452: 2014/07/13(日) 03:32:42.48 ID:nIN+3vS9o
【10月1週】
千代田「…お兄、何読んでるの?」
提督「…台本」
千代田「…ふーん」
提督「…………」ペラッ
千代田「………ゲームしよっと」ピッ
提督「………」ペラッ
千代田「………」チラッ
提督「………」ペラッ
千代田「………」チラッチラッ
提督「………」ペラッ
千代田 188/500
吹雪 372/500
赤城 289/500
由良 165/500
古鷹 154/500
コミュ対象、一番コンマの高い娘
千代田>>+1
吹雪>>+2
赤城>>+3
由良>>+4
古鷹>>+5
470: 2014/07/13(日) 17:15:59.22 ID:nIN+3vS9o
――演劇部室
由良「おかえりなさいです、先輩」
提督「…由良」
…あの一件以来、初めて参加した部活。
皆がどこか微笑ましげな目で俺を見ているのが恥ずかしい。
…あー…めっちゃ叫んだしなあ…。
そしてそれはこの生意気な後輩も例外でなく。
ニヤニヤと形容するのが適切であろう顔で俺を迎えた。
由良「よかったですねー、戻ってこれて」
提督「うっさいやい」プイッ
由良「あ、怒らないで下さいよー」
勿論、こうして何事も無かったかのように戻ってこれたのは、皆に感謝すべきである。
しかし、この後輩にもあの醜態を見せたというのがとても恥ずかしい。
由良「…いやー、先輩もあんな風に泣いちゃうんですねー」
由良「意外でした、ふふっ」
ほら。
これだよ。
こうやって微笑ましげな目で俺を見るんだよ。
…もういっそ頃してほしい。
俺のクールキャラを返せ。
提督「…………」
鞄から台本を取り出し、ひたすらにそれを見る。
あーうるさい話しかけるな話しかけるんじゃない由良こら、というオーラを出してやる。
由良「………でも、良かったです」
由良「…先輩が戻ってきて」
由良「…本当に、良かったです」
由良「やっぱり、私は先輩と一緒に演劇やりたいですから」
提督「……………」ペラッ
台本のページを捲る。
……良かった、か――
>>+4
A.…無視。
B.……悪かったな、心配かけて。
C.……ふん。
476: 2014/07/13(日) 17:32:41.16 ID:nIN+3vS9o
B.……悪かったな、心配かけて。(*1.5)
提督「………」
由良「……むぅ、無視ですか」
提督「…悪かったな、心配かけて」
由良「……先輩」
提督「…何か、こう、悩んでてさ」
提督「…弱気になってた」
由良「……そうですか」
由良「…もう、大丈夫なんですか?」
提督「いや、実はまだ解決してない」
提督「…けど、それを演劇に持ち込むのはやめた」
由良「……」
由良「…私で良ければ、聞きますよ?」
提督「…誰がお前なんかに話すか」
由良「…ふふっ、そうですか」
提督「………」ペラッ
由良「……頑張ってくださいね、文化祭」
由良「…私も、一人の観客として、楽しみにしてますから」
提督「…おう」
由良→ 291/500
提督「………」
由良「……むぅ、無視ですか」
提督「…悪かったな、心配かけて」
由良「……先輩」
提督「…何か、こう、悩んでてさ」
提督「…弱気になってた」
由良「……そうですか」
由良「…もう、大丈夫なんですか?」
提督「いや、実はまだ解決してない」
提督「…けど、それを演劇に持ち込むのはやめた」
由良「……」
由良「…私で良ければ、聞きますよ?」
提督「…誰がお前なんかに話すか」
由良「…ふふっ、そうですか」
提督「………」ペラッ
由良「……頑張ってくださいね、文化祭」
由良「…私も、一人の観客として、楽しみにしてますから」
提督「…おう」
由良→ 291/500
