遣ると、突然にその人垣が割れた。
人垣の隙間から現れたのは、響。
彼女は、俺の方まで歩いてくると、目の前で止まる。
「やあ、はじめまして」
「……あ、ああ…はじめまして」
差し出された右手。
どうすればいいのか、と思案して、結局その手を握る事にする。
どうやら正解だったらしく、転校生―響は満足そうに笑った。
「どうにも、この学校の勝手がわからなくてね」
「………」
「良かったら、案内してくれないか?」
「…俺が?」
「ああ、君に頼みたい」
ざわつく教室。
無視する訳にもいかず、わかった、と頷く。
「…うん、良かった」
「じゃあ、お願いするよ」
「…ああ」
響を伴って教室を出る。
…どういうことだ、こりゃ?
863: 2014/06/26(木) 03:03:10.85 ID:h7r/pFJIo
「えっと、ここが視聴覚室、で、あっちが図書室」
「…………」
何の因果かさせられた学校案内。
響は俺の案内に、何か言うでもなく黙って聞いて付いてきている。
本当に聞いているのだろうか?
…いや、まぁいい、どちらにせよそろそろ終わりだ。
「で、ここが――」
「提督くん」
情報教室。と言おうとして、その言葉は響に遮られる。
「少し良いかな?」
「…あ、わかんないとことか…」
「ううん、そうじゃない」
「大事な話だ」
「……うん?」
辺りに人気はない。
響と俺だけが、特別棟の端、情報教室の前に立っている。
「…あのね」
「……ああ」
「…君はこれから、大事な選択を迫られることになると思う」
「………う、うん?」
「とても、とても大事な選択だ」
「…正しい選択をしろ、とは言わないさ」
「でもね」
「どうか、君が後悔しない選択肢を選んで欲しいんだ」
「…とまあ…うん、それだけかな」
「じゃあ、案内ありがとう」
「……………」
去っていく響。
残された俺。
…………。
…もしかして。
彼女もイタイ同盟の一員だったのだろうか。
…なんてことを思い、少し変な期待をした自分を戒める俺だった。
【プロローグ 終】
912: 2014/06/26(木) 21:56:14.60 ID:h7r/pFJIo
まー気楽にいこうや
【4月1週】
初春「おお、提督よ」
提督「ん?」
初春「いやなに、今から学校かえ?」
提督「おう」
初春「ふむ、…頑張るのじゃぞ」
提督「…初春も頼むわ…主に…」
長門「……………な、何ぃ…!?最下位…!?くそっ、違う占いを…」リモコンポチー
提督「アレの世話」
初春「…任されよう」
初春「お主こそ、怪我などせぬようにな」
提督「わーってるって、子どもか俺は」
初春「わらわから見れば子どもじゃよ、十分」
提督「…何歳だ、お前」
初春「ほほ、それは無粋な質問じゃろうて」
初春 **0/500
響 **0/500
山城 **0/500
長門 **0/500
叢雲 **0/500
コミュ対象、一番コンマの高い娘
初春>>+1
響>>+2
山城>>+3
長門>>+4
叢雲>>+5
【4月1週】
初春「おお、提督よ」
提督「ん?」
初春「いやなに、今から学校かえ?」
提督「おう」
初春「ふむ、…頑張るのじゃぞ」
提督「…初春も頼むわ…主に…」
長門「……………な、何ぃ…!?最下位…!?くそっ、違う占いを…」リモコンポチー
提督「アレの世話」
初春「…任されよう」
初春「お主こそ、怪我などせぬようにな」
提督「わーってるって、子どもか俺は」
初春「わらわから見れば子どもじゃよ、十分」
提督「…何歳だ、お前」
初春「ほほ、それは無粋な質問じゃろうて」
初春 **0/500
響 **0/500
山城 **0/500
長門 **0/500
叢雲 **0/500
コミュ対象、一番コンマの高い娘
初春>>+1
響>>+2
山城>>+3
長門>>+4
叢雲>>+5
925: 2014/06/26(木) 22:20:01.47 ID:h7r/pFJIo
――教室
響「やあ」
提督「……響…さん」
響「響で良い、そう畏まらないでくれよ」
提督「……つったって…」
響「机、少し失礼するね」
昼休み。
俺が弁当を食べている時に話しかけてきたのは響。
彼女は俺の机の余っているスペースに弁当を置き、前の席に座った。
提督「…あの?」
響「うん、あ、嫌だったかな?」
提督「…いえ…そういう訳では…」
…わからん。
この前の事と言い、彼女は一体何がしたいのだろうか。
そりゃ別に悪い気はしないけれど…気になるものだ、どうしても。
何せ彼女から好意を向けられる理由に心当りがないのだ。
一目惚れと言えるほど、生憎自分の容姿に自信はない。
