2: ◆rzOq/SCuAA 2016/01/29(金) 19:38:09.99 ID:w4raYU3c0
――黒の組織のアジト――
ジン「……お前が言ってるのはアレか? イカスミのパスタのことか?」
ウォッカ「へい! 先週フラッと立ち寄ったイタ飯屋で食ってみたんです」
ウォッカ「でも食事の後で取引相手に会うってことを、すっかり忘れてやしてね」
ウォッカ「俺、真っ黒の歯のまんまで取引現場へ行っちまったんですよ」
ジン「それはお前がマヌケなだけだろうが」ジロッ
ジン「そういうものを食うなら、歯磨きセットぐらい持っておけ」
ウォッカ「う……ご、ごもっともです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454063731/
ジン「……お前が言ってるのはアレか? イカスミのパスタのことか?」
ウォッカ「へい! 先週フラッと立ち寄ったイタ飯屋で食ってみたんです」
ウォッカ「でも食事の後で取引相手に会うってことを、すっかり忘れてやしてね」
ウォッカ「俺、真っ黒の歯のまんまで取引現場へ行っちまったんですよ」
ジン「それはお前がマヌケなだけだろうが」ジロッ
ジン「そういうものを食うなら、歯磨きセットぐらい持っておけ」
ウォッカ「う……ご、ごもっともです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454063731/
3: ◆rzOq/SCuAA 2016/01/29(金) 19:40:30.73 ID:w4raYU3c0
ウォッカ「けど、後の予定なんざ気にすることなく」
ウォッカ「美味いイカスミのパスタを堪能してぇじゃないですか?」
ジン「……まぁ、たまにはな」
ウォッカ「それなら自宅で作るのが一番手っ取り早いかなぁ、と思いやして」
ウォッカ「兄貴だったら、美味いのを作るコツを知ってるんじゃないかなー、と……」
ジン「…………俺は料理講師じゃないんだぞ」フゥ
ジン「自分で研究して、美味く作れる方法を見つけようとは思わねーのか?」
ウォッカ「へ、へい! それはもちろんやってますぜ!」
ウォッカ「昨日だって三回ぐらい挑戦して……けど、自分で作っても何かイマイチなんですよ」
ウォッカ「美味いイカスミのパスタを堪能してぇじゃないですか?」
ジン「……まぁ、たまにはな」
ウォッカ「それなら自宅で作るのが一番手っ取り早いかなぁ、と思いやして」
ウォッカ「兄貴だったら、美味いのを作るコツを知ってるんじゃないかなー、と……」
ジン「…………俺は料理講師じゃないんだぞ」フゥ
ジン「自分で研究して、美味く作れる方法を見つけようとは思わねーのか?」
ウォッカ「へ、へい! それはもちろんやってますぜ!」
ウォッカ「昨日だって三回ぐらい挑戦して……けど、自分で作っても何かイマイチなんですよ」
4: ◆rzOq/SCuAA 2016/01/29(金) 19:41:59.42 ID:w4raYU3c0
ウォッカ「それで今回、こうやって相談させてもらってるわけで……」
ジン「……………………」
ウォッカ「兄貴?」
ジン「……ったく、仕方ねー奴だ。一度しか教えねーぞ」ハァ…
ウォッカ「あ……ありがとうごぜぇやす、兄貴!」
ジン「必要なものを揃えに行く。付いてこい」
ウォッカ「へい!」
ジン「……………………」
ウォッカ「兄貴?」
ジン「……ったく、仕方ねー奴だ。一度しか教えねーぞ」ハァ…
ウォッカ「あ……ありがとうごぜぇやす、兄貴!」
ジン「必要なものを揃えに行く。付いてこい」
ウォッカ「へい!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/29(金) 19:47:42.59 ID:pgUYdHUl0
相変わらずのホワイトだな
17: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:26:47.62 ID:sP33d3Dm0
――某イオン――
ウォッカ「今回もここに来たわけですけど……」
ウォッカ「うはぁ~。バレンタインが近いから、あっちの特設コーナーが大賑わいですぜ」
ネェ、コレニシヨウヨ! アー、カワイイー♪
ガヤガヤワイワイ
ジン「フッ……俺達には無縁な行事だな。行くぞ」
ウォッカ「あ! 待って下せぇ、兄貴。先にチャージを……」ワオンッ!
ジン「……俺もついでに入れとくか」ワオンッ!
ウォッカ「今回もここに来たわけですけど……」
ウォッカ「うはぁ~。バレンタインが近いから、あっちの特設コーナーが大賑わいですぜ」
ネェ、コレニシヨウヨ! アー、カワイイー♪
ガヤガヤワイワイ
ジン「フッ……俺達には無縁な行事だな。行くぞ」
ウォッカ「あ! 待って下せぇ、兄貴。先にチャージを……」ワオンッ!
ジン「……俺もついでに入れとくか」ワオンッ!
