49: 2014/06/27(金) 23:32:06.59 ID:/qJqAEveo


【5月1週】

劇場版 艦これ
響「うん、悪くない」

提督「今日はカレーパンか?」

響「そうだよ…あむっ」

響「……ん、やはり良いね、日本のカレーは」

提督「割と庶民的なのな」

響「うん?」

提督「いや、なんかもうちょい高貴そうなイメージ持ってた」

響「はは、よしてくれよ」

響「…あむっ………というか、どんなイメージだい、それ」

提督「なんだろうなぁ」

響「ま、あまり人を見た目で判断しない方がいいと思うね」

提督「そういう響は、俺を最初どういう風に判断したんだ?」

響「ん?んー……」

響「なんだろ、少し意外だったかな?」

提督「意外?見た目が?」

響「ああ…うん、ごめん、少し日本語がね、上手くない部分があるから」

響「変な伝わり方をしたかな」

提督「…ああ、そうなのか、いや、気にしないでくれ」



初春  *27/500
響    199/500
山城  *51/500
長門  **0/500
叢雲  **0/500


コミュ対象、一番コンマの高い娘


初春>>+1
響>>+2
山城>>+3
長門>>+4
叢雲>>+5

61: 2014/06/27(金) 23:49:44.13 ID:/qJqAEveo


――グラウンド


響「ぜぇ……ぜぇ……」

提督「…なんつーか、お疲れさん」

スポーツテストという物がある。

そして、その最後に回されている競技…長距離走。

女子1000m、男子1500mと、まぁ別に大した距離でもないのだが。

どうも響には結構きつかったようだ。

響「……に、人間は…走って生きるのには…向いて、ない、ね…」

提督「…まぁ、そう…なのか?」

響「…うん…氏んでしまうかと…思ったよ」

整わない息で話す響。

確かに走るのは辛いが、1000mでここまで堪える奴も珍しい。

提督「とりあえず、汗拭け汗、タオルは?」

響「…教室に」

提督「…うーむ…よし、ほら、良ければ使ってくれ」

響「これは…提督くんの?」

提督「ああ、まだ今日は使ってないから、綺麗だぞ」

響「……ありがとう」

差し出したタオルを受け取って、躰に当てる。

響「うん、ふかふかだね、ふかふか」

提督「最近の洗剤は凄いからな」

響「ふふっ、そうかい」

響「……提督くんは、優しいね」

提督「へ?いやいや、よせよせ、そんなんじゃない」

響「優しいさ…うん、出来れば、これからもそのままでいて欲しいな」

提督「…そのままって」

響「優しいままで、さ」

…何を言っているのか。

また病気を発症したのか?

ふむ――


>>+4


A.俺は俺だ、そのままでいるも何も、そう簡単に変わらない。

B.……適当にあしらおう。

C.…このくらい、別に誰だってするだろ。

68: 2014/06/27(金) 23:58:51.93 ID:/qJqAEveo
B.……適当にあしらおう。(*0.5)


うむ。

面倒臭いことには取り合わないに限る。

電波は受信しないのが得策である。

提督「そうだなー、うん、なるべく頑張るよ」

響「…頼むね」

響「変わっちゃダメだよ、君は」

響「……いや、それとも…」

提督「ん?」

響「ああ、ごめん、何でもない」

響「タオル、ありがとう」

提督「おう、んじゃ、返してくれ」

響「え!?」

提督「…え?」

響「……いや、あの、それはちょっと…恥ずかしいな」

提督「……あ、ああ!そ、そりゃそうか!」

響「……うん、洗って返すから」

提督「いやー!あはは!すまんすまん!」

デリカシーが無い。

そんな俺だった。



響→  238/500

71: 2014/06/28(土) 00:08:44.69 ID:73MeP+jvo


【響―その1】


伝聞とはあてにならないものだ。

改めて、そう思う。

だが、彼の行った事実は事実として、彼の過去は過去として存在する。

尤も、私が知っている過去は―今よりも、未来の事だが。

彼は優しい人だ。

正直、それなりに憎からず思う場面もある。

壊れても、狂ってもいない、人間らしいただの人。

…いや、ただの人だからこそ、なのか?

