1: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 14:15:27.93 ID:8YzJsEgS0
これは、7つの不思議な玉に導かれし強者たちが覇を競う世界を

その知恵と勇気で駆け抜けた、一人の男の物語

需要があるといいな。いつも映画版でシカトされてる彼がかわいそうだから

2: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 14:16:56.69 ID:8YzJsEgS0
ドラゴンボール世界は少年時代の孫悟空がレッドリボン軍を壊滅させたあと、
2回目の天下一武道会の前からのスタートです。

3: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 14:20:11.61 ID:8YzJsEgS0
さきほどまで、まったくデキスギに理解できない言語を話していた初老の男性と
少女が、ふいに日本語で話しかけてきた。聡明な彼は、それがさきほど耳につけられた
装置による効果だと悟る

初老「わたしの言葉がわかるかね?」

出「はい…翻訳装置のようなものですか?」
おそらく、ドラえもんのほんやくこんにゃくのような作用を与えるのだろう

出「ここはどこですか?」

初老「ここは西の都、カプセルコーポレーションだよ」

出「カプセルコーポレーション?」

4: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 14:21:57.54 ID:8YzJsEgS0
初老「そう。そして私はブリーフ。こっちは娘のブルマ。君は自分のことがわかるかい?」

初老の男性、もといブリーフの問いかけ、出木杉は自身におきた過去数時間の出来事を思い返した。

はじまりはいつもの空き地でのいさかい、のび太がみんなに「分身の術」を見せてやる
と自慢したのがきっかけだ

5: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 14:26:35.97 ID:8YzJsEgS0
ジャイアン「ホントにできるのかよ!?」
もちろん、のび太はそう答えた。実際、出木杉もそれを疑っていない。あのオーバーテクノロジー
を秘めたのび太の友人の力をもってすれば、それは造作もないことだ。

のび太は見事分身の術を成功させた。それがいかなる作用の道具によるものか、出木杉は
一瞬にしてみぬいた。分身であらわれたのび太の衣服が昨日のそれと同じだったからだ

おそらくタイムトラベルが関与していると思われる。

ジャ「やい! それはタイムベルトじゃねぇか! このいんちき野郎!」

ジャイアンはけして賢い少年ではないが、ドラえもんの道具には詳しい。のび太が装着
しているベルトに着目し、それを強引に奪い取り、放りすてた。落下の衝撃でそのベルトは
火花を放った。どうやら故障したらしい。

知的好奇心のおもむくまま、出木杉はそのベルトに近づいた。そのとき、ベルトが爆発、
そして出木杉の世界は、ゆがんだ。

6: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 14:30:48.36 ID:8YzJsEgS0
気づいたときには見知らぬ町。
簡単な予測だ。おそらくあの道具の誤作動によって、自分はどこか、あるいはいつか
に移動してしまったのだ。
そう思った出木杉はあわてず騒がず、周囲を確認した。そこで違和感に気づく
車は空を飛び、建物は高層。つまり未来的に思えるが、立ち寄った書店で見つけた
世界地図は出木杉の知る地球とは異なるものだった。いくらプレートの移動があるとは
いえ、ありえないほどの形状変化だ。

そこで彼は結論をくだした。ここは過去でも未来でもない。おそらく、別の次元の世界なのだ。

これではドラえもんが迎えにきてくれるか、危うい。

そのときだった。自分の置かれてる立場に呆然とし、立ち尽くした出木杉を襲った衝撃。

どうやら車にはねられたらしい、ということに気づいてから気を失ったのは。さすがこの少年
というべきところだった。

7: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 14:33:53.37 ID:8YzJsEgS0
出「と、いうわけなんです」
出木杉はすべてを正直に話した。ブリーフの人柄が信頼できると判断したからだ。

ブリ「そうかい。実は君が異次元から来たことは予測していたよ。でなければ、ドラゴンレーダー
に人間が反応するはずがないからねぇ。そうそう、さっきは事故とはいえ、ブルマが車で
轢いちゃってごめんね」

出「え?」

ブリ「まぁまぁ、いつまでもベッドじゃなんだろう。怪我はなかったみたいだし、よければ
食事でもしながら、この世界の話をしてあげるよ。うまく受身をとってたみたいだね。きみすごいね」


8: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 14:36:51.00 ID:8YzJsEgS0
そしてブリーフから聞かされた話は出木杉にとって衝撃的なことばかりだった。

知性をもった動物が人間と共存しているという事実、ポイポイカプセルをはじめとする
テクノロジーの数々、ブリーフがそれを生み出した世界的な科学者であるということ。


そして、不思議な7つの玉、それに導かれし超人たちの冒険活劇。

胸がおどった。

ブリ「でね。このドラゴンレーダーはボールの放つ次元の揺らぎを感知してるんだよ。
君からもこの波動が出てるのさ」

出木杉はだいたいのことは把握した。のび太ではこうはいかなかっただろう。

9: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 14:38:04.94 ID:uA4GOiBXO
期待。

どのへんまでストーリー続くんだ?