18: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:27:27.97 ID:sP33d3Dm0
―― 野菜・果物コーナー ――
ジン「今回はサラダは無しだ。パスタにはトマトソースを使うし」
ジン「タンパク質がイカしか無ぇから、野菜を使ったスープを付ければ十分だ」
ウォッカ「なるほど……野菜が多すぎてもダメですもんね」
ジン「あぁ。身体に必要な栄養素をまんべんなく摂取するには、バランスが第一だ」
ウォッカ「じゃあ、まずはパスタ用の玉ネギとニンニク、タカノツメを……」ポイポイ
ジン「スープはニンジンをベースにするか。……こいつが良いだろう」スッ
ウォッカ「それにパセリと……パスタソースに使うトマトですね」ヒョイ
ジン「おい。ちょっと待て、ウォッカ」
ウォッカ「へい、何でしょう?」
ジン「今回はサラダは無しだ。パスタにはトマトソースを使うし」
ジン「タンパク質がイカしか無ぇから、野菜を使ったスープを付ければ十分だ」
ウォッカ「なるほど……野菜が多すぎてもダメですもんね」
ジン「あぁ。身体に必要な栄養素をまんべんなく摂取するには、バランスが第一だ」
ウォッカ「じゃあ、まずはパスタ用の玉ネギとニンニク、タカノツメを……」ポイポイ
ジン「スープはニンジンをベースにするか。……こいつが良いだろう」スッ
ウォッカ「それにパセリと……パスタソースに使うトマトですね」ヒョイ
ジン「おい。ちょっと待て、ウォッカ」
ウォッカ「へい、何でしょう?」
19: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:28:02.39 ID:sP33d3Dm0
ジン「お前……今まで生のトマトを使って、パスタを作ってたのか?」
ウォッカ「へ、へい……。新鮮で、加工されてない方が身体にも良いだろうと思ったんですけど」
ジン「…………それだな。お前のパスタがイマイチだった理由の一つは」ハァ…
ウォッカ「へい?」キョトン
ジン「一口にトマトといっても、野菜売り場で売られている生食用のものと」
ジン「トマト缶に入ってる加工用とは、品種が全く違うんだ」
ジン「品種が違えば、当然、栽培方法や栄養素、そして味も違ってくる」
ウォッカ「えっ、そうなんですかい!?」ビックリ
ウォッカ「へ、へい……。新鮮で、加工されてない方が身体にも良いだろうと思ったんですけど」
ジン「…………それだな。お前のパスタがイマイチだった理由の一つは」ハァ…
ウォッカ「へい?」キョトン
ジン「一口にトマトといっても、野菜売り場で売られている生食用のものと」
ジン「トマト缶に入ってる加工用とは、品種が全く違うんだ」
ジン「品種が違えば、当然、栽培方法や栄養素、そして味も違ってくる」
ウォッカ「えっ、そうなんですかい!?」ビックリ
20: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:28:43.02 ID:sP33d3Dm0
ジン「あぁ。生食用トマトはピンク系の色で、日本では桃太郎という品種が代表的だな」
ジン「一方、加工用トマトは完熟してから収穫することもあって、深い赤色をしている」
ジン「よく知られているのは、サンマルツァーノという品種だ」
ジン「加工用は、生食用よりもリコピンやβカロテンといった栄養素を多く含んでいる」
ジン「また、生食用トマトは冷蔵庫で保管しても、次第に栄養素が失われていくのに比べ」
ジン「加工用トマトは、収穫したその日に加工しちまうから、栄養素がほとんど壊れずに済む」
ジン「リコピンは熱にも強いからな。加工しても大丈夫ってわけだ」
ウォッカ「なるほど……」
ジン「一方、加工用トマトは完熟してから収穫することもあって、深い赤色をしている」
ジン「よく知られているのは、サンマルツァーノという品種だ」
ジン「加工用は、生食用よりもリコピンやβカロテンといった栄養素を多く含んでいる」
ジン「また、生食用トマトは冷蔵庫で保管しても、次第に栄養素が失われていくのに比べ」
ジン「加工用トマトは、収穫したその日に加工しちまうから、栄養素がほとんど壊れずに済む」
ジン「リコピンは熱にも強いからな。加工しても大丈夫ってわけだ」
ウォッカ「なるほど……」
21: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:29:14.55 ID:sP33d3Dm0
ウォッカ「ところで兄貴、リコピンって何ですかい?」
ジン「トマトの赤い色素のことだ。近年の研究で、強い抗酸化作用を持つことが分かってな」
ジン「食品系だけじゃなく、美容系など様々な業界から注目を集めているんだ」
ウォッカ「へぇ~。初めて知りやしたぜ」フムフム
ジン「……というわけで、ウォッカ」
ジン「缶詰めコーナーに行って、ホールトマトを1つ取ってこい。400g入りだ」
ウォッカ「へい!」タタタ…
ジン「トマトの赤い色素のことだ。近年の研究で、強い抗酸化作用を持つことが分かってな」
