1:2015/01/31(土) 21:23:01.80
ジャイアン「のび太、お前は悪くない、悪いのは全部俺だ。お前は何も悪くない」

ジャイアン「俺の勇気の無さが、悪いんだ。すまねぇ、出頭はできねえよ」

ジャイアン「こんな時、なんでお前がいねーんだ、ドラえもん」

ジャイアン「のび太を助けてくれよ。そして、俺を裁いてくれよ。ううっ・・・」



11:2015/01/31(土) 21:28:35.10
一年前

ジャイアン「ドラえもん、未来の俺がどうなってるか教えてくれよ」

ドラえもん「ダメ」

ジャイアン「何でだよ!のび太やスネ夫には教えてやってんのに、なんで俺には教えてくんねーんだよ!」

ドラえもん「ダメだったらダメ!複雑な事情があるんだ!」

ジャイアン「ッチ、なんでい、そんなこと言われると余計気になるじゃねーか」

ドラえもん「ごめんジャイアン。でもこれだけはどうしても教えられないんだ」

ジャイアン「ま、まさか死んでるなんてことないよな!?」

ドラえもん「安心してそれは無い。もしそういう状況に陥ったら僕が助ける」

ジャイアン「ならいいけどよ、なんか腑に落ちねーよな」
12:2015/01/31(土) 21:31:55.30
のび太「ただいま!」

ドラえもん「おかえりのび太くん。そういえばさっきジャイアンがうちに来たよ」

のび太「ジャイアンが?それは珍しいね。なんて要件だい?」

ドラえもん「未来の自分がどうなってるか、教えてほしいだってさ」

のび太「えっ・・・それで、言ったの?」

ドラえもん「もちろん言ってないさ。もし言ったら間違いなく君の将来に影響するからね」

のび太「よかった・・・もしこれがジャイアンに知られたら、ジャイアンどう思うと思う?」

ドラえもん「さあ?人によっては、殺されるかも知れないね」

のび太「怖いこと言うなよぉ」
14:2015/01/31(土) 21:36:38.04
のび太「静香ちゃん一緒に帰ろう!」

静香「ええ構わないわ」

のび太(と、ここでジャイアンが現れて)

ジャイアン「俺も混ぜてくれよ」

のび太(僕が「今からヨーカドーにでも行かない?」と言うことで)

のび太「今からヨーカドーにでも行かない?」

のび太(静香ちゃんが賛成し)

静香「いいわね、行きましょう」

のび太(スネ夫が食いついてくる、と)

スネ夫「ヨーカドーに行くのかい? それなら僕ちんも混ぜてよ」

のび太(ビンゴ。未来操作機に寸分の狂い無し)
17:2015/01/31(土) 21:44:18.70
ャイアン「そういえばドラえもんの奴、俺にだけ未来を教えてくんねーんだよ。酷いと思わないか?」

のび太「へえ、そうなんだ。きっとあまりに酷い未来だから教えてくれないのかもね」

スネ夫「いやその線はないと思うよ。僕もドラえもんに将来どうなってるのかを聞いたけど、ロクなもんじゃなかった。これからの人生への期待も削がれて、正直聞かなければよかったと後悔してる」

静香「未来なんて聞くものじゃないわ。自分がどうなるか知ってしまったらつまらないもの」

のび太(僕は知ってる。キミの未来を。キミは、僕と結婚する。いや、それ以外の未来は、僕に削除される)

のび太「ドラえもんは気のいい奴だからね。きっと悲惨な未来を歩むジャイアンに気を使ってるんだよ」

のび太(今だ、怒れ、ジャイアン)

ジャイアン「なんだとのび太!!!!」
18:2015/01/31(土) 21:50:24.89
のび太(今、ジャイアンの怒りのボルテージをマックスまで上げ、かつ静香ちゃんに反感を買うことなくジャイアンを宥めることのできる言葉、それが)

のび太「まあまあ、落ち着いて? 落ち着いて、ね?」

のび太(単純だけど、これが今言うべき最良の言葉なのだという。間の取り方、声のトーン一つ一つに注意しないと失敗する。この台詞を言う為だけ僕は三日の練習を詰んだ)

ジャイアン「・・・チッ」

のび太(ジャスト。不気味なほど物事が順調に進んでいく、このままならあの状況へと事を運べるだろう)
22:2015/01/31(土) 21:53:20.68
ヨーカドー店内

ジャイアンツ~ ジャイアンツ~

のび太「今日はジャイアンツフェアをやっているんだね」

ジャイアン「」イライラ

のび太(後3秒で、スネ夫が「昨日ジャイアンツ優勝したからねぇ」と言い)

スネ夫「昨日ジャイアンツ優勝したからねぇ」

のび太(後5秒。この台詞を静香ちゃんが言うのは少し不自然かもしれないけど、可能性は僅かながら存在する。その僅かな可能性へと導くのが、そう)

静香「ジャイアン歌下手ね」

のび太(未来操作機!)