それに、彼女はとても容姿が整っているし。
響「……ふむ、良いね…焼きそばパン、嫌いじゃない」
提督「あの…」
響「うん?」
小さな口いっぱいに、焼きそばパンを頬張った可愛い姿で、此方を向く。
その一口をゆっくりと嚥下してから、何だい、と彼女は答えた。
提督「いや、…どうして、俺の所に飯を食いに来たのかな、と」
響「ふむ……先程も聞いたけど、嫌だったかな?」
響「…確かに、少々…いや、かなり馴れ馴れしい事をしたね」
提督「………」
>>+4
A.嫌ってわけじゃ…。
B.…確かに、ちょっと嫌だったかもしれない。
C.来てくれる事自体は大歓迎。
934: 2014/06/26(木) 22:30:15.70 ID:h7r/pFJIo
C.来てくれる事自体は大歓迎。(*1.5)
提督「…まぁ、君みたいな可愛い子が来てくれるのは…うん、嬉しいよ」
響「…ふむ、そうかい…そう言われると、何だか照れるね」
提督「ただ、理由がわからないと、ちょっとね」
響「理由…そうだね、理由か」
響「もしかして、不審に思われたかな?」
提督「…ん、まぁ」
曖昧に頷く。
それに、すまない、と響は素直に頭を下げた。
響「…そうだね…うん、強いて言うなら」
響「君が気になるから、かな?」
提督「…へ?」
響「ふふ、うん、言ったよ?これでもまだ不審に思うかい?」
提督「…えーと、いや…その」
響「さ、それじゃ食事を続けよう………あむっ」
提督「………」
…それは、どういう意味でしょう?
という問いは、焼きそばパンと一緒に彼女に呑み込まれてしまい。
…結局、モヤモヤした気持ちは晴れぬままであった。
響→ *97/5--
提督「…まぁ、君みたいな可愛い子が来てくれるのは…うん、嬉しいよ」
響「…ふむ、そうかい…そう言われると、何だか照れるね」
提督「ただ、理由がわからないと、ちょっとね」
響「理由…そうだね、理由か」
響「もしかして、不審に思われたかな?」
提督「…ん、まぁ」
曖昧に頷く。
それに、すまない、と響は素直に頭を下げた。
響「…そうだね…うん、強いて言うなら」
響「君が気になるから、かな?」
提督「…へ?」
響「ふふ、うん、言ったよ?これでもまだ不審に思うかい?」
提督「…えーと、いや…その」
響「さ、それじゃ食事を続けよう………あむっ」
提督「………」
…それは、どういう意味でしょう?
という問いは、焼きそばパンと一緒に彼女に呑み込まれてしまい。
…結局、モヤモヤした気持ちは晴れぬままであった。
響→ *97/5--
937: 2014/06/26(木) 22:38:51.43 ID:h7r/pFJIo
【4月2週】
叢雲「……………」
提督「……………」
春のうららかな日差しが差し込む縁側。
そこには1時間程前から微動だにしないしない叢雲が居る。
寝てるのではなく、どうも瞑想をしているらしい。
叢雲は、家にいる時、結構な頻度でこんなことをしている。
……中々の設定に対するこだわりだと思う。
なんたって、この状態の叢雲、ちょっとやそっとじゃ動かないのである。
提督「……………」
流れるような長髪を一束、手に持ってみる。
手入れを欠かさないその髪は、一本一本が手に心地よい。
提督「……………」ツン
一本に結んだ唇の横、ふっくらとした頬に指を滑らせる。
…指の先に伝わってくる感覚が、これまた心地よい。
提督「……………」プニ
そのまま、頬に指を沈める。
これだけされても叢雲は真一文字に瞼を閉じたままである。
初春「……何をやっておるのじゃ、あいつは」
長門「…さぁ?…それより、戸棚に入れといた饅頭知らないか?」
初春「わらわが食べたぞ」
長門「…なっ…!?」
初春 **0/500
響 *97/500
山城 **0/500
長門 **0/500
叢雲 **0/500
コミュ対象、一番コンマの高い娘
初春>>+1
響>>+2
山城>>+3
長門>>+4
叢雲>>+5
955: 2014/06/26(木) 22:57:27.65 ID:h7r/pFJIo
――教室
提督「そういえば」
響「うん?」
提督「最初に会った時、変な事言ってたよな?」
響「…ああ、うん」
こうして昼ご飯を響と一緒に頂くのにも慣れたある日。
俺はあの時気になった事を聞いてみる事にした。
すなわち、転校初日の謎の言である。
大事な選択がなんとかみたいなやつ。
提督「あれって…一体、どういう事だったんだ?」
響「どういう…と言われてもね、そのままの意味さ、としか言えないな」
提督「……うーん?」
そのままの意味、ということは。
つまり、俺は大事な選択を迫られることになるのだろうか?