10: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 14:40:53.63 ID:8YzJsEgS0
セル編までは考えてます。

ブリ「で、これからどうするんだい? 残念だけど、僕でも次元を跳躍する装置
は作れないよ」

出「ぼくの知り合いに、もしかしたらそれが可能な人物、いやロボットがいます。
彼の助けをまつしかないですね」

ブリ「そうかい。アテがあるならよかったよ。どうだい? よければそれまで僕の家
で暮らさないかい? いろいろ話も聞きたいしね」

願ってもない申し出だった。出木杉はこの日から、カプセルコーポレーションの
食客となったのだった

11: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 14:43:50.52 ID:8YzJsEgS0
それから数ヶ月がすぎた。
出木杉はそのころにはブリーフ博士の研究の手伝いをする立場になっていた。

いつまでもただメシを食うのは悪いという思い、そしてこの世界の科学技術
に触れたいという探究心がその理由である。

もともと聡明な出木杉はみるみるその才を開花させ、ブリーフにとって一番弟子
といえるほどに成長した。

彼の誠実な人柄が、ブリーフ博士の熱心な指導の要因となったこともおおきい。

12: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 14:48:54.88 ID:8YzJsEgS0
さらに、修行を一時中断して、恋人であるブルマに会いにきたヤムチャという青年
とも出会った。

ヤ「お前、異世界からきたんだって? それで博士のもとで働いてるなんて、
すごいじゃないか」

出「いえ、ヤムチャさんこそ。武術の達人だそうで。よければその腕前を僕にもみせてくれないでしょうか?」

ヤ「よーしまかせろ。驚くなよ!」

コミュ力抜群の出木杉はヤムチャともすぐに親しくなり、その腕をみせてもらった。

まさに、衝撃だった。
ブルマの話では仲間内の武道家では一番弱いということだったが、それにしても異常な
運動能力である。出木杉のいた世界なら、あらゆる格闘技、スポーツで容易に世界一に
なれるほどのものだった。だいたい人間が垂直飛びで30メートル以上飛べることなど

あきらかに常識を超えている。

13: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 14:50:35.85 ID:8YzJsEgS0
運動も好きなデキスギはヤムチャの滞在中、彼から手ほどきをうけ、研究のかたわら
武術の基礎を学んだ。もちろんヤムチャの足元にも及ばない程度だが、それでも
かなり成長した。運動神経抜群の出木杉ならではのことだった。


14: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 14:52:16.57 ID:8YzJsEgS0
出木杉はブリーフから給料をもらうまでになっていた。固辞したのだが、ブリーフ
は出木杉の働きからすると当たり前だといって聞かなかったのだ。


目もくらむ大金、そんな環境が出木杉にある考えをもたらした。




誰か読んでるのかなーこれ。

15: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 14:56:40.49 ID:8YzJsEgS0
出「博士、お願いがあります」
ブ「なにかね?」
出「ぼくはドラゴンボールを探す旅に出たいと思います」
ブ「なるほど。たしかにそれなら君がもといた世界に戻ることができるかもしれないね。
残念だけど、いいよ」

実はかなえたい願いはもうひとつある。どちらを選ぶかは道中決めるつもりだった。

そんなやりとりがあり、デキスギはボール探しに乗り出した。
ためた給料をはたいて、いくつかのカプセル(乗り物や武器、なかには出木杉自身の考案
したものもある)を購入して出発した。

16: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 15:00:09.62 ID:8YzJsEgS0
深い谷底では巧みにクレーンを操作し、宝物にしていた村からは石灰を利用した農耕法の
指導と引き換えに、怪鳥の巣にはジェットモモンガで突入してかっさらい、
カジノの景品になっていたものは確率計算によるギャンブルの勝利で手に入れる。

そうして、出木杉はそうそうに6つのボールを集めた。
残りはひとつ、ブルマから聞いている、世界最強に近い少年、孫悟空が祖父の
形見としてもっているそれであった。

17: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 15:03:04.97 ID:8YzJsEgS0
もちろん、形見を強引に奪うつもりはない。ブルマの話では孫悟空は散らばるボールをジャンピングキャッチで
確保することができるというから、お願いすれば問題はないだろう。

レーダーを使えば、悟空の位置はわかった。ヤッホイという辺境の地である。

ジェットフライヤーで到着。彼の姿がみえた。巨大な岩を背負い、高速で走っている。


知と部、それぞれの道を極めんとする二人の少年の、そしていずれ全宇宙を救うことになる
二人の男の、初めての出会いだった。

20: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 15:06:30.75 ID:8YzJsEgS0
悟「あれ? おめぇ誰だ?」
出「ぼくは出木杉。今はブルマさんのところに住んでるよ」
悟「ブルマの友達か?」
出「まあそうだね」
悟「そっか、で、おめぇ何のようだ? 修行か?」
出「えっと、実はお願いがあって」

本来は悟空のほうが少し年上だが、出木杉には同世代にみえた、だからフランクな
しゃべり方になっていた。

出木杉は事情を説明した。
悟「なんだ、そんなことか。いいぞ。だけどおめぇの願い事ってなんだ?」

出「えっと○○だよ。」
悟「なんだ? 意味わかんねぇぞ」

しかし悟空もまた、本能的な直感で、出木杉の誠実で聡明な人柄を見抜いていたから
それで十分だったのだ。

21: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 15:11:52.67 ID:8YzJsEgS0
そのとき
?「おっと、お前らそこまでだ。ボールを全部こっちによこしな」

二人の少年に脅し声をかける男、みると片手に見知らぬ少女を抱え、銃口を
突きつけている。

?「さもないと、この女をぶっoすぞ」
男の腕にはRBの腕章、レッドリボン軍の残党である。彼はボールを集めている
出木杉を追跡していたのだ。ちなみに願い事は世界征服。