ジン「食品系だけじゃなく、美容系など様々な業界から注目を集めているんだ」
ウォッカ「へぇ~。初めて知りやしたぜ」フムフム
ジン「……というわけで、ウォッカ」
ジン「缶詰めコーナーに行って、ホールトマトを1つ取ってこい。400g入りだ」
ウォッカ「へい!」タタタ…
22: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:30:01.19 ID:sP33d3Dm0
―― 鮮魚コーナー ――
ジン「次に選ぶのはイカだ」
ウォッカ「お! 今日はイカやタコの特売をやってるみたいですぜ」
ジン「あぁ。ちょうど良い時に来たな」
ジン「ウォッカ。お前、これまでの試作品はどの種類のイカで試した?」
ウォッカ「え……」ギク
ウォッカ「じ、実は……捌くのが面倒なんで、冷凍モノのモンゴイカを……」ヘヘ…
ジン「あぁ?」ジロッ
ウォッカ「イカスミも市販のペーストがありやすし、それで……」タジタジ
ジン「…………何を手抜きしてやがる」チッ
ジン「次に選ぶのはイカだ」
ウォッカ「お! 今日はイカやタコの特売をやってるみたいですぜ」
ジン「あぁ。ちょうど良い時に来たな」
ジン「ウォッカ。お前、これまでの試作品はどの種類のイカで試した?」
ウォッカ「え……」ギク
ウォッカ「じ、実は……捌くのが面倒なんで、冷凍モノのモンゴイカを……」ヘヘ…
ジン「あぁ?」ジロッ
ウォッカ「イカスミも市販のペーストがありやすし、それで……」タジタジ
ジン「…………何を手抜きしてやがる」チッ
23: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:30:48.15 ID:sP33d3Dm0
ジン「それじゃあイマイチな出来になるのは当然だろうが」
ウォッカ「へ、へい……すいやせん、兄貴」シュン…
ジン「市販のイカスミペーストは構わん。墨袋に入ってるイカスミの量が少ないこともあるからな」
ジン「だが下ごしらえの手間は省くな。コツさえ覚えれば、イカを捌くのは簡単だぞ」
ウォッカ「へい……」
ジン「まぁ、説教は後にするとして……良いやつが取られるといけねぇ」
ジン「さっさと選びに行くか」
ウォッカ「兄貴、イカを選ぶポイントは何なんですかい?」
ジン「新鮮なのは、身に透き通るような透明感があり、目が少し飛び出してるやつだ」
ウォッカ「へ、へい……すいやせん、兄貴」シュン…
ジン「市販のイカスミペーストは構わん。墨袋に入ってるイカスミの量が少ないこともあるからな」
ジン「だが下ごしらえの手間は省くな。コツさえ覚えれば、イカを捌くのは簡単だぞ」
ウォッカ「へい……」
ジン「まぁ、説教は後にするとして……良いやつが取られるといけねぇ」
ジン「さっさと選びに行くか」
ウォッカ「兄貴、イカを選ぶポイントは何なんですかい?」
ジン「新鮮なのは、身に透き通るような透明感があり、目が少し飛び出してるやつだ」
24: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:31:28.84 ID:sP33d3Dm0
ジン「……ほぅ、今日はコウイカが入ってるのか。こいつぁ良い」
ジン「コウイカは別名スミイカとも言ってな。墨袋も他の種類よりでかいんだ」
ウォッカ「わりと大きいし、ボリュームのあるパスタができそうですね」
男店員「よっ、兄ちゃん達。これにするかい?」
ジン「あぁ、2杯頼む」
男店員「あいよ!」ガサガサ
青子「もう~、快斗! 早く来ないと、置いてくよ~!」
快斗「そんなおぞましい歌を流しまくるコーナーなんざ、通れるかっ!」(涙目)
サカナサカナサカナー♪ サカナーヲータベールトー♪ アタマアタマアタマー♪ アタマーガーヨクーナルー♪
ジン「コウイカは別名スミイカとも言ってな。墨袋も他の種類よりでかいんだ」
ウォッカ「わりと大きいし、ボリュームのあるパスタができそうですね」
男店員「よっ、兄ちゃん達。これにするかい?」
ジン「あぁ、2杯頼む」
男店員「あいよ!」ガサガサ
青子「もう~、快斗! 早く来ないと、置いてくよ~!」
快斗「そんなおぞましい歌を流しまくるコーナーなんざ、通れるかっ!」(涙目)
サカナサカナサカナー♪ サカナーヲータベールトー♪ アタマアタマアタマー♪ アタマーガーヨクーナルー♪
25: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:32:08.50 ID:sP33d3Dm0
―― 麺類コーナー ――
ウォッカ「兄貴。パスタなら、まだストックがあったはずじゃあ……?」
ジン「せっかくだから、特別なやつを使おうと思ってな」
ウォッカ「特別なやつって……?」
ジン「……こいつだ」スッ
ウォッカ「えっ……な、何ですかい、このパスタ!? 真っ黒じゃねぇですか!」
ジン「これはネーロ・ディ・セッピアと言って、イカスミを練り込んで作るパスタだ」
ジン「イタリア語でネーロは『黒』、セッピアは『イカスミ』という意味がある」
ウォッカ「兄貴。パスタなら、まだストックがあったはずじゃあ……?」