477: 2014/07/13(日) 17:39:46.70 ID:nIN+3vS9o
【由良―その1】
中学の時、新入生のオリエンテーションで演劇を見た。
その時の主役が、先輩だった。
彼の演技は、別に学生レベルを逸脱している訳ではない、平凡なものだったけれど。
何故か、引きこまれて。
それから、演劇という物に興味を持ったのだ。
だから…彼がやめる、と部長から聞いた時は、本当に驚いた。
自分もやめようと本気で考えた。
でも、ちゃんと戻ってきてくれて。
ほっとした。また、先輩と一緒に演劇が出来る、と。
…あんな彼は今までに見たことがなかったから、新鮮だったなぁ。
……泣き顔が結構かわ…ごほん。
…私は。
彼の演技が好きなのか。
それとも――
478: 2014/07/13(日) 17:46:03.02 ID:nIN+3vS9o
【10月2週】
赤城「………」モグモグ
提督「…相変わらず、今日も健啖なことで」
赤城「食事は全ての活力の源ですからね」
提督「…おう」
赤城「…あ、今、どこにその活力を使うんだ、とか考えたでしょう」
提督「……そんなことは」
赤城「失礼ですね、これでもちゃんと運動しているんですよ」
提督「へぇ、そうなのか?」
提督「何か部活でも?」
赤城「はい、弓道を」
提督「…弓道…」
提督「……って、弓で的を狙うやつだよな?」
赤城「まあ、概ね」
提督「あれ、あんまり身体動かさないだろ?」
赤城「…失礼ですね、良いですか――」
提督「………」
…アレだな。
赤城って、話題に関わらず話が長いんだな。
千代田 188/500
吹雪 372/500
赤城 289/500
由良 291/500
古鷹 154/500
コミュ対象、一番コンマの高い娘
千代田>>+1
吹雪>>+2
赤城>>+3
由良>>+4
古鷹>>+5
516: 2014/07/13(日) 22:27:55.34 ID:nIN+3vS9o
――演劇部部室
古鷹「…うん、よし、それじゃあちょっと休憩だね」
提督「うっす」
「やー、中々様になってきたじゃん、提督くん!」
「ほんとほんと、さっすがー!」
提督「…どもっす」
やっと、何とか演技も形になってきた。
…良かった、本当に。
何度目かの通し演技を終え、ふぅ、と安堵の息をつく。
古鷹「お疲れ様」
提督「先輩」
古鷹「良かったよ」
提督「…ありがとうございます」
古鷹「やっぱり、提督くんは上手いよ、演技」
提督「…先輩こそ、別格です」
古鷹「もう、素直に受け取って欲しいな」
はい、と先輩が俺に小さな缶を差し出す。
古鷹「今日は先輩らしく、奢りです」
提督「…ありがとうございます」
受け取って、まず最初に思ったのは、缶が暖かいということ。
不思議に思ってラベルを見る。『大納言おしるこ』。
………。
…まあ、最近涼しくなってきたけどね。
先輩も同じものを飲んでいるあたり、ネタや嫌がらせの線も無さそうだ。
ぷしゅ、という小気味良い音と、立ち上る甘い匂い。
…普通に美味しいけど、口の中どろどろするなあ。
古鷹「…提督くん」
提督「あ、はい」
古鷹「私さ、卒業したら…――劇団のオーディション、受けてみようと思ってるんだ」
提督「えっ!?――劇団って…凄いとこじゃないですか!」
古鷹「…ちょっと、そこの関係者の人と縁があってね」
古鷹「……提督くんは、そういう気持ちは無いの?」
提督「そういう…って?」
古鷹「卒業後、演技で食べていく気持ち」
……うーむ、確かに好きだけどさ――
>>+4
A.無理ですよ、俺には。
B.…やりたい、ですけど…。
C.…いえ、別に…。
528: 2014/07/13(日) 22:40:24.62 ID:nIN+3vS9o
B.…やりたい、ですけど…。(*1.5)
提督「…やりたい、ですけど…」