「……いけないな、どうしても余計な事を考える」

自分の使命を忘れるな。

自分の判断に流されるな。

しかし、それでも。

「世界を滅ぼした人間、か」

やはりとてもそんな大業を残す人には見えなかった。

81: 2014/06/28(土) 00:15:36.23 ID:73MeP+jvo


【5月2週】


叢雲「…アンタも暇ねー」

提督「真っ昼間から超能力の練習()なぞしとる奴に言われとうない」

叢雲「ふぅ…これはちゃんとした修行なの」

提督「じゃあ使ってみろよー」

叢雲「…時期じゃないわ、まだ」

提督「まーたそれか」

叢雲「しょうがないじゃない、みだりに使うものじゃないの」

叢雲「その時にしっかり使えるように、平常心を保つ訓練をしてるのよ」

提督「平常心…平常心ねぇ」

提督「…………えい」ムニッ

叢雲「………っ!?」

叢雲「あ、アンタなななな…ひ、人の胸触って、あ、アンタ!?」

提督「ふっ……平常心は、どうしたんだ?」

叢雲「氏ねっ!」ドボォ

提督「うごえっ!?」



初春  *27/500
響    238/500
山城  *51/500
長門  **0/500
叢雲  **0/500


コミュ対象、一番コンマの高い娘


初春>>+1
響>>+2
山城>>+3
長門>>+4
叢雲>>+5

92: 2014/06/28(土) 00:27:28.86 ID:73MeP+jvo

――屋上

提督「………うーむ」

暇だ。

暇である。

とても暇だ。

昼休みにすることがない。

ので、屋上の給水塔の側で寝るという長年の夢を叶えに来た。

のはいいのだが…。

「あ、あの、突然お呼び立てして申し訳ありません!」

山城「…どうしたのかしら?」

「じ、実はですね…!」

まさか、こんな場面に出くわすとは。

ハシゴを登った先にいる俺に、あの2人は気付く気配が無い。

かといって、降りたら流石に見つかるだろうから、逃げられもしない。

…聞いておくしかないのである、早い話。

「お、俺…山城先輩の事が好きです!」

山城「………」

「ずっと、思ってて…それで…!」

…あれは、後輩の有名なサッカー部のイケメン君だ。

………ちっ。

あー、嫌な場面に出くわしたもんだ。ほんとに。

耳を塞ぎたい。彼女の答えを聞きたくない。

なのに、聞こえてきた答えは、とても意外なものだった。

山城「……ごめんなさい」

山城「…他に、好きな人がいるの」

「……あ…そう、ですか」

……その言葉に、やはり未練がましい俺は、淡い期待を抱く。

…それは、もしかして、と。

イケメン君が、とぼとぼと去っていき、屋上には山城が残る。

そんな彼女が、独り言のように呟いた。

山城「……提督くん」

提督「……!?」

山城「…彼は気付かなかったみたいだけど、さっき見えたわよ、居るんでしょう?」

提督「…………」

……気付かれてたのか。

咄嗟に給水塔に隠れたが――

>>+4

A.仕方ない、諦めて顔を出そう。

B.このまま隠れている。

C.謝って逃げる。

99: 2014/06/28(土) 00:37:58.56 ID:73MeP+jvo
B.このまま隠れている。(*1.0)


…出たくなかった。

何となく、あの後に彼女の前に出たくはなかった。

山城「…………そう」

しばらく身を潜めていると、彼女は大きな溜息を付いた。

山城「…出てきて、くれないのね」

山城「………ねえ、提督くん」

山城「…私は、貴方が居るって知っていて」

山城「知っていて…さっきの言葉を口にしたの」

山城「……意味、わかるかしら?」

提督「…………」

出て行きたかった。

…ああ、わかる、と出て行きたかった。

でも、出来ない。

身体が、貼り付けられたかのように動かない。

それは違う。

それを、『してはいけない』。

そんな気がしたから。

山城「………」

山城「…はあ…私って、不幸ね、ホント…」

山城「……何で、よりにもよってここに貴方がいたのかしら」

もう一度、山城は溜息を付いて。

屋上の扉をくぐり、校舎へ入っていった。

提督「……」

…何をやっているのだろうな、俺は。

自分で、自分がわからなかった。


山城→ 128/500

104: 2014/06/28(土) 00:43:25.62 ID:73MeP+jvo


【5月3週】


長門「…ふん、これで私の3連勝だな」

提督「嘘だろ……」

長門「なに、昔からこういうゲームは得意でな」

長門「ま、私に勝てる者は中々おらんよ」

提督「…こんなアホっぽいのに」

長門「アホ言うな」

提督「…いや!再チャレンジだ再チャレンジ!俺は将棋が得意なんだよ!」

長門「ほう?よしよし、かかってこい」

長門「ただ、次も私が勝つようなら…プリン、だな」

提督「おう良いぞ、どっからでも来いよ!」

長門「…ふむ」

長門「なら、本気で行くとしよう」

長門「プリンの為に、な」

叢雲(…プリンなんだ)