ジン「せっかくだから、特別なやつを使おうと思ってな」
ウォッカ「特別なやつって……?」
ジン「……こいつだ」スッ
ウォッカ「えっ……な、何ですかい、このパスタ!? 真っ黒じゃねぇですか!」
ジン「これはネーロ・ディ・セッピアと言って、イカスミを練り込んで作るパスタだ」
ジン「イタリア語でネーロは『黒』、セッピアは『イカスミ』という意味がある」
26: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:32:42.73 ID:sP33d3Dm0
ウォッカ「なるほど……こいつを使ってイカスミのパスタを作ると」
ウォッカ「ソースも麺も、全てが純黒になるってわけですね!」
ジン「そういうことだ」
ジン「ちなみに、『劇場版名探偵コナン 純黒の悪夢』は2016年4月16日公開だ」
ジン「このSSを読んだお前も、必ず観に行けよ?」
ウォッカ「SSでも宣伝を忘れないなんて、さすがですぜ! 兄貴!」
ジン「よし。レジに行くぞ」スタスタ
ウォッカ「へい!」
ウォッカ「ソースも麺も、全てが純黒になるってわけですね!」
ジン「そういうことだ」
ジン「ちなみに、『劇場版名探偵コナン 純黒の悪夢』は2016年4月16日公開だ」
ジン「このSSを読んだお前も、必ず観に行けよ?」
ウォッカ「SSでも宣伝を忘れないなんて、さすがですぜ! 兄貴!」
ジン「よし。レジに行くぞ」スタスタ
ウォッカ「へい!」
27: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:33:16.12 ID:sP33d3Dm0
――レジ――
女店員「お待たせしました、どうぞー♪」
ウォッカ「あ、姉ちゃん。この袋に入れてくれ」ヒョイ
女店員「分かりました。エコバッグ持参にご協力頂き、ありがとうございまーす♪」
ピッピッピッ…ピピッ
女店員「合計で2319円でーす♪」
女店員「お待たせしました、どうぞー♪」
ウォッカ「あ、姉ちゃん。この袋に入れてくれ」ヒョイ
女店員「分かりました。エコバッグ持参にご協力頂き、ありがとうございまーす♪」
ピッピッピッ…ピピッ
女店員「合計で2319円でーす♪」
28: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:33:48.29 ID:sP33d3Dm0
ジン「……支払いはこいつだ」スッ
女店員「はい♪」
ワオンッ!
女店員「ありがとうございましたー♪」
ジン「帰ったら、昼飯も兼ねて作るぞ。しっかり覚えろよ」
ウォッカ「へい、兄貴!」
ガコ…ウィィィン
女店員「はい♪」
ワオンッ!
女店員「ありがとうございましたー♪」
ジン「帰ったら、昼飯も兼ねて作るぞ。しっかり覚えろよ」
ウォッカ「へい、兄貴!」
ガコ…ウィィィン
29: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:34:26.80 ID:sP33d3Dm0
――組織のアジト・キッチン――
ウォッカ「手も洗ったし、準備できやしたぜ」
ジン「まずはスープ作りだ」
ウォッカ「へい!」
【ニンジンのすりおろしスープ(2人分)】
ニンジン:1/2本
玉ネギ:1/4個
水:300ml
鶏ガラスープの素:小さじ2杯分
塩:小さじ1/2杯
水溶き片栗粉(片栗粉…小さじ2杯、水…大さじ1杯)
パセリのみじん切り:適量
ウォッカ「手も洗ったし、準備できやしたぜ」
ジン「まずはスープ作りだ」
ウォッカ「へい!」
【ニンジンのすりおろしスープ(2人分)】
ニンジン:1/2本
玉ネギ:1/4個
水:300ml
鶏ガラスープの素:小さじ2杯分
塩:小さじ1/2杯
水溶き片栗粉(片栗粉…小さじ2杯、水…大さじ1杯)
パセリのみじん切り:適量
30: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:35:03.76 ID:sP33d3Dm0
ジン「作り方は簡単だ」
ジン「まずニンジンと玉ネギの皮をむいて……」シャッシャッ…バリバリ
ジン「おろし金で、すり下ろす」シャリシャリシャリシャリ
ジン「ウォッカ。お前はパスタ用の玉ネギとニンニクをみじん切りにしておけ」シャリシャリ
ウォッカ「分かりやした!」トントントントン
ジン「鍋に水、すり下ろした野菜、スープの素を入れて中火にかける」ザー…サラサラ
カチ、チチチ…ボッ
ジン「まずニンジンと玉ネギの皮をむいて……」シャッシャッ…バリバリ
ジン「おろし金で、すり下ろす」シャリシャリシャリシャリ
ジン「ウォッカ。お前はパスタ用の玉ネギとニンニクをみじん切りにしておけ」シャリシャリ
ウォッカ「分かりやした!」トントントントン
ジン「鍋に水、すり下ろした野菜、スープの素を入れて中火にかける」ザー…サラサラ
カチ、チチチ…ボッ
31: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:35:37.90 ID:sP33d3Dm0
ジン「一煮立ちしたら、塩で味を調え」コトコト