提督「俺は、先輩みたいに才能も無いですし…」
古鷹「そんなことないよっ!」
提督「せ、先輩?」
古鷹「…あ、ご、ごめん」
古鷹「…でも、私の贔屓目とかじゃなくて、提督くんには才能、あると思うの」
古鷹「だから…」
提督「…ありがとうございます」
提督「…でも、やっぱ俺には無理ですよ」
古鷹「…提督くん」
提督「あ、心配しないで下さい」
提督「今度の文化祭は、先輩の足手まといにならないように、しっかりやるんで!」
古鷹「…足手まといなんて…」
提督「これ以上、迷惑かけられませんからね!」
古鷹「………」
…そうだ。
もう、迷惑をかけるわけにはいかない。
頑張れ、俺。
古鷹→ 160/500
提督「…やりたい、ですけど…」
提督「俺は、先輩みたいに才能も無いですし…」
古鷹「そんなことないよっ!」
提督「せ、先輩?」
古鷹「…あ、ご、ごめん」
古鷹「…でも、私の贔屓目とかじゃなくて、提督くんには才能、あると思うの」
古鷹「だから…」
提督「…ありがとうございます」
提督「…でも、やっぱ俺には無理ですよ」
古鷹「…提督くん」
提督「あ、心配しないで下さい」
提督「今度の文化祭は、先輩の足手まといにならないように、しっかりやるんで!」
古鷹「…足手まといなんて…」
提督「これ以上、迷惑かけられませんからね!」
古鷹「………」
…そうだ。
もう、迷惑をかけるわけにはいかない。
頑張れ、俺。
古鷹→ 160/500
529: 2014/07/13(日) 22:43:02.53 ID:nIN+3vS9o
【10月3週】
千代田「そういえばー」
提督「うん?」
千代田「お兄、学園祭そろそろだって言ってたねー」
提督「ああ、そうだな」
千代田「他校生も入れるの?」
提督「勿論、歓迎してるぞ」
提督「ふふん、俺が主役の演劇も上演されるのさ」
千代田「へー…」
提督「あ、もしかして来るのか!?」
千代田「…ま、まぁ…気が向いたら、ね」
提督「よし!じゃ、張り切らないとな!」
千代田「…気が向いたらだってばー…」
千代田 188/500
吹雪 372/500
赤城 289/500
由良 291/500
古鷹 160/500
コミュ対象、一番コンマの高い娘
千代田>>+1
吹雪>>+2
赤城>>+3
由良>>+4
古鷹>>+5
545: 2014/07/13(日) 23:04:36.59 ID:nIN+3vS9o
――リビング
提督「千代田、皿出しといてくれー」
千代田「はーい」
食器棚から、少し危なっかしい手つきで千代田が皿を持って行く。
それを並べるのを、キッチンから眺める。
…ああ、良いなぁ、こういうの。
家族って感じだ。
誰も居ない食卓で、テレビをぼーっと見ていたあの頃とは違う。
千代田「出したけどー…お兄?」
提督「…あ、お、おう、サンキュー、後は待っててくれていいぞ」
千代田「わかったー」
煩わしいだけだった料理も、食べてくれる人がいるとなればまた心持ちが変わるもの。
栄養バランスだとか、好みだとか、色んな事を考えながら作るようになった。
たった一人、「家族」が増えるだけでこんなに変わるんだ、実に不思議である。
提督「ほい、今日は中華」
千代田「わー…美味しそうだね」
机の上に料理を並べていると、千代田が声を出す。
そんな何気ない言葉すらも、心に響く。
親父なんて特に何も反応しやがらねえからな、母が生きていたとしても絶対離婚してた気がする。
提督「…それじゃ、いただきます」
千代田「いただきまーす」
千代田「…うん、美味しい!」
提督「…良かった」
…いいなぁ、やっぱり。
最高だ。もう食卓が俺のパラダイスだ。
そんな事を考えながら、何気ない会話を千代田と交わし、箸を進めていく。
今日学校であったこととか、最近流行りのドラマだとか、取るに足りない話。