初春(わらわも食べたいのう)


初春  *27/500
響    238/500
山城  128/500
長門  **0/500
叢雲  **0/500


コミュ対象、一番コンマの高い娘


初春>>+1
響>>+2
山城>>+3
長門>>+4
叢雲>>+5

117: 2014/06/28(土) 01:01:14.32 ID:73MeP+jvo


――街


長門「…ほうほう、あのクレープは中々美味しそうだ、そうは思わ――」

提督「ない、行くぞ」

長門「何故だ…」

未練と食欲たっぷりの視線をクレープ屋に向けるアホを引き摺って連れて行く。

この休日でも平日でも昼からゴロゴロしまくりウーマンを無理矢理連れ出した理由。

それは荷物持ちである。すげー単純。

…だがこれでもこいつは女だということを失念していた。

山城「あ……」

提督「山城…?」

長門「む…?」

山城「……」

まさか、こんなタイミングで出くわしてしまうとは。

山城が、俺と長門を交互に見て、固まった。

提督「…い、いや…これは…その、違うんだ」

一体、何が違うというのか。

自分にもそれはわからないが、何故か言い訳をしてしまう。

山城「…いえ…私には、今更、何かを言う権利は無いわ」

提督「だから、違う…」

長門「ふむ……お嬢さん、勘違いするな、別にこいつとそういう関係ではないぞ」

山城「え?」

長門「いや、変に話がこじれてしまいそうなのでな、訂正しておいた」

…サンキュー長門。お前たまには頭働くじゃないか。

山城「…そうなの?」

提督「ああ…前に話した、居候」

山城「…そう…この人が」

そう言って溜息を吐いた山城は、先程よりも安堵しているように見えた。

長門「して…提督」

提督「ん?」

長門「…この女は、一体誰なんだ?」

提督「ああ、ええと――」


>>+4

A.元カノ。

B.友達。

C.知り合い。

127: 2014/06/28(土) 01:09:12.78 ID:73MeP+jvo
C.知り合い。(*0.5)


提督「知り合い、だよ」

山城「……ええ、知り合いね……ただの、知り合い」

長門「ほう、そうなのか…にしては、やけに仲が良さそうに見えたが」

山城「…錯覚よ、それじゃあ、私はこれで」

提督「あ、ああ」

ぺこ、と小さく礼をして、山城が再び人波に消えていく。

その背中は、すぐに見えなくなった。

長門「…まぁ、知り合いなら納得もいくか」

提督「あ?」

長門「いや、私が知らない人間だったのでな」

提督「…なんだそりゃ」

長門「これでも、しっかり予習して来たのだ」

提督「……どーでもいいから、さっさと買い物するぞ」

長門「あ、ちょ、待たんか、こら」

意味不明な事を言い続ける長門を置いて、歩き出す。

その後ろを、何事か文句を呟いて長門が付いてくる。

…何で会うんだろうなあ、こんな時に。



山城→ 158/500

135: 2014/06/28(土) 01:18:21.42 ID:73MeP+jvo


【5月3週】


提督「………」

山城「ねえ、提督くん」

提督「……やまし、ろ」

山城「…痛いかしら?痛いわよね、痛いでしょ?」

提督「…何、するんだよ…離してくれよ」

山城「嫌、だって逃げるもの、逃げるに決まってるわ」

山城「私もずっと痛かった、痛かったの」

山城「わかってくれないから、貴方はそれをわかってくれないから」

山城「だから、ね」

提督「…謝る、謝るから――」

山城「大丈夫よ、提督くん」

山城「…大好きだから、私は、貴方が」

山城「氏なせるわけないじゃない」

山城「…でもね、提督くんにも、私の痛みをわかってほしいの」

提督「……なあ、山城、お願いだ、やめて――」

山城「うふふ、ふふ、あは、うふ、提督くん、好きよ、大好き」

提督「――――――!」

提督「……あ?」パチッ

提督「…………」キョロキョロ

提督「…夢?」

『夜中に大声出してんじゃないわよ!』ドン



初春  *27/500
響    238/500
山城  158/500
長門  **0/500
叢雲  **0/500


コミュ対象、一番コンマの高い娘


初春>>+1
響>>+2
山城>>+3
長門>>+4
叢雲>>+5

149: 2014/06/28(土) 01:32:15.15 ID:73MeP+jvo
ごめん、この山城イベントに関してだけはただ書くこと思いつかなかっただけ 深い意味は無い