ジン「水溶き片栗粉を加えて、とろみが付くまで煮る」ザー
マゼマゼ…コトコト
ジン「後は、器によそってパセリを散らせば良い」コトコト
ウォッカ「火は止めておきやすぜ」カチ
ジン「あぁ」
ジン「水溶き片栗粉を加えて、とろみが付くまで煮る」ザー
マゼマゼ…コトコト
ジン「後は、器によそってパセリを散らせば良い」コトコト
ウォッカ「火は止めておきやすぜ」カチ
ジン「あぁ」
32: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:36:09.90 ID:sP33d3Dm0
【イカスミのパスタ(2人分)】
パスタ(ネーロ・ディ・セッピア):200g
コウイカ:2杯
トマトソース:1/2カップ
ニンニク:1カケ
タカノツメ:1本
白ワイン:大さじ4杯
イカスミ:4g
塩:少々
パセリ:適量
☆トマトソース(作りやすい分量)
ホールトマト:1缶(400g)
オリーブオイル:大さじ2杯
玉ネギ(みじん切り):10~15g
ジン「まずは、トマトソースを作っておく」
パスタ(ネーロ・ディ・セッピア):200g
コウイカ:2杯
トマトソース:1/2カップ
ニンニク:1カケ
タカノツメ:1本
白ワイン:大さじ4杯
イカスミ:4g
塩:少々
パセリ:適量
☆トマトソース(作りやすい分量)
ホールトマト:1缶(400g)
オリーブオイル:大さじ2杯
玉ネギ(みじん切り):10~15g
ジン「まずは、トマトソースを作っておく」
33: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:36:52.06 ID:sP33d3Dm0
ジン「熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、温める」ジュー…
ジン「そこへみじん切りにした玉ネギを入れて……」ザラザラ
ジン「飴色になるまで、しばらく炒める」ザッザッザッ
ジン「炒める時間を短縮したい場合は、事前に玉ネギをレンジで温めておくと良い」
ジン「フン……こんなもんだな」ジュー…
ジン「そこへホールトマトを加えて……」ジャー
ジン「木べらで潰しながら混ぜる」グニグニグニ
ジン「好みに合わせて、ローリエを加えても良いぞ」
ジン「そこへみじん切りにした玉ネギを入れて……」ザラザラ
ジン「飴色になるまで、しばらく炒める」ザッザッザッ
ジン「炒める時間を短縮したい場合は、事前に玉ネギをレンジで温めておくと良い」
ジン「フン……こんなもんだな」ジュー…
ジン「そこへホールトマトを加えて……」ジャー
ジン「木べらで潰しながら混ぜる」グニグニグニ
ジン「好みに合わせて、ローリエを加えても良いぞ」
34: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:37:26.80 ID:sP33d3Dm0
ジン「……よし。このまま10分ほど煮込めば完成だ。ウォッカ、頼む」
ウォッカ「分かりやした!」
ジン(その間に、パスタを茹でる湯の準備だ)ゴシゴシ…ザバー
ジャーッ
~10分経過~
ウォッカ「兄貴。程良く水分も飛んで、良い具合ですぜ」コトコト
ジン「火を止めろ。次はイカを捌くぞ」
ウォッカ「へい」カチ
ウォッカ「分かりやした!」
ジン(その間に、パスタを茹でる湯の準備だ)ゴシゴシ…ザバー
ジャーッ
~10分経過~
ウォッカ「兄貴。程良く水分も飛んで、良い具合ですぜ」コトコト
ジン「火を止めろ。次はイカを捌くぞ」
ウォッカ「へい」カチ
35: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:38:07.40 ID:sP33d3Dm0
ジン「イカは2杯あるからな。俺がコイツを捌くのを見ながら、お前もそっちのを捌くんだ」
ウォッカ「分かりやした!」
ジン「コウイカは胴の中に固い甲羅があるから、まずはそれを取り除く」
ジン「イカの表を上にしてまっすぐ置き、胴の中心に軽く縦の切り込みを入れる」スッ
ジン「切り込みを入れた所から皮を左右にむいて、広げるんだ」グイ
ウォッカ「縦に切り込みを入れて、皮をむいて広げる……と」スッ…グイ
ジン「これで甲羅を取り除ける。この時、下に肝があるからな」
ジン「こいつを潰さないように注意するんだ」スル…
ウォッカ「へい……」スル…
ウォッカ「分かりやした!」
ジン「コウイカは胴の中に固い甲羅があるから、まずはそれを取り除く」
ジン「イカの表を上にしてまっすぐ置き、胴の中心に軽く縦の切り込みを入れる」スッ
ジン「切り込みを入れた所から皮を左右にむいて、広げるんだ」グイ
ウォッカ「縦に切り込みを入れて、皮をむいて広げる……と」スッ…グイ
ジン「これで甲羅を取り除ける。この時、下に肝があるからな」
ジン「こいつを潰さないように注意するんだ」スル…
ウォッカ「へい……」スル…
36: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:38:44.64 ID:sP33d3Dm0
