899: 2014/11/03(月) 02:55:37.36 ID:hdlCwWyLo


【8月1週】

劇場版 艦これ


提督「前が見えねぇ」

霞「そう、じゃあ勉強しなさい」

提督「問題が見えないです」

霞「そう、じゃあ勉強しなさい」

提督「怒っていますか」

霞「凄く、ね」

提督「男の部屋で寝るねーちゃんも悪いと思うのです」

霞「…それだけ信頼してたのよ」

霞「さて、その信頼を裏切ったのは誰かしら?」

提督「……ごめんなさい」

霞「…すぐには許さないわ、反省しなさい」

提督「…うす」



霞      139/500
雪風    *43/500
島風    500/500
弥生    291/500
加賀    **0/500


>>+1-5までのコンマに対応、最高値の子とコミュ

915: 2014/11/03(月) 03:09:35.08 ID:hdlCwWyLo


加賀「……あ」

提督「…お、加賀先輩じゃないですか」

加賀「………え、ええ…提督くん、こんにちは」

夏休み、本を読もうと思い。

普段は学校やらであまり利用出来ない、近所の図書館へ。

すると偶然にも、そこには何と見慣れた顔が本を読んでいた。

…………ジャージで。

提督「…あー…ら、ラフっすね」

加賀「……違うの、たまたま、そう、たまたまなの」

提督「…そ、そっすか……家、近いんですか?」

加賀「ええ、でもね、違うの、普段は流石にジャージで済ます事はごくたまに…3回に1回くらいしか…」

…驚いた。

結構加賀先輩が慌てていらっしゃる。

失礼かもしれないが、その姿に案外女の子らしい所もあるんだなあ、と思ってしまった。

あ、いや、格好は…ジャージだけども。だるんだるんの。

加賀「……そうだ、もうそろそろ帰ろうと思っていたの、失礼するわね、提督くん」

提督「…あー…なんかすいません、もしかしてお邪魔してしまったでしょうか」

加賀「いえ、本当に帰ろうと思っていたの、本当に、ええ」

提督「…………」

…うん。

これもう完全に俺のせいだよね。

…参ったなぁ、図らずも先輩の読書の邪魔をしてしまった……。

うーむ――――



>>+4


A.今度、服でも一緒に見に行きますか?

B.……お、お疲れ様ーっす。

C.…じゃ、ジャージでも加賀先輩の魅力は隠せないですね!あはは…。

927: 2014/11/03(月) 03:23:58.04 ID:hdlCwWyLo
A.今度、服でも一緒に見に行きますか?(*1.5)