出木杉が戦う、はじめての相手だった。

悟「RB軍か! ちくしょう! きたねぇぞ! ぶっ飛ばしてやらぁ!!」
R「だから動くんじゃねぇよ! この女oすぞ!」

悟「ぐ…ちくしょう。きたねぇぞ」

悟空はなすすべなく固まった。その姿をみた出木杉は彼に好感をもった。
うわさどおり、強さだけでなく、やさしさを兼ね備えた純粋な少年だとおもったのだ。

しかし、この事態をどうにかしなくては。

もちろん頭脳明晰な出木杉がこうした危機を予測していないはずがなかった。
およそ25通りの策があるが、ここは6番の策が最良と思われる。


22: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 15:16:15.39 ID:8YzJsEgS0
出「うん。わかった。じゃあボールを全部あげるよ」
悟「え? いいのか?」
出「女の子の命にはかえられないさ」
悟「でもよぉ」
出「大丈夫。取り戻せるよ(小声)」

そうしたやりとりをしたあと、出木杉はあっさりと7つのボールを渡した。
RBの残党は満足して去っていく。

悟「おい! 取り戻せるのか?」

出「問題ないよ。ほら」

そういって四星球をみせる出木杉
悟「あれ? さっき渡したのに。おめぇ妖術つかいか?」

出「あれは精巧につくっておいたイミテーションさ」
悟「いみ…?」

出「ニセモノってことだよ」

そう、これほど貴重なボールだ、強奪や盗難、取引材料になることも十分考えられる
。とすれば、保険としてイミテーションをつくっておくのは当然のことである。

これまでボール集めにかかわった人間が誰もこれを思いつかなかったことこそ
出木杉にしてみれば不思議だった。

23: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 15:17:44.05 ID:8YzJsEgS0
悟「おめぇ、アタマいいな! あれ? でもアイツ逃げちまったぞ?」

出「大丈夫だよ。彼は6つは本物のボールを持っている。レーダーがあるんだからすぐに
追跡できるさ。それに僕らに奪い返されないようにすぐ願いをかなえようとするはず。
ねらい目さはそこさ」

悟「??」

24: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 15:23:25.39 ID:8YzJsEgS0
それから数時間後、荒野でボールを7つ(ひとつはニセモノ)をおき、神龍を呼び出そうとしている
RB残党を発見、当然ながら神龍はあらわれない。残党はなんども呼びかけては
あせった様子だ。

そしてそれを観察する二人の少年。
出「悟空くん、この本物の四星球をあの6つのボールのところまで投げられるかい?」
距離はおよし100メートル。ヤムチャ以上の身体能力をもつ彼なら楽勝なはずだ

悟「でーじょーぶだぞ。ほいっ」

弾丸ライナーで6つのボールの傍らの地面に突き刺さるボール。こうして7つのボールがそろった。

岩山に立ち上がった出木杉は吼える

出「いでよ神龍!! そして願いをかなえたまえ!」




ほんとは神龍のAAだしたかったけど、みつかんねぇ



25: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 15:27:28.55 ID:8YzJsEgS0
立ち込める暗雲。そして現れるドラゴン。出木杉はその荘厳さに感動した。

RB軍残党は事態に気づいたが、その瞬間には出木杉がなげたポイポイカプセル
から噴出されたヘリウムガスのために、声がはれなくなっていた。

神「さぁ、願いをいえ。どんな願いもひとつだけかなえてやろう」

答えは前日にでていた。出木杉はもう元の世界に帰るつもりはなかったのだ。
この胸躍る可能性に満ちた世界で、自身の夢をかなえるために生きる覚悟だった。


出「あらゆる空間における質量とベクトルを性格に算出し、そして演算する機能をもった
小型の装置をください!」

神「なんて?」


出「量子観測機の高性能なものです!!」

神「日本語でおk」


26: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 15:30:29.86 ID:8YzJsEgS0
その後、出木杉の懇切丁寧な説明で神龍もやっと理解をしめし、スマホ型のそれを
出木杉にあたえた。

これが、出木杉の夢への第一歩。銀河の果てを、次元のかなたの真理をみたいと願う
少年のスタートだった。

たとえ、魔族が妨害しようと、凶悪で強い異星人が敵であろうと、恐ろしいサイボーグや魔人が
たちはだかろうと、なんびとたりとも、僕の夢への邪魔はさせない。


少年はこの日、そう誓ったのだった。

27: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 15:33:34.45 ID:QPVHimha0
自分の頭脳をその計算機並にすれば良かったのではないか

28: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 15:36:31.12 ID:8YzJsEgS0
>>27
それじゃ意味ないじゃないか。
自分の知恵で真理に挑みたかったわけよ。計算機はただの道具ってことでひとつ。

32: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 15:46:27.12 ID:QPVHimha0
>>28
なるほど。楽しく読んでいるよ。

ところでRBって何?