ジン「今度は胴とエンペラを分ける作業だ」
ジン「足の付け根を持って引っ張り、胴から肝ごとはがす」グイ
ジン「この時も、墨袋を潰さないように気をつけろ」
ジン「コウイカは墨の量が多いからな。破れちまうと悲惨だ」
ウォッカ「へ、へい!」…グイ
ジン「よし、良いぞ。そのまま引き抜け」
ウォッカ「……ふぅ、良かったぁ~」ホッ
ウォッカ「案外キレイに抜けるもんなんですね」
ジン「足の付け根を持って引っ張り、胴から肝ごとはがす」グイ
ジン「この時も、墨袋を潰さないように気をつけろ」
ジン「コウイカは墨の量が多いからな。破れちまうと悲惨だ」
ウォッカ「へ、へい!」…グイ
ジン「よし、良いぞ。そのまま引き抜け」
ウォッカ「……ふぅ、良かったぁ~」ホッ
ウォッカ「案外キレイに抜けるもんなんですね」
37: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:39:17.17 ID:sP33d3Dm0
ジン「次に胴の両側に付いている、エンペラの部分をむいて離す」ペリペリ
ジン「胴とエンペラの皮は、指で摘んで引っ張ればはがせるぞ」グイ
ウォッカ「エンペラをむいて……皮をはがす、と」ペリペリ…グイ
ジン「胴の裾の部分に、小さな固い突起があるだろう?」
ウォッカ「あ、ホントだ。これも取り除くんですね?」
ジン「あぁ。包丁でそぐように切れば良い」スッ
ジン「エンペラの端っこの、色が悪い部分も取り除いておけよ」ストン
ウォッカ「へい!」スッ…ストン
ジン「胴とエンペラの皮は、指で摘んで引っ張ればはがせるぞ」グイ
ウォッカ「エンペラをむいて……皮をはがす、と」ペリペリ…グイ
ジン「胴の裾の部分に、小さな固い突起があるだろう?」
ウォッカ「あ、ホントだ。これも取り除くんですね?」
ジン「あぁ。包丁でそぐように切れば良い」スッ
ジン「エンペラの端っこの、色が悪い部分も取り除いておけよ」ストン
ウォッカ「へい!」スッ…ストン
38: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:40:14.28 ID:sP33d3Dm0
ジン「最後に肝と足を分けて、吸盤を取る作業だ」
ジン「肝と足を切り分けるのは、目の下の辺りを基準にすると良い」ストン
ジン「切り分けたら、足の内側にあるクチバシも取り除いておけよ」
ウォッカ「了解です!」ストン
ジン「足の付け根を押さえて、包丁の峰の部分で吸盤をこそげ落とせば……OKだ」ザッザッザッ
ウォッカ「兄貴。目より上の所は、どうするんですかい?」
ジン「周りの白いワタを手で取り除くんだ。目を潰さねぇようにな」
ウォッカ「へい」
ジン「肝と足を切り分けるのは、目の下の辺りを基準にすると良い」ストン
ジン「切り分けたら、足の内側にあるクチバシも取り除いておけよ」
ウォッカ「了解です!」ストン
ジン「足の付け根を押さえて、包丁の峰の部分で吸盤をこそげ落とせば……OKだ」ザッザッザッ
ウォッカ「兄貴。目より上の所は、どうするんですかい?」
ジン「周りの白いワタを手で取り除くんだ。目を潰さねぇようにな」
ウォッカ「へい」
39: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:41:05.49 ID:sP33d3Dm0
ジン「そして墨袋を破れないように軽く摘んで、ゆっくりと引っ張りながら取る」ソーッ
ジン「墨袋はこの器に入れておけ」
ウォッカ「分かりやした」ソーッ
ジン「残りのワタは、今回は使わねーから処分だ」ポイ
ウォッカ「あとは、食べやすい大きさに切るだけですね?」ストンストン…スッスッ
ジン「あぁ」ストンストン…スッスッ
ジン「じゃあ、いよいよイカスミのソース作りに取りかかるぞ」
ウォッカ「へい!」
ジン「墨袋はこの器に入れておけ」
ウォッカ「分かりやした」ソーッ
ジン「残りのワタは、今回は使わねーから処分だ」ポイ
ウォッカ「あとは、食べやすい大きさに切るだけですね?」ストンストン…スッスッ
ジン「あぁ」ストンストン…スッスッ
ジン「じゃあ、いよいよイカスミのソース作りに取りかかるぞ」
ウォッカ「へい!」
40: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:41:42.51 ID:sP33d3Dm0
ジン「フライパンに、オリーブオイルとニンニク、タカノツメを入れて……」ザラザラ
ジン「火を付ける。この時、弱火にするのがポイントだ」カチ、チチチ…ボッ
ジン「いきなり強火にすると、ニンニクが焦げちまうからな。弱火でじっくり温めて香りを出すんだ」ジュー
ウォッカ「なるほど。相変わらず、兄貴の説明は分かりやすくて勉強になりやすぜ」
ジン「ウォッカ。そっちの鍋で湯を沸かしてある。例のパスタを茹でておけ」
ウォッカ「あ……へい!」
ジン「火を付ける。この時、弱火にするのがポイントだ」カチ、チチチ…ボッ
ジン「いきなり強火にすると、ニンニクが焦げちまうからな。弱火でじっくり温めて香りを出すんだ」ジュー