…いや、何でじゃあそれを響が知っているのか、ということになる。
やはりただのイタイ妄言なのだろうか。
…しかし…響を見ていても、あの動物園3人衆のような様子は見られない。
それに、あの時の響は真剣だった。
提督「……じゃあ、一体それはどのくらい重要なんだ?」
どんな選択なんだ?と言う問いには、流石に答えてくれそうにない。
故に、少しだけ遠回りに聞いてみる事にした。
その問いに、響はふむ、と少し考えて。
響「…そうだね……うん、世界が滅びるかどうかくらい、かな?」
極めて真剣な声音で、そう言った。
……何言ってんだこいつ。
>>+4
A.…まぁ、そんな年頃なんだろう。適当に相手しよう。
B.……いや…もしかして本気で。話しくらいは聞こう。
C.すげーどうでもいい。
962: 2014/06/26(木) 23:06:43.97 ID:h7r/pFJIo
B.……いや…もしかして本気で。話しくらいは聞こう。(*1.5)
…いや。
待て、もしかしたら、本気なのかもしれない。
俺はこの先、世界の運命を左右する、そんな選択を迫られることになるのかもしれない。
………。
…んなわけねーだろ。
どんな選択だよ。
…ま、話くらいは聞こう。
提督「………世界って…一体、どういう事だよ?」
響「悪いが、言えるのはここまでだよ」
提督「…ありゃ、そうなのか?」
響「うん、君には何の先入観もなしに選択をしてもらわなきゃならない」
提督「へー」
響「…近いよ、その日はきっと」
提督「ほー」
響「ま、…うん、必ずしも信じる必要は無いさ」
響「頭の片隅に留めておいてくれれば、それでいい」
提督「おう」
もとよりそのつもりである。
…というか。
せめてそこは考えとけ、少し設定の詰めが甘いぞ。
響→ 199/500
…いや。
待て、もしかしたら、本気なのかもしれない。
俺はこの先、世界の運命を左右する、そんな選択を迫られることになるのかもしれない。
………。
…んなわけねーだろ。
どんな選択だよ。
…ま、話くらいは聞こう。
提督「………世界って…一体、どういう事だよ?」
響「悪いが、言えるのはここまでだよ」
提督「…ありゃ、そうなのか?」
響「うん、君には何の先入観もなしに選択をしてもらわなきゃならない」
提督「へー」
響「…近いよ、その日はきっと」
提督「ほー」
響「ま、…うん、必ずしも信じる必要は無いさ」
響「頭の片隅に留めておいてくれれば、それでいい」
提督「おう」
もとよりそのつもりである。
…というか。
せめてそこは考えとけ、少し設定の詰めが甘いぞ。
響→ 199/500
971: 2014/06/26(木) 23:29:41.60 ID:h7r/pFJIo
【4月3週】
山城「………不幸だわ…」
提督「山城?何やってんだ?」
山城「…あ、提督くん……いえ、購買部にお昼を買いに行ったのだけど…」
提督「……ははーん、さては、売り切れてたとか?」
山城「…いいえ、それを想定して、ちゃんと急いで…良いパンを手に入れたのよ」
提督「え?お、カツサンドじゃないか!」
山城「……そう思うでしょう?」
提督「…んー…?」
『期間限定!クリーミーカツサンド!』
提督「…………」
山城「…間違えたわ…」
提督「……いや、これは作った奴が悪いだろ」
山城「……うう…」
提督「…俺の弁当、少し食うか?」
山城「…良いの?」
提督「流石に…少し、可哀想だなー…と」
初春 **0/500
響 199/500
山城 **0/500
長門 **0/500
叢雲 **0/500
コミュ対象、一番コンマの高い娘
初春>>+1
響>>+2
山城>>+3
長門>>+4
叢雲>>+5
982: 2014/06/26(木) 23:43:46.35 ID:h7r/pFJIo
――提督家・リビング
提督「初春、またそれ弄ってるのか」
初春「…む?おお、お主か…いやなに、どうしても直さなくてはならぬのよ」
学校から帰ると。