29: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 15:38:37.21 ID:8YzJsEgS0
悟「おめぇ、やるな!!オラびっくりしたぞ!」

出「いやぁ、悟空くんの協力のおかげですよ:

悟「そうだ! おめぇも今度の天下一武道会にでろよ!」

出「ぼくには無理だよ。でもブルマさんたちと応援にはいくね」

しばらく語りあった二人は互いに修行と研究のために、もといた場所へ帰った。

こっからさきは出木杉の介入によって変わったDB世界の部分を中心に書きたいと思います。

30: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 15:42:00.39 ID:8YzJsEgS0
ときは流れ、天下一武道会開催。

ブルマやプーアルとともに応援に赴く出木杉。
そこで亀仙人やクリリンとも出会う。コミュ力抜群でイケメンの彼は
例によってすぐ打ち解けた。

そして武道会終了。優勝天津飯。ちなみに出木杉は初見でジャッキー・チュンの正体
にも気づいたが黙っていた。


そして
悟「あ、オラ、四星球わすれてきた」
クリリン「しかたねぇな。おれがとってきてやるよ。つかれてるんだろ?」

出「あ、クリリン君。ぼくもいくよ。ちょっと僕も忘れ物したんだ」


31: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 15:44:55.53 ID:8YzJsEgS0
武道会の控え室に戻るクリリンと出木杉

そこに現れたのは、タンバリンだった。そうピッコロ大魔王の部下である。

ボールを強奪しようとするタンバリンを止めようとして吹っ飛ばされるクリリン


タ「ちっ、邪魔するからだぜ。ちょうどいい、とどめをさして、武道家もひとり殺しておくか」

出「まってくれ」


33: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 15:47:02.03 ID:8YzJsEgS0
タ「なんだてめぇは」

出「知らないのかい? ドラゴンボールは近くで人間の死を感知すると、ただの石ころに
かわってしまうんだよ」

力では絶対にかてない、また離れた位置にいる悟空を呼ぶのでは間にあわないと判断した
ハッタリだった。

34: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 15:52:28.45 ID:8YzJsEgS0
>>32
レッドリボン軍。ドラゴンボール集めで悟空にまけて壊滅した、世界的な私設軍隊。

タ「なに?…はったりかよ」

出「そう思うならやってみるといい。君はさっき『これでピッコロ大魔王さまに』って言ってたよね
誰だか知らないけど、君はだれかの下でボールを集めているみたいだね。
もし万が一ボールが駄目になったらどう申し開きするつもりだい?」

タ「…」

出「それに、それだけの力があれば、今じゃなくても彼を殺すのはわけないはずだ。違うかい?
とりあえずボールだけ持って帰るのが僕はいいと思うね」

あくまでも冷静に淡々と告げる。

タ「ちっ、まぁいい。そのガキはさっきの攻撃で片腕をなくしている。どっちみち
武道家としては終わりだ。魔封波は使えやしねぇしな。命拾いしたな


そうしてタンバリンは去った

クリリン死亡→クリリン重症(片腕をなくす)

36: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 15:59:07.96 ID:8YzJsEgS0
その後、クリリンが重症を負わされたことに怒り狂った悟空はタンバリンをおいかけ、
消息不明。武道会の疲労もあり、やられてしまったかに思えた。

その後、亀仙人からピッコロ大魔王のことをきき、対応にはしる一同

ピッコロ大魔王からボールを奪い、神龍に願って魔王をけしてもらうという策を実行
することにした。

しかしその目論見は失敗、亀仙人は魔封波の使用によって命を失い。天津飯は
動けない

ピッコロが神龍が呼んだタイミングで餃子が飛び出し
「ピッコロ大魔王を、この世から」

そこまで言ったときに餃子は撃たれる

出木杉の手によってだ。

37: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:03:16.11 ID:8YzJsEgS0
出木杉が撃ったのは麻酔銃、あのまま放っておけば、餃子はまちがいなくピッコロに
殺されていた。

出木杉はそう判断して背後から餃子を撃ったのだ

ピッコロ「貴様はなにものだ」
出「ぼくは出木杉。ピッコロ様に仇なす敵を撃つものです。どうか、ぼくをあなたの部下に
してください。知略とドラゴンボールの知識にはいささか自信があります」

くじけそうになる心を胆力でふるいたたせ、ピッコロに申し出る出木杉。
ピッコロは部下を使っている。つまり部下が必要であるということ、そして今
命を救ったかたちにもなっている。のちのち殺される可能性はあるが、
取り入ることは不可能ではあるまい。

そう考えたのだ。

38: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:05:24.32 ID:8YzJsEgS0
餃子死亡→餃子気絶


出木杉の胆力と度胸をおもしろがったピッコロは彼を部下にした。

もちろん出木杉の狙いは、近くでピッコロを討つ機会をさぐること、そしてうまく
誘導して人々への被害をへらすことだ。

策はうまくいった。
ピッコロが移動する先にはいちはやく避難勧告をだし、被害を最小に収めた。

39: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:11:03.95 ID:8YzJsEgS0
しかし限界はきた。

キングキャッスルから西の都を破壊するために飛び立とうとするピッコロ。
恩人であるブリーフ博士とカプセルコーポレーションを守るため、ピッコロの
後ろに使えていた出木杉は戦うことを決意した。


可能性はひとつ、ポイポイカプセルだ。

カプセルは物質の質量を正確に測定することで物体をその内部に収納するものだが、

神龍によっててにいれた量子測定器によってエネルギーのベクトルが完璧に測定可能
になったことによって、エネルギーそのものを収納(もとエネルギーの6割程度だが)
することを出木杉は実現していたのだ。