ウォッカ「なるほど。相変わらず、兄貴の説明は分かりやすくて勉強になりやすぜ」
ジン「ウォッカ。そっちの鍋で湯を沸かしてある。例のパスタを茹でておけ」
ウォッカ「あ……へい!」
41: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:42:18.47 ID:sP33d3Dm0
ジン「ニンニクが色付いてきたら、イカを加える」ジュー…
ジン「少ししてから、白ワインと……」ザー
ジン「トマトソースとパセリを入れて、軽く煮立たせる」ザラザラ…コトコトコト
ウォッカ「あ~、良い香りですぜ」グツグツ
ジン「ここへ、さっき分けておいたイカスミを投入だ」ギューッ
ウォッカ「うわ……ペーストが必要無ぇぐらいの量ですねぇ」グツグツ
ジン「あぁ。これだけあれば十分だ」
ジン「最後に塩で味を調えて……ソースの完成だ」パッパッ
ジン「少ししてから、白ワインと……」ザー
ジン「トマトソースとパセリを入れて、軽く煮立たせる」ザラザラ…コトコトコト
ウォッカ「あ~、良い香りですぜ」グツグツ
ジン「ここへ、さっき分けておいたイカスミを投入だ」ギューッ
ウォッカ「うわ……ペーストが必要無ぇぐらいの量ですねぇ」グツグツ
ジン「あぁ。これだけあれば十分だ」
ジン「最後に塩で味を調えて……ソースの完成だ」パッパッ
42: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:43:06.75 ID:sP33d3Dm0
ジン「ウォッカ。パスタの茹で具合はどうだ?」
ウォッカ「良い感じですぜ! そろそろ、そっちに……」グツグツ
ジン「あぁ」
ジン「麺の水気を切って、ソースに絡ませれば……」ヒョイ…ザッザッ
ジン「麺もソースも純黒の、イカスミパスタの出来上がりだ」
ウォッカ「おぉ~! これ、絶対美味いですよ!」
ジン「時間もちょうど12時だ。メシにするか」
ウォッカ「へい!」ワーイ♪
ウォッカ「良い感じですぜ! そろそろ、そっちに……」グツグツ
ジン「あぁ」
ジン「麺の水気を切って、ソースに絡ませれば……」ヒョイ…ザッザッ
ジン「麺もソースも純黒の、イカスミパスタの出来上がりだ」
ウォッカ「おぉ~! これ、絶対美味いですよ!」
ジン「時間もちょうど12時だ。メシにするか」
ウォッカ「へい!」ワーイ♪
43: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:43:58.84 ID:sP33d3Dm0
――組織のアジト・ダイニング――
ウォッカ「じゃあ……いただきやす!」
ジン「おぅ。しっかり味わって食え」
ウォッカ「まずはパスタから……」パク…モグモグモグ
ウォッカ「うわぁ……店で食ったのより、ずっと美味ぇです!」ジーン
ジン「そいつは何よりだ」フン
ウォッカ「んで、スープも……」ズズ…
ウォッカ「ニンジンの優しい味で、癒されますぜ……」ホゥ…
ジン「フッ……これでお前も、好きなだけ美味いイカスミのパスタが作れるな」
ウォッカ「へい!」
ウォッカ「じゃあ……いただきやす!」
ジン「おぅ。しっかり味わって食え」
ウォッカ「まずはパスタから……」パク…モグモグモグ
ウォッカ「うわぁ……店で食ったのより、ずっと美味ぇです!」ジーン
ジン「そいつは何よりだ」フン
ウォッカ「んで、スープも……」ズズ…
ウォッカ「ニンジンの優しい味で、癒されますぜ……」ホゥ…
ジン「フッ……これでお前も、好きなだけ美味いイカスミのパスタが作れるな」
ウォッカ「へい!」
44: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:44:30.85 ID:sP33d3Dm0
~30分後~
ウォッカ「はぁ~。結構量があったから、満腹になっちまいやしたね……」ゲフ
ジン「……それなら、デザートはもう少し後にするか?」
ウォッカ「えっ……兄貴、いつの間にデザートなんて……?」
ジン「昨夜のうちにな。今日の三時頃にでも食うかと思って」
ジン「パンナコッタを冷蔵庫に入れてあるんだ」
ウォッカ「おぉ、マジっすか!? それぐらいなら入りやすぜ!」
ジン「なら、取ってこい」
ウォッカ「へい!」ヒャッホウ
ウォッカ(兄貴のデザート、本当に美味いもんなぁ♪)ワクワク
45: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:45:10.99 ID:sP33d3Dm0
――組織のアジト・キッチン――
ガタン! ゴソゴソ…カタッ
ウォッカ「…………!?」
ウォッカ(何の物音だ……?)ソーッ
コルン「うん、うまい……」モグモグ
ウォッカ(あ、あれは……兄貴のパンナコッタ?)
キャンティ「でも良いのかい? これ、ジンが作ったやつだろ?」パク
ベルモット「大丈夫よ。6個もあるんだもの♪」ムシャムシャ
ガタン! ゴソゴソ…カタッ
ウォッカ「…………!?」
ウォッカ(何の物音だ……?)ソーッ
コルン「うん、うまい……」モグモグ
ウォッカ(あ、あれは……兄貴のパンナコッタ?)