きっと、内容なんて無いけれど…でも、それだけで嬉しかった。
そんなこんなであっという間に食べ終わり、ごちそうさま、と2人で一息つく。
食後に暖かいお茶でも淹れようかね、なんて席を立とうとすると、千代田の頬に違和感。
千代田「…?お兄?どしたの?」
…なんというかベタである。
米粒が千代田の頬にくっついていた。
…ふむ――
>>+4
A.指摘する。
B.指で取る。
C.舐め取る。
555: 2014/07/13(日) 23:19:14.92 ID:nIN+3vS9o
B.指で取る。(*1.0)
ふむ。
…まあ、取ってやるか。
こういうのって、人から言われると左右どっちかわかんないから結構混乱するんだよな。
提督「千代田、ちょい動くな」
千代田「…?」
食卓に身を乗り出して、千代田の頬まで指を伸ばす。
提督「…っと」
千代田「ひゃっ!?」
だが目測ミス。
米粒から微妙に離れた場所に、指が沈んでしまった。やーらけぇ。
千代田「ちょ、ちょっとお兄!?なにしてんの!?」
提督「…まぁ待て、今のは事故だ」
千代田「事故って…ちょ、く、くすぐったいってばー!」
ううん、食卓の対面まで指を伸ばしているからか、どうにもコントロールが定まらない。
千代田の頬を結果として堪能する形になってしまっている。
…え?わざと?ちゃうちゃう、事故事故。
提督「…よし、取れた」
千代田「……もー……ご飯粒?」
提督「おう、ほっぺたに付いてたぞ」
千代田「…なら、最初からそう言ってよー…くすぐったかったよ、お兄のばか」
提督「はっは、米粒を付けてしまったお前が悪いのだ」
ひょい、と指についたそれを口に運ぶ。
…普通の米の味だった。いや、当然なんだけど。
千代田→ 281/500
ふむ。
…まあ、取ってやるか。
こういうのって、人から言われると左右どっちかわかんないから結構混乱するんだよな。
提督「千代田、ちょい動くな」
千代田「…?」
食卓に身を乗り出して、千代田の頬まで指を伸ばす。
提督「…っと」
千代田「ひゃっ!?」
だが目測ミス。
米粒から微妙に離れた場所に、指が沈んでしまった。やーらけぇ。
千代田「ちょ、ちょっとお兄!?なにしてんの!?」
提督「…まぁ待て、今のは事故だ」
千代田「事故って…ちょ、く、くすぐったいってばー!」
ううん、食卓の対面まで指を伸ばしているからか、どうにもコントロールが定まらない。
千代田の頬を結果として堪能する形になってしまっている。
…え?わざと?ちゃうちゃう、事故事故。
提督「…よし、取れた」
千代田「……もー……ご飯粒?」
提督「おう、ほっぺたに付いてたぞ」
千代田「…なら、最初からそう言ってよー…くすぐったかったよ、お兄のばか」
提督「はっは、米粒を付けてしまったお前が悪いのだ」
ひょい、と指についたそれを口に運ぶ。
…普通の米の味だった。いや、当然なんだけど。
千代田→ 281/500
563: 2014/07/13(日) 23:25:20.02 ID:nIN+3vS9o
【千代田―その1】
兄。
自分には無縁だと思っていたその言葉。
思えば、本当に突然だった。
お母さんが倒れて、お父さんのことを教えられて。
…酷い、と思った。
勝手にお母さんを捨てて、のうのうと暮らす男なんて。
挙句、今まで知らなかった、これからやり直そう、なんて、ふざけてるのかって。
兄になる男だって、どうせ酷い男なんだろうと思ってた。
だけど、そうじゃなかった。
ちょっと変なところはあるけど、優しい人で。
どんなに酷い対応をしても、いつも笑顔で話しかけてきて。
開かないようにしてきた心を、勝手に開けてきた。
……なのに。
「……人が構って欲しい時には、構ってくれないんだから」