こんかいもっているカプセルはひとつ、ヤムチャ・餃子・亀仙人・天津飯の四人の
気を入れてある。このカプセルは投げれば発動するものではなく、エネルギー解放
のさいには高度な測量技術と演算スピードが要求されるため、使用できるのは出木杉と
ブリーフだけである。

このたったひとつのカプセルをもって、出木杉は魔王にいどむことにした。

40: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:12:17.51 ID:8YzJsEgS0
出「いってらっしゃいませ。ピッコロ様」
ピ「うむ」

そういって背後をみせるピッコロ。出木杉はカプセルをとりだし、起動シークエンスを
入力して投げつける。

大爆発がおこった。



41: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:14:50.53 ID:8YzJsEgS0
もくもくとあがる煙

やったのか? そう思った出木杉は自身の甘さをしることになる。

ピ「…よくもやってくれたな。デキスギ。このわたしも少しだけダメージをうけたぞ」


たしかにダメージはあたえていたようだったが、殺しきれなかった。あの四人のエネルギー
ではこれが精一杯だったようだ。

ピ「では、おまえを殺してやる」

考えをめぐらす

出「なるほど、封じ込めても復活の可能性があるから、できれば殺したかったけど
無理か。なら仕方ない。今のはエネルギーカプセルだけど。つぎはこれを使うよ」

そういって別のカプセルを取り出す。

42: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:17:21.02 ID:8YzJsEgS0
投げると現れる電子ジャー。

出「覚悟はいいか。次は大気圏外に投げ捨ててやる」
ピ「バカなっ!武道家でもない貴様に魔封波が使えるはずがない!!」

ニヤリと笑ってみせる出木杉

出「そうさ。僕は武道家じゃない。科学者だ。じゃあ逆にきくけど、さっきの爆発。
気の流れを感じなかったか? ぼくは自分では気を発せないけど、科学でそれを生み出す
ことができる。魔封波だって同じことさ」



46: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:23:50.53 ID:8YzJsEgS0
出「ちなみに、この機械式の魔封波はアンタがここから半径10メートル以上はなれると自動で発動する。
ぼくが死んでいても関係ない」

ピッコロは測りかねているようだった。ハッタリの可能性もあるが、ピッコロに
科学の知識などあるはずもなく、ポイポイカプセルの存在すら想定していなかったのだ。

万が一、そう万が一でも本当なら、取り返しのつかないことになる。
ピッコロは動けなかった。



この時間はわずかだった。しかしそれで十分だったのだ。


風を切る音、武の道をいく少年が黄色い雲に乗ってやってきた。


彼がくるまでの間、ピッコロをここに釘付けにできれば、それでよかったのだ。
出木杉はしんじていた。悟空の生存を、そしてかならずピッコロに挑むということを。



48: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:25:28.97 ID:8YzJsEgS0
その後は超神水によってパワーアップした悟空がピッコロを討った。

被害状況
一般人・軍人死亡985名→15名



49: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:27:34.24 ID:8YzJsEgS0
そしてしばらくときが飛ぶ。

3回目の武道会、そしてマジュニアとの戦い、
出木杉は仲間たちとの交流をふかめたが、戦いには参加していない。
しかし、仲間の誰もが出木杉の強さをみとめていた。

自分たちとは違うが、道をきわめようとする男の強さ、その知恵と勇気を。

さらにときは流れ、悟空は父親になった。

50: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:29:40.38 ID:8YzJsEgS0
そしてサイヤ人・ラディッツの襲来と悟空の死。

研究で外国へ行っていた出木杉はあとからそのことを知り、力になれなかった自分
を悔やんだ。

一年後に襲来する二人のサイヤ人、ほかの戦士たちは天界で修行を重ねた。
出木杉もまた、地球をまもるため、また自らの夢のため、仲間たちとは別の
方法で準備をすすめた。

51: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:32:41.35 ID:8YzJsEgS0
仲間たちから気を注入してもらうカプセルのエネルギー変換効率の上昇。

また、仲間たちの習得している技の完全な把握、戦いやすい地形の選出。

そしてもっとも大事だったのが、あの世で修行しているという悟空の状態を神に
聞いておくことだ

出「なるほど、蛇の道に界王、ですか」
神「うむ」
出「気になたのですが、悟空くんは生き返らせると同時に地球にこれるんですか?
帰りは蛇の道を通らなくても?」

神「あっ」

52: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:35:57.63 ID:8YzJsEgS0
こいつはアホか。そう思った出木杉だが、さすがに神に無礼な言動はできない。

自分が気づいてよかったというものだ。

そこで出木杉は高性能な大気圏外測定のレーダーを開発、サイヤ人の襲来1日前に
察知可能な体制を用意。

そして襲来の前日、それを察知して悟空を早めによみがえらせ、蛇の道から急がせた。

さらに出木杉自身、仲間の戦士たちとともに、決戦の地へと向かったのだった。


53: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:38:33.47 ID:8YzJsEgS0
ちなみに、この時の出木杉の戦闘力はスカウターで測定すると、85。

とても戦いについていけるレベルではない。

ほかの戦士とはちがい、ジェットフライヤーで現場に到着した彼を、仲間たちは
心配した

出「足でまといにはならないよ。ぼくが殺されそうになってもたすけてくれなくていい。
でもきっと、ぼくにもできることがある」


54: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:40:40.29 ID:8YzJsEgS0
あらわれたサイヤ人。