キャンティ「でも良いのかい? これ、ジンが作ったやつだろ?」パク
ベルモット「大丈夫よ。6個もあるんだもの♪」ムシャムシャ
46: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:46:25.29 ID:sP33d3Dm0
ベルモット「ジンとウォッカ、二人の分を残しておけば問題無いわよ」ゴックン
コルン「え…………」ピタ
キャンティ「どうしたんだい、コルン? ……あっ!!」
キャンティ「ちょっと、あんた! 余ってたの、全部食っちまったのかい!?」
ベルモット「えっ! ……それはさすがにマズイわよ」
ガタン
ベルモット・コルン・キャンティ「「「!?」」」ザッ
キャンティ「……何だ。あんたかい、ウォッカ」
コルン「え…………」ピタ
キャンティ「どうしたんだい、コルン? ……あっ!!」
キャンティ「ちょっと、あんた! 余ってたの、全部食っちまったのかい!?」
ベルモット「えっ! ……それはさすがにマズイわよ」
ガタン
ベルモット・コルン・キャンティ「「「!?」」」ザッ
キャンティ「……何だ。あんたかい、ウォッカ」
47: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:47:08.06 ID:sP33d3Dm0
ベルモット「ビックリさせないでよぉ~。どうしたの?」
ウォッカ「あ、あの……パンナコッタを取りに」
ベルモット「あら、ごめんなさい! 貴方とジンの分、コルンが食べちゃったのよ」
コルン「……おい」
コルン「元々『食べよう』って言い出したの、お前……」
ベルモット「おだまり! 要は、ジンにバレなきゃ良いのよ」
キャンティ「……………………」ツンツン
ベルモット「何よ、キャンティ?」
ウォッカ「あ、あの……パンナコッタを取りに」
ベルモット「あら、ごめんなさい! 貴方とジンの分、コルンが食べちゃったのよ」
コルン「……おい」
コルン「元々『食べよう』って言い出したの、お前……」
ベルモット「おだまり! 要は、ジンにバレなきゃ良いのよ」
キャンティ「……………………」ツンツン
ベルモット「何よ、キャンティ?」
48: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:47:46.06 ID:sP33d3Dm0
キャンティ「……」スッ
ベルモット「一体何があるって……」ハッ!!
ウォッカ「あ、兄貴……」
ベルモット「あ……あら、ジン。わざとじゃないのよ? これには深~いワケが……」オホホホ
ジン「貴様ら……」ゴゴゴゴ…
ウォッカ(あ、ヤベ……)コソコソ
ジン「全員、そこに直れ!」ジャキッ!!
キャンティ・コルン「「ひっ!!」」
ベルモット「一体何があるって……」ハッ!!
ウォッカ「あ、兄貴……」
ベルモット「あ……あら、ジン。わざとじゃないのよ? これには深~いワケが……」オホホホ
ジン「貴様ら……」ゴゴゴゴ…
ウォッカ(あ、ヤベ……)コソコソ
ジン「全員、そこに直れ!」ジャキッ!!
キャンティ・コルン「「ひっ!!」」
49: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:48:31.52 ID:sP33d3Dm0
ベルモット「そ、そんな食べ物ぐらいで、そこまで怒らなくても……」アワアワ
キャンティ「逃げるよ、コルン!」ダダッ
コルン「おぅ……」ダッ
ベルモット「ちょっと、置いてかないでよ~!」タタタ
ジン「待ちやがれ!!」ドギュン! ズギューン!!
キャンティ「だからアタイは食うの止めようって言ったんだ!」パァン!
ベルモット「何よ、結局あんただって食べたじゃないの!」ドギュン!!
コルン「お前ら、逃げる方が先……」バキューン!
キャンティ「逃げるよ、コルン!」ダダッ
コルン「おぅ……」ダッ
ベルモット「ちょっと、置いてかないでよ~!」タタタ
ジン「待ちやがれ!!」ドギュン! ズギューン!!
キャンティ「だからアタイは食うの止めようって言ったんだ!」パァン!
ベルモット「何よ、結局あんただって食べたじゃないの!」ドギュン!!
コルン「お前ら、逃げる方が先……」バキューン!
50: ◆rzOq/SCuAA 2016/02/03(水) 00:49:11.33 ID:sP33d3Dm0
――組織のアジト・廊下――
ウォッカ「ったく、姐御とあいつら……俺、知らねーぞ」カツカツカツ
安室「……どうしたんですか? ウォッカ」
ウォッカ「よ、よぉ。バーボン……何でもねーよ」ハハハ…
ヨケルンジャネー! ズギューン!!
キャー! ヒェー!!
安室「あの…………キッチンの方から悲鳴と銃声が聞こえるんですが」
ウォッカ「……死にたくなきゃ、行くなよ?」
安室「ええ。触らぬ神に祟りなし、と言いますし」フッ…
【おわり】
ウォッカ「ったく、姐御とあいつら……俺、知らねーぞ」カツカツカツ
安室「……どうしたんですか? ウォッカ」
ウォッカ「よ、よぉ。バーボン……何でもねーよ」ハハハ…
ヨケルンジャネー! ズギューン!!
キャー! ヒェー!!
安室「あの…………キッチンの方から悲鳴と銃声が聞こえるんですが」
ウォッカ「……死にたくなきゃ、行くなよ?」
安室「ええ。触らぬ神に祟りなし、と言いますし」フッ…
【おわり】
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/03(水) 00:50:28.18 ID:d8pt/KNwo
乙
パスタうまそう
パスタうまそう
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/03(水) 00:59:32.02 ID:ooT0WWwno
乙、相変わらずの黒いのに白の組織だった
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/03(水) 02:07:26.15 ID:IVwXZOGP0
乙。イカスミパスタ大好きです。
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