350: 2014/09/13(土) 23:51:59.08 ID:ARflreR6o


【10月1週】

劇場版 艦これ


翔鶴「…………つーん」

提督「…いやほんとすんませんした」

翔鶴さん、ご機嫌斜め。

下ネタはどうも嫌だったらしいです。

提督「…その、翔鶴のお陰で元気になれたしさ」

翔鶴「……お兄さんなんて知りません」

翔鶴「…心配してたのに」

提督「……ごめんなさい」

翔鶴「………ダメです、もうちょっと怒ります」

提督「そんなぁ…」



コミュ対象 23:55に一番近いレス


阿賀野  127/500
瑞鳳    344/500
龍驤    308/500
睦月    334/500
翔鶴    197/500

363: 2014/09/14(日) 00:19:20.68 ID:krbkCxZfo

横須賀中央病院。

俺達の街にある最大の病院と言っていいそこは、当然以前から知っていた。

…地下がある、なんて話は生憎知りやしなかったけれど。

受付で地下にお見舞いに行きたいと言えば、最初は当然怪訝な色を見せられた。

だが、龍驤に貰った紹介状を出せば―診察室の奥、地下へと続くエレベーターへと案内してくれた。

そのエレベーターの中、1人呟く。

提督「……本当に、なんつーか」

龍驤の事は、現実で。

俺の日常の後ろにも、色んな物が潜んでいたのだと。

そんな事を思い知らされたのだ。

提督「…お」

ポーン、と軽い音。

目的地に着いたことを知らせるエレベーターの合図。

提督「……っ」

まず、降りて思ったのは、暗さ。

昼間にも関わらず、やけに薄暗い。

光の届かぬ地下の廊下は、まるで世界から切り離された空間のようで。

リノリウムの床に響く自分の足音だけが、やけに大きく聞こえる。

つい振り返った背後で、エレベーターが再び地上へと昇り始めていた。

提督「…ええと…瑞鳳の部屋、は」

…とにかく、進むしか無いか。

感じた不気味さを振り払うように、強引に歩き始める。

一歩を踏み出す度に動く自分の影すらも、少しだけ怖かった。

提督「………ここ、だな」

幸いにも、目的の部屋はすぐに見つかった。

エレベーターのある場所から幾程も歩かぬ内に見えたネームプレートには、しっかり彼女の名前が書かれていて。

提督「…瑞鳳、今、大丈夫か?」

こんこん。二度、病室の白い扉を叩く。

返事は無い。寝ているのだろうか。

…起こしてしまうかも―とも考えたが。

もう一度扉を叩いてから何の反応も無いのを確認して、俺は扉に手をかけた。

瑞鳳「……………」

………そして、その先。

彼女は、起きていた。

しっかりと開かれた瞳。

けれど、その中には何も無い、ただの空洞。

『…2度目、しかも…今回は憑依やったから、な』

龍驤の言葉を思い出す。

希薄だった。氏んでいるのだと言われれば納得してしまいそうな程に。

久しぶりに見た彼女は、ただ生きているだけだった。

364: 2014/09/14(日) 00:38:30.66 ID:krbkCxZfo

提督「瑞鳳」

瑞鳳「…………」

反応は、無い。

ベッドの上、上半身だけを起こした彼女はただ壁を見つめている。

まるで、俺が入ってきたことになど、微塵も関心を示していないかのごとく。

いや―気付いていないのかもしれない、単純に。

提督「瑞鳳」

もう一度、名前を呼ぶ。

瑞鳳「……………?」

今度は、ゆっくりと首を動かした。

…夏休み前の彼女の顔を、そんなに詳細に覚えているわけではないが。

以前よりも頬がこけ、明らかにやつれている。

その顔全体が、陰に包まれているかのように。

瑞鳳「……あ…」

そして、空洞が俺を捉える。

数瞬遅れて表れたのは、怯えか恐怖か、そんな色。

瑞鳳「…………やだ」

提督「…ず、瑞鳳?」

瑞鳳「…やだ、…やだ、やだっ」

瑞鳳「……私、やだ、こんなの、嫌、で」

声も、動きも小さい。

首を小さくふるふると振るだけで、声に至っては耳を澄まさないと聞こえない程だ。

でも、彼女は俺に明らかに怯えて、拒絶していた。

瑞鳳「…何で、皆、裏切って」

瑞鳳「信じてたのに、私、信じてたのに」

瑞鳳「なんで、やだよ…こんなの、もう、やだよ…」

空洞から、一筋、水が溢れる。

瑞鳳「……私、いらないんだ」

瑞鳳「…私なんて、いらないんだ」

提督「なあ、瑞鳳、何を――」

瑞鳳「…だって、しあわせになれないもん」

瑞鳳「誰も、私の事…誰も、誰も…」

…彼女が、何を言っているのかはわからない。

だけど、ただただ、彼女は悲しそうに見えた。

何かに怯えて、何かに縋りたいように見えた。

…俺は――

>>+1-5

A.俺には、お前が必要だ。

B.…ただ、見ている事しか出来なかった。

C.……帰ろう。

383: 2014/09/14(日) 00:49:17.18 ID:krbkCxZfo
C.……帰ろう。(*0.5)