――リビング


長門「…な、なにぃ!?100万だと!?こんなガラクタが!?」

提督「……」

家に帰れば、真っ昼間からテレビの再放送を見るグータラ人間。

こんなものを帰宅して真っ先に見せられる方の身にもなってほしい。

提督「おいこら」ゲシッ

長門「がっ…な、何をするか!?」

提督「お前があんまりにも幸せそうだったから蹴った」

長門「ふん、嫉妬か」

提督「…・…」ゲシッ

長門「無言!?」

提督「…はぁ」

何なんだこいつは。

大体橋の下に落ちてた人間を拾うなよ糞親父。

提督「お前、家に帰れよ、ほんと」

長門「む…いや、言っただろう、私にはこの時代に家はないし、そもそもここに居る必要がある」

提督「使命とやら?」

長門「うむ」

提督「…………」

どんだけ頭お花畑だよ。なんだ使命って。

提督「…その割に、何もしてないように見えるが」

長門「ああ、今は…な」

提督「…はいはい、明日から頑張りますですね」

長門「…いや、違うぞ?ほんとに違うから」

おほん、と長門が咳払いをして、続ける。

長門「そもそもだな、私の使命は未来を変えることだ」

提督「へーすげー」

長門「くっ……だが…何を変えれば良いか、というのはわからん」

提督「ほーん」

長門「変えるために、変えなければならない事を見つけねば、未来は変わらん」

提督「マジかよ」

長門「……たまにはまともに話を聞いてくれ」

提督「…いや、だってなぁ」

凄く電波ですもん、お前の話。

…まあ、たまには厨二ノリに付き合ってやるか。

提督「……じゃあ聞くが」

提督「お前が未来から来て、全部起こることを知っているのなら、それに迷う必要は無いんじゃないか?」

長門「…ふむ、そう思うのか」

提督「そりゃそうだろ、それが未来人ってもんじゃないのか?」

152: 2014/06/28(土) 01:48:05.57 ID:73MeP+jvo


長門「良いか、提督よ」

提督「あん?」

長門「そもそも、Aが起こったからBが起こる、なんて事象の連続性はな、存在せんのだよ」

提督「……?」

長門「それらは全部後付けの設定、ということだ」

長門「AとBという事象が起こったことを、強引に結び付けたに過ぎん」

提督「…風が吹けば桶屋が儲かる、みたいなもんか?」

長門「ま、そういうことだな」

長門「未来からある程度因果関係を結びつける事は出来るがな、連続性、という意味では使えん」

提督「はあ……しかし、その話に何の意味があるんだ?」

長門「つまりだ」

長門「私はある事象を必ず阻止しなければならない」

長門「その事象は、今の歴史のままなら、必ず起こる」

長門「故に、余計な事は出来ん」

長門「歴史の流れを、私が知っている歴史をなぞるしか無いのだよ」

長門「歴史にいなかった筈の私は動かないのがベストだ、ということだ」

提督「…?だから、何の関係が」

長門「わからんか?」

長門「事象に連続性は無い、だから、その事象Bを防ぐ為にある事象Aを防ぐ、などという事は出来んのだ」

長門「正しくその事象だけを、防がなければならん」

長門「故に、私はその時まで何も手出しは出来ない」

長門「…というわけで、だ…決してサボっているという事ではないのだぞ」

…ふむ。つまりは。

Aが起こったことがBに繋がる。という観念は間違っていて。

だからAを防いだからといって必ずしもBを防げる訳ではない、ということだろうか。

……サボるためにそこまでの理由を考えていたのかこいつは。

なんとも――


>>+4


A.「働け厨二病」

B,「……逆に感動した」

C.「………」ゲシッ

159: 2014/06/28(土) 01:57:18.09 ID:73MeP+jvo
C.「………」ゲシッ(*0.5)