最近、微妙に冷たいし、構ってくれない。
…ぶー。
569: 2014/07/13(日) 23:31:34.38 ID:nIN+3vS9o
今回バランス良いよなあ
【10月4週】
提督「そういえば、赤城は弓道部だっけ?」
赤城「…ふぁい…んぐ、そうですけど、どうしましたか?」
提督「いや、文化祭何かするのか、と思ってさ」
赤城「いえ…出店でもやるか、なんて言ってたんですけど、結局流れちゃいましたね」
提督「そうなのか」
赤城「ま、皆クラスの出し物もありますからね」
赤城「そういう提督くんは、演劇部ですし、何かやるんでしょう?」
提督「ああ、ふっふ、主役だぜ主役」
赤城「…主役…凄いですね」
提督「…つっても、もう片方の引き立て役みたいなもんだが」
提督「良かったら、見に来てくれよ」
赤城「…はい、行かせて貰います」
提督「おう、頼むよ」
赤城「…ところで、飲食は…」
提督「…体育館でやるから、禁止だ」
赤城「…ですか…」
…どこまで食うこと考えているんだこいつは、全く。
千代田 281/500
吹雪 372/500
赤城 289/500
由良 291/500
古鷹 154/500
コミュ対象、一番コンマの高い娘
千代田>>+1
吹雪>>+2
赤城>>+3
由良>>+4
古鷹>>+5
【10月4週】
提督「そういえば、赤城は弓道部だっけ?」
赤城「…ふぁい…んぐ、そうですけど、どうしましたか?」
提督「いや、文化祭何かするのか、と思ってさ」
赤城「いえ…出店でもやるか、なんて言ってたんですけど、結局流れちゃいましたね」
提督「そうなのか」
赤城「ま、皆クラスの出し物もありますからね」
赤城「そういう提督くんは、演劇部ですし、何かやるんでしょう?」
提督「ああ、ふっふ、主役だぜ主役」
赤城「…主役…凄いですね」
提督「…つっても、もう片方の引き立て役みたいなもんだが」
提督「良かったら、見に来てくれよ」
赤城「…はい、行かせて貰います」
提督「おう、頼むよ」
赤城「…ところで、飲食は…」
提督「…体育館でやるから、禁止だ」
赤城「…ですか…」
…どこまで食うこと考えているんだこいつは、全く。
千代田 281/500
吹雪 372/500
赤城 289/500
由良 291/500
古鷹 154/500
コミュ対象、一番コンマの高い娘
千代田>>+1
吹雪>>+2
赤城>>+3
由良>>+4
古鷹>>+5
588: 2014/07/13(日) 23:49:04.28 ID:nIN+3vS9o
――帰り道
提督「…いよいよっすねー」
古鷹「…そうだね」
提督「…あー…緊張する」
古鷹「大丈夫だよ、大丈夫」
ついに来週に迫った文化祭。
なんとか、演技も見せられるレベルにまではなった。
しかし、それと緊張とは別である。
体育館を借りてやるんだ、当然大勢の人が来るはず。
その前で演技をするとなると…おおう、今からでも震えがくる。
古鷹「あはは、まあ、どうしてもしょうがないよね、緊張は」
提督「先輩みたいに落ち着いていられる方が異常ですよ…」
古鷹「…うーん、ほら、結構私は慣れてる…っていうのかな?」
提督「…うーむ…俺も中学からやってるし、そろそろ慣れてもいいはずなんですけど…」
古鷹「ふふ、でもさ、今から悩んでも仕方ないよ?」
提督「…確かにそうですけどねー…くー…緊張するー…」
大勢の人の前で恥をかかないだろうか。
いや、俺だけならいい、先輩まで巻き込むことになったら…。
…不安だけが、どんどんと広がっていく。
古鷹「…んー…そうだ!」
提督「…どうしました?」
古鷹「私、緊張に効く、とっておきのおまじないを知ってるよ?」
提督「おまじない…?」
古鷹「うん、おまじない」
提督「………」
おまじない、ねぇ。
…うーむ――
>>+4