…立ち上がる。

瑞鳳は、まだ泣いている。

空洞から流れる雫は、ひたすらにベッドのシーツを濡らしていた。

掛ける言葉、そんな物は無い。

だって、何を言えばいい?

どんな事を言って、彼女に向きあえばいい?

彼女のことなんて、俺には何もわからないのに。

何もわからないから。

時間を置くのだ。

ただ、それしか出来ないから。

提督「……また、来るよ」

きっと、聞こえてなんていない。

そんな事は、俺にだってわかっていた。

啜り泣く声だけが、背後で響いていて。

病室の扉を開ける。

視界に広がった廊下は、さっきよりも暗く見えた。





瑞鳳→  378/500

405: 2014/09/14(日) 01:20:59.87 ID:krbkCxZfo


【10月2週】


秋。

その日はまさに秋という日だった。

身体を撫でる、肌寒い風。

それをやけに寒く感じる日だった。

提督「…さみーなぁ」

翔鶴「…風邪、ぶり返したんですか?」

提督「……いいや、そういうのじゃない」

翔鶴「……?」

…心の中を、覗けるような。

そんな機械が、欲しかった。





コミュ対象 01:24に一番近いレス


阿賀野  127/500
瑞鳳    378/500
龍驤    308/500
睦月    334/500
翔鶴    197/500

490: 2014/09/14(日) 22:19:49.35 ID:krbkCxZfo

『…ちっと待っときや』

いつもの放課後の見回りの途中、急に神妙な顔になった龍驤。

彼女は俺に来るな、とだけ言って、その姿を消した。

提督「……トイレか?」

…とりあえず、思い当たることはそのくらいしかない。

まあ生理現象なら仕方ねーか、と大人しく待っていたのだが、龍驤は一向に姿を現さず。

提督「…遅い」

便秘か、とか言ったらぶん殴られそうだけど。

路地裏にひとりポツンと取り残された俺は、やることもなく。

手慰みに弄っていたスマホの充電を10%程消費したところで、やっと後ろから声がした。

龍驤「……あー…すまんかったな、手間取ってもうた」

提督「ああ、別に―――っ!?」

思わず、言葉を失う。

片足を引きずって此方に歩いてくる彼女の服は擦り切れ、肌の見える部分にはほぼ傷が付いていた。

提督「お、おい!?」

龍驤「…うっさい、あんまり大声出さん取ってくれや、頭に響くから」

提督「……いや…そうじゃなくて、どうしたんだよ!?」

龍驤「…だーから、大声出すなっちゅーに」

立ち上がった俺に構わず、龍驤が地面に転がる。

龍驤「……大物やった」

提督「…大物…って、深海棲艦…か?」

龍驤「…ああ…遂に、姫まで顕れるようになったわ」

提督「姫…?」

龍驤「…ただの分類や、分類…そう呼ばれる大物がおるってだけや」

龍驤「ちゅーても、ここまでやられたんは…ちっと誤算やったね」

提督「…ああ、そうだ!傷!とにかく病院に…!」

龍驤「…治癒の術を使うから、平気や」

提督「……そんなものまであるのか」

龍驤「…ま、長い歴史が色々積み重ねて来たんよ」

龍驤「せやけど、これ使っとる間は動けんからな…その間、ちっと周り見とってや」

提督「あ、ああ…」

毎度の如く札を天に掲げれば、光が龍驤を包んだ。

痛々しい生傷に、光の筋が入り込んで行く。

龍驤「……沿岸再開発、だいぶ進んだみたいやな」

提督「…ああ、埋め立ては終わって、大規模ショッピングモールの建設に移ったって、ニュースで」

提督「……それが原因、…だよな?」

龍驤「ああ、せやろな」

提督「…だったら」

龍驤「…ん?」

提督「だったら、これからはずっとお前はそんな風に戦うのか?」

491: 2014/09/14(日) 22:28:48.39 ID:krbkCxZfo


龍驤「…大丈夫や、今回はちょいと不覚を取っただけやから」