まずは栽培マンとかいう手ごまを出してきた。悟空の到着にはあと1時間ほどはある。

出「みんな…お願いがある」
「なんだ?」
出「あの敵は、強い。きっとこのままじゃみんな殺される。でも策はある。
こんかいだけは僕の指示のとおりに戦ってくれないか?」


55: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:44:42.68 ID:8YzJsEgS0
「わかった。なるべく指示を聞くようにするさ」

命を助けたこともあるクリリンが賛同してくれた。ほかのみんなもうなづいた。

気づいていたのだ、彼我の戦力差を、そして信じていたのだ、出木杉の智略を。

敵は都合のいいことに栽培マンとこちらの戦士に一対一での戦いを提案。
時間はたっぷり稼げる。

出「まずは天津飯さん、おねがいします」

敵の強さが正確にわからない以上、こちらも強い戦士をだすべきだ。しかしピッコロ
では殺されたときのリスクが大きすぎる。DBが失われるのは避けなければならない。

なるべき時間を稼げとの指示だったが、天津飯は瞬殺してしまった。

つづいてヤムチャだ。

56: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:46:57.48 ID:8YzJsEgS0
栽培マンを圧倒するヤムチャ、かめはめ波を食らわせ勝ち誇る

ヤム「こいつらはお前らがおもったほど強くなかった見たいだな」

その顔には油断がみえた。

出「駄目だ! ヤムチャさん!! 距離をとってとどめを!!!」

その言葉にとっさに栽培マンをみたヤムチャは自爆攻撃をかろうじて回避した。

ヤムチャ死亡→ヤムチャ軽症

57: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:51:56.76 ID:8YzJsEgS0
そのあとは次々と栽培マンを撃破。

本番はここからだ。

戦闘態勢に入るナッパ。大地が揺れる

餃子「天さん! ぼくの超能力がきかない!」

出「だめだ!! 超能力はかけ続けるんだ! パワーで打ち消されてるだけで、
影響がないわけじゃない!! 少しでもヤツの力を落とすんだ!!」

ナッパ「さーて、どいつからやっちまうか…」
出木杉はラディッツの残したスカウターをしようしている

出「スカウターで計測した数値が高すぎる! 直接肉弾戦をするのはピッコロさんだけだ!!
ほかのみんなは触れただけで体を破壊される!!」

いつもは礼儀正しく穏やかに話す出木杉だが、状況が状況だ。ここは命令口調でいかせてもらう

出「餃子は引き続き超能力を!ほかのみんなは、少し離れて気効波で攻撃。ピッコロを援護だ!!」



58: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:54:47.71 ID:8YzJsEgS0
そして戦いが始まる。押されてはいるものの、ほかの戦士の援護もあり、なんとか
ピッコロはナッパと渡り合っている。

しかしこのままではジリ貧だ。

ヤム「出木杉、このままじゃ駄目だ!俺たちも直接攻撃を」

出「死にたいのか!!今策を考えている。少し待ってくれ!!」
出木杉がこうも声を荒げたのは初めてだった。
仲間を誰一人死なせたくなかったし、どうしてもサイヤ人を倒したかったのだ。


考える。
みかたの戦力、技、タイミング、敵の性格


そうか!

出「策はなった! 僕のいうとおりにするんだ!!」


59: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 16:57:08.20 ID:8YzJsEgS0
まず、餃子を正面に配置、餃子がこのフォーメーションのカギだ。
餃子を中心に少し後ろにクリリン、前方上空に天津飯、斜め右後ろにヤムチャ


これで狂いはない。

60: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 17:09:50.20 ID:8YzJsEgS0
すこし戦いが長引き、明らかにナッパはイラついていた。

ナ「ちっ、めんどくせぇ。あの白いチビの変な力ですこしパワーが落ちてやがるし」

実際、餃子の超能力の影響は微々たるものだっただ、それでもナッパをいらだたせるには十分だった。

ナ「このナメック星人は後回しだ。まずはあの白いチビからやってやる!」

ナッパはまっすぐに餃子に突進をかける。

出「計算どおり」

ニヤリと笑う

出「天津飯!!」
天「はぁっ!!」
餃子の前方上空に待機していた天津飯が、餃子に突進するナッパにむけて渾身の気光砲を放つ
ナッパを倒すのは不可能だが、気光砲は面の圧力をかける技として、大変優れているのだ。

出「クリリン!!」
餃子の後方に待機していたクリリンがあらかじめ作成していた気円斬を餃子にむけて発射。
切れ味抜群のこのわざはあたればでかい。

上からの気光砲で地面に押し付けられるナッパ。
「餃子!!」
背後から迫りくる気円斬を武空術でかわす餃子。気円斬はさらに進む。ナッパからしてみれば、地面に
おしつけられた状態で、急に攻撃対象の背後から脅威が出現することになる。

ナッパ「なめるなぁ!!」
しかしさすがサイヤ人、押し付けられた状態をギリギリで脱し、きわどいタイミングでは
あるが、回避に入る。気円斬はそう攻撃範囲の広い技ではない。すこしかわせば
あたりはしない、という判断だった。

出「ヤムチャ!!!」

このままではかわされる。その気円斬の軌道。
斜めの位置にいたヤムチャが繰気弾をたくみに操り、気円斬にぶつける。面の部分にだ。

そうすることで気円斬の軌道は曲がる。

そう、回避していたナッパの体へと。


ナ「なっ…」

筋骨隆々のサイヤ人は真っ二つに切り裂かれた。

地球の誇る戦士たちと一人の戦略家がもたらした、奇跡的な勝利だった。


63: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 17:23:49.25 ID:8YzJsEgS0
被害状況
ヤムチャ・天津飯・餃子死亡→全員生存。