ジャイアン「!!」

ドカッ
23:2015/01/31(土) 21:54:15.49 ID:vdRNuJ2Q0.net
突然の超展開にワロタ
24:2015/01/31(土) 21:59:04.32
ジャイアンは考える間もなく、本能的に、静香の頬を殴っていた

静香「ジャイアンツの応援歌下手ねって言おうとしたのを噛んだだけじゃない・・・。酷いわタケシさん」

ジャイアン「ご、ごめん。そんなつもりじゃあ・・・」

のび太(計画通り)

のび太(これでジャイアンと静香ちゃんが結婚する分岐点のうちの72通りのフラグをへし折った。静香ちゃんのジャイアンへの好感度が下がっていくのが目に見える)

のび太(残り3通りのフラグを全てへし折り、僕と静香ちゃんが結婚する分岐点へ導くことができれば、僕の願いが叶う。静香ちゃんは、僕の物になる)

ジャイアンの未来、それは静香と結婚して幸せな家庭を築くこと

しかし、ドラえもんの役割はのび太に多額の借金を作らせないことであり、のび太が多額の借金を作らない未来は静香のヒモになるという未来しか無く、ドラえもんはどうしてものび太と静香を結婚させなくてはいけなかった

任務を全うできないロボットは廃棄処分されるのが未来での常識だ。ドラえもんはジャイアンの幸せな未来より自分の命を尊重した、ただそれだけのことである
26:2015/01/31(土) 22:04:24.81 ID:wI2noyLa0.net
お??
27:2015/01/31(土) 22:05:29.00 ID:9UzADMct0.net
のび太あくどいな
36:2015/01/31(土) 22:22:36.79
ドラえもん「お疲れのようだね、のび太くん」

のび太「未来操作機は一つ一つの行動、発言、仕草に気を遣わなくてはならないからね。神経すり減らしすぎて精神的に参ってきそうだよ」

ドラえもん「ジャイアンと静香ちゃんが結婚する分岐点は残り3つだよ。後少しじゃないか、がんばるんだ」

のび太「期限は?」

ドラえもん「進級までだから、あと一か月か、勝負の一か月になりそうだね」

のび太「もうやだよおおお!鬱病になって首吊っちゃうよおおお!!」

ドラえもん「やれやれ、仕方ない。じゃあ、最短で残りのフラグを全てへし折る分岐点を探してやるからそれまで休んでていいよ。そっちの方が効率いいからね」
40:2015/01/31(土) 22:31:52.44
静香「おはようのび太さん」

のび太「うわあ」ビクッ

静香「? どうしたののび太さん?」

のび太(そ、そうか。今日は未来操作機のお導きがないから、次に何が起こるのかが予測できないんだ)

のび太「いや、なんでもない、おはよう」

静香「それにしても、昨日のタケシさんは酷かったわ。人として最低よ!」

のび太「え、ああ、うん」

のび太(ここ半年、ドラえもん以外の人間と自分の意志で会話してないから、何を話せばいいかわからない)
43:2015/01/31(土) 22:37:28.91
のび太「君と会ったの、久しぶりのように感じる」

静香「なんでカタコト?ww」

のび太「ごめん、なんか、上手く話せない」

静香「そうwww」

のび太(改めて話してみると、静香ちゃんは人間なのだと実感する。今まで僕は、静香ちゃんを人形のように思ってたんだと実感する)
50:2015/01/31(土) 22:52:53.66
のび太(僕は静香ちゃんの幸せな未来を奪っていいのだろうか)

のび太(いや、友達の命がかかってるんだ。命と幸せのどちらが大切かなんて分かりきっている)

のび太(そう思って今までやってきた、けど、最近わからなくなってきた。何が正しいのか、何が悪なのか。どうやら鬱病の一歩手前らしい、今度精神科にいこう)

のび太(いや、いっそ鬱病のままの方が幸せなのかもしれない。正気を取り戻した僕に、この狂った現実に精神が耐えられるのだろうか?)