リビングでは、初春が謎機械を弄っていた。
ぱっと見ただけでは何なのかわからない。
おまけに、修理している本人ですらもよくわかっていないという有り様だ。
提督「…昔からずっとそれ修理してるけどさ、直んないじゃん」
そんな彼女の横に腰をおろして、手先を覗き込む。
複雑な構造の内部を開いて眺めていた手が止まった。
初春「うむ…そう、じゃな」
初春「しかし…、これで動く筈なのじゃ」
提督「何の機械かもわからないのに、それはわかるのか?」
初春「うむ……不思議じゃがな」
初春「推測であるが…きっとこれにわらわの宇宙人としての記憶が眠っているのじゃと思う」
提督「はー……なーにいってんだよお前は」
初春「嘘ではないぞ?」
提督「へいへい」
初春「…本気にしておらぬじゃろう、全く…お主はいつもそうじゃ…」
ぶつくさと呟きながら、再び止めていた手を動かし始める。
…はあ。
いい加減に卒業して欲しいものだ、こういうの。
>>+4
A.これがなけりゃ、初春も普通に可愛いのに。
B.…いつまでもは、付き合いきれないぞ。
C.………部屋、戻るか。
989: 2014/06/26(木) 23:52:40.34 ID:h7r/pFJIo
A.これがなけりゃ、初春も普通に可愛いのに。(*1.5)
全く。
こういう趣味さえなけりゃなぁ。
こいつだって普通に可愛いのに。
初春「む……うむむ…むー?動かん…」
提督「ほらほら、さっさと諦めてしまってこい、おやつ食おうぜおやつ」
初春「おやつじゃと?」
提督「おう、コンビニスイーツだ」
初春「おぉ………!」
提督「長門に見つかると面倒臭いから、さっさと食っちまおう」
初春「うむうむ、そうじゃな!善は急げ、じゃ!」
提督「さて、それじゃお茶でも――」
長門「何やら…私を呼ぶ声がするな」
初春「宇宙人キーック!」
長門「おごっ!?」
初春「…ふん、脇が甘いの、未来人」
提督「……………」
コンビニスイーツ、美味しかった。
以上。
初春→ *27/500
全く。
こういう趣味さえなけりゃなぁ。
こいつだって普通に可愛いのに。
初春「む……うむむ…むー?動かん…」
提督「ほらほら、さっさと諦めてしまってこい、おやつ食おうぜおやつ」
初春「おやつじゃと?」
提督「おう、コンビニスイーツだ」
初春「おぉ………!」
提督「長門に見つかると面倒臭いから、さっさと食っちまおう」
初春「うむうむ、そうじゃな!善は急げ、じゃ!」
提督「さて、それじゃお茶でも――」
長門「何やら…私を呼ぶ声がするな」
初春「宇宙人キーック!」
長門「おごっ!?」
初春「…ふん、脇が甘いの、未来人」
提督「……………」
コンビニスイーツ、美味しかった。
以上。
初春→ *27/500
7: 2014/06/27(金) 00:03:00.70 ID:/qJqAEveo
【4月4週】
提督「長門」
長門「うん?」
提督「お前それ、どうしたよ」
長門「ああ、VS4か」
長門「うむ、面白そうだったので、ついな」
提督「……誰の金で?」
長門「ん?戸棚に入ってたぞ?」
長門「お、おい…目が怖いぞ、どうした提督」
長門「い、いやまて…に、にじり寄るんじゃない!」
初春 *27/500
響 199/500
山城 **0/500
長門 **0/500
叢雲 **0/500
コミュ対象、一番コンマの高い娘
初春>>+1
響>>+2
山城>>+3
長門>>+4
叢雲>>+5
41: 2014/06/27(金) 23:14:21.41 ID:/qJqAEveo
ペットは書きたかったけど初回から書くとドン引きされるかなーって
――帰り道
山城「…提督くん」
提督「山城…今、帰りか?」
山城「…はい」
提督「…そっか、そういや…こっちだったな、お前の家」
山城「提督くんは?…確か、家はこちらでは無かったと思うのだけれど…」
提督「ん、買い物」
山城「そうなの……それは、大変ね」
提督「慣れたよ」
山城「…そう」
会話が途切れる。