まっぷたつになったナッパをベジータはエネルギー波でコナゴナにした。

ベ「弱いサイヤ人など、必要ない」
その恐ろしさに戦慄する一同

ベ「しかし、おどろいたぞ。その程度の戦闘力でナッパをたおすとはな。面白い
戦い方だ」

出「それはどうもありがとう」

ベ「さっきからお前はしゃべってばかりだが、キサマ自身に戦闘力はあるのか?」

出「さぁ、どうだろうな」

ベ「まぁ、いい。すぐにわかるさ。俺はナッパのように甘くはないぞ」

戦闘態勢に入るベジータ。
だが、戦士たちは絶望しなかった。なぜなら、感じていたからだ。
ここに向かう、地球最強の戦士が、まもなく到着することを

出「そうかい。でも」

悟空が到着した。
出「ぼくらも、アンタが思ってるほど、よわくはないさ」

悟「よかった。みんな無事だったか」


戦いが、始まる。

70: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 21:26:33.90 ID:8YzJsEgS0
べジータとの戦いは白熱し、そして地球側は勝利した。
ナッパ戦で誰一人失わなかったこと、悟空の到着がはやかったことが大きい。


ただひとつ、大猿に変身したベジータが悟飯を攻撃したさい、それをかばったピッコロが
死んでしまったことを除けば。

71: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 21:27:24.90 ID:8YzJsEgS0
そして一同は失われたピッコロの命と、ドラゴンボールをもとめて、ナメック星へ
飛び立った。

時間はすこし流れる。


72: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 21:29:28.11 ID:8YzJsEgS0
ナメック星へ向かったのは、クリリン・悟飯・そして出木杉。
悟空はあとから修行しながら来ることになっていた。

そしてかの星ではDBをめぐって、フリーザ一味・ベジータ・そして地球側の
3すくみでのボールの争奪戦が展開された。


73: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 21:31:53.18 ID:8YzJsEgS0
その過程で、ベジータと地球側は一時手を組むことに。圧倒的な戦力をもつ
フリーザに対抗するためだった。

ベジータは、クリリンと悟飯の戦闘力、そして出木杉の智謀を利用することにしたのだ。

そして出木杉にしてもそれはおなじこと。



一時ボールをそろえた出木杉一同だったが、ナメック語の問題で願いはかなわず、
フリーザに奪われてしまう。

話はここから再開する。

74: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 21:40:16.02 ID:8YzJsEgS0
ベジ「おのれ。きさまらのせいでフリーザにボールを奪われてしまったじゃないか!!
ヤツが不老不死になれば、この宇宙は終わりになるんだぞ! このやくたたずどもが!!」

激高するベジータ。
出木杉にもきもちはわかる

出木杉だけはちょくせつ対面こそしていないものの、フリーザの戦闘力の恐ろしさと
残虐性は十分に理解していた。

いずれ、地球にもやってくるかもしれない。
そもそも、DBを奪われてはピッコロをよみがえらせることができない。
なにより、銀河の果てを目指す出木杉の夢にとって大きな障害になる。

あの残虐性、罪のないナメック星人を殺害したヤツ。

仕方がない。出木杉は決意した

出「仕方ないね。フリーザを、oそう」

クリリン「え?なにいってるんだよ出木杉。それができれば苦労しないって」
悟飯「フリーザはものすごい力をもっているんですよ。いくら出木杉さんでも
無茶です」

ベジータ「ちっ、多少は頭のキレるやつかとおもえば…バカめ。この俺ですらかなわない
相手を、お前ごときが殺すだと?」

策はなっていた。

出「強さにもいろいろあるんだよ。僕一人でいい。みんなギニュー特戦隊とやらの足止めを頼みたい」


76: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 21:43:01.75 ID:8YzJsEgS0
ベジ「はっ、自殺する気ならとめん。勝手にしろ!」
クリ「出木杉…今回ばかりは無茶だ」

出「だいじょうぶさ。ポイントは3つ。『フリーザが不老不死を求めているということ』
『ナメック語でなくては願いがかなわないということ』そして『フリーザは僕の顔を知らないということ』
今ごろ、フリーザはボールを集めても願いがかなわないことに気づいているはず。
そして、なにか必要なファクターがあることにも気づいているかもしれない」




77: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 21:45:13.72 ID:8YzJsEgS0
出「さぁ、みんなはいってくれ。みんなはみんなの戦いを、ぼくはぼくの闘いを」

そういって、仲間を送り出したあと、出木杉は敵の下級兵士から奪っておいたスカウターを
利用して、通信を送る。

出「フリーザ様! フリーザ様! ドラゴンボールのことでわかった情報があります。
応答願います!!」


79: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 21:49:57.05 ID:8YzJsEgS0
フリ「なんです? わたしは今機嫌がわるいのです。くだらない情報だったら
アナタを殺しますよ」