提督「今回はそうなのかもしれないけど…」

提督「でも、毎回毎回そんな強い奴とやってたらよ、もしかすると今回より酷い結果になることだって」

龍驤「……つっても、それがウチの仕事やからな」

提督「…仕事じゃなくてさ、もっとこう…」

龍驤「ああ、キミは心配せんでええ」

龍驤「…もう、ここらでキミの仕事は終わりや」

提督「え?」

龍驤「だいぶこの街の地形やらなんやらも覚えたしな」

龍驤「こっから先、流石にキミを巻き込むわけにはいかんから」

提督「…終わり、って」

龍驤「…そのままの意味、今まで協力ありがとうございました、や」

提督「………」

龍驤「……というか、迷惑や、はっきり言って」

龍驤「今のウチの姿を見てわかったと思うけど、正直これからキミを守りながら戦える程の余裕は無いかもしれん」

龍驤「せやから…ま、そういうことや」

提督「………」

言外に。

邪魔だ、と言われているらしい。

勿論、言わんとすることはわかる。

けれど…それでも、自分に出来る事を探してしまう。

…傷だらけのこいつを見て、1人にさせたくないと思ってしまう。

……――――――



>>+1-5


A.嫌だ。

B.……俺に、何か出来ることは――

C.……わかった。

509: 2014/09/14(日) 23:00:53.60 ID:krbkCxZfo
A.嫌だ。(*1.5 最低値401)


提督「嫌だ」

龍驤「はぁ?」

何を、という表情を浮かべる龍驤。

畳み掛けるように、俺は続ける。

提督「…1人にさせたくない、お前を」

龍驤「……何言うとんのやいきなり、アホか」

龍驤「いいか、ウチはキミよりずっと強いんや」

提督「…知ってるさ」

龍驤「せやったら――」

提督「それでも」

提督「…それでも、1人にさせたくない」

頼って欲しいとか、そんな傲慢な事は言えないけれど。

ただ、側にいたかった。

目を離してしまえば、いつの間にか消えてしまいそうなこの少女の。

龍驤「……アホか」

提督「…アホで良いさ」

龍驤「……とりあえず、顔、近い」

提督「と、わ、悪い」

龍驤「……氏んでも、知らんで」

提督「…大丈夫、俺は天才陰陽師だからな」

龍驤「は、氏ぬ間際でもその減らず口を叩けるか試してみたいもんや」

回復が終わったらしい龍驤が立ち上がる。

その右手を、俺に差し出した。

龍驤「…せいぜい氏なんよーに、な」

提督「お前こそ」

龍驤「……ホンマどっからくるねんその自信…」

俺は、しっかりと手を取った。

龍驤は、笑っていた。



龍驤→  401/500

518: 2014/09/14(日) 23:10:35.99 ID:krbkCxZfo


【龍驤―その3】



「…………うあー」

人の気持ちはよーわからん。

あいつの気持ちは本当にわからん。

そして、自分の気持ちが一番わからん。

本来なら、あり得ない事。

協力にしたってそう、もう少し早めに打ち切るべきだった。

なのに、ここまで引っ張って。

その上、まだ協力したいと言ったあいつの言葉を、あろうことか受け入れてしまった。

結局、単純な話で。

あいつが側にいる時間を、自分は捨てたくなかったのだろう。

そんな自分の気持ちが、わからない。

「…つーか」

「……わからんふり、なんやろなぁ」

ただのひとつの知識くらいには知っていて。

自分には縁が無いと思っていた気持ち。

それを認めたくないというか、認めたら何となく悔しいというか。

「…………………」

…まぁ。

恥ずかしくて、どうしてもその言葉を口には出せなかったけれども。

519: 2014/09/14(日) 23:16:38.60 ID:krbkCxZfo
龍驤に関しては詰め込みすぎて端折りすぎて全然書きたいように書けてないというか、なんかごめんなさい
もうこいつだけ1000くらいにしとけばよかった