お互い、何も言わずにまた歩き出す。
向かう方角は同じ。
『あ、あにょ!…ご、ごほん!あの!て、提督くん!』
『お、おう!どうした山城!?』
『て、手が空いてるわね!』
『そ、そうだな!空いてるな!』
『………な、なら…』スッ
『……う、うん…』ギュッ
この道を、そうやって歩いた事もある。
なんとも恥ずかしい記憶だ。
きっと、忘れられない記憶。
好きだったのだ、俺は、彼女が。
…いや…自分から振っておいて、今だって…諦めきれない。
何故、俺は彼女を振ったのか。それが自分にもわからない。
隣を歩く山城を見る。
今の互いの距離は遠い。
荷物を持った手は、空いていない。
山城「………じゃあ、私はあっちだから」
提督「………そうか」
曲がり角、山城が俺とは違う方向へと進んでいく。
俺は、その背中に――
>>+4
A.「………ごめん」
B.何も言う事は出来なかった。
C.未練がましい視線を、見えなくなるまで送っていた。
――帰り道
山城「…提督くん」
提督「山城…今、帰りか?」
山城「…はい」
提督「…そっか、そういや…こっちだったな、お前の家」
山城「提督くんは?…確か、家はこちらでは無かったと思うのだけれど…」
提督「ん、買い物」
山城「そうなの……それは、大変ね」
提督「慣れたよ」
山城「…そう」
会話が途切れる。
お互い、何も言わずにまた歩き出す。
向かう方角は同じ。
『あ、あにょ!…ご、ごほん!あの!て、提督くん!』
『お、おう!どうした山城!?』
『て、手が空いてるわね!』
『そ、そうだな!空いてるな!』
『………な、なら…』スッ
『……う、うん…』ギュッ
この道を、そうやって歩いた事もある。
なんとも恥ずかしい記憶だ。
きっと、忘れられない記憶。
好きだったのだ、俺は、彼女が。
…いや…自分から振っておいて、今だって…諦めきれない。
何故、俺は彼女を振ったのか。それが自分にもわからない。
隣を歩く山城を見る。
今の互いの距離は遠い。
荷物を持った手は、空いていない。
山城「………じゃあ、私はあっちだから」
提督「………そうか」
曲がり角、山城が俺とは違う方向へと進んでいく。
俺は、その背中に――
>>+4
A.「………ごめん」
B.何も言う事は出来なかった。
C.未練がましい視線を、見えなくなるまで送っていた。
47: 2014/06/27(金) 23:26:20.95 ID:/qJqAEveo
B.何も言う事は出来なかった。(*1.0)
今更、彼女に言う事などない。
そう、何も。
…よくあることだろう。
別れてから、なぜかその人が魅力的に見えることなんて。
手から離れてしまったものは、後で取り返したくなる。
ただ、それだけの事だ。
提督「………」
悪いのは俺。
これ以上、変な未練を引きずるのはやめよう。
…さて、今日の夕飯は何にするか。
提督「…って、あ」
買い物、という言葉に。
スーパーへ行くにはここより前で曲がらなければいけなかったということを思い出す。
それを彼女が指摘しなかったのは何故か、などと理由を考えるのは。
…本当に、我ながら未練がましいものだ。
山城→ *51/500
艦娘達と過ごすちょっとした学園もの【5周目5月】今更、彼女に言う事などない。
そう、何も。
…よくあることだろう。
別れてから、なぜかその人が魅力的に見えることなんて。
手から離れてしまったものは、後で取り返したくなる。
ただ、それだけの事だ。
提督「………」
悪いのは俺。
これ以上、変な未練を引きずるのはやめよう。
…さて、今日の夕飯は何にするか。
提督「…って、あ」
買い物、という言葉に。
スーパーへ行くにはここより前で曲がらなければいけなかったということを思い出す。
それを彼女が指摘しなかったのは何故か、などと理由を考えるのは。
…本当に、我ながら未練がましいものだ。
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