ドラえもん「のび太くん、朗報だ!最短でジャイアンと静香ちゃんの結婚する分岐点を見つけたぞ!」

のび太(この猫型タヌキは考える暇さえ与えてくれそうもない)

のび太「覚悟はできてるよ。未来操作機を貸してくれ、今すぐ、全ての台詞を暗記する」
52:2015/01/31(土) 23:01:35.61
先生「おお、野比、君が誰よりも先に学校へ来るとは珍しいな!」

のび太「先生、ステマハイスニラマハスニラマキナニマイストニキマヒニナスイトミハモニノマリミキヒハキヒミマトミキヒトニリミハキヒニキハハマリニキハイテリマキハテナニステニキナクスナニキクテストニクルキハナ゜クハストナイスライテ」

先生「な、なんだ!なんなんだ!!」

のび太「イテニハマハレハノニラマテキハトテマハモラハマテハマイシラテイハテイマハニハニマハハニママイテハテハレハトハニトイハトイハマトテハテライハテニハマニハマハニラマテニテイマニハシヒモノシヒトラレニキヒハモニラキヒモマハトレラニ」

先生の目が白目になる。

のび太(僕がここで発する台詞次第で、1京を超える未来を操作することができる。つまり、0.0000000000000000000000000001パーセントの確率だろうと、未来操作機はそこへ導くことができる)
53:2015/01/31(土) 23:04:02.74 ID:bw9HI5qsa.net
未来操作機とかいう乱数調整ワロタ
56:2015/01/31(土) 23:15:34.15
スネ夫「もう朝の会の時間だというのに、先生遅いね」

ガラッ

先生「おはよう」

先生が入った瞬間、教室の空気が凍りつく。無理もない、なんせ先生は全裸なのだ。

ジャイアン「せ、先生!どうして裸なんですか!?」

先生「う、うおおおおおおお」ブリブリブリブリブリブリ

脱糞する先生。カンニング竹山に似てるのは顔だけではなかったらしい。

先生「俺のうNこを食って氏ね!」

スネ夫の口にうOこを突っ込む先生。場は騒然である。

スネ夫「むごごごごごごごごごごごごごご!!」

先生「泣け!喚け!貴様の最終の美を飾ってやる!ワッハッハ!」

この時、ジャイアンと静香が結婚するルートは絶たれた。静香が今ので男性恐怖症になったのである。

のび太(これでジャイ×静は終わった。そして、これからが僕の腕の見せ場だ。)
57:2015/01/31(土) 23:18:45.49 ID:bw9HI5qsa.net
乱数調整怖すぎだろwww
58:2015/01/31(土) 23:20:04.41 ID:wI2noyLa0.net
なんという
60:2015/01/31(土) 23:27:25.94
のび太は日本刀を取り出す。

のび太「動くな」

先生「ヒ、ヒッ・・・」

のび太(僕が先生に切り込んでいき、先生が僕の顔に無かってうOこを投げてくる。それを避け、先生を取り押さえることで静香ちゃんは僕に惚れ、そのまま結婚ルートへ突入する。一瞬の油断が命取りになる・・・)

のび太「ふぅー」タッタッタッタッ

のび太は片足で数回跳び、

のび太「ああああああああああああああああ!!」ダッッ

先生「俺のうOこ食え!!」ベシッ

のび太「あたんねーよ!竹山!」

べちゃ

のび太「・・え?」ドロドロ
61:2015/01/31(土) 23:30:31.25 ID:bw9HI5qsa.net
空気砲みたいな銃系統だったらこんなことには・・・
62:2015/01/31(土) 23:35:11.08
のび太(しまった!今ので分岐点がズレてしまった!ど、どうすれば・・・)

先生「野比くん、補習の時間だよ。」

のび太「僕の未来は、僕が切り開く。」スッゥ

のび太「アンタを取り押さえて、無理やりにでも分岐点に突入させる!!」ダッ

先生「うOこおおおお!」ダッ

のび太の刀と先生のウOコが交差する。

のび太「ぐ・・・」

先生「野比くん、巨人になれ。君の前に立ち塞がる壁を突破する巨人になれ。」

バタン

先生は倒れた。
63:2015/01/31(土) 23:42:13.00
のび太「か、勝った・・・。やった、やったよ静香ちゃん!!」

静香「ウOコまみれだとあんまかっこよくないわね」

のび太「え・・・」

分岐点のズレは、そう易々と修正できるものではないのである。

スネ夫「それよりのび太、先生、血塗れだぞ?生きてるのか?」

ジャイアン「先生の罪はあくまで露出。正当防衛、なんて主張通んねーぞ!」

出木杉「野比くん、悪いことは言わない、逃げろ。地の果てまで逃げるんだ。それが、君が最も幸せになれる道だ。」

そして、一年後、のび太は路上で逮捕された。

ジャイアン「ごめんな、のび太。俺の罪は俺の罪、お前の罪はお前の罪だ。捕まるのは、俺の方だったんだよ!」

おわり

ちょっと頭おかしくなりそうなんで、即刻落ちるね。
64:2015/01/31(土) 23:42:57.72 ID:OsBWXC+T0.net
なりそうじゃなくて既におかしい
65:2015/01/31(土) 23:43:51.43 ID:meE7rOdO0.net
お前の罪は俺の罪ワロタ
68:2015/01/31(土) 23:46:43.34 ID:9UzADMct0.net
最後が強引だった気もするけど、面白かったよ乙