【10月3週】


提督「……」キリッ

提督「……」スチャッ

翔鶴「……………」

「ね、ねぇ…翔鶴さん」

翔鶴「…はい」

「…提督先輩、何でさっきから弓持って変なポーズの練習してるの?」

翔鶴「…つ、強くなるため…らしいです」

「…………」

翔鶴「……い、いえ…私もさっき聞いて言われたことをそのまま言っただけですから」

「………そう」

提督「……うーん」

提督「……このポーズのほうが強そうかな」チャキッ

提督「…いやこの構えが」スッ



コミュ対象 23:20に一番近いレス


阿賀野  127/500
瑞鳳    378/500
龍驤    401/500
睦月    334/500
翔鶴    197/500

547: 2014/09/14(日) 23:51:20.73 ID:krbkCxZfo

わあ、と。

弓道場の至る所から歓声があがる。

文化祭、我が弓道部は広報と宣伝の為に弓道場を開放していて。

そこには、沢山の人が詰めかけていた。

目的は――

翔鶴「…………」

翔鶴が弓を引く。

二射目も、最初と同じように的のど真ん中へと突き刺さる。

もう一度、湧き上がる歓声。

中には、口笛を吹いたりする者までいる。

…だから、入場制限くらいかけろと言ったのに。

翔鶴「…………」

そんな中でも、全く集中を切らさぬ翔鶴の第三射。

やはり、先の二つと同じように真ん中へ。

残心の後、大きく観客へ礼をすれば、また歓声が湧いた。

弓の腕と、容姿。

二つの理由で選ばれたこの役目であったが、どうやら大成功のようだった。

中学時代からやっていた弓道、名を知られていた彼女目当てにやってくる客。

その容姿を聞きつけて一目見ようとやってくる客。

どちらも盛り上がっていた。

…盛況なのは結構だが、俺としては全く面白くない。

まるで翔鶴がただの見世物のようで、非常に腹立たしい。

……なんてことを思うのは、俺の小さな嫉妬心だろうか。

提督「…こんな事やったって、部員は増えねーと思うんですけどねぇ」

「しかしだな、まずはこうして認知度から上げていくのが大事だと思わないか?」

提督「……そうかもしれねーっすけど」

隣、男子部の部長にちょっと毒を吐いてみれば、正論で返される。

そりゃそうだろうさ、弓道部員を増やすならまずは知ってもらわなきゃいけないと思うよ。

でも、それで翔鶴目当ての奴なんかが入部してきた日にゃ――

翔鶴「お兄さん」

提督「…お、ああ、どうした?」

翔鶴「…いえ、えと…その…もし…お暇、なら」

何かを言いたそうに、翔鶴が手を擦り合わせる。

…ふむ――


>>+4

A.…ああ、さっきの、いい演技だったぞ。

B.……えーと…どうした?

C.……文化祭、一緒に回るか?

569: 2014/09/15(月) 00:04:02.66 ID:88qjx+Fko
B.……えーと…どうした?(*0.5)