提督「…えっと、今度、服でも一緒に見に行きますか?」

加賀「…………服………え?」

提督「あ、いえ…その…えー…」

マズい。これ取り方にとっては嫌味じゃねえか。

お前まともな服持ってねえなーという意味だと穿った見方をされたらどうしよう、どうもできない。

くそう、口に出してしまった言葉は取り戻せないのだ。

加賀「……いいの?」

が、そんな心配は全く外れた。

何故か加賀先輩は少しそわそわした様子でこっちを見て、いつもよりも数段柔らかい声でそう言ったのであった。

それを俺が不思議そうに見ていると、すぐに咳払いをして。

加賀「…あ……ん、んんっ!その言葉、本当なのかしら?」

提督「いえ!あの、勉強とか忙しかったら…」

加賀「………大丈夫よ…えっと…実は丁度、男の人のセンスも取り入れながら買い物をしたかったの」

提督「そ、そうなんですか?」

加賀「ええ、誰にしようかと思っていたけれど…そう、提督くんがそう言うなら…まあ、しょうがないわね」

提督「あ、あはは…そりゃ丁度よかったです」

加賀「ええ、助かるわ…それじゃあね、提督くん」

言って、本を片腕で抱えたまま優雅な動作で振り返る。

……ただし格好はジャージ。

…なんというか。

加賀先輩でも、ジャージで外出するんだなぁと。

そんな事を思った一日であった。




加賀→  *87/500

932: 2014/11/03(月) 03:32:34.79 ID:hdlCwWyLo


【8月2週】


―とあるLINE会話


『やりました』

『…加賀さん?いきなりどうしたの?』

『彼と出かける約束をしました』

『おー…おめでとうございます、ぱちぱち』

『ふふ』

『それで、いつ行くの?』

『………え?』

『…え、って…日取り、決めてるんでしょう?』

『…………』

『…既読付いてるわよ、加賀さん』

『……決めてません』

『…なんというか…まあ、なんというか…はぁ』

『…どうしましょう』

『連絡したらいいじゃない』

『連絡先、知りません』

『……………』

『…無視ですか、既読無視ですか、ねえ』




霞      139/500
雪風    *43/500
島風    500/500
弥生    291/500
加賀    *87/500


>>+1-5までのコンマに対応、最高値の子とコミュ

36: 2014/11/04(火) 19:38:27.34 ID:fbuF426Do


「おにーーーさーーーん!」

「開けろーーー!こらーーーー!」

夏休み。

俺の至高の読書タイム。

それを邪魔する声がした。

「うっさいわ!」

「あ!おにーさん!おはよー!」

「おはよーじゃねえよ!邪魔すんなっていつも言ってんだろ!」

「いやー!おにーさんと遊ぶのー!」

「駄々をこねるな!」

「こねるー!」

じたばたじたばた。

手をそんな感じで元気に動かす島風。

前より悪化してるじゃねえかこいつ。

幼女だ。完全に幼女だぞもう。

知能と思考を奪われている。手遅れだ。

「ま、冗談だけど、おはよ、おにーさん」

「…切り替えはっやいなぁお前」

「どーせ普通にやったら開けてくんないしね、にひひ」

と思ったら知的な一面を取り戻しやがった。

良かった、駄々っ子と化した島風はいなかったんだな。

……というやりとりを、ここ一週間程毎日にように繰り返している。そろそろ飽きてきた。

それを指摘しないのは、まあ、うん、俺も楽しんでるんだよな、何だかんだ。

37: 2014/11/04(火) 19:41:23.74 ID:fbuF426Do

「…はぁ…、おはよう、島風」

「あ、今日は雪風ちゃんも来るってさ!桃鉄しよーよ、桃鉄!」

「……やだ、リアルファイトの未来しか見えない」

「手ー抜くからさー、ね?」

「それはそれで腹立つんだよ!」

「むー、わがままー」

「……ほう、そんなにでこぴんを喰らいたいかお前」

「…わ、ちょ、冗談だってじょーだんー!」

「問答無用!」

「あうっ!?」

大袈裟に島風が仰け反る。

そのまま額を抑えて、恨みがましそうに俺を見た。

「…ひっどーい」

「ふん、反省しなさい」

38: 2014/11/04(火) 19:44:11.70 ID:fbuF426Do


「…おにーさんさー」

「なんだよ」

「……私に、好きって言ってくれたことないよね」

「……な、何だいきなり!?」

「………その冷たい態度でふと思ったんだよ、そうだよ!不公平じゃない!?」

私は言ったのにー!とまた暴れだす。

どうにもこっちは素のようだ。

「…ベ、別にそんなさー…無理に言葉にするもんでもないだろ」

「だって全然おにーさん前と変わんないもんー!不公平だよふーこーうーへーいー!」

「あーもーうるさい!」

「うるさくしてやるー!」

「……わかった、わかったから少し黙れ…で、どうすりゃ満足するんだよ、お前」

「…ふっふー、決まってるじゃん、そんなの」

何か楽しそうに微笑んで、島風が軽く咳払いをする。

そして、その顔のままで俺に向き直った。

「おにーさん!」

「…おう」

「好きですっ!」

「…………」

「だから、早く返事をくださいっ!」

……なるほど。

…そういう手で来るのかお前はこの野郎。

つい黙ってしまった俺の言葉を、相変わらず微笑みながら島風は待っている。

……わかったよこんちきしょう。

言えばいいんだろ、言えば。

「………島風」

「はいっ!」

「………――――」

小さく、物凄く小さく呟いたその言葉。

それを聞いて、島風は満面の笑みを浮かべた。

まるであの時夜空に浮かんだ大輪の花のような、そんな笑顔を。




【島風 HAPPYEND】

艦娘達と過ごすちょっとした学園もの【15周4月】

引用: 【艦これ】艦娘達と過ごすちょっとした学園もの★15【安価】