提督「てい」ゲシッ

なにいってだこいつ。

アホか。

長門「あいたっ!?」

長門「な、何をするか!」

提督「ふざけたことを抜かすな厨二病」

長門「…心外だな、良いか、私は」

提督「知らん、とりあえず床に寝そべってスペース占領するのをやめろ」

提督「そして俺にチャンネルを譲れ」

長門「ま、待て!何でも鑑定するって言ったよね?団の再放送が…!」

提督「ポチッとな」

長門「ああ!?そんな、そんなぁ……」

初春「なんじゃ、騒がしいのう」モグモグ

長門「お、おい初春!そのプリン何処にあった!?」

初春「冷蔵庫じゃ」

長門「…わ、私のだそれは!」

初春「ん、おお、すまんのう、ほれ、カラメルが残っとるからやろう」

長門「いらんわ!」

長門「…散々だ…散々だあー!」

叢雲「うるさいわよ、静かにしてなさい」ゲシッ

長門「ぐはっ」


長門→ **2/500

165: 2014/06/28(土) 02:20:03.24 ID:73MeP+jvo


【5月4週】


提督「………」カチカチ

長門「む、何をやっている?」

提督「FPS」

長門「…えふぴーえす?」

提督「…シューティングゲームだよ」

長門「ほう、ちょっと貸してみろ」

提督「あ、おい」

長門「おお、ミサイルなんてものまであるのか」

長門「きっとこれが最きょ…」

<ズドーン

長門「ああ!?自爆したぞ、自爆したぞ提督!?」

提督「…そりゃ、足元に撃てばなぁ」



初春  *27/500
響    238/500
山城  158/500
長門  **2/500
叢雲  **0/500


コミュ対象、一番コンマの高い娘


初春>>+1
響>>+2
山城>>+3
長門>>+4
叢雲>>+5

176: 2014/06/28(土) 02:34:53.89 ID:73MeP+jvo


――屋上


提督「…なあ、山城」

山城「……不幸だわ…」

提督「…財布落とす、ってのはまだわかるが、弁当落とすって何だよ」

屋上、購買部で買ったパンを山城に渡して、その隣に座る。

そんな俺に、よよよと山城が寄りかかった。

山城「…仕方ないじゃない…急いでたのよ…」

…急いでたら弁当落とすのか?

俺にはわからん、不幸ってスゲー。

山城「……美味しい」

提督「ああ、好きだろ、ディナーパックのピーナッツ」

山城「…覚えててくれたのね」

提督「……まぁ、適度にな」

山城「…ふふ、嬉しいわ、素直に」

両手で抱えるように持った、その白いパンを山城が齧る。

口の端につけたクリームが、可愛らしい。

山城「………不幸じゃ、無かったかもしれないわね」

提督「ん?」

山城「…こうして、提督くんと一緒にご飯、食べられたもの」

山城「だから……んぐっ……悪いことばっかりじゃ、無いわね、って」

提督「………」

…山城。

……――――


>>+4

A.そうだな、俺も―

B.…そうだな。

C.…落とさないに越したことはないだろ。

185: 2014/06/28(土) 02:44:18.15 ID:73MeP+jvo
C.…落とさないに越したことはないだろ。(*0.5)


提督「つっても、落とさないに越したことはないだろ」

提督「…気をつけろよ、今度から」

山城「……冷たいのね」

提督「…別に、一般的なアドバイスをしただけだ」

山城「…そ」

山城「……あむ…うん、美味しかった」

山城「…ありがとね、お昼ごはんと、アドバイス」

山城「今度、お礼はするわ」

提督「気にせんで良い、そういう目的でやったんじゃない」

素っ気なく言うと、山城は見慣れた大きな溜息を吐いた。

まるで、俺を責めているかのように。

山城「…本当に、冷たいのね」

提督「……」

山城「……」

提督「…授業、始まるぞ、帰れよ」

山城「…貴方こそ」

提督「……はぁ」

立って、屋上の扉へ向かう。

その扉を閉めるまで、ずっと山城は俺を見ていた。


山城→ 181/500

艦娘達と過ごすちょっとした学園もの【5周目6月】

引用: 【艦これ】艦娘達と過ごすちょっとした学園もの★4【安価】