1:2015/03/21(土) 00:31:50.17
2:2015/03/21(土) 00:32:17.42
男「そして美女が俺の事を誘ってくるんだ」

女「他人の夢の話なんか興味ない!」

男「いや、お前が訊いてきたんじゃん……」
6:2015/03/21(土) 00:33:14.20
女「てかその美女って誰だよ」

男「全然知らない人」

女「え、なにそれこわ……」
7:2015/03/21(土) 00:34:40.76
男「顔も鮮明に覚えている。リアルな夢だった」

女「正夢とかじゃないよね」

男「わからないけど」

女「その美女と私、どっちが可愛かった?」

男「いやー、どうだろう」

女「むー」
8:2015/03/21(土) 00:36:07.90
男「てかなんで昨日の夢の話なんか訊いたの?」

女「私が昨日見た夢の話をしたかった」

男「なるほど。どんな夢見たの?」

女「猫が空を飛んで追いかけてくる夢」

男「他人の夢の話聞いても面白くないな」
10:2015/03/21(土) 00:37:18.82
女「夢の話って他人から聞くと凄くどうでもいいのに、自分が変な夢を見た時って誰かに話したくなるよね」

男「あーわかる。すげーわかる」

女「今そんな感じなの」

男「うむ」
11:2015/03/21(土) 00:38:53.08
男「猫が空を飛んでくるってどんな夢だよ」

女「いつも登校中に見かける猫いるじゃん」

男「おー、あの灰色の」

女「それが私を追いかけてくるの」

男「空を飛んで」

女「そう」

男「なぜ」

女「わからない」
14:2015/03/21(土) 00:41:00.01
女「ほらほら、あの猫」

猫「ニャー」

男「人がくるとすぐに逃げてしまう」

女「待って、車がくるから危ない!」

猫「ニャー!」

プップー
16:2015/03/21(土) 00:42:03.06
男「くそ!」

女「きゃー!!!」

キキーーーーーーッ
18:2015/03/21(土) 00:44:26.28


男「ん……?」

美女「また会ったわね」

男「あ、美女。君は誰だ?」

美女「誰でしょうね」
20:2015/03/21(土) 00:46:59.59
病院

男「美女!!!」

女「酷い第一声だ……」

医者「目覚めましたか」

男「あれ?」

女「猫を助けて飛び出してそのまま頭打って気絶してたのよ」

男「……猫は?」

女「いや、車止まったし。普通に走って逃げてった」
21:2015/03/21(土) 00:48:58.67
女「それでまたあの美女を夢で見たの?」

男「そうなんだよ」

女「怖いね」

男「いや、可愛いからいいんだけどさ」

女「……」
22:2015/03/21(土) 00:50:02.73
女「悪霊とかじゃない?」

男「そんなまさか」

女「お祓いしてみよう」

男「大袈裟な」

女「美女を滅す」

男「え、滅すってなに、こわ!」
23:2015/03/21(土) 00:51:08.49


男「また今夜も美女が出てくるんだろうか……」
25:2015/03/21(土) 00:53:10.54


美女「またまた会ったわね」

男「またまた会いましたね」

美女「もう3度目ね」

男「君は誰なんだ」

美女「まだ秘密よ」
27:2015/03/21(土) 00:55:17.33
翌日

男「頭から美女が離れない」

女「また美女か」ポカポカ

男「え、なんで頭叩くの」

女「忘れてしまえ忘れてしまえ」

男「少し痛いからやめて」
29:2015/03/21(土) 00:58:56.31
男「一体あの美女は誰なんだろう」

女「そんなことどうでもいいから早く学校に行こう」

男「うーん、美女……美女……」

女「うるさい!」
31:2015/03/21(土) 01:00:19.11
男「学校についたものの美女のことで頭がいっぱいだ」

女「恋かよ」

男「恋かも」

女「違うと思うよ」
32:2015/03/21(土) 01:01:32.11
先生「おら、席につけー」

女「ほら、HR始まるよ」

男「お、おう」

先生「今日は突然だが転校生を紹介する」
33:2015/03/21(土) 01:03:18.50
女「転校生?」

先生「入ってこーい」

美女「転校してきました。美女といいます。よろしく」

男「うわ!?」

女「!?」
35:2015/03/21(土) 01:06:03.42
先生「どうした?」

男「あ、なんでもありません」

女「どうしたのよ」

男「夢に出てきた美女だ。美女って名前なのか……」

女「え、マジ?」
37:2015/03/21(土) 01:07:58.12
放課後

男「あの……」

美女「あ、はい」

男「えーと、えーと」

美女「なんですか……?」

男(勢いで話しかけてしまった。向こうは気づいてないのか?)

美女「あのー……」

男「あ、えっと! 男っていいます。よろしく……!」

美女「……知ってるよ」

男「え」

美女「じゃあ、また明日ね」
38:2015/03/21(土) 01:09:35.53
男「やっぱりあの美女だ」

女「怖いって……」

男「何者なんだ」

女「……」
39:2015/03/21(土) 01:14:53.74
翌日

男「夢を見なかった」

女「もう夢に美女が出てこなくなったってこと?」

男「うん……」

女「よかったじゃない」

男「そのかわり現実でいるわけだけど」
40:2015/03/21(土) 01:16:06.42
男「なんだか前に会ったことがあるような気がするんだよなぁ」

女「あの美女と?」

男「そう……」

美女「思いだしてくれて嬉しいわ」

男「わ!?」

美女「男くん、あとで話があるの」
41:2015/03/21(土) 01:22:33.20
男「なに? 話って」

美女「ここは夢の中よ」

男「……はぁ?」

美女「思い出して」

男「……ん……? ……思いだした」
44:2015/03/21(土) 01:27:15.75 ID:EniI7MNH0.net
星新一にあったなこんなの
45:2015/03/21(土) 01:28:53.21
そして俺は夢から覚めた
46:2015/03/21(土) 01:29:59.48
美女「おはよう」

男「マジかよ。どれくらい寝てた?」

美女「結構」
48:2015/03/21(土) 01:35:55.55
未来の病気で長い眠りについてしまった俺を
美女が未来の機械でなんとか起こそうとした。

そして夢を夢と気づかずに過ごしていた俺に
機会を使って夢の中の夢という形で美女が少しずつ接触してきた。

段々と夢に影響を与えることができてきて
直接美女が夢に登場することもできるようになった。

夢の中での3日間もこっちでは相当な長さだったみたいだ。
これは目覚めることができて良かったのだろうか。
ちなみに未来の世界では猫が空を飛んでいる。

~おしまい~
49:2015/03/21(土) 01:42:03.31 ID:IOPWnx7kp.net
そんな小説あったな
シロナガスクジラみたいなタイトルの
首長竜だっけ