出「いえ大事なことです。フリーザ様。DBをあつめても願いはかなわなかったのではないですか?」

フ「そうです。そのことについて知っているのですか?」

出「DBはナメック語を用いて神龍とよばれるものに頼まないとならないとのことです。
ナメック星人を拷問してはかせました」

フ「なるほど。すばらしい情報です。ではナメック星人を脅してやればいいわけですね」

出「その必要はありません。わたしはIQの高いタイプの宇宙人でしてね。すでに
ナメック語は習得済みです。フリーザ様さえよろしければすぐにそちらに向かいます」


フリ「ほっほ。これはこれは…。ではいらっしゃい。わたしは今非常にきげんがいいですよ。
あなたにもなにか褒美をあたえましょう」

出「はっ(バカめ)」


83: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 22:01:15.48 ID:8YzJsEgS0
>>78
さんきゅー。

そしてフリーザに対面する出木杉。もちろん戦闘服に着替え、すかうたーを装備。
ちなみにナメック語も3つの文章だけは完璧に暗記している。

フ「ほっほ。よく着てくれました。DBはここです。さぁ、願いを。ワタシを不老不死に」

出「はっ。wせdftgyふjkl(いでよ神龍。そして願いをかなえたまへ)」

そして現れる神龍、ポルンガ。

ポ「さぁ、願いをいえ」
※ポルンガって、こっちからはナメック語なのに、あっちからは共通語だよね?
ちがってたらごめん。


フリ「これはこれは、こうした仕組みだったとは。ではワタシを不老不死に。
わかっているとは思いますが、おかしなことをしたら殺しますよアナタ」

部下といえど、容赦なく殺す。その傲慢さが命取りだよ。フリーザ様

内心毒づく

そもそもアナタは最初から間違えている。不老不死を望むということは
老いを恐れているということ。異星人といえども、老化するという事実を
わざわざおしえて回っているようなものだ。


出「はっ。では願いをあwせdrftgyふじこ(この横にいるフリーザというものを
老衰直前のヨボヨボの状態まで老化させてください)」

神龍は自分の力を上回るものの体には手をだせない、というのが原則だ。
しかし例外はある。その対象の了承が得られたときだ。

かつて若返りを願ったピッコロ大魔王は力では神龍を上回っていたが、神龍の
力に影響され、若返った。逆もまたしかり

ポ「そのものの力は私を超えている。そうした者の老化や寿命については本人の了承
がなければ、願いはかなえられない」

ベストアンサーだよ。ポルンガ。ニヤリと笑う天才科学者の青年。

出「フリーザ様、ということらしいです。フリーザ様が了承のむねをナメック語で
いえば願いはかないます」

フリ「そうですか! では早くその言葉を教えなさい!」

ポルンガの言葉だけしか理解できないフリーザにとってはなにも不自然ではない
流れだった。

出「こうです。あdftgyふじこ(了承した。もうまったく動けないほど死に瀕した状態にしてくれ)」

フリ「ついに夢がかなうのですね!あwせdrftgyふじk!!!」

これで終わりだよ。フリーザ。宇宙一の暴力を知恵が上回った瞬間だった。


85: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 22:10:03.18 ID:8YzJsEgS0
ポルンガ「わかった。ではねがいをかなえよう」

フリ「うふふ…。なにっ!?」

フリーザのからだに起こる変化。四肢に力が入らず、視界もぼやける。
内臓が重く感じられ、気力さえわいてこない。

フリ「…なんだこれは! どういうことだ。キサマなにかしたのか!?」

出「わからないか? フリーザ。それは『老化』だよ」

フリ「なにぃ!? キサマ敵だったのか。殺してやる! 殺してやるぞ」

その言葉に反してフリーザの体には力がみなぎらない。

出「それは無理だよ」

そういって、爆薬の入ったカプセルをそっとフリーザに貼り付ける。
もはや、それをはがす体力さえ、フリーザには残っていなかった。

フリ「バカな! オレは宇宙一なんだ! 最強なんだぞ!!!」

出「昔話はみっともないよ。おじいちゃん?」

フリ「なぜだ! なぜお前ごときの力なき人間ごときにこのオレが!」

出「力にも、いろいろあるのさ」

そういって出木杉はフリーザに背をむけ、歩き始める。十分に距離はとった。

振り返らず、背をむけたまま、言葉をつづける。

出「ぼくの昔いた世界では、ある哲学者がこういっている『知は、力なり』」

爆薬のスイッチを作動させる。
フリ「おのれぇえええええ!!!」

爆音と閃光、出木杉は振り返らず立ち去った。確認するまでもない。
宇宙の帝王は今、木っ端微塵になったのだ。たいして威力のない爆弾
だが、力なき老人を葬るには十分な威力だった。



おなじころ、遅れて到着した悟空の援軍があり、
ギニュー特選隊も全滅。
残った二つの願いでピッコロを読みがえらせる。



かくして、ナメック星の攻防は幕を閉じたのだった。


被害

ナメック星人全滅→ナメック星人生存
ナメック星爆発  ナメック星存続



86: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 22:11:12.48 ID:LiSkwfBL0
出木杉最強すぎwwwww

88: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 22:13:02.44 ID:8YzJsEgS0
ちなみにこの話は、やっぱブウ編までつづけます。

いいすか?出木杉大好きなんで。

89: 名も無き被検体774号+ 2011/12/01(木) 22:14:46.51 ID:8YzJsEgS0
とりあえず、きょうはここまでにします。

残ってたら書きますね。

知恵を極めし男の物語、乞うご期待。ありがとうございました。

引用元: 出木杉「カプセルコーポレーション?」