提督「……えーと…どうした?」

翔鶴「…いえ…その…」

「ああ、翔鶴さん」

翔鶴「…はい?」

はっきりしない態度の翔鶴に聞き返すと、割って入ってきたのは部長。

「さっきの、まだ見たいって人がいるみたいなんだ」

翔鶴「え?」

「いや、ここ結構狭いから、どうしても入れない人が出てね」

「…それで…午後からも良かったらもう一回演技して欲しいなと思うんだけど…」

提督「ちょ、部長」

「…どうかな、翔鶴さん?」

翔鶴「………はい、問題ありません」

「いやー、助かるよ!ありがとう!」

提督「…ちょっと、翔鶴にも都合が…」

翔鶴「…大丈夫ですよ、お兄さん」

心配しないで下さい、と笑う翔鶴は。

やはり、何か言いたげな瞳をしていた。

…けれど、きっとこいつはこの頼みを断れないだろうから。

提督「…そうか、無理はするなよ」

翔鶴「…はい」

言えたのは、これだけだったのだ。



翔鶴→  205/500

572: 2014/09/15(月) 00:14:53.04 ID:88qjx+Fko


【翔鶴―その1】


「…………ふっ!」

弓を射る。

慣れた動作。

何度も、何度も昔から繰り返してきた動作。

矢が、的に刺さる。

それを確認して、まず瞳を動かした先は。

「……お兄さん」

小さく口の中で、慣れ親しんだ呼称を呼ぶ。

彼が見ているのは、的に刺さった矢。

『凄いなぁ』

口が、そんな風に動いた気がした。

……。

弓道場の至る所で上がった歓声よりも。

私にとっては、その言葉が嬉しかった。

2本目の矢を取る。

それが少しだけ急ぎ気味の動作になっているのに、自分でも気づけなかった。

577: 2014/09/15(月) 00:20:30.88 ID:88qjx+Fko


【10月4週】



提督「……ふぃー…」

龍驤「…寒そうやなぁ」

提督「…今年は異常気象じゃ、もう寒いなんて」

龍驤「毎年こんなもんやろ」

提督「…そんなもんかね」

龍驤「……ん」

提督「……?何だ?手?」

龍驤「…ウチも寒い」

提督「……ああ、暖かい缶コーヒーでも買ってこようか?」

龍驤「何でそーなんねん!」

提督「……?」



コミュ対象 00:24に一番近いレス


阿賀野  127/500
瑞鳳    378/500
龍驤    401/500
睦月    334/500
翔鶴    205/500

610: 2014/09/15(月) 00:59:26.86 ID:88qjx+Fko



睦月「…あの」

提督「……おう」

睦月「にゃは…えっと、ごめんなさい」

気まずさを誤魔化すように一つ、睦月が笑う。

…というのも。

俺は睦月に早く返事が欲しい、と呼び出されたのだ。

…まあ、当然か。

ここまで引っ張って、まだ返事を考えてない、などとは。

誰が思うであろう。

睦月「な、なーんか急かしてる、みたいだけど…」

睦月「…もうそろそろ、答えは固まったかなって、思ったのです」

睦月「も、勿論!絶対に言って欲しい、ってわけじゃー……ない、けど」

答え。

俺がずっと考えていた事。

…それは――――



>>+1-5


A.睦月の告白を受け入れる。

B.まだ、時間が欲しい。

C.……ごめん。

633: 2014/09/15(月) 01:12:18.39 ID:88qjx+Fko
A.睦月の告白を受け入れる。(*1.5 最低値401)


…睦月が隣にいる、日常。

それはきっと、俺にとって何より代えがたい、そんな物で。

提督「…睦月」

睦月「…は、はいっ!」

提督「お前に告白されてからさ、一ヶ月くらい…全然、話してなかったよな」

睦月「……?…そ、そうですね」

提督「…何かさ、…すっげー寂しかった、その間」

睦月「はえっ?」

提督「…寂しくて、考えたんだ」

提督「……何が足りないのか、って」

一歩、踏み出す。

それに睦月が身体を固くした。

俺より、かなり小さなその身体。

無遠慮に、抱き締める。

睦月「……え!?」

提督「…お前が、隣にいないから」

提督「…だから、きっと寂しかった」

睦月「あ、あのあの!?…あの、えと、つ、つまりー…」

提督「俺も好きだ、睦月」

提督「…こんな俺で良ければ、付き合って欲しい」

睦月「………」

提督「……む、睦月?」

反応が無い睦月を見る。

その瞳は、溢れんばかりに潤んでいた。

睦月「……提督くぅん……」

提督「…な、何で泣くんだよ」

睦月「…う、嬉しくてっ、嬉しくて、よく、わかんないにゃー……」

提督「……変な奴」

ぽん、と頭に手を置く。

それに、睦月が涙を拭って濡れた手を重ねた。

…それは冷たいのに、何処か暖かかったのだ。



睦月→  401/500

641: 2014/09/15(月) 01:17:24.92 ID:88qjx+Fko


【睦月―その3】



日常における、何よりの幸福。

そんな事を聞かれて、恋と答えるのは、あまりにも普通だろう。

ありふれていて、誰でも答えそうなそんな答え。

でも、それはきっと悪いことなんかじゃない。

皆がそれを幸せだって思うから、皆がそう答えるんだ。

普通で、ありきたりで、どこにでもある。

そんな幸せ。

睦月は、それを掴みました。

「………にゅふふー…」

「…変な顔」

「…にゅふふー…」

「…聞いてねえし」

…ああ。

睦月は幸せです。

どこから見ても、どこを取っても。

普通に、ありきたりに、どこにでもあるように、幸せです。

「…ね?提督くん?」

「…お前は俺に心を読めというのか」

「です!」

「胸を張るな胸を、無いぞ」

「…これから成長するんだにゃー…」

649: 2014/09/15(月) 01:23:48.66 ID:88qjx+Fko


【龍驤―特殊1】



「…去ねっ!」

深海、と。

その名を冠する鬼へ、思い切り札を叩き込む。

それは、光の粒となって、天へと昇っていった。

「……はぁ」

…今日は、無駄に消費が多い。

使わなくていいような道具まで持ちだしてしまった。

「…ストレス発散」

きっとわかっている目的を、口にしてみる。

ではそのストレスはどこから来たのだろうか。

『あ、龍驤―』

『いや、実はな―』

……。

「………けっ」

疲労の溜まった身体を、乱暴に地面に投げ出した。

ああ、やはり。

自分の気持ちなんて、わからない。

今まで、1人で戦うことが当たり前で。

そのままでいいと思っていたのに。

「何が、1人にさせたくない、や」

「…約束くらい、守らんかい」

…今、隣に誰もいないこと。

それに、どうしようもなく腹が立った。

艦娘達と過ごすちょっとした学園もの【12週目11月】

引用: 【艦これ】艦娘達と過ごすちょっとした学園もの★11【安価】