A.ふっ、そんな物には頼らないぜ。
B.…気休めには、丁度いいかも。
C.…折角ですけど、遠慮しておきます。
598: 2014/07/13(日) 23:57:46.86 ID:nIN+3vS9o
B.…気休めには、丁度いいかも。(*1.5)
…そうだな。
たまには、そういう物に頼ってみるのも良いかもしれない。
提督「…そうですね、お願いします」
古鷹「うん、じゃあ…ちょっと、屈んでみて?」
提督「はい」
膝を折って、言われた通りに屈む。
古鷹「えーと…そのまま、目を瞑って」
提督「はい」
目を瞑る。
何も見えない。いや当然だけど。
古鷹「じゃ、少しじっとしててねー」
提督「はい」
一体何をするのだろう、と動かないでいると、不意に、前髪が持ち上げられた。
遅れて、おでこに柔らかい感触。
提督「…っ!?」
古鷹「えへへ、これがおまじない」
提督「せ、せんぱ、先輩っ!?」
古鷹「小さい頃、演劇会の前にお母さんがやってくれたんだ」
提督「へ、へへへぇそうなのですかー!」
無邪気に語る先輩。
だがこっちはそれどころではない。
落ち着くどころではない、思考がまとまらない。
やべえよ、どんだけ俺耐久力低いんだよ。
古鷹「どうかな、落ち着いた…かな?」
提督「いやすっげぇ落ち着きましたー!すげえー!おまじないすげえ!」
古鷹「そっか!良かったー…」
ああ全然良くないです良くないんですちくしょうでもすいませんもっかいやってください。
いやいや、うん。いや。
おまじないってヤバいわ。
古鷹→ 226/500
…そうだな。
たまには、そういう物に頼ってみるのも良いかもしれない。
提督「…そうですね、お願いします」
古鷹「うん、じゃあ…ちょっと、屈んでみて?」
提督「はい」
膝を折って、言われた通りに屈む。
古鷹「えーと…そのまま、目を瞑って」
提督「はい」
目を瞑る。
何も見えない。いや当然だけど。
古鷹「じゃ、少しじっとしててねー」
提督「はい」
一体何をするのだろう、と動かないでいると、不意に、前髪が持ち上げられた。
遅れて、おでこに柔らかい感触。
提督「…っ!?」
古鷹「えへへ、これがおまじない」
提督「せ、せんぱ、先輩っ!?」
古鷹「小さい頃、演劇会の前にお母さんがやってくれたんだ」
提督「へ、へへへぇそうなのですかー!」
無邪気に語る先輩。
だがこっちはそれどころではない。
落ち着くどころではない、思考がまとまらない。
やべえよ、どんだけ俺耐久力低いんだよ。
古鷹「どうかな、落ち着いた…かな?」
提督「いやすっげぇ落ち着きましたー!すげえー!おまじないすげえ!」
古鷹「そっか!良かったー…」
ああ全然良くないです良くないんですちくしょうでもすいませんもっかいやってください。
いやいや、うん。いや。
おまじないってヤバいわ。
古鷹→ 226/500
600: 2014/07/14(月) 00:04:56.16 ID:/EQ0wCkfo
【古鷹―その1】
消えない火傷の痕。
治ったはずなのに、今も痛むその痕。
奇異の視線が刺さる。
皆、この痕を見る。
その度に、痛むのだ。
忘れたい記憶を呼び起こして。
…でも。
初めて、痕じゃなくて、私を見てくれる人がいた。
火傷の痕の奥の、私自身を。
だから、好き。
そんな貴方が、たまらなく愛おしいのです。
「提督くん――」
おまじない、なんて嘘だけど。
ごめんね、とは言いません。
だって、貴方が好きだから。
艦娘達と過ごすちょっとした学園もの【6週目11月】
604: 2014/07/14(月) 00:07:23.73 ID:qFmV9rOto
これは・・・すばらしい



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